これまでメインテーマにしてきた認知行動療法。
これと関連してストレッサーへの直接的なコーピングについてお話してきました。
「ストレスに対処すること」、これを「コーピング」と呼びます。
今回は「コーヒーブレイク」と題して、少しリラックスしてお読みください。
それでは今回と次回の2回で、コーピングの方向性と相互性について一緒に考えてみましょう。
さて、オーソドックスなコーピングといえばストレッサーへの直接的なコーピングです。
しかし、現実の世界はストレッサーに立ち向かうだけでは疲れて、さらに参ってしまうこともあります。
そこで、問題からいったん離れる、休憩をとる、気分転換をする、楽しいことを考える。
そのようなコーピングもときには必要です。
みなさんはどのくらいの数のコーピング技術を持っていますか?
5個くらいじゃまだまだ少ないですよ。
「ため息」だって深く息を吐くコーピング。幸せは逃げたりしません (^^)
先日の話ですが、私は台風の中、何回か外出する用事があって、ぐったりしてしまいました。
外に出ると、目の前にカエルがたたずんでいました。
私はカエルを見て「あら、かわいいー」と思わず頭をナデナデしました。
疲れがとんで、ほっこりした気分になりましたよ。
でもカエルはプクーッとふくれていました。
…さて、私のこの対処法の問題点を挙げるとしたら何だと思いますか?
この問題は結構大事なことなので、次回もぜひ読んでくださいね。
臨床心理士 宮仕 聖子