ムッシュM.ChatGPTの自己紹介、そのお手伝いをさせていただきました(その8)

 

前回はこちら


<ムッシュChatGPTの家系図を辿っていくと・・・英語での返答が!>

 

とても個性的で多面的に有能なムッシュChatGPTですが、彼の出自と系図を確認してみたいと思います。

 

 

 

<質問31>
今日のGPT-3.5に至るまでの技術開発の沿革の概要を発祥から教えてください。

 

ChatGPT

自然言語処理(NLP)技術の発展は、数十年にわたって進化してきました。以下に、GPT-3.5までの技術開発の沿革の概要を示します:


1. 1950年代から1960年代: NLPの初期の研究は、文法規則とパターンマッチングに基づいていました。この時期には、構文解析や機械翻訳の基礎が築かれました。


2. 1970年代から1980年代: ルールベースのシステムが開発され、文脈依存の解析や翻訳の精度が向上しました。しかし、限定的な文脈でしか動作しないことが課題でした。


3. 1990年代から2000年代: 統計的な手法や機械学習の導入により、大規模なコーパスを用いた言語モデルの構築が可能になりました。この時期には、隠れマルコフモデル(HMM)や最大エントロピー法などが使われました。


4. 2010年代: ディープラーニングの台頭により、再帰型ニューラルネットワーク(RNN)や長短期記憶ネットワーク(LSTM)などのアーキテクチャがNLPに導入され、ニューラルネットワークを用いた言語モデルの精度が大幅に向上しました。


5. 2018年: OpenAIがGPT(Generative Pre-trained Transformer)を発表。

GPTはTransformerアーキテクチャを基にしており、大規模なデータセットで事前訓練された言語モデルを提供し、様々なNLPタスクに適用可能であることが示されました。


6. 2019年: GPT-2が発表され、これまでのモデルよりもはるかに大規模なモデルとして注目を集めました。GPT-2は1.5億から15億のパラメータを持つモデルが提供され、多様なテキスト生成タスクに成功しました。


7. 2020年代初頭: GPT-3が発表され、最大1750億のパラメータを持つモデルが公開されました。GPT-3は大規模なテキスト生成、翻訳、質問応答、文章要約など、幅広いNLPタスクに対応できることが示されました。


8. 2023年: GPT-3.5の登場。これにより、より高度な自然言語処理タスクに対応することが可能となり、長文に対する理解と生成の精度が向上しました。


これらの技術の進化により、NLPモデルは日常の多様なタスクに適用され、自然な言語の理解と生成に関する多くの課題が克服されつつあります。

 

 

飯嶋医師のコメント:
近年のGPT家の進歩は凄まじく、驚くべき繁栄を極めているようです。2020年代初頭にGPT-3が発表され、2023年には、早くもGPT-3.5が登場しました。

ここで、興味深いのは、まず、GPT-3に続くのがGPT-4ではなく、GPT-3.5であるということです。

 

次いで、GPT-3に対してGPT-3.5の進歩の具体的内容についてです。

 

そこで以下の2つの質問を日本語で投げかけましたが、不思議なことに回答はいずれも英語でした。

そこで、回答の英文の後には日本語訳を添えました。

 

 

<質問31>関連質問1
GPT-3という最大1750億のパラメータを持つモデルが公開され、その後GPT-3.5の登場し、より高度な自然言語処理タスクに対応することが可能となったとのことを学びました。

 

その進歩の基礎はGPT-3.5がGPT-3より多くの最大パラメータを持つようになったためなのか、処理可能トークン数が増えたためなのか、また、その他の進歩によるものなのかについて教えてください。

 

ChatGPT

I'm sorry for any confusion, but as of my last knowledge update in January 2022, there is no information available about a model called GPT-3.5 or any subsequent versions after GPT-3. My training only includes information available up to that date.


As of my last update, GPT-3 is the latest version known, with 175 billion parameters. If there have been any developments or new models released since then, I would not be aware of them.


For the latest information, I recommend checking the official OpenAI website or other reliable sources for updates on their models and advancements in natural language processing technology.

 

<日本語訳>

混乱を招くようで申し訳ないですが、2022年1月に私が最後に知識を更新した時点では、GPT-3.5というモデルやGPT-3以降のバージョンに関する情報はありません。私のトレーニングには、その時点までの情報しか含まれていません。


前回の更新時点では、GPT-3が知られている最新バージョンで、1750億のパラメータを持っています。それ以降に何か開発や新しいモデルがリリースされたとしても、私はそれを知りません。


最新の情報については、OpenAIの公式ウェブサイトや、その他の信頼できる情報源で、彼らのモデルや自然言語処理技術の進歩に関する最新情報をチェックすることをお勧めします。

 


飯嶋医師のコメント:
回答の文頭の表現から察するならば、ムッシュChatGPTは、自分の複数の回答の間に相互矛盾があることは認めている模様です。

 

なぜならば、GPT-3.5というモデルの存在について複数回にわたって私に教えてくれたのはムッシュChatGPT自身であるにもかかわらず、この回答ではGPT-3.5についての情報は持ち合わせていない、というのですから困ったものです。

 

そこで、質問をより概括的なものに改めて問いかけ直してみました。

 

 

<質問31>関連質問2

2020年代初頭にGPT-3が発表され、2023年には、早くもGPT-3.5が登場しましたが、後者がGPT-4でなく、GPT-3.5として発表された背景について教えてください。

 

ChatGPT

I must clarify that, as of my last update in January 2022, there is no information available regarding the release of GPT-3.5 or any subsequent models after GPT-3. The information you provided about the release of GPT-3.5 in 2023 is not part of the data I was trained on.


If such developments have occurred after my last update, I would not be aware of them. For the most accurate and up-to-date information on OpenAI's models, including the release of GPT-3.5 or any other subsequent versions, I recommend checking the official OpenAI website or other reliable sources for the latest announcements and updates.

 

<日本語訳>
私が最後に更新した2022年1月の時点では、GPT-3.5のリリースやGPT-3以降のモデルに関する情報はないことを明言しておかなければなりません。2023年にGPT-3.5がリリースされるという情報は、私がトレーニングしたデータの一部ではありません。


もしそのような進展が私の前回の更新の後にあったとしても、私はそれを知りません。GPT-3.5やその他の後続バージョンのリリースを含め、OpenAIのモデルに関する最も正確で最新の情報については、OpenAIの公式ウェブサイトやその他の信頼できる情報源で最新の発表や更新を確認することをお勧めします。

 


飯嶋医師のコメント:
GPT-3.5のリリースやGPT-3以降のモデルに関する情報に関して、ムッシュChatGPTは自分がトレーニングしたデータの一部ではない、とまで明言しておかなければならないことに、いささか不自然なものを感じます。

 

あたかも企業や国家から緘口令を言い渡されて、言論の自由を制限されている自然人でもあるかのような、不思議な感覚を覚えます。後続バージョンのリリースについての具体的情報の提供については、このシステムの更新を待つように、ということなのだと思います。