杉並国際クリニック院長、飯嶋正広は
令和3年5月に、以下の事業所の嘱託産業医をお引き受けいたしました。
福島県双葉町の放射線廃棄物の溶融施設(施設の運転管理、機械修繕、廃棄物受入等)
初回の現地入りは
6月18日、
第2回目8月20日、
第3回目10月22日、
を予定しております。
福島の課題は、日本国家全体で解決すべき国際的課題であり、余人をもって代えがたい事態であるため、やむをえず従来の診療に充てていた貴重な時間帯の一部を割くこととなりました。
皆様方には、たいへんご不自由とご心配をおかけいたしますが、何とぞご理解と御支援のほど、お願い申し上げます。
6月18日(金)の行動日程について
07:00~09:00
09:23 JR高円寺駅<発>
09:53 JR 東京駅<発>常磐線ひたち7号いわき行
12:07 JRいわき駅<着>
12:14 JRいわき駅<発>普通列車原の町行
13:11 JR常磐線双葉駅<着> ⇒ 担当責任者による迎車
13:15~13:30 駅から『双葉減容化施設』へ自動車移動
13:35~13:45 施設会議室着、『放射線防護服』への着替え
13:45~16:15 『事前説明』、『現場巡視』他
16:15~16:30 『放射線防護服』からの着替え
16:30~16:45 『浪江事業所』へ移動
17:00~17:10 タクシーにてJR常磐線浪江駅へ移動
17:25 浪江駅<発>常磐線ひたち26号品川行き
19:26 JR常磐線水戸駅<着>
私が、上記事業所の嘱託産業医をお引き受けした理由
1)
東日本大震災後10年を経て未解決な社会問題に、
高度な専門性を有する産業医として幾許かでも貢献できそうである。
<私の実父がこの年に水戸で死去>
2)
実務・臨床経験と専門性をフル活用できる。
・健診事後措置
(電離放射線健康診断あり。放射線被ばくと健康障害についてのコメント⇒経験あり。)
・内科医、心療内科指導医・専門医
(長時間労働者面接指導、高ストレス者、休職・復職⇒経験豊富)
・アレルギー専門医
(電離放射線健康診断⇒診断項目に含まれる皮膚・眼の診療にも従事)
・産業医として複数の関連国家資格保持
(労働衛生コンサルタント、第1種作業環境測定士<放射性物質をはじめ全作業場>、技術士一次(環境)、衛生工学衛生管理者、第3種放射線取扱主任者等)
3)現地は常磐線沿線であり、郷里が途中の水戸市である。
往路:東京・JR高円寺駅(杉並区)⇒JR双葉駅、
帰路:JR双葉駅⇒JR赤塚駅(水戸市)週明けまで水戸滞在
<水戸滞在中の活動については、別のコラムにて紹介予定>
前任の産業医からの申し送り事項
① 業績
・建設期間中の除染電離則健康診断より、現場従事者の健康状況の確認を行ってきた。
・超過勤務者については、建設期間中より、電話面談で、健康観察を行い、2020/4/5-4/6に現地訪問し、面談、現地視察を行い、職場環境の改善について、会社への提案を行った。
・運転管理に移行し、安全衛生委員会についても、オンラインで参加し、職場状況を把握、衛生環境改善の提案を行っている。
② 課題
・自動車での乗り合い出勤の為、コロナ感染への日々の注意
・職場へ出勤した後は、自由に出入りが出来ないので、従業員のメンタル面への不安
・自社従業員以外へも適切な放射線管理が行われているのか
・食生活についての不安
・職場近辺に余暇を楽しむ施設等があまりないことへの不安。
安全衛生委員会へ初めてZOOM参加しました
今後も、現地を訪問しない隔月(奇数月)の水曜日(概ね第4水曜日)の昼休みの時間帯に産業医としてZOOM会議に参加します。
水曜日の診療時間帯には重なりませんので、ご安心ください!
1.日時
5月26日(水) 13:00~14:00
2.当日の議題
・長時間労働について
・労災事故の発生状況
・現場巡視結果報告
・放射線管理状況
・産業医としての飯嶋の発言:
放射線作業従事者の月間累積被ばく線量分布表>についての資料を提出してほしい。
福島県双葉関係現場でのコロナ対応について
1.背景
客先、地元(福島県知事メッセージ等)、JVからコロナ対策強化の圧力が強まってきている。
2.対象者
福島県外から移動して浪江・双葉の事務所や現場に入るメンバー全員
(工事会社含む)
(帰省等で一旦県外に出たメンバー含む)
(運搬車両のドライバー除く)
3.期間
2021年1月15日~当面(客先、地元、JVの動きに応じて判断)
4.対策
① 不要不急の来所、来場(以下、入場)を禁止する。
② 県外から移動して入場するメンバー(以下、該当者)は、
事前にメールで承認者の許可を得た上で入場する。
③ 該当者は移動前に以下のいずれかの検査で陰性を確認し、所属上司に証拠写真をメールにて送付する。
a) 入場の3日前~入場前日にPCR検査を受けて、入場時までに陰性証明書を承認者にメール送信する。
b) 入場の前日及び当日に抗原検査を受けて、入場時までに陰性を示す証拠写真(検査キットの結果の写真等)を承認者にメール送信する。
⇒ 規定に従い、6月17日(金)午前8時に杉並国際クリニックにて、「新型コロナウイルス抗原検出試薬キット」(COVID-19 Antigen Detection Kit)を実施しました。「陰性」の結果を得ました。
写真を貼付します。
判定は、検査実施後、15~30分後で行います。
C)(対照線)のみが現れて、T(テスト陽性線)は検出されていません。
これは、「検査は正しく実施され、新型コロナウイルス抗原は検出されない」、つまり、「陰性」を示すものです。
5.検査キット情報(参考情報)
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