令和二年度の日本医学会所属各分科会の開催延期の動きから見えてきたこと

 

4月1日から「東京都受動禁煙防止条例」・「改正健康増進法」が全面施行され、決められた場所以外では、喫煙できなくなりました。

 

さて、私が関与する医学の各学会の開催の延期の連絡が続いているため、今後の学会出張に伴う休診日の変更の見通しをつけることは難しいことを御報告いたします。

 

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大により、首都圏においても外出の自粛要請が発表されたばかりですが、4月10日に開催予定の日本内科学会の動きを注目しておりました。

 

すると本日になって、杉並国際クリニックに、日本内科学会から一葉の葉書が届きました。

 

第117回日本内科学会 講演会の開催延期について
と題したものです。

 

4月10日(金)~12日(日)の開催予定が、8月7日(金)~9日(日)への延期はすでに決定しておりましたが、一抹の不安がありました。

その一つは、優秀であるはずの日本内科会が、来年であればいざしらず、今年の8月開催という決定を、本当に妥当なものと判断した結果なのか、という大きな疑問が残ったからです。それに付随して以下の懸念材料がありました。

 

まず第1点は、新型コロナ感染の広がりの中で、その中核となる内科医、それも一定レベル以上の医師が全国の医療現場を離れることは、どのようなことを意味するか、ということ

 

第2点は、内科学会総会で多くの内科医が感染してしまうことのリスクおよびその後の医療供給の主戦力を損なってしまった場合にもたらされる医療危機

 

しかしながら、学会の方針は、講演会についてはLIVE視聴配信(事前登録制)等での参加方法を採択したとのことでした。

 

これは新型コロナウイルス感染症の収束は、当面の間、見込めないということ、いくら優秀な内科医が束になっても、医学の素人である大衆と何ら変わることのないウイルス弱者に過ぎないという事実に改めて直面せざるを得ません。

 

ウイルスによる猛攻に対して、素手で立ち向かわざるを得ないのが現状の内科医の実像だということを意味します。

 

そこで、私個人の基本的方針として、今年度は都外の地方での学会出席は可能な限り制限していくことにしました。

 

さて、オリンピック2020の開催予定日が来年の7月24日に延期されました。

そのあと、今年6月に開催される予定であった仙台でのある学会が、来年の8月中旬に延期されました。この決定は3月31日になってなされました。

実は、この絶妙なタイミングでの一連の延期情報から、コロナ問題にまつわる課題の深刻さが、ある程度推測できるのではないかと思います。

 

以下は、私、飯嶋正広個人の推測に過ぎないことを予めお断りいたしておきます。

 

わが国のコロナ対策をリードしている学術的エキスパートの一大拠点は東北大学と東北医科薬科大学関係者です。そして来年8月中旬に延期した学会の事務局は福島県立医科大学です。学会会場が仙台国際センターということもあり、両者間では事前に密接な情報のやりとりがなされていないと考えるのは不合理です。

 

この事実関係から、来年8月にコロナウイルスの国内での流行が収束するであろうと判断するのは早計だろうと私は推定しています。むしろ、収束する見込みが少ないために、オリンピック開催決定日より3週程後の期日に設定したとも考えられるからです。その背景としては、コロナ問題が解決せずに事実上2020年オリンピックが中止となった場合、当該学会開催の再度延期の決定の根拠が明確になるからです。残念ながら、この間の事情を学会事務局に問い合わせることはナンセンスであるので確認することは差し控えます。

 

そのように考えると、来年7月のオリンピック開催決定も掛け声だけに終わってしまう可能性があるものと推測することも可能だと思います。

 

以下、4月1日現在での私の学会出席の予定プランです。

赤い数字は休診日、緑の数字は診療日です。

 

4月:学会出席はありません。
 第64回日本リウマチ学会総会およびアニュアル・レクチャー
    ⇒8月に延期

 

5月:学会出席1件


 第85回日本温泉気候物理医学会(早大・井深大ホール)
 22日(金)・23日(土)・24日(日)/22日(金)は診療いたします。
    <温泉療法専門医>としての研修

 

6月:学会出席2件

 第71回日本東洋医学会(仙台国際センター)
⇒2021年8月13日~15日に延期
    <漢方専門医>としての研修

 

 第61回日本心身医学会(札幌コンベンションセンター)
26日(金)・27日(土)

<心療内科指導医・専門医>としての研修

 

 2020内科生涯教育セミナー(大阪)

28日(日)

 

7月:学会出席はありません。

 

8月:学会出席4件

 第64回日本リウマチ学会アニュアル・レクチャー・コース(京都国際会館)

3日(月)

<リウマチ専門医>としての研修

 

 第64回日本リウマチ学会総会(京都国際会館)

4日(火)~6日(木)

<リウマチ専門医>としての研修

 

 第117回日本内科学会(グランドプリンスH新高輪)

7日(金)・8日(土)・9日(日)ただし、LIVE配信

<認定内科医>としての研修

 

 第14回相模原臨床アレルギーセミナー(パシフィコ横浜)

21日(金)・22日(土)・23日(日)

<アレルギー専門医>としての研修

 

9月:学会出席1件

 第69回日本アレルギー学会(京都国際会館)

17日(木)・18日(金)・19日(土)・20(日)

<アレルギー専門医>としての研修

 

10月:学会出席1件

 第25回日本心療内科学会(仙台国際センター)

31日(土)

  <心療内科指導医・専門医>としての研修

 

11月:学会出席1件

 第25回日本心療内科学会(仙台国際センター)

1日(日)
<心療内科指導医・専門医>としての研修

 

2021年

1月:学会出席はありません。

 

2月:学会出席1件

 第54回日本痛風・尿酸核酸代謝学会

11日(木)・12日(金)

<認定痛風医>としての研修

 

3月:学会出席はありません。

 

2020年に引き続き欧州での国際学会出席は辞退することにいたしました。

 

8月:学会出席1件

2021年8月13日(金)~ 15日(日)

週間<外国語>旅行

去年の3月に一週間滞在したパリのホテルの名前は、何と偶然にもCorona Operaでした。

このホテルのフロントで手にした新聞が『ル・フィガロ』 (Le Figaro) でした。

これは、フランスの日刊紙。フランス国内では最も古い歴史を持つ1826年に発行された日刊紙です。

 

論調は中道右派、もしくは右派とされ、発行部数は約31.7万部(2015年)。フィガロという名前はカロン・ド・ボーマルシェの戯曲『フィガロの結婚』の登場人物です。プッチーニのオペラで有名です。

 

以下が先週の電子版の記事です。

 

Le confinement s’installe dans la durée, Macron s’entoure d’experts

封じ込めには長期間を要し、マクロンは専門家を周囲に集めている

 

Le chef de l’État s’entoure d’un nouveau comité de spécialistes pour renforcer la lutte contre l’épidémie de coronavirus

Head of state surrounds himself with a new committee of experts to strengthen the fight against the coronavirus epidemic

国家元首自らをコロナウイルス流行対策強化の新規専門家委員会に取り巻かせている

 

 

これに対して、ル・モンド(フランス語: Le Monde)は、フランスの新聞(夕刊紙)で、紙名は「世界」を意味します。

発行部数は約29万2054部(2015年)。 前身は《Le Temps》(時代報)。ユベール・ブーヴ=メリーが1944年12月19日に、当時のシャルル・ド・ゴール将軍の助力で創刊しました。

 

その報道姿勢は世界的に高く評価され、1995年12月19日に電子版の発行を開始しました。 ルモンドの編集方針はリベラル(中道左派)といわれてきましたが、今ではル・フィガロとの対比のためか穏健派とするのが一般的のようです。

 

 

以下が先週の電子版の記事です。

 

• SANTE

• CORONAVIRUS ET PANDEMIE DE COVID-19
La France face au coronavirus : un confinement jusqu’à la fin du mois d’avril préconisé par le conseil scientifique
Selon les derniers chiffres officiels, le Covid-19 a fait au moins 1 100 morts, dont 240 depuis lundi soir, en milieu hospitalier. Le conseil scientifique estime « indispensable de prolonger le confinement ».
Le Monde avec AFP Publié hier à 04h54, mis à jour hier à 22h11

 

健康欄

コロナウイルスとCovid-19の世界的流行

フランスはコロナウイルスに直面している:科学者委員会によれば封じ込めは四月末まで

最近の公式数値データによると、Covid-19は少なくとも1,100人以上を死亡させ、月曜日の夜から240人を病院で死亡させている。科学者委員会はこの事態を受けて「更なる封じ込めが不可欠」と考えている。

『ル・フィガロ』 (Le Figaro)がl’épidémie de coronavirus、他方『ル・モンド』(Le Monde)がpandémie de Covid-19と表記しているのが興味深く感じられます。

 

 

 

コロナの世界的流行のような情報であればリベラルな新聞が有用であることが多いようですが、政治や外交、軍事などが経済問題や環境問題に関わってくる場合には慎重にしています。

それは私は、個人的な信条としてはともかく、外国の政治的本音を知るには保守的な新聞の方が有用である場合が多いことを経験してきたからです。

 

今日リベラルという言葉は、民主主義という言葉以上に警戒しなければならないとさえ感じています。

どちらも理念先行型であり、しばしば事実を理念に摺り寄せて記事にしてしまう傾向が世界中に、それこそコロナのパンデミックのように蔓延しているように思われます。

 

その結果、大手の新聞その他の有力メディアに操作されてきた世間一般の意識の方が次第に変わっていくことが考えられます。依然として左派、あるいは中道左派としての本質は変わらないままであっても、世間から穏健派と評されるに至ることもあるのではないか、という仮説を立てているところです。

 

英文紙でいえば、ニューヨーク・タイムズとジャパン・タイムズのコンビは毎日読んでいますが、批判的に読むことにしています。明かに政治的意図があり、また操作性も随所に認められ、盲目的に信用してしまうことは甚だ危険だからです。

腎障害の危険因子としての高尿酸血症

 

高尿酸血症は痛風発作だけでなく、腎障害などの危険因子として認識しておく必要があります。

高尿酸血症は血清尿酸値が7.0㎎/dL超をいいます。高尿酸血症が急性痛風関節炎、痛風結節、腎障害、尿路結石の原因になることは以前から知られていました。

2018年に日本痛風・核酸代謝学会より「高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン(第3版)が刊行されました。

そこで、無症候性高尿酸血症でも腎障害を有する場合には、腎機能低下を抑制する目的で尿酸降下薬を用いることが条件付きながら初めて推奨されました。

 

また近年、痛風・高尿酸血症の治療薬である尿酸降下剤の腎機能保持作用に関する臨床試験が発表されました(FEATHER試験、CARES試験)。

 

ところで、高尿酸血症・痛風の治療薬は、特殊な場合を除いで、大別して2群に分けることができます。

それは、患者さんの病態のタイプに対応しています。

高尿酸血症の原因として多いのは、腎臓からの尿酸の排泄が低下しているタイプで、その場合は尿酸排泄促進薬を選択します。

そして、もう一方のタイプは、肝臓での尿酸合成が亢進しているタイプで、その場合は尿酸合成抑制薬を選択します。

 

ただし、腎障害時には、通常、尿酸生成抑制薬であるアロプリノール(ザイロリック®)を使用することが多いです。

しかし、それでも腎不全になるとオキシプリノールという代謝産物が増加し、副作用が重篤化することがあります。そこで、

最近では、同じく尿酸生成抑制薬で中等度の腎障害までは投与量の調節不要なフェブキソスタット(フェブリク®)が注目されています。

 

 

杉並国際クリニックの見解

腎障害が軽度であれば、尿酸合成促進型の患者さんに対する痛風・高尿酸血症の治療薬としては、従来薬であるアロプリノール(ザイロリック®)で十分であるといえます。

ただし、一般に高尿酸血症治療薬は長期にわたって服用する必要があります。

そのため、腎機能が加齢とともに低下していくことを見越して最初からフェブキソスタット(フェブリク®)を処方しておくことも合理的な選択肢の一つであると考えます。

令和2年3月31日(火)19:00~21:00

鷺ノ宮体育館温水プール(第5レーン使用)

参加者総数10名

 

進行指揮監督:

水氣道正七段 飯嶋正広

 

支援員トレーナー:

水氣道正弐段下 林亮博

 

修錬生インストラクター:

水氣道2級 坂本光昭

 

総合ファシリテーター:

水氣道准3級 田辺幸子

 

受付:

主当番支援員・林亮博

 

報告担当:

水氣道4級(中等訓練生)濱屋 幸一

 

<稽古内容>

 

1) 親水航法

 

2) 準備体操(イキイキ体操)一列縦列行進方式   
  稽古参加者全員に対し、「イキイキ体操」新項目の周知稽古をした。

 

・・・以後2班を編成し、班単位での稽古となる・・・

 

以下はA班(5名)の稽古内容です。


3) 基本五航法(短縮版):一列縦列行進方式
   動作確認に心掛けた。

 

4) 各種航法:名宣り稽古方式
実施航法(理気、調血、活水、経絡)の各航法
   訓練生の「脇伝」名宣りによる稽古を実施
 理気、調血の各航法は二枚目まで実施。
   活水、経絡の各航法は八枚目まで実施。

 

5) 整理体操(のびのび体操)
   短縮版を実施。

 

 

<所感>

・今日は前回より名宣りのペースが少しだけゆっくりだった。
ゆっくりだったからか前回よりも疲労感が少なく終われて良かった。
(H.U記)

 

・今日 は基本五航法を先頭でやった。緊張感が出て、良い刺激になった。
(S.H記)

 

・(隣接するレーンに)誰もいないプールでのびのびと、しっかり稽古ができた。
(M.S記)

令和2年3月31日(火)19:00~21:00

鷺ノ宮体育館温水プール(第5レーン使用)

参加者総数10名

 

進行指揮監督:

水氣道正七段 飯嶋正広

 

支援員トレーナー:

水氣道正弐段下 林亮博

 

修錬生インストラクター:

水氣道2級 坂本光昭

 

総合ファシリテーター:

水氣道准3級 田辺幸子

 

受付:

主当番支援員・林亮博

 

報告担当:

水氣道5級 野口将成

 

 

<稽古内容>

1) 親水航法

 

2) 準備体操(イキイキ体操)一列縦列行進方式   
  稽古参加者全員に対し、「イキイキ体操」新項目の周知稽古をした。

・・・以後2班を編成し、班単位での稽古となる・・・

以下はB班(5名)の稽古内容です。

 

構成:監督指導者、総合ファシリテータおよび訓練生3名

 

3) 基本五航法:一列縦列行進方式
 前後を訓練生(4級・5級)で「起・承・転・結・縁」を行う

 

4) 各種航法:名宣り稽古方式

実施航法(理気、調血、舞踊、将成)の各航法

2枚目までを訓練生

3枚目を修錬生

4枚目は(理気・舞踊・将成)を 監督指導者の指導で実施

 

5) 整理体操(のびのび体操)
   総合ファシリテータが3パートに担当を割り当て分けて実施

 

 

<所感>

・五航法の新しくなった部分がしっかり理解できた。
理気航法の理解が深まった。(M.N記)

 

・この時期、外に出ることも躊躇われ、稽古に行くかも迷った末に鷺ノ宮に向かった。

あえて新しいことに取り組むのっではなく、今までの動作を確認しながら日常生活を続けて行きたいものである。

同じ志を持つ仲間に会えたことで、とても救われたひと時だった。

稽古ではゆっくり時間が流れ、ひとつひとつの動きも丁寧に確認しながら充実していた。(S.T記)

4月1日から「東京都受動禁煙防止条例」・「改正健康増進法」が前面施行され、決められた場所以外では、喫煙できなくなりました。

 

そこで、本日、永年馴染みであった、さる喫茶店に久しぶりに立ち寄ってみました。すると店頭には、未だ禁煙の標識もなく、案の定、喫煙者がコロナ蔓延の恐怖をとうとうと語っていました。条例を破り、喫煙者の人気スポットにして経営を維持しようという姿勢が伺われ、残念に思われました。このような状況では、残念なことですが、早期の収束は到底見込めそうにありません。

 

さて、私が関与する医学の各学会の開催の延期の連絡が続いているため、今後の学会出張に伴う休診日の変更の見通しをつけることは難しいことを御報告いたします。

 

そこで、基本的方針として、今年度は都外の地方での学会出席は可能な限り制限していくことにしました。

 

さて、オリンピック2020の開催予定日が来年の7月24日に延期されました。そのあと今年6月に開催される予定であった仙台でのある学会が、来年の8月中旬に延期されました。

この決定は3月31日になってなされました。

実は、この絶妙なタイミングでの一連の延期情報から、コロナ問題にまつわる課題の深刻さが、ある程度推測できるのではないかと思います。

 

以下は、私、飯嶋正広個人の推測に過ぎないことを予めお断りいたしておきます。

 

わが国のコロナ対策をリードしている学術的エキスパートの一大拠点は東北大学と東北医科薬科大学関係者です。そして来年8月中旬に延期した学会の事務局は福島県立医科大学です。学会会場が仙台国際センターということもあり、両者間では事前に密接な情報のやりとりがなされていないと考えるのは不合理です。

 

この事実関係から、来年8月にコロナウイルスの国内での流行が収束するであろうと判断するのは早計だろうと私は推定しています。むしろ、収束する見込みが少ないために、オリンピック開催決定日より3週程後の期日に設定したとも考えられるからです。その背景としては、コロナ問題が解決せずに事実上2020年オリンピックが中止となった場合、当該学会開催の再度延期の決定の根拠が明確になるからです。残念ながら、この間の事情を学会事務局に問い合わせることはナンセンスであるので確認することは差し控えます。

 

そのように考えると、来年7月のオリンピック開催決定も掛け声だけに終わってしまう可能性があるものと推測することも可能だと思います。

 

以下、4月1日現在での私の学会出席の予定プランです。

赤い数字は休診日、緑の数字は診療日です。

 

 

4月:学会出席はありません。

 第64回日本リウマチ学会総会およびアニュアル・レクチャー
 ⇒8月に延期

 

 

5月:学会出席1件

 第85回日本温泉気候物理医学会(早大・井深大ホール)

22日(金)・23日(土)・24日(日)/22日(金)は診療いたします。

<温泉療法専門医>としての研修

 

 

6月:学会出席2件

 第71回日本東洋医学会(仙台国際センター)

⇒2021年8月13日~15日に延期

<漢方専門医>としての研修

 

 

 第61回日本心身医学会(札幌コンベンションセンター)

26日(金)・27日(土)

<心療内科指導医・専門医>としての研修

 

 2020内科生涯教育セミナー(大阪)

28日(日)

 

 

7月:学会出席はありません。

 

 

8月:学会出席4件

 第64回日本リウマチ学会アニュアル・レクチャー・コース(京都国際会館)

3日(月)

<リウマチ専門医>としての研修

 

 第64回日本リウマチ学会総会(京都国際会館)

4日(火)~6日(木)

<リウマチ専門医>としての研修

 

 第117回日本内科学会(グランドプリンスH新高輪)

7日(金)・8日(土)・9日(日)

<認定内科医>としての研修

 

 第14回相模原臨床アレルギーセミナー(パシフィコ横浜)

21日(金)・22日(土)・23日(日)

<アレルギー専門医>としての研修

 

 

9月:学会出席1件

 第69回日本アレルギー学会(京都国際会館)

17日(木)・18日(金)・19日(土)20(日)

<アレルギー専門医>としての研修

 

 

10月:学会出席1件

 第25回日本心療内科学会(仙台国際センター)

31日(土)

<心療内科指導医・専門医>としての研修

 

 

11月:学会出席1件

 第25回日本心療内科学会(仙台国際センター)

1日(日)

<心療内科指導医・専門医>としての研修

 

 

2021年

1月:学会出席はありません。

 

2月:学会出席1件

 第54回日本痛風・尿酸核酸代謝学会

11日(木)・12日(金)

<認定痛風医>としての研修

 

 

3月:学会出席はありません。

 

2020年に引き続き欧州での国際学会出席は辞退することにいたしました。

 

8月:学会出席1件

2021年8月13日(金)~ 15日(日)

先週に引き続き歴史に残るであろうメルケル首相の名演説です。
日本のリーダーも、このような演説によって国民に勇気と覚悟と希望を与えることができるようであってほしいものです。

 

Mittwoch, 18. März 2020

 

2020年3月18日水曜日

Fernsehansprache von Bundeskanzlerin Angela Merkel

 

アンゲラ・メルケル首相のテレビ演説(その2)

- es gilt das gesprochene Wort -
Ich möchte Ihnen erklären, wo wir aktuell stehen in der Epidemie, was die Bundesregierung und die staatlichen Ebenen tun, um alle in unserer Gemeinschaft zu schützen und den ökonomischen, sozialen, kulturellen Schaden zu begrenzen. Aber ich möchte Ihnen auch vermitteln, warum es Sie dafür braucht, und was jeder und jede Einzelne dazu beitragen kann.

私はここで、現在のエピデミックの中で私たちがどのような状態にあるのか、連邦政府および各省庁が、私たちの共同体のすべての人を守り、経済的、社会的、文化的な損害を制御するために行っていることを説明したいと思います。そのうえで私はなぜあなたを必要としているのか、そして各人がどのような貢献ができるかについてもお伝えしたいと思います。

 

Zur Epidemie - und alles was ich Ihnen dazu sage, kommt aus den ständigen Beratungen der Bundesregierung mit den Experten des Robert-Koch-Instituts und anderen Wissenschaftlern und Virologen: Es wird weltweit unter Hochdruck geforscht, aber noch gibt es weder eine Therapie gegen das Coronavirus noch einen Impfstoff.

エピデミックについて、私がここで言うことはすべて、連邦政府とローベルト・コッホ研究所の専門家やその他の学者およびウイルス学者との絶えざる審議もよって得られた見解です。それは世界中で懸命に研究が進められていますが、コロナウイルスに対するたった一つの治療法もワクチンもいまだないということです。

 

Solange das so ist, gibt es nur eines, und das ist die Richtschnur all unseres Handelns: die Ausbreitung des Virus zu verlangsamen, sie über die Monate zu strecken und so Zeit zu gewinnen. Zeit, damit die Forschung ein Medikament und einen Impfstoff entwickeln kann. Aber vor allem auch Zeit, damit diejenigen, die erkranken, bestmöglich versorgt werden können.

この状況が続く限り、唯一できることは、私たちのすべての行動の指針に関することです。それは、ウイルスの拡散スピードを緩和し、数か月にわたって引き延ばして時間稼ぎをすることです。その時間があれば、研究者がクスリとワクチンを開発することができるのです。とりわけ、そのための時間によって病気が発症してしまった人に、可能な限り最善の治療が受けることができるようになるになるのです。

 

Deutschland hat ein exzellentes Gesundheitssystem, vielleicht eines der besten der Welt. Das kann uns Zuversicht geben. Aber auch unsere Krankenhäuser wären völlig überfordert, wenn in kürzester Zeit zu viele Patienten eingeliefert würden, die einen schweren Verlauf der Coronainfektion erleiden.

ドイツは素晴らしい医療システムを持っています。世界最高のシステムの一つであるといえるのではなでしょうか。それが私たちの希望になっています。しかし、そんなわが国の病院といえども、短期間のうちに重症な経過をたどるコロナ感染患者を多数収容するようになれば、許容量を完全に超えてしまうことになるでしょう。

 

Das sind nicht einfach abstrakte Zahlen in einer Statistik, sondern das ist ein Vater oder Großvater, eine Mutter oder Großmutter, eine Partnerin oder Partner, es sind Menschen. Und wir sind eine Gemeinschaft, in der jedes Leben und jeder Mensch zählt.

これは単なる統計上の抽象的な数字の話をしているのではありません。この数は、父さん、おじいさん、お母さん、おばあさん、パートナーとしての男女といった、生身の人々の話なのです。そして私たちは、どの命もどの人も掛け替えのない存在であるとする一個の共同体を形成しているのです。

 

Ich möchte mich bei dieser Gelegenheit zu allererst an alle wenden, die als Ärzte oder Ärztinnen, im Pflegedienst oder in einer sonstigen Funktion in unseren Krankenhäusern und überhaupt im Gesundheitswesen arbeiten. Sie stehen für uns in diesem Kampf in der vordersten Linie. Sie sehen als erste die Kranken und wie schwer manche Verläufe der Infektion sind. Und jeden Tag gehen Sie aufs Neue an Ihre Arbeit und sind für die Menschen da. Was Sie leisten, ist gewaltig, und ich danke Ihnen von ganzem Herzen dafür.

私は、私はこの機会に、とりわけ、わが国の病院をはじめ保健衛生制度での介護サービスその他の職責を果たしているすべての医師に言葉を贈りたいと思います。あなた方は私たちのためにこの戦いの最前線に立っています。あなた方は最初に病人と出会い、その方たちがどれほど重篤で様々な感染の経過をたどるのかを目の当たりにしています。そして日ごとに新たな仕事に立ち向かい、その人たちのために尽くしています。あなた方が果たしていることは偉大です。そのことに私は心底から感謝します。

『認定痛風医』の役割

 本日4月1日付で、私は日本痛風・尿酸核酸学会の「認定痛風医」の資格を取得しました。

 

医師の専門資格というものは、目に見える形の「認定書」という「壁飾り」によって、内容を知らない素人である患者にインパクトを与え心理操作をするためのものではありません。

 

患者の診療により良く貢献するためには、医師みずからの日常診療の努力と工夫もさることながら、一般の皆様の目に触れない、耳にすることの少ない学会参加等の研鑽が必要であることを広く知っていただくことが必要だと考えております。

 

むしろ今後とも皆様の御協力をいただくことも不可欠となって参ります。

 

それにもかかわらず、資格の目的と意義、資格取得までの過程については一般に知られていないのが現状です。そこで、以下に私のケースを例に具体的にご紹介させていただくことにしました。

 

 

日本痛風・尿酸核酸学会認定痛風医資格制度規約(抄)

第1章 総則

第1条 この制度は痛風・高尿酸血症に関する臨床の知識の発展普及を促し、疾病の予防および診療に必要な総合的な知識と技量を有する優れた医師を育成し、これらの患者の診療に貢献することを目的とする。

⇒ 「痛風・高尿酸血症」に関する臨床とありますが、この制度趣旨自体がすでに古くなっています。最近では、腎性低尿酸血症といって合併症として重篤な運動後急性腎不全や尿路結石が問題となる難病についても「認定痛風医」に託された臨床課題とされるようになり、実際に、私が受験した資格試験問題にも複数出題されました。

また、「痛風・高尿酸血症の予防および診療に必要な総合的知識と技量」とは、肥満・メタボリックシンドローム(代謝症候群)、高血圧、脂質異常症、糖尿病をはじめ、腎臓病、肝臓病、動脈硬化症、狭心症・心筋梗塞などの心臓血管病、脳梗塞など、内科の臨床全般や整形外科領域におよぶものであり、日常診療全般にかかわってきます。また癌の化学療法により腫瘍細胞が崩壊する際にも顕著な高尿酸血症を来すことがあります。

 

 

第4条 (認定痛風医像)本学会認定痛風医は、痛風・高尿酸血症の病態を幅広く理解し、その診療において適正な医療を実践できるとともに、患者の病態に合わせた適切な生活指導ができる能力を備える医師であることを要する。

 

⇒ 痛風の直接の原因となる高尿酸血症は、多くの場合、生活習慣との関連が密接にかかわるとされます。つまり、現代人のライフスタイルで問題なのですが、これまで見落とされてきたのは心理社会的ストレッサーとの関わりです。

そもそも「痛風は贅沢病である」という決めつけは不適切であり、むしろ理不尽な社会の中で日々のストレスと闘い続ける正義感が強くて勤勉な努力家が罹患しやすい病気でもあることを知っていただきたいと思います。
     

しかし、現在の「認定痛風医」をはじめとするエキスパートの中には、心身医学の専門医は皆無であるため、この領域の臨床実践と研究を開拓していくのは、今後の私の使命の一つであると考えております。

 

 

第3章 認定痛風医の資格

第8条 本学会認定痛風医の資格

1. 申請時において継続 3 年以上または通算 5 年以上本学会会員であること。      

⇒ 私はすでに30年以上の臨床経験があり、会員歴も15年以上に及んでいます。

 

2. 申請時において、日本専門医認定機構が定める「基幹領域の学会」の認定医または専門医として認められている者。                           

⇒ 私が所属する「基幹領域の学会」は日本内科学会であり、日本内科学会の認定医(認定内科医)として認められています。

 

3. 会員として本学会が主催する学術集会に 3 回以上の出席があること。        

⇒ 学術集会は年に一度開催されるので最短で3年を要します。私の場合、かつての出席証明書を保管していなかったため、認定痛風医試験に合格してから認定医として承認を得るために、改めて3年を要することになりました。

 

4. 次のいずれかの要件を満たすこと。

(1)最近の 10 年間に痛風・高尿酸血症に関する学会発表、又は論文発表が 3編以上あり、少なくとも 1 編は筆頭者であること。                

⇒ 認定医は本来であれば、単に知識を得るだけでなく、臨床経験を通して学術的 にまとめ上げ、研究活動にも従事して医学の発展に貢献することが望ましいと私は考えています。開業医であっても立派な研究業績を残していらっしゃる模範的な先生方もあり、心から敬意を表しつつ見習っていきたいと思います。

 

(2)認定痛風医試験に合格した者。

⇒ 私の場合は、筆記試験を受験する(2)の要件をクリアしました。

 

5. 最近の 5 年間に痛風・高尿酸血症の 30 症例以上の診療経験を有する者。      

⇒ 私の場合は1カ月で30症例以上の診療経験ができています。今後は、症例の数よりもこれまで以上に質の向上に心がけていきたいと考えております。

 

1. 別に定める細則による資格を満たすこと。 第 4 章 認定痛風医の申請

⇒ 一般の方にとっては、どうでもよいことかもしれません。しかし、「認定痛風医」についてご理解いただくためには、認定を受ける資格申請のためには以下のような諸条件のすべてをクリアしなければならないということをご紹介しておくことは無意味ではないかと存じます。

 

 

第4章 認定痛風医の申請

第9条 認定痛風医の認定を希望する者は、次の各項に定める書類に手数料を添えて本学会認定痛風医資格制度委員会に提出する。

1. 認定痛風医資格認定申請書

2. 履歴書

3. 医師免許証(写し)

4. 基幹領域学会の認定証(写し)

5. 本学会参加証(写し)

6. 症例一覧表(30 症例以上)

7. 病歴と臨床経過要約(10 症例以上)

8. 業績目録(過去 5 年間における本学会の講演、座長の学会抄録の写し。痛風・高尿酸血症に関する論文、他学会における講演などの写し)あるいは認定痛風医試験合格証(写し)

9. 本学会評議員もしくは本学会認定痛風医資格をもつ医師の推薦書

10. 継続 3 年または通算 5 年以上本学会の会員であることの証明書

これから、5回に分けて水氣道の本質と稽古の構造および機能について解説します。

第1回 「起」の巻【問題提起】
そもそも水氣道とは何か? 

 

第2回 「承」の巻【水気道の組織学】
水気道はどのようにして生まれたのか? 

 

第3回 「転」の巻【水氣道の稽古の流れと機能】
水氣道ではなぜ水氣道とも表記するようになったのか?

 

第4回 「結」の巻【水氣道を導いている不思議な存在】 水氣道による人格の完成に向けてのメカニズム


第5回 「縁」の巻【日本水氣道協会の使命】
水氣道というアクアビクスにおけるマインドフルネスとは?
という順序で述べます。

 

 

第1回 『起』の巻【問題提起】

そもそも水氣道とは何か?
 

そもそも水氣道®(Suikido®: Mindfulness Group Aquabics®)とは、水環境下で独自の定式の形(かた)に基づき団体で行う全人的エクササイズです。組織としては水氣道®という表記をもって代表しますが水気道®と表記することも認めています。
 
 

これは心身の鍛錬と精神の修養とを通し、自他に有為な器(うつわ)となることを目的とするものです。そして、水氣道のアクアビクスは、単に身体的な健康の維持・増進を求めるのではなく、心理的・社会的にも望ましい状態、つまり真の全人的な健康を目指す生涯エクサイズです。

 

水氣道は集団でのエクササイズですが、質の担保の上での利点は、一人一人の全人的健康の維持・増進を目的としている点にあります。

それは毎回の稽古の前後で計測し記録している各人の健康データをはじめ、季節ごとのフィットネス(身体の構造や機能の年齢)評価や医学的検査データなど科学的調査と分析により稽古内容や技法の弛まぬ改良を加えてきた成果が物語っています。

また全人的健康等とは身体的健康のみならず精神的健康や生活環境や社会活動における行動上の健康にも及びます。

 

しかし、科学をはじめ他の武道や藝術のように、人類史におけるあらゆる偉大で独創的な業績の契機は、科学的で実証的な論理に導かれたものばかりではなく、直観的な霊感(インスピレーション)に基づく「気づき」の働きによるものが圧倒的に多いのではないでしょうか。私はそこに人間が本質的にもっている宗教性を感じ取っています。

 

そのような意味で考えるならば水氣道も宗教性とは無関係ではないということになります。つまり、水氣道も宗教性を帯びているということです。それでは、水氣道の宗教性とはどのようなものでしょうか。それは一過性で不安定な新興宗教(カルト)というよりは、むしろ安定した機構と機能をもつ伝統宗教との親和性が高いと考えます。

 

そこで唐突な話ですが、このあたりで申し上げておきたいことがあります。そもそもカルトとは少数の人々の熱狂的な支持によってなる狂信的な崇拝であり、そのような支持者の集団をカルト集団と呼びます。しかし、現時点での水氣道が熱狂的・狂信的とまでは及ばぬまでも熱心な会員ばかりによって構成されているかといえば、これは違います。

 

しかし、継続的な稽古参加者が100名にも達していない現状では、少数集団であることは否めません。少数集団であることは、懇切丁寧な対応により、質的な向上を達成させることも容易ですので必ずしも悪いことばかりではありません。

ただし、一定水準の質を確保した上で更なる向上を目指すためには、質ばかりでなく量(会員数)の確保・拡充が望まれます。

 

しかしながら、水氣道の実践がカルトの集まりによる神がかり的な武道のようなものであっては断じてならず、また水氣道の組織運営がカルト集団のように疑われてはならないということです。

水氣道は、そのような理不尽な評価を受けることがないように配慮してきたということです。

このメッセージを理解していただくためにも、水氣道の歴史と本質について、これから少しずつ理解を深めていただくことは意味のあることであると考えます。