認知のクセと言っても、
それは具体的にどういうこと?
と思われるかもしれません。
第1回では「人によって異なる物事の捉え方のパターン=認知のクセ」
と説明しました。
この「パターン」をつかむためには、
何らかの型に当てはめてみると分かりやすくなります。
今日はその型、
つまり「認知行動療法が基本とするモデル」について
理解して頂きたいと思います。
下を見てください。これがその基本モデルです。
<私の中で起こっていること>
出来事、相手 ⇔ 「認知」 ― 「感情」
| × |
「身体反応」 ― 「行動」
このモデルを使って何をするのかというと、
何かの出来事を受けて、
「私の中で起こっていること」を図のように
「認知」「感情」「身体反応」「行動」に分解して
理解しようとするのです。
それぞれの要素は影響しあっていますが、
出発点は「認知」であり、
その結果として「感情」「身体反応」「行動」が起こると考えます。
結果は物事の捉え方次第、言いかえれば、
この「認知」をうまく工夫できるようになれば、
そしてさらに行動が伴えば、
今まで苦手としていた場面/相手に出くわしても、
良い結果を生み出せるようになります。
ストレスフルだった出来事が
ストレスフルでなくなるということです。
今日はこのへんで。
次回はわかりやすい例を用いて説明したいと思います。
臨床心理士 宮仕 聖子