ムッシュGPTと学ぶOpenAIの世界 ②

 

前回はこちら

 

 

Dr.飯嶋のイントロ

前回、私が質問した<同時並行処理>の方法自体が原因となって、生成文の作成が困難になるのではないか?という私の推測についてムッシュGPTからは十分な回答が得られていません。

今回は、これについて検討をすることにします。

 

 

4)生成文の文脈に矛盾が生じる可能性:

<理由・原因>❶質問者の質問文の明確な文脈の欠如❷理解力の欠如
という観点から、ムッシュGPTは以下の提案をしてくれました。


もしあなたが特定の質問や状況において不満を感じた場合、できるだけ明確に質問をしていただくか、疑問点があれば教えていただければと思います。

 


そこで、まずは、以下のような基本的な質問に改めてみました。

 

<質問2024-2>

あなたは言語モデルであり、同時に複数のタスクを処理できるように設計されていることを教えていただきました。 そこで、あなたが同時に処理できるタスク数について教えてください。



ChatGPT
私は同時に複数のタスクを処理できると言われていますが、具体的な同時処理の数は厳密には定義されていません。

私の基盤となるGPT-3.5アーキテクチャは、非常に大規模なモデルであり、複数のタスクにわたる情報を保持し、処理できるように設計されています。

しかし、同時に処理できる具体的な数は、計算機資源やアーキテクチャの特性に依存します。


通常、私は大量の情報やコンテキストをもとにして、単一のタスクに対して応答を生成します。

これは、幅広いトピックにわたる質問に対応する際や、文章の生成など、多岐にわたる用途に利用されることを意味します。

しかし、同時に処理できる具体的な数については、正確な情報が提供されていないため、明確な回答をするのは難しいです。


簡単な質問に対しては、比較的迅速に応答できる傾向がありますが、より複雑なタスクや文脈を要する場合は、処理に時間がかかることがあります。

 


Dr.飯嶋のコメント
簡単な質問文であっても回答が困難なケースもあるという実例に触れることができました。


しかも、他ならぬムッシュGPT自身の基盤となる自己説明が定義されてなく、なおかつ状況依存性である、ということは、とても興味深いキャラクターの持ち主だということがわかります。


今回は、以下の3つの情報を得ることができました。

 

1)具体的な同時処理の数は厳密には未定義


2)同時に処理できる具体的な数は、計算機資源やアーキテクチャの特性に依存


3)大量の情報やコンテキストをもとにして、単一のタスクに対して応答を生成


つまり、同時処理可能な限度については未確認(確認不能)であるということ、個別の質問文ごとに、同時処理するタスクの数が異なり、所要時間も異なる、というごく平凡な回答が得られました。

 

実は、この平凡な回答こそが、ムッシュGPTの頭脳の機能について理解するための基本的な情報源となるのです。これについては、次回のテーマとします。