世界を救う「水氣道」への挑戦No2

 

前回はこちら

 

水氣道の定例稽古会場の再開および再建計画

 

4月3日(金)の中野支部(鷺宮会場)での稽古を最後として、
都内のすべての活動拠点施設の閉鎖状態が続いていました。

鷺宮スポーツセンターは昨日8日より再開しました。

 

 

1)水氣道再開計画

9日(火)8:00~9:00pmに有志5名により、試験稽古を実施しました。

 

中野支部(鷺宮会場)での今後の稽古は、以下の通りとなります。
当面の間、参加者数が最大5名に制限されるため、事前予約制とします。

 

<6月の予定>

火曜日8:00~9:00pm;16日、23日、30日

金曜日10:00~11:00am ;12日、19日、26日

 

<7月の予定>

火曜日2:00~3:00pm ;7日、14日、以後は夏休み、再開9月1日(予定)

金曜日10:00~11:00 ;3日、10日、17日、以後は夏休み、再開9月4日(予定)

 

 

新宿支部(ハイジア会場)での稽古は、以下の通りとなります。

当面の間、参加者数が最大10名に制限されるため、事前予約制とします

 

<6月の予定>

土曜日3:00~4:00pm ;13日、20日、27日

 

<7月の予定>
土曜日3:00~4:00pm ;4日、11日、18日、25日、8月以降も継続

 

 

三鷹支部(スバル会場)は、15日以降に再開予定発表

 

吉祥寺支部(藤村会場)は、未定

 

杉並支部(杉十会場、上井草会場、大宮前会場、高井戸会場)は、再開されましたが、水氣道の定例稽古を再開できる条件が不備であるため、当面の間、個人単位の自主稽古会場とします。

 

 

<8月の予定>

夏休み相当期間(7月から9月第2週頃まで)での団体使用が可能な施設は、
東京都(新宿ハイジア)および三鷹市(スバル)の他には、吉祥寺(藤村)が1回程度利用できる可能性を残すのみです。

 

2)水氣道組織・稽古運営再建計画

水氣道は、2000年12月創始以来、最大の危機に直面しています。しかし、これまでもたびたび外部要因による障害がありましたが、その障害を一つずつ乗り越えていく過程で、水氣道の組織は大きく成長してきました。

 

水氣道創始20年目の節目である今年は、コロナパンデミックに関わらず、今後の10年を見据えた新しい段階に備えなくてはならない時期に至っています。

 

それは、「次代の水氣道を担う指導者の養成を本格的に始動させる」ということです。

 

そして、当面の間、少人数での稽古を主体に継続していかなくてはならないという現実的な条件を勘案して、新たに考案したのが以下の「少数精鋭制」の各級の訓練です。
 

以下の各課程は、本年9月から開講するものとします。

 

とくに重視したいのは、修錬生の増員・充実です。そこで7月1日より、修錬生の階級制度を以下の通り改正します。
 

(現)3級、2級および1級、(改正後)3級、准2級、2級、准1級、1級

 

 ❶ 修錬生育成課程
   

対象:現在、水氣道4級もしくは5級の者で、集中研修後に修錬生として活躍することを希望する者
   

研修内容:水氣道稽古
   

訓練担当者:水氣道支援員(少初段上)以上の者
   

研修期間:6カ月、週1回、各1時間の稽古研修
   

研修後:水氣道修錬生(准2級相当)に進級する
   

研修費:36,000円(税別)、3カ月ごとの分納可
   

第一期生特例研修費:半額18,000円を免除する

 

 

❷ 支援員養成課程
   

対象:現在、水氣道准1級もしくは2級の者で、集中研修後に支援員として活躍することを希望する者
   

研修内容:水氣道技法、水中自律訓練法・漸進性筋弛緩法
   

訓練教育担当者:水氣道指導員(従四段上)以上の者、当面の間、創始者直伝とする。
   

研修期間:1年間、週2回、各1時間の稽古および実習研修
   

研修後:水氣道支援員(従弐段下相当)に進級する
   

研修費:72,000円(税別)、半年ごとの分納可
   

第一期生特例研修費:半額36,000円を免除する

 

 

❸ 幹部指導員課程
   

対象:現在、水氣道従参段下もしくは正弐段上の者で、通年研修後に指導員として活躍することを希望する者
   

研修内容:水氣道指導法、個人養生法・臨床栄養学
   

教育指導担当者:水氣道指揮監督者(正七段以上)、当面の間、創始者直伝とする。
   

研修期間:2年間、週3回以上、各1時間以上の稽古・実習および課題研究
   

研修後:水氣道指導員(従四段下相当)に任命する。なお、従四段上に昇進により、職業水氣道家(プロ)として登録され、既定の報酬を受けることができる。
   

研修費:144,000円(税別)、1年ごとの分納可
   

第一期生特例研修費:半額72,000円を免除する

 

 

上記に関わらず、予約登録(事前支払い)制で稽古参加を希望する方は、事務局までご連絡ください。

水氣道中野支部の林亮博支部長からの情報は、一昨日の<緊急連絡>で御報告した通りです。まだ、お読みでない方は、6月1日(月)の記事

水氣道鷺宮スポーツプラザ温水プールより連絡

 

をご確認ください。なお杉並区、新宿区、武蔵野市、三鷹市については、再開可能日程についてはまだ明確にされていません。

 

以上の報告を受け、いくつかの課題が明かにされました。

 

第一に、新たに「入館後の個人のチエック」制度が導入されること。

 

第二に、代表者が「団体参加者のチェック済み一覧表」を受付に提出すべきこと。

 

第三に、団体使用では1コースの定員が5名に限定されること。

 

これらの課題に対して、検討すべきことは

 

第一に、6月8日(月)からの温水プール使用再開が決定されたにもかかわらず、必須条件とされる上記の内容が完成されていないという、施設側の手続きの手順の不備が問題です。予め決定内容が明文で示されない限り、団体使用予約手続きを取るべきではないと考えます。内容が明らかにされ次第、速やかに公開する予定です。

 

第二に、団体使用予約に先立って、有志数名が個人参加を試みることによって、実際の手続きを経験し、会員に報告する必要があります。6月8日(月)に、互いに時間帯が重ならないよう、個別に再開準備試験参加について検討を開始します。

 

第三に、団体使用において「1コースの定員が5名」という厳格な条件の下で再開せざるを得ないため、稽古参加者の事前予約制を導入します。

 

早期の稽古再開を希望される皆様は、6月9日(火)以降の当面の間、個人参加で体慣らしをして準備していただくことをお勧めいたします。その際は、互いに誘い合わせ等を行わず

可能な限り単独行動とし、

30~45分程度の自主稽古を行ってください。

 

稽古内容は、『親水航法』を中心におこなってください。その際に使用するキャップは、水氣道の稽古で使用している帽子は使用せず、他の利用者と同様に、

個人としての参加であることが明らかなキャップ

ご使用になるようにご注意ください。

 

 

水氣道参加者の皆様。これまで緊急事態宣言下で忍耐を強いられ、早期の稽古再開を待ち望む声が、すでに多数寄せられています。

 

水氣道発足20年目にして、はじめて長期の活動中止を余儀なくされてきましたが、ようやく再開の目途が立ちつつあります。

 

しかし、誠に残念ではありますが、直ちに全面的活動中止以前の状態に回復させることは困難であることをお伝えしなければなりません。水氣道の稽古会場としてきた各施設からの情報によりますと、概ね6月中旬までの閉鎖延長が示されるのみで、再開の目途は立っていません。

 

このように、東京都の緊急事態宣言解除後も、その余波は続いています。水氣道の活動も例外ではありません。いつから活動が開始できるかについて、唯一、再開可能との情報が得られたのは中野区の施設です。

 

したがいまして、最も早くからの稽古再開が可能なのは、中野支部の<鷺宮スポーツプラザ温水プール>です。支部長の林亮博さんから以下の報告を受けましたので、ご報告いたします。

 

 

鷺宮スポーツプラザ温水プールより連絡

 

2020年5月30日

 
受付担当の岡村様より5月30日15時50分頃、6月8日(月)からの温水プール使用再開の連絡を受けました。

 

1コース5名の入水が可能(団体)

 

入館後個人のチエックリストを行う。(チエックリストを現在作成中)

 

例:

検温、手洗い、消毒、全員マスク、2週間以内の発熱の有無、風邪の症状、のどの痛み、息苦しさ、嗅覚異常など。➡代表者が確認し受付に報告またはチエック一覧表を提出する。 

 

日本水気道協会中野支部は、チエック一覧表が完成次第参加する旨を受付担当の福井様に伝えました。(保留扱いになります)
チエック一覧表が完成次第連絡をいただけることを確認し16時14分終了。
 

以上報告します。

 

日本水気道協会

中野支部長 林亮博

 


毎週水曜日<水氣道>


第5回 『縁』の巻【日本水氣道協会の使命】
水氣道というアクアビクスにおけるマインドフルネスとは?
 
 

水氣道は参加者各人が抱える様々な健康課題の解決のための多層性の組織体です。その方法として独創的な固有の対番制度により創造し構築する人間関係を通して得られる知識や技術の複数かつ多様で協働的な共通の諸資源を活用します。

水氣道は水自体の運動慣性を利用することに加えて、集団力動を利用できるため、参加のためには、限定的な身体的・精神的強度を備えているだけで十分です。水氣道はまた参加者に対して周囲の環境との関係性を正常化する媒体を提供することができます。

水氣道は人間の関係性において苦悩する参加者にとっても一定の治癒課程を促進することができるのは、こうした水氣道の構造と機能によるものであるということができるでしょう。

 

水氣道の稽古は、水中での一瞬一瞬の体感や姿勢や呼吸に意識を集中し、“水に全身全霊を委ねることによって、水中にただ存在すること”を実感し、“今に生きる”ことのトレーニングを実践します。それによって、自己受容、的確な判断、およびセルフコントロール能力を鍛錬することができます。とりわけ、水氣道の稽古で参加者が主観的に経験した関係性の成長発展は、全人的健康の維持増進の指標として不可欠な指標です。

 

ここで全人的健康法とは、本来自然環境の構成要素である人間に賦与されている自然力(自然治癒力)に焦点をあて、心身の健康を保持、増進する自然尊重・自然順応の養生法と鍛錬術の体系を意味します。

その最も基本的な方略を全人的セルフケアに求めるのが水氣道です。これは、今日、全人的医療や全人的ケアとされるものの前提として、具体的な形で実践できるように推進すべき普遍的な課題であると考えます。

 

アクアビクスとしての水氣道は、水中での立位のフィットネスです。ただし、水氣道というアクアビクスは、単に身体的な健康の維持・増進を求めるのではなく、心理的・社会的にも望ましい状態、つまり真の全人的な健康をライフワークとして目指そうとする生涯エクササイズであり、人間としての成長をも目指すものです。

 

マインドフルネスな水中団体フィットネスである水氣道は、„水中で、ただ存在すること“を実感し、水環境に心身を委ねて”今ここに生きる“ことを味わうことができるようになります。一般に、マインドフルネスとは、元来「開放的で囚われのない心の状態」を意味し、「今、この瞬間の体験に意図的に意識を向け、評価を加えずに、ただ観ること」と定義されます。そして水氣道のマインドフルネスは、一言でいえば、心身への”気づき“です。そしてこの状態は新たな気づきを得やすい心の状態といえます。

 

水氣道ではこうした訓練に始まり、水中での一瞬一瞬の体感や、姿勢や呼吸に意識を集中して、一定時間、あらかじめ定められた環境・施設の枠組みの中で、プログラムされた一連の集団運動を実践することを稽古と呼んでいます。

 

水氣道による鍛錬によって向上する体力は、瞬発力や持久力などに代表される行動体力ばかりでなく、ウイルスや細菌などの病原体による感染症や癌などにかからないための防衛体力にも及びます。そのうえ、水氣道を継続することにより、運動能力ばかりではなく感覚機能が向上します。そして水氣道の稽古によってもたらされるマインドフルネスは、充実・向上を目指すものです。それは対人関係、情動制御、苦痛耐性などのスキルを向上させ、注意力、情動調整、気づきなどの自己体験の能力を活性化させ、対人関係を円滑にし、真に生産性や創造性を高めていくことに繋がっていくことでしょう。このようにして水氣道は生涯エクササイズとして自己の潜在的な資源を効果的に引き出すことによって自己実現を超えて自己超越までも視野に含めた知的エクササイズなのです。

皆様方は、水氣道稽古中断後も、

自宅での、「イキイキ体操」、「のびのび体操」を

継続してくださっているものと拝察いたします。

 

 

さて、昨日、新宿コズミックセンターの事務局から、

施設閉館の5月末日までの延長について電話連絡が入りました。

 

 

新型コロナパンデミックおよび緊急事態宣言のため、

集団感染に対して最も安全な健康活動の一つである

水氣道の公式稽古の長期中断が余儀なくされております。

 

 

毎日、感染者・死亡者の発表があり、

病院等の医療機関などのクラスター発生も相次いでおります。

 

 

こうした背景の中で、検査体制の限界や、統計に表れていない暗数から推定すると、

いわゆるオーバーシュートはすでに発生し、医療崩壊は現実のものとなってきました。

 

 

仮に、今回の流行が見かけ上、終息したかのように見えても、

油断大敵です。油断すれば、必ず第二波、第三波が押し寄せてくることになり、

解決までの時間が引き延ばされてしまいます。

 

 

良い情報は提供できなくて残念ですが、

3密を避けながらも、毎日の日光浴は欠かさないで続けてください。

 

 

いまのうちに免疫力を強化しておかないと、

6月には梅雨に入り、ウイルス性感染症に加えて、

細菌感染やカビなどの真菌感染が流行という危険も増し加わります。

 

 

地球環境の激変により、天候不順に伴う風水害の被害が大きくなることも

懸念されるところです。

 

なお、慢性的な精神的ストレスも免疫力を損ないます。

 

この機会に、生活リズムを乱さないようにしながら、栄養食事療法を習得してください。

 

『よくわかる臨床栄養学(第6版)』(三共出版)が刊行されました。

 

そこで、このテキストをベースとした健康管理指導を始めることにしました。

 

 

継続可能な健康管理を続けながら、

一日でも早く水氣道の公式稽古が開始できるように祈っております。

 

 

 

日本水氣道協会 中野支部長 

林 亮博(健康管理士一般指導員)

 

日本水氣道協会 理事長 

飯嶋 正広

第4回 『結』の巻【水氣道を導いている不思議な存在】

 

水氣道による人格完成に向けてのメカニズム
 

水氣道は平成28年(2016)2月24日に登録商標を出願し、同年9月9日商標登録しました。登録した商標は、以下の4件です。

 

・水気道®(登録第5979758号)

・水氣道®(登録第5979759号)

・suikido®(登録第5979760号)

・Mindfulness Group Aquabics®(登録第5979761号)

 

  
水氣道の稽古のすべての原点は基本五航法と称する一連の形(かた)の中でも、第一航法としての素歩きに始まりました。

その後、基本五航法が一応完成すると、準備体操(イキイキ体操)、整理体操(のびのび体操)、各種航法が開発され、最近に至って、親水航法が整いました。このようにして、実際に、水氣道の稽古の流れが、親水航法、準備体操(イキイキ体操)、基本五航法、各種航法および整理体操(のびのび体操)の五つの段階に区分、整理されてきたのは最近のことなのです。

 

 

水氣道は、儒教の影響を受けた我が国の律令制を模した組織の骨組みのうえに仏教とキリスト教という互いに相異なる伝統宗教の双方に通じる「かたち」と「はたらき」が知らず知らずのうちに加わり、導かれるように成長してきたもののように感じられております。

 

そもそも水氣道ははじめから既存の特定の単一の伝統宗教を下敷きにして構築したものではありません。それにもかかわらず創始の後20年におよぶ実践の結果として得られた組織機構と機能とにおいて哲学性・倫理性・宗教性が育まれてきたことは否めません。

 

そして、親水航法、準備体操(イキイキ体操)、基本五航法、各種航法および整理体操(のびのび体操)の五つの段階に区分、整理されてはじめて得られたインスピレーションは、この五段階の流れがカトリックのミサの典礼曲の構成と対応しているということでした。

 

 

水氣道とミサ典礼曲を構成する5つの内容の対応関係を説明するために、新たに特別の名称を付すことによって、水氣道の本質に迫ってみようと思います。

 

ミサ曲の基本的な構成要素は、一般的に、通常文と呼ばれる『キリエ』(求憐誦)、『グローリア』(栄光頌、天には神に栄光)、『クレド』(信経、信仰宣言)、『サンクトゥス』(三聖頌、感謝の賛歌)、『アニュス・デイ』(神羔頌、神の小羊)の5曲です。

 

そして、ミサではどのような場合にも必ず同じ典礼文を用います。これら5曲をすべて備えたものを通作ミサ曲と呼びます。これに対し、『クレド』(信経、信仰宣言)を含まないものをミサ・ブレヴィス(小ミサ)と呼びます。

 

水氣道では五航法に相当しますが、これを全く省略することはないにしても、必要に応じて簡略版で稽古することがあります。

ルーテル派では『キリエ』と『グローリア』のみで構成されるものがミサ・ブレヴィスですが、水氣道から派生した聖楽院のレッスンでも『グローリア』に相当する準備体操(イキイキ体操)の短縮版を導入してレッスン効果を挙げています。

 

 

1. 親水航法・・・求憐誦(キリエKyrie)
水氣道では、あらため<求憐踏:きゅうりんとう>

 

2. 準備体操(イキイキ体操)・・・栄光誦(グロリアGloria)
水氣道では、あらため<栄光躍:えいこうやく>

 

3. 基本五航法・・・信経(クレドCredo)
水氣道では、あらため<信経行:しんきょうぎょう>

 

4. 各種航法・・・三聖頌 (サンクトゥスSanctus)
水氣道では、あらため<三聖舞:さんせいぶ>

 

5. 整理体操(のびのび体操)・・・神羔誦(アニュス・デイAgnus Dei)
水氣道でも、そのまま<神羔頌:しんようしょう>

 

 

 

1) 親水航法<求憐踏:きゅうりんとう> 

 

・求憐(きゅうりん)とは、「憐れみ」を求めることです。
   

・憐みとは「慈悲」です。これは仏教由来の言葉であり、「慈」とは、与楽といって人々に楽を与えること、「悲」とは、抜苦といって苦を除くことです。
   

・また踏(とう)とは、踏むこと、踏みつけること、足の裏で地を押し付けることから、歩くことや、舞など足で調子をつけること、さらには舞うこと、お参りすること、履行・実践・実演すること、経験すること、その過程を通ること、その地まで到達すること、跡をついでその地位に身をおくこと、にも意味の拡がりがあります。
   
   

<求憐踏>は、こうした「求憐」を得るための「踏」であり、「沈黙」の中での身体運動を伴う「祈り」であるともいえます。これは霊的な「呼気」に相当します。

 

 

2) 準備体操(いきいき体操)<栄光躍:えいこうやく> 
  

・栄光(えいこう)とは、幸いを約束する光を意味します。幸いとは名誉であり、輝かしい誉れです。
  

・また躍(やく)とは、踊躍(ゆやく)の躍であり、おどりあがること、勢いよく活動すること、を意味します。

 

<栄光躍>は、すべてが幸いに満たされ「栄光」に輝くための「躍」です。準備体操(いきいき体操)は、おどりあがることや勢いよく活動することも可能なコンディシ ョンとする準備をする運動であり、この段階では決して無理をしてはいけません。

 

 

3)基本五航法 <信経行:しんきょうぎょう>

・信経(しんきょう)とは、キリスト教では、教会がその教理・教義を神と人に示す成文箇条で信条とも訳され、信仰宣言のことです。水氣道の組織としては、その理論と実践の効能に基づき会員が一致して獲得した信条を、言葉で表明するのではなく、団体の稽古を通して習慣的に反復確認し、世界に発信していくための原点ともいうべき存在です。

 

・行(ぎょう)とは、行くこと、進むこと、行いや振舞い、行儀、修行、文字などの縦のならびを意味します。哲学的には、人間的な働きとしての実践行為で「知」と対比される概念ですが、仏教における能動的意味では、われわれの存在を成立させる潜在的形成力や様々な心的活動力、また受動的意味では、生滅変化する一切の現象世界の存在を意味します。

 

<信経行>は、水氣道の組織としての原点を、団体として文字通り縦に整列して順次進行していく実践行為であり、生滅変化する一切の現象世界の中にありながら、私たちの存在の基礎となる潜在的形成力や様々な心的活動力を育む修行です。

 

 

4)各種航法<三聖舞:さんせいぶ> 

・「三聖」とは、一般的には釈迦・孔子・キリストを指しますが、キリスト教では「父なる神・子なるキリスト・聖霊」を表します。水氣道では、「水・氣・道(血)」を意味します。また、「身・息・心」にも対応しています。この概念は、漢方医学や鍼灸理論と水氣道の接点となるばかりでなく、身体医学と精神医学を統合する心身医学と水氣道との接点ともなって実際的に機能しています。
  

・「舞」とは、舞いおどることで、励ますことの意味を含みます。

 

<三聖舞>は、心身の「三聖」の調和を得るための「舞」です。これは調身(体操)・調息(情操)・調心(霊操)という三調操によって、「水・氣・道(血)」を整え、心身の再統合を図り、全人的な健康増進に繋げることを目的とするものです。それを自分のためばかりでなく、他者のためにも鼓舞するための「名宣り」稽古が最近導入され展開中です。

 

 

5)整理体操(のびのび体操)<神羔頌:しんようしょう> 

・「神羔」とは「神の子羊」を意味します。この「子羊」とは直接的には子供の羊(羊の子)ですが、力ないもののたとえにも用いられます。「神の子羊」はこの世の憂いを取り除く力をもった神の子のような存在です。

 

・「頌」とは、ほめたたえることであり、ほめうた、を意味します。

 

<神羔頌>はそうした「神羔」をほめたたえる行為です。
武道の良さには「礼で始まり、礼で終わる」ことがあります。これは武道の精神・あり方に則り、試合においては作法を守り、また相手への敬意を示すことが、何よりも重んじられるべきである、ということです。これは礼儀・礼節をもって試合に臨むことは勝敗よりも重要であるという考え方を伴うものです。
これに対して水氣道には、そもそも試合がなく、勝敗を決する必要もありません。そのかわり、水氣道の作法である「礼」とは「祈りにはじまり、賛美で終わる」ことを旨としています。ここで「祈り」とは、水氣道に対する大きな信頼、成長に向けての願い、相互の祈互いに祈り合うことなどを含んでおります。「賛美」とは、与えられている恩寵に対して感謝し、ほめたたえることです。これは霊的な「吸気」に相当します。そうして<神羔頌:しんようしょう>としての整理体操(のびのび体操)は、水氣道の一連の稽古を締めくくる体操をすることが賛美そのものの「礼」と一体になることを目指していきます。

水気道はなぜ水氣道とも表記するようになったのか?

 

水中運動のコミュニティが「日本水気道協会」たるソサイエティへと発展し、「水気道」の活動主体として運営・管理する中で、筆者みずから研鑽を続ける傍ら、平成16年(2004)に、東京大学大学院で老年社会学や健康学習教育学教室を主宰する甲斐一郎教授(当時)の指導により修士(保健学)の学位を得て、ました。

 

翌17年(2005)には、イタリアの保養地モンテカティーに滞在し、理学療法士が始動する鉱泉水を用いた水中運動を体験し、水気道の運動にもビート板を使用するプログラムを加えることにしました。

そして、水中運動により声楽に適した心身の礎が築かれ、本格的に声楽の勉強をはじめました。またこの年の9月30日には、米国総合栄養大学(American Holistic College of Nutrition)の博士課程(通信制)を修了し、博士(総合栄養学)<Ph.D in Holistic Nutrition>を取得しましました。

この大学はアラバマ州にあり無認可校でありながら、極めて豊かな教育内容を持っていました。

日本の大学との教育内容との違いから、学士・修士の教材も送付され、それに合格してから博士課程の課題に取り掛かれるようにとの的確な指示にしたがい学習し、数十冊に及ぶ原書を精読し英文レポートを提出するという訓練は後々の役に立ちました。

 

それを受けて昭和学院短期大学ヘルスケア栄養学科の客員教授(病理学、臨床栄養学)に就任し平成29年(2017)まで続け、その間に病理学概論の教科書1冊、臨床栄養学の教科書2冊を出版しました。

 

このような水気道の鍛錬により、当初の予測通り、私自身の体調が良くなり、気分が安定し、体質が向上しました。

しかし、予測以上であったのは、総合的な活動性、生産性そして、とりわけ創造性が増し加わったことでした。

開業医としての業務を中断することなく、その間に、複数の学位や専門医その他関連の緒資格の取得、非常勤での授業、芸術活動などをこなすことができるようになったのは、水気道による稽古の賜物でした。特に水気道の本質的要素の一つに音楽性があることを発見しました。

 

水氣道の稽古に流れを感じるようになるのは、水氣道が水中での運動であることから自然の成り行きのように思われます。

そうして、水氣道の稽古が習慣化すると、日常生活のリズムが整い、生活上の諸活動が色彩豊かで実り多いメロディーとなり、それを実践する共同体によって活動全体が妙なるハーモニーが形成されていきます。

そして、水氣道の実践者の中には自分自身が人生を楽しみ味わうことができる「器」であることに開眼する人も現れつつあります。

そうなってくると、水氣道の稽古の流れが、ポリフォニー音楽のコンサートの流れのようにも感じられ、集団稽古があたかも合唱団のように発展していく兆しが見出されるようになります。

 

歌は「祈り」であり、また、そうした音楽は聖楽として宗教典礼に欠かせません。

そのようなことを思い巡らしてみたことによって、新たな発見がありました。

それは、水氣道の稽古の流れを、キリスト教会におけるミサの典礼の曲目(ミサ曲)の流れに対応して考察することによって、新たな気付きと有益な発想が得られるということでした。

 

平成22年(2010)には、通称であった水気道の正式名称を水氣道とも表記するようにしました。

その理由は、水氣道は単なる水中運動ではなく、食養生あるいは臨床栄養学との繋がりを大切にしてきたからです。

さらにいえば、日本発祥であり、米をはじめとする日本食を尊重していることなどを意識して、「気」の他に「氣」という漢字表記を採用することにしました。

この年には、東京大学リハビリテーション科の芳賀信彦教授の指導により先天性無痛無汗症の研究により東京大学博士(医学)の学位を得ました。

 

博士課程で先天性無痛無汗症の患者は痛覚のみならず、様々な表在感覚や深部感覚の障害を持っていることを明らかにしましたが、とくに痛みの本質と役割についてより深い関心を持つようになりました。

この研究を経験することによって、変形性関節症、骨粗鬆症、関節リウマチをはじめ、難治性の慢性疼痛性疾患とされている線維筋痛症に対する水氣道®の臨床応用を積極的に展開するようになりました。

 

水氣道に限らず、水中歩行は、水の物理的特性である抵抗・粘性・水圧・浮力・水温・熱伝導性等を利用してストレッチ効果、有酸素運動や抵抗筋力運動など優れた効果をもたらすことは、すでに良く知られています。

これは、浮力等の作用により抗重力筋の緊張を緩和することでストレッチ効果を生み、さらに陸上生活にあっては普段使用しない推進筋の運動を促すことなどによってもたらされます。

 

水中では資格情報が制限され、前庭感覚と固有感覚は浮力の影響を強く受けます。水中でのこのような微小重力環境に一定時間曝されると、環境順応のため陸上とは異なる運動制御能力が要請されます。

すなわち固有感覚受容器の感度は高まり、関節一知覚能力は向上し、姿勢の調節機能が促進されます。

そして水中でこのようにして整えられた姿勢は、呼吸パタンの改善をもたらします。

水中環境は水圧により、文字通り自然な加圧トレーニングとなり、胸郭運動に対する水圧負荷運動によって呼吸筋の機能を増し、動脈血中酸素分圧濃度を上昇させる結果、脳や筋をはじめ身体の諸臓器の酸素供給を促します。

 

水氣道は、このような水中運動の基本的なメカニズムを活用しながら、運動機能のみならず諸感覚の機能をも向上させることによって、自然に、あるいは半ば無意識のうちに自動的に、自分の心や体の変化に気づきやすい条件を整えていきます。

この自己の心身の状態の変化への気づきの促進は、リラクゼーションや自律訓練法など心身医学療法へのアプローチを容易にしています。

水気道はどのようして生まれたのか?

 

水気道の成立までの過程は、考案者である筆者自身の個人史と重なる部分が少なくありません。

 

私が水治療に強い関心を抱くに至った端緒は、平成元年(1989)に研究生として入室した東京大学衛生学教室(故、和田攻教授)で研究されていた微量必須栄養学や毒物学と環境医学を通して、自然療法と臨床栄養学との接点をもったことに始まります。

 

その後、平成4年(1992)に日本温泉気候物理医学会の会員となり、温泉療法医さらに温泉専門医になりました。温泉医学は現在の東京大学医学部アレルギー・リウマチ科の前身であった物療内科が発足当時の研究の拠点でした。

 

現在の水氣道の原型は、平成7年(1995)頃、私が独自にデザインした室内温水プールでの私的な健康法にはじまります。

 

水治療が身体のみならず精神にも好ましい効果を及ぼすことを学習し体験した筆者は、東洋医学や心身医学に急接近し、現在も私淑している末松弘行先生(東京大学心療内科名誉教授)の紹介により平成8年(1996)に東京大学心療内科(久保木富房教授、当時)に入門しました。

 

そこでストレス関連の不安・抑うつを伴う身体症状やパニック障害、摂食障害等について理解を深め、のちに心身医学専門医や心療内科専門医さらに心身医学・心療内科指導医になりました。

 

ちょうどこの年は、心療内科、アレルギー科、リウマチ科の標榜が可能となりました。さらに、平成9年(1997)には日本東洋医学会漢方専門医の資格を取得しました。

 

この年に、温泉医学や保養地医学への興味からドイツ南部バイエルン州の保養地バート・ヴェーリスホーヘンにて開催されていたクナイプ療法セミナーに参加しました。

 

クナイプ療法は心身医学的な自然療法であり、水療法を中心に運動療法、また食事療法と薬草療法、それが心身医学療法によってまとめられている体系をもっていました。

 

筆者はドイツ人医師らと共に研修を受け、これが大きな原動力となって帰国直後から、水中運動による自己鍛錬を定期的かつ継続的に実施するようになりました。

 

 

筆者は日々臨床に従事する開業医であることから、まもなく二名の参加者(糖尿病、うつ病各1名)が継続的に水中運動に参加することになり、自然発生的な最初のコミュニティが誕生しました。

 

このようにして、水氣道は最初期から自然発生的に団体運動としての責任を担うことになったため、集団的手法を考案していくことになりました。

 

それによって、このコミュニティは徐々に参加者が増え、任意団体のまま10人余りを擁する草創期の組織へと成長していきました。

 

しかし、参加者が増えはじめた頃から有形無形の妨害や被害を受けるようになりました。

 

その最たるものは、オウム真理教事件に起因するものでした。これは1980年代末期から1990年代中期にかけてオウム真理教が起こした一連の事件の総称です。

 

とりわけ平成7年(1995年)の地下鉄サリン事件の余波を受けて、筆者自身および水気道の組織がオウム関連の一味であるという風評被害に遭遇し、活動の展開が阻害されることがありました。

 

オウムの宗教施設で高円寺南にあったサティアン識華(のりか)とオウム真理教附属医院(中野区野方)を結ぶライン上に配置されるかのように私の診療所(高円寺南診療所、当時)と研究室(中野区大和町)があったためか、公安当局からの聞き込み調査を受けることがありました。

 

また、稽古の拠点であった杉十温水プールの当時の施設長や職員からも、たびたび理不尽な苦情の報告や勧告を受けることがありました。

 

 

このような経緯から、組織の運営や契約の在り方のルールについて自ら心得ておく必要が感じられました。

そこで開業医としての業務と水気道の活動を継続が可能な慶應義塾大学の通信課程で法律を学び平成12年(2000)に卒業しました。

 

同年12月には、これまでの水中運動を、全人的でマインドフルな集団的水中運動であることから「水気道」と称することにしました。

 

ただし、公共のプール施設で指導行為を実施するために、施設を管轄する地域自治体(杉並区教育委員会管轄)に団体登録をする必要がありました。

 

平成13年(2001)には関係者からの要請を受けて昭和学院短期大学ヘルスケア栄養科の非常勤講師(生命倫理学、臨床栄養学)に就任し、運動療法と栄養療法との接点についての理解が深まりました。

 

さらに、平成15年(2003)12月11日に団体名を「日本水気道協会」として地元自治体である杉並区関連の組織に団体としての登録をしました。

鷺ノ宮体育館温水プール(第6レーン使用)

参加者:総数9名(うち早退者1名)

 

進行指揮監督:

水氣道正七段 飯嶋正広

 

支援員トレーナー:

水氣道杉並支部長・正弐段上 中川良子(A班)

 

水氣道中野支部長・正弐段下 林亮博(B班)

 

 

修錬生インストラクター:

水氣道2級 高橋千晴(A班)

 

水氣道2級 細谷健太(B班)

 

受付:

主当番支援員・林亮博、副当番修錬生なし、副々当番訓練生なし

 

 

報告担当:

水氣道4級(中等訓練生)濱屋 幸一(B班)

 

 

1) 親水航法:各自稽古方式
  

じっくり、長めに実施。一番端の浅いレーンを、施設側の好意で使用。

 

 

2) 準備体操(イキイキ体操):一列縦列(階級別頭尾対称)行進スイッチバック方式
   

 

以下は、当日実施した一列縦列(階級別頭尾対称)行進方式の隊列編成の一例です。
   

 

〇頭方A班:訓練生A-1、訓練生A-2、修錬生A、支援員A、

 

〇中央:監督指導者

 

〇尾方B班:支援員B、修錬生B、訓練生B-1、訓練生B-2
頭方および尾方のそれぞれの訓練生2名が交替で先方を務めた。

 

 

 

3) 基本五航法:

一列縦列(階級別頭尾対称)行進スイッチバック方式

引き続き2)の隊列編成で実施ただし、先方を務めたのは、それぞれの訓練生2名に加えて修錬生1名ずつが加わり、各々3人が交替で実施した。

 

 

・・・以後2班を編成し、班単位での稽古となる・・・

 

以下はB班(4名)の稽古内容です

 

実施航法(調血、理気、活水)の各航法

「脇殿」名宣り、二枚目まで。活水は六枚目まで。

 

 

・・・A班・B班が再び集合する

 

4) 整理体操(のびのび体操)
  合計8名で体操を終える。

4月4日(土)より鷺宮温水プールが休場となります。

 

以前より休場している、杉並区、ウェルネスエイジ(ハイジア)、新宿コズミックセンター、SUBARU総合スポーツセンターも今後の状況次第で休場が延長されるとのことです。

 

藤村水泳教室が再開され、水曜日、午前9時45分から稽古が行えます。