先週に引き続いて、空気嚥下の問題です。私たちは、無意識に空気を嚥下してしまうことがあります。意識的に行っている訳ではないので、意識的にコントロールすることは難しいといえます。しかし、そのメカニズムを知ることによって、無意識を意識化できるかもしれません。
質問者(ドクター飯嶋)
無意識に空気を嚥下してしまう際のメカニズムについて教えてください。
ChatGPT
無意識に空気を嚥下(飲み込む)するメカニズムは、通常、嚥下反射と呼ばれる生理学的なプロセスによって制御されています。以下に、そのメカニズムの概要を示します。
1.気道の閉鎖:
嚥下が開始されると、最初に気道が閉鎖されます。これは、誤って食物や液体が気道に入るのを防ぐための重要なステップです。気道の閉鎖は、喉頭(喉の上部)の声帯や軟口蓋などの構造によって行われます。
2.舌の後退:
嚥下が始まると、舌が後退して口蓋弓(口の奥の軟口蓋の部分)を持ち上げ、口蓋弓と舌の間に舌圧が生じます。これにより、食物や液体が気道に入らないようになります。
3.嚥下筋の収縮:
嚥下が続けられると、嚥下筋と呼ばれる筋肉群が収縮します。これらの筋肉には、喉頭下筋、舌骨筋、咽頭横筋、食道などが含まれます。これにより、食物や液体が咽頭を通過し、食道に送られます。
4.食道の開口:
嚥下が終了すると、食道の下部が開口し、食物や液体が胃へと移動します。この過程は、食道の収縮と拡張によって制御されます。
これらのプロセスは、通常、無意識的に制御されます。ただし、状況によっては、意識的なコントロールが必要な場合もあります。例えば、食べ物や液体を誤って気道に送ってしまった場合、咳反射が起こります。
ドクター飯嶋のコメント:
ここで、「嚥下反射」とか「咳反射」といった言葉が登場します。「反射」のメカニズムは無意識のプロセスであるため、条件が加わった後は意識的にコントロールすることは困難です。
それにもかかわらず、ムッシュGPTが「意識的なコントロールが必要」な場合もあると回答しています。これは、一見して矛盾していて誤りのように受け止められるかも知れませんが、必ずしもそうとは言い切れません。
ただいま申し上げたように、「反射」という生理現象が発生するためには、その引き金となる条件が必要だからです。つまり、「反射」そのものを意識的に制御することは不可能であっても、それの前提となる条件は意識的にコントロールできる可能性があるからです。ただし、その場合でも即効性のある方法は限られているかもしれません。
なぜならば、「嚥下反射」や「咳反射」は生理現象であって、生体にとって必要不可欠な生理的メカニズムだからです。ですから、こうした生理的な身体の働きが衰えないように維持するという視点が大切になってきます。
2.舌の後退、3.嚥下筋群のそれぞれの働き、少なくとも、この二つの働きが正常に維持されるように日頃からトレーニングしておくことが望ましい対策なのではないでしょうか。
私は、『水氣道』に加え、言葉の訓練(日本語の朗読や演劇、外国語学習など)、本格的な発声法に基づく歌唱の訓練(例:『聖楽院』活動)などはこれからも続けていきたいし、是非、皆様にもお勧めしたい方法としてご紹介したり、できれば、ご一緒に続けていきたいものと考えている次第です。