7月31日(金)
週間<外国語>旅行

前回はこちら

 

Pandemia, Papa:
lasciamoci contagiare dall'amore, non dal virus

パンデミック、教皇:
ウイルスではなく、愛で感染しよう。

 

 

Le radici della nostra vita sono in Cristo: da lì la forza per affrontare i difficili problemi che ci attendono dopo la crisi, lì il modello fatto di vicinanza, amore e servizio. Il pensiero di Francesco sull'era del Covid-19 torna a dispiegarsi nella prefazione al libro dal titolo "Comunione e speranza", edito da LEV -Dicastero per la Comunicazione, e curato dal cardinale Walter Kasper e dal sacerdote tedesco George Augustin

私たちの人生のルーツはキリストにあります:そこから危機の後に私たちを待っている困難な問題に直面するための強さ、そこに親密さ、愛と奉仕のモデルがあります。コヴィド-19の時代に関するフランシスコの思想は、LEV-コミュニケーションのためのディカステリから出版され、ワルター・カスパー枢機卿とドイツ人司祭ジョージ・アウグスティンによって編集された「聖体拝領と希望」と題された本の序文の中で展開されています。

 

 

Gabriella Ceraso - Città del Vaticano 
ガブリエラ・セラソ - バチカン市国

 

 

Un volume ricco di riflessioni teologiche che possono suscitare una "nuova speranza e una nuova solidarietà", fondate sulla certezza che, come accaduto nei primi difficili mesi della diffusione della pandemia, anche oggi, alla ripresa, la presenza del Signore ci accompagna e ci rassicura sulla Sua vittoria sulla morte.
パンデミックが蔓延した最初の困難な時期に起こったように、今日でも再開の時には主の臨在が私たちに寄り添い、死に対して主が勝利することの安心を与えてくれるという確信に基づき、「新たな希望と新たな連帯」を呼び起こすことができる神学的考察に富んだ一冊。

 

 

È con questo auspicio che Papa Francesco firma la prefazione al libro intitolato "Comunione e speranza", edito dalla Libreria Editrice Vaticana - Dicastero per la Comunicazione. Ne sono curatori il cardinale Walter Kasper, presidente emerito del Pontificio Consiglio per la Promozione dell’Unità dei Cristiani, e padre George Augustin, sacerdote tedesco che ha fondato e dirige l’Istituto intitolato al porporato suo connazionale.

教皇フランシスコはこのような希望を持って、Libreria Editrice Vaticana - Dicastero per la Comunicazioneから出版された「聖体拝領と希望」と題された本の序文に署名しています。編集者は、教皇庁キリスト教統一推進評議会名誉会長のウォルター・カスパー枢機卿と、同胞の枢機卿にちなんで名付けられた研究所を設立・運営しているドイツ人司祭のジョージ・アウグスティン神父です。

 

 

Pandemia come "tempo di prova e di scelta"
「試練と選択の時」としてのパンデミック

 

 

Nelle parole del Papa il passato, il presente e il futuro dell'umanità. Il coronavirus, come una tempesta - e alla mente torna la solenne preghiera del 27 marzo scorso in Piazza San Pietro  -  ci ha sorpreso tutti, cambiando - osserva Francesco - la vita familiare, il lavoro e le attività pubbliche, e lasciando dietro di sé morte, disagi economici e lontananza dall'Eucaristia e dai Sacramenti. 

ローマ教皇の言葉には、人類の過去、現在、未来が込められている。嵐のようなコロナウイルス--そして、最後の3月27日のサンピエトロ広場での厳粛な祈りが頭に浮かびます—これは、私たち全員を驚かせ、家族の生活、仕事、公共の活動を変え、死、経済的苦難、聖体と秘跡からの距離を残していきました。

 

 

Questa situazione drammatica, smascherando la "vulnerabilità" dell'uomo, la sua "inconsistenza e il suo bisogno di riscatto" e mettendo in discussione tante certezze alla base della nostra vita, ci ha posto davanti - scrive il Papa nella Prefazione - a degli "interrogativi fondamentali sulla felicità" e "sul tesoro della nostra fede cristiana".
この劇的な状況は、人間の「脆弱性」、同じく人間の「矛盾と贖罪の必要性」を明らかにし、私たちの生活の根底にある多くの確信を問うものであり、- 教皇は序文の中で書いています - 「幸福についての根本的な疑問」と「私たちのキリスト教信仰の宝」を私たちの前に置いていきました。

 

 

Dove "poggiano le radici più profonde che sostengono noi tutti nella tempesta"? Cosa è veramente importante e necessario? La "pandemia" - osserva - è un "segnale di allarme che porta a riflettere" proprio su questo. "È un tempo di prova e di scelta affinché possiamo orientare la nostra vita in modo rinnovato a Dio, nostro sostegno e nostra meta".

どこに「いったい嵐の中で私たちを支えてくれる最も深い根元」があるというのでしょうか
? 本当に大切なこと、必要なことは何か? 観察されている-「パンデミック」-は、正確を期して言うならば「反省を導く一つの警報信号」である。これは試練と選択の時であって
"神 "と われわれの支援 と 目標 に向かって、新たな方向に人生を向けることができるようにするものである。

 

 

Sentire il grido dei poveri e del pianeta
貧乏人と地球の叫びを聞く

 

 

Il Papa torna quindi a richiamare tutti alla "solidarietà" e al "servizio" contro "l'ingiustizia globale" e l'indifferenza. L'emergenza infatti ci fa capire quanto "dipendiamo dalla solidarietà degli altri e ci spinge a servire in modo nuovo chi ci sta accanto: "Ci deve scuotere dall’ingiustizia globale - afferma - affinché possiamo svegliarci e sentire il grido dei poveri e del nostro pianeta così gravemente malato".

したがって、教皇は「世界的な不正」と無関心に対して振り返り、すべての人に「連帯」と「奉仕」を呼びかけます。緊急事態は、実際にどのように 「私たちが他者との連帯に依存し、私たちの周りの人々に新しい方法で奉仕することを強いるか」を理解させてくれます:教皇は 「私たちは世界的な不正によって揺さぶられなければならない 。それによって私たちは目を覚まし、貧しい人々と私たちの病んだ惑星の叫びを聞くことができるようになる」とぴ言います。

 

 

Il "contagio dell'amore", non la paralisi della paura
「愛の伝染」であって、恐怖の麻痺ではない

 

 

Lo scoppio della pandemia, fa notare ancora il Papa, è coinciso con il periodo della Pasqua ed è da qui che proviene il messaggio che illumina il presente e il futuro e che evita la paralisi: è il messaggio della vittoria della vita sulla morte. "La Pasqua - ricorda Francesco - ci dona speranza, fiducia e coraggio, ci rafforza nella solidarietà" e nella fratellanza. "Il pericolo del contagio da un virus deve insegnarci un altro tipo di 'contagio' quello dell’amore, che si trasmette da cuore a cuore". Sono grato per i tanti segni di disponibilità all’aiuto spontaneo e d’impegno eroico del personale della sanità, dei medici e dei sacerdoti. In queste settimane abbiamo sentito la forza che veniva dalla fede".
教皇が再び指摘するのは、パンデミックの発生は復活祭の期間と重なっており、現在と未来を照らし、麻痺を回避するメッセージはここから発しているということです。「復活祭-フランシスコを想起して-は、私たちに希望と信頼と勇気を与え、連帯と兄弟愛の中で私たちを強めてくれます。「ウイルスからの伝染の危険性は、私たちに心から心に伝わる愛の別のタイプの<感染>を教えるものでなければなりません。」「医療従事者、医師、神父の自発的な助けへの準備と英雄的な献身の多くの兆候に感謝しています。この数週間で、私たちは信仰から来る強さを感じました」。

 

 

Nell'Eucaristia la forza per superare le difficoltà
聖体の中で困難を克服する力

 

 

E alla fede in Cristo, è dedicato l'ultimo passaggio della prefazione. Francesco ricorda il "doloroso digiuno eucaristico" che molti cristiani hanno vissuto per la cessazione delle celebrazioni pubbliche e la soluzione d'emergenza delle trasmissioni mediatiche, ma sottolinea anche che nessuna "trasmissione virtuale può sostituire la presenza reale del Signore nella celebrazione eucaristica".  Da qui la gioia per la ripresa della normale vita liturgica perché, conclude, "la presenza del Signore risorto nella sua Parola e nella celebrazione eucaristica ci darà la forza che ci serve per affrontare i difficili problemi che ci attendono dopo la crisi. E all'umanità intera, come Gesù ai discepoli di Emmaus, Francesco ripete in segno di speranza per il futuro: "Non abbiate paura! Io ho vinto la morte".
そして、キリストへの信仰に、序文の最後の一節が捧げられています。フランシスコ教皇は、公の祝典の中止とメディア放送という緊急解決のために多くのキリスト者が経験した「苦しい聖体断食」を思い起こす一方で、「仮想的な伝達では、聖体の祝典における主の真の臨在に取って代わることはできない」と強調している。 それゆえ、通常の典礼生活が再開されることへの喜びは、「御言葉と聖体の祝典における復活した主の存在は、危機の後に待ち受けている困難な問題に直面するために必要な力を私たちに与えてくれるでしょう」と結論づけています。そして、エマオの弟子たちへのイエスのように、全人類に向けて、フランシスコ教皇は未来への希望のしるしとして、「恐れてはいけない!私は死を克服した。」と繰り返します。

7月31日(金)

 

前回はこちら

       

心療内科のエキスパートであり労働衛生コンサルタント資格を持つ産業医として事業場の衛生環境の指導や教育を行なう労働衛生コンサルタントは、産業医と似ている資格です。企業が労働衛生コンサルタントを雇用するメリットは、一体どのようなことがあるのでしょうか。


ここでは労働衛生コンサルタントの特徴や業務内容、メンタルヘルス対策への対応についてまとめています。

 

 

労働衛生コンサルタント(労コン)とは

繰り返しになりますが、労働安全衛生法に基づく国家試験に合格し、厚生労働省に備え付けられた名簿に登録を受けた労働衛生の専門家が労働衛生コンサルタントです。「労コン」と短く呼ばれることもあります。

 

「労コン」は、労働衛生に関する専門知識と豊富な実務経験に基づいて指導を行ない、事業場の診断を行ないます。

労働コンサルタントは試験区分によって「保険衛生」と「衛生工学」に分類。保健衛生は健康管理面、衛生工学は環境管理面からのアプローチを得意分野としています。産業医の中には労働衛生コンサルタントを取得することで、業務に関する知識を深めている医師もいます。

 

 

労働衛生コンサルタントの業務

労働者の衛生水準の向上を図り、事業場の衛生について診断または指導を行なう労働衛生コンサルタント。主な業務は以下のとおりです。

 

• 労働衛生状況を診断し、改善の計画を立てる

 

• 労働衛生に関する社内規則や点検基準の構築

 

• 労働衛生に関する責任者・社員への指導と教育

 

• 職場全体の局所排気装置や換気装置、粉塵防止装置の設置が適切か確認。適切でない場合は、最適な状況に変更

 

• 労働衛生を適正に保つためのシステムの構築や管理
労働衛生コンサルタントは、安全衛生の専門家として事業者の求めに応じてさまざまなサポートをします。

 

 

メンタルヘルス対策への対応

最近は精神障害の労災認定件数が増えており、メンタルヘルス対策の重要性が高まっています。労働衛生コンサルタントが行なうメンタルヘルス対策は、

 

1)始めに事業場の就業規約やメンタルヘルスに関する社内規定・基準を確認。労働安全衛生法に規定されている労働衛生管理体制の確立や、健康に関する法定遵守事項が適切に行なわれているか調査します。

 

2)その後、事業場での問題点を整理し、実態を踏まえたメンタルヘルス対策に関する改善を作成。助言や指導を行なうといった流れです。

 

産業医の中でも労働衛生コンサルタントの資格を持つ産業医を選任すると、社員の心身状況に対して幅広い意見を聞くことができるので、先見性のある企業は、こうしたハイレベルの産業医を積極的に活用していると聞いています。

メンタルヘルス問題が増えている現代社会では、心療内科のエキスパートでもある労働衛生コンサルタントが担う役割は、今後ますます大きくなるといえるでしょう。

 

 

さらに広がっている産業医へのニーズは?

外国人比率が急速に高まる中、働き方の多様性も求められるようになり、産業医へのニーズも大きく広がっています。例えば、企業のグローバル化が進んでいる現在、英語対応を行なう産業医も増加傾向です。

また、月に決まった時間だけ会社に訪問するのではなく、必要に応じてスポット対応や産業医選任義務のない小規模事業所での業務もこなすことが普通になってきました。

働き方の変化に合わせて、産業医もさまざまな取り組みを行なうようになっていると言えるでしょう。

 

 

外国人労働者への英語対応

数ある産業医ニーズの中でもっとも高まりを見せているのが、産業医の英語対応が可能かどうかという点です。グローバル化を進めている企業にとって重要なポイントが、外国人労働者の健康管理。慣れない環境での労働はストレスが溜まりやすく、まったく生活習慣や文化の違う国から来ている外国人労働者にはケアが重要です。

外資系企業や外国人の社員を多く抱えるIT企業はコミュニケーションに関してストレスを溜めないように、独自にさまざまな取り組みをしています。

企業の変化に合わせて、英語対応が可能な産業医も増加傾向です。英語が話せる産業医がいれば、外国人労働者が感じる不満点をすぐに把握できます。

外国人労働者が多い・外国人労働者を増やす予定がある企業に力強い存在と言えるでしょう。

 

英語対応できる産業医の紹介

一般の産業医であれば、医師会経由や人脈などで探すことはできます。しかし、英語対応ができるといった特定のスキルを持った産業医を探すのであれば、医師会はお勧めできません。専門の紹介会社を使う方が効率良く進められます。紹介会社のメリットとしては、経験値や人柄などの相談もできることが大きいからです。


外国人労働者に英語対応できる産業医は、紹介会社によっては紹介可能です。さまざまなニーズに応えるため、紹介会社もさまざまなタイプの産業医を紹介できる準備をしています。特に外国人労働者へのケアを得意とする産業医は英語で会話ができるだけでなく、出身国の生活習慣や文化の違いを理解して、コミュニケーションを行なってくれるでしょう。職場のグローバル化を進める上で、英語対応ができる産業医は不可欠になってきます。

 

 

コメント:

杉並国際クリニックが既に発揮している診療機能についての評価は、すでに高まりつつあります。それは、英語診療が可能な心療内科指導医としての総合医療の豊富な臨床経験をもち、さらに労働衛生コンサルタント資格をもつ産業医が、日本の国益に適い、国力の維持・発展に大きな役割を果たすことができることに気づき始めた政府をはじめ、自治体、企業経営者や人事担当者等が増えてきたからです。

 

令和3年6月から、杉並国際クリニックは、こうした時代の要請を受けて「完全予約制」から、さらに大きく前進して「会員制」に移行する計画を準備しているところですが、その会員には法人会員も含めることを予定しております。

7月30日(木)

 

前回はこちら



一般栄養士と管理栄養士の職能区分

 

 

Quelle différence entre diététicien et nutritrionniste ?
一般栄養士と管理栄養士の違いは?

 

 

La différence entre ces deux professionnels de santé est souvent très floue pour le public. Pourtant, ils n'ont pas la même formation ni le même rôle.

この2種の保健専門家の違いは、一般の人には非常に不明瞭なことが多いです。しかし、同じ訓練を受けているわけでも、同じ役割を担っているわけでもありません。

 

 

Le diététicien est un paramédical qui donne des conseils diététiques individuels et adaptés aux besoins du patient. Il a un rôle d'éducateur pour les personnes qui rencontrent des troubles de l'alimentation ou de la santé. Il évalue donc le patient sur son hygiène de vie, son sexe, son âge, sa taille et son mode de vie, pour lui proposer un programme personnalisé en diététique.

一般栄養士は、患者さんのニーズに合わせて個別に食事のアドバイスをしてくれる医療類似業者です。摂食や健康に問題のある人の教育的役割を担っています。そのため、患者さんのライフスタイル、性別、年齢、身長などを評価し、個人に合わせた食事プログラムを提案します。

 

 

Le nutritionniste est en réalité un médecin nutritionniste, il appartient au corps médical. C'est en effet un médecin qui a une spécialité nutrition. Il a donc la possibilité de prescrire des examens, des analyses et des médicaments. Il prend en charge des troubles liés à la nutrition tels que le diabète, l'obésité, l'anorexie, la boulimie...

管理栄養士は栄養学を専門とする実際上の医師のような役割を担い、医療職に属しています。栄養学を専門としている医師といってもよい存在です。そのため、検査や分析、薬の処方が可能です。糖尿病、肥満、拒食症、過食症などの栄養関連疾患を担当します。

 

 

Ces deux professionnels de santé sont donc amenés à travailler ensemble afin d'assurer une prise en charge pluridisciplinaire du patient. C'est notamment le cas dans plusieurs de nos établissements :

この2種の保健専門家は、患者の学際的なケアを確保するために協力しています。これは、私たちの施設のいくつかで顕著に見られます。

 

• Institut de Diabétologie et Nutrition du Centre (IDNC)

• AJO Les Oiseaux

• Institut Médical d'Ennery

• - 糖尿病栄養センター(IDNC)

• - AJO 鳥類

• - エネリー医学研究所

 

 

Deux sciences complémentaires
2種の補完的科学

 

La diététique et la nutrition sont en effet complémentaires car elles permettent toutes les deux de couvrir l'ensemble des problématiques liées à l'alimentation. La diététique représente la science liée au bien-être et aux pratiques culturelles et sportives, et la nutrition, la science physiologique en rapport au fonctionnement du corps.
食養療法と栄養学は、どちらも食に関するあらゆる問題をカ バーすることができるので、実は補完的なものなのです。食養療法は、幸福と文化とスポーツの実践、栄養学、身体の機能に関連する生理学的な科学に関連する科学を代表するものです。

 

 

La nutrition a une dimension médicale qui s'attarde à analyser l'assimilation des nutriments, précisant ainsi au patient les quantités à apporter à son corps. La diététique est quant à elle plus large dans son champs d'activité car elle utilise la nutrition mais inclut également l'aspect pratique et psychosocial du patient.

栄養学は栄養素の同化を分析することに焦点を当てる医学的側面を持っており、このように患者にその身体にもたらす量を確定します。食養療法は、栄養学を利用しながらも、患者さんの実践的・心理社会的な側面も含めているので、活動の場が広いです。

7月30日(木)

 

前回はこちら

     

昨今の産業医の役割の拡がりと重要性について
産業医は医師免許を有した上で、特定の条件を満たすことで産業医として認定されます。
そのため実に高度な専門知識を持ち合わせていることになります。
そして近年産業医の存在は必要不可欠になっています。

我々の仕事内容に責任がかかり、業務に負担がかかればその分、産業医に与えられる役割と重要性はより増してくるでしょう。

 

 

産業医の役割

まず事業所の労働者の人数が50人を超えた時点で14日以内に、産業医を選任する必要があります。産業医設置の条件を満たしているにも関わらず、定められた期間内に設置していなければ処罰の対象になるので注意が必要です。

それだけ産業医の存在は重大で、必要ということでもあるでしょう。

 

産業医の主な役割は、労働者たちの健康管理です。
とくに現代社会において長時間労働は大きな社会問題になっています。

 

その長時間労働の対策や改善指導をすることや、労働者たちの健康管理をすることも産業医の役割になります。

 

<ここで産業医の役割について、改めてざっくり見てみましょう。>

 

 

【従業員との面談】

まず産業医は、長時間労働者や過重労働者と面談することが義務付けられています。そして同時に希望者がいれば、面談をする必要があります。

面談を通じて労働者の異変や問題に気付くこともあるでしょう。
同時に企業に対し、問題改善のための指導や対策法を助言することもしていきます。

 

 

【職場の巡回】

定期的に職場巡回をすることも産業医の大切な役割です。

職場巡視をしながらチェックリストを作成します。
仮に何か問題があると判断すればすぐに指摘をし、改善点があれば指導をしていきます。

事業所内で重大な事故が起こらないためにも巡回は大切です。
特に危険業務が伴う事業所では、この巡回がとても重要になってくるでしょう。

 


【健康診断結果のチェック】

労働者の健康診断結果のチェックをすることも専門的知識を持つ産業医の仕事です。

有所見者がいれば情報収集や面談をしていきます。
必要とあれば医療機関の受診を促し、就業制限が必要と判断すれば検討をしていきます。

 

 

【ストレスチェック】
産業医はストレスチェックの計画から実施まで携わる必要があります。

ここで高ストレスと判断された労働者が発生したら、対応をしていき必要に応じて面談をします。場合によっては就業制限の検討もしていきます。

 

 

【健康指導・保健指導】
健康指導や保健指導が必要な労働者に対して、産業医は面談を通じて指導をします。

この際適切な指導をすれば、労働者の健康状態の改善が見込まれるでしょう。

 

 

【休職者への対応】
休職者への対応も産業医の大切な業務内容です。必要に応じて面談をし、復職を望んだ場合は復職できる状態かどうかしっかり判断をします。

 

 

【衛生委員会への参加】
産業医は衛生委員会へ参加をし、アドバイスをする必要があります。
また議事録への署名捺印をする必要があります。しかし委員会参加は強制ではありません。産業医が参加できなかった場合は後日、議事録にしっかり目を通す必要があります。

 

 

【衛生講話】
会社側から希望があれば、産業医は希望に沿った内容の講和をしていきます。
労働者に向けた研修で講和をすることもあれば、衛生委員会の中で講和をすることもあります。

 

 

産業医が重要な理由

それではどうして産業医が重要になってくるのでしょうか。
その理由について見ていきましょう。

 

 

【専門知識がある⁉】
産業医は医学的な専門知識を有していることになっています。しかし、実際には産業医の質にもよります。産業医の資格は、その気になった医師であればだれでも取得できる資格であるため、最低限度の質を保証することはできません。
いずれにしても、産業医の資格を維持するためには、更新のための講習会に参加する必要があるため、永年にわたり産業医資格を維持している医師は勤勉で誠実であることは期待できそうです。そして、実際に労働者の健康管理や職場の安全対策において重要なポジションに就いています。

 

労働者の健康状態に異変が生じればいち早く察知し、適切な指導やアドバイスをすることは大事なポイントです。しかも危険業務が伴う事業所であれば、重大な問題に繋がる状態が放置されていてはいけません。職場巡視で内部をくまなくチェックし、少しの問題点も見逃さずキャッチすることが大切です。職場の安全や労働者の健康を守るためには、このような業務の重要性を認識している産業医は重要な存在であり、労働衛生に無関心な臨床医ではとても務まりません。

 

 

従業員と企業を救う産業医ならではの医療行為

産業医の医療行為は、従業員を救うことが期待できますが、それはどういったものなのか、見ていきましょう。

 

その1:従業員の心の支えになる

人間は1人では生きていくことはできず、特に心の支えになる人物がいることは、生きていく上で大切になるでしょう。労働者にとって会社や仕事はストレスを抱えやすい場面で、同時に相談もしにくいかもしれません。
会社の悩みは会社の人物に相談すればより的確なアドバイスをもらえるかもしれませんが、社内の人物に相談することは、なかなか困難を極めるかもしれません。
悩みを溜めこんでおくと思わぬ健康被害が発生することがあるため、信頼できる誰かに悩みを打ち明けることで気持ちが楽になるでしょう。社内の状況をある程度把握している産業医であれば専門的視点から特に、従業員に寄り添った対応ができる産業医であればそれだけ、従業員の心の支えになるでしょう。それと同時に職場に対して直接的に意見や勧告もできる産業医としての医療行為の一環としての助言やアドバイスをもらえることができ従業員を救うことが期待できます。

 

産業医に相談できることは仕事に限ったことでなく、家庭の悩みやその他、相談しづらい話があれば面談の時間を設けて相談することも可能です。相談することで思わぬ助言やアドバイスをもらうことができ、問題解決に向けて動き始めるかもしれません。

 

その2:健康経営に取り組める

企業は労働者なくして成り立つことはできません。労働者の健康管理は大切で、労働者の健康に配慮することにより、企業の経営面においても成果が期待できるでしょう。

企業側が健康管理を経営的視点から考え実践することが大切で、こういった考えや実践が健康経営を意味します。勤務内容が激烈な企業であればそれだけ1人1人の負担が増加し、気付かぬ内に労働者たちの健康が蝕まれているケースもあるでしょう。また、1人の労働者の不調は他の労働者にも思わぬ影響を及ぼし、不調者が増えるという負の連鎖を引き起こす可能性もあります。そこでは当然、健康経営において、こういったことはあってはならないことといえるでしょう。企業内部で労働者の健康状態を把握した上で、状況改善をすることができれば理想的ですが、実際それを実現することは困難を極めることになるでしょう。 そこで、健康経営の実現に貢献を期待できるのが、産業医です。

 

産業医は健康経営に貢献するため、労働者たちの健康管理や面談をする役割があります。産業医が専門的立場から、面談や健康指導などの産業医業務をすることで、健康経営の実現を図ることができるでしょう。産業医との面談が必要な労働者は面談を通じ、助言やアドバイスをいただくことが大切です。同時に事業所側も、労働者の負担やストレスを軽減させるため、業務に関する工夫や改善をすることが大切になるでしょう。

 

そのためにも産業医の意見を聞き、問題改善に向けて働きかけることが大切です。

 

 

【メンタル問題に対応】

古くから塵肺や珪肺症などの職業病に対しては呼吸器内科医が、現場の労災事故等の内容から整形外科医が、また過労死に関しては循環器内科医としてのバックグラウンドをもつ産業医が活躍していますが、現代社会はメンタル問題が急浮上し、重要視されています。特にメンタル問題はあなどってはいけません。日本人の場合には、メンタル不調を訴えることが、まだ少なく、ストレスが身体化したり、メンタル問題を抱えて大きな病気に発展してしまったりする労働者もいれば、悲しいことに尊い命を絶ってしまった労働者も存在します。

 

そのような問題を引き起こしてしまわないためにも、心療内科や精神科のバックグラウンドをもつ産業医の存在はますます重要になってきています。

 

今後の産業医はメンタル問題やストレス関連疾患、心身症などに対して適切な指導をしていくことが大切です。


7月29日(水)

 

先週の連休は、郷里の水戸に帰省し、散策の日々を過ごしました。かねてから気になっていたのが水戸に向かう途中のJR常磐線の岩間駅(笠間市、旧、西茨城郡岩間町)近くにある合気神社でした。

また、偶然にも自宅で重ねて聴くことになったラジオ番組(NHK古典講読)「更級日記」三二段、<軒近き荻・こしのびの森>の故地もそこからほど近いところに比定されていることを知りました。


水氣道という文字や音から合気道を連想する人は少なくありませんが、私は合気道の心得は全くありません。

しかし、合気道には、他の武道とは違った独特の精神性が息づいているのを感じています。

 

合氣神社は合気道開祖の植芝盛平師が昭和10年代に厳しい修行を重ね、合気道を完成させた地として創建したとされます。

盛平は1942年(昭和17年)妻はつと共に東京から旧岩間町に転居し、36畳の道場と神殿を建立しました。

盛平はここで、わずかの弟子と共に武農一如の生活にいそしみ、『和の武道』としての合気道の完成を見ました。

開祖自身、ここを「合氣道の産屋」と称しており、日本古来の武術から発展し、心身鍛練のための武道「和の武道」として今や世界各地に広がりを見せる合気道の中でも、聖地といわれています。

 

私は合気道に入門したことすらありませんが、触発されるものが少なくありません。そこで私は2020年(令和2年)7月24日に妻園子と共に、はじめて合気神社を訪ねることにし、子忍びの森への往路と帰路に立ち寄りました。

 

純然たる武道や格闘技ですらないはない水氣道と合気道とは性格を異にするものの、現在の水氣道の弟子たちをそのまま合気道に委ねてみたならば、ということを道すがら考えてみました。

 

基礎的体力のある人であれば、きっと合気道で充実した稽古を経験できるのではないかと思います。

しかし、骨粗鬆症、関節リウマチ、麻痺が残っているような人たちはどうでしょうか。

私には合気道での稽古方法の想像がつきません。また、現在すでに後期高齢者の方、生涯エクササイズを施行するうえでの継続可能性は、と考えると、やはり、そうした方々のためには水氣道を続けていただく意味が少なくないのではないかと再認識することになりました。

 

このとき盛平のそば近く仕えた弟子が斉藤守弘である。斉藤は盛平の死後も合気神社の守人として盛平晩年の技を岩間流として伝えました。

 

1

合気神社と道を隔てた向かいに広がる道場の敷地の入り口になる表示
2001年(平成13年)第3代道主植芝守央と斉藤守弘の両氏によって合気神社の修復がなされ、記念の石碑が建立されました。この石碑の『合氣神社』の文字は盛平の弟子であり書家の阿部醒石によるものとされます。

 

2

国道沿いの裏手から望む合氣神社の遠景
2009年(平成21年)開祖像建立実行委員会(磯山博代表)が中心となり境内に植芝盛平の銅像が建てられました。 合氣神社は現在植芝家の所有物であり、合気会茨城支部道場が管理しています。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・


うえしば もりへい
植芝 盛平

3

 

生誕
1883年(明治16年)12月14日
和歌山県西牟婁郡西ノ谷村


死没
1969年(昭和44年)4月26日
東京都新宿区若松町17-18 合気会本部

 

国籍
日本

 

別名
「開祖」、「大(翁)先生」、号「守高(もりたか)[1]」、「常盛(つねもり)[2]

 

職業
武道家、合気道創始者、合気道初代道主

 

身長
156 cm (5 ft 1 in)

 

体重
75 kg (165 lb)(20歳時)

 

子供
植芝吉祥丸

 

親戚
井上鑑昭(甥)、植芝守央(孫)

 

受賞
正五位勲三等瑞宝章、勲四等旭日小綬章、紫綬褒章

 

植芝 盛平(うえしば もりへい、1883年(明治16年)12月14日 - 1969年(昭和44年)4月26日、享年85歳)は、日本の武道家(合気道家)。合気道の創始者。合気道界では「開祖」(かいそ)と敬称される。

和歌山県西牟婁郡西ノ谷村(現在の田辺市)の富裕な農家に生まれた。大東流を初めとする柔術・剣術など各武術の修行成果を、大本教や神道などの研究から得た独自の精神哲学で纏めなおし、『和合』、『万有愛護』等を理念とする合気道を創始した。

身長156cmながら大相撲力士を投げ飛ばすなど幾つもの武勇伝が有り、また老境に至っても多くの“神技”を示し「不世出の達人」と謳われた。太平洋戦争(大東亜戦争)中は軍部に有用性を認められ、陸軍憲兵学校・海軍大学校などで武術指導を行う。 

 

終戦後息子で後継者の植芝吉祥丸と共に合気道の社会普及に務めた。合気道は日本国内だけでなく世界的に大きく広まり、柔道・空手道などに次ぐ国際的武道に育った。

盛平の功績は社会的に高く評価された。

 

 

植芝 吉祥丸(うえしば きっしょうまる、1921年6月27日 - 1999年1月4日、享年77歳)は武道家。日本の合気道の二代目の継承者。父は合気道開祖植芝盛平。次男は三代目道主植芝守央。

略歴[編集]
1921年6月27日、京都府何鹿郡綾部町(現綾部市)に植芝盛平の三男として生まれる。

1946年、府立六中(現東京都立新宿高等学校)、早稲田大学高等学院を経て、早稲田大学政治経済学部政治学科を卒業。

1948年、開祖盛平に代わり合気道本部道場の道場長となる。大学卒業後は新日本証券でサラリーマンの傍ら合気道を指導していたが、のちに合気道に専念するため会社を退職。

1967年、財団法人合気会理事長に就任。

1969年、開祖逝去により合気道二代道主を継承。

1996年、財団法人合気会会長に就任。他に国際合気道連盟会長、全国学生合気道連盟会長、財団法人日本武道館理事その他多くの要職を務める。

1999年、1月4日死去。

 

業績[編集]
昭和20年代の合気会は新規の入門者が中々集まらず、塩田剛三の養神館道場に対して劣勢であった。 吉祥丸はこの状況を挽回するために、

1950年(昭和25年)、機関紙『合気会報』(後の『合気道新聞』)を創刊し、全国の弟子に道場の動向や盛平の思想を伝える。

1956年(昭和31年)、百貨店・髙島屋東京店(日本橋店)屋上で、合気道初の一般公開演武会を開催。更に 1960年(昭和35年)には「第1回合気道演武大会」を開催。

1962年(昭和37年)、盛平監修・吉祥丸著による初の一般向け技術書『合気道』を出版。

 

昇級・昇段審査要項の制定…それまでは盛平が日頃の稽古を見て随時免状を与えていたが、審査で行う技・受審に必要な稽古日数を定めることで、地方でも独自に昇段審査が行えるようにした。また具体的な内容は西尾昭二が講道館の審査規定を基に作成した。

 

大学の部活動やカルチャーセンターを中心とする合気道の普及。
ハワイ・フランス・ビルマといった海外各地への指導者の派遣。
といった当時としては革新的な試みを行い、合気道の全国的な普及に成功した。現在合気会は合気道界で最大勢力の合気道統括組織であり、日本国内100万人・世界全体で160万人ともいわれる合気道人口の8割を占める。

 

 

植芝 守央(うえしば もりてる、1951年4月2日 - )は武道家、現合気道道主。父は二代道主植芝吉祥丸。祖父は開祖植芝盛平。

1951年(昭和26年) 合気道二代道主植芝吉祥丸の次男として生まれる。
明治学院大学経済学部を卒業。財団法人合気会専務理事、本部道場長を経て、1999年(平成11年) 吉祥丸道主死去により合気道道主を継承。

2002年(平成14年)下肢障害等で普通審査基準を満たす事の難しい人々を対象に「障害者合気道」の段・級位認定制度を新たに創設する等(現在は制度停止中)、合気道の理念を世界に広げる活動をしている。

2006年11月現在、合気会理事長、国際合気道連盟会長、財団法人日本武道館理事、国際武道大学評議員ほか。

 

 

 

水氣道稽古再建発展計画 令和2年8月

 

8月から単回払いの皆様に対しては『完全予約前払い制』を導入致します。

 

月曜日 8月3日からオープン!

1:00~2:00pm 本部主催(スバル会場)定員5名限定
監督指導者:飯嶋正広<幹部候補生修錬担当>
訓練生(修錬生候補):田辺幸子、濱屋幸一、野口将成

 

2:00~3:00pm 杉並支部主宰(スバル会場)定員5名限定
修錬生(支援員候補):中西正子<訓練生担当>

 訓練生(修錬生候補):野口将成<体験生担当>

 

 

火曜日 2:00~3:00pm 中野支部主宰(新宿ハイジア会場)
     支援員:林亮博<訓練生担当>
     訓練生(修錬生候補):植田栄喜<管理・記録担当>
     9月から移動 8:00~9:00pm 中野支部(鷺宮会場)定員5名限定
     支援員:林亮博<訓練生担当>
     修錬生:坂本光昭<体験生担当>
     訓練生(修錬生候補):植田栄喜<管理・記録担当>

 

 

金曜日 10:00~11:00am中野支部(鷺宮会場)定員5名限定
9月から 再開
     支援員:林亮博<訓練生担当>
     修錬生:細谷健太<体験生担当>

 

 

土曜日 3:00~4:00pm 杉並支部主宰(新宿ハイジア会場)定員20名程度
     監督指導者:飯嶋正広<幹部候補生修錬担当>
     支援員:中川良子、林亮博<訓練生担当>
     修錬生:細谷健太、高橋千晴、坂本光昭<体験生担当>

 

 

日曜日 8月23日からオープン(予定)月1~2回程度

1:00~2:00pm 本部主宰(スバル会場)定員5名限定
監督指導者:飯嶋正広<幹部候補生修錬担当>
訓練生:野口将成<管理・記録担当>

 

2:00~3:00pm 三鷹支部(スバル会場)定員5名限定
      修錬生(支援員候補):未定

7月29日(水)

 

前回はこちら


労働衛生コンサルタントとは?

労働安全コンサルタント・労働衛生コンサルタントは、厚生労働大臣が認めた労働安全・労働衛生のスペシャリストとして、労働者の安全衛生水準の向上のため、事業場の診断・指導を行う国家資格(士業)です。
 

厚生労働大臣が指定したコンサルタント試験機関である(公財)安全衛生技術試験協会が実施する労働安全コンサルタント試験・労働衛生コンサルタント試験に合格し、厚生労働大臣が指定した登録機関である同協会に登録することで、労働安全コンサルタント・労働衛生コンサルタントとして活動することができます。

 

労働衛生コンサルタントとは・・・

 

一般社団法人日本労働安全衛生コンサルタント会の公式サイトより

 

• 昭和47年に労働安全衛生法に基づいて創設されました。

 

• 厚生労働大臣が行う高度の試験に合格し、厚生労働省の名簿の登録を受けて開業します。

 

コメント:

高度の試験と案内されていますが、高度という意味が私にはよくわかりかねます。難易度という意味ではなさそうです。なぜなら医師資格をもつ受験者(すなわち産業医)のうち30%以上合格できる程度なので、決して狭き門ではありません。

 

 

• 労働衛生コンサルタントの名称の下に、事業者の求めに応じ、報酬を得て安全衛生診断や指導を行います。

 

• もっとも得意な分野を示すものとして労働衛生コンサルタントには、保健衛生・労働衛生工学の区分があります。

 

• 労働安全衛生マネジメントシステムの内部監査に適当な人材がいなくてお困りの事業場は労働安全・衛生コンサルタントをご利用下さい。専門の研修を受けた労働安全・衛生コンサルタントがいつでもご援助いたします。

 

 

労働衛生コンサルタントは、何ができるのでしょうか?

 

【安全診断と指導】

• 労働衛生コンサルタントは、災害が発生した事業所などに対して再発を防止するための対策の立案をします。

 

• そして対策実施をするための指導や実施状況の診断をします。
• 労働衛生コンサルタントは、事業所の安全水準構造をするための支援業務をすることができます。

 

 

【労働安全衛生マネジメントシステムの監査・評価】

 

• 労働安全衛生法第28条2において、以下のように定められています。

 

• 「危険性・有害性などの調査と提言措置を講ずることに努める義務」

 

• それに伴い、リスクの特定と見積もりや評価、提言措置の実施が必要になります。

 

• 労働安全コンサルタントは、労働安全衛生マネジメントシステムの監査をすることが可能になります。

 

 

【各教育の講師】

• 労働衛生コンサルタントは、安全管理教育を始めとした各教育の講師業務をすることが可能になります。

 

• 安全管理者になるためには、9時間の研修をする必要があります。

 

 

【安全管理者業務】

• 安全管理者の設置が困難な中小企業の事業所や、複数の安全管理者が必要な大きな事業所の場合、外部の労働安全コンサルタントが必要になります。

 

• 労働衛生コンサルタントは、外部委託の安全管理者業務に携わることが可能になってきます。

 

• このように労働衛生コンサルタントは、事業所の安全対策をするために業務に励むことになります。

 

• 小さな事故はもちろん、大きな事故を防ぐためにも事業所にとって労働衛生コンサルタントの存在は大切になってきます。

 

コメント:

労働衛生コンサルタント資格を有する医師(産業医)は、一般の産業医より、仕事の依頼が少ない可能性があります。複数の資格を保持しているからといって、割増の謝礼を請求するつもりは毛頭ないのですが、零細企業の立場としては、産業医は経営上のお荷物に過ぎず、そのため余り積極的でない(=優秀でない)少しでも安上がりの産業医を御所望の傾向がある様です。また求めている人材をハッキリさせておかないと、適切で有能な産業医を選別できないし、またスムーズに決めることもできません。

 

 

<労働衛生コンサルタントと産業医の仕事内容の違いのまとめ>

【労働衛生コンサルタント】

労働安全衛生法に関わる労働衛生管理体制や作業管理体制、作業管理に健康管理、健康保持増進などの診断や改善、指導をします。内容としては事業所の衛生管理を主にすることになります。

 

【産業医】

職場巡回に労働者との面談、健康診断チェックや健康指導、保健指導やストレスチェック、衛生委員会への参加に衛生講和などになります。内容としては労働者の健康管理を主にすることになります。

 

【医師免許の有無】

労働衛生コンサルタントも産業医も事業所への指導や改善策の立案をし、労働者の健康管理や講師業務をする部分は共通しています。
労働衛生コンサルタントになるためには、必要な条件を満たしている必要があります。

医師免許がなくても、必要な条件を満たしていれば受験が可能です。
しかし、産業医になるためには、医師免許が必要不可欠になってきます。
したがって、労働衛生コンサルタントと産業医の違いは、医師免許を所有しているかどうか、という部分になってきます。しかも、産業医の資格を有していなければ、労働衛生コンサルタントは産業医としての業務をこなすことはできません。

ただし、医師免許所有者も労働衛生コンサルタントの受験資格がるため、労働衛生コンサルタントの資格を有する医師も存在し、そのような医師は自動的に産業医資格を保持することになります。

7月29日(水)

 

Angina pectoris, Koronarinsuffizienz
Koronare Herzkrankheit
狭心症、冠状動脈不全
冠状動脈性心疾患

 

Ordnungstherapie:
Regelung des Tagesrhythmus Abstellen von Lärm und Hast, Nikotinabstinenz.
Atem- und Entspannungsubüngen.
Keine übermäßigen körperlichen und geistigen Belastung.
Sinnvolle, freudebereitende Freizeitgestaltung.
Ggf. psychosomatische Behandlung

心身医学療法:
生活リズムの調整、騒音や性急さを止める、ニコチンを断つ。
呼吸法とリラクゼーション訓練。
過度な肉体的・精神的負荷を除く。
感性豊かで楽しい余暇活動。
必要に応じての心療内科的治療。

 

 

Hydro-Thermotherapie:
Temperaturansteigende Armbäder (35-39℃ innerhalb 12-15 min; Nachruhe). Temperaturansteigende, später wechselwarme Fußbäder. Teilwaschungen, insbes. Unterkörper.

温熱水療法:
温度上昇の腕浴(35~39℃で12~15分を限度に安静を保つ)。体温上昇の後に温冷交互足浴。特に下半身を中心に。

 

 

Bewegubgstherapie:
Atemubungen und vorsichtig aufbauende Bewegungstherapie, anfangs unter physiotherapeutitischer Leitung.
Gehtraining (Intervall), Spaziergänge, Wanderungen, Badfahren und anderer Leichter Sport.

運動療法:
呼吸法と注意深い運動療法、最初は理学療法士の指導のもとで行う。
歩行訓練(インターバル)、ウォーキング、ハイキング、水泳などの軽いスポーツ。

 

 

Massagethrapie:
Klassische Massage, insbesondere Muskelzonen; im Nacken milde. Periostbehandlung, Bindegewebsmassage.

マッサージ療法:
古典的マッサージ、特に筋層に行う;首には優しく。骨膜治療、結合組織マッサージ。

 

 

Chirotherapie: 
Bei Blockierung in kaudaler Hals- oder der Brustwirbelsäule.
手技療法: 
頸部尾側(下位頸椎)や胸椎の椎間閉塞に対して。

 

 

Ernährungstherapie: 
Grunddiät-Vollwertnahrung, bei Übergewicht kalorienreduziert, bei Stoffwechselstörungen entsprechende Varianten. Vitamin-E-haltige Lebensmittel (Weizenkeime u.a.).
栄養療法: 
基本的食事療法-非精製完全自然食栄養、体重過多にはカロリーを減らし、代謝障害には、それに対応する各種の食材。ビタミンEを含む食品(小麦胚芽など)。

 

 

Phythotherapie: 
Weißdorn (Crataegus laevigata) auch bei beginnender Herinsuffizienz, Knoblauch (Allium sativum) als Thrombozytenaggregationshemmer.

薬用植物療法: 
初期の心不全例では山査子(サンザシ:Crataegus laevigata)、血小板凝集阻害剤として大蒜(ニンニク:Allium sativum)。

 

 

Kurörtliche Therapie:
Umfassende Behanlung in Kneippkurorten, in Badeorten mit Kohlensäurewässern, Kohlensäuregasbädern, jodhaltigen Wässern, auch in Klimakurorten des Mittelgebirges oder Ostsee.

保養地滞在型温泉療法(転地療法):
クナイプ保養地、炭酸泉、炭酸ガス浴、ヨウ素含有泉のある温泉保養地、あるいは中山地帯やバルト海での気候健康(転地療法)保養地での包括的治療。

7月28日(火)

 

前回はこちら



«Внутрисосудистое свертывание крови при
COVID-19 определяет весь ход болезни»

"COVID-19での血管内凝固が疾患の全経過を決定する"

 

 

5 Июня 2020

2020年6月5日

 


Беседа с академиком А.Д. Макацария, крупнейшим специалистом в области клинической гемостазиологии
臨床止血学の最高峰の専門家であるアカデミアA.D.マカッツァリア氏にインタビュー

 

 

– Какие методы профилактики и лечения covid-19 вы считаете перспективными?

- covid-19の予防・治療法で有望と思われるものは何ですか?

 

 

– Помимо уже названных, это противовирусная терапия, терапия специфическими иммуноглобулинами, противотромботическая терапия и лечение, направленное на снижение воспаления (так называемые антицитокиновые препараты). Многое нам предстоит ещё понять об этом новом для нас заболевании, но постепенно мы движемся в сторону лучшего объяснения многих его механизмов. Вы знаете, я всегда много работал, но, пожалуй, никогда ещё я не был так занят исследовательской и практической работой, как сейчас. Уверен, что она даст свои важные результаты.

- すでに述べたものに加えて、抗ウイルス療法、特定の免疫グロブリンを用いた治療、抗血栓療法、炎症を抑えることを目的とした治療(いわゆる抗サイトカイン薬)などがあります。この新しい病気については、まだまだ理解しなければならないことがたくさんありますが、その多くのメカニズムを少しずつ説明していく方向に進んでいます。弛まず頑張ってきましたが、今ほど研究や実験に追われたことはなかったかもしれません。きっと重要な結果が出ると思います。

 

 

Беседу вела Наталия Лескова.
                             対話の進行:ナタリア・レスコバ

7月28日(火)

 

前回はこちら

      

産業医と医師の違い


社員が50名を超える企業に義務付けられている産業医の選任。「会社専属の医師がいるなら、社員の健康診断や治療も依頼できる」と、病院や診療所で勤める医師とを混同している方が多数を占めているように思われます。

 

たしかに産業医も医師ですから、一定範囲の医療行為を行うことは可能であり、したがって、一般の臨床の医師との共通する基盤は存在します。

 

【メンタルヘルス改善】

近年深刻な問題になっているメンタルヘルス問題ですが、メンタルヘルス問題は、精神科医や心療内科医のみならず一般内科医も対応すべき時代になりました。

メンタルヘルス問題は目に見えにくく判断が困難なため、発見が遅れるケースも珍しくありません。

産業医は労働の現場での労働者のメンタルヘルス問題に早めに気付きやすく、それだけ早期の対策をすることが求められています。

メンタルヘルス問題の発見は早ければその分治療もしやすいといわれているので、早期発見が大切です。メンタルヘルス問題に気が付き、適切な対応をすることでメンタルヘルス改善に努めることができるでしょう。

 

【労働環境の改善】
労働環境に問題がある場合、産業医は労働環境の改善のため、事業所側に適切な指導や助言をすることは、主治医である一般の臨床医も可能ですが、多くは職場から診断書の提出を求められたときに限られますが、産業医は直接行うことができます。

労働環境を改善することで労働者が働きやすい環境が整い、全体的な作業効率アップが期待できるでしょう。

 

【健康指導・衛生指導】
労働者1人1人の健康状態や嗜好を把握の上で、食事や運動、生活習慣の見直し等、適切な指導や助言をして健康状態の改善に努めることは臨床医も産業医も共通する点です。

しかし、労働者の健康状態が思わしくない場合、産業医は、より早期の健康指導や衛生指導が可能です。

職場環境に熟知していて労働衛生の専門的な立場からの健康指導があることで健康回復や健康維持に努めることが可能になります。

ただし、主治医とは違った立場から1人1人の特徴に合わせ、助言指導していくことも産業医の大切な役割となるでしょう。

 

そこで産業医は医師として企業内でどのような立場にあるのかを説明しながら、通常の医師との違いを解説してみます。

 

ポイント1:産業医は治療をしない

産業医も医師の1つであるため誤解されがちですが、産業医が労働者の治療を行うことはありません。個人の治療を行うことを目的とする通常の医師(臨床医)と違い、産業医は契約企業に勤める労働者全体の健康管理をするのが役割。そのため、個人の治療は範疇外になります。
同様に、会社内の健康診断を産業医が直接行うことは基本的にありません。

 

それでは、産業医と主治医を兼任してもらえば楽なのでは?と考えてしまうかもしれません。私もかつてはそのように考えていましたが、あくまでも産業医は、企業に対し「意見を述べる」立場にあり、個人の診断や治療を行うといった権限は持ち合わせていないのです。

産業医と主治医の兼任は、それぞれの立ち位置が異なるためトラブルの原因になりえます。受診者にとっても企業にとっても得策ではないと考えられているようです。ですから、契約をしている企業の労働者の主治医となることは産業医からも断られることがほとんどでしょう。

 

 

ポイント2:業務内容の違い

産業医が企業で行うのは、面談を通じて得た情報をもとに、職場での事例性や疾病性を判断し評価することです。評価した内容を「産業医意見書」として提出します。

また、休職中や就業制限中の労働者と面談し、復職や働き方について、企業に意見を述べるのも業務の一環。治療が必要と判断した場合は、医療機関への受診を勧めることもあります。

 

 

ポイント3:場所の違い
医師は、病院や診療所などの「医療機関」で患者の治療を行います。

それに対し、産業医が働く場所は、「契約企業内」や「産業医事務所」です。業務の一環として、企業や労働者との面談やアドバイスがありますが、こういった業務も事業所内や産業医事務所で実施します。

 

 

ポイント4:契約者の違い

産業医と通常の医師では、契約者が異なります。
通常の医師(主治医)は、診察に来た「患者個人」と契約を結び、病気の治療を行います。それに対し、産業医は「企業」と契約し、企業内労働者の心身の健康管理を行うことを目的としています。このように、産業医と通常の医師の間には、契約先が「企業」か「個人」かといった違いがあるのです。

 

 

ポイント5:対象者の違い
産業医が対象とする人は、契約企業で働く労働者全体です。健康状態の良い人から心身の健康に問題を抱えた人まで、事業所で働く全員が対象となります。
一方、臨床医が対象とするのは、病院や診療所に受診に来た個人です。ケガをした人や健康に問題を抱えている人、心身の健康に不安を感じている人などに適切な治療を行うため、「患者個人」が対象になります。

 

 

ポイント6:その他の違い
業務内容や目的が違うので、判断する際の視点にも違いがあります。
産業医は、現時点の健康状態だけでなく、直近の健康診断結果や就労状況を踏まえて、労働者の就労に意見を述べます。「働けるかどうか」「働くことで症状が悪化しないか」「健康を維持しながら働くにはどうしたら良いか」など、産業医の業務目的は「働くこと」と密接に関わってくるといった特徴があります。
産業医と主治医で意見が対立することも・・・

 

「復職」についての意見を例に挙げて説明します。
企業と労働者の間で中立的な立場を取る産業医は、より客観的な視線で就労の可否を判断し、産業医意見書を企業に提出できます。それに対し、主治医としての臨床医は患者本人の意志を優先することが多くあります。回復が十分でない場合でも、本人が強く復職を希望するのであれば、就労の許可を下すことが少なくないのです。

 

産業医には、中立的立場での客観的な判断が求められるのに対し、臨床医は患者の健康や立場、利益などを最優先するため、患者寄りの意見になります。そのため、意見の相違が出てくるケースもあるのです。

 

7月27日(月)

前回はこちら

 

願開放所有對話管道
すべての対話のチャンネルをオープンにしたいと思う

 

 

而談及如何推動陸美關係走出困境,王毅稱,陸美應活化和開放所有對話管道。陸方對話的大門是敞開的;只要美方願意,任何問題都可以拿到桌面上來談,隨時可以恢復和重啟各層級、各領域的對話機制。
王毅は、米中は対話を活性化させ、すべてのチャンネルを開放すべきだと述べ、対話の扉は開いているとして以下のように述べた。 すなわち「対話の扉は開かれており、米国がその気になればどんな問題でも交渉のテーブルに上げることができる。そして対話はあらゆる階級層と領域で用意され、いつでも回復できる。」


コメント:

中国が米国との交渉を望んでいるのは確かであるが、それは新たに米国をだます機会にすぎないことに、米国はすでに気付いています。

 

 

王毅還呼籲,兩國應坐下來梳理和商定交往清單。首先是「合作清單」,這份單子越長越好;其次是「對話清單」,把雙方存在分歧但有望通過解決的問題列出,納入現存的對話機制和平台;最後則是「管控清單」,管控好少數難達成一致的難題。他還稱,這3項清單,兩國智庫可先行研究。
この他に、王毅は両国が接点をもつために整理し、合意するための取り組みを求めた。
まずは「協力リスト」。このリストは可能な限り多数の項目を盛り込む。
ついで「対話リスト」。このリストは両国間での意見が一致しないが、対話によって解決が期待できる問題を含めるべきものである。
そして最後に「制御リスト」で、これはコンセンサスに至ることが難しい少数の問題をしぼりこむためのものである。
王毅はまた、これら3種のリストは両国のシンクタンクで検討できるのではないかと言った。

 

コメント:

王毅外相は、一見して理路整然としていて、説得力のある交渉の段取りを提案しているかのように見えますが、中国にとって都合の良い時間稼ぎの策略です。何とか米国との交渉の窓口を確保しつつ、可能な限り時間を引き延ばし、その間に国際世論を中国有利となるように工作して、米国を孤立化させ、最終的に形勢を逆転させようという目論見が透けてみえます。もし王毅外相の提案に米国が乗ってしまうほど愚かであれば、日本はもはや米国にも多くを期待できないのではないかと思われます。