<はじめに>
前回は「腎経」のお話をしました。
「湧泉」は土踏まずのくぼんだ所の中央にあり、「高血圧」「冷え」「のぼせ」「むくみ」「不眠」「腎臓疾患」に効果があります。
「復溜」は内くるぶしから指3本分上でとアキレス腱の間にある凹んだところにあり、「下半身の血行促進」「余分な水分の排出」「高血圧」に効果があるというお話でした。
今回は「心包経(しんぽうけい)」のお話です。
<心包経>
「心包経」は胸部から中指の爪の際までつながっています。
全部で9つのツボがあります。
順番に見ていきましょう。
1.天池 (てんち)
2.天泉 (てんせん)
3.曲沢 (きょくたく)
4.郄門 (げきもん
5.間使 (かんし)
6.内関 (ないかん)
7.大陵 (たいりょう)
8.労宮 (ろうきゅう)
9.中衝 (ちゅうしょう)
になります。
今回は「内関」「労宮」を紹介します。
「内関」は手首の手のひら側にあるシワの真ん中から指2本分肘よりにあります。
「不整脈」「頻脈」「嘔吐」「胃炎」「不眠」「つわり」等に効果があります。
「労宮」は手のひらの中央で手を握ると中指の先端が当たるところにあります。
「身体の緊張を緩和」「気持ちを落ち着かせる」「ストレスやイライラを抑える」
「手のほてり」「動悸」「吐き気」「上半身の血行の改善」などに効果があります。
どちらのツボもとても効果があり、探しやすいツボだと思うので暇なときに指圧してみてください。
杉並国際クリニック 統合医療部 漢方鍼灸医学科 鍼灸師 坂本光昭