今月のテーマ:ロゴセラピーと水氣道®の接点
ベルリン自由大学で開催される2017年ドイツ心身医学および心理療法学会、
現地時間の9:00~10:30までの独・日シンポジウムで、
ドイツ語と英語を駆使してプレゼン
„ Suikido ® hat mich von Fibromyalgie gerettet“
<日本語訳演題『水氣道に救われた線維筋痛症の私』>は、
直前に映像の技術的トラブルが生じてしまいました。
そのため、手元のドイツ語原稿を読み上げる形での発表となりました。
幸いドイツ・オーストリア・スイス・ルクセンブルクの先生方は、いっそう熱心に聴いてくれました。
その原稿は、予備原稿3部すべて、ご希望により、差し上げてきました。
そのあと、約束をしていたベルリン市内にて新装オープンしたばかりの
森鴎外記念館<Mori-Ogai-Gedenkstätte>にタクシーを飛ばして、
じっくり見学することができました。(そのときの感想は、別の機会に報告します。)
それからタクシーで再び学会会場に戻り、
17:15~18:45まで独・日バリント・グループのセッションに参加しました。
これは予め選ばれたメンバーのみの参加が許される13人のみのセッションでしたが、
ドイツ心身医学会の大御所のシュッペル教授(Prof. Dr. med. Reinhart Schüppel)が特別に参加されました。
少人数のため、各自が簡単に自己紹介しました。
わたしは、日本心療内科学会とドイツ心身医学会の姉妹関係締結の批准書文案を英文で起草したこと、
その日本語版とドイツ語版が、それぞれの学会で正文として批准されたこと、
そのため、心身医学の日独交流プログラムの発展と充実に関して、今後も責任を感じていることを表明しました。
また、心身医学や心療内科の治療方法としては、精神療法・心理療法からの借り物ではなく、
まさに本格的な心身医学療法を独自に開発していくことが必要であると考えていることを強調しました。
具体的には、今回の学会で発表した水氣道や、
新たな音楽療法の試みとして「聖楽院」およびそのコンサート活動について紹介しました。
とくに、シュッペル教授からは、
<水氣道は、出生前の心身の記憶をよみがえらせることができる方法なのではないか>
との洞察に富む質問をいただきました。
シュッペル教授は心身医学を専門とする内科医であり、
とくに社会医学や自然療法、依存症医療、プライマリ・ケア
(Arzt, Facharzt für Psychosom. Medizin & Psychotherapie, Internist Weiterbildungen:
Sozialmedizin, Naturheilverfahren,Suchtmed.Grundversorgung)
に造詣が深く、私の専門領域とも重なるため、短時間ですが意義深く、内容の濃いやり取りができました。
また、わたくしの持論ですが、<人体(心身)は、まさに生きた楽器そのものであり、
心身医学は楽器としての人体(心身)の調律をはかることができる>と述べたところ、
複数の専門医から、<全くもって深く納得できるメッセージだ>とのコメントを得ました。
水氣道は現代の臓器別医療では到底達することができない可能性を秘めているばかりでなく、
実際に成果を挙げてきたことを紹介することができました。
バリント・グループのセッションの内容については、
残念ながら、医療情報の保護の見地から、外部には報告できません。
しかし、内容が濃く、質的にも得難い体験でした。