厚労省も努力はしている!しかし、その方向性は如何?

 

定期の予防接種率を向上させるのは、果たして行政の側のみの責任でしょうか。

行政が推奨しているにもかかわらず国民が動かないのだとすれば、理由はいくつか考えられます。

第一に接種に要するコストです。

第二に行政や医療機関に対する信用です。

第三に無知に基づく自己過信です。コスト要因が大きいと考えるのは、かつては自己負担がゼロであったものが突然有償となれば当然に生じる意識ではないかと思います。

そして、国民皆保険が当然のわが国では、国民の権利意識が一方的に肥大して、自分たちが受けている医療の原価(諸々の意味で)意識が薄弱だからです。

これは、第二の要因にも繋がってきます。国民の心理としては、かなり思いきったサービスの向上があっても特別な感動をもたらしにくいのに対して、既得権がわずかにでも狭められると、猛然と不満を発する傾向になりがちだからです。

第三はスマホ社会の弊害です。部分的な情報、それも自分の先入観に合致する些末な情報を過大評価・拡張解釈して自己判断はまだしも自己診断して譲らない病人が増えていることも嘆かわしいことです。

ここで、なぜ病人という言葉を使うかというと、病人と患者とを明確に区別する必要があるからです。少なくとも、杉並国際クリニックに一年以上通院されている方は患者ではあっても、ただの病人ではありません。初診の患者さんの中には、ただの病人ということは今でも避けられない現実です。

 

 

第三 予防接種に関する施策の総合的かつ計画的な推進に係る目標
に関する事項  

 

一 基本的考え方
 

国は、予防接種の効果的な推進のため、予防接種の現状及び課題について、予防接種に関わる多くの関係者と共通認識を持った上で、科学的根拠に基づいて目標を設定するとともに、国民及び関係者に対してその目標及び達成状況について周知する。
 

これらの方針に基づき、いわゆる「ワクチン・ギャップ」の解消、定期の予防接種の接種率の向上、新たなワクチンの開発並びに普及啓発及び広報活動の充実を当面の目標とする。
 

なお、本計画は、今後の状況変化等に的確に対応する必要があることから、法第三条第三項に基づき、少なくとも五年ごとに再検討を加え、必要があると認めるときは、これを変更するものである。ただし、予防接種施策の実施状況並びにその効果、意義及び成果については、工程表を策定した上で分科会等の場で一年ごとにPDCAサイクル (計画・実行・評価・改善) による定期的な検証を行い、当該検証の結果を踏まえ必要があると認めるときは、五年を待つことなく本計画を見直すよう努めることとする。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

厚労省と民間の役割分担が必要だと思います。

国民が厚労省の勧告に耳を傾け、指導に応じるようにするためには、勤勉な努力によってこの国を支えている国民や医療機関をだまし討ちにしないことが前提です。

「国民や保健所が勘違いしていた」などという破廉恥な大臣がトップに座っている間は、誰も素直に厚労省の指針に従おうとはしないのではないかと思われます。

 

<明日へ続く>

 

その1はこちら

 

取材報道<NHK特設サイト 新型コロナウイルス>から学ぶ5症例の研究

 

症例が増え8症例目に入ります。

 

新型コロナウイルスに感染したとき、どんな事態に直面するのか。感染した人や家族の話を通して、その一端を知るため、NHKが行ったインタビューの内容をできるかぎり詳細にお伝えします。

 

以下は、取材記事を下敷きとし、加筆や編集部分は赤もしくは緑文字として区別しました。


症例8:感染した20代女性「検査を拡げてほしい」(その2)

 

5月9日、13日取材 社会部 山屋智香子

 

若者にも新型コロナウイルスの感染者が広がる中、「なかなか検査を受けられない」という声が相次いでいます。4月に感染が確認された20代の女性も、もっと検査の対象を広げてほしいと話しています。

 

症例8(その2)

第2節:検査がなかなか受けられない

新型コロナウイルスへの感染を疑った女性は、出勤せずにすぐに自宅に戻った。

 


帰国者接触者相談センターのほうに最初電話をしたんですが、渡航歴も濃厚接触者でもなかったので、そこでは特に取り扱ってもらえず(註1)、保健所のほうに電話しました。保健所に相談したんですけど、発熱もおさまってて嗅覚と味覚の異常だけなので、「検査できません、経過観察で(註2)」ってなってしまって。

註1)

帰国者接触者相談センターの対応については、時期によって変化していますが、国民にとっては分かりにくいことこの上ないものでした。しかも、厚生労働大臣である加藤氏は後出しジャンケンのような「国民と保健所が誤解している」などというトンデモ発言をしても解任されないという理解不能な政権に対して、お手上げ状態です。ただし、ある意味において、末端の公務員も国民と同様に大きな負担を犠牲を強いられていたことは理解しておくべきかと思われます。

(註2)

公的機関との対応をするときには、必ず相手の官職名と氏名を確認しておくことが賢明です。公務員は、個人として名指しで責任を負わされることに対してすこぶる敏感です。匿名の一職員としての対応と、個人が特定される形での対応が全く異なるものである場合は少なくありません。この場合は、PCR検査を受ける必要性が高いケースであるにもかかわらず、どのような理由で「検査できません」なのかが不明です。また明らかにリスクが高い相談者に対して「経過観察」を行政が指示したとしたら大問題ですが、日本国民は従順でおとなしいことが災いしていると思われます。日本人は二重の不利益を受けています。まずは、日本国民として行政の不作為の犠牲になっているということ、そして日本政府が国際社会において、極めて卑屈で拙劣な対応しかできないために、国益(結局は国民の税金)が大いに損なわれたままでいるという現実があることです。


私このまま仕事に行っていいのかな、どうしたらいいんだろうっていう…。
ただ、保健所から教えてもらったこととしては、「近隣のかかりつけ医からPCR検査ができる病院を紹介してもらうしか、今のところ(検査を)受けられそうな方法はないと思います」っていうアドバイス的なものをいただいたので、かかりつけ医(註3)に電話して、「どうしたらいいですか」って相談したら「来てください」ってことで行ったんですよ。


そこの病院もちゃんと管理をされていたので、まず入り口でインターホンを押して一般の人とは違う入り口から病院の中に入って完全な隔離をする形で。


レントゲンとってコロナの症状はなかった(註4)んですけど、嗅覚と味覚の異常があるのでってことで、検査をできる病院に紹介状書いてもらって検査できるところに直接行ったって感じですね。「仕事もあるので検査してもらわないと大変です」って、かかりつけ医にけっこう言ったので、それで紹介してもらえました。


(註3)かかりつけ医
結局、厚生労働省-保健所等が独占的に実施してきたPCR検査は、相談者の診断や治療に役立てる臨床目的ではなく、行政的判断をするための指標を得るための公衆衛生行政目的であったわけです。全国の「かかりつけ医」は、本来果たすべき役割や機能を発揮するための手段が事実上、国家によって奪われてしまっていたということを改めて認識していただきたいところです。「医療崩壊」を防ぐどころか、「かかりつけ医」の経営基盤を壊滅的なまでに破壊する結果を招いてしまいました。コロナ・パンデミックを奇貨として、一挙に開業医潰しを謀ったものと分析している方もいるくらいです。また国民生活と直接の接点がある厚生労働省よりも、むしろ国民不在の財務省あたりが黒幕かもしれないという説得力のある見方もあります。

(註4)レントゲンとってコロナの症状…
症状とはあくまでも患者さんの心身に直接発生するものなので、レントゲン検査での異常は「異常所見」あるいは、この場合は「新型コロナ肺炎を疑うべき積極的な所見はない」ということになります。逆にレントゲン検査で新型コロナウイルス肺炎を疑う所見とは、両側もしくは片側の間質性肺炎を疑わせるような曇りガラス様陰影などが報告されています。しかし、こうした所見が現れるのはかなり肺炎が進行してからでないと明らかにならないことが多く、CTスキャンがより早期の段階での肺炎の発見に有効であるようです。


嗅覚と味覚の異常に気付いたのが7時ごろだったんですよ、朝の。そこから検査できたのが夕方4時ぐらいで。検査をしてから家に帰って、検査結果が出るまでは自宅でって形で、結果は3日後ぐらいに出ました。陽性でした。

 

No.1はこちら


Собянин допустил продление ограничений вплоть до разработки вакцины от COVID-19

ソバニンは、COVID-19に対するワクチンの開発まで制限を延長することを許可した。

 

Но он заявил о необходимости возвращаться к нормальной жизни

しかし、彼は元に戻し始める必要があった。

28 мая 16:43
• Юрий Литвиненко,
• Светлана Бочарова
• / Ведомости

5月28日 16:43

- ユーリイ・リトビネンコ

- スベトラーナ・ボカロワ

- / Vedomosti

 

 

РИА Новости

Режим санитарных ограничений в Москве, введенных из-за распространения коронавируса, может действовать вплоть до тех пор, пока не будет получена вакцина от COVID-19, допустил мэр Сергей Собянин во время интервью на «России-24». При этом он выступил за постепенное возвращение города к нормальному образу жизни – при условии, что надо соблюдать «элементарные требования».

コロナウイルス拡散対策のために課せられたモスクワの衛生制限体制は、COVID-19のワクチンが得られるまで実施されたままになるかもしれない、と市長セルゲイ・ソビャーニンは「ロシア-24」とのインタビューで見解を述べた。このように彼は「初歩的条件」を守ることが必要であることを前庭として、都市を徐々に通常の生活様式に戻すために行動してきた -

 

«Поймем, что мы прошли эту ситуацию, – снимем все эти ограничения», – объяснил Собянин и назвал эти ограничения «режимом самосохранения». Он добавил, что «это же не означает, что мы должны взаперти все время жить». С соблюдением требований, «которые вообще во многих странах являются аксиомой», можно будет ходить в магазины, гулять и общаться друг с другом.

「我々はこのような状況を通過したことを理解するだろう - 我々は、これらのすべての制限を解除する」 -これらの制限は 「自己保存モード」と呼ばれるとソビャーニンは説明した。また、「ずっと監禁されているわけではない」と付け加えた。多くの国では全く公理になっている」という要件を満たせば、商店に行ったり、散歩したり、コミュニケーションを取ることができるようになる。

 

Кардинальные решения по снятию ограничений привели бы к массовому скоплению людей на улицах, сказал Собянин. «Вопрос даже не в том, что мы разрешаем, а самое сложное в том, чтобы обратно не пришлось закрывать», – сказал он. Так он обосновал сохранение пропускного режима и необходимость разрешить прогулки в Москве по графикам. Масочный режим в Москве стоило усилить, так как «столкнуться лицом к лицу в парке, сквере, на улице – избежать этого не удастся», сказал мэр.

主要な制限解除を決定すれば、街頭に大勢の人が集まることになる、とソビャーニン氏は述べている。「問題の所在は、何を許可するかということでさえなく、一番難しいのは元のように閉鎖する必要はないということだ 」と。だから市長は、一定時間内で処理する方式とモスクワでのいつも通りの散歩を許可する必要性を保つことを基本としている。」とし、「公園や路上で、顔を合わせないようにすることはできないだろうからマスク規制を増やすべきだった」と述べた。

 

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Сергей СобянинМэр Москвы

セルゲイ・ソビャーニン モスクワ市長

 

Вот представьте себе: во дворе встретились несколько мамаш с детьми. Вот они встанут в кружок и начнут обмениваться новостями [...] И вот не так, как мы стоим на расстоянии двух метров, а вот просто вплотную – там дети, это же невозможно. И без масок!

想像してみてください:数人のママと子供たちが庭で出会った。そこでは、彼らは円に立ち上がって、近況の情報交換を始めます[...]そして、彼女たちは2メートルの距離を保って立つという方法をとろうにも、ちょうど近くに – マスクなしの子供たちがいるので、それは不可能です。

 

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Всемирной организации здравоохранения (ВОЗ) известны 125 потенциальных вакцин от коронавируса, находящихся в разработке, 10 из них проходят клинические испытания, указано в проекте плана организации. Россия передала ВОЗ шесть вакцин-кандидатов, передает «РИА Новости» слова представителя ВОЗ в России Мелиты Вуйнович. Ранее научный центр вирусологии и биотехнологии Роспотребнадзора «Вектор» в Новосибирской области сообщал о планах начать испытания своей вакцины на людях в начале июня.

世界保健機関(WHO)は、開発中の125の潜在的なコロナウイルスワクチンを把握しています。そのうちの10は組織の草案計画で示された臨床試験中です。ロシアがWHOに6種類の候補ワクチンを引き渡したと«RIA Novosti»が報じている、ロシアのWHO代表メリタ・ブイノビッチ氏。これに先立ち、ノボシビルスク地域のウイルス学とバイオテクノロジーの "ベクター "(註1)科学センターは、6月上旬にヒトでのワクチン試験開始の計画を報告した。

 

註1:

べクター(Вектор):別名、ロシア国立ウイルス学・生物工学研究センター。ノボシビルスクの都市型集落コルトソボにあるウイルス学・生物工学を研究する研究所。冷戦中は生物兵器の開発拠点として知られていた。

 

Коронавирус в Москве к 28 мая был обнаружен у 173 497 человек, за последние сутки врачи выявили 2054 новых случая, сообщает федеральный оперативный штаб. Лечение от COVID-19 продолжают почти 100 000 человек. Всего в России выявлено 379 051 случаев заражения.

5 月 28 日までにモスクワでは17 万 3,497 人にコロナウイルスが検出された。最終日には、連邦運用本部によると医師は、2054 の新しいケースを識別している。10万人近くの人びとにCOVID-19の治療を続けている。ロシアでは合計37万9,051例の感染が確認されている。

 

 

厚労省の告白・反省文?


厚労省の「予防接種に関する基本的な計画」は国民の方を全く見ようとはしない財務省と比較するならば、大分謙虚な書きぶりです。ただし、したたかな計算の上で、先に謝ってしまった方が勝ち、という姿勢も透けて見えてきそうです。

厚労省が公にほのめかしているように、国民の民度、というのも重要な因子であることは間違いありません。

救急より、計画的治療、それより予防、介護より介護予防、このように予防によりいっそう心掛けることができる国民が多ければ民度が高い、といえるでしょう。

国民の民度が高いほど予防接種に対して積極的な動きがでてくるのではないかと思います。

 

民度が低いと保険が効かない予防接種を拒否し、病気が重篤になれば高額医療費休符の対象となるので、それを待っているだけだとしたら、言葉が過ぎるかもしれませんが、愚民です。

かつて無償であったインフルエンザの定期接種を有償とした厚労省は、愚民を増やすことに一役買ったともいえます。

勤勉に健康管理する者の経済的負担を増し、怠惰で愚かな国民を結果的に増やしてしまうような政策そこが、まさに愚策中の愚策なのではないでしょうか。

 

さて、予防接種とは、ワクチンと呼ばれる薬液を予防の目的で摂取する医療行為全般を指します。

ワクチンには、

(弱毒化した)生きた病原体を用いる生ワクチン、

感染活動性を失わせた(失活した)病原体を用いる不活化ワクチンまたは死菌ワクチン、

細菌が生産する毒素を無毒化したトキソイドなどがあります。

多くのワクチンは不活化ワクチンです。

 

ワクチンは予防目的であって、治療薬ではありません。

この常識がなかなか理解されていないことがあります。たとえば、新型コロナワクチンに罹っていない人にとっては、それに対するワクチンの接種は当然、意味があります。

しかし、すでに罹っている人や罹って間も無い人には無効であるどころか有害となる場合もあります。

 

多くの患者さんが体調を崩して医療機関を受診した場合に、発見される病気は一つとは限りません。

丹念にチェックするならば多くの診断名が付けられることは普通のことです。

『症状が無ければ健康、診断されるまでは病気ではない』こういう考え方は、漫才や落語だったら笑えるのですが(なぜなら、語り手は悟っているから)、本気でそう考えている方々のなんと多いことでしょうか。

 

厚生労働省のホームページから

 

予防接種に関する基本的な計画

 

その後、約二十年にわたり、かつては水痘ワクチン及び百日せきワクチンの開発等、世界を牽引していた国内のワクチンの開発が停滞するとともに、定期の予防接種の対象疾病の追加がほとんど行われない状態が続き、その結果、世界保健機関が推奨しているワクチンの一部が法の対象となっておらず、他の先進諸国と比べて公的に接種するワクチンの数が少ない等、いわゆる「ワクチン・ギャップ」が生じてきた。
 

本計画は、このような予防接種行政の歴史を十分に踏まえつつ、予防接種に関する施策の総合的かつ計画的な推進を図るための基本的な計画として、今後の予防接種に関する中長期的なビジョンを示すものである。

 

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新型コロナの波が再来したときに、百日咳に罹ってしまうと、かなり生活の質が落ちてしまいます。

世間の目は厳しいものがあります。それが良いとか悪いとかを論じてもはじまりません。その現実は容易に改まらないからです。

また、何かと不自由な環境の中で、帯状疱疹を起こしてしまうと、痛みが倍増どころではありません。賢明な方はどう対処するでしょうか。

そのような方は予めワクチンを接種して、平然としていつも通りの日常を送ることができるものなのです。

杉並国際クリニックにおいては、帯状疱疹予防ワクチンの接種に関しては、意識の高い患者さんからの要望に応じて接種してきましたが、今後は常時、施行できる体制を整えたいと考えています。

また百日咳やジフテリアは単独に摂取するよりも破傷風を含めた3種混合ワクチンを導入したいと考えます。

地球環境の変化や地震・津波・水害などの自然災害の多発さらには疫病の流行に伴い被災者として破傷風に罹患する可能性が高まっているので合理的な選択肢だと思います。

 

百日咳、ジフテリア、破傷風

〇 沈降精百日咳・ジフテリア・破傷風混合
(不活化)ワクチン(DPT:トリビック®)

対象:一般の任意接種者

接種回数3回

初回免疫後3~8週間隔で3回、追加免疫は初回免疫後6カ月以上経過後

 

 

帯状疱疹

種類:① 生ワクチン ② 不活化ワクチン(持続効果が長い)

〇 乾燥弱毒生水痘ワクチン(ビケン®)

対象:50歳以上の成人


取材報道<NHK特設サイト 新型コロナウイルス>から学ぶ5症例の研究

 

症例が増え8症例目に入ります。

新型コロナウイルスに感染したとき、どんな事態に直面するのか。感染した人や家族の話を通して、その一端を知るため、NHKが行ったインタビューの内容をできるかぎり詳細にお伝えします。

以下は、取材記事を下敷きとし、加筆や編集部分は赤もしくは緑文字として区別しました。

症例8:感染した20代女性「検査を拡げてほしい」(その1)

5月9日、13日取材 社会部 山屋智香子

若者にも新型コロナウイルスの感染者が広がる中、「なかなか検査を受けられない」という声が相次いでいます。4月に感染が確認された20代の女性も、もっと検査の対象を広げてほしいと話しています。

第1節:熱はすぐ下がった 数日後さらなる異変が

神奈川県に住む会社員の女性。最初に症状が出たのは4月1日水曜日だった
夜中に発熱(註1)したので次の日に近隣のかかりつけ医に行ったんですけど、コロナの症状が特になく(註2)発熱だけだったので、インフルエンザを疑われてインフルの検査(註3)をしたんですけど、陰性で。おうちに帰ってそのまま経過観察ってなって、熱はその後すぐ下がったんですね。肺炎も呼吸器症状も特になく本当に発熱だけだったので、ふつうのかぜかなって思ってたんですよ。


(註1)夜中に発熱:

夜間に限らず、休日等ですぐに医療機関を受診することが難しいケースは日常茶飯です。今後も新型コロナ感染症が警戒されている間は、夜間・休日対策が重要です。翌日受診する前に自宅でも直ちに実施できるセルフ・メディケーションが必要となってくることでしょう。ここで体温の記載がありませんが、まず検温が大切です。体温計を持っていない方は意外に多いものです。自宅に体温計を確保しておいてください。予めご自分の平熱を知っておくことも大切です。特に低体温の方は要注意です。発熱に気づきにくいだけではなく、例えば平熱が36.0℃程度の方の体温が37.5℃になっていたら、すでに微熱の域を超えていると判断すべきでしょう。杉並国際クリニック推奨のセルフ・メディケーションを励行されている方でしたら、毎日『玉弊風散』を内服されているので、発熱の段階で『地竜』を追加内服されたことでしょう。


(註2)コロナの症状が特になく:

「コロナの症状」とはいったい何でしょうか。4月に感染が確認されたとのことですから、発熱時にはすでに「コロナ」の情報を得ていらしたのではないかと思います。しかし、<「コロナ」には特徴的な初期症状はない>という知識こそが重要であって、いつもと違った体調の変化があった最初の時点で「コロナ」を警戒しておくということが大切な知恵になります。


(註3)インフルの検査:

インフルの検査はかなり普及していてスタンダードになってきています。そこでインフルの迅速検査は全く無意味とまではいいませんが、問題点もいくつかあります。それは、

1)保険で迅速に検査できるなら、自費で予防ワクチンをすることを控える若者が増えていること、これがインフルエンザ流行の一因になっている可能性があること

2)この検査の精度は一般に公表されているほど確かなものではないこと、

3)検査の結果が陰性である場合はむしろ「コロナ」をより疑うべきなのにもかかわらず、患者ばかりか医師まで警戒を緩めてしまいリスクを高めること、

4)検査の結果が陽性の場合に、ゾフルーザ®という単回投与のみの抗インフルエンザ薬を処方されるとむしろ最悪です。この薬の耐性ウイルスの発生が問題になっています。効かないこともあります。それどころか、1回内服したことで良しとして、十分な養生をしないまま、本人も気が付かないうちに周囲にウイルスを拡散させ続けるというリスクがあること、

5)この検査を実施するにあたって担当医は「コロナ患者と同等の注意を払うべきなのですが、現場では必ずしも徹底しにくく、院内感染を広げてしまいかねないこと、などを挙げることができるでしょう。
当クリニックでは、コロナ以前からインフル検査を実施しない方針を頑なに貫き、臨床判断のみで早期治療介入をしてきましたが、大正解でした。やっと、最近になって、いずれの医療機関でも検査を控えるようになってきています。以前、当クリニックの方針に対して「不勉強だ、時代遅れだ」とあからさまに私を非難していた患者さん達は、今頃どのように過ごされていることでしょうか。コロナ・パンデミックを機会に学習してくださっていれば、と願わずにはいられません。

 

仕事を休んで自宅待機をしたが、週明け月曜日、特に症状はなかった
インフルの症状(註4)もなかったので解熱してから2日たっていたし、お仕事行こうと思って。電車に乗ったら気分が悪くなったので、駅で降りてトイレに行ったら、トイレのにおいがしなく(註5)て。持ってた飲み物を飲んでも味がしなく(註6)て、これはまずいなと思って。どうしようって気持ちでした。急に嗅覚と味覚がなくなってしまったので。徐々にではなく。


(註4)インフルの症状:

「コロナの症状」とか、「インフルの症状」と言った言葉に振り回されないことが大切です。スマホ世代にありがちな思い込みと決めつけは命とりになることがあります。コロナも、インフルも「初期においては非特異的症状といって特徴的な症状に乏しい」ということだけをしっかりと受け止めて警戒をおこたらないでいただくことがとても大切です。


(註5)匂いがしない:

嗅覚障害です。これは、必発ではありませんが「コロナ」に特徴的な症状です。この時点で「コロナ」を強く疑ってよいでしょう。嗅覚を司っているのは第1脳神経です。左右12対ある脳神経は解剖学的には末梢神経に分類されていますが、第1脳神経(嗅神経)は第2脳神経(視神経)とともに実質的には中枢神経としての性質をもっています。つまり、「コロナ」は脳を直撃する可能性があるウイルスであるということになります。


(註6)味がしない:

味覚障害です。味覚は嗅覚の助けが大きい感覚であるため、嗅覚障害が発生すると味覚障害を伴いやすくなります。

 

<明日へ続く>

No.1はこちら

 

武肺疫苗競賽》疫苗難研發
醫界建議致力發展快篩、藥物
2020-05-28 05:30

武漢肺炎ワクチン競争の中での開発》ワクチンの開発困難 

医学会はスクリーニング検査法や薬剤の開発に向けて推進することを提案
2020-05-28 05:30


新光醫院副院長、高醫大公衛系兼任助理教授洪子仁表示,疫苗雖很重要,但很難短時間就製造出安全且有效的疫苗;快篩研發會較快且準,快速篩出感染者也可大幅降低風險,加上全球致力於藥物研發,治療方法應會有突破,因此快篩與藥物會較容易。

新光病院副院長。高医大公衆衛生学科の助教授である洪子仁氏は、次のように述べる。ワクチンは大切だが安全で効果的なワクチンを短期間で作るのは困難である。迅速な審査によって、より早く、より正確な審査が可能になる。また、感染者を迅速にスクリーニングすることで、リスクを大幅に軽減することができる。

医薬品開発への世界的なコミットメントを加えることによって治療方法には突破口があるはずだ。だから、すぐに審査を受けて薬物とする方が容易である。

 

武漢肺炎不一定會流感化

武漢肺炎は必ずしもインフルエンザのようになるわけではない

 

洪子仁指出,新興傳染病發展進程,一開始的未知階段最令人擔心,所幸台灣免於在這階段疫情大爆發,如今全球有五百多萬人確診,各國陸續發展出防範、治療策略,即使未來疫情再來,政府、醫院、民眾都已戰備就位,不必過度擔心。

洪子仁は指摘した。新興感染症蔓延の進展。未知の段階では最初のうちが最も不安である。幸いなことに、台湾では現段階で大流行を免れ、世界では現在、500万人以上の人の診断が確認されている。各国とも予防措置や治療戦略の発展が続いている。今後再び流行が訪れたとしても、政府も、病院も、国民も準備はできている。あまり心配する必要はない。

 

醫院副院長、感染科醫師邱政洵也認為,武漢肺炎是新病毒,要成功研發疫苗不容易,加上還需驗證保護力效果,通常要在大流行狀況下,於一群健康的人身上施打再觀察是否有效,台灣確診個案數少,長期保護力恐仍要等到再次出現較大疫情時,才有辦法確認。

林口長庚病院副院長。感染症専門医の邱政洵(ヤウ・チンシュン)氏も、次のように述べる。武漢肺炎は新型ウイルスである。ワクチン開発に成功するのは簡単ではない。そのうえ防御力効果を検証する必要がある。

普段は大流行の状況下で、健康な人たちに適用することが効果的かどうかを確認するための台湾での確定症例数は少ない。

長期的な免疫効果は、別の大流行が現れるまで待たなければならないかもしれない。その時になって初めて確認することができる。

 

不過,對於外界擔心武漢肺炎秋冬再來,甚至會流感化而每年來一次,邱政洵則提到,流感會有季節性因素主因禽鳥類遷徙循環所致,加上流感中間宿主像是禽類、豬與人類較接近,容易有流行狀況,冠狀病毒特性不同,中間宿主是蝙蝠等與人類較有距離的動物,只要避免接觸、避免傳播就停了,像嚴重急性呼吸道症候群(SARS)已消失多年,武漢肺炎不一定會流感化。

しかし、秋冬の武漢肺炎の再来を心配される方へ。年に一度のことでもある。邱政洵(ヤウ・チンシュン)氏は次のように述べている。

インフルエンザは主に鳥類の移動サイクルにより季節性要素を持っている。それに、インフルエンザの中間宿主は鳥類である。豚は人間に接近している。疫病状況になりやすい。コロナウイルスには様々な特徴がある。中間宿主はコウモリなどの動物で、ヒトとの類似性の距離が離れています。

接触を避けるのみである。拡散しないようにして止めるべきだ。重症急性呼吸器症候群(SADS)は何年も前から姿を消している。武漢肺炎は必ずしもインフルエンザのようになるわけではない。

 

中央疫情指揮中心發言人莊人祥也坦言,疫苗可降低民眾就診需求、慢性病等患者感染後併發重症風險,只是研發確實不容易,即使成功開發,能否安全又有效、能否大量接種,都是問題,要透過接種疫苗達到族群免疫力,至少要好幾年時間。衛福部則強調,若真的成功出現安全又有效的疫苗,公費接種會是方向。

中央伝染病指令センターの広報担当者である荘仁祥氏も率直に語った。

ワクチンは医療の必要性を減らし、必要な人を減らすことができる。

慢性疾患患者の感染後の重篤な合併症のリスクなど研究開発が容易ではないというだけのことである。

仮に開発が成功したとしても安全で効果があるかどうか、集団接種の可能性などの全てが問題となる。ワクチン接種による地域免疫を実現すると厚生省は強調した。安全で効果的なワクチンが出れば公費で接種するのが先決であろう。

まずは、既存の感染症予防から

 

新型コロナウイルスに対して、有効なワクチンの開発が期待されています。しかし、これまで国も国民も既存の感染症に対する予防接種に対して、どれほど注意と関心を払っていたでしょうか。今年になって不誠実な事務局長テドロス氏のために急激に信用が失墜してしまったWHOではありますが、そのWHOが推奨する施策がなされていないことは「ワクチン・ギャップ」という言葉を通して厚生労働省も公に認めています。以下は厚労省のHPからの引用です。

 

予防接種に関する基本的な計画



昭和二十三年の予防接種法(昭和二十三年法律第六十八号。以下「法」という。)の制定以来、六十年以上が経過したが、この間、予防接種が、感染症の発生及びまん延の予防、公衆衛生水準の向上並びに国民の健康の保持に著しい効果を上げ、かつて人類にとって脅威であった天然痘の制圧や西太平洋地域におけるポリオの根絶等、人類に多大な貢献を果たしてきたことは、歴史的にも証明されているところである。
 

一方、平成の時代に入ってから、…(中略)…同時期に麻しん・おたふくかぜ・風しん混合(MMR)ワクチンのおたふくかぜ成分による無菌性髄膜炎の発生頻度等が社会的に大きな問題となり、国民の予防接種に対する懸念は解消されなかった。

・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

「国民の予防接種に対する懸念は解消されなかった」ことによって、ワクチン開発が遅れた、とでも言いたそうな文脈が気になるところです。たしかに、それも理由の一つではあると思いますが、ワクチン全般の開発の遅れの理由を説明することはできないと思います。

取材報道<NHK特設サイト 新型コロナウイルス>から学ぶ

 

症例が増え7症例目に入ります。

 

新型コロナウイルスに感染したとき、どんな事態に直面するのか。感染した人や家族の話を通して、その一端を知るため、NHKが行ったインタビューの内容をできるかぎり詳細にお伝えします。

 

以下は、取材記事を下敷きとし、加筆や編集部分は赤もしくは緑文字として区別しました。

症例7:母の死 親戚にさえ言えず(その6)

 

第7節:“コロナ後”の不安

母親の死後、女性が今、最も心配しているのは80代の父親のことだ。感染が確認され1か月入院。回復したため退院する見込みだが、入院中に体が弱ってしまった様子だという

 

退院になりますって言われて、今はとっても困っています。どう考えたって80代で1か月ベッドにいたら動けるわけはないので、その人をどうやって家で見ていくのか(註:課題1)


(父母どちらか)1人になった時にはいろいろ考えなきゃいけないっていうのは常々、姉と相談していたところなんで。私が腹をくくれるか、どこまで面倒みられるかっていう、今はその葛藤しかないですね。悲しみよりも、そっちの葛藤ですね。

 

変な言い方ですけど、亡くなってる人よりも生きてる人のこと考えなきゃって。みんなが健康になって出てくるわけではないですよね。

 

復帰してきた人たちを今度どうするか(註:課題2)。退院して来ましたっていう人たちを受け入れられるのか、うちの父みたいに寝たきりになってしまうかもしれない人たちを、ちゃんと受け入れてくれるのか。

 

復帰してきた人たちを社会はどういうふうにしてくれますか(註:課題3)っていうところも考えてもらいたいなってすごく思ってます。

 


コメント:

この最後の節では、誰もが取り組んでいかなければならない大切な課題が投げかけられています。

課題1は、当事者としてできることの範囲、

課題2は、社会の一員としての視点から、

課題3は、個人の努力では賄いきれないことは社会一般(ボランティア、地域共同体、自治体をはじめとする行政)に期待せざるをえないという立ち場からの問いかけのように思われます。

皆様は、どのようにお考えですか。

一人で考え込んでも容易に答えが出ない課題ではないかと思います。皆で話し合うべき課題であって、そうした機会を積極的に見出していくことが最初の課題なのかもしれません。

 

<この項終わり>

ポルトガルと「欧州半期」によってEUの構造を再認識する!No2

 

No.1はこちら

 

リスボンに本社を置くポルトガルのDiaríos de Noticías紙から

 

Dúvidas que vêm de longe
疑心暗鬼

 

Há cerca de um ano, num documento de trabalho de apoio à análise da comissão sobre os desequilíbrios macroeconómicos, a CE também criticava de forma frontal a falta de investimento na saúde pública, por um lado.

約1年前、欧州委員会のマクロ経済の不均衡に関する分析を支援する作業文書の中で、EC(註2)は公衆衛生への投資が不足していることも正面から批判している。

 

註2:

EC(葡:CE)はEUの三本柱の一つであり、欧州共同体と訳される。加盟国が自らの権限を放棄し、これをECに委譲している分野がある(なお、そうではない政策分野・案件もある)こうしたECの超国家性は、その他にも、ECはその機関や加盟国に対してだけではなく、EU市民や第三者に対しても権利・義務を与えることができる点に見出せる。一般の国際機関には、このような権限は与えられておらず、個人に権利・義務を賦与するのは、国家の権限である。加盟国はこの権限をECに委譲した考えることができる。

 

Mas, ao mesmo tempo que pede mais investimento, a CE diz que há problemas financeiros que devem ser acautelados. Nesse mesmo trabalho de fevereiro de 2019, os técnicos da Comissão referem que "a sustentabilidade financeira no curto prazo do sistema de saúde continua a ser preocupante" e que "embora as despesas de saúde em Portugal tenham sido inferiores à média da UE, o seu aumento no longo prazo deverá ser um dos maiores da UE".

しかし、ECはさらなる投資を求めると同時に、金融面での問題があるとしている。同じく2019年2月の作業では、欧州委員会の専門家は「健康システムの短期的な財政的持続可能性が依然として懸念されている」とし、「ポルトガルの健康支出はEU平均を下回っているが、長期的にはその増加はEU最大級のものになる可能性が高い」としている。

 

A CE também sublinhou nessa altura "a necessidade de investir no Serviço Nacional de Saúde continua a ser substancial, tendo em vista a construção de novos centros hospitalares, o reforço dos cuidados de saúde primários e a atualização dos equipamentos médicos" e que "subsistem desigualdades no acesso aos cuidados de saúde".

ECはまた、その際に「新しい病院センターの建設、プライマリ・ヘルスケアの強化、医療機器の革新を視野に入れた国民健康サービスへの投資の必要性は依然として相当高い」と強調し、「医療へのアクセスにおける不平等は依然として残っている」とした。

 

Centeno responderia a isto já em janeiro deste ano, dizendo, como referido, que o investimento no SNS cresceu 17% em 2019, "atingindo o máximo desde pelo menos 2012".

センテーノは、今年の1月にすでにこれに反応するだろう、言及したように、NHSへの投資は2019年に17%成長し、「少なくとも2012年以来最大に達した」と言った。

6月7日(日)

―声がある。対話がある。可能性がある。―

 

存在が見えない、よくわからない相手と、いつまでお付き合いしたら良いのか、
さっぱりわからない状況の中に私たちは生きています。
これは、とてもストレスフルな状況です。

 

私たちは、これまで、ウイルスをテロリストのような敵とみなし、外交交渉なしに、あたかも全面戦争のような構えで、いきなり戦いを挑んできました。しかも、ほとんど徒手空拳の状態で、見えない相手と必死に戦っているように見えます。ここで改めて考え直してみませんか?

 

私たちが戦っている相手である、その病原体は自らの意志をもつ生命体ではありません。

意志を持たず、生命体でもないにものとされています。

 

本当でしょうか?このことを考える前提として、意志と物質について考えてみます。
ところで地球上のあらゆる物体は、無機物か有機物かのいずれかに分類されます。
無機物とは水・空気・鉱物類およびこれらを原料として作った物質の総称です。
これに対して有機物とは「生物に由来する炭素原子」を含む物質の総称です。
つまり、炭素を含む物質でも生物に由来していなければ有機物ではないということです。

 

それでは、生物はそのいずれによって構成されているのでしょうか?
生物であるというためには有機物の存在は必須ですが、
酸素と水とかの無機質がなければ、
人間は生命活動を維持することはできません。
水氣道は、無機物のなかでも最も身近な水や空気を用いて、
私たちの心身の健康増進を続けています。
別の言い方をすれば、水氣道は最もシンプルなエクササイズの一つであり、
私たちの身一つで無機物世界と直接対話しているのです。

 

水氣道の活動を続ける中で得られた価値ある気づきは、
シンプルなものの中にこそ大きなエネルギーが潜んでいるということです。
それは未知なる相手との対話の可能性の扉を開き、
さらに困難を克服することができる可能性が宿しているということです。
一言いえば「神は微細に宿る」ということです。

 

私はこの発想から、身一つで成立する、最もシンプルな芸術として、声楽に目覚めたのです。
それが「聖楽院」構想の始まりなのでした。

 

緊急事態宣言の期間中、「聖楽院」の活動予定のほとんどをキャンセルせざるを得ませんでした。しかし、まったくすべての活動を停止させていたわけではありません。

 

新たにyoutube発信活動を始めました。

 

『藝術歌曲 小倉百人一首No2.トスティ50番(高声)で歌う』

 

に収録された5人の声楽家に、収録曲の中からそれぞれ1曲をチョイスしてyoutube
用に編集し配信できるようする、という計画です。