今月のテーマ<予防接種>
「ワクチン接種後の注意点」
○ワクチン接種後には、一過性の発熱や接種した部位での
腫脹(はれ)など軽微な副反応(副作用)が生じることがあります。
○ごく稀ですが、重大な有害事象が起こることがあります。
有害事象とは、
ワクチンとの因果関係がはっきりしないものを含め、
ワクチンを接種された患者に生じたあらゆる好ましくない、
あるいは意図しない徴候、症状、または病気をいいます。
これに対して、有害反応は、
病気の予防、診断、治療に通常用いられる用量で起こる
好ましくない反応であり薬物との因果関係があるものを指す。
対策:
1、予診票の記入によるリスクの確認をします。
2、実施前の問診と診察(面談)により、体調を確認します。
3、接種後10~30分は診療所内に待機していただき安全性を確保します。
4、接種の全過程において複数のスタッフによる確認を行う。
5、接種希望者には、なるべくかかりつけ医による接種を勧めています。
高円寺南診療所では、虚弱体質をはじめアレルギー体質や免疫異常など、
副反応(副作用)の発生しやすい体質の患者さんが多数を占めています。
しかし、幸いなことに四半世紀の間、
ワクチン接種による重大な有害事象は一例も経験していません。
しかし、その実績が油断に繋がらないよう注意しています。