(栄養)痛風・高尿酸血症の臨床栄養学

食品のプリン体含量について

 

 

痛風の食事療法といえば、「プリン体の制限」です。

 

『高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン』の『生活指導』で示されている食事療法、

 

そこでは特に『1日400mgを目安にしたプリン体の摂取制限』とされています。

 

 

ところでプリン体とは何でしょうか?

 

それは、「プリン骨格を持つ物質の総称です。」

 

と答えるのは簡単ですが、それでは質問者には理解できないと思います。

 

 

プリン体は食品中では旨味の成分であり、核酸中に多く含まれます。

 

 

プリン塩基、プリンヌクレオシド、ATP などのプリンヌクレオチド、

 

さらに核酸に含まれます。

 

 

そのため、プリン体は細胞数の多いもの、

 

細胞分裂の盛んな組織に多く含まれています。

 

 

 

そこで、以下の2つのクイズに挑戦してみてください。

 

 

Q1.食品のプリン体含量について正しいのはどれか。

 

a、マイワシ1尾あたりのプリン体含量は生より干物の方が多い。

 

 

b、干しシイタケは単位重量当たりのプリン体含量が多いので

 

痛風患者には勧められない。

 

 

c、ほうれん草の葉と芽では単位重量当たりのプリン体含量は葉の方が多い。

 

 

d、プリン体含量の多い大豆が原料の豆腐は高プリン体食品である。

 

 

e、青魚はプリン体含量が多いが動脈硬化抑制作用を有する。

 

 

ヒント:選択肢 a ではマイワシ「1尾あたり」で生と干物を比較しています。

 

マイワシの単位重量当たりの比較ではありません。

 

因みに、ドクトル飯嶋は、選択肢 a で引っ掛り、このクイズでコケました。

 

 

 

Q2.次の食品の中で単位重量当たりのプリン体含量が最も多いのはどれか。

 

a、カズノコ

 

b、キャビア

 

c、コンビーフ

 

d、カキ(牡蛎)

 

e、魚肉ソーセージ

 

 

ヒント:

 

ちなみに大手製薬会社G・Sの超美人MRさんに、

 

このクイズのチャレンジをお願いしたところ、

 

最初「キャ・キャ・キャ」と可愛らしく口ずさんでおられましたが、

 

さいごに「カ・・」とズバリ正解を当てました。

 

ドクトル飯嶋は、「キャ」か「カ」で悩んだ挙句、

 

結局、間違えてしまいました。

 

患者の皆様、面目ございません!

 

 

正解は、来週のお楽しみ!