りうまち

 

ここで掲載する内容は、公益財団法人 骨粗鬆症財団のホームページから引用したものです。骨粗鬆症についてわかりやすい解説をしています。

HPで確認することができます

 

骨粗鬆症は、長年の生活習慣などにより骨がスカスカになって骨折しやすくなる病気です。最初は、自覚症状はありませんが、ひどくなると骨折を起こし、寝たきりの原因となる場合もあります。多くは腰や背中に痛みが生じて医師の診察を受けてからみつかります。しかし、骨粗鬆症になってから治すのはたいへんです。骨粗鬆症にならないように、日ごろから予防を心がけることが大切です。骨粗鬆症を予防することが、ほとんどの生活習慣病を予防することにつながります。そのために、高円寺南診療所では女性では、45歳以上、男性でも50歳以上の皆様に骨量計測を推奨し、骨年齢を算出し、骨粗鬆症の早期発見、早期対応に力を注いでいます。それでは、骨粗鬆症についてもっと詳しく勉強していきましょう。

 

それぞれのQ&Aのあとに【杉並国際クリニックからのコメント】を加えました。

 

 

Q4

コーヒーやコーラはカルシウムの吸収を妨げてしまうのですか

 

A

コーヒーの中に含まれるカフェインには、尿を出す利尿作用があるので、あまりたくさんコーヒーを飲み過ぎると、尿と一緒にカルシウムも排出されてしまいます。1日にカップ5杯以上飲むと骨に影響が出るとも言われていますが、はっきりしたことはわかっていません。たまにはミルクを入れてカフェオレにしたり、カルシウムの多い食品を食べるなど、カルシウムを補給しながら飲めば、骨への影響を最小限に抑えることができます。

 

なお、同じカフェインを含む飲み物でも、紅茶や緑茶は骨粗鬆症を予防する効果があるようです。

 

コーラにはリン酸が多く含まれており、カルシウムの吸収を妨げるので、 あまり大量には飲まない方が良いでしょう。

 

 

【杉並国際クリニックからのコメント】

日本コカ・コーラ株式会社が提供する飲料アカデミー

<カフェインと骨の健康の関連性>の記事が興味深い見解を公表しています。

 

まずは、上記の記事の抜粋をお読みください。皆さんはどのように理解されるでしょうか?

 

 

骨の健康と、リン酸およびカフェインを含む飲料との関係

 

疫学調査で、コーラ飲料を摂取した思春期の少女の骨の健康が悪化した、という結取により、骨吸収を促したり、あるいはカルシウム吸収が阻害され、骨形成が低下するのではないかと考えられるようになりました。

 

しかし、科学者および患者支援組織が過去15年間にわたり実施してきた研究では、カルシウム摂取が十分であれば、リン酸やカフェインを含む炭酸飲料を摂取することで、健康な人の骨が弱くなったり、骨粗鬆症を発症したりすることはないと結論づけられています。

 

2010年のカルシウムおよびビタミンDの推奨摂取量の改定に際して、米国医学研究所(U.S. National Academy of Sciences’ Institute of Medicine:IOM)は、体のカルシウムバランスに影響を与える可能性がある食事に関するレビューを発表しています。

 

その結果によると、カフェインはカルシウム排泄を適度に促進し、骨への吸収を阻害しますが、1日にコーヒー2~3杯程度のカフェイン摂取では、牛乳をあまり飲まないなどカルシウムの総摂取量が極端に少ない場合でなければ、骨量の減少は見られませんでした。

 

また、食品中のリン酸もカルシウム吸収に悪影響を及ぼさないことも明らかになりました。

 

なお、IOMはリン酸を多く含む炭酸飲料の消費量が骨量減少および骨折増加と関連することを示す複数の研究があるものの、「これはリンそのものが問題ではなく、牛乳の代わりに炭酸飲料を飲んだことによるカルシウム摂取不足が原因なのではないか」としています。

 

2006年に国際骨粗鬆症財団(International Osteoporosis Foundation:IOF)は、炭酸飲料、特にコーラ飲料の摂取による骨への影響を調査し、栄養と骨の健康に関するレビューを発表しました。

 

このレビューでは、「いくつかの観察的研究で、10代の青少年における多量の炭酸飲料の摂取が、骨密度(bone mineral density:BMD)の減少や骨折率の増加に関連しているとされている。しかし、これらの飲料の摂取が骨の健康に悪影響を及ぼすという根拠はない」と述べています。

 

要点:

カフェインやリン酸を含む炭酸飲料を飲んだとしても、骨が弱くなったり、骨粗鬆症の原因となったりすることはありません。骨の専門家は、強い骨を作り、維持するためには、バランスの良い食事で十分なカルシウムとビタミンDを摂取し、適度な運動を行うことを推奨しています。また、その他の栄養素、例えばビタミンK、ビタミンA、マグネシウム、亜鉛、タンパク質なども、健康な骨を作るのに重要な役割を果たしています。

 

 

如何でしたか。以上の記事を読んで、新たにコカ・コーラ(リン酸およびカフェインを含む飲料)を飲みはじめようという気持ちが湧いてきたでしょうか。皆さんが、この記事を読んでコカ・コーラのファンになるとすれば、日本コカ・コーラ株式会社の狙い以上の成果となるでしょう。

 

なぜならば、この記事を読んで安心するのは、これまでコカ・コーラのファンだった方で、健康問題に不安がある方が主体だろうと推測できるからです。日本コカ・コーラ株式会社は日本たばこ産業株式会社と同様に、守りの態勢に入っているように思われます。

 

なぜならば、まず第一に、コーラ飲料によるデメリットの可能性は完全に払拭されてはいないにもかかわらず、メリットには一切言及できていないからです。第二に、明らかに論点をすり替えています。米国医学研究所(IOM)は、むしろリン酸を多く含む炭酸飲料の消費量が骨量減少および骨折増加と関連することを示す複数の研究があることを強調し、むしろデメリットの証拠を列挙しています。

 

しかも「これはリンそのものが問題ではなく、牛乳の代わりに炭酸飲料を飲んだことによるカルシウム摂取不足が原因なのではないか」というIOMの考察は、炭酸飲料の愛飲者は、骨にとってメリットの大きい牛乳の摂取量が減少する可能性までをも示唆していることになります。

 

これは、ある意味、当然の帰結です。一日の水分摂取量は概ね一定しているとすれば、ある種の飲料の摂取が増えれば、他の種類の飲料の摂取は、その分、減少することになるからです。コーラの摂取量が増えれば、当然、牛乳の摂取量が減って骨が弱くなる可能性については否定できないはずです。

 

第3に肯定的な結論を導く論理的整合性がなく、ぼかしてあります。以下の情報を要点に掲載していますが、これは何を意味するのでしょうか。

 

 

骨の専門家は、強い骨を作り、維持するためには、バランスの良い食事で十分なカルシウムとビタミンDを摂取し、適度な運動を行うことを推奨しています。また、その他の栄養素、例えばビタミンK、ビタミンA、マグネシウム、亜鉛、タンパク質なども、健康な骨を作るのに重要な役割を果たしています。

 

いわんとすることは、つまり、コーラを飲み続けながら強い骨を作り、維持するためには、コーラを飲まない人よりも一層厳重な健康管理が必要である、という結論になるはずです。これは知性の劣る消費者層へ向けての印象操作です。賢者にとっては苦しい言い訳にすらなりません。

 

Q1-4 

糖尿病は1種類ではなく、複数の病型があると聞きました。病型の分類はどのように行うのですか?

 

【要点】

  • 糖尿病の成因分類は、糖尿病の他に糖代謝異常を含めた分類です。
  • 糖尿病と糖代謝異常の成因は、大きく分けて、(Ⅰ)1型、(Ⅱ)2型、(Ⅲ)その他の特定の機序・疾患によるもの、(Ⅳ)妊娠糖尿病の4つに分類します。なお、現時点でどれにも分類できないものを分類不能とします。
  • 糖尿病の分類は、原因による分類(成因分類)が主体です。ただし、インスリン作用不足の程度に基づく病態(病期)を併記します。
  • 成因分類にあたっては、家族歴、発症年齢と経過、身体的特徴、膵島関連自己抗体、ヒト白血球抗体(human leukocyte antigen : HLA),インスリン分泌能/インスリン抵抗性の程度、遺伝子検査など、種々の臨床的情報を総合して判断します。
  • 一人の患者が複数の成因を持つことがあります。

 

 

Q1-4-1 

糖尿病は、すべてが生活習慣病ではない、というのは本当ですか?

 

 

【 杉並国際クリニックの実地臨床からの視点 】

糖尿病患者の大多数を占めるのが2型糖尿病です。その成因には多因子遺伝が想定されています。

 

これらはインスリン分泌低下やインスリン抵抗性をきたす複数の遺伝因子です。

 

こうした遺伝要因に加えて、過食(特に高脂肪食)・運動不足などの生活習慣、およびその結果としての肥満が環境因子として加わると2型糖尿病を発症し易くなります。糖負荷後の早期のインスリン分泌低下が特徴です。

 

しかし、インスリンが枯渇し、病期がインスリン依存状態まで進む割合は限られています。

内科2

 

 

日本循環器病学会のHPには、有益情報が満載されていますので、

それを紹介します。

 

最後に、杉並国際クリニックからのコメントを加えました。

 

 

心疾患など、慢性疾患を有する人たちは以前には病状の悪化を恐れるあまり、医師でさえも運動を禁止する傾向にありました。

 

それが、最近では運動によって患者の生活の質・人生の質(QOL)が改善することが明らかにされてきました。

 

現在では、むしろ許容範囲内であれば運動・スポーツへ参加することを勧めています。

 

心疾患患者の学校、職域、スポーツにおける運動許容条件に関するガイドライン(2008年改訂版)では、学校、職域、スポーツにおける心疾患の重症度に応じた運動許容条件を示しています。

 

ただし、心疾患患者の運動許容条件については、無作為化比較試験のような高いエビデンスがありません。

 

そこで、水氣道®では、心疾患患者の重症度の判定やそのための検査についてのエビデンスを利用して、参加者のフィットネス検査(体組成・体力検査)を実施し、運動療法としての有効性を検証するとともに、その前提として安全性の高いプログラムを構築してきました。

 

心疾患患者の水氣道®稽古における運動許容条件を『疾患患者の学校、職域、スポーツにおける運動許容条件に関するガイドライン(2008年改訂版)』から学ぶことはとても意義があるといえるでしょう。

 

 

ガイドラインから学ぶ心疾患患者の水氣道®稽古における運動許容条件

 

Q1.

心疾患における運動許容条件は、なぜ必要なのですか?

 

A.

スポーツにおける突然死を可能な限り予防するためです。

 

心疾患による事故、特に心臓性突然死の実態を把握すれば、その予防対策としての運動許容条件が浮き彫りになってくることでしょう。運動許容条件は、運動量だけでなく、競技におけるストレス、脱水の有無、運動に対する動機、意欲、態度などスポーツをする側の条件や天候、気候、湿度、高度などの環境条件にも影響を受けます。そこで、最終的には、それらを加味した総合的な判断が必要となります。

 

スポーツは、競争を含む身体運動であることから、顕性のみならず潜在性疾患により事故を発症する危険が常に付きまといます。また、他者にも危害を与える可能性のある特殊なスポーツ種目もあります。

 

ただし、スポーツの危険性は、スポーツ種目や運動強度とは必ずしも関係しません。そのため、スポーツ活動を行うものすべてがメディカルチェックの対象であり、スポーツ参加の許容を判定することになります。

 

 

①スポーツにおける突然死の実態

スポーツに関連する突然死は、スポーツの種目・強度に関係なく発生しています。

 

②スポーツ中の突然死の原因疾患

スポーツにおける突然死の基礎疾患としては、半数以上が心血管系の疾患です。それには、急性心不全や急性心機能不全や他にも心血管系疾患が含まれています。日本も米国も肥大型心筋症の頻度が高く、次いで冠動脈疾患が多いです。ただし、40歳以上の対象では、虚血性心疾患の頻度が高いです。

 

③運動許容条件を設定すべき心疾患

水氣道においては、中高年の事故原因として多い冠動脈疾患(狭心症・心筋梗塞)の方には運動許容条件を設定しています。

 

 

杉並国際クリニックからのコメント

水氣道®は、一般的な競技スポーツではありません。なぜならば、水氣道は、競技能力を高めることを目的としていないからです。最終的には、参加者の皆様の生活の質・人生の質(QOL)の改善することを目標にしています。

 

水氣道の稽古の運動許容条件も、他のスポーツと同様に、運動量だけでなく、競技におけるストレス、脱水の有無、運動に対する動機、意欲、態度などスポーツをする側の条件や天候、気候、湿度、高度などの環境条件をも加味して総合的に考慮します。

 

水氣道の稽古に臨んでは、必ず水分を摂取し、脱水状態で行わないことは、繰り返し注意している通りです。また、水氣道の稽古では、他のスポーツ以上に、動機、意欲、態度などスポーツをする側の条件を重視しています。

 

しかし、水氣道は現状では知名度が低く、活動会員数も70名余程度のマイナー・スポーツであるため、少しでも無理なく慣れ親しみ楽しみながら継続していただきたいと考えています。

 

入門初期には体験生・特別体験生という立場で、徐々に稽古に対する動機、意欲、態度などが育まれるよう、対番制度など固有の稽古システムを構築してきたのもそのためです。

 

また、水氣道は屋内のエクササイズであるため、年間を通して気温や湿度、高度、空気の清浄度などの環境条件が好適に維持されていることも安全性に関してはメリットがあります。

 

ただし、稽古場との往来の間には、天候、気候などの影響を受けることは言うまでもありませんが、季節変動や天候、気候などの影響によって心身のコンディションが崩れることがない健康水準を達成することも水氣道の目標の一つになります。

 

スポーツの危険性は、スポーツ種目や運動強度とは必ずしも関係しないため、水氣道も例外ではありません。そのため、水氣道を行うものすべてがメディカルチェックの対象であり、水氣道参加の許容を判定することになります。

 

水氣道参加者の中にも、心血管系の病気の治療中の方は少なくありません。高血圧はもちろんのこと、狭心症や心筋梗塞を経験した方、不整脈に悩まされている方、肥大型心筋症まで症例のバラエティは豊富です。

 

しかし、有効性と共に、季節ごとの定期的なフィットネス検査(体組成・体力検査)を実施するなど安全性に配慮したプログラム構築してきたため、幸いなことに、稽古中の救急搬送を一例も経験することなく、創設以来20周年目を迎えようとしています。

日本消化器病学会ホームページを検索してみました。

すると、「患者さんとご家族のためのガイド」

 

が公開されていますので、ご参考になさってください。

 

規定により直ちに転載できませんので、「消化性潰瘍」の概要を紹介し、コメントを加えることにしました。

 

Q2

消化性潰瘍の患者さんはどれくらいいるのでしょうか?

放っておくとどうなるのでしょうか?

 

Q2-1

消化性潰瘍の患者数は?

 

 

A2-1 

消化性潰瘍には胃潰瘍と十二指腸潰瘍があります。

 

厚生労働省の平成26年度調査によると、胃潰瘍はおよそ29.2万人、十二指腸潰瘍はおよそ4.4万人と推定されます。

 

 

 

Q2-2 

今後、消化性潰瘍は増えるのでしょうか?

 

A2-2 

いずれも最盛期を超えて年々減少しているので、杉並国際クリニックの見解としては、当面の間はこの傾向が続くが、長期的には底を打つのではないか、と推定しています。

 

胃潰瘍の最盛期は平成5年ごろで110万人強、現在はその約4分の1

 

十二指腸潰瘍の最盛期は昭和59年頃で50万人弱、現在は約10分の1

 

その理由は、

1)消化性潰瘍の主因であるピロリ菌感染者が減少してきた

2)消化性潰瘍の治療に有効な薬剤が処方されるようになった

3)ピロリ菌の除菌治療が普及した

 

ただし、わが国では現在も高齢化が進行しています。

 

それに伴い運動器系の疼痛を訴える患者さんは増え、実際に非ステロイド性抗炎症薬の服用者は増えています。

 

つまり、現時点ですでに薬剤性潰瘍の割合が高まっていると考えられています。

 

 

杉並国際クリニックは、リウマチ科として非ステロイド性抗炎症薬を処方を要することが多い、変形性関節症、骨粗鬆症、関節リウマチの患者さんを多数診療しています。これらのうちで最も頻度が少ない関節リウマチの患者さんは、わが国では約70万人と、消化性潰瘍の患者さんのおよそ2倍の数です。

 

水氣道の継続会員は変形性関節症、骨粗鬆症、関節リウマチの患者さんが多数を占めていますが、非ステロイド性抗炎症薬の処方量は顕著に減少しています。痛み止めである非ステロイド性抗炎症薬を全く内服しないで済むようになった方が増えています。

 

水氣道の継続会員は、まだ70名を超える程度にすぎませんが、水氣道が普及することによって、変形性関節症、骨粗鬆症、関節リウマチの患者さんの治療に役立てるのみならず、非ステロイド性抗炎症薬の減量、ひいては薬剤性潰瘍の減少に貢献できると考えています。

 

 

心療内科についてのQ&Aをご紹介いたします。

それは日本心療内科学会のHPです。

 

 心療内科Q&Aのコラムを読むことができます。

 

Q&Aは、想定した事例です。Q&Aや疾患についてのご質問、病院の紹介等は、受け付けておりませんのでご了承下さい。※「質問」をクリックするとが表示されます。

 

通院中の皆様が、一般論であるこのQ&Aを読んでいただくためには、実際に即した具体的な解説が必要だと考えました。そこで、「質問」「答え」の

後に、<杉並国際クリニックの見解>でコメントを加えることにしました。

 

「質問23」

授業中やアルバイトのデスクワーク中に寝てしまうことが多く、治したいです。

 

好きな映画や舞台を見に行った時にも寝てしまうこともあり、一緒に行った彼に呆れられてしまいました。心療内科で診てもらえるでしょうか。

 

「答え」

文面からお若い女性の方と思われます。

 

いろいろな場面で眠ってしまい、日常生活でさぞお困りのことと思います。

 

日中の本来は活動している時間帯に強い眠気を催してしまうこと、これは「過眠症」と言えるでしょう。

 

過眠症の原因は多岐に渡っておりますが、診断のためにもっとも重要なのはご本人からの問診です。

 

主なものを挙げると、いつ頃からそのような眠気が出てきたのか、普段の睡眠時間は何時間くらいで平日と週末とで異なっているか、眠くなるようになった時期にきっかけとなることはあったか、現在何らかの薬をのんでいないか、治療中の病気はあるか、夜に途中で目を覚ますことがあるか、などです。

 

過眠の最も多い原因は睡眠時間不足と言われています。

 

残業が多くて帰宅時間が遅くなったり、娯楽のために夜の時間を使ったり、スマートフォンの普及などにより、昔よりも布団に入る時刻が確実に遅くなっています。

 

また、交代勤務などの生活リズムがずれてしまうことも過眠症の一因となります。

 

これらの中に当てはまる生活スタイルがありますでしょうか。

 

また身体の病気や精神的な病気によっても眠気をきたす場合がありますし、夜間に尿意を催して目を覚ましてしまう過活動膀胱や男性では前立腺肥大症なども睡眠が妨げられて日中の眠気の原因となります。

 

眠気を催す薬剤としては、睡眠薬、抗不安薬、抗うつ薬などのほか風邪薬、解熱鎮痛剤、咳止め薬、抗アレルギー薬などもあります。

 

これらに当てはまらない場合には、睡眠中に呼吸が止まることを繰り返す睡眠時無呼吸症候群やナルコレプシー、特発性過眠症などが考えられます。

 

睡眠時無呼吸症候群は睡眠中にいびきをかく、呼吸が止まっているなどとパートナーから言われたことがきっかけでわかることがあります。

 

ナルコレプシーでは注意や集中を要する場面でも居眠りを繰り返し、短時間の仮眠でもリフレッシュ感があることが特徴です。

 

笑った時や感動した時に脱力を感じることもあり、また金縛りや寝る時の幻覚が起こりやすいとも言われます。

 

これに対して特発性過眠症では昼間の眠りは長くて4時間にもなり居眠り後の爽快感が乏しいという特徴があります。

 

前述したような問診からある程度は原因を見つけることが可能であり、その原因を取り除いて効果をみることができます。

 

しかし、これのみで改善せず、また複数の原因が絡んでいるような場合には、終夜睡眠ポリグラフ検査や反復睡眠潜時検査などの専門的検査が必要となります。

 

さて、お尋ねの心療内科でみてもらえるかということへの回答ですが、過眠症の診断を系統的に行い、終夜睡眠ポリグラフ検査や反復睡眠潜時検査が可能な医療機関は限られています。

 

心療内科というよりも、日本睡眠学会が認定しているような医療機関が宜しいのではないかと思います。

 

インターネットで調べてみれば掲載しています。

 

但し、原因に生活習慣が大いに関連しているような場合には、その治療は心療内科が適しているかもしれません。

 

(千葉太郎)

 

 

<杉並国際クリニックの見解>

日本心療内科学会が、なぜ情報量の欠如した中途半端な複数のケースを掲載し、回答者に漠然とした解説をさせるのか理解に苦しみます。心療内科の一般性や専門性を具体的に活かせるようなケースであるとは言い難く、回答者の千葉先生の御苦労が察せられます。

 

さて心療内科か否かを問わず、診療の入り口は、患者さんの年齢、性別と主訴です。このケースの主訴は<活動時間帯に眠ってしまうこと>ですが、患者さんが主に訴える症状の発症時期や連続性や頻度などの情報が含まれてはじめて「医学的な主訴」になります。こうした問診がなされないうちから、アドバイスを始めることは心療内科医以前に一般医としても失格ということになります。

 

主訴を明確にしない問診は問診にあらず、です。問診なしの検査は医療費の無駄遣いであり、得られた結果のみではとうてい患者さんの全体像を把握することは叶わないことでしょう。

 

このケースは具体的で明確な診断を下すことは不可能ではありますが、睡眠覚醒障害の範疇に入るものと思われます。睡眠覚醒障害は、おおよそ不眠症、過眠症、睡眠覚醒リズム障害、睡眠時随伴症(パラソムニア)に分けられます。

 

そして、このケースでもっとも疑われている過眠症には、原発性過眠症、ナルコレプシー、周期性睡眠過剰症候群、月経関連症候群などがあります。

 

過眠症とは、日中に過剰な眠気または実際に眠り込むことが毎日の様に繰り返して見られる状態で、少なくとも1ケ月間は持続し、そのため社会生活または職業的機能が妨げられ、あるいは自らが苦痛であると感じるものです。 ただし一回の持続期間が1ヵ月より短くても繰り返して過眠期がみられるものも含みます。

 

質問者が若い女性であることを想定するならば、真っ先に言及していただきたかったのは月経関連症候群です。月経前に強い眠気に悩まされることを「月経関連過眠症(月経前過眠症)」といいます。月経の前に心身が不調になる「月経前症候群(以下、PMS)」がある人は、女性の30~80%もいます。ある調査では、41%の女性が月経に関連して睡眠に変化があり、そのうち、1%は月経前不眠症、43%は月経前過眠症、5%は月経時不眠症であったと報告されています。

 

月経周期で黄体期には、「プロゲステロン」という女性ホルモンの血中濃度が高くなります。このプロゲステロン自体に催眠効果があります。また体温を上げる働きがあり、卵胞期に比べて黄体期の最低体温と最高体温の差は小さくなります。私たちは体温が下がると眠くなり、体温が上がるときに目が覚めます。黄体期には1日の内での体温の変化が小さくなるので、睡眠と覚醒のメリハリも小さくなって、日中に眠気が強くなると考えられています。

 

典型的な月経関連過眠症では、月経の約1週間前から日中の眠気が強くなり、月経の開始とともに眠気が軽くなるパターンをとります。下腹部痛や頭痛、イライラ、憂うつな気分など、PMSのほかの症状が強い人ほど、日中の眠気も強くなる傾向があります。

 

基本的には生活指導とカウンセリングが行われます。過眠がひどく日常生活に支障があるときには薬での治療が行われます。生活指導としては、睡眠の質を高めるための生活習慣が勧められます。たとえば、日中に日光をしっかり浴びたり、昼夜の生活にメリハリをつけたりします。水氣道でこれを治した患者さんは多数にのぼっています。また、気分転換を行うことも大切です。症状がひどいときには生理休暇を取るなどして、体調の変化に生活のパターンを合わせることも必要です。

 

また臨床心理士によるカウンセリングも、効果があります。基礎体温を記録したり睡眠日誌をつけたりして、月経周期と過眠症状の関連を理解することは有意義です。

漢方治療に関しては一般社団法人 日本東洋医学会 一般の方へ

のHPを検索してみました。

 

ここには<漢方ストーリー>という読み物がりますので、お読みになってください。

ただし、具体的なQ&Aは掲載されていません。

 

そのため、以下のQ&Aを採り上げ、解説を加えてきました。

慶應義塾大学医学部漢方医学センターの漢方Q&A

 

富山県立中央病院 内科和漢・リウマチ科-Q&A

 

 

三和生薬株式会社のHP「よくあるご質問」をご紹介いたします。

 

 

最後に<杉並国際クリニックからのメッセージ>を加えてきました。

 

今回は関連するQ6とQ7を掲載します。

 

Q6

妊娠の可能性があるので漢方薬なら安心と思いますが?

 

A

漢方薬が胎児に影響を及ぼしたという報告は現在のところありません。

 

但し、妊娠が判明した時点で、その後の服用については必ず医師または薬局・薬店にご相談ください。

 

 

Q7

妊娠中でも漢方薬を服用出来ますか?

 

妊娠中の体はとてもデリケートです。また、妊娠後12週に入るまで は赤ちゃんへの影響が最も大きい時期なので、どんな薬を服用する場合 も必ず専門家へご相談ください。

 

漢方薬には妊娠前~妊娠中~出産後を通してずっと服用できる『安胎薬(あんたいやく)』と呼ばれる薬や、妊娠中のつわり、風邪、便秘、貧血、尿路感染などに服用可能な処方があります。

 

詳しくは医師または薬局・薬店にご相談ください。

 

 

<杉並国際クリニックからのメッセージ>

妊娠可能性がある女性に対する漢方処方の目安は、妊婦への処方が可能な漢方薬であれば安心です。ただし、妊婦への漢方投与は治療上の有益性が危険性を上回ると医師が判断した場合のみに行うのが原則とされます。

 

しかし、これは、ナンセンスな原則です。なぜならば、漢方薬に限らず、すべての薬剤についての原則だからです。ただし、短期間の漢方処方で問題が生じることは少ないことは知られています。

 

 

急性の病気で、たとえば妊婦の感冒などの治療では、桂枝湯、香蘇散などを処方する機会は多いです。

 

また、つわり(妊娠嘔吐・悪阻)の漢方として、16半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)、21小半夏加茯苓湯(しょうはんげかぶくりょうとう)、32人参湯(にんじんとう)、116茯苓飲合半夏厚朴湯(ぶくりょういんごうはんげこうぼくとう)などを処方することは昔から広く行われていて安全です。

 

 

習慣性流産に対しては、古くから安胎薬(あんたいやく:胎児の発育を保護し、助ける薬)として、23当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)は殊に有名です。

 

この薬は、不妊外来へ永年通院したあげく、挙児を諦めたという女性が、水氣道を始めると同時に処方したところ、3か月を待たずにご懐妊という経験を立て続けに3度しています。

 

この経験は科学的にみれば、単なる偶然として評価されてしかるべきでしょう。ただし、挙児へのこだわりから解放された、一種の悟りの境地に至ることができたこと、水氣道をはじめて、プールの温水を羊水に、自分自身が胎児になったような疑似体験を楽しめたこと、などの条件が整った上で、当帰芍薬散を服用したことが相乗的に作用した可能性は完全には否定できないのではないか、とも思っています。

<東洋医学の話をしよう2ー氣・血・津液・精・神(2)>

 

 

<はじめに>

 

 

前回は、「氣」の作られ方を解説しました。

 

 

今回は「氣」の身体内の働きによって4つに分類されますので、そのことについて解説していきます。

 

 

「氣」の様々な働きに驚かれるのではないかと思います。

 

 

<4つの氣>

 

 

氣には働きによって「元氣(げんき)」、「営氣(えいき)」、「衛氣(えき)」、「宗氣(そうき)」に分類されます。

 

 

元氣」は生命活動の原動力で、先週お伝えした「先天の精」、「後天の精」を材料としています。

 

 

臍下丹田(せいかたんでん)、つまり下腹部に集まります。下腹部に張りがある人は元氣がたくさんある証拠です。

 

 

「営氣(えいき)」「衛氣(えき)」「宗氣(そうき)」は「後天の精」から作られます。

 

 

営氣」は脈中(血管)を通って全身に栄養を送ります

 

 

衛氣」は脈外を流れ、身体にバリアを張ります。それにより身体を病原体などから防衛します。

 

 

昼間は体表、夜間は体内に入ります。

 

 

ですから、夜間は無防備になってしまうため風邪をひきやすくなります。

 

 

宗氣」は呼吸でえられる大気(清氣(せいき))と「後天の精」により作られ五臓の一つである「心」「肺」の機能を支える役割があります。

 

 

<まとめ>

・氣には働き方によって「元氣(げんき)」、「営氣(えいき)」、「衛氣(えき)」、「宗氣(そうき)」に分類されます。

・「元氣」は生命活動の原動力である。

・「営氣」は全身に栄養を送る。

・「衛氣」は身体を病原体などから防衛する。

・「宗氣」は心肺機能を支えて氣や*血(けつ)(血液)や*津液(しんえき)(水)を循環させる

*血、津液については後ほど解説していきます。ここでは血は血液、津液はリンパ液とご理解下さい

 

 

高円寺南診療所 統合医療部 漢方鍼灸医学科 鍼灸師 坂本光昭

アレルギー

 

ここで掲載する内容は、一般社団法人日本アレルギー学会のホームページ<一般の皆さま>から引用したものです。

 

最後に杉並国際クリニックからのメッセージを加えています。

 

 

Q2

どのような時に薬物アレルギーを疑いますか?

 

A

通常の投与量にも関わらず、薬剤投与後に異常な症状が現れたときに、薬物アレルギーを疑います。皮膚症状は出現頻度が高く、内臓の異常に比べ気づきやすいため、薬物アレルギーを疑う良いきっかけになります。ただし、薬は大抵、感冒など具合が悪いときに投与されるので、その異常症状が病気のせいなのか、薬剤のせいなのか迷います。

 

そこで、薬物アレルギーか否かを判断するために参考になるのが、薬剤投与開始から異常症状が出るまでの期間です。薬物アレルギーが発症するまでには、薬剤が体内に入り、薬剤に反応する抗体や細胞が体内でつくられるための準備期間(医学的には「感作期間」という)が必要です。したがって、初めて使用した薬剤では、投与開始から発症までに5日~2週間(ときに1ヶ月以上)経過していることが一般的です。一方、以前にも使用したことのある薬剤ならば、投与後1日~2日以内に発症してもおかしくありません。

 

 

杉並国際クリニックからのメッセ―ジ

臨床の現場で薬物アレルギーを疑うのは、圧倒的に湿疹が出現した場合です。急に出現した湿疹が薬物アレルギーであると確定できれば、薬疹とします。

 

原因となる薬物の条件としては「2 週間以上前に少なくとも 1 度は摂取したことがあり、かつ、直前もしくは1-2日前にも摂取した薬」です。結局のところ、一番多いパターンは「2 週間前に開始して続けていた薬」ということは容易に理解できます。その理由を説明します。

 

 

1)薬剤投与開始から異常症状が出るまでの期間が感作期間です。

 

薬疹を生じるために必要な免疫学的過程を「感作」といいますが、免疫反応が生じるまでには準備期間が必要です全く初めて摂取する薬であれば、摂取後すぐに薬疹が生じることは通常ありません。

 

それは、体がその薬に対してアレルギーを獲得するまでの準備期間である感作期間が必要だからです。その期間は通常 2 週間は必要です。この間、症状は何も現れることなく静かに準備は進行します。

 

つまり、薬剤アレルギーの原因薬は、「その直前に初めて摂取した薬」ではなく、2週間以上前に少なくとも 1 度は摂取したことがある薬、を最も疑うべきだということになります。 

 

 

2) いわゆるアレルギー症状というのは最後の「惹起」という段階を指しています。「即時型アレルギー」や「遅延型アレルギー」はこの段階の反応を指しています。

 

ある薬に対するアレルギーの準備が整った(「感作」が成立した)段階で、再びその薬が摂取されると、薬疹を中心とするいわゆるアレルギー症状を生じます。

 

このアレルギー症状には、大別して2種類があります。ひとつは、IgEという抗体が主役の「即時型アレルギー」で摂取後 15 分後に、もうひとつは、T細胞が主役の「遅延型アレルギー」で摂取後 48時間後をピークとして症状を生じます。従って、薬疹が生じる「直前」もしくは「1-2日前に」摂取した薬物を原因として疑うことは正しいといえます。 

 

 

3) ただし、「交差感作」の場合もあります。薬物には生化学的に近縁の薬剤があるために生じる問題も知っておく必要があります。

 

初めての薬でも、アレルギーを獲得している(感作が成立している)薬と構造が類似ているために、免疫細胞が見間違えて、すぐに惹起の反応が生じてしまうことがあります。これが「交差感作」です。ある薬でアレルギー症状を起こすことがわかっている場合、それと同系列あるいは近縁の薬も摂取しないようにするのはこのためです。関係性が近い程、この現象が起こりやすくなります。

りうまち

 

ここで掲載する内容は、公益財団法人 骨粗鬆症財団のホームページから引用したものです。骨粗鬆症についてわかりやすい解説をしています。

 

骨粗鬆症は、長年の生活習慣などにより骨がスカスカになって骨折しやすくなる病気です。最初は、自覚症状はありませんが、ひどくなると骨折を起こし、寝たきりの原因となる場合もあります。多くは腰や背中に痛みが生じて医師の診察を受けてからみつかります。しかし、骨粗鬆症になってから治すのはたいへんです。

 

骨粗鬆症にならないように、日ごろから予防を心がけることが大切です。骨粗鬆症を予防することが、ほとんどの生活習慣病を予防することにつながります。そのために、高円寺南診療所では女性では、45歳以上、男性でも50歳以上の皆様に骨量計測を推奨し、骨年齢を算出し、骨粗鬆症の早期発見、早期対応に力を注いでいます。それでは、骨粗鬆症についてもっと詳しく勉強していきましょう。

 

 

それぞれのQ&Aのあとに【杉並国際クリニックからのコメント】を加えました。

 

Q3

カルシウムやマグネシウムをサプリメント(保険機能食品)からとるのは問題ない?

 

A

カルシウムやマグネシウムは食事からとることが良いでしょう。しかし、不足する場合は、補助としてサプリメントを使用することは問題ないでしょう。

 

しかし、骨粗鬆症予防や、健康の維持・増進のためには、やはり毎日3度の食事が最も大切です。

 

骨粗鬆症予防に関わる栄養因子は、カルシウムやマグネシウムだけでなく、エネルギー、タンパク質、リン、ビタミンA、B、C、Kなどのほか、とくにカルシウム吸収に深く関わる因子としてビタミンDも大切です。毎日の食事でいろいろな種類の食品を食べることによって、エネルギーや微量栄養素も含め、体や骨に必要な栄養素をバランスよく(過不足なく)とることができます。

 

マグネシウムを多く含む食品は、魚介類(まぐろ、かつお、牡蛎など)、肉類、ほうれん草やバナナ、ごま、落花生などです。ビタミンDを多く含む食品は、魚介類(いわし、かつお、まぐろなど)、きくらげ、干ししいたけなどのきのこ類があげられます。

 

 

【杉並国際クリニックからのコメント】

<Aである。しかしBである。しかしCである。補充説明D>という文章がおかしいので、<Aである。そしてCである。補充説明D。しかしBである。>という流れに直してから書き換えてみることにします。

 

カルシウムやマグネシウムは食事からとることが良いでしょう。そして骨粗鬆症予防や、健康の維持・増進のためには、やはり毎日3度の食事が最も大切です。毎日の食事でいろいろな種類の食品を食べることによって、エネルギーや微量栄養素も含め、体や骨に必要な栄養素をバランスよく(過不足なく)とることができます。しかし、不足する場合は、補助としてサプリメントを使用することは問題ないでしょう。

 

このような文章であれば、カルシウムやマグネシウムの摂取は原則として食事からとるべきであって、例外的に不足する場合に限っては、あくまでも補助的にサプリメント使用を考慮すべきである、ということが伝わり易くなると思います。

 

ただし、それでも問題がないわけではありません。カルシウムやマグネシウムが不足している場合には、まず原因究明が必要です。安易にサプリメント(保険機能食品)を使用して帳尻を合わせるというのは望ましくありません。辻褄(つじつま)を無理やり合わせようとしてもやがて付けが回ってくるだけです。

 

そもそも、何がどれだけ不足しているのかわかっている場合のみに不足分をサプリメントで補う意味が生じるはずだからです。それにもかかわらず、当て推量や思い込みで、あるいは不安だからという理由だけでサプリメント(保険機能食品)を無暗に使用している人が増えていることが気がかりです。そうしたタイプの人たちには、サプリメント摂取を口実にして、肝心の普段の食事を欠食したり、栄養のバランスを軽視したりして平気でいる人が目立ちます。

 

サプリメント(supplement)というカタカナ表記も問題です。カタカナ表記の言葉は多くの日本人に勝手なお得イメージをもたらし、各自の妄想を膨らませる副作用をもっているように思われます。サプリメント愛好者の多くはサプリメントの意味を正しく答えることができないのが現実です。

 

そもそもカルシウムやマグネシウムだけが顕著に欠乏しているのであれば、低カルシウム血症、低マグネシウム血症という病名が付されます。まずは、それらの原因を究明すべきでしょう。

 

低マグネシウム血症は,アルコール依存症患者,コントロール不良な糖尿病患者,および高カルシウム血症を有するかまたはループ利尿薬の使用している患者で生じる可能性があります。

 

そして、低マグネシウム血症が続くと副甲状腺ホルモンの分泌が低下することによって低カルシウムをもたらすことがあります。

 

内科2

 

日本循環器病学会のHPには、有益情報が満載されていますので、それを紹介します。

 

最後に、杉並国際クリニックからのコメントを加えました。

 

 

『心不全の定義』記者発表について

 

この度、日本循環器学会と日本心不全学会で、2017年10月31日(火)に厚生労働省記者会で、『心不全の定義』を発表致しました。

 

≪作成の経緯≫

我が国の循環器疾患の死亡数は、癌に次いで第2位となっており、心不全による5年生存率は50%と予後についても決して良くありません。

 

ただ、その事実と心不全の怖さ(例えば、完治しない等)については、国民にあまり知られていないのが現状です。そのため、心不全について、国民によりわかりやすく理解して貰うため、新たに「心不全の定義」を本会と日本心不全学会で連携し、作成致しました。

 

 

『心不全の定義』について

2017 年 10 月 31 日発表

一般社団法人 日本循環器学会

一般社団法人 日本心不全学会

 

<心不全の定義>

『心不全とは、心臓が悪いために、息切れやむくみが起こり、だんだん悪くなり、生命を縮める病気です。』 

 

<心不全の作成の経緯>

2016 年 12 月 16 日に、「脳卒中と循環器病克服 5 カ年計画」を策定しました。

 

我が国の循環器疾患の死亡数は、癌に次いで第 2位となっており、心不全による5年生存率は50%と予後についても決して良くありません。

 

ただ、その事実と心不全の怖さ(例えば、完治しない等)については、国民にあまり知られていないのが現状です。そのため、心不全について、国民によりわかりやすく理解して貰うため、新たに「心不全の定義」を本会と日本心不全学会で連携し、作成致しました。 

 

 

<Q&A>

Q1

「心不全は・・・・病気です」とあります。“心不全”は、病名ではないと聞いたことがありますが、これはどういうことですか? 

 

医学の専門用語としては、「病気」ではありませんが、 心臓が悪いことを総合的に表現する言葉として、ここでは「病気」と表現しました。

 

 

Q2

“心臓が悪いため”とありますが、これはどういうことですか?

 

心臓は、いろいろな原因で正常な機能(血液を全身に送り出すポンプ機能)を発揮できなくなることがありますが、それらを総称して、“心臓が悪いため”に、と表現しています。

 

悪くなる原因としては、

 

① 血圧が高くなる病気(高血圧) 

 

② 心臓の筋肉自体の病気 (心筋症) 

 

③ 心臓を養っている血管の病気 (心筋梗塞) (十分に心臓を養えていないために起こる)

 

④ 心臓の中には血液の流れを正常に保つ弁があるが、その弁が狭くなったり、きっちり閉まらなくなったりする病気(弁膜症) 

 

⑤ 脈が乱れる病気 (不整脈) 

 

これらの病気のために、心臓の血液を送り出す機能が悪くなっていることを意味します。またそれぞれの病気には、それぞれ適した治療法があります。 

 

 

Q3

“息切れやむくみ”の他に症状はないのですか?

 

心不全の初期によく見られる症状が、運動時の息切れや、両足、特に下腿の前面や足首、足の甲を指で抑えると、くぼみができるようなむくみです。むくみは両方の足に出現することが特徴です。その他には、「疲れやすい」という症状もあります。息切れもむくみも、心不全だけで生ずる症状ではありませんが、「疲れやすい」という症状は、心臓が悪くなくてもよく感じる症状ですので、今回の定義には含めませんでした。

 

Q4

“だんだん悪くなる”とは、どういうことですか? 

 

心不全の臨床経過のイメージを下図に表していますが、心不全を発症しても、適切な治療によって、一旦、症状は改善します。しかし残念ながら、心不全そのものが完全に治ることはなく、症状がぶり返すことがあります。また、過労、塩分や水分の摂りすぎ、風邪、ストレスや、薬の飲み忘れなどにより心不全の症状が悪化、あるいは再発することもあります。そして、安静、治療の適切化によって、心不全の症状は再度改善します。しかし、このような、悪化と改善を繰り返しながら進行して行くことを、“だんだん悪くなる”と表現しました。      

 

 

Q5

“生命を縮める病気”とは、具体的にどれくらい生命が縮まるのですか? 

 

どれくらい生命を縮めるかは、個人差があります。1年以内に生命を落とす人から、何十年と普通の生活を送る人まで様々です。

 

循環器の専門医なら経験上、大まかに予測することはできますが、がんのように、「余命何年です」と説明しにくい状況にあります。それは、がんのように、早期がん、末期がんといったステージングが、十分に定められていないからです。学会では、現在、心不全のステージングを客観的に説明できるようなデータ解析を進めています。

 

現段階ではありますが、心不全で入院したことのある人は平均で5年間に約半数の方が亡くなっています。これは肺がんよりは良好ですが、大腸がんとほぼ同等、前立腺がんや乳がんよりは不良です。 

 

 

Q6

心不全は一旦発病すると、治ることはないのですか? 

 

Q4でも説明しましたように、心不全の原因となっている心臓の異常が、完全に治ることは少ないです。しかし、現在、心不全の治療法はずいぶん進歩しています。心不全の薬は、症状を改善したり、入院の回数を減らしたり、生命そのものを延伸することが明らかになっています。従って、これらの薬をきちんと内服していただくことは重要です。

 

その他には、外科手術、ペースメーカー、心臓の収縮を整える機械の装着、究極的には心臓移植が治療法となります。

 

 

Q7

心不全は予防できるのですか? 

 

予防することは可能です。心不全の予防には、心臓が悪くならないようにする予防と、一旦、心不全を発症した人の再発予防の 2 つがあります。

 

心臓が悪くならないようにする予防には、心臓の働きを悪くさせる要因を除くことが必要です。

 

つまり、高血圧、糖尿病、脂質異常症(コレステロール等が高い病気)、肥満を未然に防ぐことです。そのためには、禁煙、減塩、節酒、適度な運動が重要です。そして、心臓が悪くなりかけていることに早く気付き、医療機関を受診し、上記の生活習慣の改善に加えて、適切な薬物治療をすることにより心不全の発症や悪化を防ぐことができます。

 

心不全の再発予防としては、上記の事項に加えて、過労、水分の過剰摂取を避けること、また、冬には風邪を契機に心不全の悪化がよく見られますので、風邪予防も重要です。また、高齢者の心不全では、軽度の労作が大きな負担になって、再発することもよくありますので、患者さん自身のヘルスケア、ご家族、あるいは医療・介護関係者、地域でのケアが心不全の予防では特に重要です。

 

 

Q8

急性心不全、慢性心不全という言葉を聞いたことがありますが、どう違うのですか? 

 

急性心不全は、それまでは悪くなかった心臓、あるいは悪いと全く気づいていなかった心臓が急に悪くなった場合を言います。

 

激しい息苦しさで発症することが多く、適切に治療しないと生命を落とすことがあります。急性期を乗り切ると、その後は慢性心不全となります。 

 

 

 

杉並国際クリニックからのコメント

Q1.Q2.心不全はめずらしい病気ではありません。しかし、外来診療で「心不全」を指摘すると、たいていの方が心理的なショックを受けてしまします。

 

心不全すなわち急死と受け止める方が多いようです。それでも「心不全」という言葉の意味をきちんと理解して、必要に応じて抵抗なく用いることができるようになれば、予防や治療やリハビリテーションのためにも有意義だと思います。

 

Q3.「息切れ」や「むくみ」など、心不全の初期症状を知っておくことは、病気の早期発見や、治療成績を評価する上で大切です。

 

Q4.Q7.ここでのポイントは、

Q4.<過労、塩分や水分の摂りすぎ、風邪、ストレスや、薬の飲み忘れなどにより心不全の症状が悪化、あるいは再発する>こと、

Q7.<高血圧、糖尿病、脂質異常症(コレステロール等が高い病気)、肥満を未然に防ぐことです。そのためには、禁煙、減塩、節酒、適度な運動が重要です。>

 

これらはすべて予防策を講じることができる因子だからです。

 

風邪とありますが、万病の元といわれるとおり、インフルエンザや肺炎ではさらに心不全のリスクを高めます。ワクチンを適切に摂取しておくことがとても大切です。また、水氣道は、心不全の予防のみならず、治療、増悪防止のすべてに有効な運動療法です。