(鍼灸)東洋医学の話をしよう2ー氣・血・津液・精・神(5)

<東洋医学の話をしよう2ー氣・血・津液・精・神(5)>

 

 

<はじめに>

 

前回は「血」「津液」のお話をしました。

 

 

今回は*「五臓」と「血」(血液)の関係についてお話していきます。

 

 

(*「五臓」については後ほど詳しく触れていきます。西洋医学の肝臓、心臓、脾臓とご理解ください。)

 

 

その前に復習になりますが、「氣」と「血」の関わりについてお話します

 

・「氣」から「血」が作られます、これを「氣化作用」と言います。

 

 

・「氣」の流れに従い「血」も流れます、これを「推動作用」と言います。

 

 

・「氣」が「血」を体外に流さないように調節しています、これを「固摂作用」と言います。

 

 

<「血」と「心(しん)」「肝(かん)」「脾(ひ)」の関わりについて>

 

 

「五臓」とは「肝」「心」「脾」「肺」「腎」のことでしたよね。

 

 

「心」は 「血」との関わりが強い臓腑です。「心」の働きが「血」の循環に大きく関わっています。(推動作用)

 

 

「肝」は「血」を貯蔵する働きをしています。

 

 

「脾」は「血」を身体から出血させないようにしています。(固摂作用)

 

 

氣の働きだけでなく「五臓」の働きも「血」の働きに関与しているのがわかると思います。

 

 

「五臓」働きのについては後ほど詳しく触れていきますので、楽しみにしていて下さい。

 

 

<まとめ>

 

・「氣」から「血」が作られる(氣化作用)

 

 

・「氣」と「心」の働きによって「血」は身体を流れる(推動作用)

 

 

・「氣」と「脾」の働きによって「血」が体外に漏れない(固摂作用)

 

 

・「肝」は「血」を貯蔵する(「肝」には他にも働きがありますが、後日詳しくお話していきます)

 

 

 

高円寺南診療所 統合医療部 漢方鍼灸医学科 鍼灸師 坂本光昭