これからの「聖楽院」(くすし歌声・くすりの音色の原点)音楽する心の起源を探るNo1

6月7日(日)

―声がある。対話がある。可能性がある。―

 

存在が見えない、よくわからない相手と、いつまでお付き合いしたら良いのか、
さっぱりわからない状況の中に私たちは生きています。
これは、とてもストレスフルな状況です。

 

私たちは、これまで、ウイルスをテロリストのような敵とみなし、外交交渉なしに、あたかも全面戦争のような構えで、いきなり戦いを挑んできました。しかも、ほとんど徒手空拳の状態で、見えない相手と必死に戦っているように見えます。ここで改めて考え直してみませんか?

 

私たちが戦っている相手である、その病原体は自らの意志をもつ生命体ではありません。

意志を持たず、生命体でもないにものとされています。

 

本当でしょうか?このことを考える前提として、意志と物質について考えてみます。
ところで地球上のあらゆる物体は、無機物か有機物かのいずれかに分類されます。
無機物とは水・空気・鉱物類およびこれらを原料として作った物質の総称です。
これに対して有機物とは「生物に由来する炭素原子」を含む物質の総称です。
つまり、炭素を含む物質でも生物に由来していなければ有機物ではないということです。

 

それでは、生物はそのいずれによって構成されているのでしょうか?
生物であるというためには有機物の存在は必須ですが、
酸素と水とかの無機質がなければ、
人間は生命活動を維持することはできません。
水氣道は、無機物のなかでも最も身近な水や空気を用いて、
私たちの心身の健康増進を続けています。
別の言い方をすれば、水氣道は最もシンプルなエクササイズの一つであり、
私たちの身一つで無機物世界と直接対話しているのです。

 

水氣道の活動を続ける中で得られた価値ある気づきは、
シンプルなものの中にこそ大きなエネルギーが潜んでいるということです。
それは未知なる相手との対話の可能性の扉を開き、
さらに困難を克服することができる可能性が宿しているということです。
一言いえば「神は微細に宿る」ということです。

 

私はこの発想から、身一つで成立する、最もシンプルな芸術として、声楽に目覚めたのです。
それが「聖楽院」構想の始まりなのでした。

 

緊急事態宣言の期間中、「聖楽院」の活動予定のほとんどをキャンセルせざるを得ませんでした。しかし、まったくすべての活動を停止させていたわけではありません。

 

新たにyoutube発信活動を始めました。

 

『藝術歌曲 小倉百人一首No2.トスティ50番(高声)で歌う』

 

に収録された5人の声楽家に、収録曲の中からそれぞれ1曲をチョイスしてyoutube
用に編集し配信できるようする、という計画です。