7月23日(火)から9月19日(木)まで

この期間は、外来診療時間の自由度を拡大し、また水気道の指導時間の制限を解除することが可能になります。

 

残余の時間は、修士論文作成のために充てる予定です。

 

皆様のご支援とご協力のお蔭で、専門的な声楽芸術の研鑽が順調に進捗しておりますことをご報告させていただきます。


なお、引き続き履修する科目を以下の通り紹介させていただきます。


◎専攻実技(声楽)
ロシア・ロマンス(芸術歌曲);セルゲイ・ラフマニノフのロマンスの歌唱


◯イタリア作品研究Ⅱ(歌唱)


◯ドイツ作品研究Ⅱ(歌唱)


◯ドイツ語歌唱発音法


◯歌劇重唱


◯楽書購読(英語ⅡB)


◯楽書購読(ドイツ語)


◯楽書購読(イタリア語)

 


その他、修士論文の作成が必須として課されております。

 

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実は、私自身もしばしば経験することがあるのは、口内の自傷です。自傷といっても意図的に行うのではなく、あくまでも無意識に発生してしまうものなのですが、その引き金になる誘因については、いくつか思い当たる節があります。

 

また、そのような経験は決して珍しいことではありません。それでは、ムッシュGPTの見解を確認してみることにしてみましょう。

 

 

質問者(ドクター飯嶋)


最近になって、誤って、うっかりと唇や頬の内側の粘膜を噛んでしまうことが増えてきました。どのような原因が考えられるでしょうか?

 


ChatGPT


唇や頬の内側の粘膜を噛むことが増えてくる原因はいくつか考えられます。以下にいくつかの可能性を挙げてみます:

 


1. ストレスや不安:

ストレスや不安が増えると、無意識のうちに噛む習慣が強まることがあります。ストレスが増えたり、精神的な負担が増えたりすると、口の周りの筋肉が緊張しやすくなり、噛む動作が増えることがあります。


2. 神経性の習慣:

一部の人々は、ストレスや不安を感じていなくても、神経性の習慣として唇や頬の内側の粘膜を噛むことがあります。これは、無意識のうちに続けてしまう習慣であり、しばしばストレスや緊張から生じることもあります。


3. 歯並びの問題:

歯並びが悪い場合、歯や咬合が合わないと、うっかりと唇や頬の内側の粘膜を噛んでしまうことがあります。特に、歯が突き出ている場合や歯並びが乱れている場合に起こりやすいです。


4. 口腔内の異常:

口腔内に潜在的な異常がある場合、例えば口内炎や歯肉の腫れなどがあると、噛んでしまうことが増えることがあります。この場合、痛みや不快感が刺激となって、無意識のうちに噛んでしまうことがあります。


これらの可能性の中から、自分に当てはまる要因を見つけることが重要です。問題が続く場合は、歯科医や口腔外科医に相談して専門家のアドバイスを受けることをお勧めします。

 

 

ドクター飯嶋のコメント:


私の患者さんでの経験は、1と4が多いです。1については、患者さん自身がストレスとは感じていなくとも、慢性的な疲労状態であって気が付かないケースもたくさん診てきました。4については、3との関連が密ですが、歯槽膿漏や歯周病を患っている患者さんから報告を受けたことがあります。


アレルギー性鼻炎を放置すると喘息が起こりやすく、治りにくくなるように、歯科治療を先の延ばしにしておくと、胃腸症状が発症したり、増悪したりしてしまうことがありますので、早目に対策しておくことが得策だと思います。


実は私自身でも、上記のうち、1を除いて、2,3,4のいずれも個人的に思い当たる経験があります。

3.の歯並びについては、それが悪くなくとも、虫歯や歯科治療中に経験したことがあります。

 

4.に関しては治療により歯列や咬合状態が変化すると発生しやすいかもしれません。また歯科で局所麻酔を受けると口腔内の痛覚ばかりでなく触覚が一時的に麻痺するため、頬の粘膜を自ら傷付けてしまうことを経験しました。


意外に気が付かれていないのは2.神経性の習慣、についてです。

 

私は、習慣化しないように気をつけて対応しています。たいていは、2,3回の繰り返しで済んでしまいます。

 

しかし、無意識で行ってしまう原因についてはあまり深く考えてみたことはありませんでした。この点については、次回検討してみましょう。

 

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<理想的な団体エクササイズの条件➁ 安全性>

 

理想的な団体エクササイズとしての諸条件の第二として、ムッシュGPTは、安全性について指摘しています。

むしろ私は、この安全性こそが、最も大切な条件である条件であると考えています。

 

エクササイズの安全性とは何か?ということですが、言い換えれば、「運動障害が少ないこと」が目安になると私は考えています。

 

こうした問いに対する回答は、ややもすれば陸上運動を主とする情報によって回答される可能性が高いです。

ですから、この質問に関しても以下の様に、水中と陸上の比較という視点から質問を試みました。

 

 

インタヴュアー:ドクター飯嶋


健康寿命の延長と疾病防止のために運動障害の少ない団体での生涯エクササイズの場について、屋外の陸上と屋内の水中では総合的に勘案すれば、どちらの方が優れているでしょうか?

 


ChatGPT


運動障害の少ない団体での生涯エクササイズの場について、屋外の陸上と屋内の水中を総合的に勘案すると、屋内の水中エクササイズが優れていると考えられます。以下にその理由を示します。


1. 低負荷運動:
水中エクササイズは水の浮力を利用して行うため、関節や筋肉への負荷が少なく、運動障害のリスクが低いです。特に高齢者や関節の問題を抱える人にとって、安全で効果的な選択肢となります。


2. 安定性と安全性:
水中エクササイズは水の浮力により安定性が高まり、転倒やケガのリスクが低減します。また、水中での救命措置が容易に行えるため、安全性が確保されます。


3. 全身のトレーニング:
水中エクササイズは全身を効果的に鍛えることができます。水の抵抗により、筋力や持久力の向上が期待できます。


4. 心臓血管機能の向上:
水中での有酸素運動は心臓血管系に負担をかけずに行うことができ、心臓血管機能の向上に役立ちます。また、水中での運動は循環系に対する負荷が軽減されるため、心臓病や高血圧などの疾患を持つ人にも適しています。


5. 季節や天候の影響を受けにくい:
屋内のプールで行う水中エクササイズは、季節や天候の影響を受けにくいため、一年中安定して継続することが可能です。

 

以上の理由から、運動障害の少ない団体での生涯エクササイズの場として、屋内の水中エクササイズが健康寿命の延長や疾病防止の観点から優れていると考えられます。

 

 

ドクター飯嶋のコメント:


ムッシュGPTは、水氣道は一般の陸上のエクササイズよりも、安全性を管理するためには優れていることを説明しています。


その根拠として、あらゆる健康エクササイズにとって重要な5つの側面を挙げています。

直接の根拠は、2の「安定性と安全性」
という理由だと思います。


水氣道の入門者の中には、水中で足元がふらつくことに不安を感じることを報告される方が少なくありませんが、実は、陸上の歩行でもふらついているのですが気が付かないでいるだけのことが多いように観察されます。


水氣道の稽古を通して、この不安定で危険な「ふらつき」から安定的で安全な「揺らぎ」へと転換していくことが自然に身についていきます。


水氣道は、生きるということは、揺らぎのある自然環境の中に自らの心身を委ねることだということを示唆してくれます。そして、特段の意識をしなくても上手に「揺らぎながら暮らし続ける」という能力が備わってくるのです。


このように水氣道の暫定的で簡潔な定義の中に盛り込めなかった重要な要素も、これらの説明文の中に見出すことができます。とくに下線部に注目してください。

 

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企業の衛生委員会における産業医の「衛生講話」

 

第11回:特論①職業性疾病・労働災害としての腰痛(その1)

 

職場での腰痛は、休業4日以上の職業性疾病のうち6割を占める労働災害となっています。


厚生労働省(旧労働省)は、古くから及び等による行政指導が進めていました。
そこで、まず、腰痛予防に関する厚生労働省(旧労働省)の行政指導の歴史の概略を振り返ってみましょう。

 

昭和45年7月10日付け「重量物取扱いにおける腰痛の予防について」(基発第503号)

 

昭和50年2月12日付け「重症心身障害児施設における腰痛の予防について」

 

さらに、その後は、高齢者介護などの社会福祉施設での腰痛発生件数が大幅に増加している状況が始まりました。

 

そのため、そのような背景のもとに、厚生労働省は平成6年の策定された「職場における腰痛予防対策指針」を19年ぶりに改定して、更なる腰痛予防対策の充実を図るとしました。

 

 

平成6年9月6日付け「職場における腰痛予防対策の推進について」(基発547号)

 

新しい指針の主な改定事項は次のとおりです。

 

1)介護作業の適用範囲・内容の充実

・「重症心身障害児施設等における介護作業」から
「福祉・医療等における介護・看護作業」全般に適用を拡大

 

・腰部に著しく負担がかかる移乗介助等では、リフト等の福祉機器の積極的使用を推奨

原則として人力による人の抱上げは行わせないことを記述

 

 

2)リスクアセスメント、労働安全衛生マネジメントシステムの手法を記述

 

・リスクアセスメントは、

 

❶ ひとつひとつの作業内容に応じて、

 

❷ 災害の発生(ここでは腰痛の発生)につながる要因を見つけ出し、

 

❸ 想定される傷病の重篤度(腰痛に関しては腰部への負荷の程度)、作業頻度などからその作業のリスクの大きさを評価し、

 

❹リスクの大きなものから対策を検討して実施する
といった手法(労働安全衛生法第28条の2)で実施する

 

・労働安全衛生マネジメントシステムは、
事業場がリスクアセスメントの取組を組織的・継続的に実施する仕組み
(労働安全衛生規則第24条の2)

 

・これらは、いずれも労働災害防止対策として取り組まれているものである。
しかし、腰痛予防対策においてもこれらの手法が効果的であることから改訂指針に明記

 

 

3)一部の作業について、職場で活用できる事例を掲載:

チェックリスト、作業標準の作成例、ストレッチング(体操)方法など
重量物取り扱い作業や介護作業など、腰部に著しい負担のかかる作業に常時従事する労働者に対しては、作業へ配置する前およびその後6カ月以内ごとに1回、健康診断を実施する必要があります。

 

次回は、職場で実施可能な腰痛予防の管理法について紹介します。

 

 

6月17日PDF

 

 

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先週の話題をより身近な質問を題材にして再検討してみましょう。


ある日、私のクリニックの会員患者のお1人が、「飯嶋先生のようなライフワークを続けていれば誤嚥性肺炎にはなりにくそうですね?」と発言されました。

 

私は、誤嚥性肺炎防止を念頭に置いて毎日を過ごしている訳ではないのですが、「確かに、一理ある」と思いました。しかし、それと同時に、この発想を検証するのは難しいであろうことも考えました。そこで、次のような質問を用意してみることにしました。

 

 

インタヴュアー(ドクター飯嶋)


空気嚥下症により腹部膨満に苦しむ患者が、誤嚥による肺炎を予防するために、外国語の勉強をして適切な発音を学んだり、クラシック声楽を楽しんだりすることは有効な手段の一つとなり得るでしょうか?

 

 

ChatGPT

空気嚥下症による腹部膨満を予防するために、外国語の勉強やクラシック声楽を通じて適切な発音を学ぶことは、一般的な予防方法とは異なりますが、効果的な手段となり得ます。以下にその理由を示します。


1. 呼吸トレーニング:

外国語の勉強やクラシック声楽の練習は、呼吸技術や制御を向上させることができます。適切な呼吸パターンを習得することで、口や喉に余分な空気を含まないようにし、空気嚥下のリスクを減らすことができます。


2. 発声と嚥下の連動:

声楽のトレーニングや外国語の発音練習では、喉や口の筋肉の調整が必要とされます。これにより、正確で制御された発声が可能となり、嚥下時に口や喉に空気が進入するリスクを減らすことができます。


3. 気道の制御:

外国語の発音や声楽の練習を通じて、気道の制御が向上します。このため、誤嚥や肺に空気が入るリスクが減少し、肺炎を予防する助けとなります。


ただし、これらの方法が必ずしも効果的であるかどうかは個々の状況や能力によります。空気嚥下症の症状や原因にはさまざまな要因が関与するため、個別の治療計画を医師や言語聴覚士と相談することが重要です。それに加えて、呼吸療法や嚥下リハビリテーションなどの専門的なアプローチも検討されるべきです。

 

 


ドクター飯嶋のコメント:


ムッシュGPTは一般的な総論においては肯定しているようです。これは、質問者や私と共通する理解です。しかし、どうしても個人差の問題があるため、クリアな結論は出せません。


これも私と同じ立場です。とくに「空気嚥下症による腹部膨満を予防するために」という前提であっても、この質問者がすでに空気嚥下症という診断が成されている場合、「腹部膨満を予防」と言っても、実際には「腹部膨満を伴う空気嚥下症」の治療に役立つかどうか、という質問だからです。

 

予防と治療は無関係ではありませんが、この場合の予防は再発予防なので、早期発見・早期治療が求められる第2次予防と同列に扱われることになります。


ただし、この場合であっても、そもそも、このような症状を経験したことがない皆様の発症予防についてであれば、これは第1次予防に該当します。

 

私は、「水氣道」と同様に、外国語の勉強やクラシック声楽を専門家の指導で続ければ、少なくとも1次予防には有効なデータを出せると考えております。なお、「水氣道」を定期的に継続している方は、2次予防にも有効となったケースを多数経験してきました。

 


<喘息のオペラ歌手たちから学ぶホリスティック健康医学>

 

武蔵野音楽大学大学院修士課程声楽専攻の1年生最後の締めくくりは、1月29日(月)の声楽実技試験でした。私の受験曲は全てロシア語の歌で、チャイコフスキー2曲、ラフマニノフ4曲でした。これをブラームスホールという学内のホールで歌ったのでした。


翌1月30日(火)からが春休み、そして4月からは2年目に突入です。

 

音大の声楽専攻というと呼吸器系統がタフな方ばかりか、というと必ずしもそうではないようです。たとえば、一流の声楽家のなかにも、しばしば喘息の方がいらっしゃいます。


もっとも、私自身がアレルギー内科専門医であり、その中心的な対象疾患が気管支喘息であるためか、そうした情報に敏感であるせいかもしれません。

 

意外に思われるかもしれませんが、喘息は、声楽家にとって必ずしも不利な病気だとは、私は考えていません。むしろ、天与の御恵みかもしれません。それには医学的な根拠があります。

 

ですから喘息でも歌うのが好きな方は、むしろ、これからも是非、歌をお続けになったらよいと思います。

ただし、花粉症などのアレルギー性鼻炎を未治療のまま放置していたり、たびたび風邪をひいてしまう状態を長引かせたりすることはご法度です。

 

この件に関して、私はムッシュGPTとの対話を試みることを思いつきました。

 

ただし、彼は専門家ではないので、予め信頼性をテストしたうえ、質問の仕方に工夫が必要であり、なお回答に対しては妥当性を検討したうえで、皆様にフィードバックさせていただく方法を考案しました。

 

入門編5回、本編6回および発展編4回、計15回のシリーズをまとめました。

 

 

<入門編:その1>

喘息の患者に特有な姿勢があるでしょうか。もしあれば、その特徴と矯正法を教えてください。

 


ChatGPT

喘息患者には、喘息発作時や症状が悪化した際に、呼吸をしやすくするために特有の姿勢を取ることがあります。

 

これは、呼吸困難を和らげるための自然な反応であり、以下にその特徴と、矯正法をいくつか挙げてみます:

 

特有の姿勢: 

1. 前かがみの姿勢:

患者が前かがみになり、手でテーブルや壁をつかむような姿勢をとることがあります。この姿勢は、腹式呼吸を助け、気道の開放を促進することを意図しています。


2. 座位での前かがみ:

座位の際にも前かがみになり、手を膝に置いて呼吸をしやすくすることがあります。この姿勢も同様に腹式呼吸を助けるためのものです。


3. 上半身を支える姿勢:

寝ている際に上半身を多少起こして寝ることで、気道の圧迫を軽減し、呼吸しやすくなることがあります。

 


矯正法:

1. 正しい呼吸法の学習:

患者には正しい呼吸法(腹式呼吸)を学習させ、発作時や症状が悪化した際にも適切な呼吸を心がけるよう指導することが重要です。


2. 姿勢の改善:

前かがみの姿勢が喘息の症状を和らげる場合でも、その姿勢が続く場合は、適切な呼吸法を妨げないようにするなど、姿勢の改善に取り組むことが重要です。


3. リラックス法の導入:

ストレスが喘息のトリガーになることがあるため、リラックス法やストレス管理のテクニックを導入して、患者が冷静になり、呼吸が楽になるようサポートします。


4. 体力の向上:

適切な運動や体力向上のプログラムを組むことで、呼吸筋の強化や全身の健康を促進し、喘息の症状の軽減に寄与します。


これらのアプローチは、患者ごとの状態に合わせて専門家によって評価され、個別化されるべきです。

 

患者が適切な姿勢や呼吸法を習得し、症状を管理できるようサポートすることが喘息のケアにおいて重要です。

 


ドクター飯嶋のコメント 
入門編の5回のシリーズでの質問の内容は、奇異に感じられるかもしれません。

 

この質問は、ドクター飯嶋がムッシュGPTとどの程度までの対話が可能か?ということの見通しを事前に評価することを第一の目的としたものだからです。

 

まず喘息の方が自分自身の姿勢をどの程度意識しているでしょうか?

 

喘息の診療を30年以上続けてきましたが、姿勢の悪さに気付いている方は滅多に遭遇できるものではありませんでした。

 

何事にも例外があります。それは、モデル、俳優、声楽家、ダンサーなど人前で身体表現をする職業についている方々です。

しかし、プロである彼らでさえ、自分自身で姿勢の悪さに気付いたというケースよりも、指導者から厳しい指摘を受けて気付かされた、というケースの方が圧倒的に多かったです。

 

ただし、その姿勢の悪さが喘息に由来していることに気付いている方は、ほぼ皆無です。

 

残念ながら、医師、とりわけ耳鼻咽喉科医や喘息を専門とする内科医ですら、喘息患者の姿勢について評価し、適切なアドバイスをする機会には、ほとんど恵まれていないのが現状です。

入門編の最初に「姿勢」を取り上げたのは、上記のような背景があるからです。ムッシュGPTは、一般的な喘息専門医より、喘息と「姿勢」との関係を深く<認識>していることを確認することができました。

それから、ムッシュGPTは正しい呼吸法(腹式呼吸)とまとめていますが、この点については、呼吸筋強化のための具体的な方法を含め、いっそうの解明が必要だと思います。そして彼は、
「発作時や症状が悪化した際にも適切な呼吸を心がける

と述べ、また、喘息発作とストレスとの関係までは言及していますが、「発作時や症状が悪化した際」の喘息患者の心理状態についてまでは言及していません。実は、このあたりをしっかりと検討しておかないと効果的な指導はできません。

ムッシュGPTは、「前かがみの姿勢」を冒頭からズバリと指摘しています。この姿勢は、喘息発作の際には観察しやすいですが、発作間欠時(非発作時)には目立たなくなることもあります。しかし、長年にわたって発作を繰り返してきたような方は、呼吸苦がないときでさえ、「前かがみの姿勢」になっていることが少なくありません。

それでは、喘息をもつプロの声楽家は「前かがみの姿勢」になっていないか、というと、どうやらそうとは限りません。これは、観客席からは判別しにくいのですが、ステージの袖から側面を見守っているとわかりやすいです。この姿勢は、喘息患者が腹式呼吸を維持するために有利に働くことがあるからなのかもしれません。ただし、「前かがみの姿勢」と「前傾姿勢」は明確に区別しておく必要はあるでしょう。

この「姿勢」の基礎の上に「歩行」や「動作」、さらには「呼吸」が構築され、または大きな影響を受けることになります。

これらの論点については、全15回の本シリーズに続く「研究編」で検討する予定です。

 

令和5年度の水氣道寒稽古期間(令和5年11月1日~令和6年2月29日)の3カ月の全日程を滞りなく終了することができました。

 

水氣道は2000年に発足し、およそ四半世紀にわたり地道で着実な活動を展開し、確かな実績を証明することができました。

 

近年では、およそ3年に及ぶ新型コロナウイルス感染症パンデミック禍にあっても、概ね稽古活動の中断を見ることなく、水氣道が世界的な危機に際しても極めて安定性の高い、有益な健康法であることを実証できたことは、私共にとって大きな励みともなり、また威信を高めることができたことは大いなる喜びでもあります。

 

水氣道は、生涯現役を目指す生涯エクサイサイズとして、その実績は多くの側面で顕著な成果を挙げることができました。

 

参加実績基準に基づき、以下の2種の認定証を授与することになりました。

 

令和五年度 寒稽古「修了賞」授与対象者総数14名(最高年齢89歳男性)

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令和五年度 寒稽古「参加証」授与対象者総数10名(最高年齢75歳女性)

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なお、「修了賞」受賞者は、

本年4月1日付(小審査)での

昇級もしくはファシリテーター認定候補者

 

あるいは

本年7月1日付(大審査・中審査)での

昇段・昇級もしくはインストラクター認定候補者

としてノミネートされます。