<はじめに>
前回は「胆経」のお話をしました。
「完骨」は耳のすぐ後ろにある出っ張った骨(乳様突起といいます)のすぐ下にあり、「頭痛」「めまい」「耳鳴り」「不眠症」に効果があります。
「光明」は外くるぶしから、指幅5本分真上に行ったところにあり、「眼精疲労」「眼痛」「坐骨神経痛」などに効果があるというお話しでした。
今回は「肝経」のお話です。
<肝経>
「肝経」は親指から足の内側を通り、最後は腹部に終わります。
全部で14のツボがあります。
順番に見ていきましょう。
1.大敦(たいとん)
2.行間(こうかん)
3.太衝(たいしょう)
4.中封(ちゅうほう)
5.蠡溝(れいこう)
6.中都(ちゅうと)
7.膝関(しつかん)
8.曲泉(きょくせん)
9.陰包(いんぽう)
10.足五里(あしのごり)
11.陰廉(いんれん)
12.急脈(きゅうみゃく)
13.章門(しょうもん)
14.期門(きもん)
今回は「太衝」と「中封」を見ていきましょう。
「太衝」は足の甲で親指と人差し指の間で足首の方にたどっていき、指の止まるところにあります。
「頭痛」「めまい」「目の疲れ」「イライラしてよく眠れない」などに効果があります。
「中封」は内くるぶしと、足首の全面にある腱のちょうど真ん中にあります。
「ぎっくり腰」「気分の落ち込み」「不安」「冷え症」などに効果があります。
杉並国際クリニック 統合医療部 漢方鍼灸医学科 鍼灸師 坂本光昭