(心理)認知行動療法  ストレスへの対処法-14

「ストレス」は曲者!?(その1)

 

 

「ストレスへの対処法」をテーマとする臨床心理士の宮仕聖子先生のこれまでのシリーズ、

 

お読みになってくださいまして、ありがとうございます。

 

 

さて、このあたりで再び基本に立ち返ってみましょう。

 

 

そもそも「ストレス」とは本当に曲者なのです。

 

 

なぜなら「ストレス」というカタカナ語自体が曲者だからです。

 

 

とくに「ストレス」に限らずカタカナ日本語は、ときに混乱をもたらします。

 

 

言葉を使う個人個人が勝手な思い入れや都合で使いまわす、一見便利な言葉だからです。

 

 

また使い勝手が良い言葉は、偏った善悪・優劣等のイメージが膨らみ、

 

漠然とした思い込みをもたらしやすいからです。

 

 

そのためにも「ストレス」という言葉に遭遇したり、使用したりするときに、

 

吟味していただきたいことが一つあります。

 

 

それは「ストレス」が「ストレス刺激(ストレッサー)」を意味するのか、

 

「ストレス反応」を意味するのかということです。

 

 

 

心療内科専門医 飯嶋正広

 

このお話は、次回、臨床心理士 宮仕聖子にリレーされます。