最新の新型コロナ情報<日本内科学会雑誌(2022年11月10日号)の表紙から>

 

最新の新型コロナ情報

 

日本内科学会雑誌(2022年11月10日号)の表紙から

 

特集 

COVID-19パンデミックUp-To-Date

 

Editorial

COVID-19:人類とウイルスの共生への道のり

 

トピックス

Ⅰ.COVID-19パンデミックに伴う感染症発症動向の変化

 

Ⅱ.Long COVIDの実態と病態解明の進歩

 

Ⅲ.最新の治療と開発状況

 

Ⅳ.新型コロナワクチンの現状と今後の展望

 

V.ウィズコロナ時代における感染症医療人材育成

 

以下省略

 

・・・・・・・・・・

 

以上からキーワードとして以下の3つを挙げてみたいと思います。

 

ウィルスの共生、ロングCOVID、ウイズコロナ時代

 

このキーワードだけでもこの特集の結論が見えてくるような気がしませんか?

 

・・・・・・・・・

 

以下、ポイントを抜粋して紹介し、若干の私見を添えさせていただきました。

 

 

2022年8月中旬時点で、わが国の感染者は1,400万人を超え、死亡者は34,000人(全期間死亡率=0.24%)

 

経時的にみると、明らかに低下しています。

 

2020年:1.48%

2021年:1.06%

2022年:0.19%

 

COVID-19は毒性が低下しながらも、高い感染力をもつウイルスに変遷してきています。

 

わが国の日々の感染者は未だ増加傾向にありピークに達してはいないにもかかわらず、未感染者は確実に減少しつつあるため、ある時点以降は収束期に入ると予想されています。

 

<飯嶋註:新型コロナ期を通して一層推進していただきたいのは、コロナワクチンの接種ではなく、禁煙の徹底です。>

 

 

感染症の流行を規定する因子としてDOTSがあります。

 

Duration

(ウイルス排出期間):新型コロナ感染防止対策としての特効薬はない。

 

 <飯嶋註:有効な漢方薬についての経験や情報が一般的に乏しいようです>

 

 

Opportunity

(ヒトとウイルスが交叉する機会):人流抑制、自宅待機、学級閉鎖など
 

ただし、感染者の隔離が感染拡大に有効な時期はとうに過ぎている。このパンデミックウイルスは完全に野に放たれている。

 

<飯嶋註:引き籠りによって、むしろ、活性化型ビタミンDの低下、骨量低下が観察されました。>

 

 

Transmission probability

(伝播確立):マスク着用、換気、ソーシャル・ディスタンス

 

<飯嶋註:マスク着用の恒久化のためか、呼吸・換気機能が低下し、肺年齢が上昇している方が顕著に増えているのを観察中です。>

 

 

Susceptibility

(感受性集団の低減)

 

ワクチン接種を浸透させたとしても、新型コロナウイルス(SARS CoV-2)に対する集団免疫を獲得することは望みにくい。

 

ウイルスの変異が頻繁過ぎるため免疫回避が起き得ること、感染により惹起される免疫に恒久性がないこと、ワクチン政策が、成功例である麻疹(はしか)とは異なり、軌道に乗っていないこと

 

COVID-19パンデミックに伴い、他の感染症の動向にも変化が観察されている。エイズウイルス(HIV)感染者の報告は減少したにもかかわらず、エイズ発症者の報告は増加した。


<飯嶋註:エイズウイルス発見者である故ルック・モンタニエ博士は、コロナワクチン接種にてエイズ発症者が増加することを予言していました。感染者数(減少)を分母に、発症者(増加)を分子にして得られる発症率は、計算上、明らかに増加することになります。>

 

 

新型コロナウイルス(COVID-19)感染後の4~40%で様々な症状が長引くことがあり、これをLong COVID(コロナ後遺症新型コロナ罹患後症状)と呼ばれている。

 

<飯嶋註:ロングCOVIDは、ウイルス感染によるものなのか、ワクチン接種によるものなのかの鑑別が困難である、という問題があります。新型コロナウイルス感染後の40%で発症するとした報告は、ワクチンによる副反応を認めない立場の報告者である可能性があります。また、4%とする報告やワクチンの副反応をまれであるとする報告者と同様に、ワクチン接種の副反応の存在を明確に認識している報告者なのではないか、と私は推測しています。>

 

 

2021年2月以来の本邦での新型コロナワクチンの接種回数は累計約3億回となり、高齢者の90%以上が3回接種を終え、2022年に、4回目の接種が開始された。

 

ファイザー社製の武漢株及びBA.4/5に対する二価ワクチンが10月に承認され、このワクチン接種後のBA.4/5に対する中和抗体価は従来型ワクチンに比べて高かったと報告しているが、具体的な数値は公表されていない。

 

モデルナ社製のワクチンとともに、いずれも現時点では明かな安全性の問題は報告されていないが、臨床的な有効性・安全性のデータを評価していく必要がある。

 

<飯嶋註:約3年間のパンデミックの中でワクチンの果たした役割は大きい、と述べている研究者のすべてが、確信をもっているわけではなさそうに思われます。>