今月のテーマ「血液病の最新医療」 

 

 

<急性骨髄性白血病(AML)> 

 

 

急性骨髄性白血病(AML)の診断は通常、症状の確認、血液検査、

 

および骨髄検査(骨髄生検、骨髄穿刺)の結果を組み合わせて行われます。

 

 

ただし、症状からだけでは診断できず、血液・骨髄検査を行い、

 

白血球数の異常と赤血球数や血小板数の減少が見つかれば、

 

急性骨髄性白血病(AML)を強く疑います。

 

確定診断のためには、骨髄液を吸引する「骨髄穿刺」や、

 

骨組織を含む造血組織を採取する「骨髄生検」が必要となります。

 

これらの検査は外来でもできます。

 

 

WHO分類では、染色体異常に伴って形成される融合遺伝子を有する

 

7つの急性骨髄性白血病の病型を規定しています。

 

 

このうち、以下の遺伝子を検出した場合は急性骨髄性白血病の診断基準の一つ、

 

(骨髄中の芽球≧20%)を満たさなくても、

 

骨髄異形成症候群ではなく、急性骨髄性白血病と診断されます。

 

1)t(8;21)(q22;q22)に伴う

 

RUNX1- RUNX1T1(AML1-ETO)融合遺伝子

 

・・・FAB分類のM2:骨髄系細胞の成熟分化傾向あり

 

 

2)t(15;17)(q22;q12)に伴うPML-RARA融合遺伝子

 

・・・FAB分類のM3:急性前骨髄性白血病(APL)

 

 

3)Inv(16)(p13.1q22)あるいはt(16;16)(p13.1;q22)に伴う

 

CBFB-MYH11融合遺伝子

 

・・・FAB分類のM4E₀:異常好酸球増多を伴う急性骨髄性単球性白血病

今月のテーマ「血液病の最新医療」 

 

 

<骨髄異型性症候群(MDS)>

 

 

骨髄異型性症候群とは、骨髄中の造血幹細胞に異常が起き、

 

正常な血液細胞が造られなくなる病気です。

 

正常な血液細胞が減少することで、貧血、出血傾向、感染に伴う発熱などの症状が現れます。

 

 

成熟した細胞になる途中で血液細胞が壊れてしまう「無効造血」や、

 

造られた血液細胞の形が異常になる「異形成」といった特徴が認められます。

 

また、一部では、MDSが進行し「芽球」と呼ばれる

 

未熟で異常な細胞が増える「急性白血病」に移行することがあります。

 

 

MDSの中で、「芽球」増加が無く、

 

5番染色体長腕欠損<del(5q)>を有する病型があり、5q-症候群として知られています。

 

 

このタイプの特徴は中年女性に多く、骨髄中の芽球は5%未満で白血病転化しにくいことです。

 

 

5q-症候群の約3分の2の患者は、レナリドミドの投与にて輸血不要となり、

 

異常核型も減少・消失します。

 

 

MDSは染色体異常を調べないと<急性骨髄性白血病(AML)>との鑑別が難しい場合があります。

今月のテーマ「血液病の最新医療」

 

 

<再生不良性貧血>

 

 

再生不良性貧血は、血液中の白血球、赤血球、血小板のすべてが減少する疾患です。

 

 

この状態を「汎血球減少症」と呼びます。

 

 

重症度が低い場合には、貧血と血小板減少だけが異常であることもあります。

 

 

また白血球には好中球、リンパ球、単球などがあり、

 

再生不良性貧血で減少するのは主に好中球です。

 

 

そもそも好中球は私達の体を細菌感染から守る重要な働きをしています。

 

これらの血球は骨髄で作られます。

 

 

そこで本症の骨髄を調べると骨髄組織は多くの場合脂肪に置き換わっており、

 

血球が作られていません。

 

 

そのために貧血症状、感染による発熱、出血などが起こります。

 

 

再生不良性貧血のうち免疫病態が関与した非重症再生不良性貧血は、

 

血小板減少期が先行し、それを代償しようと

 

血漿トロンボポイエチンが高値(≧320ng/mL)となります。

 

 

汎血球減少症に至らず血小板が5万/μL以下の場合は、

 

まだ輸血依存性に至らず輸血を必要としない場合であっても、

 

免疫病態を疑わせる所見があれば、

 

造血回復を図るために早期に免疫抑制療法(シクロスポリンなど)を始めます。

 

 

発症後間もない再生不良性貧血の一部では、

 

特発性夜間血色素尿症(PNH)形質血球を平均0.1~0.2%程度認めます。

 

 

PNH形質血球は、CD55やCD59などのGPIアンカー蛋白を欠いています。

 

 

PNH形質血球陽性例では、免疫抑制療法が奏功しやすいです。

 

 

免疫抑制療法を開始する場合は、7番染色体の異常クローンの有無を調べます。

 

 

この異常がある場合、<骨髄異形成症候群(MDS)>や

 

<急性骨髄性白血病(AML)>に移行しやすいことが知られています。

今回は、主に肩こりに効くストレッチを行いましょう。

 

 

まず前回までに学んだ頚部の検査を行って下さい。

 

 

ストレッチの前と後で動き易さを比べるので

 

 

<痛み、怠さ、突っ張り>等の不快な症状が出るポーズがあったら記憶しておきましょう。

 

 

<注意>

・痛みが出るほど強くストレッチしない。

     

・やり過ぎは禁物です。後で痛くなったら、1日休んでもう一度 やってみましょう

    

1つの動作につき、深呼吸3~5(15~20)行ってください。 11~2回、朝、寝る前(風呂あがり)に行うのがよいでしょう。

 

 

胸部のストレッチを行いましょう。

 

 

腕を後ろにして手を写真のように組んでください。

 

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肩甲骨を背骨の方向に引き寄せます。

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横から見るとこのようになります。

 

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前から見るとこのようになります。

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深呼吸を3回ほどしながら胸部に集中しましょう。

 

このストレッチは首を反らす動きを楽にします。

 

次は、腕のうしろのストレッチを行います。

 

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横から見るとこのようになります。

 

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後ろから見るとこのようになります。

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深呼吸を3回ほどしながら腕の後ろに集中しましょう。

 

このストレッチは顔を下に向ける動きを楽にします。

 

次は、腕の横を伸ばすストレッチを行います。

 

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右腕の肘の辺りを左腕で押さえます。

 

 

横から見るとこのようになります。

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深呼吸を3回ほどしながら腕の横に集中しましょう。

 

 

反対の腕も同じようにおこないます。

 

 

このストレッチは顔を横に倒す動きを楽にします。

 

 

終わったら、頚部の検査を行いましょう

 

 

動きが楽になっていますか?。

 

 

それに伴い肩も楽になっていることと思います。

 

 

次回は今までのまとめをします。

 

 

高円寺南診療所 統合医療部 漢方鍼灸医学科 鍼灸師 坂本光昭

これまで「馴化」や「情動処理理論」という言葉が出てきました。

 

 

人は脅威的な出来事に出くわすと、不安や緊張、恐怖といった強い感情が生じます。

 

 

最初、感情の度合いは最大ですが、

 

そこをピークとして時間が経つにつれて、その度合いは必ず軽減していきます。

 

 

そこで「曝露法」では、脅威にあえて立ち向かい、

 

強い感情が軽減するまで(馴れるまで)自らをその感情にさらし続けるのです。

 

 

そして次に再び同じ脅威を前にすると、今度は感情のピーク(最大値)が下がっている、

 

つまり一度目よりは不安や緊張、恐怖が軽くなっています。

 

 

これをくり返してピークを下げていき、

 

最終的に強いネガティブな感情の度合いを「苦手ではない」くらいまで軽減させて、

 

苦手なものの克服を目指します。

 

 

次回は、実際的にカウンセリングでよく用いられる、

 

もう少しソフトな曝露法についてお話しします。

 

 

私もよく用いる方法で、

 

「対人恐怖」「強迫性障害」「パニック障害」などの方をサポートしています。

 

 

臨床心理士 宮仕 聖子

 

今月のテーマ「感染症の最新医療」

 

 

<HIV感染症>

 

 

高額な医療費がかかる治療の医学的適応と患者の経済状況の間で

 

患者と共に悩みながら治療開始・継続を探るのが

 

現代保険医療特有の実情になりつつあります。

 

 

日本でのHIV感染者数は2010年頃からの新規登録患者数はほぼ横ばいです。

 

ただし、未診断の患者は登録患者数の数倍に上ると推定されています。

 

そのためエイズ感染拡大防止のための対策の重要性は増しています。

 

HIV感染患者では心血管疾患・慢性腎臓病の発症率が非感染者より高いことがわかっています。

 

 

近年、レトロウイルス療法の開始基準が早期化しています。

 

CD4陽性リンパ球数が350/μL以下であれば直ちに治療開始しますが、

 

それ以上でも治療開始を推奨されています。

 

 

こうした抗レトロウイルス療法の進歩により、患者の余命が延び、高齢化が進み、

 

そのため慢性疾患(心血管疾患・骨粗しょう症・慢性心疾患・慢性腎臓病など)

 

の増加への対応の必要性も増しています。

 

 

日本のAIDS指標疾患で最も多いのはニューモシスティス肺炎です。

 

感染してから数週間の潜伏期間の後、

 

急性期の症状として発熱・皮疹・咽頭痛・全身性リンパ節腫脹など

 

伝染性単核症様症状を起こすことがあり、HIV感染症を疑う1つのきっかけになります。

 

 

HIV感染症患者と疾患の進行度にしたがって、免疫機能障害の身体障害者手帳が取得可能です。

 

抗レトロウイルス療法の開始基準は早期化しているものの、実際は高額の医療費を賄うため、

 

より等級の高い身体障害者手帳を取得できるまで

 

疾患の進行を待たざるを得ないこともあるそうです。

今月のテーマ「感染症の最新医療」

 

 

コリスチン・カルバペネム耐性腸内細菌科細菌・肺炎球菌多価莢膜抗原ワクチン

 

 

薬剤耐性菌の蔓延地域は世界的に拡大傾向にあり、

 

その拡大防止は国際的な保健衛生上の重要課題となっています。

 

 

○コリスチン

 

ポリペプチド系抗菌薬に属し、グラム陰性菌に広いスペクトラムを持っています。

 

ただし、プロテウス、ブルコルデリア、ビブリオ、カンピロバクタなどには有効性が乏しいです。

 

 

βラクタム系、キノロン系、アミノグリコシド系抗菌薬とは作用機序が異なり、

 

使用頻度が低いことから、多剤耐性菌であっても感受性が保たれることが多いです。

 

 

主に多剤耐性菌(緑膿菌・アシネトバクター)、カルバペネム耐性腸内細菌症で、

 

他に有効な抗菌薬が無い場合の最終手段として用いられます。

 

 

たとえば、ESBL産生菌感染症は、

 

ペニシリン系・セファロスポリン系抗菌薬のほとんどに耐性化しますが、

 

他に耐性がなければカウバペネム系抗菌薬など感受性のある抗菌薬が残っていることが多く、

 

その場合、コリスチンは使用しません。

 

 

注意点は、高頻度で腎機能障害が出現し、投与中の腎機能のモニタリングが必須です。

 

 

また単剤での有効性は低く、

 

内服薬としては吸収率・組織移行率が低く有効な血中濃度に達しにくいことです。

 

 

○カルバペネム耐性腸内細菌科細菌(CRE)

 

5類感染症の全数把握疾患に指定され、全例保健所に報告します。

 

 

腸内細菌(腸内細菌科細菌)とは、グラム陰性桿菌に属し、

 

大腸菌、クレブジエラ菌、赤痢菌、サルモネラの他、

 

主に環境中に存在するエンテロバクタ、セラチアなども含みます。

 

 

広域抗菌薬の乱用が拡大の一因になっています。

 

とくに腸内細菌がカルバペネム系抗菌薬に耐性化すると、βラクタム系抗菌薬もほぼ無効となり、

 

また他の耐性遺伝子を同時に獲得して多剤耐性化し、

 

ニューロキノン系やアミノグリコシド系の抗菌薬の耐性も獲得することが問題になっています。

 

 

とくに大腸菌やクレブジエラなど市中感染症を起こす

 

病原性の高い菌の耐性化することも大きな問題になっています。

 

 

耐性化の機序は、プラスミド上に存在する耐性遺伝子を他の菌から獲得することによります。

 

 

耐性遺伝子の種類はKPC(クレブジエラ・ニューモニアイ・カルバペネメース)型、

 

 

NDM(ニューデリー・メタロβラクタメース)型などが知られています。

今月のテーマ「感染症の最新医療」

 

 

<新興感染症>

 

国内で発生していなくとも、

 

近年世界的に流行地域が拡大している感染症については警戒が必要です。

 

 

今後、とくに東京オリンピックの開催などで海外からの渡航者の増加が予想されるため、

 

感染患者の流入による大流行の予防対策が必要と考えられます。

 

 

専門家でなくとも診断・初期対応についての基礎的知識が必要とされます。

 

 

○デング熱:2014年に60年ぶりで国内流行が確認されました。

 

日本国内に生息するヒトスジシマカが媒介可能です。

 

原因ウイルスはフラビウイルス科に属します。

 

 

症状:発熱・関節痛・頭痛・皮疹

 

経過:多くの場合、自然軽快し、初感染での重症化はまれです。

 

検査:ELISA、HI法などを用いた血清学的診断、抗原蛋白(NS1抗原)の検出、

 

RT-PCRによる遺伝子検出などがあります。血小板減少症がみられます。

 

RT-PCR法や抗原蛋白の検出は発症後1週間程度経過すると感度が著しく低下します。

 

複数回感染すると重症化リスクが高まります。

 

重症デング熱は、血管透過性の亢進による血漿漏出によるショック・DICにより

 

死の転帰をとることもあります。

 

5つの血清型があり、同一の血清型であれば終生免疫が得られます。

 

 

異なる血清型のウイルスでは一過性の免疫しか獲得できないため

 

複数回感染することがあります。

 

 

治療:ウイルスワクチンは開発中です。

 

 

○チクングニア熱:世界的に流行地域が拡大しています。

 

日本国内に生息するネッタイシマカ、ヒトスジシマカが媒介可能です。

 

原因ウイルスはトガウイルス科に属します。

 

症状:発熱・強い関節症状(関節痛/関節腫脹)・頭痛・皮疹

 

経過:多くの場合、自然軽快し、重症化はまれです。

 

急性期症状が改善した後も、数か月間残存することがあります。

 

 

○中東呼吸器症候群(MERS):2012年にサウジアラビアで報告されました。

 

2015年より2類感染症に指定されています。

 

原因ウイルスはMERSコロナウイルス科に属します。

 

詳しい経路は不明。接触・飛沫感染とされ、約1週間の潜伏期間を経て発症します。

 

症状:消化器症状(嘔吐・下痢)が1/3、発熱・咳

 

経過:重症化すると肺炎・腎不全により死亡することもあります(致死率20~40%)。

 

背景:発症者のほとんどが何らかの基礎疾患を有しています。

 

流行の多くは医療施設内で起こっています。

 

予後不良因子:免疫不全、合併症(肥満・糖尿病・心疾患・肺疾患など)、

 

併発する感染症、低アルブミン血症、65歳以上の高齢者など。

 

 

○エボラウイルス感染症:2014年にギニア・リベリア・シエラレオネで大流行

 

1類感染症に指定(指定医療機関のみ入院可能)されています。

 

原因ウイルスはフィロウイルス科に属するエボラウイルス。

 

感染した動物(コウモリ・霊長類など)との接触によりヒトに感染します。

 

ウイルスが含まれている血液などの体液へ直接接触感染とされます。

 

症状:インフルエンザ様症状、消化器症状(嘔吐・下痢)約半数、出血症状は半数以下。

 

経過:進行するとDIC・多臓器不全により死に至ります。

 

予後:致死率は高いが流行ごとに変動し、25~90%。

 

症状:消化器症状(嘔吐・下痢)が1/3、発熱・咳

 

経過:症状が改善した後も精液中にウイルスは長期間残存しており、

 

性行為で完成した事例もあります。

 

重症化すると肺炎・腎不全により死亡することもあります(致死率20~40%)。

 

対策:接触感染対策(感染防御具の正しい着脱)、医療機関内での二次感染予防。

高円寺南診療所では、院内の日常診療のみならず、

 

杉並区の検診をはじめ他施設での人間ドック等のデータをも無駄にせず、有効活用しています。

 

その一つが外来栄養食事指導です。

 

健康的な食習慣を身に着けることにより、多くの生活習慣病を克服することができます。

 

高円寺南診療所は食事指導により多くの患者の皆様の減薬に成功してきた確かな実績があります。

 

 

なお定評ある鍼灸師の坂本先生の治療や臨床心理士の宮仕先生の心理カウンセリングをはじめ

 

医学博士飯嶋正広先生創案の水氣道でさえも、健康的な食習慣を身に着けない限り、

 

フルに治療効果を発揮することはできないという認識で一致しております。

 

 

外来栄養食事指導は保険診療で賄うことができますので、

 

是非、積極的にご活用くださいますように。

 

 

外来栄養食事指導(保険診療)をご希望される方も、

 

栄養食事カウンセリング(自費)をご希望の方も、なるべく早めにお問い合わせ下さい。

 

電話:03-3318-1822

 

担当:野口

 

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