ヴィリニウス

 

行動目的:

1)確実な移動Wien出発(10:00am)⇒Vilnius到着(00:45pm)

2)明日(第3日)の学会初日に備える

3)視力の補助手段の確保(オペラグラスの購入等)

 

 

第2日の行動目的は、本来であれば、

 

1)無事に欧州での拠点に到着する

 

2)明日(第3日)の学会初日に備えるのみ良いのですが、眼鏡の紛失という事故の経験をしたため、新たに

 

3)視力の補助手段の確保(オペラグラスの購入等)を追加しました。

 

 

行動計画:

①Wien国際空港へ

②Vilnius国際空港からバスにて市内のHotel へ(荷物預け)

③Vilnius市内でオペラグラスの購入

④学会会場へ(翌日以降の下見)

⑤★★★★Novotel Vilnius Centreチェック・イン(02:00~)

⑥人形劇場Vilnius Teatras Lèlèへ(開演06:30pm)

 

 

活動成果: 

ウィーンのホテルは私の欧州での活動の拠点に相応しい複数の条件を兼ね備えて居ます。

第一に空港からのアクセスの良さ、第二に市内での活動の場へのアクセスの良さ、第三に朝食サービスが6:00(日本時間では14:00)からであることなど、第四に手荷物預かりサービスの質です。Free LAN (Wi-Fi)設備については、今では当たり前になってきています。

極東の国から来た旅行者にとっては、時差の関係上、朝食サービスの開始時間は大きなポイントになると思います。

 

一回の旅行であまりにも移動が多くなることは、一般的にはお勧めできません。

しかし、私はこの移動日を無駄にせず、逆に有効活用することによって、限られた日数での経験を豊かにしたいと考えております。

 

わけても移動のたびに重くて嵩張るケースを引きずって歩くのはなるべく避けたいところです。ウィーンには3月3日(日)に戻るので、荷物はなるべくコンパクトにまとめ、その間ケースはウィーンの定宿で預かっておいてもらうのが便利です。

 

EU加盟国間の移動は、あっけないくらいスムーズでした。

第2日目の安心・確実な朝を迎えるため、寝坊の予防として、第1日目の夜は、あらかじめ徹夜の日と決めておりました。

 

①予定時刻より早めにVilniusのホテルに到着し、すぐにチェック・インを済ませることができました。12:00にはチェックイン可能とのことで、とても有難かったです。しかも受付の若手の男性職員は、いかにも誠実そうであり、実際に丁寧で洗練された聞き取り易い英語を話してくれました。

 

そこで、オペラ・グラスを売っていそうなお店の情報をマーキングした現地地図をいただき、さらに、72時間有効な市内交通プリペイドカード(ヴィリニチオ・コルテレの入手方法の情報も貰うことができました。

 

②部屋は、そのレセプショニストが、あらかじめ説明してくれた通り、最高の間取りでした。7階の東向きの窓からの眺めは絶景で、まるで中世のおとぎ話の世界が展開していました。これから、3日間、朝日とともにこの景色を楽しむことができるのであれば、最高です。

 

③出発の少し前にパソコンを新しくしたのと、インターネットの接続が容易になったことにより、ストレスは減りました。すると、野口さんから連絡が入っていて、私が落とししたメガネについて空港に問い合わせてくださいとメールがありました。その情報を受け、ホテルの近所でオペラ・グラスを探しに出かけることにしました。

 

そこで知ったことは、ヴィリニュスの中心街で働いている現地の人々は、ガイドブックに書いてあるほど英語には慣れていないことです。ガイドブックは簡単な英語しか使えない多くの読者を想定して書いているのでやむを得ないと思いました。コミュニケーションのリアクションは、欧米人というより日本人に近いような印象をもちました。

 

 

1件目の店頭の女性は、<I do not speak English.私は英語を話さないので>、ということで別の店員が対応してくれました。その女性も、ごくシンプルな定型文のような英語でないと通じにくいようで、困ったような顔をされてしまいました。ましてやオペラ・グラスなんて知らないという様子なので、早々に諦めて2件目に。そこでも、何とか英語で通しましたが、英語でなくてロシア語は通じないかと聞いてくる有様。年配の方はソ連支配下の時代が長かったことをいまさらながらに想起させられます。初歩的な英語を重ねていって意思疎通をはかろうと試みましたが、<オペラ・グラスは対応できません。メガネでよければお受けしますが、最低5日かかります>という話なので、ここもアウト。

 

そこで、発想を切り替えて、チケット販売所に行ってみました。そこで、72時間市内交通カードを購入した際に、二人の女性から、もう1件の眼鏡店を勧められました。<オペラ・グラスを探すのは難しいから、明日の仕事に間に合うように眼科医の処方であれば今日中にメガネを手にしてみては>というアドヴァイスでした。なるほど、ご尤も、ということで、お勧めの眼鏡店へ行きました。

 

この頃から天気が悪化して、小雨が降り始めていました。その眼鏡店では、受付の比較的若い女性が英語で対応してくれました。一時的な繋ぎでよいので、と申し出ましたが、どうしても、眼科医の処方が必要であること。眼科医の処方であれば1時間程度でメガネを用意することができることの説明を受けました。5日では諦めますが、1時間であれば日本並みです。そこで、明日に備えて新しい眼鏡を入手することにしました。

 

店員が、最初にフレームを選んで欲しいということなので、<私はファッショナブルな人間ではないので、あなたのセンスで選んでいただけないか>と持ち掛けたところ、たくさんの中から、瞬時に選んでくれました。それから、2回の眼科の女医さんのところで、検査を受けました。

<メガネなしでも近くはよく見えるが、学会の英文スライドや街中や空港での標識が読めないのは困る>旨を伝えたら、さっそくレンズ処方のための検査を始めてくれました。乱視の検査は省略されていましたが、その他は日本の標準的な眼科の水準と変わりがないような印象を受けました。

そういえば、旧ソ連時代からの眼科のレベルは比較的高かったような印象をもっていますが、おそらくそれは正しかったのではないか、と思います。視力に対する英語の会話は、さすがに高水準なやりとりまでできましたが、周辺の話になるとさすがの女医さんでも今一つのようでした。

 

支払いを済ませて、メガネの受け取りまでの1時間は、降雨から霰交じりになってきたため、カフェで過ごそうかとも考えましたが、ホテルの窓から見える教会の塔が目の前にあったので、そこを見学することにしました。

 

そこは、教会といっても司教座教会の大聖堂がギリシア神殿のような壮大さです。大聖堂の正面の大きな扉は開きそうもありません。そこで、大聖堂の右手前にがっちりと聳える鐘楼であるレンガ造りの塔の博物館に入ってみました。今日の報告のトップの横長の写真の左に赤い屋根の王宮の建物の背後にそびえているのがそれです。ちょうど私の部屋からとは逆の方角から撮った写真だと思われます。

 

出発前の徹夜続きで起こした右坐骨神経痛を引き起こしていました。それもあって高い塔に上るようなことは避けるべき、と考えていましたが、直前の火曜日の水気道が功を奏してか、体が前へ前へ、上へ上へと向かっていくのは不思議でした。レンガつくりの塔の壁から八方に窓があり、そこから周囲を展望しながら、らせん状に塔を上ることができます。オーディオ・ガイドが備えてあるので、時間潰しも兼ねてすべてのガイドの音声を聞きました。このガイドの音声はロシア語と英語です。英語よりロシア語に馴染みが深い市民や観光客が多いのだと思いました。英語のガイドはとても興味深いものでした。上の階は窓にガラスがなく吹き曝しの状態です。鐘がいくつもあって、現在でも使われているようです。

 

先ほどの眼鏡店では、すでにメガネが出来上がっていて、実際にかけてみて安心しました。レンズはSEIKO製で、女医さんから、<あなたの国から輸入した優秀な材料ですよ>と言われたので、<このメガネをかけたら急に世界が明るくクリアになりました。そして私のために親切にしてくれたあなた方が本当に素敵な女性たちだったこともわかりました>と返しました。いずれにしても有難かったです。明日以降の学会参加が台無しにならないで済むからです。

 

悪天ということもあって、あえて学会会場の下見や人形劇場へ行く予定は中止にして、ホテルの自室で明日の準備のための調べものをすることに変更しました。

 

窓から見える景色が刻々と変化し、日没になると、市内の主な建物がライトアップされて、とても感動的な時間が流れています。

 

 

 

国際学会のアナウンスについて

以下は、学会の内容を事前にアナウンスしているメッセージです。内容はとても平易であり、たいていの皆様に関係する日常的な内容であるため、翻訳してみました。

 

 

診療所で診察のたびに血圧を測定していただいていることの意味、高血圧の患者さんには血圧手帳を交付して自宅血圧を測定し、記録していただいていることの意味、水気道の稽古の前後で血圧測定をする意味、3か月ごとにフィットネス・チェックを推奨していることの意味、半年ごとに頸動脈超音波検査を実施していることの意味、これらのことがすべて明らかになっていくことでしょう。

 

 

About PreHT 2019

 

Dear Colleagues,

It is our pleasure to invite you to participate in the 6th International Conference on Prehypertension, Hypertension, Metabolic Disorders and Cardiovascular Disease, which will take place in Vilnius, Lithuania from 28 February – 3 March, 2019.

 

高血圧前症、高血圧症、代謝性疾患および心臓血管系疾患に関する第6回国際会議へようこそ

 

 

Prehypertension is a part of the continuum from normotension to hypertension it is a part of a dynamic process of stiffening and aging of the arteries and of the heart with its consequences. Patients in the prehypertensive range will become finally hypertensive. Diseased arteries will not only participate in propagation of end organ damage but will enhance the progression of additional damage in the arteries and the heart. Understanding the risk of borderline conditions in the metabolic syndrome will enable us to understand the nature of end organ damage and will create a possibility of better prevention of this continuous process.

 

高血圧前症とは正常血圧から高血圧症へと連続的に移行していく時期の状態です。それは動脈および心臓の硬化と加齢が次第に進行していく過程に相当します。高血圧前症の患者は最終的には高血圧症になります。動脈が病的になると、それが末梢へと進展して臓器障害を引き起こすばかりでなく、動脈や心臓の更なる障害の進展が加速されます。メタボリック・シンドロームの(健常者との)境界領域のリスクを理解すれば終末臓器の性状を理解することが可能になると同時に、このような連続的な病気の進行過程を予防するためのより優れた方略を見出せることでしょう。

 

 

Hypertension, Diabetes, Dyslipidemia and Obesity are considered as major risk factors for Atherosclerosis of cerebral, coronary and peripheral arteries. This process causes Development of Ischemic heart disease, obstruction to cerebral flow and PVD. Clustering of these risk factors is very common and their accumulation causes faster propagation of end organ damage and cerebrovascular events. The diagnosis of risk factors, especially when they are clustered, justify multidisciplinary aggressive therapeutic approach which should be started as soon as possible with the diagnosis.

 

高血圧症、糖尿病、脂質異常症および肥満症は、脳、冠状動脈および末梢動脈の動脈硬化の主たる危険因子であると考えられています。この過程で、虚血性心疾患、脳血流障害および末梢循環障害への進展がもたらされます。これらの危険因子が重なり合うことはとても多くみられることであり、これらの危険因子が集積すると、末梢臓器および脳血管障害の進展がより加速されます。危険因子の診断は、それらが複数重なる場合はとりわけ、集学的な治療アプローチを積極的に行うことが正当化され、それは診断とともに可及的に速やかに開始されなければなりません。

 

 

The association of multiple CV risk factors enhances rate of progression of end organ damage and affects morbidity and mortality. The presence of multiple risk factors changes the prognosis of the patients and should affect our therapeutic approach- an area with insufficient information and guidelines.

 

心臓血管系の危険因子が複数重なり合うと、終末臓器の障害の進展の度合いを増強することによって、疾病率や死亡率に影響を及ぼします。複数の危険因子が存在すると患者の予後を変化させるので、われわれ(=内科医)の治療の進め方‐情報やガイドラインが不十分な領域‐にもそれが反映されるべきです。

 

 

Systolic blood pressure (BP) of less than 140 mm Hg and diastolic BP of less than 90 mm Hg were for years considered as normal. Mounting evidence suggest that BP in the high reference range is associated with an increased risk of cardiovascular disease. The ESH report of 2006 defined it as “high normal” and the seventh report of the Joint National Committee on the Prevention, Detection, Evaluation and Treatment of High Blood Pressure defined a new BP category “Prehypertension” for systolic and diastolic BP: 120 to 139 mm Hg and 85 to 89 mm Hg, respectively. This new category is a continuum to hypertension and is a risk factor for cardiovascular disease.

 

収縮期血圧140㎜Hg未満かつ拡張期血圧90㎜Hgという状態は長い間正常血圧であるとされてきました。科学的裏付けが集積されることによって(正常血圧とされてきた領の中でも)高めの血圧は心臓血管系の疾患リスクの増加に結び付いていることが示唆されるようになってきました。環境・安全・健康活動2006は、この領域の血圧を<正常高値>と定義し、さらに高血圧の予防、検出、評価および治療に関する第7回連合国家委員会は、収縮期血圧120から139mmHgかつ拡張期血圧85から89㎜Hgを血圧の新しい領域として<高血圧前症>と定義しました。この新しい血圧領域は高血圧へと連続的に繋がっていくものであり心血管系疾患の危険因子の一つです。

 

 

In most developing countries and in the urban areas of many countries, one in five to one in three adults fall in the category of prehypertension. Recently published ACC/AHA guidelines (2017) suggested change in the threshold levels to much lower levels which were considered normal previously. This change caused again scientific discussion. Recommendation and guidelines in the field have substantial public health importance and enormous economic consequences.

 

大半の発展途上国や多くの国々の都市部では、成人5人当たりで1人が高血圧前症に相当します。近年出版されたACC/AHAガイドライン2017は、かつては正常血圧であるとされていた水準より、かなり低い血圧基準を推奨しました。この変化によって再び科学的議論が引き起こされました。この領域の推奨やガイドラインは公衆の健康にとって重要な意味をもち、膨大な経済的波及効果があります。

 

 

The Conference will aim to deal with all aspects related to early diagnosis, including innovative technologies and treatments as well as discussion of target organ damage, cardiac, renal, neurological and peripheral arteries. The conference will bring together professionals from the fields of Hypertension, Cardiology, Nephrology, Endocrinology, Internal Medicine and more.

 

本学会は、心臓、腎臓、神経および末梢動脈といった目標臓器の障害を議論するとともに、革新的技術や治療法を含め、早期発見に関するあらゆる視点を取り上げることを目的とします。

 

 

Wien到着(6:00am)

 

行動計画:

①Wien市内のHotel Ananasへ(荷物預け)

② 市内のWien国立音楽大学へ(11:00am~)

③★★★★Hotel Ananasチェック・イン(03:00pm~)

④フォルクス・オーパーへ(開演06:30pm)オペラ・ピノッキオ/PierangeloValtinoni

 

 

 

活動成果:

①Wien国際空港には、予定より15分早めに到着。

機中(ANA)は、比較的快適でした。

 

深夜(01:55)出発の便は、身動きの取れない状態での機内食の提供が1回なので消化管への負担が少ないうえに、到着後の1日がフルに活用できるメリットに気が付きました。ただし、欠点は初日のチェックイン(15:00)までの時間が長いことです。

            

空港から市内の交通の要衝であるウィーン・ミッテ駅に直結している列車(CAT)が速くて快適です。3月3日と4日に開催される国際線維筋痛症学会の会場は、この駅を出てすぐの通りに面しているヒルトン・ホテルです。

            

しかし、ここまでの間に、すでに大失敗をしてしまいました。それは、メガネの喪失です。これは、早急な対応を要します。

            

定宿のホテルの前の地下鉄U4路線のPilgramgasse駅が来年の1月まで改修工事で閉鎖されているため、一駅手前のKettenbrücken駅で下車して15分ほど歩きました。それでも07:35には、宿に到着することができました。さっそく、留守中の診療所を管理している野口氏、本日おせわになるピアニストの今泉弘江さん、去年、お世話になったピアニストでテノールPablo Cameselle先生の仕事仲間でもある由里Pranzlさんとネットで連絡を取りました。大きな荷物だけホテルに預かってもらい身軽になりました。

        

 

②Wien国立音楽大学は、U4路線のSchönbrunn駅から歩きました。

           

ホテルの最寄りの駅が使えないことで、外出のたびに必ず一駅は歩くことになりましたが、快適な天候であり、時差を積極的に解消するためにも役に立ったような気がしました。

 

伴奏ピアニストの今泉弘江さんには、ここ数年お世話になっています。

 

声楽レッスン指導者はソプラノのClaudia Visca教授、ピアノ伴奏者は今泉弘江さんで、このお二人には毎年お世話になっています。

 

声楽個人レッスン(於:ウィーン国立音楽大学)は予定通り、11:00から1時間。

(公用語表記: ドイツ語: Universität für Musik und darstellende Kunst Wien)

(英語表記: University of Music and Performing Arts Vienna)

 

これまではドイツ語でのレッスンでしたが、今年はレッスンの録音をすること、報告の便のために英語でのレッスンをお願いしました。Visca先生は67歳とのことで、ウィーン在住歴は長いのですが、米国人です。

 

 

レッスン曲目:

1)コンコーネ50番(イタリア語訳小倉百人一首歌詞付き)から5曲(No8,9,11,16,26)

 

2)モーツアルトのオペラ・アリアから・オペラ「ドン・ジョヴァンニ」第1幕から

Dalla sua pace la mia dipende(彼女こそ私の宝)

 

レッスン内容は、聖楽院所属の皆様には後日、音源付きでご報告いたします。

     

さて、レッスンの後は心地の良い公園の中を通り抜けて再びU4のSchönbrunn駅に戻りました。U4の路線は最も慣れ親しんだ路線で、丸ノ内線のミニチュア版のような感じです。ただし、ターミナルの駅名が、HütteldorfとHeiligenstadt、前者が荻窪駅だとすると後者は池袋駅ということになるでしょうか。頭文字がいずれもHなので、混同しがちです。チェックインの15:00までに時間があること、

    

乗り放題の1日券をもっていること、などもあるため両方の駅まで乗車してみました。まず、Schönbrunn駅から近いSchönbrunn駅、引き続き、逆方向のHeiligenstadtに向かいました。

 

Heiligenstadtはベートーベンゆかりの土地、近くにはホイリゲで有名なGrinzingがあります。Heiligenstadt駅前にはすでにバスが停車していたため、目的地も確認せずに乗り込んだところ、幸いGrinzing行きでした。下車してすぐに教会の尖塔を発見しました。このそばを通りかかったときに鐘の音が重厚に鳴りました。帰りには立ち寄るようにという神様のお告げのような気がしました。さて、ホイリゲといえば夕刻以降の酒場ですが、ランチタイムも営業しているZum Martin Seppというホイリゲをすぐ近くに見つけました。この店は、すでにお客で賑わっていました。平日の昼下がりということもあってか、ドイツ語の世界でした。

 

私は声楽レッスンを終えたあとの解放感も手伝ってか、ハウスワイン(白)を注文して堪能した後、Spezialitëtenのリストの中からThymianbuchteln mit Schwammelgulasch(vegetarisch)を選びました。

Thyme filled yeast dumplings with mushroom goulasch(vegetarian)という英語表記も書かれていたのでイメージしやすく助かりました。

二つ目はSuppennの中からAlt Wiener Suppenntopf mit Nudeln,Rindfleisch und Gemüseを選びました。昔のウィーン風のスープというのに惹かれたのと、内容がうどん、牛肉、野菜類というのが分かりやすかったからです。

スープの塩気はごく薄口で、セロリをはじめとする野菜の風味とサイコロ型の牛肉が程よく調和していて美味であると同時に、食後に疲れが癒された実感がありました。給仕人はやや年配の素朴で誠実な微笑を浮かべた現地の男性でした。彼は、私の希望や好みを上手に聞き取り、平易で聞き取り易いドイツ語の平易な言葉で物静かに丁寧に話す方なので、とても良い印象を持ちました。

 

     

食事の後に、先程目に留まった教会を訪れました。Pfarrkirche Grinzing十いう名のローマ・カトリック教会でした。聖堂ではすでに祈りを捧げている男性がいて、私もしばらく時間を過ごしましたが、教会の外に出るとまた鐘の音が響き渡りました。

     

ホテルに戻ったのはちょうど15時過ぎで、正式のチェックインを済ませて、部屋でインターネットを整備したところ、カトリック医師会から私指名でメールが届いていました。それは、筋痛性脳脊髄炎(慢性疲労症候群)についての講演の示唆です。この病気は、線維筋痛症との合併例も多く、両者の異同は必ずしも明らかではありません。

     

また、ピアニストのPranzlさんからもメールが届いており、17:30にVolks Operの前のカフェで会うことになりました。30分程度でいたが定評あるメランジェを飲みながら今後の音楽活動について語り合いました。

 

   

 

④オペラ観劇(於:国民歌劇場/Volks Oper)

 オペラ・ピノッキオ/PierangeloValtinoni

 

可愛くて元気な子供たちが多数出演していて、童心にかえることができました。家族連れが目立ち、出演している子供たちのフィナーレには盛んに」声援を送っていました。

       

ピエランジェロ・ヴァルティノーニのオペラ「ピノッキオ」は、子供たちにオペラのライブの魅力を知らせるのに理想的との定評があります。カルロ・コッローディの「ピノッキオの冒険」に基づいて、パオロ・マドロンが書いた「才能あふれる人形ピノッキオ」の台本に、ヴァルティノーニが曲をつけ、2001年、ヴィチェンツァのオリンピコ劇場で初演されました。ヴァルティノーニは、その後、タイトルを単に「ピノッキオ」と短くし、作品は1幕ものから2幕ものへと長くしました。この新しいバージョンは、2006年、ベルリンの コーミシェ・オーパーで初演され、3年間のロングランとなりました。評論家たちは、ヴァルティノーニの音楽について、プッチーニ、ラヴェル、バーンスタインの抒情性や響きを持つものだと絶賛しました。オペラ「ピノッキオ」は、物語性についても、さまざまな点から評価すべき点が多く、音楽性のみならずストーリーテリングの最高峰とも言えるでしょう。

 

ピノッキオは人形であるにも関わらず、他の少年たちと同じように、自分で歩いたり話したりできます。ピノッキオを作った大工のジェペットは、彼を学校に送りますが、ピノッキオは、マリオネット劇場に行ってしまいます。この劇場の親方マンジャフオコは、新しい演目のためのストーリーが見つからず、ピノッキオに託して旅立たせます。旅の途中、ピノキオは泥棒に遭い、お金も、食べ物も宿も失い瀕死の状態であったところ仙女に助けられ、息を吹きかえします。けれども、仙女に苦境のわけを尋ねられた時、彼女にバカだと思われることを恐れて嘘をついてします。すると彼の鼻はどんどん長くなってしまい、仙女は、本当のことを言わなければ、どのような結果になるかをピノッキオに忠告します。

 

ピノッキオは旅を続けます。途中で、誰も仕事も勉強もしなくていい、怠け者の国を知り、その魅力に勝つことができませんでした。それは実は意地悪な魔法使いの作り出した世界でした。その魔法使いは、囚われ人をロバに変えてしまいます。自分の姿の変化に驚いたピノッキオは、海に飛び込み、サメに飲み込まれてしまいます。そして、そのお腹の中で、ピノッキオを探して旅をしていたジェペットに出会います。

 

 

「安くて便利、良心的というキャッチは、多くの皆様方にとっては魅力的なようですが、多くの消費者にとっては落とし穴であることが多く私は常に警戒しています。」

 

 

なぜ、インフルエンザが流行するのかについての確かな情報は得られていません。多くは仮説の域を脱していないようです。そもそもインフルエンザは、どのようにして人から人へと感染していくのでしょうか。

 

インフルエンザは、安くて便利を志向し、公共心が乏しく、自己中心的で、目先の損得勘定に走りがちで、なおかつ無知に加えて傲慢、スマホ情報を盲信する横着な大衆が増加するほど流行する感染症です。

 

 

ゾフルーザ®の出現でインフルは減少するか?

 

 

たった1錠で治せる便利なインフルエンザ薬に対する懸念

 

塩野義製薬(大阪市)が開発、昨年発売したゾフルーザは、タミフルのように5日間連続でのみ続けたり、吸入が必要だったりする従来の薬と比べ、1回錠剤をのめば済み便利な夢の薬というイメージで24日TV東京の大衆番組の話題になったそうです。安くて便利を志向し、公共心が乏しく、自己中心的で、目先の損得勘定に走りがちで、なおかつ無知に加えて傲慢な大衆には受けが良いはずです。

 

このような人々の口から発せられる言葉を列挙してみます。

 

タイプ1:

「インフルエンザにかかるやつは気合が足りぬ!」

(どの時代の発想でしょうか?)

 

タイプ2:

「何もしなくてもインフルエンザに罹らないかもしれないのに、ワクチンするのはもったいない。」

(ワクチン接種で命拾いできるかもしれないのに?)

 

タイプ3:

「ワクチンを接種した翌日にインフルにかかった!」

(流行シーズンに入る前に早目に接種しましょう。すでに、予防接種なので、あなたのように、すでに罹っている人には効きません。)

ゾフルーザ®登場によって、新種のバカの増殖が懸念されます。

 

タイプ4(新型):

「インフルエンザに罹っても、たった一錠の薬で治るのだったら、便利で安くて、お得、合理的、手洗い面倒、マスク面倒、ワクチン料金もったいない。俺って超賢い!」

(そういうあなたは、大損するかもしれませんよ!!)

 

 

さて、ゾフルーザの番組放映があった同日の1月24日に、皮肉なことに、 国立感染症研究所は、新しいインフルエンザの治療薬「ゾフルーザ」を使った患者から、治療薬に耐性をもつ変異ウイルスが検出されたと発表しました。

 

この日は、くしくも国立感染症研究所での発表があった日ですが、こちらの情報にすぐにアクセスするのは限られたスペシャリストに過ぎません。

 

しかし、臨床試験の段階から、従来のインフルエンザ治療薬より耐性ウイルスが生まれやすいと指摘されていたため、当院では当初から処方を控えてきました。1日1回内服の翌日から通常通りに出勤してしまう人は、とても危険だと思います。自分が治っていないばかりでなく、周囲にうつしてしまう可能性が大です。

 

その理由を説明しましょう。ゾフルーザの臨床試験では、耐性変異ウイルスの検出率が12歳未満で23・3%、12歳以上で9・7%と高いため耐性ウイルスが広がると薬の効果が薄れることが懸念されます。これに対してタミフルの耐性変異ウイルスの検出率は0~2%程度です。註)

 

昨年12月に耐性変異ウイルスが発見されました。変異を持たないウイルスに比べて、ゾフルーザに対する感受性が約80~120倍低く、これは臨床的には、ほとんど無効であることを意味します。

 

タミフルのように5日間内服するのは厄介に感じる人がたくさんいるので、とても心配です。インフルでは最低でも5日程度は養生していただく必要がありますが、

 

タミフル服用者は、薬を服用することによって自覚が促されますが、ゾフルーザの処方を希望するようなタイプの方々には余り期待できそうにありません。ゾフルーザの処方数が延びるにつれて、インフル感染者は増えることでしょう。これは私共の大胆な予測ですが、来年から、厚労省の処理法が変更するに及んで、単純に比較検討できなくなることも懸念材料の一つです。

 

「薬の特徴を踏まえた上で適切で注意深い処方を」と呼びかける専門家もいるようですが、「ゾフルーザは使用すべきではない」と解り易く断言できないのは残念なことです。

 

 

今回のまとめ:

「第四のバカの壁」は、<しみったれ>のバカの壁、ということでした。賢い人ほど必要な努力や投資を惜しまず、誠実に社会貢献の務めを果たしています。

愚かな人ほど怠け者で<しみったれ>で丸損してしまい、周りにも不利益をもたらしてしまいます。この責任は、いったい誰が負えばよいのでしょうか?賢明な皆様、私共と一緒に対策をかんがえていただけませんか?

 

 

<お知らせ>

2月27日(水)から3月12日(火)までは、国際学会に出席します。

その間は昨年同様、国際学会や滞在中のエピソードをお伝えします。

最新の臨床医学は、2月は28日(木)までを通常通りの執筆とし、3月1日(金)から3月10日(日)までお休みさせていただき、3月12日(月)から再会します。

<東洋医学の話をしよう2ー氣・血・津液(7)ーまとめ >

 

<はじめに>

前回まで氣・血・津液・臓腑の触りの部分までお話しました。

たくさんの用語が出てきて、混乱された方もいらっしゃるかと思いますので、

ここで一旦、今までの話を復習しましょう。

 

 

 

 

<(鍼灸)東洋医学の話をしよう1ー人体を構成する3つの要素>

では、

 

東洋医学では人体が3つの要素で構成されていることをお伝えしました。

人体を構成する3つの要素とは

 

氣(き)」、「五臓(ごぞう)」、「経絡(けいらく)」であると言うお話でした。

 

 

<東洋医学の話をしよう2ー氣・血・津液・精・神(1)>

では、

 

「氣」の作られ方について解説しました。

 

・「氣」は「精(せい)」が変化したもので、

 

・「精」は「先天の精(せんてんのせい)」「後天の精(こうてんのせい)」の2つの種類があり、

 

・「先天の精」は両親から受け継いだのもで「腎」に蓄えられ、

 

・「後天の精」は飲食物から消化器官である「脾・胃」で作られ「先天の精」を補充する

 

というお話でした。

 

 

 

<東洋医学の話をしよう2ー氣・血・津液・精・神(2)>

では、

 

「氣」の身体内の働きによって4つに分類され、

 

・氣には働き方によって「元氣(げんき)」、「営氣(えいき)」、「衛氣(えき)」、「宗氣(そうき)」に分類され、

 

・「元氣」は生命活動の原動力であり

 

・「営氣」は全身を栄養を送り

 

・「衛氣」は身体を病原体などから防衛し

 

・「宗氣」は心肺機能を支えて氣や血(けつ)(血液)や津液(しんえき)(水)を循環させる

 

というお話をしました。

 

 

 

<東洋医学の話をしよう2ー氣・血・津液・精・神(3)>

では、

 

氣の役割についてお話しました。

 

・氣には5つの役割があり

 

推動(すいどう)作用ー臓腑、経絡の活動、血液を巡らせ、

 

防御(ぼうぎょ)作用ー身体を病原体や外部の環境から守り、

 

固摂(こせつ)作用ー体液が無駄に出てしまうのを防ぎ、

 

気化(きか)作用ー氣が*血や*津液に変化させ、

 

温煦(おんく)作用ー全身を温める

 

というお話をしました。

 

 

 

<東洋医学の話をしよう2ー氣・血・津液・精・神(4)>

では、

 

血(けつ)」と「津液(しんえき)」について説明しました。

 

・「血」は血管内の赤い液体で「営氣」とともに流れ、

 

・「津液」は体内の水分の総称で無色透明であり

 

・「血」「津液」は体内を循環して栄養を運び身体を潤す

 

というお話をしました。

 

 

 

<東洋医学の話をしよう2ー氣・血・津液・精・神(5)>

では、

 

「五臓」と「血」(血液)の関係についてお話しました。

 

・「氣」から「血」が作られる(氣化(きか)作用)

 

・「氣」と「心」の働きによって「血」は身体を流れる(推動(すいどう)作用)

 

・「氣」と「脾」の働きによって「血」が体外に漏れない(固摂(こせつ)作用)

 

・「肝」は「血」を貯蔵する

 

というお話でした。

 

 

 

<東洋医学の話をしよう2ー氣・血・津液・精・神(6)>

では、

 

    「津液」と「氣」の関係についてお話しました。

 

・「氣」が変化して「津液」になる(気化作用)

 

・「氣」は「津液」を身体中に巡らせる(推動作用)

 

・「氣」は「津液」を身体から漏らさない(固摂作用)

 

    というお話でした。

 

     それぞれの表題をクリックすると、該当するページに飛びますので、読んでみて下さい。

 

      来週から、臓腑の話が始まります。よろしくお願いします。

 

 

高円寺南診療所 統合医療部 漢方鍼灸医学科 鍼灸師 坂本光昭

当クリニックは、新時代の要請にこたえることにとどまらず、その一歩先の未来を見据えたモデルクリニックを目指しています。

 

そして、この杉並国際クリニックのHPの新着情報は、当クリニックからの一方的なメッセージの発信ばかりであってはならないと考えています。

 

皆様の声をいただき、この<読者の声>を通して、私たち全員の共有財産にしていくことができればとても素晴らしい展開が期待できると思います。

 

 

そこで、杉並国際クリニックのHPの新着情報は、現在、当クリニックを継続受診されていない方にも開放させていただいております。

 

高円寺南診療所時代(平成元年7月~平成31年4月)の受診者の方で、

全快して無事卒業された方はもちろん、遠方に転居されて受診されていない方、

今後、当院の受診を検討されている方など、いずれの皆様も大切な存在です。

 

現代医療制度の問題、健康不安などについてのメッセージや、逆に、ご自分が励行している健康法や、生き甲斐論など、どのようなテーマでも歓迎します。

 

 

投稿先は、suikido@gmail.com です。

 

なるべく、多くの皆様のご参加をお待ちしております。

 

収載については可能な限り反映させていただくつもりですが、公益性その他の観点から、当方で検討の後、1週間程で、掲載日程を通知させていただきます。

 

皆様の投稿をお待ちいたしております。

「安くて便利、良心的というキャッチは、多くの皆様方にとっては魅力的なようですが、多くの消費者にとっては落とし穴であることが多く私は常に警戒しています。」これは、1月29日のコラムの冒頭に書いた文です。

 

かし、なぜ、このようにインフルエンザが流行するのかについての確かな情報は得られていません。多くは仮説の域を脱していないようです。そもそもインフルエンザは、どのようにして人から人へと感染していくのでしょうか。

 

インフルエンザは、安くて便利を志向し、公共心が乏しく、自己中心的、目先の損得勘定に走りがちで、なおかつ無知に加えて傲慢な大衆が増加するほど流行する感染症です。

 

 

Q5.ワクチンは万全な予防対策か?

ワクチンには予防効果があります。このワクチンを打っても、インフルにかかることはあります。しかし、重症化を防ぐことがより大切です。

 

日本全体では、毎年多くの人がインフルエンザに関連した原因で亡くなっています。そのような重症化を防ぐために、ワクチン接種は積極的にすすめています。しかし、「打ったから、かからない」と、その効果を過信して、日常での感染予防対策を忘れないで励行することも大切です。

 

 

Q6.インフル迅速検査キットがないとインフルの治療はできないか?

インフルの診断は問診および臨床症状・徴候と診察のみで診断可能です。このような問い合わせが殺到する背景は、経験ある臨床医の技術に対する世間様の信頼が著しく低いことの表れだと思います。

 

当院では、インフル迅速検査キットを採用しておりません。

 

その理由は、検査の感度が不十分で、インフル患者でも陰性の結果を出してしまうと、保険診療で抗インフル薬を処方できなくなるからです。それは、当院のホームページにも掲載していますが、相変わらず電話での問い合わせが多くで難儀いたしております。

 

インフルの流行のピーク時にワクチンの接種を希望される方と同様に、無知な方々が多く、結論を決めつけていて、専門的な立場からの説明に耳を傾けようともされないので仕方がありません。医師である私よりも窓口を担当している職員が、とても残念に感じている現状です。

 

患者さんがインフルの迅速検査を希望したら、無条件に引き受けてしまう無責任な医師が大半を占めています。愚かで頑固でパワフル・傲慢な患者を説得することは骨の折れることであるにせよ、プロフェッショナルの一人として実に嘆かわしいご時世です。このようなことで、患者(顧客)満足度をあげ、収益増加をはかることは医師の職業倫理に反することです。

 

 

今回のまとめ:

「第三のバカの壁」は、無知・傲慢のバカの壁、ということでした。賢い人ほど謙虚で柔和、愚かな人ほど強情で傲慢、この責任は、一般人や医療従事者よりも、国民教育の在り方にこそあります。

<東洋医学の話をしよう2ー氣・血・津液・精・神(6)>

<はじめに>

 

前回は「五臓」と「血」の関係についてお話しました。

 

 

今回は「津液」と「氣」の関係についてお話します。

 その前に復習。

 

「血」は西洋医学でいう「血液」、「津液」とは西洋医学でいう「リンパ液」にあたります。

 

<「」と「津液」の関係>

 

 

」は「津液」に対しても「血」と同じ関わりを持っています。

 

 

「氣」は「津液」を「作り」「めぐらせ」「漏らさない」働きをします。

 

 

つまり

「氣」の 5つの作用のうちの

 

 

「氣」ちからによって「津液」を身体に循環させる「推動(すいどう)作用」、

 

 

「氣」から「津液」に変化する「気化(きか)作用」、

 

 

無駄に「津液」身体から漏らさない「固摂(こせつ)作用」が 「津液」にたいしても深

 

く関わっているのです。

 

 

「氣」の重要性がわかりますね。

 

 

まとめ

 

・「氣」が変化して「津液」になる(気化作用)。

 

・「氣」は「津液」を身体中に巡らせる(推動作用)。

 

・「氣」は「津液」を身体から漏らさない(固摂作用)。

 

 

高円寺南診療所 統合医療部 漢方鍼灸医学科 鍼灸師 坂本光昭

「安くて便利、良心的というキャッチは、多くの皆様方にとっては魅力的なようですが、多くの消費者にとっては落とし穴であることが多く私は常に警戒しています。」

 

インフルエンザは、安くて便利を志向し、自己中心的な大衆が増加するほど流行する感染症と考えます。

 

なぜインフルエンザが流行するのかについての確かな情報は得られていません。多くは仮説の域を脱していないようです。そもそもインフルエンザは、どのようにして人から人へと感染していくのでしょうか。

 

 

Q3.マスクに予防効果はあるか?を再確認

マスクは、感染を防ぐために、ある程度の効果はあります。しかし、小さなウイルスを完全にブロックするわけではありません。

 

実際には、予防のために着けるマスクより、感染した人が着けるマスクの方が効果的。咳をする人がつけていれば、飛ぶ瞬間の粒は水分を含んで大きいため、マスクでブロックされやすいからです。

 

このような予防は、感染している本人が気をつけることから「咳エチケット」と呼ばれています。

 

また、マスクには以外と知られていない「隠れた効果」があります。

 

マスクをつけている人は、手で口や鼻を触れる機会が少なくなります。したがって、マスクによって、手を介した感染が起こりにくくなることも期待できるのです。

 

しかし、マスクを着用している時でも、その手は環境によって汚染されています。繰り返しますが、マスクをはずしてから、すぐに鼻や口に触れてしまえば、せっかくの隠れた効果も無駄になってしまいます。「マスクを取る時の手洗い」を忘れないようにしましょう。

 

 

 

Q4.うがいや加湿は効果的か?

「うがい」の効果は限定的です。今では積極的に推奨されていません。

 

その理由は、鼻や口の粘膜についたウイルスは、ごく短時間で感染してしまいます。日常的にできる「うがい」の回数は限られるため、どうしても効果は限定されてしまうのです。

 

私は「頻回に温かい飲料を摂取すること」を勧めています。

頻回に水やお茶を飲むということの効果を否定する専門家もいます。

飲むだけではウイルスの付着する部分を全てカバーすることは難しく、回数にも限界があるからです。

 

しかし、その場合でも脱水状態を緩和し、鼻・口腔内・気道の粘膜の乾燥を防ぐことは可能です。しかも、これらの場所の粘膜が乾燥すると、局所的な免疫が低下する可能性があるからです。

 

 

「加湿」の予防効果は期待できます。

しかし十分な信頼に足るデータや情報は得られていません。

 

それでも、理論上、「加湿」には2つの意味があります。

ひとつは、乾燥した環境の方がウイルスの感染性が高まるので、それを避ける目的です。

もうひとつは、鼻・口腔内・気道の粘膜の乾燥を防ぐ目的です。繰り返しますが、これらの場所の粘膜が乾燥すると、局所的な免疫が低下する可能性があるからです。

 

 

今回のまとめ:

「第二のバカの壁」は、「温故知新」という故事がありますが、むしろ「古きをたずねて新しきを知らない」バカの壁。

これは、逆に「新しいものに振り回されて、その限界や欠点を知らない」バカの壁ということにもつながります。この責任は、一般人ではなく医師にこそあります。

<東洋医学の話をしよう2ー氣・血・津液・精・神(5)>

 

 

<はじめに>

 

前回は「血」「津液」のお話をしました。

 

 

今回は*「五臓」と「血」(血液)の関係についてお話していきます。

 

 

(*「五臓」については後ほど詳しく触れていきます。西洋医学の肝臓、心臓、脾臓とご理解ください。)

 

 

その前に復習になりますが、「氣」と「血」の関わりについてお話します

 

・「氣」から「血」が作られます、これを「氣化作用」と言います。

 

 

・「氣」の流れに従い「血」も流れます、これを「推動作用」と言います。

 

 

・「氣」が「血」を体外に流さないように調節しています、これを「固摂作用」と言います。

 

 

<「血」と「心(しん)」「肝(かん)」「脾(ひ)」の関わりについて>

 

 

「五臓」とは「肝」「心」「脾」「肺」「腎」のことでしたよね。

 

 

「心」は 「血」との関わりが強い臓腑です。「心」の働きが「血」の循環に大きく関わっています。(推動作用)

 

 

「肝」は「血」を貯蔵する働きをしています。

 

 

「脾」は「血」を身体から出血させないようにしています。(固摂作用)

 

 

氣の働きだけでなく「五臓」の働きも「血」の働きに関与しているのがわかると思います。

 

 

「五臓」働きのについては後ほど詳しく触れていきますので、楽しみにしていて下さい。

 

 

<まとめ>

 

・「氣」から「血」が作られる(氣化作用)

 

 

・「氣」と「心」の働きによって「血」は身体を流れる(推動作用)

 

 

・「氣」と「脾」の働きによって「血」が体外に漏れない(固摂作用)

 

 

・「肝」は「血」を貯蔵する(「肝」には他にも働きがありますが、後日詳しくお話していきます)

 

 

 

高円寺南診療所 統合医療部 漢方鍼灸医学科 鍼灸師 坂本光昭

「安くて便利、良心的というキャッチは、多くの皆様方にとっては魅力的なようですが、多くの消費者にとっては落とし穴であることが多く私は常に警戒しています。」

 

 

インフルエンザは、安くて便利を志向しがちな大衆が増加するほど流行する感染症です。

 

今年は昨年以上にインフルエンザが流行しています。すでに感染してしまったという人も、決して安心してはいけません。インフルエンザにはA型とB型があり、最悪の場合には同じ時期に「2回」もかかってしまうことがあるからです。

 

インフルエンザの流行期には、ニュース、コマーシャル、インターネットなどで、いろいろな予防法も紹介されます。しかし残念ながら、このような情報の中には、効果の低い対策も含まれています。

 

しかし、なぜ、このようにインフルエンザが流行するのかについての確かな情報は得られていません。多くは仮説の域を脱していないようです。そもそもインフルエンザは、どのようにして人から人へと感染していくのでしょうか。ここでは、その原因をしっかりと理解することで、より正しい予防法を考えてみることにしましょう。

 

 

おなじみの「よくある質問Q&A方式」で、今回から4回シリーズでまとめてみることにしました。

 

 

Q1

.同じ電車にいるだけで感染するのか?

 

A

同じ電車の車両にいるだけで、インフルに感染すると考えておいた方が無難でしょう。

 

同じ電車の車両にいるだけで、インフルに感染するというわけではない、と説明する専門家がいます。その理由は、日常的な感染症で「空気感染」するのは、結核、麻疹(はしか)、水痘(みずぼうそう)の3つだけで、インフルエンザは「空気感染」の感染症ではないというのがその根拠のようです。

 

しかし、私は、同じ電車の車両にいるだけで、インフルに感染すると考えます。その理由はインフルエンザが「飛沫(ひまつ)感染」でうつるからです。

 

「飛沫感染」では、くしゃみや咳で飛んでいくのは、「空気感染」と比べて大きくて、水分を含んだ重い粒なので、口から飛び出しても、通常は1~2m以内で地上に落ちます。このようなタイプの感染では、くしゃみや咳をする人から2m以上の距離を置くことができなければ、感染する可能性があります。

 

満員電車の中で座っている人は、吊革につかまって咳をしている人の直撃を受けます。距離をおくことも難しいので要注意です。

 

 

Q2.

インフル感染に対する第一の予防対策は?

 

A

「手洗い」はインフル予防のための最も重要な対策です。手洗いの有効性はすでに明らかですが、日常生活の中で、とくに外出時などでは、それほど頻回に繰り返すことはできません。

 

したがって、優先すべき手洗いのタイミングも考えることも大切です。人の多く集まる場所、環境に頻回に触れる場合、マスクを取る時などが、手洗いの効果が高いタイミングです。インフル予防のためのマスクが、かえってあだになる可能性があるので、マスク着用者こそが油断せずに手洗いを励行してください。

 

また、医療現場や食品衛生で行われているように、冷たい水で30秒以上かけて手の隅々まで洗うことを、日常生活で繰り返すことも大変です。最低でも、口や手に触れる指先、手のひらを中心に洗ってください。また、水道がないところでは、市販されているアルコール製の手指衛生剤も有効です。

 

インフルエンザを発症している人が、自分の口や鼻に触れると、その手にウイルスがつきます。そして、ウイルスのついた手で、ドアノブ・手すりなどの様々な場所に触れると、環境が汚染されてしまいます。さらに、その場所に触れた別の人が、手で口や鼻に触れるということによって、感染は人から人へ広がっていきます。

 

「感染した人の口や鼻→手→環境→他の人の手→口や鼻」・・・このような手を介しての感染は、予想以上に多く起こっています。

 

 

今回のまとめ:

「第一のバカの壁」は、正しい情報を提供できていない国家の無策が作る壁、ということでした。近年、信頼を失墜させてしまっている厚生労働省だけでなく、国土交通省など、十分な情報提供を心掛けず、国民全体に不利益を与えてしまう無責任バカです。