Yさんは、高血圧と骨粗しょう症で通院中、一見ごく普通の高齢者です。

 

最近彼女の姿勢や呼吸パタンが改善し顔色も良好で老化が進行していません。

 

そこで、Yさんと少しだけ昔話をしました。

 

彼女は元来、虚弱体質で冷え性、万年カゼ状態でした。

 

 

 

Yさんは3つの大きな危機をすべて乗り越えてきました。それらは

 

#1 結腸癌、

 

#2 気管支喘息をこじらせた肺炎、

 

#3 腰椎の圧迫骨折による体動困難です。

 

結腸癌は便潜血検査により発見し、虎の門病院の株消化器外科に紹介、

進行がんでしたが手術は成功し、それから水氣道を始めました。

 

幸い結腸癌の再発は10年以上ありません。

 

 

かつてのYさんご自身が予想できなかったことは、

彼女は水氣道の寒稽古(12月から2月にかけての稽古)にも定期的に参加し、

虚弱体質や冷え性も克服し、カゼもほとんどひかなくなったことでしょうか。

 

 

 

Yさんは本当に不死身なのでしょうか。それでも油断大敵。

彼女はそれを経験してきました。

 

現在は土曜日の半稽古に参加されていますが、暑くなったら月曜日の本稽古に復帰したい、とのことです。

 

皆様に、是非よろしく、とのことですので、紹介させていただきました。

 

A.Sさん(81歳女性)の以下の報告をもとに、水氣道で冷えとしびれを克服しましょう!

 

 

 

『先日の水氣道で、稽古開始40分後に、両手の指にしびれを感じはじめ、

両腕全体が冷たくなり、寒気が襲ってきました。

尿意を催してきました。

プールから上がって排尿を済ませ、シャワー温浴を試みても冷えが抜けないため、

帰宅してお茶など水分摂取と保温に努め早めに就寝したら、

翌日はすっかり元気に、そしていつもより爽快になりました。』

 

 

 

水氣道は生涯エクササイズなので80歳を超える方々も多数参加されています。

80代の方々が20代の方々と一緒に稽古を続けています。

これは個別性の原則というスポーツの常識を覆しています。

 

水氣道は、経験や技術を積み重ねることによって、

年齢差、性差、体力差、気力差などの個体間のハンディを払いのけてくれます。

 

 

 

さて、水氣道の稽古中に生じる、陸上での有酸素運動より起こりやすい症状として

局所の冷えや全身の寒気、しびれなどは代表的です。

そこではまず、息苦しさの有無を確かめましょう。

 

突然、息苦しくなり、だんだん息がしにくくなるにつれて、

手足や唇がしびれだし、頭がフラフラするようであれば過呼吸(過換気症候群)でしょう。

ふだん浅い呼吸をしている方の場合は金澤克彦さんがリーダーを務める水氣道の理氣航法で

過呼吸症状が現れやすいことにご注意ください。

 

この場合、呼吸困難の自覚がないまま息が荒くなるだけのこともあります。

たとえ死ぬほど激しい発作が現れても必ず回復します。

しっかりと水氣道の稽古を続け鍛錬しけば過呼吸は起こりにくくなるでしょう。

 

 

 

これに対して、息苦しさを伴わない、冷えや寒気を伴う指のしびれは、

末梢(心臓から離れた身体の各部)の循環障害を考えます。

 

水氣道は水温・熱伝導、水圧や浮力などの影響で体内の水分のバランスが変化し、利尿作用が生じます。

したがって、稽古により脱水しやすくなるので、稽古前はカフェインの少ない暖かい水分摂取をしつつ

排尿を済ませておくことがお勧めです。

 

また稽古中に少しでも尿意を感じたら、一旦、早めにプールを上がり、

排尿を済ませておくことも必要です。

排尿を我慢していると交感神経が緊張し冷えを強化してしまうからです。

 

 

 

 

水氣道の親水航法(摺り足、なんば、そぞろ歩き)や準備体操(イキイキ体操)がしっかり行い、

また筋肉量が増え、筋力がついてくると、寒気やしびれは起こりにくくなります。

 

 

K.Tさん。69歳女性のエピソード。

 

最近のKさんは、急ぎの時には走れる位、メキメキと体力がつき後輩のサポートもしてくださっています。

 

さて先日、水氣道の稽古に通う途中の地下鉄の階段でのこと。若い男性が必死な形相で猛然と駆け昇ってきました。

 

Kさんはうっかり左側を降りようとしていたので、衝突寸前となりビックリして大きな悲鳴を上げました。

 

幸い無意識に即座に右側に身をかわし転倒事故を免れることができました。

 

ご本人は九死に一生を得た思いだったようです。

 

ご本人の反省点は、うっかりせずに右側通行を守ること。

 

そして、急ぐときには、あせって小走りにせず、むしろゆっくりと歩幅をとって歩くようにすること。

 

とっさに体が俊敏に動けたことは、日ごろの水氣道の訓練の賜物であると、つくづく語ってくださいました。

 

水中での有酸素運動である水氣道はパワーやスタミナばかりでなく、

とっさの身体のバランスの崩れを回復させる平衡感覚をもトレーニングしていることが大切なのです。

日本水氣道協会は、日ごろ水氣道の支える重要な技法の確立により体系整備につとめています。


理氣航法、調血航法などを生み出し、現在も発展中です。


この成果を受けて新しい技法の担い手が必要な段階になりました。


そこで、免疫力を強化して防衛体力を充実させるための‟活水航法”を習得し、
水氣道活水航法の先駆的指導者たらんとする人材を求めています。


水氣道の幹部とは有段者を指しますが、特別幹部候補生に選ばれた会員は、
創始監督者から直接に“活水航法”の技法を伝授され、
将来は支援員以上を目標にしていただくことになります。


応募資格は、おおむね週二回以上の稽古に参加している訓練生
(初等訓練生、水氣道6級)以上のランクの会員で上位対番の推薦を受けた方です。