水氣道の、非薬物療法の意義について2回に分けて解説します。

 

 

認知症発病までの道のり

 

認知症は発症するまでに20年程度の予防的対処を要する期間が存在します。

 

これは症状が出現する以前の前段階の時期を含めての期間に相当します。

 

認知症を他人事とせず、自らの将来のリスクとして早期に対策を講じておくことが必要であることが示唆されます。

 

 

認知症に対する薬物療法

 

アルツハイマー病やその他の認知症抑制のための薬物療法の効果は、様々な学問的努力にもかかわらず、現状においてはかなり限定的です。

 

しかも、使用できる薬物は限られ、薬物による副作用の問題があり、また薬剤費用も安価ではありません。

 

 

 

認知療法に対する非薬物療法

 

認知症に対する薬物療法の効果が満足のいくものではないため、認知症に対しては非薬物療法による治療が試みられてきました。

 

アルツハイマー病に対する介入は、運動療法の他に認知トレーニング、行動介入、認知的刺激、経頭蓋磁気刺激、音楽療法、回想法、ADL訓練、マッサージ、レクリエーション、多重感覚重喜、心理療法、バリデーション(共感して対応するコミュニケーション法)、リラクゼーション法があります。

 

またこれらの複合プログラムを実施した報告があります。

 

また、認知症については介護者の支援も重要な課題であり、介護者に対しては、教育、支援、ケース管理、レスパイトケア、およびこれらの複合プログラムも考案されています。

 

 

以上のプログラムによって、

すべての結果

(患者:認知機能、行動、気分、QOL)

(介護者:気分、心理的健康、QOL,拘束)

において軽度から中等度の効果がアルツハイマー病患者および介護者に対してみられたとする系統的総説¹があります。

 

1)Olazaran J.Reisberg B,Clare L,et al:Nonpharmacological therapies in Alzheimer’s diseases: a systematic review of efficacy. Dement Geriatr Cogn disord 2010; 30:161-178.

 

 

 

 

認知症に対する運動療法

 

とくに認知症予防に対する運動療法は、有酸素運動や筋力トレーニング、およびそれらの複合的なトレーニングによって認知機能の低下抑制や向上を目的として行われます。

 

また認知症治療としての運動療法は、認知機能の改善、情動・精神機能の安定や改善、日常生活動作(ADL)の改善、また介護者負担の軽減を目的として行われます。

 

 

 

認知症に対する運動療法の課題と現状

 

認知療法に対する運動療法の普及が容易でないことが最大の課題です。

 

とくに、運動習慣を持たない中・高年者に対し、どうしたら運動を開始し、さらに継続的に実施して貰えるかが最大の障壁だと思われます。

 

そのためには、運動療法の効用についての明確なエビデンスを構築することが必要であるという認識までは、識者の間では共通しています。

 

具体的には、効果的な運動処方をするための運動内容、頻度、強度に関する知見を集積する必要があります。

 

しかし、認知症に対する運動療法の実証研究は緒についたばかりです。

 

水氣道®でのデータ収集と解析を積極的に推進していく必要があります。

 

 

 

運動療法による認知機能向上のメカニズム

 

運動が認知機能に対して良好な影響を及ぼすことは経験的にはよく知られています。

 

しかし、そのメカニズムは複雑であり、理論上は生物学的、行動学的、社会心理学的レベルの各階層において認知機能に影響を及ぼしていると考えられています。

 

運動療法による認知機能向上は、これらの各階層での作用の総体として発揮されると考えることができます。

 

 

生物学的レベルでは、運動によるインスリン抵抗性の改善が神経シナプス機能の向上、それが、さらには脳容量増加に繋がることによって認知機能の向上に寄与することが考えられます。

 

一方、運動により脳血流量が上昇することによって、脳由来神経栄養因子(BDNF)やインスリン様成長因子(IGF-1)などの神経栄養因子が向上します。

 

これはインスリン抵抗性改善と同様に、神経シナプス機能向上、脳容量増加さらには認知機能向上に繋がります。

 

 

行動学的レベルでは、まず運動療法により身体活動性が向上するのみならず、睡眠状態改善や疲労感の低下が期待できます。

 

その結果、身体活動性はさらに向上することに伴い認知機能が向上します。

 

 

社会心理学的レベルでは、運動によるうつ症状の改善、自己効力感の向上による社会的ネットワークの再構築が期待できます。

 

とくに、うつ症状の緩和により、認知的活動が向上し、これらが認知機能全般の向上に寄与します。

 

 

次回は、<認知症予防に効果的な運動療法としての水氣道®の可能性>です

 

<麻疹(はしか)の要注意世代について。>

 

 

麻疹(はしか)の要注意世代は28歳から41歳といわれています。

 

1978年から麻疹(はしか)ワクチンの定期接種が始まり、当初は1回だけの接種でした。

 

その後2007年に発生した麻疹(はしか)の流行をうけて、2008年から2012年の5年間に限り、中学1年生と高校3年生相当の年齢の人に2回目のワクチン接種が施行されています。

 

また、現在施行されているワクチンの2回接種制度は2006年4月からワクチンの2回接種制度となっています。

 

つまり1990年4月2日以前に生まれた人(2008年に19歳だった人)~現在40歳の人はワクチンを1度しか接種していない世代となるのです。

 

1度だけの接種では免疫がつかない人が5%未満存在すことがわかっているのです。

 

40歳以上の世代は、ワクチンの予防接種の機会がなかったものの、多くの人が麻疹(はしか)に自然感染しているため、比較的リスクが低いと考えられます。

 

したがって28歳から41歳が要注意世代となります。

 

 

 

麻疹について

 

<概要>

麻しんは「はしか」とも呼ばれ、パラミクソウイルス科に属する麻しんウイルスの感染によって起こる急性熱性発疹性の感染症です。

 

麻しんウイルスは人のみに感染するウイルスであり、感染発症した人から人へと感染していきます。

 

感染力は極めて強く、麻しんに対して免疫がない人が麻しんウイルスに感染すると、90%以上が発病し、不顕性感染は殆どないことも特徴の1つです。

 

江戸時代までの日本では麻しんは「命定め」の病として恐れられていました。

 

現在ではビタミンAが不足すると麻しんの重症化を招きやすいことが知られており、発展途上国ではその死亡率が10~30%に達する場合があると言われています。

 

我が国においても麻しんは最近まで度々大きな流行を繰り返していましたが、ワクチンの接種率の向上や多くの関係者の努力により、国内の麻しんの発症者数は大きく減少しました。

 

そして2015年3月27日、WHO西太平洋事務局(WPRO)は過去3年間にわたって日本国内には土着の麻しんウイルスは存在していないとして我が国が「麻しんの排除状態にある」ことを認定しました。

 

 

<予防するには?>

麻しんは空気(飛沫核)感染する感染症です。

 

麻しんウイルスの直径は100~250nmであり、飛沫核の状態で空中を浮遊し、それを吸い込むことで感染しますので、マスクを装着しても感染を防ぐことは困難です。

 

麻しんの感染発症を防ぐ唯一の予防手段は、予めワクチンを接種して麻しんに対する免疫を獲得しておくことです。

 

木村英一さんより、水戸の高校吹奏学部の教え子に自律訓練法、イキイキ体操を行い、その結果をレポートとして頂きました。

 

今回はその第4回目(最終回)です

 

2018年3月25日~17日の合宿での感想です。

 

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<トロンボーン>

中学の時も少し体操をしていたが、それよりもたくさん動いてすっきりした状態で吹けてとても良かった。

みんなで声を出すということが団体行動を大切にしなくてはならない吹奏楽部には良い影響を与えると思った。

体操する前より後の方が素直に音が出せた。

覚えて定期的にやりたいと思う(緊張ほぐしにもなりそう!!)(3年生)

 

ストレッチすることによって、普段の生活で使わない筋肉が動かされたのが、よくわかりました。

楽器を吹くことは、スポーツではないですが、全身を使って楽に吹くことが重要だと思います。

いつも演奏のときに肩が上がったり、上半身が力みがちな癖があるので、上半身はリラックス、下半身は安定して吹けたと思います。(3年生)

 

演奏に効果があったのも そうですが、普段使わないような筋肉がたくさんあること再確認できました。

この体操で使った筋肉はきっと演奏する上でも必要になってくると思うので、鍛えていきたいです。(2年生)

 

普段あまり使われないようない筋肉を使ったような気がして、いい運動になったと思う。

体操でのびをしたりするのがとても気持ち良かったです。そのおかげで、少しスッキリとしたかんじで合奏することができました。(2年生)

 

<ユーホニューム>

からだがのびて、のびのびと吹けた(3年生)

 

体がのびることで、楽に吹けた気がします(2年生)

 

<テューバ>

体操後は体がほぐれた感じがして、楽器が構えやすかった。慣れない動きであったし、初めてやったことだったから、少し筋肉痛になったけれど、とても効果のある体操なので、これからも続けたい(3年生)

 

やる前より吹きやすくなった。無駄な力が入らなくなった(2年生)

 

<コントラバス>

体操をしたことで体がとてもほぐれて、いつもより ひきやすいな と感じました!

特に朝やるととても良いなと思いました!!

これからもやっていきたいと思います!(2年生)

 

<打楽器>

あまり力まず、脱力した良い音につながった!!(3年生)

 

定期的にこの体操をやりたいと思った、体操をやると肩などがほぐれるので、たたきやすかった。(3年生)

 

私は力が入りやすくなってしまうので、体操をやって力をぬいて たたけました。(2年生)

 

体の脱力が感じられた。体を動かすことで、自然な動きで演奏ができた!(2年生)

 

演奏面ではあまり違いが感じられませんでした。でも、動きは良くなったかなと思いました。続けたいです。(2年生)

 

 

この他にコントラバスと打楽器の講師からも体操後は楽に楽器を演奏できたとの感想を頂けました。

 

様々な意見を頂きましたが、イキイキ体操は楽器の演奏に対しても良い効果があることを改めて実感致しました。

 

    2018年4月2日

      木村英一

<帯状疱疹と帯状疱疹後神経痛について>

 

帯状疱疹の原因は何でしょうか?

子どものときにかかった水ぼうそう(水痘)のウイルス(水痘・帯状疱疹ウイルス)が、水ぼうそうが治癒した後も、脊髄近くの神経節と呼ばれる部分に潜み、疲れやストレスなどで身体の免疫力が低下したときに再び活性化することで、神経を通って皮膚に水疱ができます。日本人では5~6人に1人がかかるといわれています。

また、帯状疱疹の名前は、神経に沿って赤い斑点(疱疹)が皮膚に帯状にできることに由来しています。

 

 

帯状疱疹の痛みの種類

帯状疱疹に関連する痛みには、皮膚症状が出現する前に起こる「前駆痛」、

皮疹が出現しているときに起こる「急性帯状疱疹痛」、

そして皮疹が治癒した後も続く「帯状疱疹後神経痛」があります。

 

「前駆痛」や「急性帯状疱疹痛」は、主に皮膚の炎症による痛みですが、

帯状疱疹後神経痛は神経が傷ついたことによる痛みで、発症のしくみが違います。

 

 

帯状疱疹後神経痛の症状は?

帯状疱疹の皮疹(水疱など)が消失し、帯状疱疹が治癒した後も続く痛みのことです。

 

帯状疱疹後神経痛の代表的な症状は、“持続的に焼けるような痛みがある”、“一定の時間で刺すような痛みを繰り返す”といったものがあるそうです。

 

感覚が鈍くなる状態(感覚鈍麻)や、触れるだけで痛みを感じる状態も引き起こします。

 

 

帯状疱疹後神経痛になりやすい人は?

○高齢者

○帯状疱疹の初期症状が重症(皮疹がひどい、痛みが激しい)

○帯状疱疹の時、触れただけの刺激を痛みとして感じる、大きく感覚が低下している方

○免疫力が低下している方

 

 

前回(No.94)国立感染症研究所にありましたが、帯状疱疹後神経痛は「ワクチンによる制御が重要である。」とありました。

 

50歳以上の方は、帯状疱疹予防のための水痘ワクチン接種が自費で受けられます。

 

気になる方は、野口まで気軽に声をかけて下さい。

 

水氣道(半稽古)

土曜日ハイジア会場 

 

参加者フィットネスデータを報告します。

 

 

参加者総数24名、

有効データ数22件、

不完全記入2件

 

毎回のデータが大切です。

 

遅れて到着したり、帰りを急いだりする場合でも、可能な限り基本データのチェックを省略しないようにお願いいたします。

 

 

 

統計学的な処理方法:

 

<対応のあるt 検定>により関連のある2群の差の検定を行いました。

 

1基本データ

 

1)稽古前データのまとめ

 

収縮期血圧

平均値126.2±19.4 mmHg

最高184、最低101

 

拡張期血圧

平均値79.9±13.8 mmHg

最高124、最低64

 

脈拍数

平均値 82.1±15.2

最高110、最低63

 

 

参加者全体の稽古前の収縮期血圧、拡張期血圧および脈拍数の平均値は、正常域血圧のうち、正常血圧の分類に該当します。

 

基準がより厳しい家庭血圧の目標値(若年、中年、前期高齢患者)

 

収縮期血圧/拡張期血圧(135/85mmHg)と比較しても良好な成績でした。

 

今回の稽古参加者は、全体的に良好なコンディションでした。

 

なお、参加者のうちで最高の高血圧者は高血圧(Ⅲ度高血圧)に該当し、

 

一方、最低血圧者は正常血圧(至適血圧)に該当しました。

 

 

成人における血圧値の分類  

血圧

 

 

2)稽古後データのまとめ

 

収縮期血圧

平均値123.5±13.0 mmHg

最高151、最低105

 

拡張期血圧

平均値77.5±11.8 mmHg

 最高102、最低59

 

脈拍数

平均値 78.7±15.4

最高112、最低46

 

 

参加者全体の稽古前の収縮期血圧、拡張期血圧および脈拍数の平均値は、正常域血圧のうち、正常血圧の分類に該当します。

 

なお、参加者のうちで最高の高血圧者は高血圧(Ⅱ度高血圧)に該当し、一方、最低血圧者は正常血圧(至適血圧)に該当しました。

 

 

3) 稽古介入による変化

 

収縮期血圧

平均値の差 ⁻2.7 mmHg

P値(両側確率)0.28>0.05

 

拡張期血圧 

平均値の差 -2.5 mmHg

P値(両側確率)0.09>0.05

 

脈拍数

平均値の差 -3.4 収縮/分

P値(両側確率)0.12>0.05

 

 

水氣道の稽古によって、参加者全体の収縮期血圧、拡張期血圧および脈拍数の平均値は、それぞれ、若干減少していますが、統計学的に意味のあるほどの低下はみられませんでした。

 

 

考察

稽古前のデータから、今回の参加者は全体的に、血圧の管理が良好に行われていることが示されました。

 

しかし、中には最重度である第Ⅲ度の高血圧者が含まれていました。

 

一方で、収縮期血圧100mmHg以下の参加者はありませんでした。

 

水氣道の稽古の前後で統計学的に意味のある変化が見られなかったのは、全体的に血圧の管理が良好に行われている集団であったためであることが推定されます。

 

 

そこで、高血圧傾向(収縮期血圧135mmHg以上または拡張期血圧85mmHg以上)

 

または頻脈傾向(脈拍数85/分以上)を抽出して解析してみました。

 

 

 

2.抽出データ

 

1)稽古前データのまとめ

 

収縮期血圧

平均値(データ数8)

146.3±16.4 mmHg  

最高184

 

拡張期血圧 

平均値(データ数7)

89.9±12.4 mmHg

最高124

 

脈拍数

平均値(データ数10)

96.7±9.0 

最高110

 

 

2)稽古後データのまとめ

収縮期血圧

平均値(データ数8)

134.9±12.2 mmHg

最高151

 

拡張期血圧

平均値(データ数7)

85.6±10.1 mmHg

 最高102

 

脈拍数

平均値(データ数10)

89.5±10.8

最高112

 

 

3) 稽古介入による変化

 

収縮期血圧

平均値の差(データ数8)

-11.4 mmHg

P値(両側確率)0.04<0.05

 

拡張期血圧

平均値の差(データ数7)

-4.3 mmHg 

P値(両側確率)0.88>0.05

 

脈拍数

平均値の差(データ数10) 

-7.2 収縮/分 

P値(両側確率)0.03<0.05

 

 

 

結果:

 

高血圧傾向および頻脈傾向に該当するデータを抽出して解析したところ、稽古後には、収縮期血圧はマイナス11.4mmHg, 脈拍数はマイナス7.2、いずれも統計学的に優位な低下が見られました。

 

拡張期血圧に関しても平均でマイナス4.3低下しましたが、統計学的な意味は認められませんでした。

 

 

 

考察:

土曜日のハイジアでの水氣道は半稽古(45分程度)参加者全体の稽古前の収縮期血圧、拡張期血圧および脈拍数の平均値は、126.2 / 79.9mmHg、82.1/分でした。

 

これは家庭血圧の目標値(若年、中年、前期高齢患者)収縮期血圧/拡張期血圧(135 / 85mmHg)と比較しても十分良好な成績でした。

 

土曜日の参加者の中には、元来、多数の高血圧患者が含まれていましたが、全体的には極めて優秀な健康管理水準を達成している集団であると評価することができるでしょう。

 

 

高血圧傾向者の収縮期血圧をマイナス11mmHg以上、および頻脈者の脈拍数を7以上、それぞれ統計学的に優位に低下させる効果があることが実証されました。

 

一方、参加者の中には稽古の前後で、いずれにおいても低血圧者や極端な徐脈者はいませんでした。

 

水氣道は、薬物療法とは異なり、高血圧傾向者の降圧効果や頻脈傾向者の脈拍数安定作用があるばかりでなく、正常血圧者および正常脈拍数者にとっても安全に実施できるエクササイズであることの一端が示されました。

 

なお、収縮期高血圧の血圧降下作用と頻脈の脈拍数正常化作用は、疲労状態や不安・緊張等の状態にある方に対する水氣道によるリラクゼーション効果であると解釈することも可能かもしれません。

 

 

展望:

土曜日のハイジアでの半稽古は、水氣道の発展・改良のために有益なデータを収集できる可能性が十分あります。

 

そのため、今後は、体温、動脈血中酸素分圧濃度、自覚的疲労度など、参加者の皆様の負担を考慮して測定項目を追加する予定です。

 

 

 

推奨:

コース別プログラムが主体であることを上手に活用してみましょう。

 

たとえば、稽古当日に高血圧あるいは高脈拍が顕著な方は、第3レーンの金澤組(理気航法)、もしくは第4レーンの中川組(自由航法)に参加して、まずはリラクゼーションをはかるなどの工夫も可能だと思います。

 

積極的な体力強化を図りたい方、あるいは個別の強化課題をお持ちの方は、通例、第1組もしくは第2組のリーダー(総長、組長もしくは班長)に、遠慮なくご相談ください。

 

新しい測定項目を追加することによって、よりきめの細かい対応が可能になるものと思われます。

 

木村英一さんより、水戸の高校吹奏学部の教え子に自律訓練法、イキイキ体操を行い、その結果をレポートとして頂きました。

 

今回はその第3回目です

 

2018年3月25日~17日の合宿での感想です。

 

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<ファゴット>

体操をやる前とくらべて発音が変わった気がする(2年生)

 

 

<ホルン>

前より吹きやすくなりました!余分な力が入らなくなった気がします。(3年生)

 

肩こりがひどくて、うでもあがらないことがあったので最初は痛くて全部やりきるのが大変だったけれど、3日目には肩こりもよくなってきて、息も少しいれやすくなった。続けたもっと楽に吹けるようになるかなと思った(3年生)

 

体操をやる前とやった後では体の動きが全然違った。息が自然と楽器に入る気がした。(3年生)

 

バキバキだった肩が、あの体操をしただけで、とても楽になった。うでがとても楽に上がるようになった。音も楽にでるようになってとてもよかった。でも、しばらくしてすぐ力が入ってしまったので気をつけたい。(3年生)

 

肩が軽くなった感じがしました。楽器を吹くのに力がとれた感じがした。(2年生)

 

筋肉がほぐされてリラックスした状態で演奏できた。音がいつもよりスムーズにでた。体を動かすことで気分的にも前向きになれたし、音も明るくなった(2年生)

 

 

<トランペット>

肩こりがなんか治りました。高音がすごく当たりました。楽しかったです。息が吸いやすくなった。(3年生)

 

3日間やって、体操することで、体が温まって楽器が吹きやすくなった。たのしかった(3年生)

 

体操をやってから楽器を吹くことで、体の力を抜いて、リラックスした気持ちでできました。(3年生)

 

指がいつもより動かしやすかった。息が少しラクに吸えた。たのしかった。(3年生)

 

体操後に体が軽かった。(2年生)

 

体操する前よりリラックスし吹けるようになった(2年生)

 

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2016年3月、50歳以上の人に帯状疱疹(ほうしん)予防の目的で水痘(水ぼうそう)ワクチンを接種することが承認され、帯状疱疹予防が自費で可能となりました。

 

激しい痛みを伴う帯状疱疹(ほうしん)は、体の奥に潜んでいた水ぼうそうウイルスが再活性化して発症します。

 

帯状疱疹は痛みが長引く場合もあります。そのまま放置すると帯状疱疹後神経痛で慢性的な痛みが残ることもあります。

 

 

以下は国立感染研究所HPの引用です

 

帯状疱疹:

宮崎県における調査によると、80歳までに3人に1人という高頻度での発症が推定されている。

 

小豆島での調査では、水痘抗原皮内テストが帯状疱疹のリスク評価の指標となることが示された。

 

帯状疱疹は、皮疹だけではなく、前駆痛から疱疹後神経痛の痛みにより、生活の質(QOL)が著しく低下する。

 

また、帯状疱疹の1病型で、顔面神経麻痺を伴うRamsay Hunt症候群は難治性である。

 

早期治療により軽症化を図れるが、抜本的にはワクチンによる制御が重要である。

 

帯状疱疹の発症と細胞性免疫能の低下に相関がある。

 

水痘ワクチンで細胞性免疫能を増強し帯状疱疹を予防できるかが検討され、米国では2006年に米国食品医薬品局により帯状疱疹ワクチンが承認された。

米国での臨床治験では、帯状疱疹発症頻度、疱疹後神経痛の発生、重症例が、それぞれ50%以上減少した

 

わが国の水痘ワクチンは、米国の帯状疱疹ワクチンと同じ岡株であり、同程度の力価を持っている。

 

 

水痘ワクチンの安全性:

ゼラチンフリーとなった2000年以降、健常児への接種で重篤な副反応は発生していない。

※「重篤」とは、死亡、障害、それらに繋がるおそれのあるもの、入院相当以上のものが報告対象とされているが、必ずしも重篤でないものも「重篤」として報告されるケースがある。

(厚生労働省「乾燥弱毒生水痘ワクチンの副反応疑い報告状況について。」より)

 

 

まとめると

〇帯状疱疹の発症は免疫の低下が関係している。

 

〇水痘ワクチンの接種で、帯状疱疹が発症する頻度、帯状疱疹後神経痛が出ることやその痛みが重症化した例が50%以上減った。(米国)

 

〇ワクチンの安全性は、2000年以降、健常者への接種で重篤な副反応が出ていない。

 

 

 

木村英一さんより、水戸の高校吹奏学部の教え子に自律訓練法、イキイキ体操を行い、その結果をレポートとして頂きました。

 

今回はその第2回目です

 

2018年3月25日~17日の合宿での感想です。

 

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<フルート>

この体操をやったら楽器に息をいれやすくなったし、

指が回るようになりました。これからもやりたいと思います。(3年生)

 

運動をしたおかげて、おとが出やすくなりました!

これからも続けていきたいです!!(3年生)

 

ストレッチした後のほうが、指がまわりやすくなったと思いました。(2年生)

 

肩が軽くなった気がする。

体もあったまっていい!(2年生)

 

指が回るようになった気がします。

暑くなりました。(2年生)

 

 

<オーボエ>

体がほぐれたから、リラックスして吹けるようになったです(2年生)

 

 

<クラリネット>

姿勢がよくなり、肩がひらいて息がとても吹きやすくなりました。

いつもころんでしまう連符も、いつもより拍に合って、とても吹きやすかったです。

息が吹きやすくなったことで楽器に入る息も多くなり太くてしっかりした音がなりました。

楽器を吹く前にしっかりストレッチをしようと思いました(3年生)

 

体操したら姿勢もよくなって、息が入りやすくなり、ちゃんと入ることで指も回しやすくなったと思います。

1日目にやって筋肉痛になったので普段からやってみたいです。(3年生)

 

肩周りの力が抜けていい!(3年生)

 

体操したら体がのびて、軽くなったので吹きやすかったです(3年生)

 

関節がポキポキならなくなって体がのびのびした。(3年生)

 

体操をする前とした後では楽器に入る息の量が全然違ったので、これからも時間があるときは、吹く前に体操をしようと思いました。(3年生)

 

筋肉がほぐれているのが実感できた(2年生)

 

体操をやった後に体が軽くなった。次の日に筋肉痛になった(2年生)

 

肩甲骨を動かす体操が肩こりに効いた気がします。(2年生)

 

体操をやって右ひじが痛くなりました。(3年生)

 

体がほぐれて、リラックスした状態で吹くことができました。

またブレスがとりやすく、深く息を吸いやすくなりました!(2年生9

 

 

<サックス>

軽い体操を朝の楽器を吹く前にやったkとで、目(体)が覚めたし、楽器が気楽に吹けた気がしました。(3年生)

 

体操をすることで、体もほぐれて息が吸いやすくなった(3年生)

 

少し動くだけで体が温まって、良い体ほぐしでした(3年生)

 

体をほぐして演奏しやすくなっただけでなく、気持ちの切りかえもできて良いと思った。(3年生)

 

とても体がほぐれてよかったです。(2年生)

 

爽快感が感じられた。1回の動作で体が軽くなり、楽器が吹きやすかった。(2年生)

 

運動をした後、演奏することで音をのびのびと出すことができた(2年生)

 

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今回はここまでです。

 

 

社会福祉士の勉強をしているNogucciです。

 

勉強する時間ですが、夜にテキストを開くと眠くなってしいます。

 

眠くなってしまうのでどうしよう?

 

発想を転換しました。

 

早く寝て、早く起き、5時~6時を毎日の勉強時間にしています。

 

早寝早起きできるし、朝はテキストを開いても眠くならないので、一石二鳥です!

 

ドクトル飯嶋に報告したら、工夫したねと褒めていただきました。

 

 

勉強の進め方について、ドクトル飯嶋から教わった方法を、紹介します。

択一式での勉強方法です。

 

<問題>

社会福祉士及び介護福祉士法に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。

 

①社会福祉士は、社会福祉士及び介護福祉士法に規定されている民間資格である。

 

②社会福祉士及び介護福祉士法には、誠実にその業務を行わなければならないという誠実義務が規定されている。

 

③社会福祉士は、クライエントが指導に従わない場合は、クライエントの秘密をインターネット上に公開してもよい。

 

④社会福祉士の資格を喪失した後は、業務上知り得た秘密を守る必要はない。

 

答えは②です。

 

 

まず、間違いを正しい文にします。

 

①社会福祉士は、社会福祉士及び介護福祉士法に規定されている民間資格国家資格である。

 

③社会福祉士は、クライエントが指導に従わない場合は、クライエントの秘密をインターネット上に公開してもよい公開してはいけない

 

④社会福祉士の資格を喪失した後も、業務上知り得た秘密を守る必要はない必要がある

 

 

その後問題文を一つの文章に再構成します。

 

社会福祉士は、社会福祉士及び介護福祉士法に規定されている国家資格であり、誠実にその業務を行わなければならないという誠実義務が規定されている。

 

社会福祉士は、クライエントが指導に従わない場合は、クライエントの秘密をインターネット上などで公開してはいけない。という守秘義務がある。

 

また、社会福祉士の資格を喪失した後も、業務上知り得た秘密を守る必要がある

 

 

まとまりました。

 

 

ドクトル飯嶋は、

「この方法なら論述問題への対応にもなるよ。」

とのことです。

 

問題を解くだけだと、すぐに忘れてしまいます。

 

ですので、この方法で理解を深めるように勉強を進めています。

木村英一さんより、水戸の高校吹奏学部の教え子に自律訓練法、イキイキ体操を行い、その結果をレポートとして頂きました。

 

許可を頂きましたのでこちらに掲載します。

 

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水戸の高校吹奏学部の教え子(クラリネット)が音楽大学に進んだのですが、指が動かない時があるというのを聞きました。

 

ハリ治療を試みてるらしいのですが、精神的の部分もあるかもしれないため、自律訓練(背景)を試してみました。

 

その結果、動かない指(右手薬指)にしびれを感じたそうです。

 

演奏の本番直前でもあったので、体をほぐすことも兼ねてイキイキ体操を一緒に行いました。

 

体がほぐれてスッキリしたということで、再度 自律訓練を行なってみました。

 

先程しびれを感じた指は、今度は全然しびれを感じなかったそうです。

 

 

本番後に様子を聞いたところ、イキイキ体操を行う前よりも指が動いたそうです。

 

私自身も楽器の練習前には、自律訓練をしてからイキイキ体操を行っておりますし、水氣道の時もまず自律訓練から初めております。

 

イキイキ体操の効果は明らかですが、自律訓練との併用で更なる効果がありそうな気がしております。

 

次に2018年3月25~27日の日程で行われた水戸の高校吹奏学部の合宿でイキイキ体操を2~3回行った時の生徒たちの感想をご報告いたします。

 

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以下は原文をPDFにしたものです

 

イキイキ体操の効果①