Nogucciの懺悔録 No.95

<帯状疱疹と帯状疱疹後神経痛について>

 

帯状疱疹の原因は何でしょうか?

子どものときにかかった水ぼうそう(水痘)のウイルス(水痘・帯状疱疹ウイルス)が、水ぼうそうが治癒した後も、脊髄近くの神経節と呼ばれる部分に潜み、疲れやストレスなどで身体の免疫力が低下したときに再び活性化することで、神経を通って皮膚に水疱ができます。日本人では5~6人に1人がかかるといわれています。

また、帯状疱疹の名前は、神経に沿って赤い斑点(疱疹)が皮膚に帯状にできることに由来しています。

 

 

帯状疱疹の痛みの種類

帯状疱疹に関連する痛みには、皮膚症状が出現する前に起こる「前駆痛」、

皮疹が出現しているときに起こる「急性帯状疱疹痛」、

そして皮疹が治癒した後も続く「帯状疱疹後神経痛」があります。

 

「前駆痛」や「急性帯状疱疹痛」は、主に皮膚の炎症による痛みですが、

帯状疱疹後神経痛は神経が傷ついたことによる痛みで、発症のしくみが違います。

 

 

帯状疱疹後神経痛の症状は?

帯状疱疹の皮疹(水疱など)が消失し、帯状疱疹が治癒した後も続く痛みのことです。

 

帯状疱疹後神経痛の代表的な症状は、“持続的に焼けるような痛みがある”、“一定の時間で刺すような痛みを繰り返す”といったものがあるそうです。

 

感覚が鈍くなる状態(感覚鈍麻)や、触れるだけで痛みを感じる状態も引き起こします。

 

 

帯状疱疹後神経痛になりやすい人は?

○高齢者

○帯状疱疹の初期症状が重症(皮疹がひどい、痛みが激しい)

○帯状疱疹の時、触れただけの刺激を痛みとして感じる、大きく感覚が低下している方

○免疫力が低下している方

 

 

前回(No.94)国立感染症研究所にありましたが、帯状疱疹後神経痛は「ワクチンによる制御が重要である。」とありました。

 

50歳以上の方は、帯状疱疹予防のための水痘ワクチン接種が自費で受けられます。

 

気になる方は、野口まで気軽に声をかけて下さい。