ムッシュGPTと討論する全人的健康エクササイズ「水氣道」(入門)
上記のシリーズが、12月6日(水)から始まります。
毎週水曜日に掲載していきます。
本日は、「水氣道へのお誘い」と題して、
以前からよくある質問を通して、水氣道がもつ素晴らしい特質の一端をご紹介したいと思います。
質疑応答形式です。
質問者はChatGPTに質問し、ChatGPTが回答し、Dr.飯嶋が補足説明を担当する、という企画です。
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(質問者)
毎日陸上トレーニングを続けていましたが、変形性膝関節症との診断を受けました。温水プールでの水中有酸素運動に切り替えることにしましたが、その際の注意点を教えてください。
ChatGPT
変形性膝関節症の場合、水中有酸素運動は通常、関節への負荷を軽減し、筋力を増強するために効果的です。ただし、水中でのトレーニングにも注意が必要です。以下は、水中有酸素運動を行う際の注意点です。
1. 水温の調整:
温水プールを利用する場合、水温が適切であることを確認してください。温水の場合、筋肉が緩み、関節が柔らかくなりやすいです。
2. ウォーミングアップ:
プールに入る前に、軽いストレッチやウォーミングアップを行いましょう。関節や筋肉を十分に動かしてから運動を始めることが重要です。
3. 浮力を利用:
水の中では体重が軽減されます。この浮力を利用して、関節にかかる負荷を軽減しながらトレーニングを行いましょう。
4. 徐々な負荷増加:
トレーニングを始める際は、軽い負荷から始め、徐々に負荷を増加させていくようにしましょう。急激な負荷増加は関節に負担をかける可能性があります。
5. 正しいフォーム:
運動中は正しいフォームを保つことが重要です。特に膝に過度なストレスがかからないように留意しましょう。
6. 水深の調整:
運動の種類によっては水深を変えることができます。深い水中で行うと、浮力がより強くなり、関節に対する負荷が軽減されます。
7. 医師の指示を確認:
医師や理学療法士と相談し、水中運動が適切かどうか確認してください。 個々の症状によっては、一部の運動が避けられることもあります。
8. 痛みや不快感に注意:
運動中や後に痛みや不快感が生じた場合は、すぐに休息し、症状が続く場合は医師に相談してください。
最も重要なのは、個々の状態に合ったプログラムを慎重に選択し、専門家の指導を受けることです。関節にやさしく、かつ効果的なトレーニングを継続することが、変形性膝関節症の管理に役立ちます。
Dr.飯嶋のコメント
私の友人のムッシュGPTは、なかなか気の利いた回答をしてくれました。
そして、必要なポイントの項目について、総論も結論も含め要領よくまとめています。
そこで、この回答文の8つの項目について、実際の水氣道との関連で、より具体的な説明を加えてみることにします。
1.水温の調整:
日本国内の室内温水プールの水温は概ね30度前後に管理されています。
これについては、とても重要なポイントですので、ムッシュGPTに再質問してみたところ、以下のような、妥当で、しかも、わかりやすい模範解答を寄越してきましたので、この項目についてはそのまま転載します。
室内温水プールの水温が一般的に30度前後に設定されているのは、様々な利点があるためです。
この水温の範囲は、水中での運動やリラックスした状態を促進するために選ばれています。以下は、30度前後の水温が意味する主なポイントです:
1. 筋肉の緊張を緩和:
30度前後の水温は、筋肉の緊張を和らげ、柔軟性を向上させるのに適しています。温水に浸かることで、筋肉がリラックスしやすくなります。
2. 関節の可動域向上:
温水によって関節の可動域が向上します。これにより、関節を柔軟に動かすことができ、運動効果を高めることが期待されます。
3. 血行促進:
温水に浸かることで、血行が促進されます。これにより、酸素や栄養素が筋肉や関節に適切に供給され、修復や成長が促進されます。
4. 心拍数の安定:
温水の環境では、心拍数が比較的安定しやすくなります。これにより、心臓にかかる負荷が軽減され、安定した有酸素運動が可能となります。
5. 快適な環境:
30度前後の水温は、多くの人にとって快適な範囲とされています。快適な環境での運動は、モチベーションを高め、トレーニングの継続を支援します。
6. 冷え感の軽減:
適切な水温に保たれることで、冷え感を軽減し、運動中の不快感を最小限に抑えることができます。
2.ウォーミングアップ:
水氣道は、稽古プログラムの中にウォーミングアップのための2段階のエクササイズが組み入れられています。最初が<親水航法>、その次が<活き活き体操>です。
3.浮力を利用:
関節にかかる負荷を軽減することを「免荷」といいます。水中運動である水氣道は、水の浮力を利用する重力「免荷」運動です。
4.徐々な負荷増加:
水氣道は、段階的な運動負荷増加を2.のウォーミングアップの延長として認識します。「調身の基礎によって支えられた正しいフォームによる一定の動きが「形」です。そしてこの「形」を基本形⇒変化形⇒発展形⇒応用形⇒完成形と系統的な流れに則って幾つか集めたもの全体を「航法(こうほう)」と呼びます。水氣道の稽古全体は、親水航法⇒準備航法(通称<イキイキ体操>)⇒基本航法(五航法)⇒応用航法(各種)⇒整理航法(通称<のびのび体操>)という一定の流れで体系化されています。このように水氣道の稽古プログラム全体が段階的かつ緩徐な負荷増加となるように設計されています。
5.正しいフォーム:
水泳は種目ごとに「運動中の正しいフォームがあります。これに対して水氣道の正しいフォームを「形(かた)」と呼びます。なお、フォームにしても「形」にしても、一定の姿勢を維持するだけでは運動にはならないので必ず周期的な姿勢の変化を伴うことは共通しています。
ただし、水平運動である水泳とは異なり、水氣道は陸上運動と同様に二足起立歩行による垂直運動であるため、運動の起点が明確です。そのため水氣道の「運動中の正しい形は、水面に浮遊する水泳とは異なり「静止状態での正しい形」が基本となります。このように静止時に正しい形を維持することを水氣道では「調身(ちょうしん)」と呼びます。2.のウォーミングアップでの2段階の準備運動によって「調身」の準備が整います。
水氣道では「調身」術を自然に身に着けることができます。
6.水深の調整:
水氣道は参加者の体格や稽古の目的によって、複数の水深のプールを利用しています。また、稽古施設の中には、稽古開始時あるいは中休みの時間に水深を調節できるところもあります。現在は110㎝、120㎝、130㎝の水深を採用していますが、100㎝から80㎝程度に調節することが可能な稽古施設もあります。膝関節をはじめ荷重関節を保護しながら運動するためには重力「免荷」が効果的であるため、水深の深いプールでの稽古を勧めています。
7.医師の指示を確認
水中運動が適切かどうかの確認には、客観的な判断材料が必要です。
水氣道では、定期健康診断や人間ドック等の医学的データだけでなく、フィットネス情報(体格評価・体組成・身体機能年齢など)を重視しています。
独自の「体組成・体力評価票」にしたがって、参加者の弱点を事前に把握することによって、より安全で効果的で楽しい稽古参加ができるように工夫と配慮を続けています。
8.痛みや不快感に注意
2000年から今日に至るまで、水氣道の稽古中に突然激しい痛みが生じるといった経験は、幸いなことにまったくありません。ただし、ときには運動中や後に不快感を覚えたといった報告を受けることがあります。多くの場合は、そもそも水が苦手、集団での運動に馴染めない、といった心理的な不快感でした。このような訴えは、稽古参加前のみならず、参加初期にしばしば発生しますが、ほとんどのケースで徐々に改善していき、楽しみと充実感、それから達成感へと変化していきます。