プライマリケア・救急・心療内科 Vol.4

今月のテーマ<予防接種>

 

「ワクチン接種後の注意点」

 

 

○ワクチン接種後には、一過性の発熱や接種した部位での

 

腫脹(はれ)など軽微な副反応(副作用)が生じることがあります。

 

 

○ごく稀ですが、重大な有害事象が起こることがあります。

 

 

有害事象とは、

 

ワクチンとの因果関係がはっきりしないものを含め、

 

ワクチンを接種された患者に生じたあらゆる好ましくない、

 

あるいは意図しない徴候、症状、または病気をいいます。

 

 

これに対して、有害反応は、

 

病気の予防、診断、治療に通常用いられる用量で起こる

 

好ましくない反応であり薬物との因果関係があるものを指す。

 

 

 

対策:

 

1、予診票の記入によるリスクの確認をします。

 

 

2、実施前の問診と診察(面談)により、体調を確認します。

 

 

3、接種後10~30分は診療所内に待機していただき安全性を確保します。

 

 

4、接種の全過程において複数のスタッフによる確認を行う。

 

 

5、接種希望者には、なるべくかかりつけ医による接種を勧めています。

 

高円寺南診療所では、虚弱体質をはじめアレルギー体質や免疫異常など、

 

副反応(副作用)の発生しやすい体質の患者さんが多数を占めています。

 

しかし、幸いなことに四半世紀の間、

 

ワクチン接種による重大な有害事象は一例も経験していません。

 

しかし、その実績が油断に繋がらないよう注意しています。