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引き続き、ムッシュGPTとドクチュールGPTへの質問を続けます。質問内容は杉並国際クリニックに通院中の複数の患者の方々から寄せられたご質問を集約したものです。

 

(質問者)杉並国際クリニック患者諸氏

 

(質問)空気嚥下症の原因について教えてください。

 

回答者1(ムッシュGPT)


ChatGPT
空気嚥下症(Aerophagia)は、主に無意識のうちに過剰な空気を嚥下する状態を指します。この状態の原因はさまざまですが、一般的な要因は以下の通りです:


1.食事や飲み物の摂取中の空気の摂取:

食べ物や飲み物を摂取する際に、口を開けていることで口腔内に多くの空気が入り、それが嚥下されることがあります。特に急いで食事をする場合や、飲み物を飲む際にストローを使うと、これが起こりやすくなります。


2.口呼吸:

口呼吸をすると、口腔内に大量の空気が取り込まれる可能性があります。口呼吸は、鼻が詰まっている場合や口が開いている状態で寝ている場合などによく見られます。


3.緊張やストレス:

緊張やストレスがあると、人は無意識のうちに浅い呼吸や口呼吸をすることがあります。これによって過剰な空気を摂取しやすくなります。


4.消化器系の問題:

消化器系の問題、特に胃腸の運動異常や消化不良が空気嚥下症の原因となることがあります。消化器系の問題によって、胃腸の動きが滞ると、消化ガスが蓄積され、それが嚥下されることがあります。


5.咀嚼不良:

食べ物を十分に咀嚼せずに飲み込むことで、口腔内に空気が含まれる可能性があります。これは、歯の問題や嚥下機能の障害が原因で起こることがあります。


空気嚥下症の治療には、原因に応じてアプローチが異なります。たとえば、食事の際にゆっくりと食べることや、鼻呼吸を促進するための訓練、消化器系の問題に対する治療などが考えられます。場合によっては、ストレス管理やリラクセーションテクニックも役立つ場合があります。

 

 

回答者2(ドクチュールGPT)

空気嚥下症(そらえんげしょう)、別名エアロファジーは、過剰に空気を飲み込むことによって生じる状態で、腹部の膨満感、げっぷ、ガスなどの症状を引き起こします。以下に空気嚥下症の主な原因を説明します。

 

1. 速い食事
食事を急いで食べると、食べ物と一緒に大量の空気を飲み込むことがあります。これは空気嚥下症の一般的な原因の一つです。

 

2. ガムやキャンディーの摂取
ガムを噛む、または硬いキャンディーを舐めることで、無意識に空気を飲み込むことがあります。

 

3. 炭酸飲料の摂取
炭酸飲料を飲むと、炭酸ガスが胃に入り、空気嚥下症を引き起こすことがあります。

 

4. 喫煙
喫煙する際に空気を吸い込むことがあり、これが原因で空気嚥下症が発生することがあります。

 

5. ストレスと不安
ストレスや不安が強いと、無意識に空気を飲み込むことがあります。これは、精神的な緊張や焦燥感が原因で起こることが多いです。

 

6. 口呼吸
鼻づまりや習慣的な口呼吸が原因で、口から空気を吸い込みやすくなります。これも空気嚥下症の一因となります。

 

7. 一部の食べ物や飲み物
豆類や一部の野菜(例:ブロッコリー、キャベツ)などのガスを発生させやすい食べ物は、空気嚥下症の症状を悪化させることがあります。

 

8. 健康状態
一部の健康状態(例:胃食道逆流症、消化不良、過敏性腸症候群)も、空気嚥下症を引き起こす要因となります。

 

9. 義歯
不適切な義歯(入れ歯)は、空気を飲み込む原因になることがあります。

 

予防と対策

空気嚥下症を予防するためには、以下の対策が有効です。

 

• ゆっくり食べる:

食事のペースを落とし、よく噛んで食べることで、空気を飲み込む量を減らします。

 

• ガムやキャンディーの摂取を控える:

これらを控えることで、無意識に空気を飲み込む機会を減らします。

 

• 炭酸飲料を避ける:

炭酸飲料の摂取を減らすことで、胃に入るガスの量を減らします。

 

• 口呼吸を避ける:

鼻呼吸を意識し、鼻づまりの治療を行います。

 

• ストレス管理:

リラクゼーション法やストレス管理の方法を取り入れ、精神的な緊張を緩和します。

 

• 適切な義歯の使用:

義歯が適切にフィットするように調整します。

 

 

まとめ
空気嚥下症は、主に生活習慣や食事習慣によって引き起こされます。予防には、ゆっくり食事をすることや、炭酸飲料の摂取を控えることが重要です。また、ストレス管理や適切な口呼吸の維持も重要な対策となります。空気嚥下症の症状が続く場合は、医師の診断を受けることをお勧めします。

 

ドクター飯嶋のコメント:
今回の比較で私自身が、最初に指摘しておきたいことは、ドクチュールGPTは日本語に精通した日本人の博士(ドクトル)と同等ではないということです。

なぜなら、彼は冒頭で、空気嚥下症(そらえんげしょう)と回答していることから明らかです。

正解は空気嚥下症(くうきえんげしょう)です。

 

そもそもムッシュGPTが日本人的でないことはすでに指摘しましたが、()書きが施されている場合には注意を要します。

専門的な内容をドクチュールGPTとディスカッションする場合は、英語かフランス語が望ましいような気がいたします。

彼は、日本語の質問をいったん英語に翻訳して考え、その結果を再び日本語に翻訳して回答します。ただし、かれは本格的で精度の高い翻訳ソフトを使用することなく、文脈を分析して、統計学的につながりの良い言葉を選択して文書を生成するという頭脳回路を持っています。それが彼の強みであることもありますが、同時に大きな弱点でもあり限界でもあるため、特別な注意を要します。


それはさておき、今回私がとくに興味深く感じられた部分は、ドクチュールGPTの回答文に私が下線を施した部分です。ムッシュGPTの回答と比較すると、より具体的で素人の方にもわかりやすく実践し易い内容が紹介されているのではないでしょうか?


専門性が高まるからといって、説明が難しいことの言い訳をしてはならないことの教訓を得たような思いがしました。

 

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インタヴュアー:ドクター飯嶋


生涯エクササイズにおいて、競技スポーツのように、参加者各人の優れた側面に着目して、その側面を中心に機能をさらに強化し続けていくアプローチと、健康測定等により参加者各人の弱点や劣後する側面を発見して、その機能や能力を底上げすることによって総合的な心身機能のバランスを整えていこうとするアプローチがあります。それぞれのアプローチの欠点について考察してください。

 

 

ChatGPT

それぞれのアプローチには、特定の欠点が存在します。

 

1. 競技スポーツのようなアプローチの欠点:

• 過度な焦点: このアプローチでは、参加者の優れた側面に焦点を当てるため、その側面以外の要素が見落とされる可能性があります。特定の能力や技術を強化することで、全体的な健康や機能のバランスを無視してしまうことがあります。


• リスクの増加: 競技スポーツのようなアプローチは、競技に必要なトレーニングや競技中のリスクを取り入れる場合があります。これにより、怪我や過度の負担が生じ、参加者の健康に悪影響を与える可能性があります。

 


2. 健康測定に基づくアプローチの欠点:

• 過剰な焦点: このアプローチでは、参加者の弱点や健康リスクに焦点を当てるため、ポジティブな側面が見落とされる可能性があります。参加者が持つ能力や強みを活かす機会を逃すことがあります。

 

• 統一的なアプローチの不足: 健康測定に基づくアプローチは、個々の参加者のニーズや状況に基づいて個別化される必要があります。一般的なガイドラインやプログラムだけでなく、個々のケースに応じたアプローチが必要です。
これらの欠点を克服するためには、両方のアプローチを組み合わせ、バランスを取ることが重要です。個々の参加者のニーズや目標に応じて、適切なアプローチを採用し、トレーニングやプログラムを調整することが重要です。

 

ドクター飯嶋(水氣道創始者・実践指導者)のコメント

「健康測定に基づくアプローチの欠点」について、ムッシュGPTは、2点あげています。

 

第1点は、ポジティブな側面が見落とされる可能性や参加者が持つ能力や強みを活かす機会を逃すことを指摘しています。この意見は、たとえば、水氣道が参加者の弱点や健康リスクのみに焦点を当てている場合には該当する可能性があります。しかし、実際の水氣道は、参加者の弱点や健康リスクを優先的に解決するアプローチはとっていますが、それに併せて、参加者のポジティブな側面を発見し、その持つ能力や強みを活かす機会を豊富に提供することができるシステムであるということができます。


第2点は、「一般的なガイドラインやプログラムだけでなく、個々のケースに応じたアプローチが必要」という指摘ですが、これはむしろ逆ではないでしょうか。個々の参加者の健康測定に基づくアプローチであるからこそ、「個々のケースに応じたアプローチ」が可能になるのです。


水氣道の妙味は、「統一的なアプローチ」の基礎の上に立って団体でのエクササイズを行いながら、個別のプログラムを追加していく方式が絶妙に組み合わされているところにあるといえるでしょう。

 

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企業の衛生委員会における産業医の「衛生講話」

 

第21回:特論⑩

 

カスタマーハラスメント対策(その5)

 

杉並区役所安全衛生委員会(令和6年7月18日)産業医講話参考資料

 

産業医講話のテーマとして提案されたカスタマーズ・ハラスメント対策に関して、カスタマーズ・ハラスメント対策というテーマに関して、友人であり、また私の患者でもあるA氏に、匿名を条件にインタビューする機会を得ました。A氏は、私の元国家公務員で定年後に現在行政法の専門家として某大学で教鞭をとっています。

 

最初に、インタヴューの流れを振り返ってみます。

 

友人A氏とのインタビューの質疑応答を通じて、省庁の担当や地方公共団体の対応について、以下のように詳しく学びました。

 

まず、カスタマーズ・ハラスメント対策を担当すべき省庁についての質問です。厚生労働省がその主体であり、労働環境や労働者の権利保護に関する政策を管轄しているため、カスタマーズ・ハラスメントもその一環として取り扱われています。

 

また、地方公共団体におけるカスタマーズ・ハラスメント対策について、一般的には厚生労働省ではなく該当する地方自治体の関連部署が担当することが説明されました。具体的には、区役所や関連部局がその役割を果たします。

 

このように、地方公共団体におけるカスタマーズ・ハラスメント対策に関しては、被害者支援や再発防止策の検討など、様々な手順があります。具体的な対応は、被害の程度や状況に応じて柔軟に行われます。

 

さらに、地方公共団体におけるカスタマーズ・ハラスメント対策を支援するために、都や国の担当部署についても説明がありました。都道府県労働局や厚生労働省地方厚生局などが、地域の労働者や雇用環境に関する政策や指導を行っています。

 

最後に、総務省や法務省がカスタマーズ・ハラスメント対策において補助的な役割を担っていることが明らかにされました。総務省は地方自治体の支援や指導を行い、法務省は法的なアドバイスや情報提供を行う役割を果たしています。

 

このように、各省庁や地方自治体が連携し、カスタマーズ・ハラスメント対策に取り組んでいます。彼らの協力により、労働者の権利保護や労働環境の改善が図られています。

 

飯嶋医師(杉並区役所産業医):

Aさん。本日は、急な御願いにもかかわらず、快諾してくださいまして、ありがとうございます。

 

A氏:

いえ、こちらこそよろしくお願いいたします。私にとっても大切で興味深いテーマです。ただし、予め申し上げておきますが、この問題についての対策は、主に民間企業に対してですが、厚生労働省もようやく企業独自の対策を促進すべきかどうか検討をはじめている段階のようです。また、私もOBではありますが、必ずしもこのテーマに特化した専門家ではないことを予めご了解ください。そこで、区の職員の皆様には、あくまでも参考程度、ということでご了解を得てくださいますよう、お願いいたします。

 

飯嶋医師(杉並区役所産業医):

了解いたしました。その旨、インタビュー記録の冒頭に明記させていただきます。さっそくですが、質問をはじめさせていただきます。

 

A氏:

どうぞ、ご質問ください。私の答えられる範囲でお答えいたします。

 

・・・・・・・・・・・・・・・

 

質問1:

日本国においてカスタマーズ・ハラスメント対策を担当すべきなのは、いずれの省庁なのか教えてください。

 

回答1:

日本国において、カスタマーズ・ハラスメント対策を担当すべき省庁は、一般的に厚生労働省(またはその所管部局)です。厚生労働省は労働環境の健全性や労働者の権利保護に関する政策を管轄しており、カスタマーズ・ハラスメントも労働環境における重要な問題の一つと位置づけられています。

 

 

質問2:

日本国において、カスタマーズ・ハラスメント対策を担当すべき省庁は、民間企業における対策ではなく、たとえば東京都特別区などの地方公共団体の職員が区民から受けるカスタマーズ・ハラスメント対策についても、一般的に厚生労働省(またはその所管部局)なのでしょうか?

 

回答2:

申し訳ありません、誤解を招く答えでした。一般論で答えてしまいました。地方公共団体におけるカスタマーズ・ハラスメント対策については、一般的に厚生労働省ではなく、該当する地方自治体の関連部署が担当します。具体的には、東京都特別区などの地方公共団体の場合、区役所や関連部局がカスタマーズ・ハラスメントに関する相談や対応を行います。地方自治体は、地域社会の健全な発展と市民の福祉を担当しており、その一環としてハラスメント対策も重要な課題となっていることでしょう。

 

 

質問3:

地方公共団体におけるカスタマーズ・ハラスメント対策については、該当する地方自治体の関連部署が担当するのですね。そして、具体的には、東京都特別区などの地方公共団体の場合、区役所や関連部局がカスタマーズ・ハラスメントに関する相談や対応を行うとのことですが、区役所職員が担当した区民からのカスタマーズ・ハラスメントを受けた場合は、具体的にどのような対応がなされるべきでしょうか?

 

回答3:

地方公共団体におけるカスタマーズ・ハラスメントの対応は、以下のような手順に従うことが一般的です。


被害の受けた職員の安全確保:

まず、被害を受けた職員の安全を確保します。必要に応じて、直ちに安全な場所へ移動させたり、警備員や上司に通報したりします。

 

事情の確認と記録:

被害を受けた職員から事情を聴き、カスタマーズ・ハラスメントがどのような状況で起きたのかを確認します。この際には、詳細な記録を取ります。

 

被害者支援と心理的ケア:

被害を受けた職員に対して、精神的な支援や心理的なケアを提供します。必要であれば、カウンセリングや相談支援を提供します。
加害者の取り締まりと指導: カスタマーズ・ハラスメントを行った加害者に対して、適切な指導や処分を行います。これには、注意や警告、場合によっては法的措置を含む場合もあります。


再発防止策の検討と実施:

カスタマーズ・ハラスメントが再発しないよう、適切な予防策や対策を検討し、実施します。これには、職員教育やトレーニング、セキュリティ対策の強化などが含まれます。


情報の共有と報告:

カスタマーズ・ハラスメントの対応に関する情報は、関係する部署や関係者間で適切に共有され、必要な報告が行われます。これにより、類似の事案に対する対応が円滑に行われるようにします。

 

地方公共団体では、これらの手順に基づいて、被害者の保護と加害者の取り締まりを行い、カスタマーズ・ハラスメントの防止と解決に取り組んでいくことになるのではないかと考えております。

 

 

質問4:

それでは、地方公共団体におけるカスタマーズ・ハラスメントの対応を支援する都や国の担当部署を具体的に教えてくださるととても助かります。

 

回答4:

地方公共団体におけるカスタマーズ・ハラスメントの対応を支援するために、都や国の担当部署としては以下のようなものがあります。


都道府県労働局:

都道府県労働局は、地方公共団体の労働環境や労働者の権利に関する問題に対応する役割を果たしています。カスタマーズ・ハラスメントの対策や相談に関する情報提供や支援を行うことがあります。


厚生労働省地方厚生局:

厚生労働省地方厚生局は、地域の労働者や雇用環境に関する政策や指導を行う部署です。地域の労働者がカスタマーズ・ハラスメントに遭った場合の相談窓口として機能することがあります。


消費者センター:

消費者センターは、消費者に関する相談やトラブル解決を支援する機関ですが、一部の地域では労働者のカスタマーズ・ハラスメントに関する相談も受け付けていることがあります。


労働基準監督署:

労働基準監督署は、労働基準法に関する監督や指導を行う機関であり、労働環境における問題に対応します。カスタマーズ・ハラスメントが労働基準法に違反する可能性がある場合、労働基準監督署が介入することがあります。

 

これらの部署や機関は、地方公共団体におけるカスタマーズ・ハラスメント対策を支援し、労働者の権利保護や労働環境の改善に取り組んでいるか、少なくとも、今後はさらにその役割を強化していくことになるのではないか、と想定しています。

 

 

質問5:

いまのお話の中で、消費者センターというのは、意外でした。消費者センターは、消費者に関する相談やトラブル解決を支援する機関ですが、一部の地域では労働者のカスタマーズ・ハラスメントに関する相談も受け付けていることがあるのですね。それでは、区役所の職員が区民から受けたカスタマーズ・ハラスメントについて、誰がどのように相談することを想定することができますか?

 

回答5:

区役所の職員が区民から受けたカスタマーズ・ハラスメントについて相談する場合、以下のような方法が考えられます。


上司や人事部門への相談:

最初に、職場内の上司や人事部門に相談することができます。上司や人事部門は、労働環境や労働者の権利に関する問題に対応する責任があります。カスタマーズ・ハラスメントに関する相談や報告は、これらの部署を通じて対応される場合があります。


労働組合への相談:

労働組合に加入している場合、労働組合の担当者に相談することができます。労働組合は、労働者の権利や福利厚生を代表する組織であり、カスタマーズ・ハラスメントに関する問題に対する支援や助言を提供することがあります。


消費者センターへの相談:

一部の地域では、消費者センターが労働者のカスタマーズ・ハラスメントに関する相談も受け付けている場合があります。区役所の職員が消費者センターに相談することで、労働者としての権利や対応方法についてアドバイスを受けることができます。


ああ、失礼!そのために、産業医の飯嶋先生が期待されているのでしたね!

いずれにしましても、これらの方法により、区役所の職員はカスタマーズ・ハラスメントに遭った場合に、適切な相談先を見つけることができます。重要なのは、早期に問題を上司や関連部署に報告し、適切な対応を求めることなのではないでしょうか。

 

 

質問6:

そもそも論になって恐縮ですが、地方公共団体におけるカスタマーズ・ハラスメントの対応を支援するために、国の担当部署として、厚生労働省が主体であり、たとえば、総務省や法務省が関与しない理由について教えてください。

 

回答6:

なるほど、ご尤もなご質問です。国の担当部署として厚生労働省が主体である理由は、カスタマーズ・ハラスメントが労働環境や労働者の権利に密接に関連しているためです。カスタマーズ・ハラスメントは、一般的に労働者が顧客や利用者から受けるハラスメントの形態の一つであり、労働環境の問題として位置付けられます。そのため、労働者の権利保護や労働環境の改善を担当する厚生労働省が、カスタマーズ・ハラスメント対策の主体となっています。


総務省や法務省がカスタマーズ・ハラスメント対策に直接関与しない理由は、以下のような点が考えられます。


業務分担の原則:

各省庁がそれぞれの分野に特化して業務を担当するため、厚生労働省が労働環境に関する問題を担当するのが自然な役割分担とされています。


法的な規定の関係:

カスタマーズ・ハラスメントが労働環境や労働者の権利に関する問題であるため、法的な規定や労働関連の法律に基づいて対応する必要があります。このため、法務省との関係は、法的な側面での支援やアドバイスを求める場合に関与することがありますが、主体的な対応は厚生労働省が行います。


地方自治体の自治権:

カスタマーズ・ハラスメントの対応は、地方自治体の管轄下で行われることが一般的です。そのため、総務省が地方自治体に対して一元的に指示を出す必要性は低く、地域の実情に合わせて地方公共団体が対応することが重視されます。


以上のような理由から、厚生労働省がカスタマーズ・ハラスメントの対応を主体としている一方で、総務省や法務省は関連する法的な規定や地方自治体の支援など、補助的な役割を担っています。

 

 

質問7:

厚生労働省がカスタマーズ・ハラスメントの対応を主体としている一方で、総務省や法務省は関連する法的な規定や地方自治体の支援など、補助的な役割を担っているとのことですが、実際上の説明してください。

 

回答7:

具体的に、総務省や法務省がカスタマーズ・ハラスメント対策において担う補助的な役割について説明します。

 

総務省:

地方自治体支援: 総務省は地方自治体の支援や指導を行う役割を担っています。地方自治体がカスタマーズ・ハラスメントの対策に取り組む際に、必要な情報やガイドラインを提供したり、地域ごとのニーズに合わせた支援を行ったりしています。また、地方自治体が適切な措置を講じるための助言や指導を行うこともあります。


法務省:

法的アドバイス: カスタマーズ・ハラスメントに関連する法的な問題や規定について、法務省がアドバイスや情報提供を行います。特に、労働関連の法律や労働基準法に基づく労働者の権利や雇用規則の解釈に関する支援を提供します。地方自治体や企業が法的な問題に直面した場合には、法務省が必要なアドバイスや情報を提供し、法的な観点からの対応を支援します。

 

これらの役割により、総務省や法務省はカスタマーズ・ハラスメント対策において、厚生労働省と連携して地方自治体や関係機関に必要な支援を提供し、より効果的な対応を促進しています。

 

 

飯嶋医師(杉並区役所産業医):

Aさん。とても分かりやすく、丁寧に説明してくださいましてありがとうございました。やはり、第一線の要職を歴任された行政マンとしての永年の御経験と、アカデミックな研究活動、教育に携わっていらっしゃる方のお話は説得力があり、とても実践的なアドバイスもいただけました。

 

A氏:

いえいえ。厳密に正しく回答できていない箇所もあるかとは思いますが、あくまでも参考意見ということでお願いいたしたいと思います。私自身も杉並区民の一人ですので、飯嶋先生や杉並区の職員の皆様、ひいては地元杉並区民の皆様のために少しでもお役に立てれば幸いです。

 

8月26日PDF

 

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引き続き、ムッシュGPTとドクチュールGPTへの質問を続けます。質問内容は杉並国際クリニックに通院中の複数の患者の方々から寄せられたご質問を集約したものです。

 

 

(質問者)杉並国際クリニック患者諸氏

 

(質問)空気嚥下症の原因について教えてください。

 

 

回答者1(ムッシュGPT)

ChatGPT
空気嚥下症(Aerophagia)は、主に無意識のうちに過剰な空気を嚥下する状態を指します。この状態の原因はさまざまですが、一般的な要因は以下の通りです:


1.食事や飲み物の摂取中の空気の摂取:

食べ物や飲み物を摂取する際に、口を開けていることで口腔内に多くの空気が入り、それが嚥下されることがあります。特に急いで食事をする場合や、飲み物を飲む際にストローを使うと、これが起こりやすくなります。


2.口呼吸:

口呼吸をすると、口腔内に大量の空気が取り込まれる可能性があります。口呼吸は、鼻が詰まっている場合や口が開いている状態で寝ている場合などによく見られます。


3.緊張やストレス:

緊張やストレスがあると、人は無意識のうちに浅い呼吸や口呼吸をすることがあります。これによって過剰な空気を摂取しやすくなります。


4.消化器系の問題:

消化器系の問題、特に胃腸の運動異常や消化不良が空気嚥下症の原因となることがあります。消化器系の問題によって、胃腸の動きが滞ると、消化ガスが蓄積され、それが嚥下されることがあります。


5.咀嚼不良:

食べ物を十分に咀嚼せずに飲み込むことで、口腔内に空気が含まれる可能性があります。これは、歯の問題や嚥下機能の障害が原因で起こることがあります。


空気嚥下症の治療には、原因に応じてアプローチが異なります。たとえば、食事の際にゆっくりと食べることや、鼻呼吸を促進するための訓練、消化器系の問題に対する治療などが考えられます。場合によっては、ストレス管理やリラクセーションテクニックも役立つ場合があります。

 

 

回答者2(ドクチュールGPT)

 

空気嚥下症(そらえんげしょう)、別名エアロファジーは、過剰に空気を飲み込むことによって生じる状態で、腹部の膨満感、げっぷ、ガスなどの症状を引き起こします。以下に空気嚥下症の主な原因を説明します。

 

1. 速い食事
食事を急いで食べると、食べ物と一緒に大量の空気を飲み込むことがあります。これは空気嚥下症の一般的な原因の一つです。

 

2. ガムやキャンディーの摂取
ガムを噛む、または硬いキャンディーを舐めることで、無意識に空気を飲み込むことがあります。

 

3. 炭酸飲料の摂取
炭酸飲料を飲むと、炭酸ガスが胃に入り、空気嚥下症を引き起こすことがあります。

 

4. 喫煙
喫煙する際に空気を吸い込むことがあり、これが原因で空気嚥下症が発生することがあります。

 

5. ストレスと不安
ストレスや不安が強いと、無意識に空気を飲み込むことがあります。これは、精神的な緊張や焦燥感が原因で起こることが多いです。

 

6. 口呼吸
鼻づまりや習慣的な口呼吸が原因で、口から空気を吸い込みやすくなります。これも空気嚥下症の一因となります。

 

7. 一部の食べ物や飲み物
豆類や一部の野菜(例:ブロッコリー、キャベツ)などのガスを発生させやすい食べ物は、空気嚥下症の症状を悪化させることがあります。


8. 健康状態
一部の健康状態(例:胃食道逆流症、消化不良、過敏性腸症候群)も、空気嚥下症を引き起こす要因となります。


9. 義歯
不適切な義歯(入れ歯)は、空気を飲み込む原因になることがあります。

 

予防と対策
空気嚥下症を予防するためには、以下の対策が有効です。


ゆっくり食べる:

食事のペースを落とし、よく噛んで食べることで、空気を飲み込む量を減らします。


ガムやキャンディーの摂取を控える:

これらを控えることで、無意識に空気を飲み込む機会を減らします。


炭酸飲料を避ける:

炭酸飲料の摂取を減らすことで、胃に入るガスの量を減らします。
口呼吸を避ける: 鼻呼吸を意識し、鼻づまりの治療を行います。


ストレス管理:

リラクゼーション法やストレス管理の方法を取り入れ、精神的な緊張を緩和します。

 

適切な義歯の使用:

義歯が適切にフィットするように調整します。

 

 

まとめ

 

空気嚥下症は、主に生活習慣や食事習慣によって引き起こされます。予防には、ゆっくり食事をすることや、炭酸飲料の摂取を控えることが重要です。また、ストレス管理や適切な口呼吸の維持も重要な対策となります。空気嚥下症の症状が続く場合は、医師の診断を受けることをお勧めします。

 


ドクター飯嶋のコメント:
今回の比較で私自身が、最初に指摘しておきたいことは、ドクチュールGPTは日本語に精通した日本人の博士(ドクトル)と同等ではないということです。

なぜなら、彼は冒頭で、空気嚥下症(そらえんげしょう)と回答していることから明らかです。

 

正解は空気嚥下症(くうきえんげしょう)です。

 

そもそもムッシュGPTが日本人的でないことはすでに指摘しましたが、()書きが施されている場合には注意を要します。

 

専門的な内容をドクチュールGPTとディスカッションする場合は、英語かフランス語が望ましいような気がいたします。

 

彼は、日本語の質問をいったん英語に翻訳して考え、その結果を再び日本語に翻訳して回答します。

ただし、本格的で精度の高い翻訳ソフトを使用することなく、文脈を分析して、統計学的につながりの良い言葉を選択して文書を生成するという頭脳回路を持っています。

 

それが彼の強みであることもありますが、同時に大きな弱点でもあり限界でもあるため、特別な注意を要します。

 

ムッシュGPTの回答と比較すると、より具体的で素人の方にもわかりやすく実践し易い内容が紹介されているのではないでしょうか?


専門性が高まるからといって、説明が難しいことの言い訳をしてはならないことの教訓を得たような思いがしました。

 

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生涯エクササイズによって健康長寿を目指す場合には、いろいろなアプローチがあります。

 


インタヴュアー:ドクター飯嶋
生涯エクササイズにおいて、競技スポーツのように、参加者各人の優れた側面に着目して、その側面を中心に機能をさらに強化し続けていくアプローチと、健康測定等により参加者各人の弱点や劣後する側面を発見して、その機能や能力を底上げすることによって総合的な心身機能のバランスを整えていこうとするアプローチがあります。

 

生涯現役や介護予防など健康長寿を目的とする場合には、いずれのアプローチが優れているでしょうか?

 


ChatGPT
健康長寿を目指す場合には、両方のアプローチが重要ですが、特定の状況や個々のニーズに応じて異なります。


競技スポーツのようなアプローチは、参加者の優れた側面を強調し、それをさらに発展させることで、生涯現役を維持するのに役立ちます。これは、競技力や筋力、持久力などの特定の能力を強化することで、体力やパフォーマンスを維持し、ケガや病気のリスクを減らすのに役立ちます。


一方で、健康測定や弱点の発見を中心とするアプローチは、個々の参加者の健康状態やリスクを評価し、それに基づいて適切な介入や予防策を提供することで、健康長寿を支援します。このアプローチは、潜在的な健康リスクや機能の低下を特定し、それらに対処することで、将来の健康問題を予防し、生涯を通じて健康的な状態を維持するのに役立ちます。


したがって、健康長寿を目指す場合には、競技スポーツのようなアプローチと健康測定に基づくアプローチの両方を組み合わせることが重要です。個々の参加者のニーズや目標に応じて、それぞれのアプローチを適切に組み合わせ、バランスを取ることが重要です。

 

 


ドクター飯嶋(水氣道創始者・実践指導者)のコメント


健康長寿を目指す場合には、競技スポーツのようなアプローチと健康測定に基づくアプローチの両方を組み合わせることが重要であるとのムッシュGPTの意見は尤もです。

 

しかし、単に健康長寿を目指すのと、生涯現役のために生涯継続可能なエクササイズを実践するのとは、明確な違いがあることを指摘しておきたいと思います。

 

それは、ほとんどの競技スポーツは、加齢とともに、いずれ継続が困難となり、「引退」せざるを得なくなりがちだからです。

 

これに対して、水氣道は競技スポーツから引退した方にとっても、さらに継続可能なエクササイズである、ということを大切に受け止めていただきたいと思います。

 

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企業の衛生委員会における産業医の「衛生講話」


第20回:特論⑨カスタマーハラスメント対策(その4)


<令和6年7月18日(木)の杉並区役所安全衛生委員会産業医講話資料から>
テーマ「カスハラに対する有用な対応策や、職員がとるべき行動」


杉並区役所統括産業医 飯嶋正広

 


私は、このテーマに取り組みはじめてから、カスタマーハラスメント問題は、一部の人々の課題ではなく、個々人が広く社会全体の問題として受け止め、共有し、話し合って、一定のコンセンサスを築いていく道筋が必要だと考えるようになりました。今回は、総まとめになります。


想定質問5:

いろいろな問題点や課題があることはわかりました。それでは、実際に、杉
並区役所としては、どのような取り組みをしていったらよいでしょうか?

 

回答:

率直に申し上げれば、杉並区役所単独で解決できる課題ではなく、都や国、そして、杉並区民をはじめ国民全体が真剣に取り組まなければならないテーマであると認識しております。


しかしながら、まずは実施可能性があり、有効な方法と考えられることを僭越ながらまとめてみることに致しました。

 

<杉並区役所における総合的な対策の提言>


これらの課題を克服するためには、カスタマーハラスメントの問題を社会全体で理解し、解決していく必要があります。以下、具体策を列挙します。


① 区職員への教育や研修の充実


➁ 適切メンタルヘルスサポート(区職員のみならず、当該ハラスメントをもたらした区民を含める)


③ 法的対応の整備(これは、条例では難しいので、都や国との協議が必要か?)


④ 区民への広報活動

 

ついで、より詳細な説明を追加させていただきます。

 

1.事例収集と会議の開催:あらゆる機会を活用して、カスタマーハラスメントの事例報告集をまとめ、区全体の課題として取り組むための対策を協議し、具体的な対応マニュアルを他の自治体に先駆けて策定する。


2.研修と教育:職員に対する定期的な研修と教育プログラムを設け、特性を持つ区民への理解と対応力を向上させる


3.専門家との連携:精神保健福祉士、カウンセラー、手話通訳者、文化専門家など、専門家との連携を強化し、適切なサポートを提供する体制を整える


4.多様な支援体制:バリアフリー環境の整備、多言語対応の強化、障害者支援機器の導入など、多様な支援体制を構築する


5.メンタルヘルスサポート:職員自身の精神的な健康を保つための支援体制を確立し、過度なストレスや負担を軽減する。


東京都特別区の中でも先進性が期待されている杉並区は、以上の対策を組み合わせて講じることで、様々な特性を持つ区民に対してより適切で効果的な対応ができるようになるのではないでしょうか。

 

8月19日PDF

 

 

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引き続き、ムッシュGPTとドクチュールGPTへの質問を続けます。質問内容は杉並国際クリニックに通院中の複数の患者の方々から寄せられたご質問を集約したものです。

 

(質問者)杉並国際クリニック患者諸氏

 

(質問)脊柱管狭窄症の原因について教えてください。

 

回答者1(ムッシュGPT)


ChatGPT
脊柱管狭窄症は、脊椎の脊柱管(脊髄が通る管)が狭くなることによって神経や脊髄が圧迫される疾患です。この狭窄はいくつかの要因によって引き起こされる可能性があります。主な原因は以下の通りです:

1. 加齢:

加齢によって脊柱管の周囲の組織が変化し、脊柱管が狭くなることがあります。骨が変形したり、軟骨や靭帯が変性したりすることで、脊柱管が狭くなることがあります。


2. 椎間板ヘルニア:

椎間板が変性し、内部のゲル状の物質が椎間板の外側に漏れ出すことで、脊柱管周囲の神経を圧迫する場合があります。


3. 腰椎すべり症:

 

4. 骨の変形:

脊椎の骨が変形し、脊柱管が狭くなることがあります。例えば、脊椎の骨棘が拡大し、脊柱管の空間を侵食することがあります。


5. 外傷:

脊椎に外傷が加わると、骨折や組織の損傷が生じることがあり、これが脊柱管狭窄症の原因になることがあります。


6. 先天性因子:

生まれつき脊柱管の形状が狭い場合、脊柱管狭窄症が発症する可能性が高くなります。


これらの要因が組み合わさることで、脊柱管狭窄症が引き起こされることがあります。症状は、神経圧迫による脚の痛みやしびれ、腰や臀部の痛みなどが挙げられます。

 

 

 

回答者2(ドクチュールGPT)

脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)は、脊柱管(脊椎を通る中空の部分)が狭くなり、神経や脊髄が圧迫される状態です。これにより痛みや痺れ、歩行困難などの症状が生じます。以下に、脊柱管狭窄症の主な原因について説明します。

 

1. 加齢
加齢は脊柱管狭窄症の最も一般的な原因です。年齢とともに、椎間板や脊椎の他の構造が変性し、脊柱管が狭くなることがあります。

 

2. 椎間板ヘルニア
椎間板の中の髄核が外に飛び出す椎間板ヘルニアが、脊柱管を狭くし、神経を圧迫することがあります。

 

3. 骨の成長
**骨の成長(骨棘)**は、関節炎やその他の変性疾患によって引き起こされることがあります。これらの骨の成長が脊柱管を狭くする原因となります。

 

4. 靭帯の肥厚
脊柱を安定させるための靭帯(黄色靭帯など)が厚くなると、脊柱管内の空間が狭くなり、神経を圧迫することがあります。

 

5. 外傷
脊椎の外傷(例えば、事故や転倒によるもの)が、骨折や脱臼を引き起こし、脊柱管を狭くすることがあります。

 

6. 先天性要因
生まれつき脊柱管が狭い先天性脊柱管狭窄症の場合もあります。このような先天的な形状の異常が、将来的に脊柱管狭窄症の発症リスクを高めます。

 

7. 腫瘍
腫瘍が脊柱管内やその周辺に発生すると、空間を占有し、脊髄や神経を圧迫することがあります。

 

8. その他の病状
脊椎の炎症性疾患(例えば、関節リウマチ)や代謝性疾患(例えば、パジェット病)が脊柱管狭窄症を引き起こすことがあります。

 

まとめ

脊柱管狭窄症の原因は多岐にわたりますが、加齢に伴う変性が最も一般的な原因です。その他にも、椎間板ヘルニア、骨の成長、靭帯の肥厚、外傷、先天性要因、腫瘍、炎症性疾患などが挙げられます。適切な診断と治療を受けるためには、専門医の診察が必要です。

 


ドクター飯嶋のコメント:
今回の比較で私自身が興味深く感じられた部分は、ドクチュールGPTの回答文に私が下線を施した部分です。

リウマチ専門医である私は、ムッシュGPTの回答には満足できなかったのですが、ドクチュールGPTとは高い水準で認識を共有することができたように感じることができました。

 

なお、ドクチュールGPTは「適切な診断と治療を受けるためには、専門医の診察が必要」とまとめていますが、「脊柱管狭窄症」という診断を得るまでに必要な専門医と、その診断を得てから頼りになる専門医が一致するとは限らない、ということはお伝えしておきたいと思います。

 

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水氣道は、将来の指導者になるための幹部候補生コースなどは設けてはいません。水氣道の指導者になるためには、体験生・訓練生・修錬生のステップを経て、支援員・指導員というキャリアを着実に踏んでいただくのが原則です。

 


インタヴュアー:ドクター飯嶋

健康寿命の延長と疾病防止のための団体での生涯エクササイズとしては、既存の競技スポーツに継続参加していただきスポーツ経験者の指導に委ねるシステムと、医師等の医学の専門家がオリジナルにデザインして自ら指導するというシステムとでは、総合的に勘案すれば、どちらの方が優れているでしょうか?

 


ChatGPT
健康寿命の延長と疾病防止のための団体での生涯エクササイズにおいて、既存の競技スポーツに継続参加していただきスポーツ経験者の指導に委ねるシステムと、医師等の医学の専門家がオリジナルにデザインして自ら指導するというシステムの両方には利点がありますが、総合的に勘案すると、医学の専門家がオリジナルにデザインして自ら指導するシステムが優れていると考えられます。
以下にその理由を示します:

 


1. 個別に合わせたプログラムの提供:
• 医学の専門家がオリジナルにデザインしたプログラムは、参加者の健康状態やニーズに合わせてカスタマイズされます。一般的な競技スポーツのトレーニングは、特定の競技に向けたものであり、参加者の個別の健康やフィットネスの目標とは必ずしも一致しません。


2. 医学的根拠と科学的アプローチ:

• 医学の専門家によって設計されたプログラムは、科学的な根拠に基づいています。健康リスクや制約を考慮し、安全かつ効果的な運動プランが提供されます。一方、競技スポーツの経験者は、健康やフィットネスの専門知識を持っていない場合があります。

 

3. 健康リスクの管理:

• 医学の専門家が自ら指導するシステムでは、参加者の健康状態を継続的にモニタリングし、健康リスクを管理します。競技スポーツの経験者による指導では、健康リスクを適切に把握し、運動プランを調整する能力が十分でない場合があります。

 

4. 包括的なアプローチ:
• 医学の専門家がオリジナルにデザインしたプログラムは、運動だけでなく栄養や心理的側面など、健康全般に関するアドバイスやサポートも提供します。これにより、参加者の総合的な健康を促進することができます。

 

5. 初心者や高齢者への対応:
• 医学の専門家がオリジナルにデザインしたプログラムは、初心者や高齢者などの特定の人々にも適した内容となっています。競技スポーツの経験者が指導する場合、初心者や高齢者に適切な運動プランを提供することが難しい場合があります。


以上の理由から、総合的に考えると、医学の専門家がオリジナルにデザインして自ら指導するシステムが、健康寿命の延長と疾病防止のための団体での生涯エクササイズにおいて優れていると言えます。

 


ドクター飯嶋(水氣道創始者・実践指導者)のコメント
水氣道は、健康寿命の延長と疾病防止のための団体での生涯エクササイズです。

 

そして、水氣道の特質としては、医学の専門家がオリジナルにデザインしたプログラムであるということ、そして、開発者みずからが継続的に実践し、かつ指導するシステムであるということです。

 

それが、総合的に考えて、他に類例のないすぐれたエクササイズを確立することができた重要な背景になっているということができるでしょう。