前回はこちら

 

世間一般の方に未だほとんど知られていない水氣道の存在意義について、詳細に説明することは限界があります。

それよりも、多くの皆様にとってイメージしやすい一般の競技スポーツとの比較において検討していただくことは意味のある事だと思います。

 

そこで、とくに競技スポーツ選手の引退後や老後の健康管理という、これまであまり注目されてこなかったテーマについて焦点を当ててみたいと思います。

 

 

質問者(ムッシュGPTへのインタービューアー):ドクター飯嶋

 

スポーツ選手が高齢になる前に引退したのち、健康的な生活を送り、適切なトレーニングを続けることで、生涯現役や健康長寿を実現することは理論的には十分に可能のようですが、その実践が難しい方も少なくありません。どのような手助けが可能でしょうか?

 



ChatGPT
スポーツ選手が引退後に生涯現役や健康長寿を実現するために、以下のような手助けが可能です。


1. トランジション・サポート:
引退後、新しい生活への適応が必要です。スポーツ選手が一流の競技から一般の生活に転換する際、心理的なサポートやカウンセリングが役立ちます。専門家のアドバイスを受け、新しい目標や生活スタイルに対する適応力を高めましょう。


2. カスタマイズされたトレーニングプログラム:
引退後も適切なトレーニングを継続することが重要です。ただし、新しいライフスタイルや身体の状態に合わせたカスタマイズされたトレーニングプログラムが必要です。トレーナーや専門家の指導を受けながら、無理のない範囲でトレーニングを行いましょう。


3. 栄養指導:
適切な栄養は健康に不可欠です。引退後は特に、スポーツ選手の栄養状態を維持しつつ、新しい生活スタイルに合った食事アプローチを考える必要があります。栄養士やダイエットの専門家に相談し、適切な栄養指導を受けましょう。


4. 健康チェックと予防医療:
定期的な健康チェックや予防医療が健康長寿をサポートします。定期的な健康診断を受け、生活習慣病やその他の健康リスクに早期に気付くことが大切です。


5. 趣味や新たな挑戦:
引退後は新しい趣味や挑戦を見つけることが重要です。これにより、モチベーションが保たれ、充実感を感じることができます。新しい興味を見つけ、自分の好奇心を追求しましょう。


6. 社会的なサポート:
友情や家族のサポートは非常に重要です。新しい生活への適応やトランジションを円滑に進めるために、周りの人々とのつながりを大切にしましょう。


これらの手助けを組み合わせることで、スポーツ選手は引退後も健康的で充実した生活を送りながら、生涯現役や健康長寿を実現することができます。個々の状況や目標に合わせ、適切なサポートを活用することが重要です。

 

 

ドクター飯嶋のコメント:
さすがにムッシュGPTは、歯切れのよい回答を準備してくれます。

とくに、項目1の<トランジション・サポート>という言葉は今後も活用できそうです。わかりやすい日本語に改めるとすれば<移行期支援>という表現も可能かもしれません。

 

ところが、日本語に直してみて、改めてこれまでの経験を振り返ってみるといささか残念な思いがこみ上げてきます。

 

それは、競技スポーツ選手は外傷や手術を要する病気については、受け入れやすいのですが、それ以外の健康管理について、医師に支援を求めることを快く思わない、積極的になろうとせず、自らの経験に基づく、従来の考え方や方法に固執しようとする方が少なからずいらっしゃったからです。

 

上記の6項目の中で、医師として最も関与し易いのは、4の<健康チェックと予防医療>になるかもしれません。ただし、これについての受容の程度もひとにより大きく異なります。過去の栄光ばかりに固執することなく、移行期を大切に過ごすことができれば、その後の長い<新たな生活>を、より有意義に創造的に過ごすことができるのではないかと、私は考えています。

 

水氣道は、元競技選手といったキャリアをもつ方々にとっても充実したプログラムを提供できる内容になっているのですが、効果的にアピールできる環境が整っていないという現実があります。今後の水氣道の在り方にとっても大切なテーマだと認識しています。

 

前回はこちら

 


「よくある質問」については金曜日のシリーズですが、

 

2月16日(金)金曜シリーズ < よくある問い合わせ ⑫ >

 

に取り上げたBさんの質問について、これを敢えて英語に翻訳して、ムッシュGPTに再度質問してみました。

 


オリジナルの質問文を再掲します。

 


質問者:Bさん(日本人)

私は糖尿病の患者です。主治医から適切な治療を受けているので、セルフケアを怠らなければコントロール良好です。将来、インスリンの自己注射を打つようにはなりたくないのですが、インスリン以外に糖尿病の注射薬があると聞き興味があります。その注射薬の概要について教えてください。

 


以下はChatGPTのシステムについての理解を深めるための英語での回答ですが、その場合、回答文も英語になります。生成された英語の回答文は、私が日本語に翻訳することにします。

 

 


質問者:Bさん(日本人)英語翻訳版


I am a diabetic patient. I am receiving proper treatment from my doctor and am in good control as long as I do not neglect my self-care. I do not want to have to self-inject insulin in the future, but I am interested to hear that there are other injectable drugs for diabetes besides insulin. Please give me an overview of these injectable medications.

 


ChatGPTの英文回答

 

Certainly! While insulin is a common injectable medication for diabetes, there are also other injectable medications available that can be used as alternatives or in combination with insulin. These medications are typically used to help manage blood sugar levels in people with diabetes. Here are some of the non-insulin injectable medications:
1. GLP-1 Receptor Agonists (Incretin Mimetics):
Examples: Exenatide (Byetta, Bydureon), Liraglutide (Victoza, Saxenda), Dulaglutide (Trulicity), Semaglutide (Ozempic).
These drugs stimulate the release of insulin and reduce glucagon secretion, leading to lower blood sugar levels. They also slow down gastric emptying, promoting a feeling of fullness and potentially aiding in weight loss.
2. DPP-4 Inhibitors (Gliptins):
Examples: Sitagliptin (Januvia), Saxagliptin (Onglyza), Linagliptin (Tradjenta), Alogliptin (Nesina).
DPP-4 inhibitors work by inhibiting the enzyme DPP-4, which in turn increases the levels of incretins. Incretins help regulate blood sugar by increasing insulin release and decreasing glucagon secretion.
3. SGLT-2 Inhibitors:
Examples: Canagliflozin (Invokana), Dapagliflozin (Farxiga), Empagliflozin (Jardiance).
SGLT-2 inhibitors work by blocking the reabsorption of glucose in the kidneys, leading to increased glucose excretion in urine. This helps lower blood sugar levels.
4. Amylinomimetic (Pramlintide):
Example: Pramlintide (Symlin).
Pramlintide is a synthetic form of amylin, a hormone that works with insulin to regulate blood sugar levels. It slows down the absorption of glucose from the digestive system, reducing post-meal spikes in blood sugar.
5. GLP-1 Receptor Agonist and Insulin Combination:
Examples: Insulin Glargine and Lixisenatide (Soliqua), Insulin Degludec and Liraglutide (Xultophy).
These are combination medications that include both a long-acting insulin and a GLP-1 receptor agonist in one injection. They aim to provide both basal insulin and postprandial glucose control.
It's important to note that the choice of medication depends on various factors, including the type of diabetes, individual health conditions, and treatment goals. Your healthcare provider will determine the most appropriate treatment plan for you based on your specific needs. Always consult with your healthcare team before making any changes to your diabetes management plan.
ChatGPT can make mistakes. Consider

 

 


質問者:Bさん(日本人)英語翻訳版の日本語訳

 

ChatGPTの回答文
確かに インスリンは糖尿病の一般的な注射薬ですが、インスリンの代わりとして、あるいはインスリンと併用できる他の注射薬もあります。これらの薬は通常、糖尿病患者の血糖値の管理に役立ちます。ここでは、インスリン以外の注射薬をいくつか紹介します:


1. GLP-1受容体作動薬(インクレチン関連薬):
- 例 エキセナチド(バイエッタ®、ビデュリオン®)、リラグルチド(ヴィクトーザ®、サクセンダ®)、デュラグルチド(トルリシティ®)、セマグルチド(オゼンピック®)など。
- これらの薬剤はインスリンの分泌を刺激し、グルカゴンの分泌を抑えて血糖値を下げます。また、胃排出を遅らせ、満腹感を促し、体重減少を助ける可能性があります。

 


2. DPP-4阻害薬(グリプチン類):
- 例 シタグリプチン酸塩水和物(ジャヌビア®)、サキサグリプチン水和物(オングリザ®)、リナグリプチン(トラゼンタ®)、アログリプチン安息香酸塩(ネシーナ®)など。


- DPP-4阻害薬は、DPP-4という酵素を阻害することにより、インクレチンのレベルを上昇させます。インクレチンは、インスリン分泌を増加させ、グルカゴン分泌を減少させることにより、血糖値の調節を助けます。

 


3. SGLT-2阻害薬:
- 例 カナグリフロジン水和物(インボカーナ=カナグル®)、ダパグリフロジンプロピレングリコール水和物(フォシーガ®)、エンパグリフロジン(ジャディアンス®)。


- SGLT-2阻害薬は、腎臓でのグルコースの再吸収を阻害することで作用し、尿中へのグルコース排泄を増加させます。これにより、血糖値を下げることができます。

 


4. アミリノミメティック(プラムリンタイド):

- 例 プラムリンタイド(Symlin®)。


- プラムリンタイドは、インスリンと協力して血糖値を調節するホルモンであるアミリンの合成型です。消化器系からのグルコースの吸収を遅らせ、食後の血糖値の上昇を抑えます。

 


5. GLP-1受容体作動薬とインスリンの併用:
- 例 インスリン グラルギンとリキセナチド(ソリクア配合注ソロスター®)、
インスリン デグルデクとリラグルチド(ゾルトファイ配合注フレックスタッチ®)。


- これらは、長時間作用型インスリン製剤とGLP-1受容体作動薬の両方を1回の注射で投与する配合剤です。これらは基礎インスリンと食後血糖コントロールの両方を行うことを目的としています。

 

薬剤の選択は、糖尿病のタイプ、個々の健康状態、治療目標など様々な要因によって異なることに注意することが重要です。医療従事者は、患者さんの具体的なニーズに基づいて、最も適切な治療計画を決定します。糖尿病管理計画を変更する前に、必ず医療チームに相談してください。

 

ChatGPTは間違いを犯す可能性があります。要考慮のこと。

 

 

ドクター飯嶋のコメント:
英語による質問に対する英語での回答は、オリジナルの日本語による質問に対する日本語での回答と比べて、その内容や具体性が格段に向上していることが確認されました。

 

ただし、総論部分の回答には注意を喚起しておかなければなりません。

 

ムッシュGPTは、「確かに インスリンは糖尿病の一般的な注射薬ですが、インスリンの代わりとして、あるいはインスリンと併用できる他の注射薬もあります。」と回答していますが、インスリンはあくまでインスリンであって、ある種のインスリンの代わりになる注射薬はインスリン以外には考えられないからです。これは、ニュアンスの問題かもしれませんが、誤解を招きやすいので要注意です。


逆に「ここでは、インスリン以外の注射薬をいくつか紹介します」と回答していますが、実際には、ほぼすべての注射薬を網羅しています。ほぼ、というのは、ChatGPTの情報ベースが概ね2021年までのデータであることから、それ以降に承認された新薬があるとすれば、まだアップデートされていない可能性があるからです。

 

翻訳にあたっては、より正確を期するために、日本国内で使用されている薬剤については、その名称の表記にしたがい加筆・修正しました。

 

日本語版と英語版では、同じ内容の質問をしても、これだけ明らかな回答の違いがあります。日本語版ですら、一般の方々にはなじみにくい説明であったかもしれませんが、それにも増して、英語版での回答は、一般の内科医にとっても詳しすぎる程の情報量です。糖尿病専門医向けの備忘録的なサマリー情報といっても過言ではないでしょう。


それでは、質問原語の違いによる、このような回答内容の違いは何に由来するのでしょうか?

 

英語版では薬剤の一般名だけでなく商品名®まで掲載しているのがヒントになっているように思われます。

 

これは、あくまでも私の推測に過ぎませんが、米国等の巨大な資本力をもつ製薬会社の業界団体の影響力によるものではないかと私は推測しています。

 

ChatGPTのように、全世界に大きな影響力をもつシステムの開発には莫大な費用が必要であることは疑い得ないことです。ChatGPTを開発しているOpenAI研究所自体は、非営利団体とされますが、多数の営利子会社を擁しているとはいえ、外部から相当額の寄付を積極的に受け付けているものと推定することができるのではないでしょうか。

 

つまり、米国の大手の製薬会社が研究開発費を拠出している可能性が少なくないということです。そして、多額の寄付を受けるということは、人材についても出資者の意向に沿う開発者が送り込まれる可能性が高いことが示唆されます。

 

英語版では薬剤の一般名だけでなく商品名®まで掲載して具体的かつ詳細に紹介されている事実がヒントになっているように思われます。

 

 

寒さと雨に見舞われる中、
「第36回めいた会」にご来場くださいまして
ありがとうございました。

 

めいた会というのは、「めいた音楽院」の年次発表会です。
「めいた音楽院」は杉並区和田にある地域の音楽教室ですが、杉並オペラ協会の関連機関でもあります。

 

私は、「めいた音楽院」の生徒ではないのですが、ピアノ講師の森嶋奏帆(かなほ)さんに声楽稽古の伴奏でお世話になっており、「めいた音楽院」で、大学院での課題作品の稽古をさせていただいているというご縁があります。

 

第34回(会場:杉並区勤労者福祉会館、西荻)から出演し、今年で3回目です。


昨年、セシオン杉並ホール(491席)の改修が完成したため、従来の会場が使えるようになりました。

 

私の自宅から至近の音楽ホールなのですが、実際にこのステージに立つのは初めてでした。


音響も良く、とても良いホールです。

 

これまでは、200席以下の小ホールやサロンでのコンサートへの出演ばかりでしたが、
オペラのアリアを歌唱するには、中ホール以上の規模の方が、適していると感じました。


武蔵野音楽大学の学内にも、モーツアルトホール、ブラームスホール、ベートヴェンホールなどの音楽ホールの設備環境があるため、大学院に入学後から、中ホールでの声楽演奏の経験を重ねることができるようになったことのメリットは大きいと思います。

 

昨年4月から通学中の武蔵野音楽大学(大学院)は、高円寺駅北口からバスで13分と最高に恵まれた立地であり、また、たとえば第3限目の授業時間は12:40~14:10なので、概ね、診療の休み時間を活用できたことも幸運でした。

 

今回の発表会は4部構成で、第4部の最後をコンサート形式でヴェルディ作曲オペラ「ドン・カルロ」第二幕から「友情の二重唱」を歌わせていただきました。


これは男声二重唱で、テノールのドン・カルロ役を私が、バリトンのロドリーゴ役を東浩市さん(杉並オペラ協会理事)が演じて歌い、無事にフィナーレを飾ることができました。

 

昨年までは、コロナ禍のため、お知らせを控えさせていただいておりました。
今年は、本番の一週間前に会よりプログラムをいただくという状況であったため、
ごく限られた方にしかお知らせできず申し訳ございませんでした。

 

来年も、ほぼ同時期の2月に予定されておりますので、よろしければご来場ください。


また、来年3月には、武蔵野音楽大学(大学院)修了者コンサートが開催されますので、楽しみにしていただければ幸いです。

 

大好評につき、年内のコンサート等のおしらせも、早目にご案内させていただくことにいたします。引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

前回はこちら

 


糖尿病の注射療法薬について日本人のBさんと同様の質問を米国人のAさんから寄せられました。

 

Aさんは、Bさんより、具体的な個人的背景となる情報が提供されています。

 

質問者が知りたいのは、一般的な情報だけでなく、本人にとっての個別の情報であることも多いのではないでしょうか。

自分自身にとって有益な情報を得るためには、Aさんのような、より個別的で具体的な質問の工夫が有効になります。

 

また、Aさんの質問の優れているもう一つのポイントは、メリットばかりでなくデメリットについても質問して、両方の観点から比較衡量して最終判断の参考にしたいという意向が反映されているところにみられます。


なお、米国人のAさんのオリジナルの質問は英語ですが、多くの読者の皆様の読みやすさを考慮して、私が日本語に直してムッシュGPTに質問を投げかけてみることにしました。

 

 

質問者:Aさん(米国人)

私は糖尿病の患者です。

主治医から適切な治療を受けているので、セルフケアを怠らなければコントロール良好です。

しかし、食欲が旺盛であるため、しばしば血糖値を大幅に上昇させてしまうことがあります。

 

そこで食欲を低下させる糖尿病の注射薬があると聞き興味が湧きました。その注射薬のメリットとデメリットについて教えてください。

 


ChatGPT

食欲を抑制し、かつ血糖値を管理するための糖尿病の注射薬としては、主にGLP-1受容体作動薬(GLP-1 RA)が挙げられます。以下にGLP-1 RAのメリットとデメリットを概説します。

 


メリット

1. 血糖値の管理:
GLP-1 RAは、膵臓からのインスリン分泌を増加させ、また肝臓からのグルコース生成を抑制することで、血糖値の上昇を抑制します。これにより、食後の高血糖を軽減する効果が期待できます。


2. 食欲抑制:
GLP-1 RAは中枢神経系に作用し、食欲を抑制する効果があります。これにより、過剰な食事や間食を抑え、体重の管理にも寄与します。


3. 一部の製剤は週1回の投与が可能:
一部のGLP-1 RAは週1回の投与が可能な長時間作用型の製剤があり、患者の利便性を向上させます。

 


デメリット
1. 皮下注射が必要:
GLP-1 RAは一般的に皮下注射として投与されます。これが他の経口薬と比べて患者にとって抵抗感をもたらすことがあります。


2. 副作用:
一般的な副作用には注射部位の発赤や腫れ、吐き気が挙げられます。これらの症状は通常軽度で一時的ですが、一部の患者には継続的な使用が難しい場合があります。


3. 費用:
一部のGLP-1 RAは高価な場合があり、医療保険の適用状況によっては経済的な負担がかかることがあります。

 

 

ドクター飯嶋のコメント
米国人Aさんの質問の仕方が上手なためか、Aさんが知りたい情報の要点は確保されたのではないかと思います。

限られた文字数の回答の場合、知りたい有益な情報を十分に確保するためには、不要な情報が入り込まないようにする工夫も必要であることがわかります。

 

Aさんばかりでなく、主治医である私自身も薬剤のデメリット、とりわけ、副作用(副反応)に関する情報を共有することが不可欠なので、事前情報として提供できることは有益な手続きになります。


ところで、日本人のBさんの質問を英語に翻訳してムッシュGPTに質問すると驚きの回答が得られたのですが、米国人のAさんの質問については、とりわけ、オリジナルの質問文(英文)でムッシュGPTに質問することも試みてみたいと思います。

 

その記事は、3月4日(月)で、とりあげる予定です。

 

前回はこちら

 

前回(2月14日)は、弱点を発見して少しずつ着実に底上げして体力全体の均衡を図るアプローチが生涯現役とか健康長寿を目的とするために優れていることについて、一般論としてムッシュGPTに賛同して貰うことができました。

 

そもそも、「弱点を発見して少しずつ着実に底上げして体力全体の均衡を図るアプローチ」とは、とりもなおさず水氣道の方法論なのですが、その伏線としての準備をしたことになります。

 

しかしながら、理念や方法論が如何に妥当で優れているからといって、それが現実の運営や実践面において円滑に発展していけるかどうかは別の話です。

 

水氣道はおよそ四半世紀の間に、多数の参加者と接点をもってきましたが、最大の問題点の一つは、この間の中途脱落者が少なくなかったという歴史です。

 

このあたりの課題について、わが友、ムッシュGPTとの問答を試みたいと思います。

 

 

 

質問者(ムッシュGPTへのインタービューアー):ドクター飯嶋

 

私たちが実践している水氣道という水中有酸素運動は、生涯現役や健康長寿を目的とするため、定期的な体力測定により弱点を発見して少しずつ着実に底上げして体力全体の均衡を図るアプローチをとっています。欠点としては深い専門知識やスキルが身につくまでに時間がかかることが指摘されています。

 

そこで参加者がなるべく途中で脱落しないで継続できるための方策を教えてください。

 

 

回答者:ChatGPT

 

ChatGPT
水氣道(すいきどう)という水中有酸素運動を通じて生涯現役や健康長寿を目指す取り組みは素晴らしいですね。参加者が途中で脱落せずに継続できるためのいくつかの方策を以下に挙げてみます。

 

1. 楽しさとコミュニケーション:
活動を楽しいものにすることが、参加者が続けるモチベーションを高めます。イベントやレッスンの中でコミュニケーションを促進し、仲間との交流を大切にしましょう。


2. 目標設定と報酬:
継続するためには明確な目標が必要です。小さな目標を設定し、達成感を味わえるようなシステムを導入することで、参加者はやる気を維持しやすくなります。


3. 柔軟なプログラム構築:
参加者のスケジュールや体調に合わせて、柔軟なプログラムを提供することが大切です。固定されたスケジュールだけでなく、様々な時間帯や難易度のコースを用意することで、多様な参加者が取り組みやすくなります。


4. 教育と理解:
参加者に、水氣道の効果や楽しさを理解させるために、定期的なワークショップや情報提供を行います。理解が深まると、継続する動機が生まれます。


5. グループサポート:
グループでの取り組みやサポートシステムを強化しましょう。仲間同士が切磋琢磨し、お互いに励まし合うことができれば、参加者はモチベーションを維持しやすくなります。


6. 季節やイベントに合わせたプログラム:
季節や特別なイベントに合わせたプログラムを提供することで、新鮮味や挑戦が生まれ、継続しやすくなります。


7. 定期的なフィードバック:
参加者には定期的に進捗や成果をフィードバックすることが重要です。これにより、自身の成長や改善を実感し、モチベーションを保ちやすくなります。


これらの方策を組み合わせることで、水氣道を通じた有酸素運動を楽しみながら、参加者が継続しやすい環境を構築できるでしょう。

 

 

ドクター飯嶋のコメント:
ムッシュGPTはAI(人工頭脳)なのですが、「水氣道(すいきどう)という水中有酸素運動を通じて生涯現役や健康長寿を目指す取り組みは素晴らしいですね。」というコメントは創始者として素直にうれしく感じます。


彼は、水氣道の参加者が途中で脱落せずに継続できるための方策として、具体的に7項目を挙げてくれています。


この中で、これまで水氣道が十分に降下的に実行できていない項目は、以下の3項目だと直感しました。


・項目1の<楽しさとコミュニケーション>


・項目4の<教育と理解>


・項目5の<季節やイベントに合わせたプログラム>


この3つの項目は、互いに無関係ではなく、相互に繋がっていると思います。


もっとも水氣道には水氣道ならではの<楽しさ>はあるのですが、水氣道に対する初歩的な理解が得られ、新しい対象や環境に対する警戒感が解消されてていくのを辛抱強く待つことが大切だと思います。


これまでの経験からすれば、最初の3カ月の稽古の取り組みが充実すると、その後の<楽しさ>を実感し易くなる傾向がみられます。


そのためには、充実したわかりやすいオリエンテーションが必要なのですが、今後の重要な課題の一つであると考えます。この課題が解決できれば、上記の3つの項目も効率的に機能することが期待できるようになるのではないかと考えます。


これとは、逆に、たとえ<楽しさ>や充実感が得られ、若い間は継続的に取り組めても、早晩引退を余儀なくされてしまう競技スポーツは少なくありません。


そのような、競技スポーツ愛好者やプロのアスリートも、残念ながら長期的な健康管理について一般人と同等以上か?というと、必ずしもそうではまさそうです。

 

そして、若い時の運動経験や実績を背景とする自信や健康観が、高齢者となって重要性が増すはずの養生や鍛錬に直接役立つのであれば良いのですが、残念ながら、一般の方ほど素直に医師のアドヴァイスを受け入れていただけないことを度々経験してきました。


次回(2月28日)は、こうした問題点について、皆様と共に考えていきたいと思います。

 

前回はこちら

 


チャットGPTが翻訳ソフトを使用していないというメリットの一端
某高性能有料「翻訳ソフト」にみられる専門用語の誤訳の捏造性?
(その2)


ムッシュGPTにお仕事を引き受けていただくために、前回検証した、某高性能自動翻訳機の誤訳の部分に修正を加えて、以下の中文(中国語の文書)で質問してみました。

 

我不是医生,但我可以提供一些一般性的信息。首先,您的症状改善可能与医生为您开具的两种中药——"加味逍遥散"和"当帰芍薬散"——的配方和周期性服用有关。

 

1. 中药配方的综合作用: "加味逍遥散"和"当帰芍薬散"是中医中的经典方剂,通常被用于调理女性的月经

 

2. 调、经痛等问题。这两种方剂可能通过多种成分的协同作用,综合调理身体的平衡,从而带来症状的改善。

 

3. 根据月经周期的交替使用: 您提到医生根据您的月经周期让您交替使用这两种药物。这可能有助于更好地适应身体的生理周期,以更精准地应对周期性的变化和不适。

 

4. 个体差异: 每个人的身体状况和反应是独特的。有时候,特定的治疗在一些人身上可能表现得更为有效,而在另一些人身上效果较差。您的身体可能对这两种药物的组合产生了积极的反应。

 

5. 心理影响: 有时候,期望治疗会奏效可能会对治疗的效果产生一定的影响。心理因素对身体的影响并不容忽视。


然而,为了更准确地了解为什么您在这种情况下感觉良好,最好的做法是与您的医生直接沟通。医生能够根据您的具体病史、体检结果和症状变化为您提供更专业和个体化的建议。

 

 


高性能として知られている某有料翻訳ソフトによる日本語訳

 

私は医者ではありませんが、一般的な情報を提供することはできます。 まず、症状の改善には、主治医から処方された2つの漢方薬「滋陰益気散」と「当帰芍薬散」の処方と周期的な服用が関係している可能性があります。

 

1.漢方処方の相乗効果:

『滋陰降火散』と『当帰芍薬散』は漢方の古典的な処方で、通常、女性の月経不順や月経痛を調整するために用いられます。 この2つの処方は、様々な成分との相乗効果で身体のバランスを総合的に整え、症状の改善をもたらす可能性がある。

 

2.月経周期に合わせて交互に服用:

月経周期に合わせて2種類の薬を交互に服用するよう、医師から指示されているとのことですね。 そうすることで、周期的な変化や不快感により正確に対応するために、体の周期によりよく適応することができるかもしれません。

 

3.個人差:

体調や反応は人それぞれです。 特定の治療法が、ある人にはより効果的で、ある人にはあまり効果的でないこともあります。 2種類の薬を併用することで、身体が良い反応を示す場合もあります。

 

4.心理的な影響:

治療が効くという期待が、その効き目に影響を及ぼすことがあります。 心理的要因が身体に与える影響は無視できない。

 

しかし、このような状況でなぜ調子がいいのかをより正確に把握するためには、主治医と直接話すのが一番です。 主治医は、あなたの病歴、身体検査の結果、症状の変化などに基づいて、より専門的で個別のアドバイスを提供することができるでしょう。

 

・・・・・・・・・・・・・・・


ドクター飯嶋のコメント:

最初の日本語の質問文を某高性能有料「翻訳ソフト」で中国語変換すると、
せっかくムッシュGPTが正しく反映してくれた<当帰芍薬散と加味逍遙散>に相当する部分を「翻訳ソフト」はわざわざ<汤吉牡丹散和上芍药散>という表記に変換してしまいました。これは、明らかに不適切な変換であり、「汤吉牡丹散」と「上芍药散」というふうに訳が捏造されたようなものです。

 

この翻訳中国語文の誤訳部分を修復して、<当帰芍薬散と加味逍遙散>に還元して再び日本語に変換すると今度は、「唐辛子麦門冬湯」と「香包散」というふうに、実際には存在していない処方名の訳が再び捏造されています。

 

たしかに「麦門冬湯」という漢方薬は実際に存在しますが、まさかそれに「唐辛子」を加えた「唐辛子麦門冬湯」なるものが存在する可能性は少ないと思います。


また「香包散」は聞いたことがありませんが「香蘇散」は良く知られていてとても紛らわしいです。

 

ちなみに、「麦門冬湯」と「香蘇散」は、わが国において、いずれも風邪の際に処方されることがありますが、タイプが合えば新型コロナウイルス感染症(Covid-19)にも処方することができます。

 

なぜ、このような、もっともらしい訳語が生成されるのかは不明ですが、余りにも、もっともらしい誤訳なので、もし私に漢方薬の専門知識が備わっていなければ、私自身も誤りを発見することができなかった可能性があります。

 

漢方薬についての質問に関して、英語による情報ベースでの対するチャットGPTは回答には限界があるのではないか、ということで質問文を中国語に翻訳して質問するということを試みました。

 

ムッシュGPTへの質問を中国語に変換するための翻訳に当たっては、某高性能有料「翻訳ソフト」をしました。その結果、この翻訳ソフトは有料であるからといって、必ずしも優良ではないことが確認されました。

 

それは、専門用語の誤訳というよりは、訳語の捏造に近いものでした。


捏造というのは「事実でない事を事実のようにこしらえて言うこと」(広辞苑)ですが、「翻訳ソフト」は、結果的に訳語を捏造したのと同様の結果をもたらす危険性があります。

 

その場合「事実でない事」というより「実際には存在しない用語」をシステムに内在するプログラムのメカニズムによって自動的に生成してしまうことがあるからです。

 

母国語以外のある外国語に翻訳する場合には、最低限でも、その言語の基礎的な単語や文法についての知識が必要だと思います。その理由は、誤訳と用語捏造が頻繁に行われているため、それを検出できるだけの能力を確保しておかなければならないからです。

 

大切な情報を収集するにあたって、安易にChatGPTや翻訳ソフトに頼ることに対して、私は自らを含め、警鐘を鳴らしておきたいと思います。

 

前回はこちら

 

糖尿病の罹患者数はなかなか減少しません。


糖尿病の診断は難しくないのですが、初期においては無症状であるためか、治療開始に至らない症例や治療を中断する症例が就労世代に多いことは大問題だと思います。

 

ですから、私は嘱託産業医としての重要な健康管理業務で職場健診が不可欠であり、未治療あるいは治療中断状態にある労働者を医療へとつなげていくための啓発に力を注いでいます。

 

 

以下は、私のクリニックの患者さん(米国人Aさん)からの質問ですが、休職中の職員(日本人Bさん)の職場復帰のための産業医面談でも同様の質問を受けたため、まずムッシュGPTに質問を投げかけてみました。

 

 

質問者:Bさん(日本人)

私は糖尿病の患者です。主治医から適切な治療を受けているので、セルフケアを怠らなければコントロール良好です。

 

将来、インスリンの自己注射を打つようにはなりたくないのですが、インスリン以外に糖尿病の注射薬があると聞き興味があります。その注射薬の概要について教えてください。

 

 

ChatGPT
糖尿病の治療には、インスリン以外にもさまざまな注射薬があります。これらの薬は、異なる働きを持ち、患者の状態によって処方されることがあります。

以下に、主な非インスリン注射薬の概要を示します:

 

1. GLP-1受容体作動薬(GLP-1 RA):

GLP-1受容体作動薬は、膵臓のインスリン分泌を促進し、同時に食欲を抑制します。これにより、血糖値の上昇を抑える効果があります。これらの薬は通常、食事前に皮下注射されます。一部のGLP-1 RAは週1回の投与が可能であり、患者の利便性を向上させています。


2. DPP-4阻害薬:

DPP-4阻害薬は、血中のGLP-1の分解を阻害し、インスリン分泌を増加させます。食後の血糖値の上昇を抑制する効果があります。これらの薬は通常、経口薬として利用されますが、一部は注射薬としても存在します。


3. SGLT2阻害薬:

SGLT2阻害薬は、腎臓での糖の再吸収を阻害し、尿中に糖を排泄させます。これにより、血糖値を下げる効果があります。これらの薬は通常、経口薬ですが、一部は注射薬としても利用されます。


これらの非インスリン注射薬は、糖尿病患者の血糖管理をサポートするために使われます。

 

ただし、具体的な治療方針は患者の状態や医師の判断により異なるため、最適な治療法は主治医との相談によって決定されるべきです。

 

 

ドクター飯嶋のコメント:
 質問者は非インスリン注射薬(インスリン以外の糖尿病治療用注射薬)について質問していますが、同一の成分でも、注射製剤ばかりでなく内服製剤が使用できる薬剤があることをムッシュGPTは親切に教えてくれています。


この方は、そもそも注射が大の苦手なので、内服も可能であれば、内服の製剤を選択することになるでしょう。


しかし、この方はまた、自分自身の旺盛な食欲とも戦っているため、食欲を抑制できるのであれば苦手な注射であっても選択肢に入れることでしょう。


糖尿病は、世界中の先進国において等しく問題になってるばかりでなく、食生活の欧米化(むしろ単に、米国化か?)に伴い発展途上国でも増加しています。とりわけ米国は糖尿病大国で、米国人が多大な関心を寄せている代表的な生活習慣病の一つです。


そこで、次回は米国人のAさんの質問に対する回答について検討していきたいと思います。


なお、今回のBさんの質問を英語に翻訳して、ムッシュGPTの回答が日本語と英語で違いがあるかどうかを確認してみることは興味深い視点だと思います。

 


Bさんの質問を題材としての、この話題については、2月26日(月)の記事でさらに掘り下げていきたいと思います。

 

 

前回はこちら

 

 

水氣道の考え方について、水氣道は競技スポーツとは明確に区別している立場を取っていることは、とても重要です。その理由をわかりやすく説明するために、ムッシュGPTに問いかけてみました。

 

質問者(ドクター飯嶋)

生涯現役とか健康長寿を目的とする場合、スポーツ競技の様に個人の優れた能力をさらに引き延ばすアプローチと弱点を発見して少しずつ着実に底上げして体力全体の均衡を図るアプローチでは、どちらの方が優れていますか?



ChatGPT
どちらのアプローチが優れているかは、個人の好みや特定の目標に依存します。

 

ただし、生涯現役や健康長寿を目指す場合、両方のアプローチを組み合わせることが一般的に効果的です。


1. 個人の優れた能力を引き延ばすアプローチ:

利点:

特定のスポーツ競技や活動に専念することで、その分野での専門知識や能力を高めることができます。これにより、競技力やスキルが向上し、その競技を通じて生涯現役を保つことが可能です。


欠点:

過度な専念がケガや過労の原因となる可能性があります。また、ある特定のスポーツに依存することで、全体的な体力や健康の均衡が欠ける可能性があります。

 


2. 弱点を発見して底上げするアプローチ:

利点:

健康全体を促進するために、個々の弱点や不足している要素に焦点を当てることができます。バランスの取れた運動や全身のトレーニングを通じて、全体的な体力と健康を向上させることが可能です。


欠点:

ある特定のスポーツや活動には専念せず、広範なトレーニングを行うことが求められます。そのため、深い専門知識やスキルが身につくまでには時間がかかるかもしれません。


総合的なアプローチが最も効果的であるとされています。

 

特定のスポーツや活動に専念しつつも、全体的な健康を保つためにバランスの取れたトレーニングやライフスタイルの改善を行うことが望ましいです。

 

個人の目標や嗜好に合わせて、柔軟にアプローチを組み合わせていくことが重要です。

 

 


ドクター飯嶋のコメント:
賢明なる読者の皆様は、私の質問の意図を、すでにお察しになられたのではないかと思います。

 

私は、まず一般論での質問を試みました。しかし、これは「水氣道」という具体的な名称を挙げこそはしなかったものの、「水氣道」にとって大切な原則に通じる問いかけなのです。

 

重要な結論が示されました。

 

「弱点を発見して少しずつ着実に底上げして体力全体の均衡を図るアプローチ」をムッシュGPTは総合的なアプローチと呼び、したがって、水氣道タイプのエクササイズが最も効果的である、ということになります。

 

ただし、このような場合の大切なポイントは、社会に広く展開させようという活動を主宰するにお当たっては、その明らかな長所ばかりでなく、気づきにくい短所やリスクについて事前に把握しておくべきことだと思います。


私が、ムッシュGPTに期待するのは、そのような注意を見出して喚起してもらうことに他なりません。


水氣道タイプのエクササイズの欠点について、彼の指摘は妥当であると思います。


❶広範なトレーニングを行うことが求められること


❷深い専門知識やスキルが身につくまでには時間がかかること


しかし、彼が指摘する欠点は、水氣道にとってはむしろ、不可欠な長所でもあります。要は、短所と評価されがちなものを、どのように長所として活用し価値の転換を図っていけば良いのか、ということではないでしょうか?

 

次回、2月21日(水)は、この点に関して、より具体的に掘り下げていきたいと思います。

 

前回はこちら

 


チャットGPTが翻訳ソフトを使用していないというメリットの一端
某高性能有料「翻訳ソフト」にみられる専門用語の誤訳の捏造性?

 


(その1)

今回は、2月9日(金)の記事で採りあげた材料を用いて、外国語でチャットGPTに質問する際の注意点について考えてみたいと思います。

 

ムッシュGPTとの出会いは、彼の誤訳、それも真逆の意味の訳語という甚だし誤訳に遭遇することにはじまりました。私としては、彼が使用している翻訳ツールについて検証すべく、質問したところ、特定の翻訳ソフトは使用していない、との回答をえたこともすでにご報告しました。

 

それでは、いったいムッシュGPTはどのようにして翻訳を行っているのか、ということをユーザーは知っておく必要があります。この問題は、今後も、引き続き検討することにして、ムッシュGPTが高性能の翻訳ソフトを使用したとしたら、その誤訳がさらに増幅し、拡大してしまった可能性があるということを体験したので紹介いたします。

 


質問者:Yさん(ドクター飯嶋のアドヴァイスにより改訂版)


私は20代の女性ですが、かかりつけの内科の先生から2週間ごとに当帰芍薬散と加味逍遙散というお薬を月経周期に併せて交互に交互に処方されていただくようになってから、体調も気分も良くなって久しいです。これらの薬は以前、それぞれ単独で継続して内服しても効果が表れなかったので不思議です。どのような理由が考えられるでしょうか?

 

 

高性能とされる某有料翻訳ソフトによる中国語訳(一部修正:ドクター飯嶋)


我是一名二十多岁的女性,自从医生每两周给我开一次 "加味逍遥散 "和 "当帰芍薬散",并根据我的月经周期交替服用后,我的身体感觉越来越好。 这很奇怪,因为在此之前,即使我继续单独服用这两种药,也没有任何效果。 这可能是什么原因呢?

 

ドクター飯嶋のコメント:
"加味逍遥散 "和 "当帰芍薬散"の部分は、「汤吉牡丹散和上芍药散」と翻訳されていました。


これでは、「汤吉牡丹散」と「上芍药散」という意味になってしまいます。
また、この部分の中国語(らしき漢字列)を日本語に再翻訳させると、「唐辛子麦門冬湯」と「香包散」となってしまい、再び捏造の訳文が生成されました。


実際に「麦門冬湯」という漢方薬は存在しますが、まさかそれに「唐辛子」を加えた「唐辛子麦門冬湯」なるものが存在する可能性は少ないと思います。


また「香包散」は聞いたことがありませんが「香蘇散」は良く知られていてとても紛らわしいです。

 

このようにChatGPTを外国語で活用する際に、高精度優良翻訳ソフト併用に伴うシステム併用に伴う問題という観点から、次回2月19日(月曜日)にさらに掘り下げて検討したいと思います。