各論5<経済・社会No1>


現代社会を生きていくために、ますます必要とは、社会そのものにたいする問題意識を、日頃から涵養することではないでしょうか。

 

ただし、社会を観察するにあたって数値化データをどのように活用するかについてですが、これがなかなか難しいです。

 

多くの社会事象がますます経済との結びつきで理解されようとしていますが、専門家でもない限り、それらを読み解くことは簡単ではありません。それでも、私たちは対話といったコミュニケーション手段を活用することができます。

 

それを想定して、経済と社会というトピックについて考察したいテーマを列挙していくと、かなりの数に上ってしまいました。そこで、これらを二部に分けて掲載してみました。

 

皆様と共に、是非、勉強させていただきたい課題です。

 

 

経済・社会1)

今の若者の価値観は前世代と違うのか?

Economy&Society1:
Are the values of young people today different from those of previous generation?
(Économie et société 1)
Les valeurs des jeunes d'aujourd'hui sont-elles différentes de celles des générations
précédentes ?

 

 

経済・社会2):

大企業は利益を上げることにしか興味がないのか?

Economy&Society2:
Are large corporations solely interested in generating profits?
(Économique et social 2) :
Les grandes entreprises ont-elles pour seul objectif de générer des profits ?

 

 

経済・社会3):

現代社会において、終身雇用はもはや現実的ではないのか?

Economy&Society:
Is lifetime employment no longer practical in modern society?
(Économie et société 3) :
L'emploi à vie n'est-il plus réaliste dans la société moderne ?

 

 

経済・社会4):

企業は倫理的でありながら利益を上げることができるのか?

Economy&Society4:
Can businesses be ethical and still profitable?
(Économie & Société 4) :
Les entreprises peuvent-elles être éthiques tout en restant rentables ?

 

 

経済・社会5):

企業が従業員のソーシャルメディア利用を監視することは許されるのか?

Economy&Society5:
Is it ever acceptable for companies to monitor employees’ social media use?
(Économie et société 5)
Est-il jamais acceptable pour une entreprise de surveiller l'utilisation des médias sociaux par ses employés ?

 

 

経済・社会6):

インターネット広告は効果的か?

Economy&Society6
Is internet advertising effective?
Économie et société 6) :
La publicité sur Internet est-elle efficace ?

 

 

経済・社会7):

ソーシャル・ネットワーキング・サイトは益となるよりも害となることが多いのか?

Economy&Society:7
Do social networking sites more harm than good?
Économie et société 7) :
Les sites de socialisation font-ils plus de mal que de bien ?

 

 

経済・社会8):

報道機関は報道内容についてもっと説明責任を果たすべきか?

Education&Culture8:
Should the news media be more accountable for what it reports?
(Économie & Société 8) :
Les médias d'information devraient-ils être plus responsables de ce qu'ils rapportent ?

 

 

経済・社会9):

社会はフェイクニュースの問題を十分に深刻に受け止めているか?

Economy&Society9:
Is society taking the issue of fake news seriously enough?
(Économie et société 9)
La société prend-elle suffisamment au sérieux la question des "fake news" ?

 

 

経済・社会10):

現代社会では汚職は避けられないのか?

Economy&Society10:
Is corruption an inevitable part of modern society?
(Économie et société 10) :
La corruption est-elle inévitable dans la société moderne ?

 

 

経済・社会11):

監視カメラはすべての公共の場所に設置されるべきか?

Economy&Society11:
Should surveillance cameras be installed in all public places?
(Économie & Société 11) :
Faut-il installer des caméras de surveillance dans tous les lieux publics ?

 


経済・社会12):

現代社会において、プライバシーの喪失は避けられないか?
Economy&Society12:
Is a loss of privacy inevitable in modern societies?
(Economie & Société 12) :
La perte de la vie privée est-elle inévitable dans la société moderne ?

 


経済・社会13):

社会階級は現代社会でも重要か?
Economy&Society13:
Is social class still relevant in modern society?
(Économie et social 13) : La classe sociale est-elle encore pertinente dans la société moderne ?

 


経済・社会14):

現代社会の人々は社会的に孤立しつつあるか?
Economy&Society14:
Are people in today’s world becoming more socially isolated?
(Économie & Société 14) :
Les gens de la société moderne sont-ils en train de s'isoler socialement ?

 


経済・社会15):

合法化されたギャンブルは国の経済に良い影響を与えるか?
Economy&Society15:
Has legalized gambling positive effect on a country’s economy?
(Économique et social 15) :
La légalisation des jeux d'argent a-t-elle un effet positif sur l'économie d'un pays ?

 


経済・社会16):

ギャンブル合法化のメリットはデメリットを上回るか?
Economy&Society16:
Does the advantages of legalized gambling outweigh the disadvantages?
(Économie et société 16) :
Les avantages de la légalisation des jeux d'argent l'emportent-ils sur les inconvénients ?

 

前回はこちら


特論2<戦後最大の超過死亡率> 

 

戦後最大、東日本大震災を上回る超過死亡の原因は?


超過死亡率とは、年次ごとの「死亡率の変動」として表現されることが普通です。

これは特定の母集団の死亡率が一時的に増加し、本来想定される死亡率の取りうる値を超過した割合のことです。 これは通常、熱波、寒波、伝染病、パンデミック、飢饉、戦争などによって引き起こされます。
 

 

「今年1月からの累積での超過死亡は7万1千人。」
去年よりも7万1千人も多くの人が亡くなっているということを意味します。

 

これは、とんでもなく異常な数字です。この数値は、東日本大震災のあった2011年をも上回り、戦後最大です。
 

 

なぜこんなにも日本で死亡者が多いのでしょうか?

 

しかし、多くの大手マスコミはこの事実を報道しようとしません。

そうした中でも、政府やNHK等が公開する情報を頭から否定してしまうことは賢明ではないと考えます。

 

要は、それらを海外の信頼できる複数の情報(英語圏の情報ばかりに偏り過ぎるのは危険です)との整合性を検証しつつ読み解いていこうとする本格的なインテリジェンスが求められる時代に突入してきたのではないか、と考えます。

 

 

ここでは、まず資料を3点、出典を明記した上で提示します。

 

 

厚労省の資料1)は、具体的には国立感染症研究所の資料2)によって、より具体的に説明されています。

 

両者の比較による、整合性の検討が不可欠であることを裏付ける事件が、今年発生しましたが、ここでは深入りすることは控えることにします。

 

 
資料1)

厚生労働省 人口動態統計速報(令和4年8月分)

 

出典:

人口動態統計速報(掲載日:令和4年10月25日)

 

 

資料2)

国立感染症研究所の感染症疫学センター
(掲載日:2022年8月12日)


出典:

我が国における超過死亡数および過少死亡数 (2022年5月までのすべての死因を含むデータ分析) (niid.go.jp)

 


すべての死因を含むデータ分析

 

東京都等17都府県において、2022年5月中の全ての死因を含む超過死亡数が例年の同時期より多い結果でした。

 

2022年1月から5月までの期間の全ての死因を含む全国の超過死亡数は、過去(2017~2021年)の同期間と比べて、最も大きい規模でした。

 

(以上原文のまま、以下省略)

 

 

資料3)

NHK特設サイト 新型コロナウイルス

 

出典:

世界のワクチン接種状況|NHK

 

世界のワクチン接種回数(100人あたり)

接種回数

 

Our World in Dataの集計で接種回数が上位18番目までの国や地域と日本・韓国のデータを表示しています。

 

ワクチンの接種回数が多い国や地域でも Our World in Dataの集計に入らない場合があります。

 

グラフ右下の更新日は、Our World in Dataからデータを取得した日付です。

それぞれの国や地域のデータは、更新日までに得られたデータの中で最新のものを表示しています。

 

各地の事情により新たなデータが反映されるまでに時間がかかる場合があります。(以上、原文のまま)

 

・・・・・・・・・・

 

以上に対して、以下は考察のための2次資料です。

人口動態統計

 


上のグラフからも分かる通り、ちょうどワクチン接種が始まった2021年に死者の数が急増しています。


とりわけ今年2022年2月は、前年2月に比べて、月間で約1万9千人も、死亡者数が急激に増加しています。コロナ感染による死亡者数は、パンデミック発生以来の累積でも5万人弱です。

 


なぜこのように死者が急増したのでしょうか?

 

一般の方は気づきにくいかもしれませんが、医療従事者として思い当たることがあります。

 

それは、まず2022年2~3月には、ワクチンの3回目接種が本格化した時期とぴったりと重なっているということです。
 

つまり、ワクチンの3回目接種数と死亡者の増加数との間の相関です。

 

また、グラフによると、2022年8月もまた前年より死者が激増しています。

 

これは4回目接種との関係が疑われます。

 

 

このような事実やデータがあるにもかかわらず、

疑問1)

ワクチン接種と死者急増との間に因果関係がないと言い切れるでしょうか…

 

統計的に相関関係が証明されても、それだけでは因果関係までを証明したことにはなりません。

 

しかし、超過死亡の急増は、通常、熱波、寒波、伝染病、パンデミック、飢饉、戦争などによって引き起こされます。

わが国において、この間に、異常なまでの熱波や寒波、飢饉、戦争などは発生していません。

 

残りは、伝染病、パンデミックなどですが、感染症による死亡者数は限定的であるため説明不可能です。

 

疑問2)

国民の生命と健康を守る厚労省は、なぜこの事実を隠していたのでしょうか…

 


厚生省の職員の中にも国民の健康と命を守るために日夜奉仕している方々も多数いるにもかかわらず、何故でしょうか?その理由は、日本政府をも支配する大きな影の力が作用しているからではないか、と疑ってみる視点も排除すべきではないと私は考えています。


疑問3)

なぜ、マスコミはこの事実をきちんと報道しないのでしょうか…

 

日本ばかりでなく米国の大手マスメディアは、この現実を闇に葬り、全く報道しません。

 

言い方を変えれば、英語以外の外国語に興味のないタイプの多くのエリート層ほど簡単に洗脳されています。英米の主流メディアは、に「ワクチン接種の推奨」(ワクチンキャンペーン)ばかりしているからです。

 

ですから、多くの多くの日本国民が亡くなり続けているにもかかわらず、
日本は世界で最もワクチンを接種しています。
 

日本と同じように、欧州でも超過死亡は激増しています。

 

あいにくNHK発表の資料3)には掲載されていませんが、たとえば、ワクチン1回目の接種率が83.3%で、追加接種も進んでいる「アイスランド」では、超過死亡率が55.8%も上昇しています。


一方、「ブルガリア」では、ワクチン1回目の接種率は30%と非常に低く、超過死亡率も1.4%に留まっています。

 

カナダで、コロナに感染して死亡した人のうち、およそ92%がコロナワクチンを接種済みであったことが明らかになりました。


きわえて、ワクチン接種を義務付けられているカナダの医師の死亡事例が増加の一途を辿っていますが、主要メディアは採りあげようとしません。
 

スイスのさる循環器専門医が、コロナワクチンの副反応に関する統計調査を行ったところ、ワクチン接種を実施したことで、心筋炎を発症した患者が800倍も増加したことを明らかにしました。
 

また欧州議会議員のミスラフ・コラクシッチ氏が、ヨーロッパ諸国のうち、コロナワクチン接種を積極的に推進した国ほど、超過死亡率の大幅な上昇を記録していると指摘しました。

 

このように、世界中の多くの専門家や医師たちがワクチン接種と超過死亡の関係性に警鐘を鳴らしています。

 

新型コロナワクチン接種に関しては、健康の安全や命にも関わる、とても大切な問題であるにもかかわらず、政府機関や大手メディアは限られた情報しか提供していません。

 

 

そもそもワクチンを打つも打たないの決定は個人の自由です。

 

他者から強要されるべきものではありません。

 

しかし、事実上、政府や、その方針に盲従する自治体等では、ワクチン接種者に特権を付与し、逆に、未接種者に対して、相対的に不利益な取り扱いを勧めています。

 

これこそは不平等であり、国民の自由を実質的に蹂躙する非民主的政策ではないでし
ょうか。

 

私は決してすべてのワクチン全体に反対しているわけではありません。

 

ただ、ほとんどの大手メディアが報道しない情報から、ご自身で考え決断していただきたく思います。



特論1<我が国の医学と医療の現状> 

 

かつて<医学は科学であり、医療は医学の社会的適応である>と教育を受けました。
私は医学生当時から、このスローガンに懐疑的でした。

 

現在では<医学は科学としての衣をまとってはいるが、医療は政治政策の一環に過ぎない。そして、そうした医療政策の目的に適うように、医学的データが操作されることが少なくない。>という現実に直面しています。

 

近年、医学会での発表や報告あるいは学術論文には、冒頭のスライドや文書で必ずCOI(利益相反申告書)を明示しなければならないことになってきました。これは米国の物まねに過ぎません。

 

なぜでしょうか?

 

研究を継続するためには、資金が必要なのですが、倫理性が高いはずの研究者もスポンサーの意向その資金はどこから調達されたものか、という監視の目が不可欠になるからです。

 

米国の医学や医療は、スポンサーの意向に与するようなデータのバイアスが掛かることの弊害が、すでに現実のものになって久しいからです。
 

学問も政治もフェアでなければ、民主主義は形だけのものになってしまい、私たちの自由や人権の基盤は、ことごとく、根底から覆されてしまうことになります。

 

ノーベル賞受賞者など高名で高潔なイメージを醸し出している研究者も資金集めに余念がありません。

 

はじめは研究資金集めを研究発展のための手段としていたに過ぎなかったはずの立派な方ですら、いつの間にか、資金集めが目的と化し、学問的業績や名声をその手段として利用するようになる現実を見ると、とても残念でなりません。

 

さて、国公立の医学部教授を定年退官まで勤め上げ、所定の退職金を受け取り、無事に年金生活に移行できて、ようやく公に発言できる重大メッセージというものがあるようです。

 

ただし、このようなアクションを起こす勇者はごく限られています。多くは、無難に、波風を立てずに過ごしていく選択をされているのではないかと思います。それは、私も例外ではありません。

 

 

 

【新型コロナワクチン接種と死亡事例の因果関係を考える勉強会】での福島雅典京都大学名誉教授の発言。

 

で検索して動画をご覧になってください。

 

私は、現時点で、これ以上のコメントを加えるつもりはありません。

 

 


ブログ休止中も継続してきた活動<課題の発見と分類・統合、その5>


各論4<教育・文化>:

 

このシリーズは、私にとって最も身近なトピックである各論1<健康・医療>からはじめました。これを出発点として、それとの関連で各論2<科学・技術>に視点を向け、さらに、その社会的な接点として各論3<環境・エネルギー>について、今後考察しておきたい論点を挙げてきました。

 

今までの課題を一通り眺めてきた過程で、私たちにとって、より根本的であり、基本的な課題は何であるとお考えでしょうか。

いろいろな受け止め方があると思います。また、個々のトピックを別のグループで論じることがより相応しい場合もあることでしょう。

 

とりあえず、私の立場で分類整理して、私が個人的に考えるには、次に論じておきたいテーマは個々人の教育・教養という文化的資源を蓄えていくことであり、先人たちが築き上げてきた文化を継承し、さらに発展させていくを高めていくことであり、そうした価値を再認識して、日常生活の中で実践し、後世に引き継いでいくことが現在の、そして今後の人類社会にとって大切なのではないかと考えます。

 

そこで、今回は各論4<教育・文化>の論点トピックを挙げてみることにしました。
皆様と共に考え、いろいろな考え方をもとにディスカッションすることができれば素晴らしいと思います。

 


教育・文化1):

古典文学は現代の教室でも通用するか?

Education&Culture1):
Does classical literature still have a place in the modern classroom?
(Éducation et culture 1) :
La littérature classique a-t-elle encore sa place dans la classe moderne ?

 

 

教育・文化2):

歴史の勉強は重要ではないといえるか?

Education&Culture2):
Not enough importance is given to the study of history?
(Éducation et culture 2) :
On n'accorde pas assez d'importance à l'étude de l'histoire ?

 

 

教育・文化3):

学校はIT技術を教えることにもっと力を入れるべきか?

Education & Culture3):
Should schools put more focus on teaching IT skills?
(Éducation et culture 3) :
Les écoles devraient-elles mettre davantage l'accent sur l'enseignement des compétences informatiques ?

 

 

教育・文化4):

動物園は益となるよりも害となるか?

Education&Culture4):
Do zoos more harm than good?
(Education et Culture 4) :
Les zoos font-ils plus de mal que de bien ?

 

 

教育・文化5):

スポーツのための動物の狩猟は正当化されるか?
Education&Culture5):
Can the hunting of animals for sport be justified?
(Éducation et culture 5) :
La chasse aux animaux à des fins sportives peut-elle être justifiée ?

 

 

教育・文化6):

オリンピック選手が競争力を維持するためには、政府からの資金援助が唯一の方法か?

Education & Culture6):
Is government funding the only way for Olympic athletes to stay competitive?
(Éducation et culture 6) :
Le financement public est-il le seul moyen pour les athlètes olympiques de rester compétitifs ?

 

 

教育・文化7):

今日の社会で芸術は十分に重要視されているか?
Education&Culture7):
Are the arts given enough importance in today’s society?
(Éducation et culture 7) :
Les arts ont-ils suffisamment d'importance dans la société d'aujourd'hui ?

 

 

教育・文化8):

芸術は国家間の平和を促進できるか?
Education&Culture8):
Can the arts promote peace between nations?
(Éducation et culture 8) :
Les arts peuvent-ils promouvoir la paix entre les nations ?

 

 

教育・文化9):

日本は文化遺産を保護するために十分なことをしているか?
Education&Culture9):
Is Japan doing enough to protect its cultural heritage?
(Éducation et culture 9) :
Le Japon en fait-il assez pour protéger son patrimoine culturel ?

 

 

教育・文化10):

国の経済発展を促進することは、その国の文化遺産を保護することよりも重要なことか?
Education&Culture10):
Is promoting a nation’s economic development more important than protecting its cultural heritage?
(Éducation et culture 10) :
La promotion du développement économique d'une nation est-elle plus importante que la protection de son patrimoine culturel ?

 

 

教育・文化11):

世界の先住民の文化を守るために、もっと努力すべきか?
Education&Culture11):
Should more be done to protect the cultures of the world’s indigenous peoples?
(Éducation et culture 11) :
Faut-il faire davantage pour protéger les cultures des peuples autochtones du monde ?

 

 

教育・文化12):

グローバリゼーションは文化の多様性を減少させているか?
Education&Culture12):
Is globalization reducing cultural diversity?
(Éducation et culture 12) :
La mondialisation réduit-elle la diversité culturelle ?

 

 

教育・文化13):

もしすべての人が同じ言葉を話せば、世界はより良い場所になるだろうか?
Education&Culture13):
Would the world be a better place if everyone spoke the same language?
(Éducation et culture 13) :
Le monde serait-il meilleur si tout le monde parlait la même langue ?

 

 

教育・文化14):

社会がより近代的になるにつれて、宗教はあまり重要ではなくなるか?
Education&Culture14):
As societies become more modern, does religion become less important?
(Education et culture 14) :
À mesure que les sociétés deviennent plus modernes, la religion perd-elle de son importance ?

 


教育・文化15):

将来、宗教は世界の政治に大きな影響を与えるか?
Education&Culture15):
Will religion have a bigger influence on global politics in the future?
(Éducation et culture 15) :
La religion aura-t-elle une plus grande influence sur la politique mondiale à l'avenir ?

 

 

教育・文化16):

宗教的対立のない世界はあり得るか?
Education&Culture16):
Will there ever be a world without religious conflict?
(Éducation et culture 16) :
Y aura-t-il un jour un monde sans conflit religieux ?

 

ブログ休止中は、主に医学研鑽の強化に充てておりましたが、医学研鑽の継続は、それなりのエネルギーと時間を要します。そこで、ブログ再開に当たっては、無理をしないことを念頭におき、今後は、診療の無い日曜日や祝日は休刊とすることにしました。

 

本年は心療内科専門医の資格更新の年であり、無事に更新出来た直後の学会に、気分を一新して参加してきました。

 

今月19日(土)・20(日)は九州大学医学部にて、第26回日本心療内科学会総会・学術大会に出席しました。

 

主に日独国際交流プログラム、産業医講習会、心療内科指導医講習会に参加しました。オンライン開催でなく会場参加でしたが、講演者や共同座長の一部の方はオンライン参加があり、ハイブリッド型の開催でした。

 

恒例の懇親会は中止となり、旧交を温める機会は限られてしまいましたが、徐々に新旧交代の時期に差し掛かってきているという印象を持ちました。

 

 

専門医資格更新に関して、唯一残っているのが日本東洋医学会の漢方専門医です。

 

更新のための研修業績として、過年度(2016年、2017年、2018年)の専門医研修DVDの視聴とそれに関する筆記試験問題の提出による単位取得を始めて選択してみました。
 

今月22日(火)の夜間および翌23日(水・祝:勤労感謝の日)をフル活用して仕上げることができました。実母が入居施設を転居した後の諸手続きのため帰省先で研修課題に取り組んだ次第です。

 

 

〇 日本東洋医学会漢方専門医資格維持細則

(2023年3月31日)現在85単位取得、残り15単位

 

(1)専門医資格更新申請書

(2)漢方医学的治療が有効であった50症例の症例一覧

(3)前号に定める50症例のうち10症例の臨床報告

 

 

この試験結果がすべて合格であれば、各5点×3=15点が獲得できるため、専門医資格更新業績単位数である100点を丁度充足することができます。


新型コロナ禍以前であれば、更新後の2~3年に達成できていましたが、今回は少なからざる先生方が資格を更新できない可能性があるのではないか、と推測しております。

 

 

来春からの2年間は、武蔵野音楽大学大学院通学という新規プランが加わることによって日常診療には可能な限り悪影響が及ばない様、目下、スケジュール調整に努めております。

 

またこれまで通り、次年度の各専門医学会の開催地および開催日時はすべて発表済であり、週末の東京での開催も多いため、幸い順調に進めていくことができそうです。

 

私は、これまでの実績として、開業後に、通信制により、慶應義塾大学法学部法律学科、米国総合栄養大学および大学院(修士課程・博士課程)を卒業・修了しておりますが、東京大学大学院医学系研究科の保健学修士課程および医学博士課程は通学により修了し、幸いにもすべての学位を取得することができました。

 

東大の大学院は、とくに厳格な基準があるため、修士課程・博士課程は、それぞれ1年延長(留年)することによって修了できたという一定の実績をもっています。  

 

武蔵野音楽大学は私学の、しかも芸術系大学であるため、東大など国立とは異なり、学費の負担は決して軽くないことが懸念材料です。

 

財政的にも時間的にも最小限の2年間でしっかり修了し、日常診療の質の向上をはかりながら、計画的に過ごしていきたいと考えております。


ブログ休止中も継続してきた活動<課題の発見と分類・統合、その4>


各論3<環境・エネルギー>

 

 

これまで、医師である自分の視点から、健康・医療⇒科学・技術と論点を映してきましたが、すべての原点を「生命」として俯瞰してみると、生きていくために必要なのは、食料やエネルギーそして、その供給源としての環境の課題が浮上してきます。

 

とくに、自然の恵みを食料としている人類にとっては、農業や漁業などの第一次産業が持続可能な状況になるのかどうかについては、改めて検討したい課題です。それから、環境問題として、地球温暖化がグローバルな課題となっていますが、そもそも地球温暖化は今後も進行し続けていくのか、その原因が人為によるものなのか否かについて、私は確証がもてない段階に留まっております。

 

今後は、皆様とともにディスカッションしていきたいと思います。そこで、以下のトピックを列挙してみました。

 

 


環境・エネルギー1):現代の農業は環境に大きな負担をかけているか?

Environment&Energy1) :
Does modern agriculture put too much pressure on the environment?
Environnement et énergie1) :
L'agriculture moderne exerce-t-elle une trop forte pression sur l'environnement ?

 

 

環境・エネルギー2):現在の世界の農法は持続可能か?

Environment&Energy2)
Are current global agricultural practices sustainable?
Environnement&Énergie2)
Les pratiques agricoles mondiales actuelles sont-elles durables ?

 

 


環境・エネルギー3):世界の海を搾取から守るために十分な措置がとられているか?
Environment&Energy3) :
Is enough being done to protect the world’s oceans from exploitation?
Environnement&Énergie3) :
Les mesures prises pour protéger les océans de l'exploitation sont-elles suffisantes ?

 

 

環境・エネルギー4):世界の原生地域を保護するために十分なことが行われているか?
Environment&Energy4):
Is enough being done to protect the world wilderness areas?
Environnement et énergie4) :
Fait-on suffisamment d'efforts pour protéger les zones de nature sauvage dans le monde ?

 

 

環境・エネルギー5):生物多様性の喪失が続くと、環境の破滅につながるか?
Environment&Energy5) :
Will the continued loss of biodiversity lead to environmental catastrophe?
Environnement&Énergie5) :
La perte continue de la biodiversité conduira-t-elle à une catastrophe environnementale ?

 

 

環境・エネルギー6):現在の動植物の絶滅の主な原因は人間なのか?
Environment&Energy6)
Are humans the main cause of the current extinction of plants and animals?
Environnement&Énergie6)
L'homme est-il la principale cause de l'extinction actuelle des plantes et des animaux ?

 

 

環境・エネルギー7):環境破壊を回復するためには、テクノロジーと人間の行動のどちらがより重要か?
Environment&Energy7)
Which is more important for reversing environmental damage
– technology or human behavior?
Environnement&Énergie7)
Lequel est le plus important pour inverser les dommages environnementaux
- la technologie ou le comportement humain ?

 

 

環境・エネルギー8):太陽光発電は未来のエネルギーか?
Environment&Energy8) :
Is solar power the energy of the future?
Environnement et énergie8) :
L'énergie solaire est-elle l'énergie de l'avenir ?

 

 

環境・エネルギー9):メディアは気候変動の危険性を誇張して報道しているか?
Environment&Energy9) :
Does the media sensationalize the dangers of climate change?

Environnement et énergie9) :
Les médias exagèrent-ils les dangers du changement climatique ?

 

 

環境・エネルギー10):環境保護主義と大企業。常に対立があるのか?
Environment&Energy10) :
Environmentalism and big business: Will there always be conflict?
Environnement et énergie10) :
Environnementalisme et grandes entreprises : y aura-t-il toujours un conflit ?

 

 

環境・エネルギー11):犯罪と環境汚染、どちらが社会にとって大きな脅威か?
Environment&Energy11) :
Which is a greater threat to society, crime or environmental pollution?
Environnement et énergie11) :
Quelle est la plus grande menace pour la société, la criminalité ou la pollution de l'environnement ?

ブログ休止中も継続してきた活動<課題の発見と分類・統合、その3>

 

各論2<科学・技術>

 
初回の各論1<健康・医療>は、様々なトピックスとの関連がありますが、医学が科学であり、技術を伴うものである限り、つぎのトピックとしては<科学・技術>が適切なのではないかと考えました。

 

今回は、技術(テクノロジー)において医療との関連で注目されてきているナノテクノロジーを具体的なテーマとして挙げてみることにしました。

 

ナノテクノロジーとは、原子や分子の配列をナノスケール(10-9m)で自在に制御することにより、望みの性質を持つ材料、望みの機能を発現するデバイスを実現し、産業に活かす技術のことです。
 

 

ナノテクノロジーは素材、ITなどバイオや医療など広範な産業の基盤に関わるものであり、21世紀の最重要の技術と捉えられています。

 

ただし、ナノテクノロジーは新しい分野なので、健康に対してどのような利益や危険があるかについて活発な議論の対立があります。ナノテクノロジーの健康への影響には相反する側面があります。それは、ナノテクノロジーによる革新的な医療法が疾病治療を発展させる可能性がある一方で、ナノテクノロジーによる物質やデバイスの使用は健康に何らかの影響を与える可能性があります。

 

科学や技術が進歩し、細分化が進む程、その本質を深く理解できる専門家の数が限られ、視野が狭まりかねません。非専門家である大多数の人々は、専門家が独占的にリードする動きに対して盲目的に追随していかなければならないのでしょうか?

各国政府のリーダーも大衆と同様であり、コントロールされやすい側に組み込まれていくことになるのではないでしょうか。

 

そうした政府が発令する規制を批判することもできずに遵守することを強いられることの恐ろしさをもっと明確に認識しておいた方が良さそうな気がします。

 

 

科学・技術1):ナノテクノロジーは将来、私たちの生活に大きな影響を与えるか?
Science&Technology1):
Will nanotechnology have a major impact on our lives in the future?
Science et technologie1) :
Les nanotechnologies auront-elles un impact majeur sur nos vies à l'avenir ?

 

 

科学・技術2):人工知能の潜在的な危険性は誇張されているか?
Science&Technology2):
Are the potential dangers of artificial intelligence exaggerated?
Science et technologie2) :
Les dangers potentiels de l'intelligence artificielle sont-ils exagérés ?

 

 

科学・技術3):人工知能は世界経済をより良い方向に変えるか?
Science&Technology3):
Will artificial intelligence transform the world economy for the better?
Science et technologie3) :
L'intelligence artificielle va-t-elle transformer l'économie mondiale pour le mieux ?

 

 

科学・技術4):現代社会はコンピューターに依存しすぎているか?
Science&Technology4):
Is modern society too dependent on computers?
Science et technologie4) :
La société moderne est-elle trop dépendante des ordinateurs ?

 

 

科学・技術5):ロボットやコンピュータへの依存度が高まることは、社会にとって脅威となるか?
Science&Technology5):
Will the increasing reliance on robots and computers pose a threat to society?
Science&Technologie5) :
La dépendance croissante à l'égard des robots et des ordinateurs constituera-t-elle une menace pour la société ?

 

 

科学・技術6):情報技術はニュースメディアをより良く変えているか?
Science&Technology6):
Is information technology changing news media for the better?
Science&Technologie6) :
Les technologies de l'information modifient-elles les médias d'information pour le mieux ?

 

 

科学・技術7):宇宙探査の利益はコストを正当化するか?
Science&Technology7):
Are developed nations doing enough to deal with the worldwide refugee crisis?
Science&Technologie7) :
Les pays développés en font-ils assez pour faire face à la crise mondiale des réfugiés ?

 

 

科学・技術8):技術の進歩は、世界をより安全な場所にしたのだろうか?
Science&Technology8):
Have technological advances made the world a safer place?
Science et technologie8) :
Les progrès technologiques ont-ils rendu le monde plus sûr ?

 

 

科学・技術9): 政府は科学研究をもっと優先させるべきか?
Science&Technology9):
Should the government make scientific research a greater priority?
Science et technologie9) :
Les gouvernements devraient-ils accorder plus de priorité à la recherche scientifique ?

 

 


これらの課題もまた、異論が多く、意見が対立し易いことが予測されます。

意見の対立を避けたがる傾向のある多くの日本人は、私を含めて、いつまでも大人のディスカッションができないまま高齢者になってしまう傾向がうかがわれます。

これから私自身も少しずつ、しっかりと自分の意見を持てるようになりたいと願っています。

ブログ休止中も継続してきた活動<課題の発見と分類・統合、その2>

 

各論1<健康・医療>

 

健康や医療に関するトピックスは、医師にとって最も身近な考察課題であるといえましょう。それにもかかわらず、私は随分と長い間、これらの課題について自分の見解を確立することを棚上げにしてきました。

 

診療所(クリニック)を開設して以来、一貫して心掛けてきたことは、禁煙対策です。

しかし、開業医が喫煙者である患者に禁煙を勧めることはなかなか容易ではありませんでした。

 

喫煙する患者さんは禁煙指導に熱心な医師を避ける傾向があります。人生において唯一の救いがタバコであるという固い信念の持ち主にとって、熱心に禁煙を勧める医師は、自分の生きがいを奪おうとする者(禁煙ヒトラー?)とさえ罵られてしまうようなことさえありました。ネット上でさんざん悪し様に罵られたことも度々ありました。

 

企業の産業医をお引き受けした場合も、会社の安全衛生委員会の有力な委員(議長、衛生管理者など)が喫煙者である場合には、それが理由で敵視され解任させられてしまうことまでも経験しました。ただし、逆に、産業医と共に従業員の健康を守る役割を担うチームの一員になったことが動機づけとなって、自ら禁煙を実行してくださる方も少なくなかったのは、大きな救いです。
 
 

そんな身近で具体的な課題から考察訓練を始めていかないと、より大きな現実の課題を検討することは、いつまでたってもおぼつかないままになってしまうような気がします。
  

そこで、私は以下の5つのトピックスを皆様と共に検討していきたいと思います。英訳と仏訳を加えたのは、杉並国際クリニックの英語話者会員と仏語話者会員の皆様にも参加していただくためです。

 

これらの課題には異論が多いことが予測されます。意見の対立を避けたがる傾向のある多くの日本人は、私を含めて、いつまでも大人のディスカッションができないまま高齢者になってしまう傾向がうかがわれます。これから私自身も少しずつ、しっかりと自分の意見を持てるようになりたいと願っている一人です。

 

 

健康・医療1):タバコの販売は違法にすべきか?

Health&Medecine1):
Should the sale of tobacco products be made illegal?
Santé et médecine1) :
La vente de produits du tabac devrait-elle être rendue illégale ?

 

 

健康・医療2):現代人は処方薬に頼りすぎていないか?

Health&Medecine2):
Are people today too reliant on prescription drugs?
Santé et médecine2) :
Les gens sont-ils aujourd'hui trop dépendants des médicaments sur ordonnance

 

 

健康・医療3):政府は最終的に国民の健康に責任を持つべきか?

Health&Medicine3):
Should the government ultimately be responsible for the health of its citizens?
Santé et médecine3) :
Le gouvernement doit-il être responsable en dernier ressort de la santé de ses citoyens ?

 

 

健康・医療4):日本の医療制度は、他の国にとって良いモデルか?
Health&Medicine4):
Is the Japanese healthcare system a good model for other countries?
Santé et médecine4) :
Le système de santé japonais est-il un bon modèle pour les autres pays ?

 

 

健康・医療5):感染症のパンデミックに際して各国の医療政策を直接指導する権限を世界保健機関(WHO)に委ねることは望ましいか?
Health&Medecine5):
Is it desirable to give the World Health Organization (WHO) the power to directly guide national health policies during an infectious disease pandemic?
Santé et médecine5) :
Est-il souhaitable de donner à l'Organisation mondiale de la santé (OMS) le pouvoir d'orienter directement les politiques nationales de santé lors d'une pandémie de maladie infectieuse ?

 

 


以上、今回は、問題提起のみといたします。
皆様の御意見を楽しみにいたしております。

 

最新の新型コロナ情報

 

日本内科学会雑誌(2022年11月10日号)の表紙から

 

特集 

COVID-19パンデミックUp-To-Date

 

Editorial

COVID-19:人類とウイルスの共生への道のり

 

トピックス

Ⅰ.COVID-19パンデミックに伴う感染症発症動向の変化

 

Ⅱ.Long COVIDの実態と病態解明の進歩

 

Ⅲ.最新の治療と開発状況

 

Ⅳ.新型コロナワクチンの現状と今後の展望

 

V.ウィズコロナ時代における感染症医療人材育成

 

以下省略

 

・・・・・・・・・・

 

以上からキーワードとして以下の3つを挙げてみたいと思います。

 

ウィルスの共生、ロングCOVID、ウイズコロナ時代

 

このキーワードだけでもこの特集の結論が見えてくるような気がしませんか?

 

・・・・・・・・・

 

以下、ポイントを抜粋して紹介し、若干の私見を添えさせていただきました。

 

 

2022年8月中旬時点で、わが国の感染者は1,400万人を超え、死亡者は34,000人(全期間死亡率=0.24%)

 

経時的にみると、明らかに低下しています。

 

2020年:1.48%

2021年:1.06%

2022年:0.19%

 

COVID-19は毒性が低下しながらも、高い感染力をもつウイルスに変遷してきています。

 

わが国の日々の感染者は未だ増加傾向にありピークに達してはいないにもかかわらず、未感染者は確実に減少しつつあるため、ある時点以降は収束期に入ると予想されています。

 

<飯嶋註:新型コロナ期を通して一層推進していただきたいのは、コロナワクチンの接種ではなく、禁煙の徹底です。>

 

 

感染症の流行を規定する因子としてDOTSがあります。

 

Duration

(ウイルス排出期間):新型コロナ感染防止対策としての特効薬はない。

 

 <飯嶋註:有効な漢方薬についての経験や情報が一般的に乏しいようです>

 

 

Opportunity

(ヒトとウイルスが交叉する機会):人流抑制、自宅待機、学級閉鎖など
 

ただし、感染者の隔離が感染拡大に有効な時期はとうに過ぎている。このパンデミックウイルスは完全に野に放たれている。

 

<飯嶋註:引き籠りによって、むしろ、活性化型ビタミンDの低下、骨量低下が観察されました。>

 

 

Transmission probability

(伝播確立):マスク着用、換気、ソーシャル・ディスタンス

 

<飯嶋註:マスク着用の恒久化のためか、呼吸・換気機能が低下し、肺年齢が上昇している方が顕著に増えているのを観察中です。>

 

 

Susceptibility

(感受性集団の低減)

 

ワクチン接種を浸透させたとしても、新型コロナウイルス(SARS CoV-2)に対する集団免疫を獲得することは望みにくい。

 

ウイルスの変異が頻繁過ぎるため免疫回避が起き得ること、感染により惹起される免疫に恒久性がないこと、ワクチン政策が、成功例である麻疹(はしか)とは異なり、軌道に乗っていないこと

 

COVID-19パンデミックに伴い、他の感染症の動向にも変化が観察されている。エイズウイルス(HIV)感染者の報告は減少したにもかかわらず、エイズ発症者の報告は増加した。


<飯嶋註:エイズウイルス発見者である故ルック・モンタニエ博士は、コロナワクチン接種にてエイズ発症者が増加することを予言していました。感染者数(減少)を分母に、発症者(増加)を分子にして得られる発症率は、計算上、明らかに増加することになります。>

 

 

新型コロナウイルス(COVID-19)感染後の4~40%で様々な症状が長引くことがあり、これをLong COVID(コロナ後遺症新型コロナ罹患後症状)と呼ばれている。

 

<飯嶋註:ロングCOVIDは、ウイルス感染によるものなのか、ワクチン接種によるものなのかの鑑別が困難である、という問題があります。新型コロナウイルス感染後の40%で発症するとした報告は、ワクチンによる副反応を認めない立場の報告者である可能性があります。また、4%とする報告やワクチンの副反応をまれであるとする報告者と同様に、ワクチン接種の副反応の存在を明確に認識している報告者なのではないか、と私は推測しています。>

 

 

2021年2月以来の本邦での新型コロナワクチンの接種回数は累計約3億回となり、高齢者の90%以上が3回接種を終え、2022年に、4回目の接種が開始された。

 

ファイザー社製の武漢株及びBA.4/5に対する二価ワクチンが10月に承認され、このワクチン接種後のBA.4/5に対する中和抗体価は従来型ワクチンに比べて高かったと報告しているが、具体的な数値は公表されていない。

 

モデルナ社製のワクチンとともに、いずれも現時点では明かな安全性の問題は報告されていないが、臨床的な有効性・安全性のデータを評価していく必要がある。

 

<飯嶋註:約3年間のパンデミックの中でワクチンの果たした役割は大きい、と述べている研究者のすべてが、確信をもっているわけではなさそうに思われます。>



<重層化・複雑化してきた私の問題意識>

 

 

これまで、私は、医師としての問題意識として最初に浮上する対象ジャンルが「医学」であることは、半ば当然のように考えてきました。

 

ただし、「医学」というのは学問です。

 

どのような学問か、というと、生体の構造(解剖)、機能(生理)および疾病を研究し、疾病の診断・治療・予防の方法を開発する学問です。

 

つまり医学は研究(医科学)と開発(医療技術)と実践(医療活動)とによって成り立っていることになります。

 

まず健康とは何か、疾病とはどのようなものであるか、という疑問を科学的な方法で解明していこうとするのが医科学に従事する医科学研究者であるのに対して、医療現場での業務に従事するのが医療従事者としての臨床医ということになるかと思います。

 

このように考えてみると、「医学」というのは学問、つまり科学の一分野でありながら、現場を持ち、実践活動を伴う中で科学を実際に適応させ、改良を図る、といった性質上、技術としての側面を包含するものといえるのではないでしょうか。

 

このような意味で「医学」とは<科学および技術>の一分野という捉え方も可能かもしれません。

 

 

ブログ休止中に再三考えてきたことは、「医学」は科学であり、学問である、としても、「医療」は極めて政治的産物なのではないか、という疑問でした。

 

 

「医療」とは「医術」で病気をなおすこと、と一般には受け止められていて、実際、広辞苑では、そのように定義されています。興味深いのは、病気をなおす手段が「医学」ではなく「医術」である、ということです。

 

 

「医術」とは、簡単には、病気(疾病)や傷(外傷)をなおすための技術と説明されています。しかし、「医術」の「術」は単なる技術だけではないニュアンスを帯びているのではないでしょうか。

 

たとえば、<「医」は「仁術」である>という表現があります。

 

これは「仁」を行う方法、程度の意味です。そこで、新たに「仁」とは何か、という問いが派生してきます。

 

「仁」とは、一般的には、<いつくしみ。思いやり。>の意味です。

 

そもそもは、孔子が提唱した道徳観念とされます。それは、<礼にもとづく自己抑制と他者への思いやり。>とされ、忠(偽りのない心。まごころ。まこと。)と恕(おもいやり。ゆるすこと。)の両面をもつ、と解説されています。

 

そして、「仁」の基礎となる「礼」とは、規範や作法にのっとっていることであり、敬意を表すことや、それにともなう動作にも及び、その行動には謝意を表すこと、また、そのために贈る金品などに広がります。

 

 

私自身は、<「医」は「仁術」である>という表現を自ら発することもなければ、そのような他者の発言を耳にすることは少ないです。もし、対話の相手から、この言葉が不用意に発せられたとしたら、その方は無知なのか無「礼」な方なのか、と悩んでしまうかもしれません。

 

 

最初に戻りますが、医学・医療と併記されることが多いにもかかわらず、「医学」と「医療」は互いに関連していますが、明確に区別しておきたいと考えたいところです。このような考え方を分別、といって良いかどうかは別として、混同したままでいると、大きな被害に見舞われかねません。

 

 

「医学」は科学であり学問でありました。
 

これに対して「医療」は社会制度上の実在であり、医療制度は極めて政治的な存在です。
 

なお、最先端の研究開発を抜きにしては発展が見込めない現代「医学」にとって、研究費の確保が必須であるため「医療」業界や政府からの資金提供が不可欠であり、そのため、これらスポンサーの意向を無視することは事実上困難なのです。
 

そして、政府やメディアが国民に働きかけるためのプロパガンダは、必ずしも純粋な「医学」的見地に基づくものではなく、極めて政治的経済的な力関係という背景がある、ということを本日の最後のメッセージとしたいと思います。