基本航法の実施要領(その3)
今回は、基本航法のまとめです。体験生や訓練生の方は、
太字のところだけ覚えていただければ十分です。
水氣道における身体の位置座標は、見えないが体感できる重力による鉛直軸と、
見えるけれども体感できない水平軸の2軸です。
水と大気の接点が水平面であり、これが水氣道の水平軸になります。
これに対して、水の浮力が重力と同じ鉛直軸において作用します。
第一航法の素歩きの「起(き)」の形は、水平軸と鉛直軸を感じ取りやすい体位になっています。
第一航法 素歩き
(水氣道の基本の形です)虚
下半身、とくに支持脚では重力を、遊脚では充分に浮力を感じるようにします。
第二航法 棒歩き
(ひじ関節、膝関節をまっすぐに棒のように伸ばします)実
腕、脚の開脚角度に意識して、脚はすり足歩行
第三航法 前蹴り歩き
(蹴るようには見えますが、膝を伸展させるのが目的です)虚
第一航法の型が基本になります:浮力を感じ、これに委ねて腿上げを楽に
第四航法 つま先浮かし
(脱力して浮かせるのであって、持ち上げるのではありません)実
遊脚全体に浮力を感じるようにします
第五航法 前後けり歩き
(蹴るようには見えますが、膝を伸展させるのが目的です)虚
第一航法の形が基本になります:膝の屈曲・伸展運動を緩・急のリズムに乗せて行います
註:水氣道には第六航法以下の発展航法があります。
第六航法は振り子航法という名称があります。偶数番目の航法なので、
第2航法の発展形で、やはり実に属します。
水氣道の本稽古は90分に及びますが、年配者や虚弱体質の方を含めて、
僅かな休憩を挟むのみで持続運動継続が可能な理由は、
こうした東洋医学的な虚・実の反復、
つまり、メリハリのバランスで成り立っているからなのです。













