月別: 2024年7月
水氣道は、ムッシュGPTが提示する理想的な団体エクササイズとしての6条件のすべてを満たしていることを示してきました。
彼が指摘する様に、第六の条件の専門家の関与について、水氣道のプログラムを考案したのは医師であり、またエクササイズの実践指導を直接しているのは、ファシリテーター(5級、4級)、インストラクター(3級、2級、1級)、トレーナー(有段者)と段階的に分掌かつ統括していることも説明した通りです。
そこで、水氣道は独自の段級制を採用して、独自に専門家を養成していることの意義と有効性について検討してみたいと思います。
インタヴュアー:ドクター飯嶋
健康寿命の延長と疾病防止のための団体での生涯エクササイズとしては、段級制が整備されているものと、それを排除するものとでは、総合的に勘案すれば、どちらの方が優れているでしょうか?
ChatGPT
健康寿命の延長と疾病防止のための団体での生涯エクササイズにおいて、段級制が整備されているものと、それを排除するものの両方には利点がありますが、総合的に勘案すると、段級制が整備されている方が優れていると考えられます。以下にその理由を示します。
1. 目標設定とモチベーションの向上:
段級制が整備されている団体エクササイズでは、参加者が段階的に目標を設定し、自身のレベルに応じて達成感を得ることができます。段階的な目標設定はモチベーションを高め、継続的な運動習慣を促進します。
2. 安全性と効果性:
段級制が整備されている場合、参加者は自身の能力に応じて適切なレベルの運動プログラムを選択することができます。これにより、運動障害やケガのリスクが低減し、効果的な運動が行えます。
3. 個別のニーズへの対応:
段級制が整備されている場合、参加者の個別のニーズや能力に合わせたプログラムが提供されます。これにより、幅広い年齢層や体力レベルの人々が参加しやすくなり、社会的包摂性が高まります。
4. フレキシビリティと自己選択権:
段級制が整備されている場合、参加者は自身のスケジュールや都合に合わせて適切なレベルのクラスを選択することができます。これにより、フレキシビリティが高まり、運動の継続性が促進されます。
5. 成長と進歩の機会:
段級制が整備されている場合、参加者は段階的にスキルや能力を向上させることができます。成長と進歩の機会が提供されることで、達成感や自己充実感を得ることができます。
以上の理由から、健康寿命の延長と疾病防止の観点からは、段級制が整備されている団体エクササイズが総合的に優れていると考えられます。しかし、個々の好みやニーズに応じて最適な選択を行うことが重要です。
ドクター飯嶋のコメント:
「健康寿命の延長と疾病防止の観点からは、段級制が整備されている団体エクササイズが(それがないエクササイズより)総合的に優れている」
という判断の根拠として、ムッシュGPTは上記の5条件を挙げています。その一つ一つが納得のいく内容です。
その一方で、「個々の好みやニーズに応じて最適な選択を行う」ことの重要性忘れずに指摘しています。
ここで、「最適な選択」とは何か、についてより個別的かつ具体的に、事例に基づいて検討していくことが、水氣道の発展を願う上で、今後も大切であることを深く認識しておきたいと思います。
企業の衛生委員会における産業医の「衛生講話」
第17回:特論⑦カスタマーハラスメント対策(その1)
<令和6年7月18日(木)の杉並区役所安全衛生委員会産業医講話資料から>
テーマ「カスハラに対する有用な対応策や、職員がとるべき行動」
杉並区役所統括産業医 飯嶋正広
杉並区役所の安全衛生委員会の議題の一つとして、区の統括産業医による講話が予定されています。そのテーマとして「カスタマーハラスメント対策」というのは、自治体としては先進的であり、現在のみならず近未来を想定した上での重要な課題であると受け止めました。
そして、このテーマで5月中旬にすでにお引き受けしましたが、区の職員のみに限定せず少なくとも区民全体が、真摯に受け止めて学び合っていくことが欠かせないということを改めて深く認識する機会となりました。
想定質問1:
わが国におけるカスタマーハラスメント(カスハラ)とは具体的にどのような内容を意味しますか?
回答1:
日本におけるカスタマーハラスメント(カスハラ)には、厳密な法的定義が与えられていません。したがって、法律の専門家も対応に苦慮するケースが少なくないものと拝察します。
しかし、現在の社会通念上は、カスタマーハラスメント(カスハラ)とは、顧客や利用者が企業の従業員に対して行う過度なクレームや威圧的な行動を指すものと理解されているようです。
そこで、社会一般のコンセンサスと考えられる者の中から具体例を挙げて分類することを試みることは意味があるのではないかと考えます。
以下のような行動がカスタマーハラスメントに該当するものと考えられています。
❶ 暴言や脅迫:従業員に対して怒鳴ったり、罵ったり、脅したりする行為
➋ 過度な要求:合理的ではない要求や、サービス範囲を超えた無理な要求を繰り返すこと
❸ 長時間拘束:店舗や電話などで従業員を長時間拘束し続けること
❹ 身体的な攻撃:暴力行為や、身体に対する攻撃
❺ セクシュアルハラスメント:性的な言動や、性的な嫌がらせ
想定質問2:
それでは、現在、民間企業等で実施されているカスタマーハラスメント対策について教えてください。
回答2:
はい。専門家ではありませんが、30年以上の臨床経験と20年以上の産業医実務経験をもとに可能な範囲でお答えいたします。
カスタマーハラスメントは、企業の従業員に対する心理的および物理的な負担が大きく、労働環境の悪化や精神的ストレスの増加を引き起こす可能性があります。このため、企業はカスタマーハラスメントに対する対策を強化する動きが進んでいます。
カスタマーハラスメントに対する対策としては、以下のような取り組みが行われています。
社内教育:
従業員に対するカスタマーハラスメントの認識と対処法についての教育。
ガイドラインの策定:カスタマーハラスメントに対する企業の対応方針を明文化し、従業員に周知。
法的対応:
特に悪質なケースにおいては、法的手段を講じることもあります。
このような取り組みにより従業員が安心して働ける環境を整備することが求められます。
金曜シリーズ < よくある問い合わせ >
朝、覚醒後になかなか起床できません。起床を容易にする方法があれば教えてください。
ChatGPT
起床を容易にするためには、以下のような方法が役立つ場合があります:
1. 規則正しい睡眠スケジュールを確立する:
毎日同じ時間に寝て同じ時間に起きることで、体内時計を整えることができます。規則正しい生活リズムを維持することで、朝の起床もスムーズになるでしょう。
2. 明るい照明を使用する:
朝起きたらできるだけ早く明るい照明を使いましょう。明るい光は体内時計をリセットし、覚醒を促進します。
3. 目覚まし時計を遠くに置く:
目覚まし時計をベッドから遠くに置くことで、ベッドから離れて起きる必要が生じます。これにより、ベッドでゴロゴロしながらの二度寝を防ぐことができます。
4. 自然光を利用する:
可能な場合は、朝日を浴びるようにして起床すると良いでしょう。自然光は体内時計を調整し、目覚めを促進します。
5. 寝室の環境を整える:
快適な寝室環境を整えることも重要です。静かで暗く、快適な温度の寝室で寝ることが、朝のスムーズな起床を助けます。
6. 積極的な朝のルーティンを作る:
起床後すぐに行う楽しい活動やリラックスできることを用意しておくと、起床がより楽しみになります。例えば、コーヒーを淹れる、ストレッチをする、音楽を聴くなどです。
これらの方法を試してみて、自分に合った起床のコツを見つけてみてください。
ドクター飯嶋のコメント:
それでは、実際に起床を容易にするために、呼吸法の工夫が有用であることを学んでいきましょう!
起床を容易にするために有用な呼吸法があれば教えてください。
ChatGPT
起床を容易にするために有用な呼吸法には、以下のようなものがあります:
1. ディープ・ブレス(深呼吸):
起床時に行う深い呼吸は、体内の酸素レベルを高め、気分をリフレッシュさせます。ゆっくりと鼻から息を吸い込み、口からゆっくりと息を吐き出すという方法で、数回繰り返します。
2. プラナヤマ(呼吸法):
プラナヤマは、古代のヨガの技法で、呼吸を制御して体と心を整える目的で行われます。朝に行うと、気力を高め、覚醒を促進します。例えば、カプァラバティ(腹式呼吸)、アーナロマ・ヴィロマ(交互鼻呼吸)、ウジャイ(海の音のような呼吸)などがあります。
3. 4-7-8 呼吸法:
この呼吸法は、リラックスしてストレスを軽減するのに役立ちます。ゆっくりと鼻から息を吸い込み、口を閉じて7秒間息を止め、口からゆっくりと息を8秒かけて吐き出します。これを4回繰り返します。
4. カウンティング・ブレス:
この呼吸法では、吸うときに数を数え、吐くときに数を数えることで注意を集中させます。例えば、4つの呼吸で吸い込み、4つの呼吸で吐き出します。このような方法で、自然なリズムで呼吸することが重要です。
これらの呼吸法を試して、起床後の気分やエネルギーを向上させる助けにしてください。ただし、何らかの健康上の問題を抱えている場合は、医師や専門家に相談することが重要です。
ドクター飯嶋のコメント:
私自身は、私独自のオリジナルな方法をいくつか使い分けています。
今回は、そのうち、最も簡単な方法をご紹介します。それは、朝、起床動作を容易にするために、臥位にて数回、徐々に深い呼吸をしたのち、最大吸気の直後に気合を入れるという方法です。
これは、単純な動作であり、楽に起床できます。そして、この方法の有効性は、生理学的に説明することもかのうです。
1)深い呼吸による酸素供給: 臥位で徐々に深い呼吸をすることで、体内の酸素供給が増えます。深い呼吸によって肺の中の空気が入れ替わり、血液中の酸素濃度が上昇します。これにより、脳や筋肉などの組織により多くの酸素が供給され、体内の代謝活動が活性化されます。
2)最大吸気の直後の気合い: 最大吸気の直後に気合いを入れることで、交感神経が活性化します。交感神経の活性化により、心拍数や血圧が上昇し、覚醒状態が促進されます。また、気合いを入れることで精神的な意欲やエネルギーが高まり、起床動作を容易にする効果があります。
この方法は、深い呼吸による酸素供給と交感神経の活性化によって、体内の代謝活動が促進され、覚醒状態が促進されるため、起床動作を容易にする効果があると考えられます。
また、気合いを入れることで精神的な意欲が高まり、起床時の気分を改善する効果も期待できます。
<理想的な団体エクササイズの条件⑥ 専門家の指導>
理想的な団体エクササイズとしての諸条件の第六として、ムッシュGPTは、エクササイズが専門家の指導のもとに実施されるべきことを挙げています。
専門家が関与すべきなのは
1)エクササイズプログラムの設計、
2)エクササイズの実践指導、
ということを彼は指摘しています。
そして、参加者のサポート役として専門のトレーナーやインストラクターが想定され、指導の内容は1)適切なフォームや2)安全な運動の実行方法です。
水氣道のプログラムを考案したのは医師であり、また、水氣道は独自の段級制を採用して、独自に専門家を養成しています。これをもとに、エクササイズの実践指導を直接しているのは、ファシリテーター(5級、4級)、インストラクター(3級、2級、1級)、トレーナー(有段者)と段階的に分掌かつ統括もしています。そこで、ムッシュGPTに以下の質問をしてみました。
インタヴュアー:ドクター飯嶋
健康寿命の延長と疾病防止のための団体での生涯エクササイズとして専門家によって設計され、指導する要素等も評価の一つに加えて総合的に勘案すれば、陸上で行うのと水中で行うのでは、どちらの方が優れているでしょうか?
ChatGPT
健康寿命の延長と疾病防止のための団体での生涯エクササイズにおいて、専門家によって設計され、指導される要素を評価する際に、陸上で行うエクササイズと水中で行うエクササイズの両方には利点がありますが、総合的に勘案すると、専門家によって設計され、指導される水中でのエクササイズの方が優れていると考えられます。
以下にその理由を示します:
1. 運動の安全性と効果性:
専門家によって設計された水中エクササイズは、適切な運動プログラムやテクニックが提供され、参加者の安全性と効果性が確保されます。水中での運動は身体への負荷が少なく、怪我のリスクが低いため、運動を始めたばかりの人や高齢者にとっても安心して参加できます。
2. プログラムの多様性と適応性:
水中エクササイズは様々なレベルやニーズに対応したプログラムが提供されます。専門家が参加者の個々の状況や目標に合わせて運動プランを設計し、運動の適切な強度や頻度を調整することで、効果的なトレーニングを実現します。
3. 技術指導とフィードバック:
水中エクササイズでは、専門家が運動の正しい技術やフォームを指導し、適切なフィードバックを提供します。これにより、参加者は効果的な運動を行い、効果を最大限に引き出すことができます。
4. 心理的な支援とモチベーション:
専門家による水中エクササイズは、参加者の心理的な支援とモチベーションの向上にも役立ちます。専門家は参加者のニーズや目標に応じて適切なサポートを提供し、参加者の達成感や満足度を高めます。
5. 科学的根拠に基づいたアプローチ:
専門家によって設計された水中エクササイズは、科学的な根拠に基づいて開発されています。最新の研究やエビデンスに基づいたアプローチにより、効果的な運動プログラムが提供されます。
以上の理由から、専門家によって設計され、指導される水中でのエクササイズの方が、総合的に優れていると考えられます。
ドクター飯嶋のコメント:
オリンピック種目をはじめ、ほとんどすべての競技スポーツが専門家によって設計されたものでないことは、あまり意識されていないようです。
これに対して、競技ではないエクササイズは専門家によって考案されたものも少なくありません。とくに近年の水中エクササイズは、科学的根拠に基づいてプログラムされているものも少なくないはずです。
そもそも競技スポーツは疾病の予防や健康になることを第一の目的とはしていませんが、水中エクササイズには、水氣道と同様の目的をもつものが誕生していく可能性はあるのではないか、と考えています。
7月23日(火)から9月19日(木)まで
この期間は、外来診療時間の自由度を拡大し、また水気道の指導時間の制限を解除することが可能になります。
残余の時間は、修士論文作成のために充てる予定です。
皆様のご支援とご協力のお蔭で、専門的な声楽芸術の研鑽が順調に進捗しておりますことをご報告させていただきます。
なお、引き続き履修する科目を以下の通り紹介させていただきます。
◎専攻実技(声楽)
ロシア・ロマンス(芸術歌曲);セルゲイ・ラフマニノフのロマンスの歌唱
◯イタリア作品研究Ⅱ(歌唱)
◯ドイツ作品研究Ⅱ(歌唱)
◯ドイツ語歌唱発音法
◯歌劇重唱
◯楽書購読(英語ⅡB)
◯楽書購読(ドイツ語)
◯楽書購読(イタリア語)
その他、修士論文の作成が必須として課されております。
企業の衛生委員会における産業医の「衛生講話」
第16回:特論⑥視環境(その3)
情報機器作業による健康障害には、目の疲れ、腕や肩・頸部のこりや痛み、心理的な疲労などの自覚症状が先行します。この段階で適切に対処しておかないと、慢性的な局所疲労にもとづく眼精疲労、頚肩腕症候群などの疾患を引き起こしたり、全身的な慢性疲労をもたらしたりしてしまいかねません。
そのための予防対策として、以下は特に重要です。
・一連続作業時間は、60分以内とし、次の作業までに10~15分の作業休止時間を設けるようにします。かつ、「一連続作業時間内において1回~2回程度の小休止を設けるよう指導すること」とされています。
・ディスプレイ画面の上端の高さは、眼の高さと同じか、やや下になる高さが望ましいです。その際、画面までの視距離は、適切な視野範囲になるようにします。
・書類・キーボード面の照度は300ルクス以上とします。
○「情報機器作業における労働衛生管理のためのガイドラインについて」の一部改正について(抜粋)
(令和3年12月1日)
(基発1201第7号)
(都道府県労働局長あて厚生労働省労働基準局長通知)
改正のポイント:これまでVDT作業と表現されていた機器は、17年振りの「ガイドライン」改訂により、情報機器に変更されました。
照明及び採光
イ.室内は、できる限り明暗の対照が著しくなく、かつ、まぶしさを生じさせないようにすること。
ロ.ディスプレイを用いる場合の書類上及びキーボード上における照度は300ルクス以上とし、作業しやすい照度とすること。
また、ディスプレイ画面の明るさ、書類及びキーボード面における明るさと周辺の明るさの差はなるべく小さくすること。
備考:従来の「ディスプレイ画面の照度500ルクス以下」は削除された。
ハ.ディスプレイ画面に直接又は間接的に太陽光等が入射する場合は、必要に応じて窓にブラインド又はカーテン等を設け、適切な明るさとなるようにすること。
ニ.間接照明等のグレア防止用照明器具を用いること。
ホ.その他グレアを防止するための有効な措置を講じること。
ディスプレイ
(イ)おおむね40cm以上の視距離が確保できるようにし、この距離で見やすいように必要に応じて適切な眼鏡による矯正を行うこと。
(ロ)ディスプレイは、その画面の上端が眼の高さとほぼ同じか、やや下になる高さにすることが望ましい。
(ハ)ディスプレイ画面とキーボード又は書類との視距離の差が極端に大きくなく、かつ、適切な視野範囲になるようにすること。
(ニ)ディスプレイは、作業者にとって好ましい位置、角度、明るさ等に調整すること。
(ホ)ディスプレイに表示する文字の大きさは、小さすぎないように配慮し、文字高さがおおむね3mm以上とするのが望ましい。
<照明の種類と方法ならびにその効果>
照明の種類としては、全般照明と局部照明があります。
・全般照明とは、作業場全体を明るくするする照明です。
・局部照明とは、手もとなどの局所を特段に照らす照明です。
そして、全般照明と局部照明を併用する場合、
全般照明は局部照明の照度の10分の1以上にします。
照明の方法としては、直接照明と間接照明があります。
・直接照明とは、光源から直接照らす方法です。
この方法は強い影を作るため、目が疲れやすくなる(眼精疲労)欠点を伴います。
・間接照明とは、天井や壁に反射させた光を作業面に照らす方法です。
この方法は、影が出にくく、グレアの少ない照明になるという長所があります。
しかし、立体感を出す作業には不向きです。
つまり、影ができない照明がよいというわけではないことに注意する必要があります!
普通の作業では白色光を使用し、作業面や床面に強い影を作らないようにします。
一方、立体視を要する作業では、適度な影が必要です。
金曜シリーズ < よくある問い合わせ >
夜遅くに運動をすると、就寝直後の呼吸パターンにどのような影響を及ぼしますか。また、その場合は、どのような生理的メカニズムがはたらくのでしょうか?
ChatGPT
夜遅くに運動をすると、就寝直後の呼吸パターンにいくつかの影響が及ぶ可能性があります。
1. 呼吸の速さや深さの変化:
運動をすることで体温が上昇し、交感神経が活発化します。その結果、呼吸が速くなり、深くなることがあります。これによって、就寝直後の呼吸パターンが通常よりも速いまたは深いものになる可能性があります。
2. 入眠までの時間の延長:
運動によって興奮状態が長時間続く場合、就寝までの時間が延長することがあります。そのため、就寝直後の呼吸パターンにも影響が及ぶ可能性があります。
生理的メカニズムとしては、運動によって交感神経が活発化し、副交感神経とのバランスが崩れます。交感神経の活性化によって体温が上昇し、呼吸が速くなることがあります。また、運動によって放出されるアドレナリンやノルアドレナリンなどのストレスホルモンも、呼吸を促進する影響を持つ可能性があります。
このような生理的反応は、運動直後のリカバリー段階において徐々に収まり、通常の呼吸パターンに戻るでしょう。しかし、運動直後に就寝する場合は、この影響が就寝直後の呼吸にまで及ぶ可能性があります。
そのため、就寝直前の運動はリラックス効果がある軽い運動やストレッチなどに限る方が、良い睡眠状態を保つのに役立ちます。
ドクター飯嶋のコメント:
起床時には、自律神経が副交感神経優位から交感神経優位になることで、呼吸が早くなり、浅くなることが一般的です。これは、交感神経の活性化によって身体が覚醒状態に移行し、活動が促進されるためです。
一方、運動をすることで体温が上昇し、交感神経が活発化した場合は、呼吸が速くなりますが、深い呼吸になるという違いが生じます。これには以下のような原因とメカニズムが関与します。
1)体温上昇による代謝活性化:
運動によって体温が上昇すると、身体の代謝活動が活発化します。代謝活動の増加に伴い、細胞内の酸素消費量が増えるため、呼吸が速くなります。これは、起床時に呼吸が早くなるのと同様です。
2)CO2排出の増加:
運動によって活性化された代謝活動に伴い、体内の二酸化炭素(CO2)の生成量が増加します。これにより、呼吸中枢が刺激され、呼吸が促進されます。この際、深い呼吸が行われることで、体内のCO2濃度を低下させるため、血中の酸素濃度を増加させ、筋肉や臓器への酸素供給を増やすことができます。
これに対して、起床時のCO2の生成量の増加は、運動時ほどではありません。それが呼吸の深さの違いに関係するものと考えることができます。
3)交感神経の活性化:
運動によって交感神経が活発化すると、心拍数や血圧が上昇します。このような交感神経の活性化に伴い、呼吸も促進され、速くなります。しかし、運動による交感神経の活性化は覚醒や興奮状態を誘発するだけでなく、深い呼吸を促すこともあります。これは、起床時より、運動による交感神経の活性化の程度が大きいことにより説明が可能だと考えます。
このように、起床時の自律神経の変化と運動による交感神経の活性化によって、呼吸パターンには異なる影響が及ぶことがあります
<理想的な団体エクササイズの条件 ⑤ 適切な時間と頻度>
理想的な団体エクササイズとしての諸条件の第五として、ムッシュGPTは、エクササイズの時間と頻度適切さを挙げています。そして、理想的な団体エクササイズは、「適度な運動量を確保するために、セッションの長さや頻度が調整されるべき」ことを指摘しています。また「週に数回行われ、各セッションの時間が適切に設定されている
ことも指摘しています。
水氣道は、現在週に4回、各セッションは本稽古100分、半稽古50分で継続的に開催しています。
そこで、こうした適切な時間と頻度をコントロールしやすいエクササイズ、あるいは、それによってよりメリットの大きいのは陸上エクササイズなのか、それとも水中エクササイズなのか、という論点を見出すことができます。
インタヴュアー:ドクター飯嶋
健康寿命の延長と疾病防止のための団体での生涯エクササイズとして適切な時間と頻度の管理の要素等も評価の一つに加えて総合的に勘案すれば、陸上で行うのと水中で行うのでは、どちらの方が優れているでしょうか?
ChatGPT
健康寿命の延長と疾病防止のための団体での生涯エクササイズにおける時間と頻度の管理の要素を評価する際には、陸上で行うエクササイズと水中で行うエクササイズの両方には利点がありますが、総合的に勘案すると、水中で行うエクササイズの方が優れていると考えられます。
以下にその理由を示します:
1. 身体への負担の軽減:
水中でのエクササイズは、身体への負荷が軽減されるため、長時間の運動でも疲れにくい特性があります。このため、水中でのエクササイズは、より長い時間の運動を維持しやすく、効果的なトレーニングが可能です。
2. 持久力と筋力の向上:
水中でのエクササイズは、水の抵抗によって筋力を高める効果があります。また、水中での有酸素運動は持久力を向上させる効果があります。そのため、水中での運動を定期的に行うことで、持久力と筋力を効果的に向上させることができます。
3. 柔軟性と関節の健康:
水中でのエクササイズは、水の浮力によって関節への負荷が軽減されるため、柔軟性を高め、関節の健康を促進します。このため、水中での運動は、関節痛や関節疾患を抱える人にとって特に有益です。
4. 温度調節と快適性:
水中でのエクササイズは、水温が体温よりも低いため、長時間の運動でも体温が上昇しにくい特性があります。そのため、水中でのエクササイズは快適であり、より長時間継続することができます。
5. 心理的な側面:
水中でのエクササイズは、水の静かな環境と水の浮力によるリラックス効果があり、ストレス解消やリフレッシュ効果が期待できます。このため、水中での運動を行うことで、心身のリフレッシュ効果が高まり、運動へのモチベーションが維持されます。
以上の理由から、時間と頻度の管理の要素を評価する観点からは、水中で行うエクササイズの方が総合的に優れていると考えられます。
ドクター飯嶋のコメント:
「時間と頻度の管理の要素を評価する観点からは、水中で行うエクササイズの方が総合的に優れている」理由が複数挙げられていますが、共通しているのは、水中では、より長い時間の持続的エクササイズを無理なく効果的に実践できるということになるでしょう。
エクササイズ実施中に疲れにくく、心身がリフレッシュあれていることを実感し易く、その結果、運動へのモチベーションが維持されるということは、水氣道の実践者であれば、とても納得のいく説得力のある説明だと思います。
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