<はじめに>
前回は「督脈」のお話をしました。
「百会」は両耳と鼻を線でつないで交わる頭のてっぺんにあり、「自律神経改善」「不眠症」「頭痛」「肩こり」「めまい」「耳鳴り」「鼻づまり」「痔」などに効果があります。
「上星」は前髪の生え際から指一本上がったところにあり、「鼻炎」「花粉症」「頭痛」「目の疲労」に効果があるというお話でした。
今回は「任脈(にんみゃく)」のお話をします。
<任脈>
「任脈」は肛門と恥骨の間から腹部を通り顎に繋がります。
全部で24のツボがあります。
順番に見ていきましょう。
1.会陰(えいん)
2.曲骨(きょくこつ)
3.中極(ちゅうきょく)
4.関元(かんげん)
5.石門(せきもん)
6.気海(きかい)
7.陰交(いんこう)
8.神闕(しんけつ)
9.水分(すいぶん)
10.下脘(げかん)
11.建里(けんり)
12.中脘(ちゅうかん)
13.上脘(じょうかん)
14.巨闕(こけつ)
15.鳩尾(きゅうび)
16.中庭(ちゅうてい)
17.膻中(だんちゅう)
18.玉堂(ぎょくどう)
19.紫宮(しきゅう)
20.華蓋(かがい)
21.璇璣(せんき)
22.天突(てんとつ)
23.廉泉(れんせん)
24.承漿(しょうしょう)
になります。
今回は「気海」「水分」「中脘」を見ていきます。
「気海」は、おへそより指2本分下にあります。「全身の血行を促しカラダを温める」効果があります。
「水分」は、おへそより指1本分上にあるツボです。「余分な水分を体の外に排出する」効果があります。
「中脘」はおへそから指3本×2上にあるツボです。「胃腸の働きを高める」「消化不良」に効果があります。
仰向けに寝て、これらのツボを包むように手を当ててみてください。
体が楽になりますよ。
杉並国際クリニック 統合医療部 漢方鍼灸医学科 鍼灸師 坂本光昭