6月22日(月)

 

症例11(その4)


第4節:今も続く症状 シングルマザーで生活の不安も
女性は4月から別の病院で正社員として働く予定だったが、今も新しい職場に行くことができていない

 


(検査で陰性となり)退院してからも入院する前も37度5分以下の微熱(註:この方の平熱はどの位だったのでしょうか?喘息があるとのことですので、ひょっとしたら低体温かもしれません。その場合37.5℃以下でも、立派な発熱です。一律に37.5℃と決めてしまうあたりが、公衆衛生的・行政的な対応ですが、予防でなく発症している患者さんに対しては、臨床的に個別具体的な基準が必要であると考えます。)なんですね。

微熱はずーっと継続して続いています。朝下がっていても夕方上がってくるということが毎日繰り返され(註:体温は日内変動がありますが、日内格差は1℃以内です。発熱と解熱を繰り返す場合は、最低でも1日2回検温しておくことをお勧めします。この方の場合、体温の日内格差は1℃を超えていた可能性があります。)ていて、あとは咳とたんはずっと続いて(註:気管支喘息という基礎疾患がある場合は、治療が十分でないと咳や痰が続くことはありますが、知識のある看護師として標準的な治療を続けていたものと仮定すると、急性期の呼吸器感染症の合併を積極的に疑うべきケースです。)いますし、頭痛ですね、頭痛はもうずっと続いていますね。

強弱はあるんですけども、強くなると強烈な刺すような痛みで、本当に動けなくなってしまうくらいの痛み(註:たしかにとても恐ろしいことです。髄膜炎や脳炎の兆しである場合があります。コロナ対策常備薬第二弾その3の『柴葛解肌湯』が効くタイプです。喘息合併例にも好都合です。)が起きるのでとても怖いです。


新しい職場もとても困っていまして、「症状がある状態では出てこないでくれ」ということなんですけど、どうも5月1日に厚労省の基準で、「発症してから2週間後は感染しないので職場復帰可能」ということが出されているんですけど、ちょっと今の段階では私の場合は(新しい職場に)受け入れられそうもないですし、私自身も今働けるほど元気に動き回れるような状態ではないですね。


職場のほうも待ってくださっているんですけど、まだ働き始めてもいない人をいつまで待ち続けてくれるのかっていうところはすごく不安ですね。

女性はシングルマザーで、20代の子ども2人がいる。生活の不安が膨らんでいる
いつになったら熱が下がって症状がなくなるのか(註:心因性発熱の可能性も考慮した方が良いでしょう。まじめで責任感の強い医療従事者にもしばしばみられます。発熱というよりは、ストレス性高体温症というべき病態であるため、高熱には至らないことがほとんどです。炎症反応が見られず、解熱剤も無効です。社会復帰のためには心身医学的アプローチが有用です。)このまま後遺症もなく治るのかというところもめどがたっていないので、不安なまま(註:不安が持続して、さらに社会的支援が得られないと、自己効力感が低下して、うつ状態・うつ病をもたらしてしまうことがあります。)でいます。


長男は今、東京におりますけども、コロナのご時世で職がなくなってしまったりしているので、いろいろ助けてあげたいと思っても助けてあげられなかったりするので、そういったところではやっぱり心配ですし。


強い頭痛で脳梗塞とか起きたときにどのようになるのかな(註:この方に『地竜』の服用をお勧めしたいです。頭痛を伴う熱に有効な上に、抗血栓作用があるため、脳梗塞の予防にもなります。その結果、不安や憂鬱感も緩和することがあるからです。)と。私が亡くなってしまうと、子どもの学費とか残ってしまうので、そのあたりのこともとても不安です。


契約社員だったものですから余計に、そのあとの保障がないんですね。会社で罹患したわけですけど、その後の生活の保障がなにもないということになると、とても怖いなと思います。


(5月5日取材社会部 間野まりえ)


メント:

「血が通っていない行政」と言って体制批判をするだけでは解決には結びつきません。それ以上に、「心を失い兼ねない医療」こそ残念に思われます。政府・自治体をはじめ感染症エキスパート集団は、まず、死者を極力減らすことが究極の目標になることは、ある意味で已むを得なかったのかもしれません。今回、残念なのは、発病後に回復過程にある人々の社会復帰に向けての心理的・社会的サポートが不備であったことです。


早期の経済復興を図ることと感染拡大を防止することの兼ね合いが求められるとする政治指針は、言い換えれば、経済を優先させるために、その分、生命や健康の安全の保障を犠牲にすることを巧みに言い換えているに他なりません。もし、それがギリギリの国是だとすれば、経済を再興させる原動力となる回復者を手厚く支援すべきでありましょう。要は、歴史に学び、経験を生かすことによって、今後予測される第二波、第三波に備えるためにも心療内科の専門医はその役割を十分に果たすべきではないかと思います。


この度のパンデミックにおいて、漢方や心療内科の専門医は、余りにも消極的過ぎたのではないかと思います。感染症に罹患した多くの日本人は、身体症状にのみ捉われて警戒するためか、自分たちが抱える精神的ストレスの大きさに気が付くことが出来ないように思えます。その結果、いたずらに貴重な免疫力を損ない、易感染性、易発症性、重症・重篤化を招き、死のリスクを高めてしまったのではないかと残念に思っています。そうした患者さんの多くは、直接精神科の門を叩くことは少ないのに対して、身体科であるストレス内科医ともいうべき心療内科医がかかりつけ医であったら、容易に相談できたかもしれません。


私は漢方専門医であり、同時に心療内科の指導医として、コロナパンデミックで多くの貴重な経験をしています。とくに、日本心療内科学会の次期評議員の一人として、ドイツ心身医学会の指導医と共に、私たちが果たすべき役割、あるいは活躍できたであろう役割について意見を交換し、今後の世界の人々のために有意義な提言を続け、同時に現場で実践していかなければ、という思いを新たにしています。
最後に、この価値ある優れたインタビューをされた看護師の女性と取材者の間野まりえさんに感謝します。

 

<この項終わり>

6月22日(月)

No.1はこちら

 

 

台灣團隊找出治新冠肺炎中藥方
最快8天驗無病毒
台湾のチームは、新型コロナウイルス肺炎を治療するための中医薬処方を見出す: 早ければ8日間のウイルス除去テスト


2020-05-11 20:03 中央社 / 台北11日電

 

台灣研究團隊沿用SARS治療經驗找出獨門中藥配方,初步研究可在8到10天內清除體內病毒,將爭取納入治療指引,照片為示意圖。

台湾の研究チームは、SARS治療の経験を踏襲し、予備研究で8~10日でウイルスをクリアできる独自の漢方処方を見つけた。 治療指針に盛り込むための戦いの模式図である。

 


新冠肺炎延燒全球,中國大陸、韓國紛紛投入中藥療法研發,台灣研究團隊沿用SARS治療經驗找出獨門中藥配方,初步研究可在8到10天內清除體內病毒,將爭取納入治療指引。


中国や韓国は漢方薬や治療の研究開発に投資しており、台湾の研究チームはSARS治療の経験を踏襲している。 8~10日以内に体内のウイルスをクリアできる独自の漢方処方を見つけるための予備研究では、治療ガイドラインに盛り込もうとしている。

 


國家中醫藥研究所所長蘇奕彰今天接受中央社記者訪問時表示,今年1月份新冠肺炎(2019冠狀病毒疾病、COVID-19)爆發以來,衛生福利部中醫藥司、國家中醫藥研究所就著手擬定中西醫合併治療新冠肺炎指引。


国立中医学研究所の蘇奕彰所長は本日の中央通信社のインタビューで、今年(2019年)1月の新型コロナ肺炎について、「今年(2019年)は死因の大きな原因になる」と述べた。 コロナウイルス病(COVID-19)の発生以来、厚生省伝統中医薬部と国立中医薬研究所では 新型コロナ肺炎の治療における漢方薬と西洋薬の併用に関するガイドラインが作成された。

 


中醫大多是針對民眾個別狀況開出適合的藥方,不易比照西醫使用瑞德西韋或奎寧等藥物,按照用藥人數、劑量彙整出一致的用藥指引,因此蘇奕彰研究團隊沿用2003年嚴重急性呼吸道症候群(SARS)經驗、參閱國際相關文獻,針對輕症、重症、微重症、緩解期等4時期訂定4種方劑,並可根據病毒變異狀況調整處方。


中医(中国伝統医学の医師)は、人それぞれの症状に合わせて適切な薬を処方することがほとんどで、ラルテグラビルやキニーネなどの薬を使う西洋医学医とは比較にならない。 その結果、研究チームは2003年の重症急性呼吸器症候群(SARS)ガイドラインを踏襲し、投与する薬剤の数や投与量について一貫したガイドラインを策定した。 (SARS)の経験、関連する国際文献の参照、軽度、重度、最小重度、寛解の4つの段階の定式化。ウイルスの変異状況に応じて時効を調整することができた。

 


蘇奕彰指出,目前因該中藥配方仍未納入指揮中心公布的暫行指引,暫不便公開;未來一旦納入就會公開,也希望和藥廠合作,讓這項配方取得藥證,嘉惠其他疫情嚴峻的國家。


蘇奕彰氏は、現在のところ(中央疫学)司令センターが発表した中間指針に漢方処方がまだ含まれていないため、まだ公開には至っていないと指摘した。「将来的には一度採用されたら、公開することにします。また、製薬会社と協力して仕事をしたいと思っています。この処方薬が認証されれば、深刻な疫病が発生している他国への支援を行います。」

 


研究團隊自4月3日起在三軍總醫院、台中榮民總醫院展開中西醫合併治療,一共收治14名新冠肺炎個案,採中西醫合併處方治療患者,西醫主要以支持性療法治療患者,中醫則鎖定病毒清除、穩定身體的免疫調控,並透過跨院群組每天了解患者狀況。


研究チームは4月3日から三軍総合病院と台中退役軍人総合病院で、14例の新たな冠動脈疾患に対する中医薬と西洋医学を組み合わせた治療法の開発に取り組んでいる。肺炎の症例は中医学と西洋医学を組み合わせて治療するが、西洋医学では主に支持療法で治療し、中医学ではウイルス排除やウイルス治療に力を入れている。 体の免疫調節が安定し、病院間グループを通して患者さんの状態を日々把握していた。

6月22日(月) 

低Na血症と内分泌異常(副腎不全、SIADH、甲状腺機能低下症)

 

血液検査(血清生化学検査)の項目では、お馴染みのNaですが、習慣的にNa⁺濃度とCl⁻は、日常的にセットで測定されます。

血液を舐めてみて塩辛いのはNaClが存在するためです。代表的な血中電解質であるNaの生理的濃度は比較的幅が広いので見落とされがちですが、これが異常低値を示す場合は、重大な代謝異常やホルモン異常が背景に隠れている可能性があります。

内容は難しいので読み流していただくだけでも良いかと思われます。

 

 

❶ 低ナトリウム(Na)血症は、電解質異常の中で最も頻度の高いものです。

血清Na値が135mEq/l未満と定義されます。これは血液中のNa量よりも相対的に水分量が多くなっている病態です。低張性低Na血症を呈することが多いです。

 

血液データで発見される低張性低ナトリウム血症の原因を追究するための最初の手続きは体液量の増減による分類です。

 

体液量が減少している場合、増加している場合、ほぼ正常の場合の3つに分類することができます。

 

・体液量が減少した低Na血症では、原発性副腎不全(腎性Na喪失)が代表的です。

 

・体液量がほぼ正常な低Na血症は、バゾプレシン分泌過剰症(SIADH)、続発性副腎不全(下垂体機能低下症による)があります。

 

・体液量が増加した低Na血症は、

尿中Na排泄低下がみられるもの:

心不全、非代償性肝硬変、ネフローゼ症候群

 

尿中Na排泄増加がみられるもの:

腎不全

 

 

薬剤による低Na血症としてのSIADH、免疫チェックポイント阻害薬(ICIs)による
免疫関連有害事象(irAEs)としての下垂体機能低下症または副腎機能低下症による低Na血症が注目されている。

 

高張性低Na血症:

高血糖、グリセロール等の輸液

 

等張性低Na血症:

高蛋白血症(多発性骨髄腫etc)、高度脂質異常症

 

 

 

❷ 低Na血症をもたらす内分泌異常

 

原発性副腎不全

副腎原発の病変により副腎皮質ホルモンが低下した状態です。

副腎皮質ホルモンには、アルドステロン(鉱質コルチコイド)、コルチゾールならびに副腎アンドロゲンがあります。鉱質コルチコイド作用の低下により腎臓からのNa喪失が生じ、体液量の減少した低Na血症を呈する。治療としてはグルココルチコイドの補充を行います。

 

SIADH

血清Na濃度が低下しているにもかかわらず、バゾプレシン(AVP)の抑制が不十分であるため抗利尿作用が持続している状態です。
その結果、尿への自由水排泄が低下し、低浸透圧血症と低Na血症が持続します。
Na利尿ペプチド分泌亢進によるNa利尿の他、過剰なAVPにより腎集合尿細管におけるV2受容体およびアクアポリン2のダウンレギュレーションが起こり、水利尿はある程度回復し循環血液量がほぼ正常の低Na血症になります。

SIADHの原因として、中枢神経疾患、胸腔内疾患、異所性AVP産生腫瘍等がありますが、薬剤性のものをしばしば見かけます。抗癌剤ビンクリスティンの他、抗うつ剤(三環系抗うつ薬、SSRIsとして頻用される選択的セロトニン再取込み阻害薬など)は注意を要します。

 

続発性腎不全

視床下部または下垂体の障害により、副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)が低下し、副腎皮質からのコルチゾール分泌が低下して発症します。
コルチゾールは視床下部のAVP神経に作用し、AVP合成および分泌を抑制する作用を有するので、続発性副腎不全ではAVPの分泌が亢進し、SIADH類似の病態を示します。すなわち、体液量がほぼ正常の低Na血症を呈します。治療はグルココルチコイドの補充で、原発性副腎不全と同様です。

 

<明日へ続く>

6月21日(日)


症例11(その3)

 

前回はこちら


第3節:契約終了 労災申請できない

女性は発症から16日後の3月下旬に感染が確認され、1週間余り入院した。職場との契約は3月末で終了した

 


契約社員なのでその後の契約もなく、次の職場に行くめども立たなくなってしまって、これからの生活をどうしようかなと思ったときに、やっぱり職場で感染したというのが私の中ではありますので、これは労災ではないかと思って、そのあたり補償していただけないかと思って労基署に聞いたんですね。


そしたら「明らかに感染が確認された方、罹患していて陽性確認された方を看護していたとか、そういう方に接触したということがはっきりしないと、今までは労災申請しても認められなかったんです」と言われました。そこで(感染経路を)調べていただけたのかなと思って保健所に問い合わせたんですね。


保健所に尋ねると、感染が分かった時点ですでに2週間以上経過し、職場で発熱した人が確認されなかったとして感染経路が特定されないまま調査が終えられていたという


2週間たっているから(経路調査は行わなくても)いいだろうというような、保健所と勤め先の上司が2人で決めたよう(註:医療機関と保健所との間で、このような内々の決着をつけている、というのはあり得る話です。杉並区やその周辺の複数の医療機関で感染者や発症者が出ていますが、公表されているのは氷山の一角だと思います。「当院では、Covid19感染による発症者はゼロです」と公表できる医療機関はどれほどあるでしょうか。)なんですね。

どちらも相手が言ったと言っているんですけども。

「発熱した人がいないから」と私の上司は(保健所に)言ったようですし、保健所の方は「発熱者がいないならいいです」と(会社に言った)。

どちらも相手のせいにしている(註:誰も責任を取ろうとしない。責任回避というか保身というか、そうした体質が当たり前の国民になってしまったとしたら、麻生副総理のいう民度の高い国民は、どこの国の国民のことか、という疑問が生じます)というかですね。


職場の同僚からは、「課内だけで収めるようにということを言われた」っていう連絡が来ているので。どういうことかな。ひとりひとり、きちんと向き合って、発熱があるかどうか確かめていただけたのか…。


陽性が確認されたときに上司にも濃厚接触者を伝えたんですけど、もう何日かで退社するということで検査してもらえないのかな、軽んじられているのかなという気持ちにもなって、非常に不安な気持ちというか嫌な気持ちになりました。

 

厚生労働省は4月28日になって医療従事者は仕事以外で感染したことが明らかな場合を除いて原則、労災と認める方針を示した。しかし、元の職場が協力してくれず、まだ申請に至っていない

 


発症してからさかのぼって2週間、どなたともお会いしてないんですね、会社以外の方に。(感染の)危険をすごく感じていましたので、自分の親や子どもを遠ざけるような形でひとりで生活するようにしていましたので。

あとは、私が住んでいる地域では、私が(感染)第1号(註:発症者ゼロの岩手県では、あえて「感染第1号者を責めない」と宣言していますが、良くも悪しくも、村八分状態を恐れ、同調圧力に過敏なのが日本人の特性なのかもしれません。)なので、近隣のスーパーには買い物行くんですけどそこで罹患した可能性はかなり低いと思います。


まずPCR検査はすぐしていただかないと、その期間が延びてしまえば延びてしまうほど感染のリスクをみなさんに広げてしまうし、経路をたどるのも難しくなっていきますね。

看護師はやっぱり体調不良の方に接するので、優先的に労災は認めていただきたいなと思います。

 

コメント

この看護師の方の仰ることは至極ごもっともなことです。彼女のような人を真っ先に保護するのが社会正義ではないでしょうか。

「他者のためにリスクを負って奉仕する人びと」を見殺しにするような企業や行政は不要です。

また、このような人々を無視する国民も亡国の民です。ましてや、積極的にバッシング行為を煽る人々は犯罪者に匹敵するのではないでしょうか。

 

<明日へ続く>

6月21日(日)
週間<外国語>旅行

新型コロナウイルス感染拡大を巡り、日本の学生団体による医学生調査で、回答者の約7%が親の収入減などを理由に退学を検討していると答えたことが5月21日に分かりました。実習が実施されずカリキュラムに遅れが生じ、進級や医師国家試験への影響を不安視する声もありました。それでは、海外の医学生はどのような状況なのでしょうか。ちょうどポルトガルのニュースで同様の話題を見つけたので紹介します。

 

リスボンに本社を置くポルトガルのDiaríos de Noticías紙から

Futuros médicos. Prestes a "meter as mãos na massa", a covid-19 mandou-os para casa
未来の医師たち。まさに「手を染めようと」していたのだが、 コヴィド19は彼らを家に送り込んだ

 


Mais uns meses e Mar e Catarina estariam a enfrentar a covid-19 dentro de um hospital. São finalistas de Medicina, apesar do cancelamento de parte dos seus estágios finais. A prática do curso foi substituída por conversas através de um ecrã. Já José, a fazer o internato geral, teve de arregaçar as mangas no terreno.
Rita Rato Nunes
13 Junho 2020 — 00:56


あと数ヶ月もすれば、マールとカタリーナは病院の中でcovid-19に直面することになる。最終段階の一部が中止になったにもかかわらず、彼らは医学部の最終学年の学生だ。実習課程は、画面越しの対話に置き換えられた。一方、ジョゼは現場で袖をまくっていた。
リタ・ラト・ヌネス
2020年6月13日 - 00:56

 

 

Quando a covid-19 chegou a Portugal, em março, uma das primeiras reações das escolas de medicina, além de fecharem as portas, foi retirar do terreno os alunos que estavam a estagiar; proteger quem ainda não tinha de lidar com o desafio de uma pandemia à escala mundial. Muitos estudantes ficaram com meses de experiência no terreno por cumprir, em que deveriam estar a seguir os futuros colegas e a viver a realidade dos hospitais e dos centros de saúde por dentro. Assistiram de fora ao desenrolar de um combate que provavelmente teriam de travar se o novo coronavírus tivesse sido descoberto daqui a uns meses.


covid-19が3月にポルトガルに到着したとき、医学部の最初の対応の一つは、門戸を閉じる以外に、インターンシップ中の学生を排除することだった。それは世界的なパンデミックの問題にまだ対処する必要がない医学生である彼らを保護するためであった。多くの医学生は、未来の仲間を追いかけて病院や保健所の内側の現実で生きていくべき現場で、何ヶ月もの不完全な経験をしていた。もし新型コロナウイルスの発見が数か月後であったなら、おそらく戦わなければならなかったであろう戦いが繰り広げられているのを医学生たちは外から見守っていた。

 


Catarina Nunes, 23 anos, é finalista do curso de Medicina da Universidade de Lisboa e encontrava-se no serviço de cirurgia geral do Hospital Amadora-Sintra, quando lhe disseram que não poderia continuar a ir diariamente à unidade hospitalar. Prestes a terminar a formação básica de um médico, viu cancelado o estágio final, que tinha começado em outubro e que deveria ir até junho.


リスボン大学医学部の最終学年の学生であるカタリーナ・ヌネスさん(23)は、アマドーラ・シントラ病院の一般外科で実習していたところ、毎日通院することは続けられないとないと伝えられた。医師になるための基礎研修を終えようとしていた彼女は、10月から始まった6月までのはずの最終研修が中止になることを目の当たりにした。

 


コメント:

パンデミックに国境はなく、医学にも国境はなく、医学生の悩みにも国境がないことがわかりました。

6月21日(日)

 

前回はこちら


―声がある。対話がある。可能性がある。―

 

存在が見えない、よくわからない相手と、いつまでお付き合いしたら良いのか、
さっぱりわからない状況の中に私たちは生きてきました。
そのような相手と和平交渉を試みるなどは思いもよらなかったからです。
解決可能性がないことで精神的に追い詰められてくると、
ストレスフルな状況がますます増強されてしまい、
私たちの免疫力は危機的な程度までに消耗してしまいかねません。

 

ウイルスが生物であり意思もあり、歌さえも歌っているなどと荒唐無稽なことを述べたので怪訝に思われた皆様も少なくないことでしょう。

ウイルス粒子が存在する限り電磁波の音が生じます。もっとも、その振動数は私たちの可聴域とされる20から20.000ヘルツのバンドには入っていません。

したがって、それはふつうの歌ではないし、ふつうの歌を聴くつもりで聴こうとしてもその歌を聴くことはできません。しかし、それでもウイルスは歌っているのです。何者かが歌っている限り、聞く耳を持てば必ず聞き取る方法が見出せるはずです。

 

なぜウイルスが歌っているといえるのか?ウイルスが生物であるとするならば、意志を持ち、意志を持てば何らかの活動を続け、その何らかの生命活動に際しては、必ず音が発生するからです。

 

話を混ぜ返すようですが、有機物だけでなく無機物ですら歌っています。塩分濃度が海水の4倍程あって、一切の魚が棲めない死海でさえ、湖のほとりに立てば、風の音や湖畔のさざ波の音を聞くことが出来るはずです。

 

ウイルスと徹底抗戦しても、かえって心身のエネルギーを消耗させてしまうだけであって、そのようなコンディションでは勝ち目はありません。

むしろウイルスとは出来る限り平和共存していく道筋を模索していくことが賢明な生き残り方ではないかと思います。

ウイルスの歌声を聴くというのは、ウイルスの振舞方を冷静に観察すると同時に、私たちが造物主の神からインスピレーションを受けた私たちの先輩たちから与えられる新たなエネルギーを再創造し、その作品を楽しみながら、今日まで生きていられることに感謝することが大切に思われます。

また、そうした生活習慣やリズムの中で新しいアイディアという音楽が授かるような気がします。

鷺宮スポーツプラザ温水プール

時間:10時~11時

受付:林亮博(正弐段下)

参加者:指導監督者1名、支援員1名、修練生3名

 

内容:

①親水航法各動作を3往復(体を水に慣らさせるため)行った。

 

②最後の10分は水拳航法を行う。

10時入水し10時55分終了

 

 

所感

「基本五航法をするには、もう少し時間がかかるかもしれない」(K.H)

 

「初めは、我々のグループだけで少し時間を経て個人利用者が入水し先週より少なく10人前後であった。水温は16日(火)の時より温かく感じた。水質は良く滑らかであった」(A.H)

 

報告担当修練生

細谷健太

 

 

報告総括責任者 

中野支部長

林 亮博

<はじめに>

 

 

前回は「手足の冷え」に効果のあるツボを紹介しました。

 

 

「少沢」は小指爪の生え際にあり、

 

 

「少商」は親指の爪の付け根の外側にあり、

 

 

「労宮」は手の平の中央にあり、

 

 

「衝陽」足の甲の人差指と中指のあいだをすべらせて一番高いところにあるというお話でした。

 

 

 

今回は「膝下のむくみ」に効果のあるツボを紹介します。

 

 

 

<膝下のむくみに効果のあるツボ>

2020-04-16 15-17

2020-02-19 16-20

 

 

「湧泉(ゆうせん)」土踏まずの前の方の中央で足の指を曲げたときに最もへこむところです。

 

 

「足の三里(あしのさんり)」は膝のお皿の下の外側にあるくぼみから指4本下にあります。

 

 

 

杉並国際クリニック 統合医療部 漢方鍼灸医学科 鍼灸師 坂本光昭

6月20日(土)


症例11(その2)

 

前回はこちら

 

第2節:壁になったPCR検査の“目安”

 

女性は4日たっても症状が治まらなかったため保健所の「帰国者・接触者相談センター」に連絡をした

 

「37度5分以上で4日間」(註:この基準の出所はどこなのでしょうか。加藤厚労大臣は、後になって「保健所と国民の誤解だ」との驚くべき発言をしました!)というのが出されていたので、4日間、自宅待機して保健所に連絡したんですけど、「37度5分を超えてないから」と言われまして。

ぜんそくもあったんで、(註:もし、気管支喘息の標準的治療を続けておられたのかどうかの情報は不明です。副腎皮質ステロイドの吸入剤を使っていたとすれば、むしろ有利だった可能性があります。私は、感冒様症状が出現してもステロイド吸入は中断しないように指導してきましたが、結果的に正解だったように思われます。)それもお伝えしたんですけど、対象外(註:保健所のこうした判断は、あくまでも行政判断であって、臨床医学的判断ではないことを知っておくべきでしょう。行政判断は、臨床医学的妥当性の有無など一顧だにしないのが現実なのです。)だということで検査に至らなかったんですね。


2週間たっても改善しなかったため、女性は再び連絡した

 

最初はもうちょっと様子をみてみようと思ったんですね。薬もないということで、微熱だったので静かにしてれば良くなるかもしれないという気持ちでいたんですけど、ぜんそくがあったりするせいもあって、どんどん咳が強くなっていきまして。

2週間たっても良くならず、夜中も眠れないくらいの咳になっていたので、もう一度保健所に連絡したんですけど、また対象外ということで、37度5分を超えていないということで断られました。

憤りを感じましたね。保健所の職員の方が「苦しいなら、かかりつけ医にかかってください」と言われたので、なんのための保健所、帰国者・接触者センターなのか(註:私が代わりに答えましょう。センターは相談者のための臨床施設であると考えてはなりません。その目的は、個人の診断や治療にあるのではなく、疫学的データを集めることにあります。つまり、行政目的です。行政の政策決定のためのデータを集めるための施設に過ぎないのです。)わかりません。というのをすごく感じました。

 

結果的にはかかりつけの先生が強く「検査するように」と(保健所に)言ってくださって検査する運びになった(註:それでも中野区・練馬区や都下の保健所よりはまともなようです!中野在住の患者さんからの相談に対して、患者さん自身に中野保健所に問い合わせていただいたところ、杉並国際クリニックではなく、中野区内の医療機関を受診するように指示されたとの、あり得ない話は一生忘れられない事件です。)んですけど。


いつもと違う状態だというのは、かかった私本人が一番分かっているわけですよね。医療職でもあるので多少の知識もありますので。そのあたりを訴えてもシャットアウトされてしまうというのは、ちょっとどういうことかなと感じました。

 

コメント

私は次女から「開業医は特攻隊ね!」と言われて、なるほど、と思いました。しかし、患者の皆様のご理解とご協力と多少の戦略・戦術によって、実際には特攻出撃をせずに医療業務を継続できたことは本当に幸運だったと思います。私は、時と場合によっては、行政の指示を待たずに自分の責任で危機を脱出する方略を考えて実行しているので、決して特攻隊にも奴隷にもなりません。なぜならば、特攻隊や奴隷状態のままの医療は、医療であって医療ではないと考えるからです。


本当の特攻隊員にさせられてしまったのは、この看護師のような方なのだと思います。この方は看護師としての使命感と責任感によって、現場から逃避せずに戦ってきたのです。それにもかかわらず、行政も含めて、所属の組織も、世間も、そのような彼女を誰も救おうとはしないばかりか、理不尽な対応によって、彼女の医療職としての誇りも人格も否定してしまったに等しい仕打ちをしていることを忘れてはならないと思います。私は勤勉で使命感に満ちた人々を苦しめるような社会には未来がないと思います。そして誠実で勤勉な患者さんや医療従事者を守れるような医療を担っていきたいと願っています。

 

<明日へ続く>

 

 

6月20日(土)

スターターブレンド製作までのプロセスと今後

 

No.1はこちら

 

STEP1:令和2年1月5日 原因不明の肺炎の報道を受けて(ウイルスではないか?)
<原型となった艾(よもぎ)マスク(もぐさマスク)の調査開始>


もぐさには精油が含まれています。もぐさの原料の<よもぎ>には、「シネオール」という成分が含まれています。シネオールには、抗菌、抗ウイルス、抗炎症などの作用があります。ユーカリやカユプテ、ローズマリーなどの精油にも含まれている成分です。「もぐさマスク」は、花粉やウイルス、乾燥、雑菌などから鼻と口をガードしてくれます。ふわふわのもぐさには保温・保湿効果があり、敏感な鼻粘膜にとっても優しいです。もぐさマスクで冷たい空気から鼻や口を優しく守ってくれます。

もぐさフィルターに使用するもぐさは最高品質のもぐさなので香りも良いです。繊維の細かい最高級もぐさはフィルター機能が高く、マスクの性能をさらに高めてくれます。マスク使用後にはお風呂に入れて使えば、肌を整える美容効果も期待できます。

 

STEP2:令和2年3月9日もぐさを補う基材を考案(やはりヒトヒト感染あり)

 

<桑葉についての調査開始>
「原植物」桑。クワ科の落葉高木、クワの葉を桑葉(そうよう)といっている。中国では主にトウグワ、日本では自生するヤマグワを用いる。桑の根は桑白皮、幼枝は桑枝という。

葉は養蚕で用いられるが、桑茶としても知られる。
「成分」フラボノイド類(ルチン、クエルセチン、モラセチン、イノコステロン)など。

「薬理作用」抗菌作用

「臨床応用」感冒などの発熱、頭痛、結膜炎、口渇、咳嗽、脳卒中、蕁麻疹など。

「配合処方」桑杏湯、桑菊飲、桑麻丸などの構成生薬ですが、保険適応外です。

 

 

STEP3:令和2年3月29日COVID-19 有効生薬の吟味とブレンド製作開始
(サーズより悪性かも!)

 

<杉並国際クリニックの事務長兼管理薬剤師の飯嶋園子(薬学修士)が、薬効成分を加 味した試作品2点を準備>

 

本格第1号:艾(もぐさ)、桑葉、蘇葉、陳皮・・・シソの香りは好感度に優れる

 

対象:実証タイプ(気滞型・気逆型)
 

桑葉(天日で自然乾燥させたクワの葉)

 

効能 : 発汗により体表の邪気を取り除く。

発熱・悪風・微汗、目の充血、目やに、目のかすみ・かゆみ・充血などに;
くしゃみ・鼻水・鼻づまり・微咳、のどの痛みなどに;

肝の熱を取り除き、目の不調を改善する。

 

蘇葉(シソの葉)には解表発表(解表と理気を兼ねる)作用といって、
芳香によって鬱気を宣通する(気持ちをのびやかにする)働きがあります。

試作品と比べて数段快適なので、マスクが苦手な人、マスクを着用すると息苦しくなり、憂鬱になる方向けに、このインナーを準備しましたが、「免疫力強化マスク」が必要な季節になったため、製造を中止しました。今秋以降に再開する可能性はあります。

 

 本格第2号の原型:<艾(もぐさ)、金銀花(忍冬)、連翹>に黄芩を加味して改良済み
  

対象:虚証タイプ(気虚型)
本格第2号の原型は、短期間に中国で売り切れてしまった「双黄連口服液」の構成生薬に着目して考案したものです。「口服液」を日本語にすると「内服液」になります。本体の「双黄連」の構成生薬は、金銀花、黄連、連翹です。

この3つの生薬は、いずれも肺の清熱(解熱・解毒・抗炎症)剤であるため、予防や発症初期の感冒症状には、あまり効果を期待することはできず、内服液の効能は、ウイルス性肺炎、気管支炎、喘息です。

 

引用:新型冠状病毒感染的肺炎诊疗方案(试行第四版)



そこで、これを治療目的ではなく予防目的での使用に供するために芳香療法とし、中枢抑制作用(リラックス効果)、気管支拡張作用、毛細血管強化作用、抗ウイルス・抗菌作用、抗炎症・抗アレルギー作用、解熱・鎮痛作用、プロスタグランジン生合成阻害作用等を併せ持つ生薬である黄芩一味を加えて、「本格第2号」を完成させました。しかし、入梅期となったため「免疫力強化マスク」の重要性が増す環境となったため、製造を中止しました。今秋以降に再開する可能性はあります。

まず、本格第1号のインナー生薬パックを入れたマスクは十分快適で好評であったため、各種生薬の持ち味を生かしたCovid-19対策に有効なレシピをいくつか考案してみました。

 

そのなかで、

トライアル・マスク(本格第1号)実験済み⇒使用可能⇒一時製造中止
艾、桑葉、蘇葉、陳皮

 

トライアル・マスク(本格第2号)実験済み⇒使用可能⇒一時製造中止
艾(もぐさ)、金銀花(忍冬)、連翹、黄芩

 

上記のいずれも、現在は、「免疫力強化マスク」を先行させています。

 

<続く>