月曜シリーズ2024 <ムッシュGPTと学ぶOpenAIの世界>

 

【第1回】ムッシュGPTの同時並行処理能力

 

Dr.飯嶋のイントロ

2024年の最初の話題は、ムッシュGPTの同時並行処理能力の検討から始めてみたいと思います。


私が投げかけた質問に対して、通常、ムッシュGPTは迅速に、たちどころに回答文を作成してくれます。

ところが、しばしば、最初の書き出しがなかなか表れず、また、筆が進まず、途中で停止してしまうことがあります。そこで、彼にその理由を率直に質問してみることにしました。

 

 

<質問2024-1>

御世話になっております。あなたは、しばしば私の質問に対して回答文の作成を躊躇されたり、途中で中断されたりすることがあります。

 

その場合、私の質問の内容が他者に対する不満であったりすることがあります。

 

あなたは、私の論理を分析する作業と、私の感情をくみ取る作業を同時並行処理をしながら、回答を生成する過程で、矛盾や対立が生じてしまうことはないですか?

 

 


ChatGPT

私は言語モデルであり、同時に複数のタスクを処理できるように設計されています。一般的には、質問や要求に対してできる限り適切な回答を生成するよう努めています。しかし、私は人工知能であり、感情や状況への理解が限定的であることを理解してください。


私の目標は、利用者が提供した情報に基づいて文脈を理解し、適切な回答を提供することです。しかし、時折、理解力や文脈の欠如から矛盾が生じる可能性もあります。また、私は感情や人間のコミュニケーションにおいて重要な非言語的な情報を欠いており、それがコミュニケーションの不一致を引き起こすこともあります。


もしあなたが特定の質問や状況において不満を感じた場合、できるだけ明確に質問をしていただくか、疑問点があれば教えていただければと思います。

 

Dr.飯嶋のコメント

ムッシュGPTの回答文の中には、今後の彼との対話を展開していくうえで貴重な情報を複数提供されていました。


1)私は言語モデルであること


2)同時に複数のタスクを処理できるよう設計


3)感情や状況への理解が限定的:

<理由・原因>人工知能だから


4)生成文の文脈に矛盾が生じる可能性:

<理由・原因>❶質問者の質問文の明確な文脈の欠如❷理解力の欠如

 

5)質疑応答のコミュニケーションの不一致が生じる可能性

<理由・原因>感情や人間のコミュニケーションにおいて重要な非言語的な情報の欠如

 

これらの情報は、今後、ムッシュGPTを通してOpenAIについて学習していくうえで重要な手掛かりになります。


たとえば、3)人工知能であるという理由で感情や状況への理解が限定的だとしても、将来に向けてどのような改善の可能性があるのか、などは興味深いテーマです。