漢方治療に関しては

 

<一般社団法人 日本東洋医学会一般の方へ>のHPを検索してみました。

 

ここには<漢方ストーリー>という読み物がりますので、お読みになってください。

 

ただし、具体的なQ&Aは掲載されていません。

 

これに対して、<慶應義塾大学医学部漢方医学センター

の漢方Q&Aは比較的上手にまとめられていると思います。

 

ただし、その記載は概ね一般的ではありますが、慶應義塾大学医学部漢方医学センター受診者を想定して書かれているようです。

 

そこで、高円寺南診療所の立場から、<高円寺南診療所からのメッセージ>を加えてご紹介を試みることにしました。 

 

 Q

急性の病気(突然の発熱など)に漢方薬は、効きますか?

 

A

意外に思われるかもしれませんが、風邪は漢方薬の最も得意とする領域の一つなのです。

 

そもそも漢方の原典ともいわれる『傷寒論』という本(1800年前に書かれています)には、急性・熱性の感染症の治療について事細かに書かれています。

 

西洋医学は、抗生物質の発達により急性疾患に対して多くの成果を上げてきました。

 

しかし風邪などの時、(例えばウイルスに対して最近やっといくつかの抗ウイルス薬が出てきましたが)まだまだ西洋医学でも十分な治療効果はあげられていません。

 

特に昨今、解熱剤が脳炎を起こす副作用が認められたため、多くの医師が漢方薬を風邪に対して使い始めました。

 

このように急性の病気に対しても漢方薬は、十分に効果を発揮します。

 

 

<高円寺南診療所からのメッセージ>

慶應義塾大学医学部漢方医学センターのこの解説の素晴らしいところは、一般の多くの方が抱いている漢方の固定観念を想定し、それを修正しようと試みているところです。

 

<漢方は効き目が穏やか(悪く言えば、効きが良くない)なので、じっくり根気強く永年内服を続けることで体質改善ができます>

などと、漢方の専門医もついつい口に出してしまうことがあります。

 

たしかに、生活習慣病や慢性の難治性疾患などに対しては、概ねそのとおりです。

 

しかし、漢方は急性疾患や発作性の疾患にこそ強みを発揮することがあります。

 

漢方治療の源泉は、まさに急を要する病気に対しての知見の積み重ねから理論化、体系化されて今日に至っています。

 

慢性疾患の治療体系も、実は急性疾患に対する理論がベースになって応用化されたものであるといっても良いでしょう。

 

高円寺南診療所では、たとえば風邪や気管支炎、喘息、季節性のアレルギー性鼻炎、その他で、漢方単独で治療を開始することも少なくありません。

 

現代西洋医学的なお薬を使用する際にも、ベースに漢方薬を導入しておくことで、現代薬の使用を最小限に節約することを可能にしています。

ここで掲載する内容は、

一般社団法人日本アレルギー学会のホームページ<一般の皆さま>から引用したものです。

 

最後に高円寺南診療所からのメッセージを加えています。

 

 

気管支喘息(小児)②

 

Q3

吸入ステロイドなどの喘息のお薬は長期に使用しても安全ですか。

 

A

喘息のお子さんの気管支には、好酸球という白血球を中心とした慢性の気道炎症がおこっていて、それは喘息発作がないときでも、治っていません。

 

喘息発作のない日常生活を送るためには、この慢性気道炎症を治療すること(これを長期管理といいます)が、最も重要です。

 

長期管理薬は、吸入ステロイド薬やロイコトリエン受容体拮抗薬を中心に使用します。

 

お子さんの喘息の症状の重さと、頻度で病型を診断して、それに合わせて治療します(小児気管支喘息治療・管理ガイドライン)。 吸入ステロイド薬は、ステロイドホルモンですが、吸入で使用するので、全身への影響は少なく、安全性は確立しています。

 

しかし、一部の論文で、長期の吸入ステロイド薬使用で、身長の増加がわずかに停滞することも報告されています。

 

必要最小限の吸入ステロイド薬で治療するには、環境整備や正しい手技で上手に吸入することも大切です。

 

環境整備の方法や吸入手技の確認は、専門医と相談してください。

 

 

【高円寺南診療所からのメッセージ】 

小児科から内科へのスムーズな連携がなければ、長期管理は難しいと思われます。

 

なお、長期の吸入ステロイド薬使用をなるべく避けることができるような、非薬物療法に関して、最近では熱心な指導者が少なくなっていることも残念です。

 

高円寺南診療所では水泳や水氣道、呼吸体操やヴォイストレーニングを組み入れた音楽療法などが吸入ステロイド減量・離脱に有効だと考えています。

ここで掲載する内容は、アステラス製薬提供の患者さん・ご家族の皆さまなるほど病気ガイドから引用したものです。

 

関節リウマチについてわかりやすい解説をしています。

 

以下のHPで確認することができます。

 

 

関節リウマチは、免疫の異常により関節の腫れや痛みを生じ、それが続くと関節の変形をきたす病気です。

 

関節リウマチを治療することで、炎症や痛みを最小限に抑え、毎日の生活を快適にすることができます。

 

現在と将来の生活の質を保っていくためにも、病院・診療所を受診し、きちんと治療を受けましょう。

 

監修医:東邦大学医学部医学科 内科学講座膠原病学分野 川合 眞一 先生

 

 

解り易い解説であること、日本リウマチ学会では一般患者向けQ&Aが掲載されていないため、これを採り上げました。

 

ただし、記述内容が古いままで改訂されていないため、それぞれのQ&Aのあとに【高円寺南診療所からのコメント】を加えました。

 

 

関節リウマチ患者の運動、生活での注意点①

 

Q

関節リウマチの治療中ですが、痛みは軽く日常生活に支障はありません。少し運動をしたいのですが、やっても大丈夫でしょうか?

 

どのような運動がよいですか?

 

関節に大きな負荷がかからないようにして筋力をつけ、関節の動く範囲を広げるような運動をしましょう。水中歩行がお勧めです。

 

関節リウマチの患者さんが、関節を動かさずにいると、関節の動く範囲が狭くなり、腱や筋肉も弱まり、症状が悪くなることにつながります。

 

症状がひどくない時は、リハビリテーションに取り組みましょう。

 

リハビリテーションを行う時には、ひとつの関節や筋肉に過大な負荷がかかることを避けて下さい。

 

浮力により関節にかかる負担が軽くなる水中歩行が勧められます。

 

 

【高円寺南診療所からのコメント】

関節リウマチの運動療法として、水中歩行をはじめとする水中での運動療法が有効だということを否定するリウマチ専門医はいません。

 

むしろ積極的に勧めるのが普通です。

 

しかし、リウマチ専門医みずからが直接指導しているという話は全く耳に入ってきません。

 

関節リウマチに役立つ運動療法の要素は

1)ROM(関節可動域)訓練、

2)筋力増強訓練(最大筋力、筋パワー、筋持久力)、

3)全身調整訓練、

4)巧緻性、協調性訓練、

5)姿勢保持、バランス訓練、

6)歩行訓練、

 

などです。

 

水氣道®は、これらの運動療法の要素のすべてを包含した集団的水中運動です。

 

水療法という自然療法を元に体系化した非薬物療法ですが、薬物療法との併用は可能であり、手術前の体力強化や手術後のリハビリテーションとしても優れた効能を発揮しています。

 

長期的には投与薬物の漸減も可能としています。

 

 

関節リウマチ患者の運動、生活での注意点②

 

Q

関節リウマチ患者が旅行に行く時に何か気を付けることはありますか?

 

飛行機や電車に長時間乗っても問題ありませんか?

 

飛行機や電車に乗ることはとくに問題ありません。無理のない範囲で旅行を楽しみましょう。

 

関節リウマチの患者さんでも、飛行機や電車に乗ることはとくに問題ありません。

 

旅行を楽しむことは、ストレスの解消にもよいでしょう。

 

ただし、乗り物などで、長時間同じ姿勢でいると、そのあと立ち上がったり動いたりするのに時間がかかってしまうこともあります。

 

同じ姿勢を続けることは避け、その場で可能な適度な運動を取り入れることを心がけておきましょう。

 

 

【高円寺南診療所からのコメント】

リウマチ患者の皆様には、心配せずに旅行を楽しんでいただけるように相談に乗っています。

 

お勧めは、保養地で過ごすことです。

 

夏であれば海浜(海水浴、海洋療法:タラソセラピー)、年間を通してであればリウマチの治療に適した温泉地が国内にはたくさんあります。

 

最近のリウマチ専門医の間では生物学的製剤による治療にばかり関心が高まり、温泉療法の効果が忘れられようとしているのが残念でなりません。

 

そうした自然と触れ合うことができる旅行を成功させるためにも、日頃から水氣道®で鍛錬しておくことをお勧めします。

心療内科についてのQ&Aをご紹介いたします。

それは日本心療内科学会のHPです。

 

 心療内科Q&Aのコラムを読むことができます。

 

Q&Aは、想定した事例です。

Q&Aや疾患についてのご質問、病院の紹介等は、受け付けておりませんのでご了承下さい。

※「質問」をクリックするとが表示されます。

 

と書かれています。

 

 

高円寺南診療所に通院中の皆様が、一般論であるこのQ&Aを読んでいただくためには、実際に即した具体的な解説が必要だと考えました。

 

そこで、「質問」「答え」の後に、<高円寺南診療所の見解>でコメントを加えることにしました。

 

 

「質問4」

仕事をなかなか人には任すことができず、全部自分でしないと気が済まない性分です。

 

しかし、風邪をこじらせてから、頭重感がとれず、仕事に集中できません。

 

さらに、下痢と便秘が繰り返されています。

 

市販の頭痛薬や整腸剤を服用していますがなかなか良くなりません。

 

どうしたらいいでしょうか?

 

 

「答え」

(年齢,性別が不詳なので回答が困難ですが,一般的な対応について述べます)。

 

風邪をこじらせ頭重感などの身体症状が市販薬ではなかなか良くならないとのことですが,まずきちんとした診療を受けるため内科を受診して下さい。

 

微熱や咽頭痛,咳,痰などの症状が長引いていれば,咽頭炎・気管支炎などの上気道の呼吸器系感染症やその他の病気について精査し,早目の適切な治療が必要です。

 

場合によっては抗生物質などの服用も必要かもしれません。

 

また長引く頭重感も単に風邪のこじれによるものなのか,あるいは高血圧や脳の血流不全,糖尿病,肝臓・腎臓などに異常が潜んでいるためなのかの鑑別診断 (かんべつしんだん)が大切です。

 

下痢や便秘についても同様に,何らかの胃や腸などの異常はないのかを,きちんと内科的あるいは外科的に診察してもらってください。

 

日頃から貧血,体力低下のある人や糖尿病,メタボ,あるいは高血圧や動脈硬化,その他内蔵の病気や喘息,免疫不全,癌などの基礎疾患をもっている方とか,とりわけ高齢者には,身体医学的な診断治療が第一に必要です。

 

一応,身体的には問題ないのに、問い合わせのような症状があらわれている方では,心療内科的診療が必要となります。

 

一応,頭重感,下痢便秘,仕事に集中困難が長引き,睡眠障害や食欲不振,だるさ,気分不良,意欲減退や億劫,大儀,面倒くさいなどがみられるようならば,身体的疲労の蓄積だけではなく脳が疲れていることが考えられます。

 

脳の疲れが心身の症状としてあらわれる心気症や身体表現性障害などのストレス関連疾患や,軽いうつ状態 (うつ病性障害) なども考えられますので,心療内科的に診断してもらい,その場合には,適切な薬物療法や心理療法を受ける必要があります。

 

なかなか仕事を他人に任すことが出来ず,全部自分でしないと気がすまない性分は,真面目で責任感旺盛とはいえ,過剰適応の結果,心身の疲労とストレスを抱え込み蓄積させるおそれがあり,対処方法をこのあたりで考える必要があります。

 

自分の性格や行動を少しでも改善するには,認知行動療法などの心理療法があります。また,ストレス解消には自律訓練法なども有効ですので,心療内科医に相談してみて下さい。

 

(石津 宏)

 

 

<高円寺南診療所の見解> 

「質問4」は、心療内科のQ & Aに相応しい相談だと思います。

 

相談というのは、原則として患者さん本人からのものですが、心療内科では、しばしば家族をはじめとする重要他者からのものであることもあります。

 

「質問4」のような相談は、患者さん本人からというよりは、配偶者をはじめその他のご家族からしばしば受けることがあります。

 

もし、患者さん本人であるとしたら、以下のように単純に相談することが多いでしょう。

 

『風邪をこじらせてから、頭重感がとれず、仕事に集中できません。さらに、下痢と便秘が繰り返されています。市販の頭痛薬や整腸剤を服用していますがなかなか良くなりません。どうしたらいいでしょうか?』

 

つまり、冒頭から『仕事をなかなか人には任すことができず、全部自分でしないと気が済まない性分です。』と自己開示できるようなタイプの人はとても少ないということです。

 

このように、身体症状のみならず、心理社会的な情報まで提供してくれる患者さんばかりであれば、一般の内科医でも、もっと当たり前のように心療内科外来をはじめることができると思います。

 

それを上手に聞き出すし、自己洞察を深めていただけるようにサポートするのが心療内科専門医の腕の見せ所ということです。

 

さて、回答者の石津宏先生は琉球大学医学部の名誉教授です。

 

石津先生のアドバイスの要点は、まず①内科を受診して身体疾患についてきちんと診てもらうこと、そして、②身体的には問題ないのに、問い合わせのような症状があらわれている方では,心療内科的診療が必要、ということです。

 

石津先生の「答え」では、「質問4」のような症例では、第一段階で内科受診、第二段階で心療内科受診、ということになりますが、多少なりとも誤解を招きかねないので、私が少し解説を加えることにします。石津先生の「答え」の背景には、内科医(多数の一般内科医)、心療内科医(希少な超専門医)という現実があると思われます。

 

もし、あなたの主治医が心療内科専門医であれば、最初からその心療内科専門医を受診することをお勧めします。

 

なぜならば、心療内科専門医は、内科医(多数の一般内科医)と同等以上の資格と経験を持っているからです。

 

わたしはすべての一般内科医が優秀な心療内科医を目指して研鑽を続けていけたら、日本の医療崩壊の根本原因の一つを解決に導けるものと確信しています。

 

漢方治療に関しては

 

一般社団法人 日本東洋医学会 一般の方へ

 

のHPを検索してみました。

 

 

ここには<漢方ストーリー>という読み物がりますので、お読みになってください。

 

ただし、具体的なQ&Aは掲載されていません。

 

 

これに対して、慶應義塾大学医学部漢方医学センターの漢方Q&Aは比較的上手にまとめられていると思います。

 

ただし、その記載は概ね一般的ではありますが、慶應義塾大学医学部漢方医学センター受診者を想定して書かれているようです。

 

そこで、高円寺南診療所の立場から、<高円寺南診療所からのメッセージ>を加えてご紹介を試みることにしました。

 

 

Q

漢方治療(漢方薬)は保健がきかないのでしょうか?

 

漢方治療を受ける前に受付あるいは担当医に、保険がきくかどうかをしっかりと確認してみてください。

 

ある調査によると7割以上の人が漢方薬は保険がきかず高い、と思っていらっしゃいます。

 

しかし、漢方薬は昭和51年から保険薬として収載されており、現在では多くの医師が日常診療で使っております。

 

中には煎じ薬でも保険の効く施設もあります。

 

ただし、こじれた病状では自費診療による漢方治療で事細かに診てもらうことが必要な場合もあります。

 

 

<高円寺南診療所からのメッセージ>

高円寺南診療所で処方する漢方薬はすべて保険が効きますからご安心ください。

 

 

Q

漢方薬は値段が高いと聞きますが本当ですか?

 

保険診療で使う漢方薬は、西洋医学的な薬と比べれば、漢方薬のほうがずっと値段が安い場合がほとんどです。

 

最近の医療経済の研究では「漢方薬を使用した方が医療費は安くてすむ」という報告があります。

 

漢方薬は一つの薬で、その患者さんの持つ多くの病気を治します。

 

特に高齢者ではいろいろな訴えを持っていらっしゃる方が、たくさんいらっしゃいます。

 

その訴え一つ一つに対応する薬を使うのが西洋医学のやり方ですので、自然と薬の種類が増えてしまいます。

 

それに対して漢方治療では、体は一つと考えて、その調節をするための漢方薬一つで対応するのが基本です。

 

そういう意味からも漢方薬を飲むことは医療費の節減にもつながるのです。

 

 

<高円寺南診療所からのメッセージ>

慶應義塾大学医学部漢方医学センターの解説で大切なのは、「漢方薬は一つの薬で、その患者さんの持つ多くの病気を治します」というポイントだと思います。

 

医学的に問題のある多剤併用を最近ではポリファーマシーといいます。

 

複数の慢性疾患を抱える高齢者は特にポリファーマシーが生じやすく,潜在的な不適切処方も増えます。

 

ポリファーマシーは,薬剤有害事象(副作用)や服薬アドヒアランス低下(医師の指導通りに服用しない)などにつながる恐れが指摘されています。

 

漢方処方を個々人に併せて適切に駆使することによって、ポリファーマシーを減少させることができ、安価で安心・安全で納得のいく医療に寄与することができると思います。

 

 

ここで掲載する内容は、一般社団法人日本アレルギー学会の

 

ホームページ<一般の皆さま>から引用したものです。

 

最後に【高円寺南診療所からのメッセージ】を加えています。

 

 

アレルギーの病気についてQ&A

 

気管支喘息(小児)①

 

Q1

乳幼児にどのような症状があるときに喘息を疑って、医療機関に相談したほうがいいですか。

 

A

乳幼児も、学童と同様に喘鳴(呼吸する時にゼイゼイと聞こえる音)と、せき込んだり、眠れなかったりなどの呼吸困難を繰り返す場合に喘息を疑います。

 

原因は、遺伝やアレルギー体質、そしてRSウイルスによる重症な細気管支炎の既往などがあります。

 

風邪をひいて医療機関を受診した際にゼイゼイしているねと何度か指摘されたり、風邪をひくといつもゼイゼイして苦しそうな咳をする場合は、喘息を疑ってみましょう。

 

乳児喘息にも、年に数回の風邪をひいたときだけゼイゼイし、それ以外は全く元気な子供もいれば、アトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患を合併し、冷気やたばこの煙などの少しの刺激でもゼイゼイしてしまう子供もいるなど、いくつかのタイプがあります。

 

タイプの判定は簡単ではありませんので、専門医に相談しましょう。

 

 

【高円寺南診療所からのメッセージ】 

高円寺南診療所では、小児ぜんそく患者を診ることはほとんどありません。

 

かつてはアトピー性皮膚炎が合併しているようなケースを多数例経験していました。

 

小児科の先生方のご活躍によるものだと思います。

 

ただ、残念なことには、内科が担当する年齢になっても、アレルギーが遷延しているケースが少なくありません。

 

再発や再燃を繰り返している要因としては、進学や就職などの社会的背景や医療費(中学3年生まで医療費の自己負担免除)の関係もあるためか、必要なケアが中断される例も少なくないようです。

 

 

Q2

喘息発作が出た時に家庭でできることや受診のタイミングを教えてください。

 

A

喘息発作の程度には、ゼイゼイしても普通の生活ができる小発作と苦しくて運動や睡眠などが困難になる中・大発作があります。

 

小発作であれば、安静にして、水分補給をしながら、医師から指導されている吸入や内服で治療をしてみてください。

 

中・大発作の場合と小発作でも家庭の治療でよくならない場合は医療機関の受診が必要です。

 

特に、爪や唇の色が白っぽくてよくない、息を吸うときに胸がぺこぺこへこむ、苦しくて話したり歩いたりができない、ボーッとしたり、ひどく興奮するなどの症状は危険なサインです。

 

自宅でできる治療をしながら、すぐに医療機関を受診しましょう。

 

 

【高円寺南診療所からのメッセージ】 

上記の記述は、少しわかりにくいかもしれません。

 

ゼイゼイしても普通の生活ができる小発作であるとしても、発作は発作です。

 

発作の程度と頻度によっては、家庭で様子をみるのではなく、すぐに医療機関を受診しましょう。

 

とくに、喘息の発作は夜間や早朝に頻発し、小発作が中発作や大発作に発展しかねないからです。

 

夜間や週末などで、あわてて救急車を呼ぶくらいでしたら、日中の受診をお勧めします。

ここで掲載する内容は、アステラス製薬提供の患者さん・ご家族の皆さまなるほど病気ガイドから引用したものです。

 

関節リウマチについてわかりやすい解説をしています。

 

こちらのHPで確認することができます。

 

 

関節リウマチは、免疫の異常により関節の腫れや痛みを生じ、それが続くと関節の変形をきたす病気です。

 

関節リウマチを治療することで、炎症や痛みを最小限に抑え、毎日の生活を快適にすることができます。

 

現在と将来の生活の質を保っていくためにも、病院・診療所を受診し、きちんと治療を受けましょう。

 

監修医:東邦大学医学部医学科 内科学講座膠原病学分野 川合 眞一 先生

 

 

解り易い解説であること、日本リウマチ学会では一般患者向けQ&Aが掲載されていないため、これを採り上げました。

 

ただし、記述内容が古いままで改訂されていないため、それぞれのQ&Aのあとに【高円寺南診療所からのコメント】を加えました。

 

 

 

関節リウマチの治療薬について①

 

ステロイドを飲めば、関節リウマチは治るのですか?

 

ステロイドは、関節リウマチを完全に治すことはできませんが、炎症を強く抑え、痛み、腫れ、こわばりを改善できる薬です。

 

ステロイドは関節リウマチに使われる薬の中で炎症を抑える作用が最も強く速く効く薬ですが、関節リウマチを完全に治すことはできません。

 

痛み、腫れ、こわばりに非常に効果がありますが、感染症や骨粗しょう症などの副作用もあるため、医師の指示に従って服用することが、とくに大切です。

 

 

【高円寺南診療所からのコメント】

ステロイドの初期投与量は経験的に決められています。

 

ステロイドは関節リウマチの長期的治療薬とはなりえないため、高円寺南診療所では治療初期から経口ステロイド薬を処方することは例外的な場合に限っています。

 

しかし、関節リウマチを得意としない整形外科からの紹介例では、高容量ステロイドが既に投与されていて閉口することがしばしばあります。

 

ただし、関節炎に対して非ステロイド抗炎症薬(NSAIDs)の効果が得られない場合には、おもに中等量以下、多くは低用量ステロイドが用いられることはあります。

 

内服は高容量では1日3回投与としますが、生理的分泌の日内変動にあわせて朝により多く用います。

 

初期量は通常2~4週間継続します。高疾患活動性の関節リウマチでは、プレドニゾロン換算で1日10mg以下を抗リウマチ薬開始から効果発現までの間併用することがありますが、実際にはステロイドの減量に苦労することがしばしばです。

 

 

それでもステロイドが有用な事例があります。

 

それは妊娠時です。

 

妊娠すると抗リウマチ薬は使えなくなります。その場合にステロイドを用いますが、胎盤移行性がないプレドニゾロンを用いることができます。

 

また、授乳中もプレドニゾロン1日20~30mg以下の投与は可能です。

 

 

関節リウマチの治療薬について②

 

リウマチの薬を飲んでいますが、セイヨウオトギリソウをとらないように、と説明されました。どのくらいの量なら飲んでも大丈夫なのですか?

 

医師や薬剤師に、セイヨウオトギリソウをとらないように言われた時は、一切とらないようにしましょう。

 

関節リウマチの薬に限らず、薬の種類によっては、セイヨウオトギリソウなどの影響で、体の中で薬の濃度が高くなりすぎたり、効果が強く出すぎてしまうことがあります。

 

同じ理由で、グレープフルーツジュースなどもとらないように注意されることがあります。

 

医師や薬剤師から健康食品や食事に注意をされた時は、その指示をしっかり守るようにしましょう。

 

 

【高円寺南診療所からのコメント】

セイヨウオトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート,以下「SJW」という)を摂取することにより薬物代謝酵素であるチトクロームP450,特にサブタイプであるCYP3A4及びCYP1A2が誘導されることが知られています。

 

セント・ジョーンズ・ワートと医薬品の相互作用に関する文献報告によれば、関節リウマチの治療薬の中ではシクロスポリン(免疫抑制薬)との相互作用が問題になるようです。

 

シクロスポリンはCYP3A4で代謝を受ける薬物であり,SJW含有食品との併用により血中濃度が低下したとする複数の臨床例が報告されています。

 

いずれの症例においても、移植後、シクロスポリンやアザチオプリン等の免疫抑制薬の投与でコントロールされ、シクロスポリン濃度は安定していたが、市販のSJW含有食品(抽出物300mg含有)を1日3回摂取したところ、摂取開始3週間後にシクロスポリンの血中濃度の低下がみられ、生検の結果、急性拒絶反応が観察されました。

 

両症例とも拒絶反応を疑わせる他の要因は見あたらず、SJW含有食品の摂取を中止したところ、シクロスポリンの血中濃度は回復したという報告です。

 

これらの医薬品とSJW含有食品は併用すべきではないが、医薬品を服用中でSJW含有食品を摂取している場合は、SJW含有食品の急な摂取中止により好ましくない症状があらわれるおそれがあるので十分な注意を払いつつ、SJW含有食品の摂取を中止する必要があります。

 

 

関節リウマチの治療薬について③

 

1ヵ月以上関節リウマチの薬を飲んでいますが、関節痛は良くなりません。

 

薬の効果が出るまで、どれくらい時間がかかるのでしょうか?

 

抗リウマチ薬は、効果が出るまでに時間がかかります。

 

関節リウマチの治療薬のうち、ステロイドや非ステロイド性抗炎症薬は、飲むとすぐに効果が現れますが、抗リウマチ薬は、効果が出るまでに、ふつう数週間から数ヵ月程度の時間がかかります。

 

また、副作用を防ぐために、最初は少ない量が処方されていることも多いため、1ヵ月くらいでは薬の効果を感じられないこともよくあります。

 

また、抗リウマチ薬の種類によっても、患者さんによっても、効果が出るまでの時間は違います。

 

治療薬の効果に満足できない場合や、症状が良くならず不安な場合などは、正直に医師に相談してみるとよいでしょう。

 

 

【高円寺南診療所からのコメント】

代表的な抗リウマチ薬であるメトトレキサートによる症状改善は内服開始後1-2ヶ月で出始めることが多く、最大効果発現には4ヶ月かかることもあります。

心療内科についてのQ&Aをご紹介いたします。

 

日本心療内科学会のHPです

 

心療内科Q&Aのコラムを読むことができます。

 

そこでのQ&Aは、想定した事例です。

 

Q&Aや疾患についてのご質問、病院の紹介等は、受け付けておりませんのでご了承下さい。

 

※「質問」をクリックすると表示されます。

 

と書かれています。

 

 

高円寺南診療所に通院中の皆様が、一般論であるこのQ&Aを読んでいただくためには、実際に即した具体的な解説が必要だと考えました。

 

そこで、「質問」「答え」の後に、

<高円寺南診療所の見解>

でコメントを加えることにしました。

 

 

 

「質問3」

発達障害を疑われている息子です。

 

知らない人に会うときや、初めての場所に行った後に、必ず身体が動かないと言って布団から出られなくなります。

 

本人は、理由がわからないと言います。

 

何かいい薬などはないでしょうか?

 

 

「答え」

息子さんの場合、体が動かない、布団から出られない状況は、新しい場面に対する緊張や不安によるものと考えられます。

 

ご本人は理由がわからないようですが、新しい場面では、人や場の状況を読み取り、見通しを立てて適切に行動する事が求められます。

 

新しい場面で当惑する事がどのようなことだったのか、家庭や学校や友人関係での変化、問題となる行動の引き金や、問題行動の増減などの心理社会的背景も含めた観察が必要です。

 

ところで慣れた場面ではうまく行動できているようです。

 

これまでの家庭や学校での生活で、息子さんなりに緊張や不安に対処できるようになって慣れてきたプロセスを振り返り、息子さんの安定に役立った対処法に加えて新たに必要な対処法を身につけることで緊張や不安は軽くなると考えられます。

 

発達障害のある子どものさまざまな問題についての基本的な対応は、薬物療法というより、理解あるかかわりと環境整備や生活指導が中心となります。

 

子どもの持つ能力を伸ばし、自分で問題に対処出来るようになるために、社会技能やコミュニケーション技能の訓練などの心理教育的なかかわりが重要です。

 

しかし攻撃性、多動性、執着、常同行動、強迫行為、不安やイライラやうつなどが認められ、家庭や学校での適応に問題がある場合、自己や他者に身体的危険が及ぶ可能性が高い場合、そして本人も辛い場合には、行動上の問題を抑制、緩和し、子どもの心を安定させるために副作用に注意しながら薬による治療を併用することがあります。

 

しかし子どもの状態によって薬物の種類や効き方は異なります。

 

また心理教育的な介入も子どもの状況に合わせて導入の時期や内容を考慮する必要があります。

 

小児を診ている心療内科では子どもさんの問題や症状を心身両面から理解して、身体症状に対する治療を始めとして、子どもさんやご家族と相談しながら適切な心理教育的な治療や薬物療法を進めて行きます。

 

一度受診されて、困ったことや問題点について十分に相談されることをお勧めします。

 

(荒木 登茂子)

 

 

 

<高円寺南診療所の見解> 発達障害?

 

未成年の発達障害の対応は一般の心療内科では難しいと思います。

 

荒木先生は<小児を診ている心療内科>と簡単に解説されておりますが、私の知る範囲では、心療内科の専門医で小児の発達障害を診ている医師はほとんど存在しません。

 

心療小児科医という専門領域は十分に確立していないどころか社会的にも認知されていません。

 

近くでは、西国分寺の東京都立小児総合医療センターに児童・思春期精神科が開設されています。

 

そちらのホームページを参考にしていただければと存じます

 

 

この専門領域は、どうしても臨床心理士をはじめとする心理専門職の協力が不可欠です。

 

荒木登茂子先生は、九州大学心療内科の臨床心理士です。

 

心理専門職としてのご経験からの適切な解説ではあります。

 

ただし、相談者は障害を疑われている児童本人ではなく、多くの場合彼らの両親であるということについての言及が欲しいところです。

 

保険診療をベースとする通常の心療内科専門医の診療構造の中での対応となると、児童本人よりも、保護者対応が極めて困難になることもあることが想定されます。

 

場合によっては、心療内科について重大な誤解が生じかねないということを付言しておきたいと思います。

 

漢方治療に関しては

一般社団法人 日本東洋医学会 一般の方へのHP

を検索してみました。

 

ここには<漢方ストーリー>という読み物がりますので、お読みになってください。

 

ただし、具体的なQ&Aは掲載されていません。

 

 

これに対して、慶應義塾大学医学部漢方医学センターの漢方Q&Aは比較的上手にまとめられていると思います。

 

ただし、その記載は概ね一般的ではありますが、慶應義塾大学医学部漢方医学センター受診者を想定して書かれているようです。

 

そこで、高円寺南診療所の立場から、<高円寺南診療所からのメッセージ>を加えてご紹介を試みることにしました。

 

 

Q

西洋薬(新薬)と漢方薬は、どこが違うのですか?

 

A

西洋薬(新薬)は、人工的に化学合成された物質がほとんどで、その多くは一つの成分で構成され、強い薬理作用を示します。

 

一方漢方薬は原則として、二種類以上の天然の生薬で構成されています。

 

多くの成分を含んでいるため、一つの漢方薬で、いろいろな症状に対応することができます。

 

「例えば高血圧にはこの薬」というように、それぞれの症状に対して薬が対応する西洋医学と異なり、漢方薬の場合、体はひとつと考えて「この人にはこの薬」というように薬を選んで治療を進めます。

 

ですから時には同じ病気でも人により薬が異なったり、全く違う病気の人に対しても同じ薬が出ていたりします。

 

 

<高円寺南診療所からのメッセージ>

慶應義塾大学病院漢方医学センター診療部の解説で、高血圧の薬を例に挙げています。

 

現在の高血圧診療は、西洋薬(新薬)の種類は豊富です。

 

合併症を有さない高血圧に対しては、カルシウム拮抗薬、ARB、ACE阻害薬、利尿薬の4系統の薬剤のいずれかの系統の一剤が第一選択薬とされています。

 

ですから、「例えば高血圧にはこの薬」というほど大雑把な対応は過去の話です。

 

ただし、たしかに、西洋医学ではそれぞれの症状に対して、そのつど対応する薬を増やしていく傾向になりがちであるとはいえるでしょう。

 

また、漢方薬の場合、体はひとつと考えて「この人にはこの薬」というように薬を選んでいくと記述されていますが、まさにそのとおりです。

 

ただし、これも心療内科指導医・専門医の立場からいうならば、漢方薬は心身一如の薬だということを付け加えておきたいところです。

 

漢方薬は体の全身の調子を整えてくれるだけでなく、同時に心理や情緒状態をも整えてくれるものが少なくありません。体か心か、ではなく、体も心も、というのが真の漢方治療だと考えることができます。

 

その理由は、漢方医学は、近代ドイツで心身医学の基礎ができるずっと以前から、心身医学的な考え方を伝統的に発展させてきたからです。

 

漢方薬の場合

<同じ病気でも人により薬が異なったり>(同病異治)、

<全く違う病気の人に対しても同じ薬>(異病同治)は、

ごく日常的なことです。

 

ただし、これは漢方薬に限らず西洋薬(新薬)においてもしばしば行われることです。

 

ですから、漢方薬と西洋薬との使われ方の相違点をことさらに対立させるばかりではなく、西洋医学的な発想で漢方薬を用いたり、逆に漢方医学的な発想で西洋薬(新薬)を用いたりする工夫もしばしば必要になってきます。

 

中国では中西医結合といって、中医(中国伝統医学)と西医(西洋現代医学)を統合して診療する試みが続けられていますが、それぞれの医師は互いに異なる種類の免許を持った医師が担当します。

 

日本の医療が世界中の中でも特に優れている点の一つは、単一の医師免許で西洋薬も漢方薬も一枚の処方せんで同時に処方できることです。

 

一人の患者さんに対して2つのアプローチを同時に処理できる医学の素晴らしさに気づくことができた医師は幸いだと思われるし、何よりも患者さんのために大きな貢献ができることは大きな財産だと思います。

 

この偉大なるメリットを活用しない手はないと思うのですが、皆様はいかがお考えですか。

 

ここで掲載する内容は、一般社団法人日本アレルギー学会の

 

ホームページ<一般の皆さま>から引用したものです。

 

最後に【高円寺南診療所からのメッセージ】を加えています。

 

 

気管支喘息(成人)③

 

Q5

経口ステロイド薬の処方について教えてください。

 

A

短時間作用性吸入β2刺激薬を使用しても症状の改善やピークフロー値の回復がない場合にプレドニゾロン換算で1日あたり0.5mg/kg体重の量のステロイド薬を症状や状態に合わせて、3~7日間投与しながら吸入ステロイド薬に移行するのが一般的です。

 

患者が手持ちのステロイド薬を家庭に有していて、ピークフロー値や症状から患者が判断して服用するような喘息の自己管理に有用と考えられます。

 

ただこのような自己管理は普段から患者と医師がよく治療について話し合い、患者が喘息状態の把握や治療法について十分な理解を持っていることが必要です。

 

 

【高円寺南診療所からのメッセージ】

喘息の患者さんに経口ステロイド薬を新たに処方しなければならないような症例は、これまで経験したことはありません。

 

ただし、喘息の診療のために呼吸器専門医を受診し、治療反応が不良のため経口ステロイドを処方されていた方が、当方に転医してこられたことがあります。

 

その方は、大きな心理社会的なストレスを抱えていらして、薬物療法に対しても恐怖感や不信感の強い方でした。

 

前医から処方された経口ステロイド剤は継続しつつ、吸入薬や漢方処方、心身医学療法を駆使することで、およそ4週ほどで経口ステロイド薬から離脱できました。

 

現在は、元気に水氣道を続けていらっしゃいます。