<東洋医学の話をしよう3ー臓腑(2) ー 肝>

 

<はじめに>

 

 

今回から「五臓」について順番に解説していきましょう。

 

前回の記事はこちら

 

(氣についての記事はこちらにありますので目を通してみて下さい。)

 

 

今回は「肝」の働きを説明していきます。

 

 

まずは、西洋医学の肝臓の働きと比べてみましょう。

 

 

<西洋医学での肝臓の働き>

 

肝臓には主に4つの働きがあります。

 

 

(1)代謝ー食べ物から糖・たんぱく質・脂肪を体内で使える形に変えて貯蔵し、必要な時にエネルギーのもととして供給します。

 

 

(2)体を動かすエネルギーの元であるグリコーゲンやビタミンを蓄え、必要に応じて血液中に放出する。

 

 

(3)解毒ーアルコールや薬、老廃物などの有害な物質を分解し、無毒化します。

 

 

(4)胆汁の生成・分泌ー肝臓でつくられた老廃物を流す「胆汁」を生成・分泌します。胆汁は、脂肪、タンパク質の消化吸収を助ける消化液でもあります。

 

 

<東洋医学での肝の働きー疏泄(そせつ)、蔵血(ぞうけつ)>

 

肝の主な働きは「疏泄」、「蔵血」です。

 

 

体内の氣の運動を調節する働きのことを「疏泄」と言います。

 

 

それにより

 

 

(1)「脾胃(ひい)」による食べ物の消化の調節。

(「脾胃」については、後ほど解説していきます。西洋医学の「胃」とご理解ください。)

 

 

(2)「血」「津液」の運行

 

 

(3)月経の周期の調整を行います。

 

 

血液の貯蔵の働きのことを「蔵血」いいます。

 

 

(1)血液を貯蔵する。

 

 

(2)体に回る血液をどこに送るか決める。つまり体内に巡る血液量を調整します。

 

 

西洋医学の糖・たんぱく質・脂肪・グリコーゲン・ビタミンの貯蔵を東洋医学の「蔵血」、老廃物を流す働きを東洋医学の「疏泄」と見るならば、肝臓の機能に関しての認識に大きな差は無いように感じます。

 

 

しかし、東洋医学と西洋医学との違いは「五蔵六腑」は情緒や人体のその他の器官にも深い関係があると認識していることにあります。

 

 

肝の場合、「怒」の情緒と関係が深いです。

 

 

怒りで頭に血がのぼるって言いますよね、これは「怒り」によって肝の「疏泄」の働きが悪くなるからということが言われています。

 

 

また、「筋」、「目」にも関係が深いです。これも肝の「疏泄」の働きが悪くなると「血」が行き渡らなくなり「筋」がつり易くなったり、「目」の疲れがおきます。

 

 

怒ると血圧が上がります。それにより、血管が収縮します。それが長時間続くようになると「筋」や「目」に栄養の供給が滞ることになります。

 

 

それにより「疏泄」の働きに影響が出るので「筋」「目」にも影響がでるのではないかと思います。

 

 

「目」はビタミンA、B、Cを消費します。「目」の使いすぎは、肝臓に貯蔵されているビタミン類の消費を増大させ「肝」に影響を与えるのではないかと考えられます。

 

 

現在社会は、「目」を酷使するようになってきています。このことは「肝」の負担を増やし「血」を消耗させていると考えられます。

 

 

インターネット上のSNSでの炎上騒ぎは、目を酷使し、血を消耗させ、「肝」の「疏泄」「蔵血」作用に負担をかける生活と関係があるのかもしれません。

 

 

<まとめ>

 

・肝の主な働きは「疏泄(そせつ)」、「蔵血(ぞうけつ)」です。

 

 

・体内の氣の運動を調節する働きのことを「疏泄」と言います。

 

 

・血液の貯蔵の働きのことを「蔵血」いいます

 

 

・「肝」には「怒」の感情、「筋」「目」に関係が深い。

 

 

高円寺南診療所 統合医療部 漢方鍼灸医学科 鍼灸師 坂本光昭

<線維筋痛症 JFIQの経過報告>

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JFIQ線維筋痛症の経過観察に欠かせない指標です。

 

 

最高点が100点で、20点未満が正常値になります。

 

 

 

 

上図は左側が初診時の点数、右側が最近の点数でその2点を結んだものです。

 

スクリーンショット 2019-03-08 11.47.05 

上図は線維筋痛症の治療の有効度を表した図です。

 

 

50以上点数が下がると「著効」

 

 

20以上50未満点数が下がると「改善」

 

 

20未満の点数の低下は「無効」の判定になります。

 

 

今回は18名中「著効」4名  22.2%

「改善」7名  38.9% 

「無効」7名  38.9%

でした。

 

 

無効のうちの3名は治療開始から3ヶ月ほどであり、これから効果が現れて来ることと思います。

 

高円寺南診療所 統合医療部 漢方鍼灸医学科 鍼灸師 坂本光昭

行動目的:

ホテルと学会会場とを確実に行き来できるようになる

1)確実で安全で効率的な移動

2)学会会場で登録を済ませ、詳細プログラムを入手し、参加スケジュールを確定する

3)ポスターセッションでディスカッションする

 

行動計画:

①朝食(07:30am~)

②ホテル出発(08:30am)

③学会会場到着と登録(09:30am)

④学会参加

⑤Thursday, 7 March 2019

09:00 – 15:30 (9:00 AM – 3:30 PM)

13:30 – 18:00 (1:30 PM – 6:00 PM)

18:00 –19:00 (6:00 PM – 7:00 PM)

19:00 – 20:00 (7:00 PM – 8:00 PM)

20:00 – 21:30 (8:00 PM – 9:30 PM)

 

Pre-conference Teaching Institute

Submitted Symposia

Exhibits and Coffee Break

Fred Kavli Keynote Address by BJ Casey

Opening Reception and Poster Session

 

⑥ ホテルへ到着(10:00pmまで)

 

 

 

実際の活動成果:

①朝食(07:30am)

食堂は日本人の若者だらけ、男女のカップル(新婚旅行か?)と若い女性同士の組み合わせ、他愛もない日本語による日本人観光旅行者のコミュニティ、邪魔になりたくないし、目障りに映っているような印象を受けざるを得ませんでした。

 

こういう雰囲気はなぜか、落ち着かないものです。旅行会社を通して手配すると、往々にしてこんな感じになります。次回からは、自分で手配して、大人の雰囲気で落ち着いて朝食を摂りたいものです。

 

事前の情報で知ってはいましたがパリの朝食は非常にあっさりしたもので、ウィーンなどに比べると物足りない感じがしました。朝食を早めにしっかり摂取して、午前中から精力的に活動する作戦は、パリ向きではなさそうです。

 

②チェックアウト(08:30am)

まったく地理感覚がつかめないので、早めに出発して、どこかの地下鉄の駅にたどり着いたら、そこを起点に学会会場へ向かう、という作戦を実行しました。

 

ホテルから学会会場へ向けての方角はほぼ西向きなので、太陽の位置を目安にどんどん歩いて行くと、古い教会にたどり着き、その教会の名前をチェックしかけたら、地下鉄の入り口を発見しました。駅名はNotre-Dame de Lorette(ノートルダム・ドゥ・ロレット)。

 

後で確認したら、ずいぶんと北へ歩いていたようです。パリの道はまっすぐに伸びていることが少ないため、ぼんやりと道なりに歩いていると方角がずれやすいことを学びました。

 

とにかく地下鉄に乗り込んでしまえば、何とか目的地にたどり着くだろうと、東京の感覚で安易に考えてながら、案内板を眺めてみたら、とてもややこしく感じられました。そこへ老婦人が声をかけてくれて、目的地を伝えたら、一緒に案内板で探してくれました。そして<この路線でConcorde(コンコールド)まで乗って、そこで1番線に乗り換えれば大丈夫>ととても上品なフランス語で丁寧に教えてくれたのは有難かったです。

 

とにかく、パリの地下鉄網はよそ者には厄介ですが、そのかわり親切な人たちに恵まれているようなのが幸いです。地下鉄に乗って驚いたのは、女性の声で「すりが多いので十分に気をつけてください。」という日本語のアナウンスが流れることです。英語やドイツ語までであれば驚くに値しますが、パリの地下鉄で日本語のアナウンスが流れようとは予想外でした。

 

 

③ 学会会場到着と登録(10:00am)

かなりしっかりとした、読み応えのあるプログラム冊子が渡されました。これのプログラムをうまく使いこなせれば、効率的に動けそうなことは、すぐにわかりました。しかし、ようやく使い方に慣れるには、丸一日を要しました。

 

 

④ 学会参加

10:25~11:25am 分散開催セッション

ここがパリであるということを忘れてしまうくらいの英語一色の世界でした。

発表者も質問者もアウトバーンを走る自動車のようで、むしろ悠長に話してはいけないような雰囲気がありました。

 

11:45am~12:45pm 教育機関ポスターセッション

いくつか、興味深い発表があったのでディスカッションしながら、英語の口と耳の慣らしをしました。

 

01:00~02:00pm 分散開催セッション

From Mental Faculties to the Predicting Brain:

A New Way to Teach Psychological Science

これはタイトルに期待して参加したのですが、最後までよくわかりませんでした。

 

 

02:10~03:15pm 合同開催閉幕セッション

Why Good Teaching Evaluations Might Reward Bad Teaching

この演題はとても面白く、<なるほど> と大いに溜飲を下げることができて良かったです。私が短大で客員教授をしていたときに、不愉快だったのが学生による教員の評価システムでした。このシステムの欠点を実証的に論じた発表でした。

 

この学生評価システムを多くの大学で導入した結果、学生が課題に取り組む時間が減り、そうした学生は最小の努力で最良の成績がとれる講座を選択する傾向が顕著になったため、学生の学力レベルが顕著に低下したという結果が示されました。とくに学費の高い私学ではより顕著な傾向があり、教師も学生の評価が勤務評定や昇進に影響を及ぼすようになったため、とっつきやすい課題が中心となるなど、しっかり時間をかけて理解し、論理的な文章で回答させるような本格的課題を避けざるを得なくなったという報告です。

 

日本に導入される頃には、すでに結論が出されていたとは皮肉な話です。より民主的で革新的な考え方を求めて目新しさに飛びつき、<他でも始めたからバスに乗り遅れるな>といった安易な考えで制度を導入してしまうことは、よくありがちです。しかし、良さそうに見える事柄でも、その後に実証的な検証を加え、データを集積して検討を加えない限り、悪循環になるということの典型的教訓だと思いました。

 

 

03:00~04:45pm ワークショップ

Negotiating Challenges to Scientific Advancement Disappointments,

Delays, and Declines

*Organized under the auspices of Women in Cognitive Science (WICS)

 

このワークショップはすごかったです。何がすごいかというと、認知科学に従事している女性研究者擁護団体が主催するワークショップだからというのではなく、女性しか発言を認めないワークショップだったからです。

 

ワークショップの趣旨からして、4人のパネリストが全員女性であったことや、参加者のおよそ9割が女性であっても不思議はありません。しかし、発言に参加しようとしたたった一人の男性(私ではありません)の発言をあからさまに無視していました。

 

こうした討論の進行方法に対して、女性研究者の一人が異議を述べたところ、彼女の提案は、激しい口調で完璧に封じられました。全員が超特急のような英語でスピーチするのは、このセッションに限りませんが、女性であることが研究者としてのキャリアを積む上でいかにハンディキャップになるかを一方的にぶちまけるのはワークショップの名に値しないのではないかと思いました。

 

こうしたワークショップに参加する男性研究者は、女性研究者の敵ではなく、むしろ協力者の可能性が高いのではないかと思います。フロアからバツイチを自任する年配の女性のヒステリックで攻撃的な英語を聞かされましたが、この女性の元の亭主は相当に寿命を縮めたのではないか、という憶測を呼ばざるを得ませんでした。とても残念で愚かな団体です。教養は正しく身につけないと、とんでもない人格が形成されてしまいかねないという貴重な勉強をさせていただきました。

 

 

04:30~05:50pm 分散開催セッション

Quantitative and Qualitative Analyses of Drawing Tests:

Development, Personality, and Culture

座長:Yuko Yato(矢藤優子)、立命館大学

 

このセッションはとても刺激になりました。座長のYato先生は、立命館大学のProfessorであるという紹介がありました。ホテルで検索したところ、たしかに、矢藤先生は立命館大学の総合心理学の教授で、比較発達心理学、乳幼児心理学の専門家であることが確認できました。乳幼児期の子どもの行動発達について、周りの環境(養育者、家族、地域、文化など)とのかかわりに重点を置いて研究しているとのことです。

 

フランス留学のご経験があるためか、現在もフランス研究者とともに、行動計測機器としてデジタルペンを用いた乳幼児の書字・描画研究を続けているとのことです。今回の発表も、このデジタルペンを用いて子供が「何を描いたか」だけでなく、筆速、筆圧、描き順など「どのように描いたか」という情報を分析して、自らご発表をされました。

 

発表者は他に中国出身の女性Ji Yuanhong先生(立命館大学所属)のバウムテストでの日中の子供たちの描画の特徴の比較、デジタルペンの開発者のPhilippe Wallon先生の日仏の子供たちの描画データ解析の発表は圧巻でした。Wallon先生はご高齢で、ちょうど将棋の加藤一二三氏(ひふみん)を彷彿させる容貌の方でした。フランス人らしく、独特なアクセントの英語ですが、話し方がまた(ひふみん)そっくりなので親しみを感じました。このデジタルペンは優れもので、これまで定性的にしか分析できなかった事柄を、定量的数値データとして解析できるので、今後の研究や臨床の場での活用が期待できます。

 

このセッション終了後、さっそくWallon先生から、デジタルペンの資料をいただきました。

 

 

07:00~08:15pm 基調講演

ICPS 2019 Fred Kavli Keynote Addresses Abstracts

Learn more about what the Keynote speakers will be presenting on at the ICPS 2019!

 

07:00PM-08:15PM

Arrested Development or Adaptive?

The Adolescent and Self Control

 

20190308

BJ Casey, Department of Psychology, Yale University, USA

BJ Casey is widely known for her skillful use of brain imaging to examine developmental transitions across the life span, especially during adolescence. Her work is grounded in translational studies from genetically altered mice to humans, leading to the development of treatments for several mental health problems that affect millions of young people. Her studies have begun to inform when and how to target treatments to the individual based on age and genetic profile, and they have implications for juvenile justice and mental health policy reform. An APS Fellow, Casey is the recipient of numerous awards, and she was named by Thomson Reuters as one of The World’s Most Influential Minds in 2015. [Full Abstract]

 

Adolescence refers to the transition from childhood to adulthood that begins with the onset of puberty and ends with successful independence from the parent. A paradox for human adolescence is why—during a time when the individual is probably faster, stronger, of higher reasoning capacity, and more resistant to disease—there is such an increase in mortality relative to childhood. The increase in fatalities at this age is due not to disease but, rather, to preventable forms of death (accident, suicide, and homicide) associated with adolescents putting themselves in harm’s way, in part because of diminished self-control—the ability to suppress inappropriate emotions, desires, and actions. In this lecture, empirical findings will be presented on how self-control can vary as a function of age, the situation, and the individual. Evidence for dynamic reorganization of the brain that coincides with apparent lapses in self-control during adolescence will be discussed in the context of evolution based biological constraints on the brain that may enable the adolescent to adapt to the many unique challenges of this exciting developmental phase of life.

 

この基調講演の会場はオペラやバレーなどの劇場も兼ねることができる大ホールでした。この時間まで、数百人の参加者が熱心に参加しているのも驚きでした。しかし、演者に先立って、この学会の共同大会長の女性からの型通りの長めのメッセージを聴いている間に徐々に眠気が襲ってきて、このレクチャーの詳細までは正確には覚えていません。

 

ただし、口演の趣旨は、青春期から成人になる過渡期の不安定な時期の心理状態についての言及でした。両親から独立しておとなになっていく時期で、身体的な病気で死亡する可能性は最も低いにもかかわらず、事故や自殺あるいは殺人などで命を落としてしまうケースが問題となっています。この時期には、それまでよりも急激に自己制御力が要求されても、脳が活発に成長することによって乗り越えることができますが、不適切な情動、欲望、行動などを制御することが難しくなる過渡期でもあります。そのあたりの背景についてのスピーチで興味深いものでありましたが、不覚にも途中で意識が途絶え、盛大な拍手によって目を覚ましたという有様でした。

 

 

⑤ホテル到着(09:30pm)

パリの鉄道は行き先によって乗車駅が異なることは知っていましたが、同じ駅でも路線が違うと別の入り口なので、慣れないと手間取ります。ただし、地下鉄の駅の区間は東京の丸ノ内線と比べてずっと短いことを実感しました。ホテルの最寄り駅のGrands Boulevardsと隣のBonne Nouvelle駅とはHaussmann通りを歩いてみた感じでは、新高円寺駅と東高円寺駅まで青梅街道沿いを歩いた身体距離感の3分の1以下でした。心理学的には、慣れない土地のほうが距離が長く感じられるはずなので、実際にはもっと至近距離なのかもしれません。そういうわけで、

 

パリの市街地図を改めて眺めてみると、最初の印象の3分の1くらいの感じになりました。

 

 

本日入手した学会の詳細プログラムの検討と参加プランニングのため、国際線維筋痛症学会2日目の報告は、この学会終了後といたします。乞う期待!

ウィーンからパリへ

 

行動目的:

1)確実で安全な移動

2)昨日のウィーンでの学会で収穫した情報の整理

3)明日のパリの学会出席のための準備

4)パリのホテルに到着し、Maxの到着後パリ市内探索

 

行動計画:

①朝食(06:30am~)

②チェックアウト(~10:00am)

③ウィーン国際空港へ

④ウィーン空港発(01:00pm)

⑤シャルル・ドゴール空港着(03:10pm)

⑥ホテルへ

⑦Max到着(水)

 

実際の活動成果:

①朝食(06:30am~)

②チェックアウト(~08:00am)

③ウィーン国際空港到着(10:00am)

④ウィーン空港発(01:15pm)

⑤シャルル・ドゴール空港着(03:10pm)

⑥ホテルへ(04:50pm)

⑦Max到着(06:00pm)

⑧パリ市内散策

⑨ホテルへ(09:30pm)

 

 

今日は欧州内での最後の移動日で、学会等の行事はありませんでしたが、とても充実した一日でした。

 

学会での公式用語は英語ですが、生活上の公用語はドイツ語からフランス語に切り替えなくてはなりません。パリのシャルルde Gaulle空港に到着するまでの間は、フランス語のCDでシャドウイングの集中訓練に宛てました。

 

ホテル前の駅が閉鎖されていることもあって、一駅分を歩かなければならないため、チェックアウトを2時間早めました。スムーズに済みました。その理由は私がドイツ語が上達したというよりも、受付嬢が知りたいことは全部把握できるようになったからだと思います。

 

何事も事前準備が大切です。すべてを済ませて、お礼を述べて、I will kommen hier nächstes Jahr noch einmal wieder.(来年も一度またこちらへ来ます)といったところ、隣で無表情で宿泊客の対応をしていた受付嬢まで素敵な微笑みを返してくれました。何と爽やかな朝だったことでしょう。

 

私が米国ではなく欧州で医学研修をするようになったのは、いくつかの重要な背景があります。基礎研究や組織的に大掛かりなデータに関与する立場であったなら、迷わず米国に赴いていたことでしょう。しかし、臨床医としては欧州各国から学ぶことが遥かに多いのです。なぜなら、EU圏は米国とは異なり日本と同様に保健医療制度が普及しているからです。

 

ドイツやフランスばかりでなく、東欧圏(今回初訪問したリトアニアを含めて)のドクターたちと現場の感覚が非常に近いことも、今回改めて実感できました。現場の臨床医は、国や文化や人種の違いを超えて共通の悩みを抱えているのです。

 

つまり、医学研究者は米国志向で良いのですが、日常診療で現場を抱えている臨床医にとっては、欧州各国の医師と交流し、明日の診療に役立つことを学びあい、直面している問題を皆で解決していこう仲間意識がはぐくまれます。つまり、わざわざ休診にしてまで学ぶ価値のある、今後の医療現場に直結する良い訓練になるというわけです。

 

それから、ウィーンを拠点に欧州中を駆け巡っている理由は、意外に思われるかもしれませんが、それは文化的側面です。私は15年来声楽の勉強を続けていますが、それが理由の一つです。日中、集中的に医学研修をするうえで必要なのは、労働と休息のバランスです。

 

質の高い労働に従事すればするほど、脳は高度な文化を求めます。他の方のことは存じ上げませんが、少なくとも私に関しては真実です。そして医学は科学者同士で科学の世界にはまり込んで活躍して優れた業績を上げれば良いのですが、医療には文化的社会的基盤の上の展開していく領域です。ですから、大学病院での医療は、単に<医学の、大学病院という特殊な環境における適応>に過ぎず、一般社会においては限界があります。それを勘違いしている理想に燃えた医師たちが、次々と大学病院内に総合診療部を設立しましたが、ほとんどが消滅し、あるいは崩壊の憂き目を見ています。これは少しでも医療の本質を見据えることができたのであれば、回避できたはずの不幸といわざるを得ません。

 

さて、それならウィーンでなくてパリでも良いのではないか、という代替案が浮上してきます。これから、数日間パリに滞在している間に、実際に体験してみたいと思いますが、空港からのアクセスは断然ウィーンのほうが優れているような気がします。

 

今朝も、ウィーンン・ミッテ駅のウィーン国際空港行の直通列車のターミナルで、飛行機搭乗のチェックインを済ませ、そこで大きな手荷物を預けました。これはとても便利なシステムです。大きなラゲッジを引きずり回さなくとも、小さなバッグ一つを抱えて搭乗までの時間を過ごせるので、搭乗までの数時間を有意義に過ごせるからです。

 

私は、空港行の直行列車に乗るころには、フランス語のシャドウイングのCDの65セクションのうち35セクションをクリアしていました。すると、不思議なもので頭がドイツ語からフランス語に切り替わっていました。フランス語が堪能というわけではないのに、迷うことなく勝手に言葉が出てくるようになっていました。

 

飛行機(オーストリア航空)に乗り込んだ時、男性の客室乗務員にとっさに、Mon siège est-il à la fenêtre? Car ma carte est comme 031F.(私の座席は窓側ですか、搭乗券には031Fとなっていますので)と自然に尋ねているふだんの自分らしからぬ堂々とした自分がいたのでした。すると、彼は、Oui, à la fenêtre.(はい、窓側)とぎこちなく答えてから、改めて丁寧にMonsieur, à la fenêtre à l'arrière.(お客様、最後尾の窓側です)と答えました。

 

よく考えてみるとパリ行きの国際線なので彼がフランス語を解することは自然ですが、ドイツ語圏の航空会社の職員なわけなので、東洋人がいきなりフランス語で質問してきたのには一瞬面食らったのも無理はありません。確かに右側の最後尾の窓際の席で、通路側にすでに若い男性が着座していたので、Pardon!(すみません)とフランス語で声をかけてから、あわててEntschuldigen Sie bitte!(どうもすみません)とドイツ語で言い直しましたが、よく見ると相手は日本人らしい。

 

無言で通してくれましたが、<気持ちの悪い変わったオヤジだな>くらいには思われたかもしれません。それでもめげずに、フランス語のCDに集中し、結局パリに到着するまでの間に65セクションのうち55までをクリアしました。これは、とても効果的な勉強法でした。

 

空港からホテルまでは、迷わずタクシーに乗りました。運転手さんとは、最初からフランス語です。口から勝手にフランス語が出てきます。この運転手さんは、これまでと同様に外国からの移民のようですが、私が遠慮して少し口ごもると「一人でパリに乗り込む以上は、このタクシーに乗っている間は、徹底的にフランス語で話をしておいた方が良い」とアドヴァイスしてくれました。

 

私が東京からきたというと、彼は日本で過ごしたことがあるらしい。少し訛のある発音でKanomaやOyamaでShurinjiを学んで、パリでも続けているとのこと。Kanomaとは鹿沼、Oyamaとは小山、Shurinjiとは少林寺のことだと推測していましたが、パリの通りに面した少林寺拳法の道場の前を通過した際に、私の推測は当たっていたことを確認することができました。そこで「私は水気道という武道の創始者で、少林寺拳法の基本的な形を水中で行うこともある」、といったところ、とても興味をもってくれました。

 

彼とは話が盛り上がったので、帰りにパリのホテルから空港に向かう際にも彼のタクシーを御願いする仮の約束をしてタクシーを降りました。Abdelという名前でした。

 

ホテルは三ツ星ですが、古びた地味な外観でした。受付のチェックインでは、すでにフランス語が口から滑り出しました。フランス語のシャドーイングの超短期集中訓練とAbdelさんの車内実践フランス語訓練が奏功した模様です。受付の女性は、とても親切で親身なタイプの方なので安心しました。6時過ぎにドイツ人のMaxという若い友人が、私を訪ねてくるので、知らせてほしいと、お願いしたら、正確には覚えていませんがBien sûr,j'accepte.(もちろん、了解しました。)Ça va être très agréable.(それは、とても素敵なことですね!)などのように答えてくれたような気がします。

 

 

予定通りMaxが迎えに来てくれました。生憎の小雨でしたが、若い人たちは気にもかけずに通りを歩いています。まず、パリの5日交通券を買うことから手伝ってもらいました。そしてホテルのある9区からパリ市庁舎の前を通り、セーヌの右岸まではすぐでした。そこから川中島のシテ島のノートルダム大聖堂の前を通り、左岸へと歩を進めました。ソルボンヌ大学やパンテオンを経てリュクサンブール公園、そこではモクレンと桜が咲いていました。パリ第三大学の学生であるMaxの話だと、パリはこのところ温暖な日が続いていたので、樹々がprintemps(春)到来と勘違いして早咲きしているのかもしれません。このあたりは、カルチェ・ラタン(ラテン地区)と呼ばれているところです。

 

最後にたどり着いたのはMaxがこの日のために予約しておいてくれたパリでは典型的なBrasserieであるCAFÉ de L’EMPIREという店に入りました。おそらくは夫婦の経営のようでしたが、すでにMaxとは馴染みになっているようでした。気さくな奥さんが対応してくれて、Bonjour!とあいさつするとParlez -vous française,monsieur?(お客様はフランス語を話すのですか)と尋ねてきたので、Oui,madam,mais en peu!(はい、奥さん、でも、ちょっとだけ)と答えたら、英語のメニューも持ってきてくれましたが、Maxと私が話し合っているのを聞いて、<英語のメニューは必要なさそうね>という表情で持ち帰りました。パリでの初日、それも1時間前に到着したばかりで、フランス本場の気取らないブラスリーでディナーを堪能できたのは、偏にMaxのおかげでした。帰りは、無理をせずTaxiでホテルに向かいました。

 

パリは地図で見ると東京並みに大きな都市のように感じていましたが、実際にMaxと歩けたおかげで、比較的こじんまりして徒歩で移動できる範囲も広いことが分かったのは明日以降のパリ滞在のためには格好のオリエンテーションになりました。

 

というわけで、本日は、医学の話題は掲載せずに、宿題報告は、翌日以降に回すことにしました。

行動目的:

The International Congress on Controversies in Fibromyalgia

線維筋痛症における争点に関する国際会議

1)確実な出席

2)密度の濃い情報収集と整理

3)ディスカッションへの積極的な参加

 

行動計画:

①朝食(06:30am~)

②学会(08:30am~05:00pm)

③ホテルへ

④Staatsoperへ(07:30~9:30pm)

⑤ホテルへ

 

 

重要な活動予定の詳細:

(オリジナルのプログラムを添付しました)

7日目 プログラム

 

パリへ向けての出発準備等のため詳細の報告は、翌日分に掲載します。

 

 

実際の活動成果:

ホテル出発が若干遅れたため、第2演題の後半に会場に到着しました。

 

昨日と同様、エネルギッシュな発表と質疑応答が交わされました。

 

参加者は全体でおよそ80人程度であるにもかかわらず、一つの演題のあとに、質問者が3~5人も列を作ることなど、日本の学会ではかつて経験したことはありません。二日目の朝一番から顔ぶれも人数も変っていません。ウィーン市内や郊外のツアーに逃げ出すような人は皆無であるということです。それが質の高いエキスパートばかりが参加する国際学会の常識というところかもしれません。

 

プログラムの順番は午後に少し変更がありましたが、熱心な討論があったのにもかかわらず時間通りに終了できたのは、座長をはじめ発表者、質問者すべてが学術発表に熟練しているためであるからだと思いました。

 

学会終了後ホテルに戻り、そのままStaatsoperに向かいました。

 

7:30~10:15pmウィーン国立歌劇場にて、「愛の妙薬」を観劇しました。

          帰国後、VIVA聖楽院での報告を予定しています。

 

オペラからホテルに戻ると、強い眠気のため作業等は一切せず、すぐに休み、明日に備えました。

行動目的:

The International Congress on Controversies in Fibromyalgia

線維筋痛症における争点に関する国際会議

1)確実な出席

2)密度の濃い情報収集と整理

3)ディスカッションへの積極的な参加

 

行動計画:

①朝食(06:30am~)

②学会(08:00am~05:20pm)

③ホテルへ

④Volksoper(07:30~9:30pm)

⑤ホテルへ

 

 

月曜日,3月4日

Monday, 04 March

昨夜の食事が体に残っている感じがあるため、朝食は取らず、学会会場へ向かいました。ヒルトン・ホテルの会場は大広間に丸テーブルが並んでいて、聴きやすい席を確保しました。線維筋痛症という疾患にしぼっての学会であるせいか、限りある持ち時間を極限まで凝縮した内容を発表しており、英語は弾丸のように発せられていました。同じ内容を日本語で聞いたらとても疲れるだろうと思われました。質疑応答も同様に活発なやりとりがありました。レジュメを予習していなかったら、完全においてけぼりの状態に陥っていたことでしょう。私以外の日本人の参加者は周囲に確認できませんでしたが、日本のデータはたびたび引き合いに出されていました。

 

会議の内容が膨大なため下記ファイルにまとめました。

(PDFファイルで53ページあります)

 

線維筋痛症における争点に関する国際会議

 

行動目的:

(The 6th International Conference on PreHypertension &

Cardio Metabolic Syndrome)

 

第6回高血前圧症・高血圧症・代謝性疾患・循環器疾患国際会議

1)確実な出席

2)密度の濃い情報収集と整理

3)余裕のある移動

4)体調調整と翌日の学会出席の準備

5)今回の国際学会についてのまとめの準備

 

 

行動計画:

①朝食(06:30am~)

②ホテル・チェックアウト(~07:30am)

③学会(08:00~11:10am)

④ビリニュス国際空港へ(~00:15pm)

⑤ウィーン国際空港へ(メガネの問い合わせ)

⑥Hアナナスチェックイン(~04:00pm)

⑦Pablo先生の声楽レッスン(06:00pm)

⑧ホテルに戻り、翌日の学会準備

 

 

重要な活動予定の詳細:

(学会発表の演題には和訳を加えました)

 

行動成果: 

時差の誤認に気づく

ウィーンと東京の時差は8時間ですが、ヴィリニュスと東京の時差は7時間です。

これに気づかないままですと、ヴィリニュス発ウィーン行の飛行機の搭乗に間に合わなかった可能性がありました。思い込みというのは危ういものです。

 

そもそも、このホテルに到着したときの時間が想定外に早かったのですが気づきませんでした。窓から道行く人をながめては、この国の人たちはとても早起きだと思いましたが、それでも気づけませんでした。ホテルの朝食は6:30amからですが、実際には7:30amに摂っていました。ほとんど東洋人を見かけず、この国を訪れる欧州系の観光客は早起きだと感心していました。

 

初日の学会のプログラムが変更に次ぐ変更があったため、ここでも気づくチャンスを失いました。毎朝早めに学会会場に到着していたので、最初の発表を聞き逃すことはありませんでした。ただし、最終日にはチェックアウトを済ませてからギリギリの時刻に学会会場に到着したはずでしたが、すでに幾つかの演題の発表が終わっていました。ここでようやく時差の誤認に気づいた次第です。

 

 

08:30-10:30 Plenary Session 13: Selected Research(Abstracts)

   全体討論13:採択研究(要旨)

共同座長: Aleksandras Laucevicius, リトアニア,Carmel McEniery,英国

 

08:00 Assessing the Impact of Switching 

to the Tobacco Heating System on

Cardiovascular Events:

Translating Basic Science into Clinical Benefit

タバコ加熱システムへの切り替えが心臓血管イベントに及ぼす影響力の評価

Calin Pater,スイス

興味深い演題でしたが、遅刻のため聞き逃しました。

 

 

08:10 Effect of 8 weeks of Weight-Lowering Program

on LDL-and HDL-Cholesterol Subtractions and

Cardio metabolic Risk Factors

8週間の減量プログラムがLDLおよぼHDLコレステロールおよび心臓代謝リスク因子の減少に及ぼす効果

Adela Penesova,スロヴァキア

  これも聞き逃しました。

 

 

08:20 Blood Pressure and Glycaemic Control Improve

in Men with Hypogonadism and Type 2 Diabetes(T2DM)Receiving

Long-Term Treatment with Injectable Testosterone Undecanoate(TU)

血圧と血糖コントロールは長期間のテストステロン・ウンデカノエイトの注射を受けている性腺機能低下症で2型糖尿病の男性を回復させる

    Farid Saad,ドイツ

     これも聞き逃しました。

 

 

08:30 Renal Protective Effects of Topiroxostat and Febuxistat,

Newly Available Xanthine Oxidase Inhibitors, in the Hypertensive Patients

新規に導入されたトキサンチンオキシダーゼ阻害薬であるピロキソスタットおよびフェブキスタットの高血圧者の腎臓保護効果

       Fumitoshi Satoh,日本

     これは、最後のころに少しだけ、

    ただし、痛風医にとっては、すでに常識の話でした。

 

 

08:40 Prevalence and Hemodynamic Phenotype of

Arterial Hypertension, and Left Ventricular hypertrophy

in Children after Coarctation Repair

大動脈縮窄症術後の小児の動脈性高血圧および左室肥大の有病率および表現型

       Skaiste Sendzikaite,リトアニア

 

               〇小児外科、とりわけ小児心臓外科領域の未解決の課題

    質問:なぜこの疾患に高血圧症が多いのか?

    これに正確にこたえるだけの情報が集積されていない。

 

 

08:50 

PULSE-COR REGISTRY: Left Ventricle and Arterial Stiffness

in the Cohort of Patients with essential Arterial Hypertension

脈拍-心臓登録:本態性高血圧患者のコホートでの左室および動脈の硬度

Olena Torbas,ウクライナ

 

〇一施設での登録

〇血圧、脈拍

〇左室:VAC、E/Ee’,CAVI,cfPWV

〇寝室-動脈相互作用が本態性高血圧症の拡張機能不全に影響を与える

〇この研究によって病態が解明されれば、病態に応じた適切な治療が可能になる。

 

 

09:00

Evaluation of Clinical Characteristics and Quality of Life

in Patients with Peripheral Arterial Disease(PAD) Treated

with Cilodtazol:The CI-Win study

末梢動脈疾患患者の臨床的特徴と生活の質(QOL)の評価

     Nicolaos Tentolouris,ギリシャ 

 

   〇CI-WIN study design

        〇Fontain Stage Classification

   〇mean pain free walking distance with/without Cilostazol

   〇minor or lack of adverse effect

       〇Brachial/Ankle blood pressure ratio の改善はわずか 

 

09:10-11:10 Plenary Session14:Arterial Hypertension,

Metabolic Disease and Cardiovascular Risk Prediction

Chairs: Carmel Mc Eniery, UK, Zaneta Petrulioniene, Lithuania

全体討論14:動脈性高血圧症、代謝性疾患、心血管系リスク予測

 

 

09:10

Body Composition and Cardiovascular Haemodynamics

in Young Adults

   若年青年の体組成および心血管系血行動態

Carmel Mc Eniery, 英国

 

   〇若年青年の収縮期血圧測定は重要

   〇若年期からの医学的介入によって高血圧への進展を防ぐ

   〇Enigma study

   〇体表面積と心拍出量は高い相関がある

   〇ボーダーライン高血圧と肥満は、心拍出量増加を伴う高血圧前症の2大要因

   〇同じ体表面積でも、体組成が異なれば、臨床的な意味も異なる

   〇Body sizeが増えれば、還流血流量の需要が増えるので、心拍出量は増える

    すると収縮期血圧が上昇することになる

   〇若年者では除脂肪体重(Lean Tissu Mass)は脂肪組織より心拍出量を増やす

   〇若年の肥満者が必ずしも高血圧者であるのではない

      血管抵抗性の調整機能が作動するためか

   〇ADAPT study

     〇 Overfeeding が及ぼす効果

   質問;若年青年にターゲットを絞ったわけ

   関心がもたれていない重要な年代だから

   座長からの質問:Healthy Obesityの背景は?

健康な肥満者は存在するのか、存在するとしたらその特徴は?

演者の回答:肥満者で健康な人は例外的だが存在する可能性がある。一般の肥満者とは異なる体組成であり、インスリン抵抗性や動脈の硬化の程度が異なっている可能性がある。

 

09:30

Home and Office Blood Pressure Measurements as

Determinants of Hypertension Mediated

Organ Damage: The Finn-Home Study

高血圧に影響を及ぼされる臓器傷害の評価法としての家庭および医療機関での血圧

Ilkka Kantola, フィンランド

 

〇家庭血圧測定の意義はすでに確立している

〇家庭血圧は再現性にすぐれ、白衣効果からも免れる

 

 

09:50

The Cardiometabolic Patient: how to Evaluate Risk?

心臓メタボ患者:どのようにリスクを評価するか?

Aleksandras Laucevicius, リトアニア

 

〇 高リスク戦略的予防(一次予防)プログラム

〇リトアニアでは肥満、メタボリックシンドローム、高血圧は、年次的に減少しつつある

〇Cohort study Framingham

〇Cardiometabolic risk:LDL-コレステロール高値、左室拡張不全、左室肥大

〇Early Vasculra Ageing(EVA):血管硬化、脈波速度の亢進、動脈内膜の傷害

〇大動脈波速度:CVD発生の予測因子

〇頸動脈-大腿動脈脈波速度はメタボリックシンドローム患者をモニターするうえで有用

〇動脈の硬度は可逆的である

〇有酸素運動による動脈硬化の改善の反応性は良好

〇SCOREシステム

〇超音波による頸動脈の内膜中膜厚の想定は有効

 

10:10

The Different Faces Of Cardiovascular Risk:

The Spectrum of Risk is Wider than Currently Accepted

and Therefore Prevention and Treatment should be

Tailored for any Individual Patient

心臓血管系リスクの異なる側面:

現在認識されていることより広範なリスクスペクトラムであるため予防と治療は個々の患者に応じてなされるべきである

Dov Gavish, イスラエル

 

〇第一次予防のための脂質コントロールの目標値は?

〇どのような人がハイリスクなのか?

〇FH:家族性高脂血症のLife cycle expectation

〇CVD,CHDMortalityはLDLコレステロール100㎎/dl未満が最も優れている

〇米国のガイドラインは議論の多いところ

〇冠状動脈の石灰化はCVDの良い予測因子

〇LDLコレステロールは70㎎/dlが至適

〇Timi risk score2

質問:すべてのリスク患者の動脈が石灰化するわけではない

回答:その場合であっても家族歴の聴取、超音波検査の実施が有効

 

 

10:30

From Moderate to Very Hig Cardiovascular Risk

: Patient’s Journey, Primary Health Care Provider Possibilities

中等度から超高度の心血管系リスク:患者の旅行、プライマリケア医の責任

Gediminas Urbonas, リトアニア

 

〇プライマリケア医の責任は重い

〇症例提示:ドキサゾシン、ラミプリルで治療

〇メタボリックシンドローム:この疾患概念の欠点は、各疾患を個別をそれぞれ個別に治療することと大差ない点である

〇LDLコレステロール低下療法を開始するタイミングは?

〇アポリポプロテインB,高感度CRPなどの新しい推奨指標はプライマリケアでは導入しずらい

質問:小児のメタボリックシンドロームの治療指針は?

回答:小児科の専門医でないのでしっかりした回答は用意できない

 

 

10:50

New Guideline for Statin Treatment in Primary Prevention:

     The Contribution of Coronary Atherosclerosis Imaging

第一次予防におけるスタチン治療のための新ガイドライン

冠状動脈硬化症への貢献

     Joeseph Shemesh,イスラエル

 

〇北米ガイドラインではリスクの層別化を行い高度なリスクををもつもののLDLコレステロールのコントロール目標値は<70㎎/dlである

〇喫煙者、糖尿病者、ASCVDの濃厚な家族歴を持つものでない限り、ただちにスタチンを開始することは差し控えられるべき

〇スタチン非推奨群、スタチン考慮群、スタチン推奨群、高容量スタチン推奨群などはリスクの大きさによって分類される

〇CTであれば、動脈硬化症ではすべてに石灰化を検出することができる

〇低線量CTで冠状動脈のscoringを行うことが新しいstragedy

〇LDLコレステロールが統治であっても動脈石灰化を認めない患者にスタチンを投与する必要はない

〇リスクで最大なのは加齢である、それは加齢に伴い動脈の石灰化が進行するからである

〇北米ガイドラインは実際には低リスクの患者にもスタチンを推奨してしまうことになる、44%もの対象者には石灰化がみられないからである。

〇そのかわりsubclinicslCAD

   Coronary Artery Calcification(CAC)scoringは需要な予測指標である

    3年ごとに低用量CTでチェックすべきである。

 

 

11:10‐11:30 Coffee Break

学会会場のフロントにてタクシーを呼んでもらい、そのまま空港へ

ビリニュス国際空港からウィーン国際空港へ無事到着。

 

再び時差の話題に戻すと、

2月28日ウィーン発10:00am、ヴィリニュス着00:45pm(形式的所要時間2:45)

これに対して

3月3日ヴィリニュス発01:35pm、ウィーン着02:25pm(形式的所要時間0:50)

羽田から出発前に、往復の所要時間の違いにはすでに気が付いていて不思議に思った段階で時差に気が付く人は気が付いていたはずです。

そこでパリと東京の時差を再確認してみましたが、これはウィーンと同じ8時間でした。

 

ウィーン国際空港では、逸失物取り扱い窓口にてメガネを受け取ろうとしましたが、逸失日から2日までは、空港内の通常の窓口で預かっているが、その後は別の場所に移管されるという説明を受けました。

 

その窓口は、空港ロビーからいったん外に出て、別の建物の中に入ったところにありました。そこの女性職員は、ほとんど英語を解さないのでドイツ語でやりとりするとスムーズでした。彼女は大きなケース(プラスティック製のざる)をもってきて、裸のメガネに数字を記入した小さいカードが、まるで値札のようについていました。

 

メガネを機内に忘れる人は予想以上に多いことが分かりました。多数の中から、一つ一つ点検し、一つだけ似ているメガネがありましたが、明らかに私のものとは違っていました。メガネの回収はあきらめざるを得ませんでした。

 

ウィーン空港からタクシーで定宿に向かいました。ウィーン、ベルリン、ヴィリニュスのタクシーについて私が経験した限りでしったことは、タクシーの運転手さんには移民がとても多いということです。

 

彼らは英語圏やドイツ語圏の出身でないことがほとんどなせいか、英語で話しかけると、英語はまったくわからない、と断るドライバーも珍しくありません。そこで頼りになるはずのドイツ語ですが、これも相当に癖のある訛った発音である場合があります。彼らの仕事が成り立っているのは、ドイツ語圏の客であれば、それでも何とか通じるのでしょう。ただし、たまたま、タクシーの運転手になったばかり、というケースもあり、ある程度の覚悟が必要でしょう。

 

この日の運転手さんのドイツ語はかなり怪しい代物でした。それでも彼らは商売熱心です。「せっかくだから、ウィーンの街を案内しましょうか、それともホテルにディレヒトで向かいますか」と尋ねてきました。私は、ウィーンは何回も来ているので直行(ディレクト: direct)してください」と答えました。

英語でもダイレクト(direct)といいますが、ディレヒトという発音の仕方は、ドイツ語風に発音しているつもりなのかもしれませんが、困りものです。運転中は、ずっと備え付けのスマホで、いろいろな新車のモデルをクリッして眺めながらの運転で感心しませんでしたが、ひょっとすると車の買い替えを検討していたのかもしれません。

 

ホテルの前で降車の際に、多少のチップを渡したところ、大げさに喜んで思わずGrazie mille!(どうもありがとう:イタリア語)、そして最後にTschüs!(じゃあね!:ドイツ語口語)ということでした。

 

外国語が苦手な一人旅の観光客はスマホを最大限に有効活用しているのではないかと思います。残念ながら、私はスマホを持っていなくてもメガネを置き忘れてきてしまう程度の人間なので、これからもスマホなしの人生を楽しもうと考えています。

 

外国語といえば、ホテルのフロント係はたいてい流暢な英語を話し、母国語のドイツ語も訛っているようなことはほとんどないので、安心して会話ができます。ビリニュスのホテルのフロント係にはとてもお世話になり、名残惜しいくらいでしたが、チェックアウトのときは短時間でしたが英語での話題が盛り上がったものでした。

 

ウィーンの定宿のフロント係も、私が常連であることを知っている様子で、最初からドイツ語です。慣れない頃は、私のドイツ語は通じにくかったのを覚えています。私のドイツ語は本場では通じないのかと訝っていたこともありましたが、単に相手の耳のチャンネルが英語のチャンネルになっていたためだということに気づきました。日本人がまともなドイツ語を話すはずがないという先入観があると、聞き逃されてしまうことがあるようです。そのためには、最初に、はっきりと丁寧にドイツ語で挨拶してから、要件を伝えるとよいようです。

 

今回は、ウィーンのホテルアナナスのフロント嬢には、チェックインとリトアニア出張中に預けてもらっていたトランクの受け取りと、声楽レッスンに向かうためのタクシーの手配など、いろいろ手際よくこなしてもらいました。「あなたのドイツ語は完璧ですね」というお世辞付きでした。

 

部屋に入り落ち着く間もなくネットを繋ぎましたが、伴奏ピアニストの今泉さんからの伝言が届いていました。06:00pm予定のレッスンを06:30pmに変更できないか、ということなので、もちろんOKしました。

 

Pablo Cameselle先生のレッスンは、まず発声練習から。短時間で声が変わるマジックがあります。去年のレッスンの際には、次回は必ずヴォイス・レコーダーを持参するようにアドヴァイスを受けたので、今回はすべて収録しました。聖楽院のレッスン生のために、要所ごとに今泉さんが日本語でコメントを入れてくれたのはありがたいと思います。

 

帰りに、地下鉄の駅で72時間乗り放題チケットを買いました。今泉さんのアドヴァイスで地下鉄とバスを組み合わせると、ホテルの前までバスで行くことができました。

 

部屋に到着したら、一気に疲労感と眠気と空腹感がいっぺんに襲ってきました。

そこで、ホテル内のレストランで簡単な食事を摂って、明日の学会に備えて早めに休むことにしました。

 PreHT 2019

(The 6th International Conference on PreHypertension & Cardio Metabolic Syndrome)

 

第6回高血前圧症・高血圧症・代謝性疾患・循環器疾患国際会議

1)確実な出席

2) 密度の濃い情報収集と整理

3)ディスカッションへの積極的な参加

 

行動計画:

① 朝食(06:30am~)

②学会(08:00am~07:15pm)

③ Gala dinner

④ ホテルへ

 

 

重要な活動予定の詳細:

(学会の各セッションのテーマには和訳を加えました)

 

Saturday, March 2st, 2019 

 

07:30 Registration

 

08:30-10:30 Plenary Session 7: New horizons in dyslipidaemia management                                                                  

全体討論 7: 脂質異常症における新たな水平線

Chairs: Rimvydas Slapikas, Lithuania, Gustavs Latkovskis, Latvia

 

08:30 LDL-C Lowering as a Pathway to Reduce Cardiovascular Events

– how Low should we Go?

Rimvydas Slapikas, Lithuania

 

09:00   New era in Lipid Management,

Margus Viigimaa, Estonia

 

09:30 Familial Hypercholesterolemia: Underdiagnosed and Undertreated yet Common and High Risk Disease,

Gustavs Latkovskis, Latvia    

10:00 Discussions

 

10:30⁻11:00 Plenary Session 8: The session is sponsored by PMI

全体討論 8: PMI社の提供によるセッション

             Chair : Adi Leiba, Israel

 

10:30 Risk Management of Smoking Patinets

    Amital Elkayama, Israel

10:55 Discussion

 

11:00‐11:20 Coffe Break

 

11:20-13:00 Plenary Session9: Prediabetes and Diabetes - Mechanisms of Cardiovascular Damage

全体討論9: 糖尿病前症と糖尿病 - 心臓血管損傷のメカニズム

Chairs: Branislav Milovanovic, Serbia, Rasa Verkauskiene, Lithuania

 

11:20  Big Aorta in Diabetic Patient with Hypertension:

what to do and what does the Guidelines Say?

Martin Czerny, Germany

 

11:40 Renal Fibromuscular Dysplasia: is it really a (pre)Hypertensive Disorder?

     Peter W. de Leeuw, the Netherlands

 

12:00 Chronic Fatigue Syndrome-New Approach in Understanding of Etiology of Cardiovascular and Metabolic Disorders

         Branislav Milovanovic, Serbia

 

12:20  Arterial Stiffness in the Prehypertensive State,

Sekib Sokolovic, Bosnia and Herzegovina

 

12:40  Novel anti-Diabetic Drugs and Cardiovascular Rick Reduction,

Manfredi Rizzo, Italy

 

13:00 Stroke Prevented in Atrial Fibrillation – do we know the Answers to all the Questions?

       Nora Kupstyte-Kristapone,Lithuania

 

13:20‐14:20 Lunch

 

14:20‐15:20 Cardiometabolic Mechanisms Underlying Type2 Diabetes:

Looking from the Different Perspectives

The Session Supported by Astra Zeneca

Panel:Jelena Celutkienè,Olivija Gustienè,Zydrûnè Visockienè,Lithuania

 

15:20-16:20 Plenary Session 10: Hypertension Related Target Organ Damage: the Heart

全体討論10: 高血圧が関連する標的臓器障害:心臓

Chairs: Jelena Celutkiene, Lithuania, Thomas Weber, Austria

 

15:20 Central Haemodynamics and Cardiovascular Risk Prediction:

an Individual Participant Metaanalysis

Ian Wilkinson, UK

 

15:35 COPD and HF - Beta-Blockade and Beta-Stimulation Hf in Lithuania:

Epidemiology, Observational Data and Management,

Jelena Celutkiene, Lithuania

 

15:50 NOACS and Reversal Agents

Cetin Erol, Turkey

 

16:05 Pulsatile Hemodynamics in Heart Failure

Thomas Weber, Austria

16:20‐16:35 Coffee Break

 

16:35‐17:55 Plenary Session11:Joint Session with ESC Cutting Edge Information from ESC, From Basics to clinics

全体討論11: ESCとの共同セッション ESCからの情報の重要点、基礎から臨床まで

Chairs: Dov Gavish,Israel,Joao Morais,Portugal

 

16:35 Differences in Lipid Guidelines ESC vs American Approach.Why?

   Heinz Drexel, Austria

 

16:55 How to Manage Anticoagulation in Atrial Fib Patients with Acute CAD.

     ESC vs US Differences ?

     Joao Morais, Portugal

 

17:15 Cutting Edge Information from ESC.Translational Electrophysiology

-what can we Expect?

Carol Ann Remme, the Netherlands

 

17:35 Panel Discussion- Heinz Drexel, Austria,Don Gavish,Israel, Joao Morais, Portugal,Carol Ann Remme, the Netherlands, Margus Viigimaa, Estonia

 

17:55‐19:15 Plenary Session12:The Epidemic of Obesity-New Concepts and Therapeutic Approach

全体討論12:肥満の疫学-新しい概念と治療的アプローチ

Chairs: Peter Nilsson, Sweden,Arno Schmidt Trucksass, Switzerland

 

17:55   Fit or Lean – Importance for Metabolic Syndrome,

Arno Schmidt Trucksass, Switzerland

 

18:15  Food Products that Increase Blood Pressure,

Marcin Adamczak, Poland

 

18:35  Subclinical Cardiovascular Target Organ Damage

in Newly Diagnosed Arterial Hypertension

Savatore Novo,Italy

 

18:55 Metabolically Healthy Obesity‐does it Exist? If so,how?

       Peter Nilsson, Sweden

 

20:00-22:30 Gala Dinner

 

 

 

実際の活動成果:

 

08:30-10:30 全体討論 7: 脂質異常症における新たな水平線                                                                   

Chairs: Rimvydas Slapikas, リトアニア、 Gustavs Latkovskis, ラトヴィア

 

このセッションの3人の演者は、バルト三国揃い踏みでした。

08:30 LDL-C Lowering as a Pathway to Reduce Cardiovascular Events

– how Low should we Go?

LDLコレステロールの低下は心血管系疾患発症を減らす

-どのようにして減らすべきか?

Rimvydas Slapikas, リトアニア

 

〇スタチンを十分量使用してLDL-コレステロールを目標値まで落とすことが重要

〇症状がなくとも生命リスクの高い疾患としての脂質異常症

 

 

09:00   New era in Lipid Management 

    脂質管理の新時代

Margus Viigimaa, エストニア

 

〇New era: Combination therapy

〇Additive action

〇PCSK9 inhibitorsはLp(a)wo30~40%低下させる

〇StatinはPCSK活性を増強する

〇Ezetimibeはあまり効かないEvolocumabはよく効く

〇Atheromaの容積減少を指標とする

〇ODYSSEY study vs Fourier study

 

09:30 Familial Hypercholesterolemia: Underdiagnosed and Undertreated yet Common and High risk disease

     家族性高脂血症:十分に診断されず十分に治療されず、ありふれた疾患だが生命リスクが高い疾患

Gustaus Viigimaa, ラトヴィア

 

     〇FHの分子生物学的メカニズム 

 〇LDLR

 〇診断:LDLコレステロールレベル>190㎎/dl

      遺伝子検査、家族歴、CVイベント診断クライテリアを用いる

 〇症状:Tendon Xanthima(Xanthalasma),Corneal arcus

 

10:00 Discussions

   〇EUROS5はまだ出版されていない

   〇FHの非薬物療法(生活習慣の改善など)は重要だが、LDLコレステロールの確実な低下のためにはスタチンは必要である

   〇nonHDL-コレステロール=T.chol-HDL-cholも指標として重要

   〇HDLコレステロールのサブタイプを同定できれば良いのだが、…

   〇最近スタチンに関する否定的なジャーナルが発表されたが、大勢には影響はない

 

 

10:30⁻11:00 全体討論 8: PMIの提供によるセッション

             Chair : Adi Leiba, イスラエル

 

10:30 Risk Management of Smoking Patients

       喫煙患者のリスク管理

    Amital Elkayama, イスラエル

〇Smoking prevalence male25%、female5.4%

〇CVD,Lung cancer,COPD

〇Transient rise in BP related to the sympathetic NS

〇何歳で禁煙しても寿命を延ばせる

〇ニコチンのCNSに及ぼす作用部位VTAのα4β2ニコチン受容体

 

10:55 Discussion

〇E cigarette について

 

11:00‐11:20 Coffe Break

 

11:20-13:00 全体討論9: 糖尿病前症と糖尿病 - 心臓血管損傷のメカニズム

Chairs: Branislav Milovanovic, セルビア, Rasa Verkauskiene, リトアニア

 

11:20 Big Aorta in Diabetic Patient with Hypertension:

what to do and what does the Guidelines Say?

高血圧を伴う糖尿病患者の拡大した大動脈(大動脈瘤):

何をなすべきか、そしてガイドラインは何といっているか?

Martin Czerny, ドイツ

 

〇大動脈瘤関連性死亡

〇遅発性動脈瘤破裂

〇症例:動脈瘤の大きさ(直径5cn)、部位、拡がり、安定性

〇症状が持続し、増悪する場合

〇術後動脈瘤:大動脈切除術式分類(typeA,typeB,///)

〇Frozen elephant technique

〇長期にわたる降圧薬、糖尿病内服は有用である

 

 

11:40 Renal Fibromuscular Dysplasia: is it really a (pre)Hypertensive Disorder?

     腎線維筋性異形成:それは本当に高血圧(前)症なのか?

     Peter W. de Leeuw, オランダ

 

〇動脈硬化でも炎症性でもない一群の異質な動脈変化が含まれる

〇いくらかの血管狭窄,閉塞,または動脈瘤を引き起こす

〇線維筋性異形成は通常,40~60歳の女性に発生する

〇原因は不明である。しかしながら,遺伝的要素がある

〇喫煙が危険因子である可能性がある

〇最も一般的な病型である中膜異形成は,コラーゲンを含む線維筋性の厚い隆起と薄い隆起が中膜に沿って交互に現れる領域を特徴とする

〇中膜外層異形成(perimedial dysplasia)では,広範なコラーゲン沈着が中膜の外側半分で発生する

〇線維筋性異形成は通常,部位にかかわらず無症状である

〇症状が出現した場合、症状は部位により異なる

 

 

12:00 Chronic Fatigue Syndrome-New Approach in Understanding of Etiology of Cardiovascular and Metabolic Disorders

 慢性疲労症候群‐心血管性および代謝性疾患の病因を理解する新しいアプローチ

         Branislav Milovanovic, セルビア

 

〇Heart and Lung disorders

 

 

12:20  Arterial Stiffness in the Prehypertensive State

     高血圧前症状態での動脈の硬度

Sekib Sokolovic,ボスニア・ヘルツェゴヴィナ

演者欠席につき、座長のBranislav Milovanovic先生が特別レクチャー

P.O.R.:Problem Oriented Record

問題志向型カルテ記載システム

Branislav Milovanovic, セルビア

 

〇Gestalt:alternate recognition

〇Prãgnanz law

〇Clitical thinking

〇Clinical Problem Solving

1)Data collecting(gathering)

2)・・・

 

 

12:40  Novel anti-Diabetic Drugs and Cardiovascular Rick Reduction

     新規の抗糖尿病薬と心血管リスクの減少

Manfredi Rizzo, イタリア

話が早く訳している暇なし…

〇Intensive glycemic control of diabetes is beneficial in the long run

〇CVD risk decrease

〇DDP-4 inhibitors CVOTs: established cardiovascular safety

〇GLP1RA established cardiovascular safety,Class difference

〇SGLT2 inhibitors:all of them established cardiovascular safety, ,Class difference

〇2018ADA/EASD consensus report

 

 

13:00 Stroke Prevented in Atrial Fibrillation – do we know the Answers to all the Questions?

心房細動における脳卒中予防―われわれはすべての質問に対する回答を知っているだろうか?

       Nora Kupstyte-Kristapone,リトアニア

 

 

〇major cause of stroke

〇AF and CVD risk factor management

〇Rate control

〇Weight control

〇Moderate physical activitier reduce the risk of stroke by 40%

〇Smartphone : Apple Heart Study for detecting AF

〇Electronic self management

〇Anticoaglant therapy:Warfarin=Treated Patients with AF

〇NOACs

〇Secondary stroke prevention :monitor 72 hours after stroke

〇Main hypothesis:Best NOAC?症例により異なる選択を

〇Atrial defibrillation

〇POCKET AF

〇Adherence:once day NOACs are preferable

〇Stroke prevention post=PCI

〇NOACs,OD:simple and relatively safe

 

 

13:20‐14:20 Lunch

 

14:20‐15:20 Cardiometabolic Mechanisms Underlying Type2 Diabetes:

Looking from the Different Perspectives

2型糖尿病を背景とする心臓代謝のメカニズム:異なる視点から

The Session Supported by Astra Zeneca

Panel:Jelena Celutkienè,Olivija Gustienè,Zydrûnè Visockienè,リトアニア

 

〇新しい糖尿病治療薬

〇SGLT-":T"DのCVイベントを減らすのみならず心臓や腎保護作用も

〇DPP-4 inhibitors

〇GLP-1R:心機能を刺激する

〇2018ADA/EASD consensus

〇Established ASCVD or CKD

〇血漿ブドウ糖濃度をコントロールすると最小動脈障害を予防できるが、大血管障害については必ずしも良い結果が得られない。

〇新しい糖尿病治療薬は心血管系リスクの軽減に有効である

〇心疾患と糖尿病が合併すると心血管系のリスクや死亡率を強力に高めてしまう

〇ほとんどの心不全は一回拍出量が維持された心不全(HFpEF)である。

 このタイプの心不全は、血管内皮細胞の障害からはじまる。

〇これに対して一回拍出量が低下した心不全(HFrEF)では、心筋細胞が直接障害される。

〇SGLT2(sodium-glucose cotransporter-2)Inhibitors:dagapaliozin

ナトリウムとグルコースを同時に排出するので、血糖のみならず血圧のコントロールにも有効である。心臓にも腎臓にもbeneficialである。

〇Antiplatelet tレアt面tインDiabetes:

〇2型糖尿病患者の80%が心血管系疾患によって死亡する

〇2型糖尿病患者の血小板は活性(ターンオーバーや反応性)が亢進している

〇2型糖尿病患者は血小板障害をともなっている

〇Ticagrelorはアデノシンの再取り込みを抑制する

 

 

15:20-16:20 全体討論10: 高血圧が関連する標的臓器障害:心臓

Chairs: Jelena Celutkiene, リトアニア, Thomas Weber,オーストリア

 

15:20 Central Haemodynamics and Cardiovascular Risk Prediction:

an Individual Participant Metaanalysis

中心性血流力動(血行動態)と心血管系リスク予測:

個人参加型メタアナリシス

Ian Wilkinson, 英国

 

〇 Brachail BPとStrokeの発生率は相関する

〇 脈圧の増幅は末梢動脈に向かうほど大きい

〇末梢BPと中心BPでは後者のほうがリスクのサロゲート・マーカーに適している

〇心血管系リスクは、中心BPに相関する

〇中心BPの評価法:上腕で測定した血圧から推定する方法

〇Augmentation Index(Aix)=PP/SP

〇フラミンガムスタディの計測項目を服務

〇LVmassとAmbulatory Blood Pressure

 

 

15:35 COPD and HF - Beta-Blockade and Beta-Stimulation in Lithuania:

Epidemiology, Observational Data and Management

リトアニアにおける慢性閉塞性肺疾患と心疾患‐β遮断とβ刺激:

疫学、観察データと管理

Jelena Celutkiene, リトアニア

〇COPDとHFは死因の主な原因

〇心臓と肺は心肺機能といわれるように一体である。

〇全身の炎症と呼吸器疾患は深い繋がりがある

〇COPDはスパイロメトリーの1秒率で診断する。

〇肺管抵抗性の上昇が心不全の引き金になる

〇まずCOPDの患者は心機能をチェックすべき

〇COPDの患者はβブロッカーを長期に使用すると、心血管系の死亡率のみならず、それ以外の原因での死亡率も減少する

〇気管支拡張薬は心不全患者に不利益はもたらさない

〇COPDのない心不全の患者に気管支拡張薬をもちいても安全

〇COPDの呼吸機能を低下させるのは、呼吸閉塞と過呼吸(hypercapnea)である

 

同座長からの質問:気管支喘息ではβブロッカーは慎重に用いなければならないが…

 

演者:気管支ぜんそく患者でもβブロッカーに耐性ができている人も少なくないので、そのような患者ではβブロッカーを使用することも不可能ではない

 

 

15:50 NOACS and Reversal Agents

NOACs(非ビタミンK阻害経口抗凝固薬)と拮抗薬

Cetin Erol, トルコ

〇DOACsvsWARFARIN:出血が少ない

〇ビガトラン

〇リヴァロキサバン

〇アピキサバン

〇 Reversal Agents :arucizumab, Andexanet, Ciraparantag

〇NOACsによって出血を生じる可能性はあり、その場合にはReversal Agents

 を用いる

座長からの質問:DOACsのアドヒアランスは?

演者:アドヒアランスは満足すべき状況である

 

 

16:05 Pulsatile Hemodynamics in Heart Failure

   心不全における拍動流性血行動態

Thomas Weber, オーストリア

 

〇連続的流れ

〇脈圧と血流

〇非侵襲的に動脈圧と血流とを同時に測定

〇動脈血流速度:頸動脈、大腿動脈、脈波図

〇臓器傷害の評価の上でも重要

〇HFpEF:心臓エコーで診断、僧帽弁血流

〇中心性収集期血圧と左室容量は相関する

〇運動時呼吸困難を訴える患者の拍動流性血行動態

〇動脈波反射

 

座長からの質問:HFpEFの診断

 

16:20‐16:35 Coffee Break

 

16:35‐17:55 全体討論11: ESCとの共同セッション ESC,からの情報の重要点、基礎から臨床まで

Chairs: Dov Gavish,Israel,Joao Morais,ポルトガル

 

16:35 Differences in Lipid Guidelines ESC vs American Approach.Why?

脂質に関するESC(欧州心臓学会)のガイドラインと米国のアプローチが異なっている。なぜなのか?

   Heinz Drexel, オーストリア

 

   〇定義:ガイドラインの重要用語には注意しよう

   〇対象と目標:パラメータの型の選択は対象によって異なる

   〇Main step

   〇欧州は心疾患リスクの高い国々

   〇リスクとは疾患罹患リスクか、死亡リスクか

   〇中年者のほとんどが中等度のリスクを有しているということが前提

   〇LDLコレステロール、非HDLコレステロールがリスク評価のゴール

   〇エヴィデンスのレベルは?

   〇First step:スタチンが推奨されている

   〇米国のガイドライン:ターゲットレベルは無い

   〇ACC/AHA2013⇒2018

     2次ASCVDイベント予防にはスタチン

   〇米国のガイドラインは医学的な立場より、経済的負担の観点を優先している点で欧州の専門家から激しい批判を受けている

   〇heart-healthy lifestyle

       〇ASCVDの患者にはスタチンを強化してLDLコレステロールを正常化する

   〇Ultimate Goal:infraphysiological Baseline LDL-C 案dRisk Reduction:

    Diminishing Returns

   〇EAS2018:32%<40㎎/dl

   〇EvidenceとはGoalと対象の設定で変わるもの

 

 

16:55 How to Manage Anticoagulation in Atrial Fib Patients with Acute CAD.

     ESC vs US Differences ?

   急性冠状動脈疾患をもつ心房細動患者の抗凝固管理はどのようにすべきか。

   欧州心臓学会と米国との違いは?

     Joao Morais, ポルトガル

 

  〇ACFとAFの合併

  〇DAPTとOAC:ステント内決戦形成と虚血性梗塞

  〇トリプル療法かワーファリンを含むだダブル療法か

  〇いずれにしてもcombination療法

 〇Primary Endpoint:6wで主要リスクの発生率をみる

 〇ダビガトラン:

 〇2019best recommendation of ESC:

    〇出血リスクを最小化するには:

 〇要するに、血栓形成のリスクと出血リスクとの兼ね合いである

 

 

17:15 Cutting Edge Information from ESC.

Translational Electrophysiology

-what can we Expect?

欧州心臓協会からの最先端の情報

変換電気生理学

―そこから何を期待できるか?-

Carol Ann Remme, オランダ

 

〇translational gapとは、

〇translational medicineとは

〇SCD:Sudden Cardiac Death

〇Long QT Syndrome:genetic disorder

〇Genotype-phenotype

〇gene mutation

〇遺伝因子日加えて高血圧が加わると不整脈が発生し易くなる

〇ARVC

〇Concealed stage⇒Electric stage⇒Disease stage

〇Human iPSC-CM application

〇Multidiciplinary and Translational research

 

 

17:35 Panel Discussion- Heinz Drexel, オーストリア,Don Gavish,イスラエル, Joao Morais, ポルトガル,Carol Ann Remme, オランダ, Margus Viigimaa, エストニア

 

17:55‐19:15全体討論12:肥満の疫学-新しい概念と治療的アプローチ

Chairs: Peter Nilsson, スウェーデン,Arno Schmidt Trucksass, スイス

 

 

17:55   Fit or Lean – Importance for Metabolic Syndrome

良好な体調か痩身か―メタボリック・シンドロームに対する重要性

Arno Schmidt Trucksass, スイス

 

   〇 メタボリック・シンドロームは世界中で増えている

   〇 メタボは糖尿病、心臓血管疾患、がんを増やしている

   〇 心肺機能と筋力の向上が有効

   〇 体脂肪が増えると一日あたりの歩数(歩行活動性)が減少する

   〇 筋量を維持すること

   〇 食事療法だけでは筋量の増加は期待でいない

   〇 Electric Bikeも通常のBikeと同様の運動効果が得られる

  • Exagaming of diabetes
  • Aerobic and strengthening exercise are beneficial

 

18:15  Food Products that Increase Blood Pressure

    血圧を上げてしまう食品

Marcin Adamczak, ポーランド

 

     〇塩分の多い食物、N

 〇エナジードリンク

 

 

18:35 Subclinical Cardiovascular Target Organ Damage

in Newly Diagnosed Arterial Hypertension

新たに診断された動脈性高血圧症における潜在的な心血管系標的臓器損傷

Savatore Novo,イタリア

 

   〇新たな基準で新たに高血圧と診断された人は、心血管障害がはじまっている。

   〇IMTは心筋梗塞や脳梗塞のリスク評価に役立つ

   〇拡張期血圧が高い人は心エコーで僧帽弁での血流速度を計測するべき。

 

 

18:55 Metabolically Healthy Obesity‐does it Exist?

If so,how?

   代謝的に健康な肥満者‐それは存在し得るのか?

    もし、そうだとすれば、どのような状況で?

       Peter Nilsson, スウェーデン

 

   〇肥満が増えて健康問題を拡大させている

   〇肥満であっても糖尿病でなく血圧も正常であるからといって放置してはならない。問題を先送りさせているにすぎないからだ。肥満はそれだけで炎症を引き起こしている可能性がある。

   〇肥満単独で死亡率を高めている

   〇いわゆる健康肥満者(MHO)の特徴:体脂肪は皮下脂肪が主、インスリン感受性は高い、活動性が高い、アディポネクティンは高いのではないか。

   〇non-hospitalisation

   〇それでも、Metabolically Healthy Obesity(MHO)には、良好なGI microbiota

    CRPなどで炎症がない群が存在する。日本の力士がその例だ。

 

 

20:00-22:30 Gala Dinner

ディナーを予約していたが、全く空腹感がないので、出席せず、ホテルへ帰還しました。ホテルが面しているゲディミノ大通りには昨日いらい通りに沿って白いテントが立ち並んでいました。季節的なイベントのようです。さまざまなものが売られていて、ちょうど日本の縁日のようでした。それにもかかわらずヴィリニュスの夜は、どこか幻想的です。

行動目的:

 PreHT 2019

(The 6th International Conference on PreHypertension & Cardio Metabolic Syndrome)

 

第6回高血前圧症・高血圧症・代謝性疾患・循環器疾患国際会議

1)確実な出席

2) 密度の濃い情報収集と整理

3) ディスカッションへの積極的な参加

 

 

行動計画:

① 朝食(06:30am~)

② 学会(09:00am~07:15pm)

③ ホテル

 

 

 

重要な活動予定の詳細:

(学会発表の演題には和訳を加えました)

 

Friday, March 1st, 2019

07:30 Registration

 

 

09:00-11:10 Plenary Session 1

Opening Session Hall A

Chairs: Stevo Julius, USA, Rimvydas Slapikas, Lithuania, Reuven Zimlichman, Israel

 

 

09:00 Greetings   Rimvydas Slapikas, Lithuaniaの挨拶と

他の2人の共同座長の挨拶

 Let‘s start

 

 

09:10 PS1-1:

Hemodynamic and Sympathetic Tone Changes in the Course of Prehypertension, Stevo Julius, USA

 

 

09:40 PS1-2:

ARBs vs ACE inhibitors: is the Better the Enemy of the Good?

Thomas Unger, the Netherlands

 

 

10:10 PS1-3:

The Heart and the Kidney: a Forty Years Retrospctive,

Efrain Reisin, USA

 

 

10:40 PS1-4:

Prehypertension and Hypertension

– Definition, Diagnosis and Treatment Options,

Reuven Zimlichman, Israel

 

 

11:10-11:40

Coffee Break, Exhibition Visit and Posters Viewing

 

 

11:40-13:40

Plenary Session 2

Diagnostic Challenges of Organ Target Damage in Patients with Prehypertension

Chairs: Dalius Jatuzis, Lithuania, Sekib Sokolovic, Bosnia and Herzogovina.

 

高血圧前症患者の臓器標的障害の診断的課題

 

 

11:40 PS2-1: 

Microvascular Structrural Alterations: what is New?

Damiano Rizzoni, Italy  

 

 

12:10 PS2-2:

Treatment of Hypertension induced Albuminuria

Bojan Jelakovic, Croatia

 

高血圧誘導性アルブミン尿の治療

 

 

Significance of Higher Systolic Blood Pressure in Young People,

Michael Bursztyn, Israel

 

若年者の収縮期血圧高値の意義 

 

 

12:40 PS2-3:

Prehypertension and Associated Cardiovascular Risk Profiles

in Different Populations,

Andrzej Januszewicz, Poland

 

 

13:10 PS2-4:

Why the Sprint Study should not Influence our Treatment of Patients

with Hypertension - and why Target Systolic Blood Pressure is 130 and not 120 mmhg, Sverre

Kjeldsen, Norway

 

SPRINT研究が我々の高血圧症患者の治療に影響しないのはなぜかー

そして収縮期血圧の目標値が130㎜Hgであって120でないのはなぜか?

 

Hemodynamics and

Subclinical Cardiovascular Target Organ Damage

in Newly Diagnosed Arterial Hypertension,

Salvatore Novo, Italy

 

新規に診断された動脈性高血圧症における発症前(潜在性の)

心血管系標的臓器障害

 

 

13:40-14:30 Lunch Break

 

 

14:30-16:10

Plenary Session 3

A Contemporary Approach to Arterial Hypertension Management Hall A

Chairs: Sverre E. Kjeldsen, Norway, Bojan Jelakovic, Croatia

 

動脈系高血圧症管理に向けての現代的アプローチ

 

 

14:30 PS 3-1:

Combination Therapy in Hypertension,

Stefano Taddei, Italy

 

高血圧に関する複合療法

 

 

15:30 PS3-2:

Cardiovascular Autonomic Dysfunction in Autoimmune Diseases,

Ljudmila Stoyjanovich, Serbia

 

自己免疫疾患における心血管系自律神経失調

 

 

15:50 PS3-3:

Renal Denervation – in Search for New Indications,

Alexander Prejbisz, Poland

 

腎神経切除術―新たな適応を探求して      

 

 

14:30-16:10

Parallel Session 1

Free Papers Hall B Chairs: Salvatore Novo, Italy, TBA

 

 

16:10-16:40 Coffee Break

 

 

16:40-18:20

Plenary Session 4

Hot Topics in Arterial Hypertension

(joint Session with Lithuanian Hall A Society of Hypertension, Latvian Society of Hypertension and Atherosclerosis and Lithuanian Society of Cardiology)  

共同座長: Marius Miglinas, Lithua, Karlis Trusinskis, Latvia, Gintare Sakalyte, Lithuania

 

動脈性高血圧症のホットな話題

 

 

16:40 PS4-1

Microvascular Dysfunction and Prediabetes: a Vicious Cycle,

Coen D.A. Stehouwer, The Netherlands

細小血管機能障害と糖尿病前症:悪循環

 

 

17:00 PS4-2:

New Insights into Vascular Disease: from Ageing to Calcification,

Catherine Shanahan, UK

 

血管性疾患への新たな洞察:加齢から石灰化へ

 

17:20 PS4-3:

There is an Elephant in the Room: Hurdles to Achieve Blood Pressure Contol in Daily Practice, Marius Miglinas, Lithuania

 

部屋には一頭の像がいる:日常診療における血圧管理に対する障害

 

 

17:40 PS4-4: 

Masked Uncontrolled Hypertension in Normotensive Patients,

Kārlis Trušinskis, LATVIA

 

正常血圧の患者における未制御の仮面高血圧症

 

 

18:00 Discussion

16:40-18:00  

Parallel Session 2

Free Papers Hall B  

Chairs: Damiano Rizzoni, Italy

 

 

 

実際の活動成果:

Friday, March 1st, 2019

07:30 Registration

事前ネットでアナウンスされていたプログラムを写し取り、ワードにコピーしておりましたが、実際のプログラムは学会当日に渡されました。事前プログラムの進行とは異なる変更が見られました。これほどまでの変更はこれまで経験したことがないほどでしたが、内容的には興味深いものが多く収穫はありました。活動報告のため、最初から日本語に訳してノートがわりに入力しましたが、残念ながら、それでも直接内容を理解していただくのは難しいと思います。

 

 

09:00-10:45 全体討論 1

Opening Session Hall A

共同座長: Stevo Julius, USA, Rimvydas Slapikas, Lithuania, Reuven Zimlichman, Israel

 

 

09:00 Greetings  

 

09:05 PS1-1:

高血圧前症の進展過程における血行動態および交感神経緊張の変化

Stevo Julius, 米国 Michiganの Ann Arbor center

 

高血圧症の神経系:心拍数と心拍出量は交感神経の緊張と副交感神経の緊張に起因する。健常者と高血圧患者では異なる反応を示す。

 

一過性の頻脈や一過性の高血圧を示す群での心拍数は多いが、これらの群はいずれも高血圧へと発展しやすい。

 

血圧は血流と血管抵抗によって決定されるが、高血圧に関しては心係数減少、末梢血管抵抗の増加(血管壁の肥厚、内腔の減少)がおおきく関与している。とりわけ血管抵抗の上昇は高血圧の原因の3分の2以上を説明する。正常血圧者と高血圧者の血管抵抗増加の違いは、ノルアドレナリン負荷試験によってにより顕著に示される。

 

交感神経活動性は高血圧症Ⅱ・Ⅲでは低下傾向

循環を制御しているのは何か?脳がコントロールしている。

 

仮説:血圧が十分に高まっていることを脳が感受すれば脳は血圧を下げるようにコントロールする。

 

犬の試験、後ろ脚を閉塞させたときの平均血圧

 

 

09:30 PS1-2:

(降圧剤)ARB(アンジオテンシン受容体結合阻害薬)

対ACE(アンジオテンシン返還酵素阻害薬):どちらが優れているか? 

Thomas Unger, オランダ、マーストリヒト大学 

 

ANGⅡ:不整脈と筋減少は突然死を招く

ACE-Iの起源は毒蛇の毒のペプチドSQ14225(Captoril)

2時間後はANGⅡが低下するが12時間後には元に戻ってしまう。少なくとも3人に1人のRAASには影響を与えない。

ACE-Iの副作用として咳が問題になっている。

心血管リスクを強力に低下させるのはTelmisartanが優れている。

抗糖尿病効果、インスリン感受性を高める

PPARγ活性

抗炎症効果、抗動脈硬化硬化

ARBsは1年後の服薬コンプライアンスも良好

拡張期血圧低下効果もTelmisartanが優っている

アルブミンの排出量においてもAT1-を介するAGⅡ効果、副作用がほとんどない

イベント率も少ない

 

質問:ARBとACE-Iの併用について、

回答:奨励できない

それよりも、ARBを増量すべきだ、副作用の恐れは少なくメリットが大きい 

 

 

09:55 PS1-3:

心臓と腎臓:40年間を振り返って

Efrain Reisin,米国

 

肥満者の高血圧:減量と薬物の選択

減塩せずに減量

中心性肥満

血管内皮細胞障害⇒アルブミン尿症

糸球体肥大および糸球体硬化

体重過多群、肥満群

Rosuvastatin study

代謝異常、血圧、微小アルブミン尿症を含む腎障害の改善

1㎏の減量が血圧を1㎜Hg低下に有効

4ないし11㎜Hgの収縮期血圧の低下

肥満症は左室肥大をもたらし、結節性糸球体硬化症をもたらす

 

 

10:20 PS1-4:

高血圧前症と高血圧症―定義、診断および治療選択 

Reuven Zimlichman, イスラエル、テルアヴィヴ大学

 

高血圧前症での血圧コントロールがもたらす利益は大きい

1977第1高血圧ガイドライン

2003第2高血圧ガイドライン

慢性腎臓病や糖尿病の患者の高圧目標はより厳格に

サイアザイド利尿薬

 

2014高血圧ガイドライン

60歳を超える人の高圧目標

 

2017新ガイドライン

降圧の至適目標

正常(<120/80)、血圧上昇、高血圧Ⅰ、高血圧Ⅱ

 

Primary Outcomes:

心疾患、心血管系疾患による死亡

SPRINT研究への批判

2群のみ、治療強化群の半数が高圧目標に達していない

 

生命保険会社が膨大な量の血圧と死亡率に関するデータを蓄積してきた

1920年代から、すでに高血圧前症のリスクを把握していた。

それに対して内科医師はどのように考えてきたか

Ⅰ度の高血圧(130~140)に対して治療を行わないできたのだが…

 

10:45-11:10 Coffee Break

 

11:10-12:30

全体討論 2:高血圧前症患者における臓器標的障害に関する診断的課題

共同座長: Dalius Jatuzis, リトアニア, Sekib Sokolovic, ボスニア・ヘルツェゴヴィナ

 

11:10 PS2-1: 

小血管の構造変化:新しい知見は何か?

Damiano Rizzoni, イタリア  

 

小血管の構造変化:新しい知見は何か?

抵抗血管が高血圧症のカギを握っている。

非侵襲的に小血管を観察する技法

網膜の微小血管の観察

 

中膜の肥厚

小動脈の改変を抑制する治療

毛細血管の

ハイデルベルグの網膜血流計

網膜小動脈の血管壁/内腔比が指標になる

心疾患患者では網膜小動脈の血管壁/内腔比が増大している

非侵襲的検査のデータは侵襲的検査のデータと相関する項目と創刊しない 項目がある。

レニン―アンジオテンシン―アルドステロン系と網膜小動脈の変性には関連性があることを非侵襲的方法で観察

 

 

11:30 PS2-2: 

若年者の収縮期血圧高値の意義

Michael Bursztyn, イスラエル

 

後期青少年の高血圧と中年の

高血圧症コントロールは男性は女性に劣る

120/80㎜Hg程度の血圧が心血管系疾患のリスクや死亡率が最も低い

心拍出量、心拍数、全末梢血管抵抗

収縮期血圧は加齢とともに上昇する

拡張期血圧は50歳頃にピーク迎える

それでは、若年者の収縮期高血圧は

動脈の弾性

高身長の弾性、喫煙には関係なく、身体活動性は高く、運動負荷による血圧上昇が顕著

若年高血圧はスポーツで自己(治癒)する例がある

白衣効果は収縮期血圧より脈圧の方が影響を受けやすい

若年者の高血圧の治療のためには外来での血圧測定で発見することが重要

AST:assistent supporting technology

 

 

11:50 PS2-3:

異なる母集団での高血圧前症および関連のある心臓血管系リスクの特徴

Andrzej Januszewicz,ポーランドワルシャワ心臓協会

 

地域差:イラン、ナイジェリアで高い中国の男性で増加中 しかし、大差はない

年齢差:40~59歳で最大(米国)、60歳超ではむしろ低値

性差:男性は女性より10%高値、中心性肥満が関与

基礎疾患:メタボリック傾向者、メタボリック症候群では高頻度

 

高血圧前症は低い教育水準、低い収入、少ない運動量、食事・栄養の低い質、

居住地(都市部か、非都市部か)高いアルコール摂取量なども関与する

 

高血圧前症は、心疾患、心血管による死亡、心房細動のリスクにもなる

若年者や中年者のリスクが高い

 

 

12:10 PS2-4:

SPRINT研究が我々の高血圧症患者の治療に影響しないのはなぜかー

そして収縮期血圧の目標値が130㎜Hgであって120でないのはなぜか? 

Sverre E. Kjeldsen, ノルウェイ

 

プライマリ・エンドポイントの信頼性が低い

心疾患をリストしている

50%が達成していない

心臓病治療薬をたくさん服用している人とわずかしか服用していない人がランダムに混在している

標準治療が2剤、強化治療が3剤

利尿剤を使用している群で心疾患の発症率が低かった

 

欧州高血圧ガイドライン

65-79の年齢層を中心に、それより若い層、それより高齢の層で基準が異なる

 

Unattending Automatic Office BP in SPRINT without staff

Systolic BP=7mmHg lower than the daytime ambulatory blood pressure

18mmHg lower than the standard office

 

 

12:30-13:30 

全体討論3:採択研究(要旨)

共同座長 Michael Bursztyn,イスラエル、Damiano Rizzoni,イタリア

 

12:30 PS3-1 

肝移植患者の高血圧前症と高血圧症の有病率

Marcin Adamczak,et al,ポーランド

     

免疫抑制剤の使用

高血圧前症、高血圧症、いずれも増加

 

 

12:40 PS3-2 

成人前若年者の外来血圧のステージ分類

欧州/米国ガイドラインすなわち不明瞭な規則によるアプローチなのか?

 

Ambulatory Blood Pressureとは片腕に血圧を測定するための帯を巻き、血圧計本体を腰に固定して、自由に行動している中での血圧の変動を測定する検査です。 一般的に昼間は30分間隔で、夜間は1時間間隔で機械が勝手に血圧を測定する。

 

12:50 PS3-3

妊娠高血圧、子癇前症および退治発育制限のような妊娠関連性合併症のある 女性における心血管性/脳血管性疾患のリスクに関与するエピジェネティクスの特徴

Ilona Hromadnikova,チェコ

 

母親のストレスと炎症反応

母親の末梢白血球

母親の新血管疾患

二次的な胎盤機能障害

エピジェネティック変化

 

13:00 PS3-4 

大動脈瘤の生物学的指標としてのミオシン重鎖11

Yoshihiko Ishikawa,日本,横浜市立大学心臓血管研究所

 

大動脈瘤の生物学的指標:MHY11

大動脈瘤組織から分泌

血管平滑筋委に特異的

CRPより特異的で敏感な指標

手術で治療が成功すると,このマーカーの値も低下する

大動脈瘤のスクリーニングと述語のフォローアップに有効なマーカーである

 

 

13:10 PS3-5 

糖尿病患者におけるメタボリック・シンドロームの頻度

Aysun Isiklar,トルコ

       

前向き研究:サンプルの平均BMI33.75

糖尿病患者におけるメタボリック・シンドロームの頻度は高いことが予測されたが、結果は必ずしも予測通りではなかった。

更なる検討を要する。

 

 

13:20 PS3-6 

高血圧症の患者の心筋および頸動脈の再構築と血清尿酸

Raushan Karabayaeva,カザフスタン

 

男性より女性で尿酸値が低い

50-59で女性の尿酸値はピークを

女性では高尿酸値が心血管系のリモデリングをもたらす

リモデリングとは

 

13:30-14:30 Lunch

 

14:30-15:15 

サテライト・シンポジウム セルヴィエ社協賛セッション

心疾患の高いリスクをもつ高血圧症患者で確かな効果を上げるための簡易な解決法①

Giantare Sakalyte, リトアニア、リトアニア健康科学大学

 

新血管系疾患の高いリスクを持つ高血圧患者は多種類の薬が必要だが

アドヒアランスが低いので死亡率が高く、医療費を底上げしている

患者の半数が規則的に薬を使っていない

きちんと薬を使っているのは5人に1人

MICAD

Type2糖尿病

だから、患者の服薬アドヒアランスに対する配慮が必要

アドヒアランス不良の患者を発見して、再度アドヒアランス改善を促す

病気の治療でなく、患者の治療こそ大切

ベータ遮断訳は一次予防のみならず二次予防もアドヒアランスが不良

アドヒアランスの改善は死亡率低下に寄与する

患者は1剤ないし2剤処方を好む

複合剤を用いると目標血圧達成までの時間が短縮できる

 

心疾患の高いリスクをもつ高血圧症患者で確かな効果を上げるための簡易な解決法②

Ramunas Unikas, リトアニア

ACEI or ARB + CCB or利尿剤

血圧がコントロールされていても心拍数がコントロールされていないと心血管系リスクは依然として高い

心拍数80超では、ベータ遮断薬が第一選択になる

高いβ‐1選択制のβ遮断薬

ビソプロロール+ぺリンドプリル 複合剤を推奨

 

 

15:15‐16:55 

全体討論 4:動脈性高血圧症管理に向けての現代的アプローチ

共同座長:Dalius Jatuzis,リトアニア、Bojan Jelakovic, クロアチア

 

 

15:15 PS4-1 

高血圧症の複合療法

Stefano Taddei,イタリア

 

異なる相補作用の組み合わせで二次性副作用を減らせる

コンプライアンスノ向上

治療目標達成までの時間の短縮

中等症以上で心血管系疾患を合併する高血圧症患者に推奨

Single-pill combination は短期間で

3剤までであればコンプライアンスは50%以上

高血圧症

降圧剤に対するコンプライアンスは高血圧患者の新血管疾患リスクに直接影響を与える

初期からの複合剤の使用は心血管疾患の発症リスクを低下させる

ARBs+Ca拮抗薬は?

2剤は薬剤抵抗性高血圧に用いる、

スピロノラクトンその他の利尿薬、アルファ遮断薬、β遮断薬

 

2018ESC/ESHガイドラインでは高血圧の治療はsingle pill combinationで開始することが推奨されている。

合剤の欠点は成分の量を調整できないこと

定容量の合剤から処方し始める

 

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Lipitension=Dyslipidemia+Hypertension

高血圧のみをコントロールしても心血管系疾患のリスクを低下させない

Polipills: 

アトロヴァスタチン、アムロジン、ぺリンドプリルの3種複合剤

 

座長からのコメント、Pollipill conceptは米国由来、6種の複合剤も

 

15:55 PS4-3 血圧のばらつき、方法論的側面と臨床的意義

        Giafranco Parati,イタリア ミラノ

 

BPV:

循環器生理学:血圧は変動の大きいパラメータである。

24時間モニター24hABPM(Ambulatory Blood Pressur)

 

血圧変動性大=高いCVリスク

睡眠時閉塞性無呼吸症候群によるもの

夜間高血圧症のPhenotypeではnon=dipper type

心血管疾患性の死亡率を高める

 

Smoothness Index(SI) SDが血圧管理のための優れた指標

Monotherapy

複合剤が単剤より有効

長時間作用性の降圧剤が有用

外来受診ごとの血圧変動をチェックすること

ニトレンジピンとハイドララジン 

血圧の日内変動と自律神経機能失調との関連は直接的には検定されていない

 

 

15:35 

高血圧誘発性アルブミン尿の治療

Bojan Jelakovic, クロアチア

 

微小アルブミン尿とは何か

微小アルブミン尿は心血管系疾患のリスク因子か?

両者はパラレルに進行する。

微小アルブミン尿は心血管性疾患発症の予測因子である。

心血管疾患による死亡率のみならず、非心疾患疾患による死亡率を高める

微小アルブミン尿に対する治療目標は?

アルブミン尿の治療が心血管疾患を予防する。

アッルブミン尿を30%減少させると、心血管性疾患の発症を27.4%減少さ せる。RASS抑制がアルブミン尿の改善に効果的である。

アルドステロンをブロックすることが心血管系疾患と腎疾患の抑制に有効である。

MRAs、

CCBs L/TタイプのマニディピンがLタイプのアムロディピンよりアルブミン尿低下に効果的

NDCCBs

減塩はアルブミン尿低下に効果的

研究の限界は、1)個人差が多きいこと、2)多数の関連因子が存在する

 

 

16:15 PS 4-4 

自己免疫疾患の誘因としてのストレス

Ljudmila Stojanovich,セルビア

 

プライマリ・エンドポイントの信頼性が低い

心疾患をリストしている

50%が達成していない

心臓病治療薬をたくさん服用している人とわずかしか服用していない人がランダムに混在している

標準治療が2剤、強化治療が3剤

利尿剤を使用している群で心疾患の発症率が低かった

 

欧州高血圧ガイドライン

65-79の年齢層を中心に、それより若い層、それより高齢の層で基準が異なる

 

Unattending Automatic Office BP in SPRINT without staff

Systolic BP=7mmHg lower than the daytime ambulatory blood pressure

18mmHg lower than the standard office

 

16:35 PS 4-5 

腎神経切除術―新たな適応を探求して

Alexander Prejbisz, ポーランド

 

神経ホルモンの上昇が血圧上昇をもたらす

多発性嚢胞腎の経皮的腎神経遮断術RDN

薬剤抵抗性高血圧

証拠に基づいた治療:

欧州のガイドラインでは高い推奨を得ていないが

エヴィデンスを集積中である

新しい適応は交感神経機能が亢進した高血圧の症例である

閉塞性睡眠時無呼吸症候群

Apnea-Hypopbea Index(AHI)は治療経過を評価するためにも良い適応である

治療が成功すれば降圧剤が不要になる

 

17:15-18:35 全体討論 5 動脈性高血圧症のホットな話題

(joint Session with Lithuanian Hall A

Society of Hypertension, Latvian Society of Hypertension and Atherosclerosis and Lithuanian Society of Cardiology)  

共同座長: Marius Miglinas, リトアニア, Karlis Trusinskis, ラトヴィア, Gintare Sakalyte, リトアニア

 

17:15 PS5-1 細小血管機能障害と糖尿病前症:悪循環

Coen D.A. Stehouwer,オランダ 

マーストリヒト大学

 

症例提示:典型的な高血圧の女性、代表的な合併症

糖尿病前症を伴う高血圧症

肥満とアディポカイン

最小血管の内皮細胞

ブドウ糖の取り込み 糖代謝

糖尿病性網膜症

糖尿病性腎症:糸球体毛細血管

血漿フォンビルブラント因子や微小アルブミン尿が最小血管内皮細胞障害のマーカーになる

 

糖尿病前症:皮膚や網膜のHyperemia

大脳白質の強調画像と容積の減少

最小血管障害は4年後までのうつ病症状の発症に相関

高血糖が大脳皮質の最小動脈機能障害をもたらす、それが脳に障害をもたらし、認知障害や後年のうつ状態を引き起こす

ブドウ糖の取り込みやインスリン抵抗性は最小血管のPerfusionに関連している。血流が乏しい最小血管が増えるとブドウ糖の取り込み率が低下し、インスリン抵抗性が増す。

 

肥満における最小血管障害

細胞間信号には血管拡張性の因子と血管収縮性の因子とがある

 

 

17:35 PS5-2:

血管性疾患への新たな洞察:加齢から石灰化へ

Catherine Shanahan, 英国

キングスカレッジ、ロンドン

 

加齢は血管病の最大のリスク因子である

DNA障害、ジェノムの不安定性、遺伝子変異、アポトーシス

血管石灰化

内膜:動脈硬化プラーク崩壊

中膜:糖尿病性障害 硬化

血管平滑筋あげの石灰化のメカニズム

加齢関連血管障害に打つ手はあるのか?

核膜を内張するラミナの障害

PrelaminaAの蓄積

FACE-1がPrelaminaAを抑制する

骨粗鬆症

VSMCs年齢はPrelaminaAとDNA障害が関与する

DDR:DNA障害反応

DNA障害の信号が石灰化をもたらす

複数のサイトカインが関与する

CKD患者でのpremature calcification

若年性石灰化

骨原性分化

BMP2,IL6などのサイトカイン血管の石灰化や効果のサロゲート・マーカーになる

 

17:55 PS5⁻3: 部屋には一頭の像がいる:日常診療における血圧管理に対する障害

Marius Miglinas, リトアニア

 

Barrierは何か

患者の自覚が乏しい

血圧測定法の不備

50%の患者はアドヒアランス不良、30%はアドヒアランスが欠如

脳卒中のリスクが高いのが問題

言葉だけでなく視覚的に訴える

血圧の自己監視

手関節での自宅血圧測定の制度は低い

ESH Care

FDCtherapy

ARBbased single combination therapy

Dual combination one tablet therapy

よりTriple combination one tablet therapy が降圧効果は高い

 

 

18:15 PS5-4: 

正常血圧の患者における未制御の仮面高血圧症

Kārlis Trušinskis, ラトヴィア

 

仮面高血圧も心血管疾患のリスク因子となる。

仮面高血圧のリスクの大きさは健常者と高血圧患者との中間にある。

 

 

18:35-9:15

全体討論 6: 採択研究(要旨)

 

18:35 PS6-1 

頸動脈‐大腿動脈脈波速度:メタボリック・シンドローム患者のモニターとしての有用なツールの一つ

       

Zurate Zupkauskiene、リトアニア

 

頸動脈‐大腿動脈脈波速度は、メタボリック・シンドローム患者の心血管疾患リスクを予測する因子となりうる。脈波速度8.6m/秒を基準としてメタボリック・シンドロームの患者を2群に層別化してリスクを評価することができそうである。

 

 

18:45 PS6-2 

中国における心臓‐メタボリック・シンドロームの現状

Jing Liu,中国、北京大学、人民医院メタボリック・シンドロームの診断基準のうち、腹囲に関してはアジア人のは欧米人より厳しい基準が与えられている。

最近10年間に、高血圧や糖尿病の発症率はおよそ2倍に増えた。

中国では女性のほうがメタボリック・シンドロームの率が高い。

 

 

18:55 PS6-3 

高血圧患者の早期新規発症糖尿病:特徴と危険因子制御

Van Ngok Thanh Nguyen,ベトナム、ホーチミン医科薬科大学

 

ベトナムの医療疫学調査の中心はハノイとホーチミンである。

ベトナムではこの10年間に糖尿病患者が3倍に増えた。

 

 

19:05 PS6-4 

外来高血圧前症の若年者における血行動態と標的臓器障害

Lukasz Obryck, ポーランド

 

120/80㎜Hg程度の血圧が心血管系疾患のリスクや死亡率が最も低い

心拍出量、心拍数、全末梢血管抵抗

収縮期血圧は加齢とともに上昇する

拡張期血圧は50歳頃にピーク迎える

それでは、若年者の収縮期高血圧は

動脈の弾性

高身長の弾性、喫煙には関係なく、身体活動性は高く、運動負荷による血圧上昇が顕著

若年高血圧はスポーツで自己(治癒)する例がある

白衣効果は収縮期血圧より脈圧の方が影響を受けやすい

若年者の高血圧の治療のためには外来での血圧測定で発見することが重要

AST:assistent supporting technology

<東洋医学の話をしよう3ー臓腑(1)>

 

 

<はじめに>

前回は今までの連載のまとめをしました。

 

氣の理解は、東洋医学の基本ですので繰り返し読んで見て下さい。

 

 

詳しくはこちらをご覧ください。

 

 

今回からしばらく、「臓腑」についてお話していきましょう。

 

 

 

<臓腑とは>

 

 

五臓六腑」という言葉を聞いたことがあると思います。

 

 

「五臓六腑にしみわたる」なんていいますよね。

 

「五臓」とは「」「」「」「」「」のことを言います。

 

 

「六腑」とは「」「小腸」「」*「三焦(さんしょう)」「大腸」「膀胱」のことを言います。

(*「三焦」とは他の臓腑を助ける実態のない器官です。後日詳しく触れていきます。)

 

 

「五臓六腑」とは西洋医学の臓器そのものだけを指す言葉ではなく、からだ全体の働き、心の働きを表します。

 

 

「五臓六腑」の「」とは「氣」「血」「津液」を備蓄する臓器です。

 

 

」とは「氣」「血」「津液」を動かす中腔性の臓器です。「小腸」「胃」「大腸」は管になっていますよね。管の中を「氣」「血」「津液」が動くイメージです。

 

 

「臓腑」について理解すると「氣」「血」「津液」がどのようにして作られ、身体を循環していくかが深くイメージできるようになります。

 

 

今は何を言っているかわからないと思いますが、少しづつ解説していきますので、お楽しみに。

 

 

次回から「五臓」の一つである「肝」について解説していきます。

 

 

 

<まとめ>

 

・「五臓」とは肝」「心」「脾」「肺」「腎」のことを言う。

 

 

・「六腑」とは「胆」「小腸」「胃」「三焦」「大腸」「膀胱」のことを言う。

 

 

・「五臓六腑」の「臓」とは「氣」「血」「津液」を備蓄する臓器である。

 

 

・「腑」とは「氣」「血」「津液」を動かす中腔性の臓器である。

 

 

高円寺南診療所 統合医療部 漢方鍼灸医学科 鍼灸師 坂本光昭