6月19日(金)

Un invito a scrollarsi di dosso l’indifferenza

無関心を振り払うための誘い

 

13 giugno 2020
Nei prossimi mesi, quando si avvertiranno maggiormente le conseguenze economiche e sociali della pandemia, aumenteranno di pari passo le richieste di aiuto di uomini e donne colpiti nelle loro sicurezze e nella loro dignità. Allora sarà compito della Chiesa «non far mancare ai sempre più numerosi poveri che incontriamo» la “mano tesa” dell’attenzione, del sostegno e della solidarietà. Nel presentare sabato 13 giugno, nella Sala stampa della Santa Sede, il messaggio del Papa per la quarta Giornata mondiale dei poveri, l’arcivescovo Rino Fisichella ha sottolineato come questo si innesti direttamente «nel drammatico momento che il mondo intero ha vissuto a causa del covid-19, e che molti Paesi stanno ancora combattendo nella fatica di portare soccorso a quanti sono vittime innocenti».

2020年6月13日

パンデミックの経済的・社会的影響がより強く感じられるこれからの数ヶ月間、被災した男女の安全と尊厳を守るための助けを求める声は、同時に高まっていくことでしょう。そうすれば、教会の仕事は、「私たちが遭遇している、増え続ける貧しい人々を失望させないようにすること」であり、注意と支援と連帯の「差し伸べた手」となります。リーノ・フィジケッラ大司教は、6月13日(土)の第4回「世界貧困の日」に向けた教皇のメッセージを聖座の報道室で発表する中で、これが「COVID-19のために全世界が経験した劇的な瞬間に直結しており、多くの国がいまだに罪のない犠牲者に救済をもたらすために奮闘している」ことを強調しました。

 

Per questo, ha detto il presidente del Pontificio consiglio per la promozione della nuova evangelizzazione, occorre alimentare «i segni quotidiani che accompagnano la nostra azione pastorale, e quelli straordinari che la Giornata mondiale dei poveri prevede e da diversi anni ormai realizza».

そのためには、教皇庁新福音化推進評議会の会長は、「私たちの司牧的行動に伴う日々のしるしと、世界貧困記念日が予見して数年前から実施している特別なしるし」を涵養する必要があると述べました。

 

L’immagine del «tendere la mano», richiamata da Francesco si concretizza — ha spiegato il presule ripercorrendo i temi fondamentali del documento — in quella delle tante mani tese che in questi mesi si sono viste operare tra le sofferenze portate dal coronavirus: quelle dei medici, degli infermieri, dei farmacisti, dei sacerdoti, dei volontari. Una «litania di opere di bene» che è anche un invito a ogni cristiano «ad assumersi la responsabilità di dare il proprio contributo, che si evidenzia in gesti di vita quotidiana per alleviare la sorte di quanti vivono nel disagio e mancano della dignità di figli di Dio».

(教皇)フランシスコによって想起された「手を差し伸べる」というイメージは、具体化されている-この文書の基本的なテーマを説明した教皇は、ここ数ヶ月の間にコロナウイルスによってもたらされた苦しみの中で、医師、看護師、薬剤師、司祭、ボランティアなどの多くの手を伸ばして活動しているのを見てきました。すべてのキリスト者への「日常生活の身振り手振りで強調されている自分の貢献を与えることに責任を持つように」という呼びかけでもある「善行の連祷(註1)」は、神の子の尊厳を欠いて不快な生活をしている人々の運命を緩和するためのものです。

(註1)

連祷:Litanie、Litaniaは複数形

 

La litania è una forma di preghiera della religione cristiana basata su di una successione di invocazioni (di lode o di richiesta) enunciate da un sacerdote, un diacono o un cantore alle quali l'assemblea risponde in maniera predefinita. In epoca precristiana la litania era un'invocazione generica di aiuto. Sono presenti, all'interno della religione egizia, litanie rivolte al dio Osiride. Si presenta in forma breve (come l'Agnus Dei) o lunga. Come forma di preghiera è nata ad Antiochia nel IV secolo e da lì si è diffusa gradualmente prima nelle Chiese orientali e poi in quelle occidentali. È praticata sia nella Chiesa cattolica, sia in quella ortodossa sia in quella anglicana.

連祷とは、キリスト教の祈りの一形態で、司祭、助祭、または(聖歌隊の)先唱者が行う一連の呼びかけ(賛美や願い)に基づくものであるが、それに対して会衆は定型の言葉で応答する。キリスト教以前の時代には、連祷は一般的な助けの呼びかけであった。エジプトの宗教の中には、オシリス神に捧げられた連祷がある。それは短い形式(アニュス・デイのような)または長い形式で提示される。祈りの形として、それは4世紀にアンティオキアで始まり、そこから徐々に最初に東の教会、次に西の教会に広がっていった。カトリック教会と正教会、聖公会の双方で実践されている。

 

Un’immagine, ha detto ancora l’arcivescovo, che si contrappone a quella di altre mani, quelle avide di coloro che agiscono solo per accumulare denaro e potere e, senza un briciolo di responsabilità sociale, finiscono con il far accrescere a dismisura nel mondo «estreme sacche di povertà».

イメージとしては、富と権力を蓄積するためだけに行動し、社会的責任の一かけらもなく、世界中ですべての割合で生じる "貧困の究極のポケット "を引き起こしてしまう貪欲な人々とは対照をなすものである、と大司教は再び言いました。

 

Anche le domande dei giornalisti, intervenuti in diretta streaming via Skype, hanno insistito sul tema della crisi innescata dal coronavirus. A tale riguardo il presidente del Pontificio consiglio per la promozione della nuova evangelizzazione ha ribadito come il messaggio del Papa coinvolga in maniera particolare quanti stanno soffrendo di questa situazione in cui nel mondo intero c’è un continuo aumentare di «nuovi poveri». Basta uscire per le strade, ha osservato monsignor Fisichella, per vedere saracinesche abbassate e negozi chiusi. Per questo l’impegno della Chiesa, attraverso le sue istituzioni, le parrocchie, le associazioni, in questi mesi è stato e continua a essere costante. Ed è un’attenzione che non viene mai meno, come è avvenuto ad esempio nei giorni scorsi — ha ricordato il presule — con l’istituzione da parte di Papa Francesco del Fondo Gesù Divino lavoratore in favore di quanti, nella diocesi di Roma, vedono minata, insieme alla sicurezza dell’occupazione, anche la propria dignità. In tale contesto, ha aggiunto, occorre avere un’idea di corresponsabilità, di condivisione e di giustizia. Un «principio etico che guardi al bene comune» e che deve essere assunto anche dalla scienza nel fronteggiare la crisi. Così, ad esempio, nella ricerca di un vaccino che contrasti il coronavirus, non si possono favorire interessi personali, né dovranno esserci zone geografiche privilegiate perché più ricche. L’impegno, ha auspicato, dev’essere quello di tutelare l’immagine di Dio che è «impressa in ogni uomo indipendentemente dal colore della pelle e dal suo conto in banca».

Skype を介してライブ・ストリーミングしているジャーナリストの質問でも、コロナウイルスによって引き起こされた危機の話題を主張しました。この点について、新福音化推進のための教皇庁評議会の会長は、教皇のメッセージが、世界中で「新たな貧困者」が増え続けているこの状況に苦しんでいる人々に、どのように特別な形で関与しているかを繰り返し述べました。フィジケッラ司教は、通りに出てシャッターが下り、店が閉まっているのを見るだけで十分だと言いました。だからこそ、この数ヶ月間、教会の機関、小教区、協会を通じた教会のコミットメントは不変であり、これからも不変であり続けるのです。そして、それは必ず注目され、最近起こった例として、高位聖職者が想起した、職業の安全性とともに、損なわれた彼らの尊厳を見守るローマ教区を支援するローマ教皇フランシスコによる機関「イエズスの聖なる働き手基金(註2)」があります。この文脈において、共同責任、共有、正義という考え方が必要だと付け加えた。「共通善に向けての倫理原則」であり、危機に対処する上で科学的に裏付けられたものでなくてはなりません。だから、例えばコロナウイルスと対照的なワクチン接種では、個人的な利害で優遇してはいけないし、より豊かだからという特権的地域があってはなりません。彼は、「肌の色や銀行口座に関係なく、すべての人に刷り込まれている」神のイメージを守ることを望んでいました。

(註2)

「イエズスの聖なる働き手」基金:Il Fondo Gesù Divino lavoratore

 

A chi ha perso l'occupazione è dedicato il fondo “Gesù, divino lavoratore" istituito da papa Francesco per la diocesi di Roma. Il Pontefice dona un milione di euro per i cittadini romani in difficoltà a causa della crisi economica scoppiata con l’emergenza sanitaria.

失業者のために捧げられた基金「イエズス、聖なる働き手」は教皇フランシスによってローマ教区に設置された。教皇は健康が脅かされたことで経済危機に陥って困窮しているローマ市民に百万ユーロを寄付する。

 

La massiccia presenza di tanti volti di poveri, ha concluso il presidente del Pontificio consiglio, richiede che «i cristiani siano sempre in prima linea, e sentano l’esigenza di sapere che manca loro qualcosa di essenziale nel momento in cui un povero si presenta dinanzi», e il messaggio del Papa «è un invito a scrollarsi di dosso l’indifferenza, e spesso il senso di fastidio verso i poveri, per recuperare la solidarietà e l’amore che vivono di generosità dando senso alla vita».

非常に多くの貧しい人々の顔の大集団の存在は、「クリスチャンとは常に最前線にいて、一人の貧しい人が自分たちの前に現れたら、自分たちには本質的な何かが欠けていることを知る必要性を感じる者たちである」ことを要求し、教皇のメッセージは、「貧しい人々に向けての無関心、そしてしばしば迷惑に感じる思いを振り払い、彼らの人生に意味を与える寛大さによって生きることの連帯と愛を回復するための招待状である」と教皇庁理事会の会長が結論付けました。

 

<No2へ続く>

6月19日(金)

わかりやすい臨床栄養学(第6版)190頁参照

 

膵がんの年間死亡者数は2017年で3万3,475人、年間罹患数は2013年で3万4,837人で、罹患数と死亡数がほぼ同数です。膵がんの多くは切除不能で診断され、切除可能例は20~30%に過ぎません。切除例と非切除例を含めた5年生存率は10%未満であり、悪性腫瘍の中でもきわめて予後不良の疾患です。

 

膵がんは膵臓から発生した悪性腫瘍であり、膵管上皮から発生する浸潤性膵管癌(腺癌)が90%以上を占めます。その他は、いずれも稀な腫瘍です。

 

わが国での膵がんのガイドラインは「膵癌診療ガイドライン第5版(2019年版)」が刊行されています。

 

膵がんの予防法について、欧米では燻製または加工の肉の摂取が膵がんリスクを上昇させるとの報告があり、ビタミンC、食物繊維の摂取が膵がんリスクを下げることも示されています。

膵がんを予防するには、肉類や、山菜、漬物の過剰摂取を避け、緑黄色野菜・果物を積極的に摂取するよう心がけましょう。

山菜や漬物をたくさん食べる人たちのほうが、あまり食べない人たちに比べて膵がん死亡リスクが高くなり、特に、ほとんど毎日山菜を食べる男性は、最も食べない男性の膵がん死亡リスクが3倍高いことがわかりました。

 

膵がんのリスクファクターとして、

膵がんの家族歴(1人4.5倍、2人6.4倍、3人以上32倍、50歳未満発症の場合は9.31倍)、

遺伝性膵炎(53~87倍)

などの遺伝性疾患、

 

2型糖尿病(1.94倍)、

慢性膵炎(13.3倍)、

膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN:主膵管型の方が、悪性化リスクが高い)、

膵嚢胞、

肥満、

喫煙(1.68倍)、

大量飲酒(エタノール換算37.5g/日以上で1.22倍)、

塩素化炭化水素曝露に関わる職業、

血液型(非O型)、

ヘリコバクター・ピロリ感染、

胃潰瘍の既往、

B型肝炎ウイルス感染、

歯周病・歯周炎

が挙げられ、因子ごとの膵がんリスクが報告されています。

これらのリスクファクターを複数有する場合は膵がんの高リスク群として定期的に膵がんのスクリーニング検査を行うことが望ましいです。

 

しかし、膵臓がんについては、現在、指針として定められている検診や具体的スクリーニング法は確立していません。気になる症状がある場合には、医療機関を早期に受診することが勧められます。そこで、実際には血中膵酵素、腫瘍マーカー、腹部超音波検査を行い、何らかの所見を認めた場合は、造影CT、造影MRI、超音波内視鏡(EUS)検査による精査を行うことが勧められます。

 

6月18日(木)

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症例10(その4)


第3節:不安は続く

翌日以降、通常の生活に戻っていいと説明されたというが、女性は自主的に自宅待機を続けた

 

会社の方に「(窓口から)こういうふうに言われています」と言ったら、「治ったかどうか分からない人を、即復帰させるわけにはいかない」と言われてしまって。

いつからだったら大丈夫なんだろうという不安と、実家に行っている主人もいつから同居できるんだろうとか、いつ帰って来られるんだろうなっていうのがあります。それから陰性(の検査結果)がもらえないかぎり、コロナ差別だったり、コロナハラスメントみたいなのを受け続けるんだろうなという不安にかられています。

 

さらに言うと、傷病手当の申請面で病院のサインが必ず必要な書類があるんですけど、病院は(療養期間を)いつまでと書いてくれるんだろうと。2週間できっかり区切られてしまうと、社会復帰できていない私はこれからの生活もどうしていくんだろうと。金銭面もありますし、かなりいろいろな問題が生じてきます。症状が治まっても別のことでずっと悩んでいる状態です。

 

健康観察期間が終わったと連絡のあった2日後、女性は再び発熱した
外には出ていないです。買い物は主人や主人のお母さんに頼んで、自宅にいる状態です。周りにうつしては絶対にダメだなと思っているので、なるべく出ないようにしているのですが、どの判断で出ていいのか、それも分からないです。まだ体の中にウイルスが残っているかもしれないという状態ですよね。それで外出してしまうと、ますます感染者が出てしまう。それによって、懸念されている医療崩壊につながるのではないかと素人ながらに思うので、それは食い止めなければいけないと思います。

 

医療従事者の方や、働いて下さっている方には本当に感謝しています。医療現場も保健所もひっ迫しているのは重々承知のうえで言わせていただくと、どんな軽症の患者でも感染した以上、治してから外に出るのが務めだと思っているので、終わりの検査が必要ではないかなと思っています。

 

コメント:

仰ることは痛いほどよくわかります。大切な論点でもあります。国会において野党に存在意義があるのだとしたら、まさにこのような問題点を追及してほしいものです。

 

第4節:不安は現実に

ここまでの話しは、5月1日に女性から聞いていた。ところがその翌日、女性から「再び陽性と確認された」と連絡が入った。熱が心配で専用の外来に行ったところ、医師の判断で検査が行われたという

 

1回目のときよりもショックでした。なぜかというと、ぬか喜びではないですけど、2週間で治ったと認定されていたのに、まだ治っていなかったんだっていうショックと、あの熱はやっぱりそうだったんだっていうショックでした。

自主的に自粛をしてなければ本当にどうなっていたんだろうと思います。私は何人にうつしていたのかと想像したら怖いですし、逆にもっと悪化していたかもしれないですし、いろんな面で不安です。家にいてよかったなと思います。

 

やっぱり、終わりの検査がないというのはおかしいのではないかなと思います。どれだけ軽症者でも2週間で区切るのはおかしいかなと思います。それで外に出て、買い物でもしたら感染者が増えるでしょうし、そうなっていくと医療崩壊にもつながるのではないかと改めて思いました。

 

コメント:

一般市民だけでなく超濃厚接触者であって、すでに発症している医療従事者すら検査は受けられずに死亡した方もいます。他者を助けることは義務だが、誰にも助けてもらえない医療従事者は「特攻隊」か「奴隷」の扱いです。それどころか、家族までもが不当な扱いを受けることすらあります。
そうした現状にある医療従事者の応援という大義名分を派手に演出して応援するだけの偽善的なパフォーマンスやお祭り騒ぎは金輪際行わないでいただきたいというのが私の偽らない気持ちです。それよりも将来のために真正面から矛盾の解決のために団結できる国民に成長していただきたいと思います。
麻生副総理が言うように日本人の民度は高いどころか、愚かな為政者にとって都合の良い隷属民にすぎないのではないでしょうか。人を助ける人を真っ先に支援すべきなのが行政の役割なのであり、それが出来なかった国の国民は皆、散々な目にあっていることはだれの目にも明らかです。

 

(5月1日、3日取材横浜放送局 寺島光海)

 

<この項終わり>

6月18日(木)

 

No.2はこちら


ソフロロジーの歴史
それではソフロロジーがどのように発展してきたのか、私は今後の水氣道の発展を考えるうえで興味深く読みました。

 

Histoire de la sophrologie
ソフロロジーの歴史

Histoire de la sophrologieChambre Syndicale Sophrologie2019-09-05T09:42:47+02:00

 

1960年 ソフロロジーの誕生

 

Le mot « sophrologie » est créé en 1960 par Alfonso Caycedo (1932-2017) , neuropsychiatre espagnol d’origine colombienne. A l’origine, ce terme désignait les techniques d’hypnose utilisées en milieu hospitalier par les psychiatres. Cette méthode permettait aux patients de prendre conscience de leurs états et de les rendre acteurs dans leur traitement.

「ソフロロジー」という言葉は、1960年にコロンビア出身のスペイン人神経精神科医アルフォンソ・カイセド(Alfonso Caycedo, 1932-2017)によって作られました。もともとこの言葉は、精神科医が病院で使う催眠術を指していました。この方法により、患者は自分の状態に気づき、治療の主体となることができました。

 

Découvrir la définition de la sophrologie
ソフロロジーの定義の発見

 

De 1960 à 1970 : la sophrologie se structure
1960年から1970年:構造化されたソフロロジー

 

C’est à partir de 1967 que naît véritablement la sophrologie comme méthode originale. En effet, d’autres techniques comme la « méthode Coué » (pensée positive), la « relaxation progressive de Jacobson » (relâchement des tensions musculaires), le « training autogène de Schultz « (autorelaxation par la suggestion), la phénoménologie (apprentissage du non jugement), le yoga (stimulation de la respiration et relâchement musculaire) et le zen (pratique de la méditation) viennent enrichir les bases hypnotiques de la sophrologie.

ソフロロジーが本当に独自の方法として生まれたのは1967年以降です。実際、「クーエ法」(ポジティブシンキング)、「ヤコブソンのプログレッシブ・リラクセーション」(筋肉の緊張の緩和)、「シュルツの自律訓練法」(暗示による自己緩和)、現象学(非判断の学習)、ヨガ(呼吸と筋弛緩の刺激)、禅(瞑想の実践)などの他の技法が、ソフロロジーの催眠術の基盤を豊かにしている。

 

La sophrologie se structure alors en trois degrés composés d’exercices appelés « Relaxation Dynamique » :

その後、ソフロロジーは「動的リラクゼーション」と呼ばれるエクササイズで構成された3つの度数で構成されています。

 

• Le premier degré améliore la concentration et la perception de son corps ;

• Le second degré renforce l’image de soi ;

• Le troisième degré initie à la méditation.

• - 第一度は集中力を高め、身体の知覚を向上させます。

• - 二次は自分のイメージを強化します。

• - 第三次は瞑想を開始します。

 

L’amalgame de toutes ces techniques en une seule méthode rend la sophrologie complète et efficace.

これらの技術を一つの方法にまとめることで、ソフロロジーは完全で効果的なものになります。

 

De 1970 à 1980 : la sophrologie se mondialise

1970年から1980年:ソフロロジーが世界的なものとなる

 

Forte de son efficacité, la sophrologie est déjà reconnue dans le monde médical occidental mais c’est en 1970 que la sophrologie va intéresser les médecins du monde entier. C’est à Barcelone, que se déroule le premier congrès mondial de la Sophrologie. Ce congrès intitulé « Sophrologie, Médecine d’Orient et d’Occident » va réunir 1400 professionnels venants de 42 pays.
C’est la première fois que la médecine occidentale classique et que les médecines orientales traditionnelles se trouvent ainsi réunies.

その効果の強さは、西洋医学界ではすでに認知されていますが、ソフロロジーが全世界の医師の関心を集めるようになるのは1970年のことです。バルセロナで開催される「第1回世界ソフロロジー会議(Sophrology, Medicine of East and West)」と題されたこの会議には、42カ国から1400人の専門家が集まりました。
このように古典的な西洋医学と伝統的な東洋医学が一緒になったのは初めてのことです。

 

En 1972, le premier congrès de la Sophrologie en France se déroule à l’Hôpital de la Pitié Salpêtrière et, dès 1974, la sophrologie commence à sortir du milieu médical. C’est à Paris, que des premiers cours de groupe sont dispensés au grand public.

1972年、フランスで最初のソフロロジー学会がピチエ・サルペトリエール病院で開催され、1974年からソフロロジーは医療現場から離れていきます。最初のグループコースが一般市民に提供されたのはパリでした。

 

En 1977, la sophrologie dite « sociale » voit enfin le jour. La formation se démocratise et les « sophrologues » ne sont plus obligatoirement issus du monde médical. La sophrologie devient une discipline préventive.

1977年、ついにいわゆる「社会派」のソフロロジーが誕生します。研修は民主化され「ソフロロジー療法家」は必ずしも医療従事者でなくてはならないものではありません。ソフロロジーは予防医学になりました。

6月18日(木)


わかりやすい臨床栄養学(第6版)191頁参照

 

肝がんの死亡者数は2017年で2万7,114人(国立がん研究センター統計)で、肺、大腸、胃、膵臓に次いで第5位の癌腫です。胃がんと同様に、わが国のがん診療への取り組みが確認できる癌腫であって、肝がんの死亡率は減少傾向です。わが国では原発性癌の90%が肝細胞がんです。

 

わが国の肝がんの診療および治療には、日本肝臓学会編の「肝癌診療ガイドライン」が広く使用されてきました。なかでも日常診療で最も汎用されるのが「サーベイランス・診断アルゴリズム」と「治療アルゴリズム」です。2017年版からは「肝癌診療ガイドライン」が上梓されました。

 

肝癌は肝障害を背景として発症することから、根治的に治療が行われた後でも再発率は高率です。肝切除後の再発率は年率10%以上で、5年後に70~80%に達する。

 

肝細胞癌全症例の累積生存率が3年61.9%、5年46.6%、10年24.7%、
肝切除例では3年75.3%、5年62.8%
局所療法では3年75.0%、5年55.0%
と報告(第20回全国原発性肝癌追跡調査)されています。
肝切除後・RFA後の再発に対する有効な治療法の選択は初回治療と同じく、治療アルゴリズムを適応することが「強い推奨」とされています。

 

肝癌の検出は「サーベイランス・診断アルゴリズム」に基づいて行われます。


〇 超高危険群(B型肝硬変、C型肝硬変)は、3~4カ月ごとに腫瘍マーカー(保険適応はAFP、AFP-L3、PIVKA-Ⅱ、1カ月に2種類まで)の測定と超音波検査を行い、 6~12カ月ごとにダイナミックCTまたはダイナミックMRI検査を追加します。サーベイランスにはAFPとPIVKA-Ⅱの2種が汎用され、高度に肝細胞癌を疑うときにAFP-L3が使用されています。


〇 高危険群(B型慢性肝炎、C型慢性肝炎、肝硬変)は、6カ月ごとの腫瘍マーカー測定と超音波検査が推奨されています。

 

古典的細胞癌の診断には、ダイナミックCTが有用であり、動脈相で高吸収域、門脈・平衡相で低吸収域となり、造影剤のウォッシュアウトを認めます。

 

近年、抗ウイルス新薬による肝炎ウイルスの持続的陰性化(SVR)が得られた後の症例において肝癌発生例が散見されており、このような集団に対するサーベイランスも重要とされています。

 

肝がんの予防のためには、まず、B型肝炎ウイルスやC型肝炎ウイルスに感染しないことです。このウイルスが発見されていない頃は輸血などで感染することはありましたが、現在はB型肝炎ウイルスやC型肝炎ウイルスに感染する可能性はほとんどありません。強いていえば血液を介して感染をすることがありますのでB型肝炎ウイルスやC型肝炎ウイルスに感染している人の歯ブラシやひげ剃りを共有しないでください。最近、肥満や糖尿病の患者さんで肝機能異常を示す非アルコール性脂肪肝炎(NASH)が増えています。このような方から肝癌が発生することもあり注意が必要です。
NASHの予防のためには、自身の体格・体重を確認しましょう。BMI[体重(kg):(身長(m)の2乗)]が25以上になっていないか、ウエスト周囲径が増えていないか(男性85cm以上、女性90cm以上)に注意しましょう。

 

・血液検査や画像検査を積極的に受けて、ご自身の肝臓の状態をよく知るように心がけましょう。

 

・食生活を見直しましょう。

1)食べ過ぎに注意し、果糖を多く含む清涼飲料水や缶コーヒー、果物のとり過ぎに注意しましょう。

 

2)ラードやバターなど動物性の油は飽和脂肪酸が多いので控えるようにしましょう。紅花油、コーン油などリノール酸を多く含む油を使用した揚げものや炒めもの、コレステロールを多く含む卵を使用した料理などもとり過ぎに注意しましょう。トランス脂肪酸を含むマーガリンやショートニングを使用した菓子パンや洋菓子なども避けましょう。

 

3)多価不飽和脂肪酸を多く含む青魚や、ビタミンEを含む緑黄色野菜を積極的にとるようにしましょう。

 

・体内の脂肪を燃焼させるため、ウォーキングやジョギング、水泳などの有酸素運動を週3~4回、30分以上行いましょう。関節に負担をかけない程度の筋肉トレーニングやヨガなどの運動を加えるようにすると、筋肉量が増加して基礎代謝も高まるので、さらに効果的です。

 

・ダイエットをうたった健康食品やサプリメントなどを安易に長期間使用するのは危険です。使用する場合は前もって医師とよく相談しましょう。健康ドリンクなどもカロリーが高いものがあるので、とり過ぎないように注意が必要です。

 

出典:

日本消化器病学会 編,日本肝臓学会協力,患者さんとご家族のためのNAFLD/NASHガイド 2016

6月17日(水)


症例10(その3)


第3節:1人きりの自宅療養


女性は4月13日に感染が確認され、軽症とされた。神奈川県は医療崩壊を防ぐため、軽症の人は原則、自宅か県が指定した宿泊施設で療養することになっている。女性は自宅で過ごすことを選んだ

 


主人は実家に行ってもらって、私は1人で家に残って過ごしていました。

これからどうしようという不安(註:不安な患者を孤立させるだけの隔離が、どれほど非人道的なものであるかを反省する必要があります。隔離政策をとる以上は、必要なケアを提供すべきであると考えます。単純な隔離は、患者に不安感だけでなく無力感や罪悪感を抱かせます。そして精神的な不健康のみならず体力の低下や免疫力の低下をもたらします。)だけ。

薬もまだできていない(註:狭い意味での特効薬はできていませんが、予防薬や悪化防止のためのレメディーは知る人は知っています。常備薬5点セットがどれだけ患者の支えになるか、行政もしっかりと目を覚ましてほしいものです。)ですし、私はまだ軽症者なので、そこまで苦しい思いはせずに過ごせたんですけど、治るのかなっていうのがただ不安でした。


ずっと自宅に1人でいる形なので、同じ気持ちを保てるわけではなく、その日その日で違う。元気なときは症状が落ち着いてるから、不幸中の幸いだなって前向きに思えたんですけど、やっぱり不安な気持ちが押し寄せることもあって、落ち込むこともあった。ニュースで、軽症の方が急変したとか、亡くなったとかいうのを見てしまう時間も多かったので、誰が助けてくれるんだろうなって。誰も分からない病気なのに、1人でいないといけないっていうのは不安でしかなかったですね。早く治って家族と会いたいなって思っていたけど、それよりも不安でした。

 

第4節:これで終わりですか?

健康観察期間は2週間。症状は治まり自宅療養も終わりが見えてきたが、女性はさらに不安を感じることになる

 

2週間たつ前に、主人が濃厚接触者だったので14日に検査を受けて、17日に陰性と判明した。その報告が保健所から来たんです。

そのときに「私は次にいつ検査を受けるんですか? 病院から来てくれっていう連絡があるんですか?」とお聞きしたら、「軽症の方は検査ありません」(註:プロ野球の選手は、軽症どころか無症状であるにもかかわらず、陽性反応を示したというだけで、陰性になるまで毎日PCR検査が受けられるという報道を聴かされたら、全国の発病者は素直にプロ野球を応援する気になれるでしょうか?米国のような明らかな人種差別がない日本にも事実上の差別や格差があります。欧米のような暴動が起きないのは日本人が大人しいからだと信じられています。)と言われてしまって。

さらに「保健所から手が離れているので、今後何かあれば自宅療養サポート窓口に連絡してください」と言われた。

 

2週間となる4月27日、自宅療養サポート窓口から電話が入った。「体調に問題がない」と答えるとー

「健康観察期間が終了しました」と、ただそれだけを元気よく言われて。「これで終わりですか?」という話しをしたら、「1か月程度はマスクをして過ごしてください」と、それだけです。本当にそれで終わりました。

家族にも会社にも報告しないといけないのに、治り方が分からないのに、本当にどうしたらいいんだろうというふうにしか思えなくって…。保健師さんに言っても、「私たちではどうすることもできません」と言われてしまって。検査を受けさせてもらえないので、私の最後の結果は陽性のままになってしまうので、混乱しかなかったです。

 

<明日へ続く>

6月17日(水)

 

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Kneipp-Kur
クナイプ治療


Die Kneippkur ist eine medizinische Maßnahme, die in der Regel über eine Zeitdauer von drei bis vier Wochen an einem anerkannten Kneippkurort durchgeführt wird. Sie beinhaltet die Elemente der nach Sebastian Kneipp benannten Kneipp-Medizin, vertreten durch den Kneippärztebund, und wird zur Vorbeugung oder Behandlung bestehender Erkrankungen eingesetzt. Indikationen sind Herz-Kreislauf-Erkrankungen, orthopädische Erkrankungen, Abwehrschwäche und vegetative Störungen.

クナイプ療法とは、通常3~4週間かけてクナイプ・スパで行われる医療処置のことです。クナイップ医師会に代表されるセバスチャン・クナイプにちなんで名付けられたクナイプ医学の要素が含まれており、既存の病気の予防や治療に用いられます。適応症は、心血管疾患、整形外科疾患、免疫不全、植物性疾患などです。

 

Einige elementare Bestandteile einer Kneippkur können auch außerhalb eines Kuraufenthalts selbständig durchgeführt werden, wie zum Beispiel das Barfußlaufen im seichten Wasser (Wassertreten), auf taufrischen Wiesen (Tautreten) oder im Schnee (Schneegehen).

クナイプ療法のいくつかの基本的な構成要素は、浅い水の中を裸足で歩いたり(水踏み歩き)、露のついた草原を歩いたり(露草歩き)、雪の中を歩いたり(雪歩き)といったように、保養逗留地の外でも単独で行うことができます。

 

Siehe auch

さらに見る

 

Liste öffentlicher Kneipp-Anlagen in Deutschland

ドイツの「クナイプ」公共施設一覧

 

 

Literatur

文献

 

Robert Bachmann, German Schleinkofer: Natürlich gesund mit Kneipp. 5., überarb. Auflage. Verlag Trias, 2013, ISBN 978-3-8304-6571-3.

ロバート・バッハマン(ドイツ・シュラインコファー):クナイプで自然と健康に。第5版、改訂版。出版社 トリアス、2013年、

ISBN 978-3-8304-6571-3。

 

• Sebastian Kneipp: Meine Wasser-Kur, durch mehr als 35 Jahre erprobt und geschrieben zur Heilung der Krankheiten und Erhaltung der Gesundheit. Kempten/Bayern 1886.

• - セバスチャン・クナイプ:私の水の治療法、病気を治して健康を維持するために35年以上の検証による記述。ケンプテン/ババリア1886。

 

• Sebastian Kneipp: Wasserkur und Pflanzenatlas. Kösel, Kempten 1894 und 1892. (Reprint: Holzminden 2004, ISBN 3-8262-1111-1)
• - セバスチャン・クナイプ:水の治療と植物のアトラス。ケーゼル、ケンプテン 1894年、1892年 (復刻:ホルツミンデン 2004年、ISBN 3-8262-1111-1

 

• Albert Schalle: Die Kneippkur: die Kur der Erfolge. 11. Aufl. München 1948.

• - アルベルト・シャール:クナイプの治療法:成功の治療法 第11版 ミュンヘン1948年

 

• Bernhard Uehleke, Hans-Dieter Hentschel: Gesund leben mit Kneipp. Verlag Ehrenwirth, München 1999, ISBN 3-431-03525-6.

- ベルンハルト・ウエレケ、ハンス=ディーター・ヘンツェル:クナイプとの健康的な生活。出版社 Ehrenwirth, Munich 1999, ISBN 3-431-03525-6.

 

• Mathäus Fehrenbach: Kneipp von A bis Z. Ludwig Auer Verlag, Donauwörth 2006.

- マテウス・フェーレンバッハ:クナイプのAからZまで。ルートヴィヒ・アウアー出版社、ドナウヴェルト2006年。

 

Weblinks
ウェッブリンク

 

Deutscher Kneippbund
ドイツクナイプ連盟

 

• S. Kneipp: Meine Wasserkur. 49. Auflage. 1894. (Volltext)
S・クナイプ:私の水療法。49版。1894(全文)

6月17日(水)

わかりやすい臨床栄養学(第6版)190頁参照

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わが国における大腸がんの予測罹患数(2018年「がんの統計’18」)は15万2,100人(男:8万7,200人、女:6万4,900人で、ともに第2位)で、全癌腫の中で第1位です。予測死亡数は5万3,500人で肺癌に次ぐ第2位です。

欧米では大腸がんは消化器癌の中で最も多い癌腫ですが、わが国でも食生活の欧米化などに伴い、罹患率・死亡率はともに増加傾向にあります。わが国では、「大腸癌治療ガイドライン医師用2019年版」が刊行されています。

 

大腸がん全体の5年生存率(大腸癌研究会全国登録「2000~2004年症例」)は72.1%でした。部位別、ステージ別でみると以下のような結果でした。

 

<結腸がん>  <直腸がん>
ステージⅠ:92.3%  90.6%
ステージⅡ:85.4%  83.1%
ステージⅢa:80.4%  73.0%
ステージⅢb:63.8%  53.5%
ステージⅣ:19.9%  14.8%

 

再発率が高いことも特徴であり、術後3年以内に85%以上、術後5年以内に95%以上が出現しました。

 

再発の傾向として、肝転移に比較して肺再発の出現時期は遅く、腹膜転移再発は結腸がんに多く、局所再発と肺再発は直腸がんに多いという結果でした。

 

予防策は

がんの1次予防とは、がんにならないよう日常生活に注意すること、2次予防とは定期的に検診を受けて、早期発見・早期治療して完治させることを言います。

1次予防の柱は食生活の改善と禁煙です。動物性脂肪を減らし食物繊維の多い野菜などをたっぷり摂ることです。赤肉(牛、豚、羊など)や加工肉(ベーコン、ハム、ソーセージなど)の摂取、飲酒、喫煙により大腸がんの発生する危険性が高まります。

 

ヨーグルトなどの乳酸菌は胆汁酸を酸化させる腸内細菌を減らすし、カリウムはニ次胆汁酸と結合して排出させる作用があり、ともに大腸がん予防効果が期待されます。

また、肥満の男性に大腸がんが多いことから、運動による体重コントロールも重要です。体脂肪の過多、腹部の肥満、高身長といった身体的特徴をもつ人で、大腸がんを発生する危険性が高いといわれています。

 

大腸がんはゆっくり進行するので、早期発見できれば100%完治させることが可能です。発症には遺伝的要因もかかわるため、家族の病歴との関わりもあるとされています。

祖父母・両親・兄弟にがん患者いる人や、特に家族性大腸腺腫症やリンチ症候群の家系では、近親者に大腸がんの発生が多くみられます。40代以上の人は必ず検診を受けましょう。

 

日本人を対象とした研究結果では、がん予防には禁煙、節度のある飲酒、バランスのよい食事、身体活動、適正な体形、感染予防が効果的といわれています。大腸がんを予防するには、食物繊維を含む食品の摂取が効果的であることがわかっています。

結腸がんの予防には、運動も効果的です。大腸がんの発生は、生活習慣と関わりがあるとされています。

 

大腸がん予防のキーワードは、「禁煙・食事・運動・検診」です。

 

6月16日(火)

新型コロナウイルスに感染したとき、どんな事態に直面するのか。感染した人や家族の話を通して、その一端を知るため、NHKが行ったインタビューの内容をできるかぎり詳細にお伝えします。

以下は、取材記事を下敷きとし、加筆や編集部分は赤もしくは緑文字として区別しました。


5月1日、3日取材横浜放送局 寺島光海

 

神奈川県に住む30代の会社員の女性は新型コロナウイルスに感染しましたが軽症のため自宅療養となりました。健康観察期間は終了したものの陰性を確認する検査はなし。「私は本当に外に出ていいのか…」 不安は現実となりました。

 


症例10(その2)

第2節:とにかく体が痛い!

4月6日、会社に出勤する前にいつものように体温を測ると、平熱より少し高い36度8分(註:毎日、玉弊風散を服用して予防している方の微熱発生は少なかったです。もし、第1陣の玉弊風散を内服していても微熱や熱感が生じたら、第2陣の金羚感冒散か藿香正気散かのいずれか、場合によっては両方を追加で内服していただければよろしいです)。しかし症状は1日で一気に悪化した

 


お昼ごろに、のどに少しひっかかるような違和感(註:第2陣の金羚感冒散の出番です)が出始めて、のど飴なめて様子をみていたんですけど、昼すぎからほてってきた感じ(註:第3陣の地竜の出番です)がするなと思っていたんです。

帰りの電車あたりから息が少し苦しい、荒くなって(註:肺炎のはじまりです)、駅に着いた時点でふらふらでおかしい(註:呼吸不全が進行して意識障害をもたらしかねない状態です)なと。

それで家に着いて熱を測って、38度8分まで上がってて。そのときは寒いんです、とにかく。寒くて寒くて(註:この段階に至ったとしても、第3陣の柴葛解肌湯の服用は助けになります)。なのに体は熱い。

なんか変な感じ。あと、節々の痛みがすごくありまして、インフルエンザよりもっとひどい感じ。


夜中も眠れなくって、目の奥が熱い。体の骨の間が全部痛い。節々、折れたんじゃないかなって明け方は思いました。本当にそれぐらい痛くて、歩くのも痛くって、起き上がっても痛くって、どんな体勢でも痛くって、体がとにかく痛かったです。


それで次の日に朝、体温測ったら39度まで上がってて、これはまずいと思って、かかりつけ医に電話したら診てもらえるとのことだったので予約して受診したんですけど、「(発熱して)2日目なので様子みてください」と言われた。薬をもらったんですけど、薬を飲んだら、次の日、平熱に戻ってしまったんですね。なので、その日1日は様子をみていて、次の日も平熱には下がっていたんですけど保健所にとりあえず電話しよう、熱あったことを報告しようと思って一報入れたんですけど、やはり「様子をみてください」と言われました。


それで10日の日に、夕方ですね、柔軟剤の匂いとかがしなくなっている(註:Covid19に比較的典型的な嗅覚障害です)なと感じ始めた。香水をつけてもにおいが全くしなかったので、保健所にすぐ連絡しました。

そしたら「かかりつけ医に電話して判断をこちらに連絡してくれ」と言われたので、かかりつけ医に行ったらすぐに保健所に連絡してくれて、保健所からもすぐに連絡がきて、「PCR検査を受けられる病院に行ってくれ」と言われた(註:保健所の対応も一様ではありませんでした。この女性が棲んでいる神奈川県の保健所の対応は、中野区・練馬区・都下管轄の保健所等よりずっとましな対応をしてくれたようです。)んです。

「公共交通機関を使わず行ってくれ」と言われました。

 

<明日へ続く>

6月16日(火)


«Внутрисосудистое свертывание крови при COVID-19 определяет весь ход болезни»

 

"COVID-19での血管内凝固が疾患の全経過を決定する"

 


5 Июня 2020

2020年6月5日

 

Беседа с академиком А.Д. Макацария, крупнейшим специалистом в области клинической гемостазиологии

 

臨床止血学の最高峰の専門家であるアカデミアA.D.マカッツァリア氏にインタビュー

 

 

Сегодня известно, что при COVID-19, в первую очередь, страдает свертывающая система крови. Вот почему у всех умерших от осложнений новой коронавирусной инфекции находят большое количество тромбов. Как это объяснить? Почему это заметили не сразу? Каким образом и почему это происходит? Можно ли предотвратить развитие такого осложнения? Об этом – наш разговор с А.Д. Макацария, академиком РАН, одним из крупнейших в мире специалистов по изучению нарушений свертываемости крови, создателем Школы клинической гемостазиологии, заведующим кафедрой Сеченовского университета. Александр Давидович и его ученики активно сотрудничают с университетом Сорбонны, Венским, Римским, Миланским и Тель-Авивским университетами, Технион в Хайфе. Под его руководителем защищено 150 кандидатских и докторских диссертаций. Автор более 1200 научных трудов, в том числе 40 монографий.

 

今日では、COVID-19ではまず血液凝固で苦しむことが知られている。だから、新しいコロナウイルス感染症の合併症による死亡者はすべて血栓が多いことが判明している。どのように説明するのか?なぜすぐに気づかなかったのか?どのようにして、なぜそうなっているのか?このような合併症を防ぐことは可能なのか?これについて - A.D. マカッツァリア、ロシア科学アカデミーの学者、血液凝固障害の研究における世界最高の専門家の一人と私たちの会話、臨床止血学の創始者でSechenov 大学(註1)の学部長アレクサンダー・ダヴィドヴィッチとその学生は、ソルボンヌ大学、ウィーン、ローマ、ミラノ、テルアビブ大学、ハイファのテクニオン大学と積極的に協力している。彼の指導の下、150本の博士論文・博士論文が査読批評に耐えてきた。40冊のモノグラフを含む1200冊以上の科学作品の著者である。

 

(註1)

Sechenov 大学 モスクワ国立第一医科大学(I.M. Sechenov First Moscow State Medical University (Sechenov University))のこと。1758年設立の同大は,工学・技術・IT系分野との連携・融合を含めた学際的・先端的医学研究を推進しており,ロシア国内トップレベルの医科大学として知られている。

新潟大学医学部において,四半世紀にわたる日露医学交流の実績を有しており,特に近年は文部科学省「大学の世界展開力強化事業」等の支援を受け,連携事業を強化している。このたびの両大学の協定締結により、学生の相互交流や研究交流の発展が期待されている。

 

 

– Александр Давидович, в последнее время во всем мире появляется всё больше сообщений о том, что при COVID-19 страдает свертывающая система крови. Так ли это, и если да, то чем вы объясняете этот феномен?

 

- アレクサンダー・ダヴィドヴィッチ:最近は世界中でCOVID-19が血液凝固系に苦しんでいるという報告が増えています。これは本当なのか、もし本当ならば、この現象をどのように説明するのですか?

 

 

– Безусловно, это так. Более того, хочу сказать, что практически нет такой инфекции (вирусной или, тем более, бактериальной), которая бы не влияла на свертывание крови. Доказательство тому – учение о сепсисе и септическом шоке как универсальной модели ДВС-синдрома – синдрома диссеминированного внутрисосудистого свертывания крови. Степень тяжести тромботических нарушений зависит от особенностей возбудителя и организма-хозяина (иммунная система, система гемостаза, наличие сопутствующих заболеваний и т.д.).

 

- 間違いなくその通りです。 また、血液凝固に影響を与えない感染症(ウイルス性、あるいはむしろ細菌性)は実質的には存在しないと言いたいところです。その証拠に、DIC症候群(播種性血管内血液凝固症候群)(註2)の普遍的なモデルとしての敗血症(註3)・敗血症性ショック(註4)理論があります。血栓性疾患の重症度は、病原体と宿主生物の特性(免疫系、止血系、併存疾患の有無など)に依存します。

(註2)

DIC症候群(播種性血管内血液凝固症候群)/ここで播種(はしゅ)とは、元来は畑に種をまくことを意味する。この場合、種に相当するのが血栓です。DICは、血管内に無数の血栓がばらまかれた、凝固の反応が非常に高ぶった状態の病気を指す。「汎発性(はんぱつせい)血管内凝固症候群」と呼ばれることもある。
DICは元々、がん、白血病、感染症(この3種類の疾患がDICの約3/4を占める)などの病気(基礎疾患)にかかっている患者に生じる。このような基礎疾患が昂じてくると、がん細胞や白血病細胞の表面に凝固反応を開始させる組織因子が現れて、通常の止血時と同様の現象が起きて、全身に血栓が生じる。感染症の場合では、感染が全身の血管や組織に広がった時、「敗血症」と呼ばれるが、細菌感染症によってこのような状態に至った場合は、細菌の出すエンドトキシン(発熱物質)などが白血球の一種、単球やマクロファージの表面に組織因子を生じさせて凝固反応が始まり、血管内皮細胞の抗血栓性も低下し血栓が生じる。DICでは、このように基礎疾患が悪化して、全身の血管に小さな血液のかたまり(微小血栓)が無数に生じる病態である。細い血管が詰まるため、血流が妨げられて、酸素や栄養などが組織に届かなくなり、腎臓や肺などの臓器障害を起こし、生命に重大な危険をもたらす。

DICの病態は、さらに血栓が全身に継続して起こり、凝固反応を抑えようとして凝固制御因子のアンチトロンビンがトロンビンに結合し、中和する。また、できた血栓を溶かそうとしてプラスミンが活発に働くようになる。これらの反応が同時に、そして無秩序に全身の血管や組織で進行する。

この結果として、(1)血栓の元になる血小板や凝固因子が体内で大量に消費されるため、それらが量的に著しく減少して、非常に出血しやすくなる。(2)アンチトロンビンも大量に使われるので欠乏してしまう。その結果は凝固反応がさらに進み、血栓ができるのを止める機能が低下し、血栓を作り出す傾向が高まる。(3)プラスミンは血栓を溶かそうとして活発に働き始めるため、本来出血を止めるためにできた血栓をも溶かしてしまい、出血傾向が強まる。

DICは、このように血液を固める凝固作用と固まった血液を溶かす作用(線溶)が同時に無秩序に起こるため、極めて治療の難しい病態の一つである。臨床的には、多くの臓器に微小血栓が無数に生じることやショックのため、組織に血液が行き渡らず虚血性の壊死を起こし、多臓器の循環障害による機能不全を生じる。これに出血症状が加わり、その結果として、致死的影響を体に生じることになる。治療としては、血栓傾向を改善すること、出血傾向を改善することの2種類の相反した対応が必要となる。DICは予後の悪い死亡率の高い疾患であるため、早期診断、早期治療が救命のために重要です。

以上のことは、COVID-19対策において極めて重要なカギになることが次第に明かになってきています。

 

(註3)

敗血症 / 1990年代初めまでは,敗血症は血液中に細菌または細菌毒素が存在する重症感染症ととらえられていた。しかし、今日では,血液中に病原体が同定されるか否にかかわらず,感染症によって引き起こされた全身性炎症反応症候群<systemic inflammatory response syndrome:SIRS>の状態を敗血症と定義する。

以前は細菌感染が主でしたが、COVID-19のようなウイルス感染においいぇも敗血症や全身性炎症反応症候群(SIRS)の発生を未然に食い止めることができるか否かが、生命予後の鍵を握っていることが明らかになってきました。

 

(註4)

敗血症性ショック/ 敗血症のうちでも臓器障害,臓器灌流低下, 低血圧を伴う場合を重症敗血症という。この状態からさらに適切な輸液を行っても低血圧が持続する場合を敗血症性ショックとする概念が広く受け入れられている.SIRSは各種炎症性サイトカインによる高サイトカイン血症をその本態とする敗血症性ショックは血液分配性ショックに分類され,体血管抵抗の低下を主体とし,心機能低下,血管 透過性亢進などが関与している。             

この敗血症性ショックをもたらすほどの高サイトカイン血症を、最近ではサイトカイン・ストーム(サイトカインの嵐)と呼ばれるようになってきました。