(鍼灸)東洋医学の話をしよう2ー氣・血・津液・精・神(4)

<東洋医学の話をしよう2ー氣・血・津液・精・神(4)>

 

 

<はじめに>

 

 

前回まで氣についてお話してきました。

 

 

「氣」は「氣化作用」によって「血(けつ)」、「津液(しんえき)」に変化すると説明しました。

 

 

「氣」の理解がいちばん大切なのですが、「血」、「津液」について理解するとより東洋医学の理解が深まりますので今回は「血」と「津液」について説明していきます。

 

 

<「血」と「津液」について>

 

 

」とは血管の中の赤い液体で全身に栄養を送る「営氣」とともに流れます。

 

 

西洋医学で血液が当てはまります。

 

 

後天の精」と「営氣」と「津液(しんえき)」が組み合わさり作られます。

 

 

津液」とは 体内の正常な水分の総称です。「津(しん)」と「液(えき)」に分けられます。

 

 

」は澄んで粘り気のない水分で血液・皮膚などに多く存在します。

 

 

」は粘り気があります。目・口・鼻・臓腑・脳髄などに多く存在します。

 

 

」と違い無色透明です。

 

 

<「血」と「津液」の役割>

 

 

」とともに体内を循環して栄養を運び身体を潤します

 

 

つまり「氣」に引きずられるように「血」「津液」は体内を循環していくのです。

 

 

氣の流れを良くしていくことが健康を保つために大切なことになります。

 

 

<まとめ>

・「血」は血管内の赤い液体で「営氣」とともに流れる

・「津液」は体内の水分の総称で無色透明。

・「血」「津液」は体内を循環して栄養を運び身体を潤す。

 

 

高円寺南診療所 統合医療部 漢方鍼灸医学科 鍼灸師 坂本光昭