前回はこちら

 

 

Dr.飯嶋からのメッセージ:

(再掲)新たに考案された生涯エクササイズに対する誤解や偏見を可能な限り減らすための手立てを提案してください。

 

この質問に対するムッシュGPTからの9箇条の回答のうち、後半の5箇条
について、引き続き検討していきます。

 

 

ChatGPT
新たに考案された生涯エクササイズに対する誤解や偏見を減らすためには、以下の手立てが役立つかもしれません:


5.アクセスの容易化:
エクササイズが手軽でアクセスしやすい場所や方法を提案することで、参加のハードルを下げることができます。


6.多様性への配慮:
様々な年齢層や体力レベルに合わせたエクササイズの提案を行い、全ての人々が参加しやすい環境を整えましょう。


7.効果を実感しやすい目標の設定:
参加者が短期的かつ実感しやすい効果を得られるような目標を設定し、達成感を味わいやすくすることでモチベーション向上に繋がります。


8.プライバシーの尊重:
参加者のプライバシーを尊重し、無理なく参加できるような環境を提供することで、抵抗感を軽減できます。


9.コミュニティの構築:
参加者同士が支え合えるようなコミュニティを構築し、ポジティブな雰囲気を醸成することで、エクササイズが楽しい活動となります。

 

 

<Dr.飯嶋による論点整理と課題>

アクセスの容易化
エクササイズが手軽でアクセスしやすい場所や方法を提案することで、参加のハードルを下げることができます。


<参加のハードルを下げるために>

1)エクササイズの簡便化:水氣道の所要時間は本稽古100分(正味)、半稽古50分(正味)を要します。


水氣道の「準備体操(イキイキ体操)」と「整理体操(のびのび体操)は、自宅でも実施できます。イキイキ体操は立位で15分程度で行い、のびのび体操は坐位(椅子に腰かけたまま)で7分程度で行うことができます。

心身のエンジンを掛けたいときには前者、リラックスをしたいときは後者がお勧めです。

 


2)アクセスしやすい稽古場所の確保:

水氣道は主に室内温水プールで稽古しています。上記の方法であれば、自宅でも行えます。

 


3)アクセスしやすい方法の整備:

自宅実施用の動画を作成することを検討中です。その場合、モデルを公募して、陸上、自宅用に、特別訓練をする必要があります。

 

 

 

多様性への配慮

<全ての人々が参加しやすい環境の整備>

 

1)様々な年齢層に合わせたエクササイズの提案:

水氣道は水浴が可能なあらゆる年代の参加者を想定したデザインになっています。

ただし、施設によっては年齢制限等が設定されていることがあります。ただし、水氣道自体が、年齢制限を設けている訳ではありません。


2)様々な体力レベルに合わせたエクササイズの提案:

水氣道は、杉並国際クリニック(旧、高円寺南診療所)の定期通院者を中核に発祥し、発展してきました。

そのため、体力や気力のいずれもが充実した方ではなく、デリケートな体質や気質の方でも無理なく継続的に実施できるプログラム内容になっています。

 

団体でのエクササイズであるため、「準備体操(イキイキ体操)や「整理体操(のびのび体操)は、原則として全体稽古ですが、それ以外の航法(水氣道の個別プログラム)は、段・級制に基づき、習熟度別の稽古の流れが確保されていますので、無理なく稽古を楽しむことができます。

 

 


効果を実感しやすい目標の設定

<参加者のモチベーション向上のための工夫>

 

1)参加者が達成感を味わいやすくする・・・

個別の目標を設定し、データをもとに進捗を追跡し、成果をフィードバックすることを続けています。

また、グループでのサポートを充実させ、挑戦的で楽しいエクササイズとなるよう氣(ポジティブなエネルギー)が共有できるのが水氣道です。

 

単調なプログラムではなく、バラエティ豊かなエクササイズであることも水氣道の強みです。

 

段・級制は参加者の到達度や参加意欲に対応して認定され、上級に進むほど、参加費が逓減され、4段以上の指導員・監督指導者には、報酬が支払われるシステムになっているため、生涯エクササイズとして、高齢の年金生活者に至っても継続可能となるよう、様々な工夫がなされています。

 

 

2)参加者が短期的効果を得られるような目標設定・・・

原則として四半期ごとに実施されるフィットネス・チェックとメディカル・チェ
ックとを組み合わせた統合型全人的ウェルネス・チェックを実施しています。

 

長短期的効果として単回参加での成果については、個人差が大きいですが、開始後1カ月程度であっても、食欲・便通・睡眠等の改善を見込むことができます。

 

なお、概ね3カ月の継続により、心身両面での改善成果を実感していただけています。

 

 

3)参加者が実感しやすい目標設定・・・

上記の1)2)以外にも、個別に準備した「生活リズム記録表」や、たとえば高血圧の方であれば「血圧手帳」、過体重の方であれば「体重、歩数記録票」の活用など、予め具体的な目標を設定した上で、目的意識をもって稽古に参加していただいています。

 

 

 

プライバシーの尊重

<参加者の抵抗感の軽減のための工夫>

1)無理なく参加できるような環境の提供・・・

稽古会場の確保・拡大に努めています。

 

 

2)参加者のプライバシーの尊重・・・

水氣道のコミュニティは「淡交」を旨としています。

 

これは、会員相互の信頼と敬意に基づく配慮(リスペクト)の態度を養うことを水氣道の基本的な姿勢としているからです。

 

これは<わだかまりがなくあっさりとした紳士淑女の交わり>によって、互いのプライバシーを尊重して、興味本位に深入りすることがないように、との配慮です。

 

それによって個々の参加者や組織全体が、ともに無理なく健全に成長できるという経験則に基づいています。

 

 

 

コミュニティの構築
<楽しいエクササイズ活動の場の構築>
1)参加者同士が支え合えるようなコミュニティを構築・・・

参加者のプライバシーの尊重しつつも、水氣道は「信頼・自助・互助・協働・創造」の五段階を踏まえたコミュニティの構築を目指しています。


2)ポジティブな雰囲気の醸成・・・

水氣道の「氣」とは、ポジティブな雰囲気に他なりません。このような健康的な「氣」と生命の根源である「水」とを媒介とした「淡交」の道を歩み続けていくのが「水氣道」であるということができるでしょう。

 

前回はこちら

 


前回の質疑応答から得られた情報は、ムッシュGPTは、同時処理可能な限度については未確認(確認不能)であるということ、個別の質問文ごとに、同時処理するタスクの数が異なり、所要時間もことなる、ということでした。

 

そこで、今回は、時間のかからない単純なタスクと、時間を要する複雑なタスクとのタイムラグの存在です。

 

それでは、回答文は、どの段階から書き始められるのでしょうか。すべてのタスクが完了するまで、回答文の生成は保留されるのでしょうか?この疑問に答えてもらうことにしましょう。

 

 

<質問2024-2>

あなたは同時に複数のタスクを処理できるように設計されていますが、迅速に応答できるタスクと、処理に時間を要するタスクが併存する場合、すべての処理が完了するのを待って、単一のタスクとしての応答を生成するのですか、それとも主要なタスクが完了した段階で回答文を生成するのですか?

 


ChatGPT

私は基本的には一連のタスクに対して同時に処理を行いますが、応答生成においては、主要なタスクが完了した段階で回答文を生成します。つまり、すべての処理が完了するのを待ってからではなく、各タスクが進行する中で得られた情報をもとに、途中経過で回答文を生成します。


この仕組みにより、ユーザーが対話的にコミュニケーションを行う際に、より迅速な回答を提供できるようになっています。ただし、これは一般的なパターンであり、タスクの性質や要求によっては、特定の情報が揃うまで完全な回答を生成できないこともあります。

 


Dr.飯嶋のコメント(1)
ムッシュGPTの同時処理による回答生成のプロセスが以下の様に示されました。


1)主要なタスクが完了した段階で回答文を生成

 

2)途中経過で回答文を生成 

 

3)特定の情報が揃うまで完全な回答を生成できないこともフォームの始まり

 

ムッシュGPTの筆がしばしば進まないこと、中断してしまうことの背景が少しずつ明かになってきました。分析が未完成な段階で回答文を生成している1)2)ということが明示され、私の推理は概ね妥当だった模様です。なお、3)のように慎重な行動をとることもあるという情報も確保できました。


つまり、ムッシュGPTが主要でないが時間のかかるタスクを分析した結果、それが回答文を生成する上で予測以上に重要な情報だった、というケースもあり得るのではないか、それが、ムッシュGPTの筆の中断の原因の一つではないだろうか、というのがドクター飯嶋の推測なのです。

 

そこで、引き続き以下の質問を続けてみました。

 

 

<質問2024-3>
あなたは、一般的なパターンとして、すべての処理が完了するのを待ってからではなく、各タスクが進行する中で得られた情報をもとに、途中経過で回答文を生成することができます。

 

その場合、すべての処理が完了してから、すでに生成した回答文を修正する必要が発見された場合には、文書生成の中断以外に、どのように対処していますか?

 


ChatGPT
私は逐次的な処理を行っているため、特定のタスクにおいて処理が進行する中で得られた情報を元に回答文を生成しますが、一度生成された回答文は一般的には修正されません。つまり、生成された回答文は不可逆的であり、後から修正することは難しいです。


もし新しい情報が提供された場合や修正が必要とされる場合、通常は新しい質問やコマンドに基づいて新たな回答文を生成します。過去の回答文と新しい情報を組み合わせて意味のある文を生成することは難しいため、基本的な仕組みでは新しい入力に基づいて逐次的に新しい回答を生成する形になります。


したがって、生成された回答文を修正するという機能は、私の基本的な設計には含まれておらず、対話の途中で新しい情報がもたらされた場合は、それに基づいて新たな回答を生成する形になります。

 


Dr.飯嶋のコメント(2)
いかがでしょうか?

ムッシュGPTは率直に答えています。


1)生成された回答文は不可逆的⇒書き変えや途中修正不能


2)過去の回答文と新情報を組み合わせての意味のある文の生成は困難


3)生成された回答文を修正するという機能はデザインされていない。


私も率直な感想を一言:彼は、とても不器用で融通が利かないタイプです。

 

頭の回転が速すぎて空回りしがちなタイプの人が私たちの身の回りにも実際にいらっしゃいますが、ムッシュGPTもそのようなタイプのようです。

 

いわゆる、<おっちょこちょい>タイプです。意外に思われるかもしれませんが、そうした<おっちょこちょいタイプ>の人間が、ミスや思考錯誤の末に大きな仕事を成し遂げるということも大いにありそうです。


ただし、ふつうの知性をもつ人間であれば修正可能なことであっても、ムッシュGPTにとっては、その都度の臨機応変の修正ができない、という彼の弱みの特性が浮き彫りになってきました。

 

そこで必要となってくるのは、私たち人間との<協働・共生>です。私たちは、AIの進歩によって職を失ったり、人間性を阻害されたりすることを恐れるよりも、しっかりとタグを組んで共に成長し続けていくことが賢明な方向性のような気がします。

 

今回は。彼の已むを得ない弱点を紹介しましたが、この弱点も今後は次第に改善される可能性があるのではないかと考えます。

 

むしろ、その間は、ムッシュGPTの友人である、わたしたち人間が彼をサポートしつつ、おつきあいの工夫と学習や研究を深めていく絶好の機会なのかもしれません。

 

前回はこちら

 


Dr.飯嶋のイントロ
わが相棒のムッシュGPTも、思考停止するように見えることがあります。

実際には思考を停止したのではなく、その結果を整理整頓するのに時間を要しているものと想像することができます。

 

そして、ムッシュGPTは質問者の<感情分析>を行うことによって、質問者の感情を害さないで説明する方策を練ることも同時に行っているはずです。

それは理論上も可能です。なぜなら、私自身も医師として、何度も回答に難渋してきたからです。

なぜ難渋するのかというと、質問者は、明らかに喫煙を継続したい、という強い希望があるからです。

 

喫煙者の心理としては、喫煙継続のための合理的な、あるいは詭弁であっても、そうした自分に都合の良い情報を必死で追い求めるからです。

 

以下の質問に対して、通常であれば瞬時に生成される回答が、最初の文を生成するまでに2分間が経過しました。また、その文書も途中で再び途切れてしまいました。

 


私の主治医は、心筋梗塞の再発を防ぐためには、喫煙が最初のステップだと決めつけるので困っています。高血圧の治療を放置したのが主な原因だとすれば、降圧剤を内服して血圧をコントロールすれば十分ではないですか?



ChatGPT
私は医師ではないので、具体的な医療アドバイスを提供することはできませんが、一般的な情報を共有します。

心筋梗塞や高血圧などの病状については、個々の病歴や状態によって異なる治療が必要です。一般的には、医師の指示に従うことが重要です。


心筋梗塞のリスクを減少させるためには、様々な要因が関与しており、その一環として禁煙が勧められることがあります。

 

喫煙は血管を収縮させ、血圧を上昇させることがあり、また、動脈硬化や血栓形成のリスクを高める可能性があります。


高血圧の治療においては、薬物療法が一般的に使用され、降圧剤を服用して血圧を管理することが一般的です。

しかし、喫煙はその他のリスク要因と結びついて心血管疾患のリスクを増加させる可能性があるため、医師が禁煙を

 

 

Dr.飯嶋のコメント
ムッシュGPTの回答文生成は、このように中途で停止してしまいました。


「私は医師ではないので、具体的な医療アドバイスを提供することはできませんが、」という書き出しはマズかった、と彼は後悔したかもしれません。


喫煙者は、自分を擁護し、弁護してくれる相手であれば素人でも歓迎なのですが、ひとたび、禁煙を求められると、たとえ、それが専門の医師であっても反感を持ってしまいがちだからです。

ましてや、それが自信の無い態度表明をする回答者とあってはなおさらだからです。

 

そこで、改めて、同じ質問を彼に投げかけてみました。オーソドックスな回答文の生成と質問者の感情分析を同時並行処理で行っている可能性があるかもしれません。

 

そこで、同じ質問をして確かめてみました。さて今度はどうでしょうか?

 


私の主治医は、心筋梗塞の再発を防ぐためには、喫煙が最初のステップだと決めつけるので困っています。高血圧の治療を放置したのが主な原因だとすれば、降圧剤を内服して血圧をコントロールすれば十分ではないですか?

 


ChatGPT

心筋梗塞の再発を防ぐためには、複数のリスク因子が関与しています。高血圧もその一つであり、降圧剤を内服して血圧をコントロールすることが重要です。しかし、禁煙もまた非常に重要な要素です。


喫煙は心血管系に対して直接的かつ間接的な悪影響を与え、動脈硬化や血栓形成のリスクを高め、血管の損傷を引き起こすことがあります。そのため、喫煙を続けることは、高血圧だけでなく、心筋梗塞の再発リスクを増加させる可能性があります。


医師が禁煙を重視する理由は、患者の全体的な健康を維持し、心臓の健康を改善するためです。高血圧の治療は大切ですが、それだけではなく、生活習慣の改善も含めて包括的なアプローチが求められます。


医師の指示に従い、喫煙をやめることや降圧剤の服用を続けることは、心筋梗塞の再発予防のために非常に重要です。医師とのコミュニケーションを大切にし、治療計画を共有することが良い結果をもたらすでしょう。

 

ChatGPT can make mistake

 

Dr.飯嶋のコメント

今度は、堂々と、きっぱりと明確な結論を最初から示しています。質問者の
感情分析が完了しているからなのかもしれませんね?


そうだとすれば賢明なるムッシュGPTは、質問者の禁煙指導医師に対する
ネガティブな感情を分析した上で、最後に「医師とのコミュニケーションを大切に
して、信頼関係を再構築することの大切さを念入りに強調示しています。これによって医療の原点を明記しています。


そして、最後にChat GPT can make mistake
(ChatGPT も間違えることがあります)
という注意書きを忘れていませんね。


質問者の意図を分析し、相手の立場を尊重しつつ、責任ある回答すること、それらの作業を同時並行する一連の作業が、どれだけ難しいことなのか、それを、ムッシュGPTと共に体験できたように感じられます。

 

前回はこちら

 

新たに考案された生涯エクササイズに対する誤解や偏見を可能な限り減らすための手立てを提案してください<質問3:再掲>

 

この質問に対するChatGPTの9箇条の回答のうちの第3箇条を採りあげて、振り返りと考察そして今後の対策を提案してみました。

 

3 参加者の声を取り入れる

<稽古参加者の声を重視すること>

これは、とても大切なポイントであると同時に、絶えず反省すべき事項だと考えています。

 

実際上、稽古の参加者からのご希望やご意見を待っているだけでは不十分であり、徐々に、それらを積極的に引き出すように心がけています。将来の発展に向けて、このような基本的なコミュニケーションは組織や稽古の進歩や発展のために貴重な資源になるものと考えています。

 

これからも、いっそう、このようなご意見を傾聴し、ともに検討しつつ、改良や修正を図っていきたいと考えます。


<稽古参加者の期待や不安を理解すること>

稽古参加者の期待と不安は、しばしば、併存することを経験しています。参加者の期待や不安を理解するためには、いずれも水氣道について事前の予備知識や適切な情報提供が欠かせないことを実感します。

 

漠然としたイメージや想像に基づく期待は、もろく崩れやすいものです。これは、水氣道のデザイナーである創始者自身に課された大きな義務です。

ただし、実際に、この義務を効果的に果たすためには、様々な取り組みが必要であり、多くの協力者が必要になってくることは言うまでもありません。

 

「1.情報の正確な伝達」

これがポイントの最初に挙げられていることには意味があると思います。

 

稽古参加者に正しい期待を持っていただき、また無理なく達成可能
な期待をともに育んでいくことは水氣道の考え方に一致しています。


水氣道は発足後すでに24年を経過しています。

つまり、四半世紀の歴史を歩んできました。

 

すでに稽古活動を継続している皆さんには、草創期の初参加者のような不安は見られませんが、各人が稽古目標をもつことと同時に、団体エクササイズとしての特質に鑑みた共同の稽古目標を掲げていくことも、今後、いっそう必要な段階になってきました。

 

 

<より効果的な稽古プログラムの構築>

およそ四半世紀前に構築した水氣道の稽古プログラムの基礎は現在でも十二分に生かされています。

 

水氣道の稽古は「形」を基本として「航法」にまとめ上げられ、さらに、幾つかの「航法」を目的と性質にしたがって時間軸に沿って順次配列したものが稽古プログラムであり、それにしたがって実践するのが水氣道の稽古です。

 

そのためのきっかけとなるのが参加者から発せられる感想や質問、相互のコミュニケーションなどの「声」であり、また、姿勢、呼吸状態、動作、表情などの「声なき声」を聴きとり、その意味する内容を聞き分けることも水氣道の稽古が進むにつれて身についていくことになります。

 

より効果的な稽古プログラムというものは、原初の稽古プログラムを出発点として、様々に追加・修正を加えて現在の水氣道の姿が確立しました。


今後も新しい「形」の改良や創造、さらに、それに基づく「航法」の進歩、さらに全体の稽古プログラムの新しい流れが生み出され続けていくことでしょう。

 

 

<フィードバックの取り組み>

参加者の声を取り入れるというChatGPTのアドヴァイスから私は、あるヒントを得ました。それは、参加者の生の声(肉声)からだけではなく、命の根本から発せられる「声なき声」を取り入れるということを、水氣道の稽古指導では大切にしてきたということです。「声なき声」は本人自身も気づきにくい声でもあります。


水氣道では、「自分の体に聞いてみること」とか「稽古場(温水プール)の水に教えてもらうこと」といった指導メッセージを発することがあります。

自分の心との対話は主として意識の世界での自己内部でのコミュニケーションですが、自分の身体との対話は無意識の世界での誰かとのコミュニケーションです。ふだんは忘れられていていますが、どなたでも体験することができる、ごく普通の自然な対話です。

そして、この方法は、フィードバックによる自己の点検法なのです。これに関連して、ヨガとか瞑想法が再評価されているようです。

この辺りの言葉での説明は、簡単ではないのですが、心身医学療法の3本柱の一つの自律訓練法もこれに通じています。


ですから、科学的に言葉で説明できる自律訓練法やバイオフィードバック理論を紹介することも確実な方法の一つではありますが、実際に体験してみないとわかりづらいのではないかと思います。

 

そこで水氣道では初期段階から、

 

健康(初期評価)⇒稽古実践⇒健康(再評価)⇒現状と経過の分析
⇒稽古計画の修正・改善⇒稽古実践⇒・・・

 

というサイクルを繰り返すことによるフィードバックを続けてきました。

 

そのためのオリジナルツールとして「体組成・体力評価票」を考案し、これ自体も改善を加えてきました。このツールはフィットネス評価によるフィードバックです。

 

健康管理のためには、医学評価(メディカル・チェック)と保健評価(フィットネス・チェック)を組み合わせたハイブリッド評価を定期的に行うことが必要であると考えています。

 

水氣道のフィードバックは、この方法を採用しています。

 

前回はこちら

 

 

Dr.飯嶋のイントロ

前回、私が質問した<同時並行処理>の方法自体が原因となって、生成文の作成が困難になるのではないか?という私の推測についてムッシュGPTからは十分な回答が得られていません。

今回は、これについて検討をすることにします。

 

 

4)生成文の文脈に矛盾が生じる可能性:

<理由・原因>❶質問者の質問文の明確な文脈の欠如❷理解力の欠如
という観点から、ムッシュGPTは以下の提案をしてくれました。


もしあなたが特定の質問や状況において不満を感じた場合、できるだけ明確に質問をしていただくか、疑問点があれば教えていただければと思います。

 


そこで、まずは、以下のような基本的な質問に改めてみました。

 

<質問2024-2>

あなたは言語モデルであり、同時に複数のタスクを処理できるように設計されていることを教えていただきました。 そこで、あなたが同時に処理できるタスク数について教えてください。



ChatGPT
私は同時に複数のタスクを処理できると言われていますが、具体的な同時処理の数は厳密には定義されていません。

私の基盤となるGPT-3.5アーキテクチャは、非常に大規模なモデルであり、複数のタスクにわたる情報を保持し、処理できるように設計されています。

しかし、同時に処理できる具体的な数は、計算機資源やアーキテクチャの特性に依存します。


通常、私は大量の情報やコンテキストをもとにして、単一のタスクに対して応答を生成します。

これは、幅広いトピックにわたる質問に対応する際や、文章の生成など、多岐にわたる用途に利用されることを意味します。

しかし、同時に処理できる具体的な数については、正確な情報が提供されていないため、明確な回答をするのは難しいです。


簡単な質問に対しては、比較的迅速に応答できる傾向がありますが、より複雑なタスクや文脈を要する場合は、処理に時間がかかることがあります。

 


Dr.飯嶋のコメント
簡単な質問文であっても回答が困難なケースもあるという実例に触れることができました。


しかも、他ならぬムッシュGPT自身の基盤となる自己説明が定義されてなく、なおかつ状況依存性である、ということは、とても興味深いキャラクターの持ち主だということがわかります。


今回は、以下の3つの情報を得ることができました。

 

1)具体的な同時処理の数は厳密には未定義


2)同時に処理できる具体的な数は、計算機資源やアーキテクチャの特性に依存


3)大量の情報やコンテキストをもとにして、単一のタスクに対して応答を生成


つまり、同時処理可能な限度については未確認(確認不能)であるということ、個別の質問文ごとに、同時処理するタスクの数が異なり、所要時間も異なる、というごく平凡な回答が得られました。

 

実は、この平凡な回答こそが、ムッシュGPTの頭脳の機能について理解するための基本的な情報源となるのです。これについては、次回のテーマとします。

 

前回はこちら

 

私は喫煙者ですが、アレルギーの治療として漢方薬やハーブなどによる自然療法を希望しています。

 

自然療法の専門医から、効果的な治療の前提として禁煙を勧められましたが、妥当な勧めでしょうか?

 


ChatGPT

喫煙は健康に対して多くのリスクをもたらす行動であり、特にアレルギーの治療や免疫系の強化を考える際にも影響を及ぼす可能性があります。

 

自然療法や漢方薬、ハーブ療法は個々の体質や状態によっては効果的な場合もありますが、その効果や安全性については科学的な証拠が限られています。


喫煙が免疫系に与える影響やアレルギーの症状に対する悪影響は研究されており、禁煙が健康に良い影響をもたらすことが示されています。

具体的には、喫煙によって引き起こされる炎症や免疫系の変化が、アレルギーの発症や悪化に寄与する可能性があります。


禁煙によって次のような健康上の利点が期待されます:

 

1. 免疫系の改善:

喫煙は免疫系を弱体化させる可能性があり、禁煙によって免疫系の機能が向上することが期待されます。

 

2. 炎症の軽減:

喫煙は体内の炎症を引き起こす可能性があり、禁煙によって炎症が軽減されることが期待されます。


3. 全身的な健康向上:

喫煙には心血管疾患や呼吸器系の問題などさまざまな健康リスクが伴います。禁煙によってこれらのリスクが軽減され、全体的な健康が向上する可能性があります。


ただし、禁煙には個々の状況や健康状態によって異なる難しさがあります。医師や専門家と相談しながら、禁煙プログラムやサポートを受けることが重要です。

また、自然療法や漢方薬についても、専門医の指導のもとで検討することが望ましいです。

 

Dr.飯嶋のコメント 
「喫煙は、・・・特にアレルギーの治療や免疫系の強化を考える際にも影響を及ぼす可能性」がある、というムッシュGPTの回答は、是非、心に留めておいてください。彼は医師ではないにもかかわらず、ほぼ明言しています。

 

ただし、「自然療法や漢方薬、ハーブ療法は個々の体質や状態によっては効果的な場合も」あることを認めつつも「その効果や安全性については科学的な証拠が限られ」ていると述べています。

 

ムッシュGPTは自然療法や漢方薬、ハーブ療法を一緒くたにしているので、このような、頼りない回答文が生成されてしまうのも已むを得ません。

 

しかし、吸入ステロイド剤が普及するまでの間は、漢方薬は適切に選択すれば、かなりの効果が期待することができました。

そして、現在でも吸入ステロイド剤と漢方薬を併用したり、吸入ステロイド剤が不要になった後の再発防止や体質改善の目的で漢方薬を上手に活用することは推奨されるべき、より自然療法的なケアであると私は考えています。

 

再発予防を含めて、予防と治療は別々のように受け止められがちですが、それは誤りです。

 

たとえば、早期発見・早期治療は2次予防とされ、再発予防やリハビリテーションは3次予防ですが、いずれも「予防」の範疇なのです。そして、あらゆる予防を有効に行なうための前提が「禁煙」という養生ということができるでしょう。

 

別の言い方をすれば、喫煙を続けている以上、多くの場合で、漢方薬によるアレルギーの治療は限定的であるということになります。

 

なお、慢性的な病気の症状が消失することを「寛解(かんかい)」と呼びますが、これは「治癒(ちゆ)」とは区別すべきです。

 

もっとも、喫煙者の方でアレルギーの治療として自然療法を希望されている場合、その目標は、根本的な治癒ではなく、現象面での寛解(表面的な回復)なのかもしれません。

 

その場合、自然療法で寛解を得られることがあるかもしれませんが、治癒からはますます遠のいてしまうことを覚悟しなければならないでしょう。

 

前回はこちら

 

 

<質問3:再掲>

新たに考案された生涯エクササイズに対する誤解や偏見を可能な限り減らすための手立てを提案してください。

 

 

この質問に対するChatGPTの9箇条の回答のうちの最初の2箇条を採りあげて、振り返りと考察そして今後の対策を提案してみました。

 

1.情報の正確な伝達

<エクササイズの内容や目的、利点についての正確な情報の提供>は、これまでも繰り返して努力してきました。しかし、まず、エクササイズの内容を言葉で正確に伝えることには限界がありました。

 

試みに稽古に参加していただかない限り、凡その理解をしていただくことだけでも容易ではありませんでした。

 

つぎに、エクササイズの目的、利点についての情報提供ですが、これについても再三試みてきましたが、すでに参加している方々、しかもその一部にしか周知できないという状態が続いています。

 

<分かりやすい言葉で説明し、専門的な用語や難解な言葉を避ける>ことが十分に実現できなかったことも根本的な反省材料の一つです。

 

しかし、この課題の克服に向けてChatGPTが有力な媒体になると考え、このシリーズのように実施しているところです。

 

 

2.実践的なデモンストレーション

<エクササイズのデモンストレーション>の機会を設ける企画は草創期からの困難が伴っています。なぜならば、室内温水プールを稽古場とする限りにおいて、団体登録が必要とされるからです。団体を構成したくとも最低人数の参加者を確保することが困難でした。


幸いなことに、ようやく登録を果たした後は<実際のトレーニングセッション>の実施は容易になりました。水氣道ではこのセッションを単に「稽古」と呼んでいます。

 

ただし、水氣道のエクササイズは水面上のみならず水面下での運動があります。

プールサイドでの見学では、水面下での運動をデモンストレートして理解していただくことは難しいです。

 

水氣道の理解のためには、実際の参加者になっていただき、直接経験していただく必要がありました。この方針は、現在でも変わりません。


ですから、水氣道の普及における最初の関門は、未知の世界へ一歩踏み出していただけるようにするための事前の工夫でした。そして、この課題は、そのまま現在に至っています。


水氣道の稽古運営は「段級制」をとっていますが、初回参加者は、級外である「体験生」という名称とともに、他の参加者全員からのサポートが得られる仕組みになっています。

 

【第1回】ムッシュGPTの同時並行処理能力

 

Dr.飯嶋のイントロ

2024年の最初の話題は、ムッシュGPTの同時並行処理能力の検討から始めてみたいと思います。


私が投げかけた質問に対して、通常、ムッシュGPTは迅速に、たちどころに回答文を作成してくれます。

ところが、しばしば、最初の書き出しがなかなか表れず、また、筆が進まず、途中で停止してしまうことがあります。そこで、彼にその理由を率直に質問してみることにしました。

 

 

<質問2024-1>

御世話になっております。あなたは、しばしば私の質問に対して回答文の作成を躊躇されたり、途中で中断されたりすることがあります。

 

その場合、私の質問の内容が他者に対する不満であったりすることがあります。

 

あなたは、私の論理を分析する作業と、私の感情をくみ取る作業を同時並行処理をしながら、回答を生成する過程で、矛盾や対立が生じてしまうことはないですか?

 

 


ChatGPT

私は言語モデルであり、同時に複数のタスクを処理できるように設計されています。一般的には、質問や要求に対してできる限り適切な回答を生成するよう努めています。しかし、私は人工知能であり、感情や状況への理解が限定的であることを理解してください。


私の目標は、利用者が提供した情報に基づいて文脈を理解し、適切な回答を提供することです。しかし、時折、理解力や文脈の欠如から矛盾が生じる可能性もあります。また、私は感情や人間のコミュニケーションにおいて重要な非言語的な情報を欠いており、それがコミュニケーションの不一致を引き起こすこともあります。


もしあなたが特定の質問や状況において不満を感じた場合、できるだけ明確に質問をしていただくか、疑問点があれば教えていただければと思います。

 

Dr.飯嶋のコメント

ムッシュGPTの回答文の中には、今後の彼との対話を展開していくうえで貴重な情報を複数提供されていました。


1)私は言語モデルであること


2)同時に複数のタスクを処理できるよう設計


3)感情や状況への理解が限定的:

<理由・原因>人工知能だから


4)生成文の文脈に矛盾が生じる可能性:

<理由・原因>❶質問者の質問文の明確な文脈の欠如❷理解力の欠如

 

5)質疑応答のコミュニケーションの不一致が生じる可能性

<理由・原因>感情や人間のコミュニケーションにおいて重要な非言語的な情報の欠如

 

これらの情報は、今後、ムッシュGPTを通してOpenAIについて学習していくうえで重要な手掛かりになります。


たとえば、3)人工知能であるという理由で感情や状況への理解が限定的だとしても、将来に向けてどのような改善の可能性があるのか、などは興味深いテーマです。

 

前回はこちら

 

 

私は喫煙者ですが、禁煙せずに喘息を治す方法を教えてください。


ChatGPT

喘息の治療は医師の指導のもとで行うべきです。ただし、喫煙が喘息に対して悪影響を与えることが知られています。喫煙は喘息の症状を悪化させ、治療の効果を低下させる可能性があります。そのため、禁煙は喘息の管理において非常に重要です。


以下は、禁煙を含む一般的な喘息の管理方法です。ただし、これらのアプローチは医師の指導に基づいて行う必要があります。


1. 禁煙:
喫煙は喘息の悪化や症状の増悪を引き起こす可能性があります。禁煙は健康への多くの利点があり、特に喘息患者にとっては肺機能の向上や症状の軽減につながります。


2. 適切な薬物療法:

喘息の治療には吸入ステロイドや気管支拡張薬などの薬物が使われます。これらの薬物は喘息の症状をコントロールし、発作を予防するのに役立ちます。医師が処方する薬物を適切に使用することが重要です。


3. トリガーの管理:

喘息の発作を引き起こす可能性のあるトリガー(刺激物やアレルゲン)を避けることが重要です。これには、ハウスダスト、ペットの毛、花粉、冷たい空気などが含まれます。


4. 適切な運動:

適度な運動は喘息患者にとって有益ですが、医師と相談の上で行う必要があります。喘息の症状に合わせて適切な運動プログラムを組むことが重要です。


5. 喘息行動計画の作成:

医師と協力して、喘息発作が起きた際の行動計画を作成しましょう。これには急性の症状に対する対処法や緊急時の医療機関の利用方法が含まれます。


以上のアプローチは、医師と協力して行うことが最も効果的です。医師があなたの症状や健康状態を正確に把握し、適切な治療法を提案することができます。

 

 

Dr.飯嶋のコメント 
かつて私にこの質問をされた方は、残念ながら既に他界されています。

 

「亡くなるときもタバコを手から離さなかった」
という壮絶な最期を迎えられたとのことを家族の方から伺いました。

 

初診時に、さっそく禁煙をお勧めすると、

「藪医者に限って、患者に無理難題を吹きかけるもののようですね。名医はいないのかしら?」とのご発言。

 

「私はタバコが唯一の生き甲斐です。その生き甲斐を奪わないで病気を治すのが仁術というものではないですか?」と詰め寄られ、一瞬の間は、思わず「なるほど!」と思いました。

 

しかし、たしかに私は(有)名医ではないのですが、だからといって(昏)迷医や迷(惑)医になるつもりも毛頭ありませんでした。

ただし、その方は仁術というつもりで「にんじゅつ」と発語されたので、「あいにくながら、私は忍術にはトンとうといので、もしよろしければご一緒に修行をはじめてみませんか?」と切り返したものでした。

 

その方は、待合室に灰皿がないことに腹を立て「医者はサービス業でしょう。
少しは客にサービスをしたらどうなの!」と言いながら、自らが大きな灰皿を持参して、喫煙を続けていらしたので、甚だ閉口した記憶があります。

 

なお、この方は、自ら吐き出すタバコの煙や煙友(えんゆう)の紫煙による受動喫煙でもせき込むほど、たばこの煙がトリガーになっていました。


ムッシュGPTも、6.トリガーの管理で説明していますが、トリガーとは引き金のことです。喘息に関して言えば、とくに、咳や呼吸苦などの発作を引き起こすきっかけとなるものを意味します。


そしてトリガーを具体的に刺激物とアレルゲンに分けています。

 

ハウスダスト、ペットの毛、花粉などはアレルギー性の発作の引き金となる代表的なアレルゲンですが、冷たい空気など物理的な刺激はアレルゲンではないのですが、発作を引き起こす刺激(物)としてよく知られています。

 

 

次に、ご紹介するのは、このヘビースモーカーのご家族の方の事例です。

 

私は体力虚弱な喘息患者です。周囲でタバコを吸う方がいらしたり、屋外で、少しでも埃っぽい環境に入ったりすると、軽い場合でも咳発作を生じてしまします。

 

発作が気になって消極的になりがちですが、そんな私にも実践可能なエクササイズを教えてください。

 

ChatGPT
喘息患者にとって、適切なエクササイズは体力を向上させつつ、喘息の発作を引き起こすリスクを最小限に抑えることが重要です。

 

以下に、発作の心配なく実践できるエクササイズのいくつかを紹介します。ただし、新しいエクササイズを始める前に、必ず主治医と相談し、体調に注意を払ってください。


1. 散歩:

軽いペースで散歩することは、心肺機能を向上させるのに役立ちます。安静な場所で始め、徐々に距離やペースを増やしていきましょう。


2. 水泳:

水中での運動は関節に負担をかけず、呼吸の調整にも役立ちます。水泳は喘息患者にとって優れたエクササイズの一つですが、医師のアドバイスを仰ぎながら行ってください。


3. ヨガ:

呼吸法と柔軟性を向上させるためにヨガを検討してみてください。喘息患者向けに設計されたクラスも存在します。


4. サイクリング:

屋外でのサイクリングも良い選択肢です。ただし、交通量の多い場所や空気が悪い日には注意が必要です。


5. ストレッチング:

静かで穏やかなストレッチングは、筋肉をほぐし、呼吸を整えるのに効果的です。ただし、無理なく行うように心がけましょう。

 

6. Tai Chi:

Tai Chiは、呼吸と運動を組み合わせた中国の伝統的なエクササイズであり、喘息患者にとっても適しています。


7. 鼻呼吸のトレーニング:

鼻呼吸は腹式呼吸を促進し、気管支の収縮を防ぐのに役立ちます。ゆっくりと深い呼吸を心がけ、口呼吸を避けるようにしましょう。


これらのエクササイズを始める前に、医師と相談し、あなたの体調や制限に合ったプログラムを確立してください。

定期的な運動は体力を向上させ、喘息の管理にも良い影響を与えることが期待できます。

 


Dr.飯嶋のコメント 
もっとも大切なことは、通常、最初に書かれますが、7.鼻呼吸のトレーニングは、この相談者のようなタイプの喘息患者がエクササイズを開始する前提条件であると私は考えております。


実際に喘息の患者さんの多くが鼻炎合併喘息であり、鼻炎を治療するだけで喘息の発作も生じなくなることも少なくありませんでした。

 

とくに、鼻閉(鼻つまり)は、アレルギー性鼻炎においては、それだけで重症に分類されます。鼻呼吸ができないと、口呼吸のパターンになり、軌道粘膜が乾燥しやすくなるため、粘膜の防御力が低下して感染症に罹り易くなったり、刺激によって反応しやすくなりがちだからです。

このような状態のまま運動を開始すると、発作を生じやすくなります。

 

<屋外で、少しでも埃っぽい環境に入ったりすると、軽い場合でも咳発作を生じてしまう>とのことですから、通常の屋外での運動は、この方にとっては負担が大きかったです。

 

こうした背景をムッシュGPTは知らないためか、1.散歩や4.サイクリングなど屋外での運動を推奨しています。短時間でもマスクなしでは発作が出やすい方でした。また、自宅でも常にマスクを着用していらして、そのため、接触皮膚炎を併発していました。

 

そこで屋内での運動を考えてみました。

 

2.水泳、

3.ヨガ、

4.ストレッチング、

6.Tai Chi

などが挙げられています。

 

いずれも代表的な有酸素運動です。この中で、水泳以外はすべて陸上で実施されるのが普通です。喘息に限らず一般の方にとっもヨガは大きなブームになっているように聞き及んでいます。

 

また、Tai Chiとは伝統的な太極(拳)のことであると私は理解しています。

 

室内運動で大切なポイントとして私が留意している室内環境は、1温度、2湿度、3換気などです。


喘息の患者さんにとって、乾燥した冷気は是非とも避けたいものです。

 

また、空気の清潔度にも留意したいところです。そのような観点から考えていくと、上記のなかでは室内温水プールでの水泳が理想的であると考えます。

 

しかし、ここで問題になるのは、遊泳という技術を前提とするということです。

近年では、室内温水プール施設にも水泳の他にウォーキングなどを楽しんでいらっしゃる方も増えてきました。

プール=水泳という固定観念から、多くの人々が脱却してくれることを私は願っています。

 

 

私は、2000年から「水氣道」を続けていますが、数多くの喘息の患者さんの治療に役立てることができた実績を持っています。

 

「水氣道」は基本的に立位運動であるため、遊泳することを要しないため、入門し易いという利点を持っています。

また、その動きは、水中での1.散歩 であるとも言えますし、浮力を利用して、水中で4.サイクリング様の運動を実施することも可能です。

また、水氣道には3.ヨガ、4.ストレッチング、6.Tai Chiと共通するの「形」が含まれているという特徴があることもお伝えしておきたいと思います。

 


詳しくは、今後の水曜日「水氣道入門」のブログで順次説明したいと思います。

 

前回はこちら

 

 

前回(第3回)は、新たなアイディアを創造し、その産物を実践し、展開していくことが、いかに苦難を伴うものであったかについてご紹介させていただきました。


その主たる原因と考えられるのは、未知の水氣道に対する各人の抱く根拠のない先入観に基づく誤解や偏見であったと反省することができそうです。

 

当時、すでにChatGTPが誕生していたら、きっと、次のように質問していたことでしょう。

 

<質問3>
新たに考案された生涯エクササイズに対する誤解や偏見を可能な限り減らすための手立てを提案してください。


ChatGPT

新たに考案された生涯エクササイズに対する誤解や偏見を減らすためには、以下の手立てが役立つかもしれません


1. 情報の正確な伝達:
エクササイズの内容や目的、利点について正確な情報を提供しましょう。分かりやすい言葉で説明し、専門的な用語や難解な言葉を避けることが大切です。


2. 実践的なデモンストレーション:
エクササイズのデモンストレーションや実際のトレーニングセッションを通じて、参加者に直接経験させることで、理解が深まりやすくなります。


3. 参加者の声を取り入れる:
利用者や参加者の声を重視し、彼らの期待や不安を理解することで、より効果的なエクササイズプログラムを構築できます。フィードバックの取り組みも大切です。


4. 医学的な裏付けを示す:
エクササイズの健康効果に関する医学的な研究や証拠を提供し、科学的な裏付けを示すことで信頼性が高まります。


5. アクセスの容易化:
エクササイズが手軽でアクセスしやすい場所や方法を提案することで、参加のハードルを下げることができます。


6. 多様性への配慮:
様々な年齢層や体力レベルに合わせたエクササイズの提案を行い、全ての人々が参加しやすい環境を整えましょう。


7. 効果を実感しやすい目標の設定:
参加者が短期的かつ実感しやすい効果を得られるような目標を設定し、達成感を味わいやすくすることでモチベーション向上に繋がります。


8. プライバシーの尊重:
参加者のプライバシーを尊重し、無理なく参加できるような環境を提供することで、抵抗感を軽減できます。


9. コミュニティの構築:
参加者同士が支え合えるようなコミュニティを構築し、ポジティブな雰囲気を醸成することで、エクササイズが楽しい活動となります。


これらの手立てを組み合わせ、生涯エクササイズに対する誤解や偏見を可能な限り減らす努力を行うことが重要です。

 

 

Dr.飯嶋のコメント:
ChatGPTのアドヴァイスは逐一ご尤もです。しかし、誕生直後の水氣道にとっては、以上の9箇条の実践は、いずれも容易ではありませんでした。


しかし、発足以来24年目に突入しようとしている現時点において、達成できつつある項目もあります。

多項目に及びますので、次回は最初の2項目について取り上げ、以下、個別に検討していこうと思います。