》往く週《 10月4日:第27回聖楽院週例コンサート(60分プログラム)

  

担当ピアニスト 鈴木美穂(聖楽院特任ピアニスト)

 

 

この10月で、水曜夜の音海でのコンサートは第3周年を迎えます。

 

この間、コンサートは予定通り、中断することなく継続することができました。

 

これも、聴衆のお客様、音海店主の片野様、鈴木美穂女史をはじめ多数の協力アーティスト各位の貢献があったからこその実績であることを改めて感じております。

 

皆様、ありがとうございます。

 

 

そこで、今月から、コンサートのサブタイトルを変更することにしました。

 

従来:クラシック音楽“希望”と“癒し”の夕べ

 

今後:クラシック音楽“友愛”と“癒し”の夕べ

 

それから、聖楽院の趣旨と名称に立ち返り、月ごとにテーマとなる聖歌を決め、

 

その月の間、コンサートのオープニングはアヴェ・マリアをはじめとする聖歌を演奏することにしました。

 

 

演奏は各回とも声楽、ピアノその他の楽器のいずれかで行ないます。

 

今回は、主宰である飯嶋がカッチーニのアヴェマリアを歌ってオープニングとしました。

 

皆様に感謝をこめてドナウディの歌曲をお届けいたしました。

 

 

聖楽院コンサートを祈りの聖歌であるアヴェマリアで始めてみると、いつもとは違ったお恵みが与えられるような気がしました。

 

第一に歌っている本人が勇気づけられること、伴奏ピアニストが、いつもより寄り添った演奏をしてくれること、お客様の眼差しが柔らかく敬虔な面持ちで暖かく見守ってくださること、

 

それから、会場全体の雰囲気が一つにまとまり調和の世界が創造されること、そして演奏後の惜しみない拍手、お客様にも恵まれ、とても充実したコンサートになりました。

 

 

鈴木さんのピアノ演奏は、季節感漂う<月>をモチーフとするドビュッシーとスカルラッティの珠玉の名曲でした。

 

プログラム全体の統一感を維持しつつも、ピアノ演奏を、私の演奏の合間に、分散させて、流れにメリハリをつけるなど、臨機応変の提案をして、ライブ演奏の醍醐味をお客様に提供することができました。

 

 

 

来る週10月11日:第28回聖楽院週例コンサート(60分プログラム)

  

担当ピアニスト 黒木洋平(第2週先任ピアニスト)

 

 

黒木洋平さんは、次年度から第2週先任ピアニストとしてのご協力をお願いしている新進気鋭のアーティストです。

 

今回は、シューマンの『詩人の恋』を歌いますが、もちろん、黒木氏の充実したピアノ演奏をお楽しみいただけることでしょう。

 

ご来場をお待ちいたしております。

 

 

以下は、近々、聖楽院のホームページに掲載準備中のプロフィールです。

 

 

プロフィール 黒木洋平(クロギ ヨウヘイ) 1989年生まれ。

 

宮崎県出身。5歳よりピアノを始める。

 

東京音楽大学ピアノ演奏家コース卒業。

 

2013年よりドイツ・フライブルグ音楽大学修士課程においてアンドレアス・インマー氏のもと研鑽を積む。

 

2015年同科の全ての卒業試験を最高点で終え、首席で卒業。その後、同大学のAdvanced Studies科に在籍。

 

2017年同科の卒業試験においても最優秀の成績を収め首席で卒業。

 

第28回全九州高等学校音楽コンクールピアノ部門グランプリ。 第59回全日本学生音楽コンクール福岡大会第2位。 第6回東京芸術センター記念ピアノコンクール入賞。 第6回ロードス(ギリシャ)国際ピアノコンクール・ディプロマ。 第7回ロザリオ・マルキアノ国際ピアノコンクール(ウィーン)第3位。併せてウィーン古典楽派作品最優秀演奏賞ならびにアダム・ブランデンブルグ作品最優秀演奏賞を受賞。 その他国内外で多数の優勝入賞を果たす。

 

これまでに根岸佐知、原田吉雄、阪本幹子、矢野裕子、寿明義和、弘中幸子、東誠三の各氏に師事。

 

また、ヴァレリア・セルヴァンスキー、ナジ・ペーテル、バラージュ・ソコライ、エディット・フィッシャーの各氏にも指導を受ける。

 

室内楽をリーグリット・イシャイ、シルヴィー・アルテンベルガーの各氏に学ぶ。

 

 

〜作曲家と時空を超えて繋がれる響き〜

 

アルゲリッチ・プレトニョフ・ソコロフ・ババヤン、留学中に行った彼らの演奏会で、生まれて初めて「美しい響き」を聴いた。

 

日本では聴いたことがない響きであり、日本では求められない響きだった。

 

どこまでも柔らかく、色彩に溢れ、聴くものの心を震わせる。私が心から求めている響きがそこにあった。

 

現在、彼らが使っているピアニズム「ロシアンメソッド」を研究しながら、後進の指導に力を注いでいる。

 

 

 

なお今後の予定ですが、

 

10月25日(水)第30回聖楽院週例コンサート

 

(音海水曜コンサート発足、通算100回目特別記念プログラム)

 

に特別出演のイタリア人アコーディオン奏者Ezio Ghibaudo氏のプログラムが決定しましたので公開いたします。

 

聖楽院協力アーティストであるフルート西巻有希子とのアンサンブルもお楽しみいただけます。

 

このコンサートは、チケット制です。

 

チケットは、「Music Bar 音海」の店主、片野匡博までお問い合わせくださいますように。

 

 

11月23日(勤労感謝の日)に開催予定の

 

第1回聖楽院レッスン生内部発表会のプログラムはほぼ完成しました。

 

第一部の発表会は無料、第二部の指導者コンサート(ソプラノ小松奈津子、テノール藤原拓海、フルート八木華沙璃)は、

 

ワンドリンク・ワンフード付きで2000円でご来場いただくことができます。

 

人数限定のチケット制になっておりますので、

 

高円寺南診療所(電話:03‐3318‐1822)野口将成までお問い合わせをお願いいたします。 

 

 

参加レッスン生は延べ11名(男性4名、女性7名)です。

 

指導はソプラノ小松奈津子、テノール藤原拓実、ピアノ伴奏は吉田奈津子です。

 

この発表会で優秀な成績を収めたレッスン生は年明け以降の聖楽院プレ・コンサートに出演する資格が授与されます。

 

皆様の御支援を心よりお願い申し上げます。

統合医学 (東西医学、補完・代替医療)

 

<プラセンタ療法>

 

これから初めてプラセンタ療法を受けられる方やプラセンタ療法にご興味をお持ちの方は、是非ご一読ください。

 

 

高円寺南診療所でプラセンタ療法を開始する契機となったのは、自身がアレルギー体質で、かつ線維筋痛症に苦しみ、

 

他院でプラセンタ療法を経験して顕著な効果を実体験した妻(高円寺南診療所事務長、兼薬剤師)の報告と勧めによるものでした。

 

著効を示した妻の勧めにより、文献を検索してみると、私自身の不勉強は明らかでした。

 

しかもプラセンタの注射薬は厚生労働省が認める医薬品です。

 

非常に厳しく管理され、提供される胎盤は厳しく選定され、その胎盤に対して更に加熱・分離等の処理を経て医療用製剤となります。

 

最古参のプラセンタ注射薬であるメルスモン®は、私が生まれた年である1959年に国内での薬価が収載されていますので、すでに60年近くの長期間に亘り使用され続けいるロングランの注射薬であることがわかります。

 

この間、特段の健康被害が発生することもなく、極めて安全で人気のある薬です。

 

 

しかし、アレルギーの患者さんを診療している専門医としては、率直に申し上げてプラセンタに対して、どちらかといえば否定的な立場に立っていました。

 

なぜならプラセンタ注射として使用可能なメルスモン®、ラエンネック®のいずれも作用機序が十分明らかにされていないことと、

 

そして「蛋白アミノ酸製剤」だという知識があったからです。

 

それは牛乳や卵、肉、大豆製品などのたんぱく質を含む食材にアレルギーのある人に注射して反応が強く出る可能性を怖れていたからです。

 

しかし、よく考えてみると蛋白質ではなくアミノ酸に対して強度のアレルギー反応を示す人は、そもそも生存が困難なため、

 

アナフィラキシー・ショックなど重篤な状態に繋がるケースは極めて稀であるはずです。

 

 

それどころか、プラセンタ注射の効能の一つに「アレルギー体質の改善」があります。

 

アレルギーは、もともと体内に備わっている免疫細胞が、アレルゲン(ダニや花粉など)に対して過剰に働くことが原因で起こるものです。

 

プラセンタは細胞の再生を促す成長因子を多く含むため、アレルゲンを過剰に攻撃する免疫細胞を排除する作用があるようです。

 

 

実際プラセンタ注射は、正しい使い方をしている限り、重篤な副作用が起きることはほとんどありません。

 

「正しい使い方」とは、製剤を皮下注射や筋肉注射によって注入することです。

 

 

メルスモンの作用機序は、前述のとおり、まだ充分明らかではないのですが、

 

細胞呼吸促進、創傷治癒促進、抗疲労などの諸作用が確認されており、これら多種多様の生物学的活性作用が広汎な生体過程への賦活作用を示し、

 

組織細胞の新陳代謝を高め、身体の異常状態を正常化するものと推測されています。

 

 

以下は各論です。ご興味をお持ちの方は、そのままお読みください。

 

 

①プラセンタとは胎盤のことです。

 

治療に使用する注射は人間の胎盤から作られたものです。

 

これに対して、サプリメント(健康食品)や化粧品はブタなど動物の胎盤から作られていることが大きな相違点です。

 

 

②プラセンタは胎盤代謝を促進させ、 細胞の分裂を活発化させます。

 

その結果として、アンチエイジングの効果があります。

 

これは女性だけでなく男性も対象となります。

 

アンチエイジングのためにプラセンタ療法を受けた方の多くが、その結果として肌の調子が良くなるために美容の薬のイメージができてしまったようです。

 

ただし、高円寺南診療所ではプラセンタ治療を美容目的のみで行うことはしていません。

 

プラセンタの主な効能 は「肝臓の機能の改善」「代謝障害いわゆる更年期障害や冷え性などの改善」「消炎鎮痛(腫れや痛みをとる)作用」「抗アレルギー作用」です。

 

肝機能を改善して、代謝を良くして、炎症やアレルギーを制御できれば、必然的に肌の調子が良くなります。

 

 

③プラセンタ治療の種類は、定期的に注射をする、サプリメントを飲む、プラセンタ化粧品などを使う等があります。

 

注射剤は人間の胎盤から作られた医薬品ですが、他は主にブタなどから作られた食品であり医薬品ではありません。

 

効果は注射の方が速効性に優れますが、出張や旅行等で注射を中断しなくてはならないときには、サプリメントのプラセンタ・カプセルを内服して繋いでおくといった工夫も有意義だと思います。

 

 

④プラセンタ注射の正しい打ち方は、医薬品添付文書にある通り、

 

通常「1日1回2mlを皮下または筋肉内に注射する。症状により1日2~3回注射することができる。」となっています。

 

実際には1日2~3回注射することは皆無であり、またお勧めすることもありません。

 

「1 回 1 アンプルを毎日または隔日に注射する」方法が最も効率の良い打ち方です。

 

それであっても医療機関に毎日通院するのは現実的には無理な方がほとんどです。

 

来院が可能な方は「週 2 回」を基準にしていただければ、本来の打ち方と同等の効果が得られています。

 

一部に誤解されている方がおられますが、「沢山打つと効果が長く持続する」ことはありません。

 

また1 回に多く打つから回数が少なくて良いということではありません。

 

しかし、高円寺南診療所では、通院間隔が週1回もしくは、それ以上の方の場合では、経験上効果的なので1回に2アンプルまでを体調に応じて打つことを推奨しています。

 

調子が比較的良いときは1アンプルのみ、体調がすぐれないときは2アンプル、といった方法で継続していくと、次第に1アンプルで済むようになっていくことが多いからです。

 

 

⑤筋肉注射と点滴のどちらが良いのか。

 

本来プラセンタは本数に関係なく皮下もしくは筋肉注射が基本です。

 

点滴でも効果は変わりませんが、 特に点滴の方が効果的な訳ではありません。

 

そこで、高円寺南診療所では原則通り、皮下もしくは筋肉注射のみを実施しています。所要時間は1分以内です。

 

 

⑥実際に治療を開始した直後に効果を感じることができる方がいらっしゃいます。

 

「体が暖かくなってきた」「意欲が湧いてきた」「目の前が明るくなって視力が戻ってきた」という報告が多いです。

 

直後に効果を感じられなくても、その日の夜から「よく眠れる」ことです。次に数回の注射後には「体が元気になった」と実感できます。

 

更に続けて行くと「お酒に酔わなくなった」「肌の調子が良い」「冷え性が改善した」「腰痛が治った」「アレルギーが改善した」「白髪が減った」等の効果が認められます。

 

医療の全般についての私の見解ですが、治療のコツは「無理なく計画的に継続する」ことによって自然治癒力を高めることができます。

 

プラセンタ注射も同様です。わずか 2 ~ 3 回注射をして効果が無いと自己判断して、せっかくのチャンスを逃してしまうのは大変もったいないことです。

 

 

⑦いつまで続けるのかという質問は、最近あまり受けません。

 

それは、まず、注射自体が苦痛とならないよう、高円寺南診療所独自の呼吸法を応用した無痛注射法が好評だからです。

 

たとえば線維筋痛症など痛みに過敏な患者さんであっても、注射によって痛みを訴えることはほとんどありません。

 

次にプラセンタを症状の種類と程度に応じて、注射するツボを選定して打ちワンパターンにならないように工夫しているからです。

 

同じ注射であるにもかかわらず、注射を打つツボによって効き方を調整することができることを、患者さん自らが直接体験することができるからです。

 

それから体調に合わせて頻度を調節しながら続けていただいているからだとも思います。

 

もし途中で止めた場合もリバウントはありません。

 

ただ長期間中断しますと、その間に改善して来た症状が、再現してしまうことがあります。

 

その場合は、遠慮なさらずにお申し出いただければ再度スタートが可能です。

 

 

➇プラセンタは生物製剤のため感染の危険などはないのか、という御質問があります。

 

プラセンタは副作用もリバウンドもほぼ無い最も安全性の高い薬剤です。

 

 

平成 19 年 8 月の日赤(日本赤十字社)の通達により、イギリス・ フランスに1度でも渡航したことのある方、ヨーロッパに半年以上滞在したことのある方、ピアスの穴がある方と同様に、プラセンタを打った方は献血ができなくなりました。

 

これは当時問題となった狂牛病対策のためです。

 

しかし、不特定多数に提供する献血(日赤の事業)と違い、相手を特定して提供する輸血(厚労省管轄の医療行為)は全く問題ありません。

 

ですからプラセンタをしたため、大切な家族に輸血できなくなる等ということは一切ありません。

 

 

⑨薬剤の選択について、高円寺南診療所ではメルスモン®とラエンネック®の両者を使い分けています。

 

効果・効能は同じとされていますが、原則として女性にはメルスモン®、男性にはラエンネック®を選択します。

 

その理由は、メルスモン®(皮下注射のみ)の第1の適応が更年期障害、乳汁分泌不全の治療であり、

 

ラエンネック®の第1の適応が慢性肝疾患における肝機能の改善だからです。

 

もっとも、女性であっても慢性肝疾患や飲酒機会の多い方にはラエンネック®を選択するようにしています。

 

 

以上について十分ご理解・ご納得の上、根気よく続けてください。

もう少しツボの世界を見ていきましょう。

 

 

今回は「陽陵泉(ようりょうせん)」です。

 

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場所は、膝の外側のやや下方で飛び出している骨を見つけそこから指1本下にあります。

 

 

「膝関節痛」「下肢の麻痺」「腰痛」「坐骨神経痛」「肩の痛み」「肝臓・胆嚢疾患」「胸脇部痛」「胃酸過多」等に効果があります。

 

 

膝の痛みがある人はこのツボを刺激してみてください。

 

 

<参考文献>

このツボが効く 先人に学ぶ75名穴       谷田伸治 

 

 

経穴マップ イラストで学ぶ十四経穴・奇穴・耳穴・頭鍼      監修  森 和

                                      著者  王 暁明・金原正幸・中澤寛元 

 

 

高円寺南診療所 統合医療部 漢方鍼灸医学科 鍼灸師 坂本光昭

東洋医学

 

<漢方・鍼灸と水氣道®との統一的な基礎をなすもの>

 

 

漢方医学陰陽説(いんようせつ)と五行説(ごぎょうせつ)という学説を統合した陰陽五行説(いんようごぎょうせつ)に立脚しています。

 

 

陰陽説というのは、とても原始的な宇宙観に基づく科学理論です。

 

しかし、それは決して廃れることのない科学技術的真理に則っているように思われます。

 

そのように私が思うのには根拠があります。それは、陰陽説がコンピュータ原理にも通じているからです。

 

そもそもコンピューターの内部では全てのデータを「0」(無)と「1」(有)の2つの値だけで、つまり2進数のデジタルで対応しています。

 

しかし、「0」であっても、文字通りの無ではないはずです。

 

実際にはコンピュータの内部では、これを電圧のHi(High高い)とLo(Low低い)の2つのデジタルの状態で対応しています。

 

別の表現をすれば、コンピューターは2進数によって、物事を二つにデジタルに割り切って分類していることになります。

 

 

そもそも分類の始まりは二です。陰陽説の表現法にしたがえば、コンピュータでは「0」と認識するところを「陰(いん)」、

 

1と認識するところを「陽(よう)」と表すのではないかと思います。

 

これが陰陽です。つまり、物事の有無ではなく、マイナス(-)とプラス(+)のような対立概念です。

 

つまり、一方が存在してこそ、他方が存在するのであって、一方のみの存在はあり得ないということになります。

 

 

ある条件で自然界の現象をデジタルに二分類することによって、どちらに、より均衡が傾いているか、

 

すなわち二極性のいずれに属性が高いかを判断することが可能になります。

 

これによって、はじめて現象の科学的観察と記述が可能となり、現象は意味を帯びた存在となり、人間の知性が機能し始めるのです。

 

つまり、陰陽説の陰陽(二元認識法・二進法)は普遍的な知の根本原理であると言えそうです。

 

 

陰陽の二極性のうち、陰とは負極性(マイナス・ネガティブ)の傾向をもつもの、消極的、内向的、収縮的なものをいいます。

 

これに対して陽とは陽極性(プラス・ポジティブ)の傾向をもつもの、積極的、外向的、発散的なものをいいます。

 

 

しかしながら、陰陽は必ずしも一定したものではありません。

 

対立しては統合し、また消長し転変を繰り返し続けます。

 

つまり、陰陽という二進法のデジタルは仮の姿に過ぎず、複雑な現象の多様な変化を捉えることの必要性を内在しています。

 

 

そうして、陰陽説が結びついたのは5進法のデジタルである五行であったわけです。

 

 

この五行とは、物質の属性およびその相互関係を理解するために想定されたとされる文分析解釈理論です。

 

五行の「五」とは宇宙を構成する五つの事物とその属性、「行」とはそれらの運動・運行の規律をさします。

 

 

たとえば、二次元平面を認識するためには、南北という対立概念の軸だけではなく、東西という対立概念の軸が必要になります。

 

つまり、一種類の陰陽ニ元デジタルでは説明不能で、もう一つ質的に異なる別の陰陽二次元デジタルが不可欠になります。

 

さて、これで東西南北という四方(4つの属性)が揃います。

 

しかし、この四方が存在するためにはある前提の存在が必要です。

 

それが中央です。中央にいる主観者あるいは観察者が必要になります。以上で5つの属性が揃うことになります。

 

 

次回以降は、陰陽説(二元論デジタル)の延長としての、虚実、寒熱、表裏といった話題や、

 

五行説(五元論デジタル)の延長としての、五蔵論(肝・心・脾・肺・腎)の話題に、少しずつ入っていきたいと思います。

 

 

これらを統合する陰陽五行説が、次回にご紹介する氣・血・水学説と相まって、

 

いかに漢方薬処方や鍼灸治療、さらには水氣道の理論体系を構築しているか、ということを徐々に解き明かしていきたいと考えております。

 

今回は「番外編 その6」です。

 

いろいろな「助け合い」について、引き続き北アルプス登山のエピソードから、お話しいたします。

 

 

これまで「声かけ」の助け合いや、「情報交換」の助け合いについてお話ししてきました。

 

いろいろな助け合いの中には、「物」による助け合いもあります。

 

 

私が助けられたり助けたりした、3つのエピソードをご紹介いたしましょう。

 

エピソード1

 

それは2,3年前、ガスバーナーを初めて持参したときのことでした。

 

山では火がつきにくいことを知っていたので、ライターも持参しました。

 

案の定、バーナーの着火が不調でした。

 

そこでさっそくライターを使うことにしました。

 

 

今度は当然着火するはずと期待して試すと…つかない!

 

友人のライターも私のライターも、いくらカチカチとやってもつかない。

 

 

さてはて、どうしよう…と困っていました。

 

途方に暮れていると、隣の女性が「つけましょうか?」とライターを差し出してくれました。

 

 

後で知ったことですが、私たちが持参していたものは「電子ライター」という種類でした。

 

このタイプのライターは気圧・気温が下がると、電圧が下がり着火しにくくなるとのことです。

 

これに対して女性が差し出したのは「ヤスリ式ライター」、

 

これのおかげでやっと着火に成功しました。

 

このライターの原理は、発火石を回転式のヤスリとこすり合わせることで火花を起こして着火する、 というものです。

 

マッチも同じ原理なので着火します。

 

 

火がつかないと自炊が全くできません。おいしいご飯にありつけません。

 

女性が差し出してくれた、たった一つの炎で、私たち全員が大変助かりました。

 

 

(次回へ続く)

 

 

ストレス対処 MIYAJI 心理相談室(高円寺南診療所内)

 

主任 臨床心理士 宮仕 聖子

 

心身医学科(心療内科、脳神経内科、神経科を含む)

 

<心身医学とは?>

 

 

心身医学とは、患者さんを身体面とともに、心理面、社会面(生活環境面)をも含めて、総合的、統合的に診ていこうとする医学をいいます。

 

いわば開業医、とりわけ内科開業医にとっては、本来、当たり前のことに過ぎません。

 

しかし、当たり前のことが、実際にはなぜ行われていないかというと、

 

それは、大半の医師のみならず患者の皆さんが、心身医学を理解していないからだと思います。

 

 

絶望的なほど世間一般から誤解されている心療内科はまだしも、その存在が知られているだけましといえるかどうかは別として、心身医学も絶望的なほど世間一般から認知されておりません。

 

 

心身医学の説明をするうえで、その歴史と発展の過程を3期に分けて簡単にご紹介することにしましょう。

 

 

第1期:神経症についての心身相関の研究と診療がなされた時期

 

心身医学的という言葉は、ドイツの医師ハインロートが睡眠障害に関する論文【1818】に端を発します。

 

20世紀に入る頃から、フロイト、ダンバー、アレキサンダー、キャノン、パブロフ、セリエ、ウォルフ、イングリッシュ、ワイスをはじめとする先駆者が

 

心身相関についての基礎研究と臨床活動および市民啓発が進みました。

 

フロイトによる精神分析ないし精神力動理論は今日の心身医学の源流をなしていることは、日常臨床において実感させられます。

 

患者さんの身体症状が意識ではなく無意識・潜在意識に由来するものと考えられるケースがとても多いからです。

 

私は、毎年3月にドイツ心身医学会総会に出席し、自らも発表を続けはじめたところですが、ウィーンに滞在して、あくまで内科医の立場から、

 

フロイトの精神分析フランクルの実存分析を勉強することも続けていこうと考えているのは、こうした背景があるからです。

 

 

高円寺南診療所では、心身症のみならず多数の不眠症などの睡眠障害不安・強迫などの神経症の患者さんの診療を行っていますが、

 

それは、そもそもの心身医学の発達過程を顧みても、極めて自然で当然の成り行きであると受け止めています。

 

 

第2期:心身症が研究の対象になった時期

 

精神生理学や脳の科学の進歩などにより、人間の心の座である脳の働きや、心身相関のメカニズムについての科学的、実証的な裏付けが蓄積してきています。

 

身体症状について、それを深く理解するためには、人間の心の座でもある脳の働きを知り、心身相関のメカニズムについて、毎日、実際に患者さんと継続的に接し続けていくなかで、より一層、考察を深めていくことができます。

 

 

第3期:臨床各科の疾患一般について、心身両面から総合的、統合的に病状を捉え、全人的な医療を行おうとしている時期

 

時代の変化とともに、疾病構造も大きく変貌し、伝染病や感染症よりも

 

生活習慣病、老年病、慢性疾患が増加し、また心理社会的ストレスによる心身の障害が増加しています。

 

このような背景にあっては、従来の細分化された身体医学、身体偏重や臓器中心に傾いた人格不在の医学、医療の在り方に対する批判、反省が起こりました。

 

そこで、臨床医学の原点に立ち戻って、心身両面から総合的に病状を捉え、

 

病気よりも病人を中心とした全人的な診療の在り方を目指すことが求められるようになりつつあります。

 

 

高円寺南診療所のアレルギー科リウマチ科に関連する疾患の多くは、全身性疾患であるため、

 

従来の細分化された身体医学、身体偏重や臓器中心の発想では十分な対応ができず、心身医学的アプローチを取らざるをえません。

 

 

リハビリテーションと共にカタカナの科は、とくに時代の最先端の医学・医療と密接な関連を持っている領域であるともいえます。

 

一見、地味な活動に見えるかもしれませんが、高円寺南診療所発信の水氣道®および聖楽院音楽療法は、

 

わが国オリジナルの心身医学的治療法であると認知される日がやがてくるであろうことを信じて邁進するのみです。

 

 

そして、現代の心身医学の分野は医療、保健、福祉など多方面にわたりますが、

 

基本的には人間の身体面、心理面、社会面の相互作用に関する科学的な研究成果をもとに、

 

患者中心のQOL(生活の質、人生の質)を重視した全人的な医学医療のあり方を目指しています。

 

 

近年、心身医学と関連して、行動医学、コンサルテーション・リエゾン精神医学、相補・代替医療ないし統合医療などの分野における活動がみられます。

 

高円寺南診療所の心理相談では、行動療法を含む認知行動療法を専門的に実施し、

 

相補・代替医療ないし統合医療などの分野に関しては、主として鍼灸療法を重視しています。

 

鍼灸療法は物理療法の一つとして分類されることが多いですが、その見方は、とても狭く一面的です。

 

鍼灸治療は心身両面を癒す力をもっているので、むしろ、心身医学的である、ということを最後に申し上げておこうと思います。

総合リウマチ科(膠原病、腎臓、運動器の病気を含む)

 

<内科のリウマチ科はリウマチ・膠原病・痛風科です!>

 

 

高円寺南診療所でリウマチ科の診療を希望される方は、

 

初期の方もいらっしゃいますが、長い病歴を持つ例がより多くいです。

 

そのため過去の治療歴などの詳細な情報を聴取して、今後の治療方針に役立てています。

 

リウマチ専門医にとって、関節腫脹などの身体所見をとることは重要な診察手技です。

 

そしてリウマチ性疾患は、特徴的な関節の他に皮膚症状を呈することが多いです。

 

アレルギー科も併設しているため、皮膚症状の観察経験には恵まれています。

 

 

リウマチ膠原病科で診る主な病気

 

代表的な病気としては、関節リウマチをはじめ全身性エリテマトーデス、

 

強皮症、皮膚筋炎/多発性筋炎、シェーグレン症候群、成人スチル病、

 

リウマチ性多発筋痛症、混合性結合組織病、抗リン脂質抗体症候群、ベーチェット病

 

これらの病気が典型的です。

 

 

高円寺南診療所で特に経験例が多いのは、痛風(偽痛風を含む)等の代謝性疾患や変形性関節症骨粗しょう症を含む)です。

 

また線維筋痛症に関しても豊富な経験を持っています。

 

また強直性脊椎炎、反応性関節炎、乾癬性関節炎などの特殊な関節炎にもしばしば遭遇します。

 

 

最近では、以下のような多彩な血管炎がリウマチ学会で話題になっております。

 

結節性多発動脈炎、顕微鏡的多発動脈炎、大動脈炎症候群、側頭動脈炎、多発血管炎性肉芽腫症、好酸球性多発血管炎性肉芽腫症

 

 

高円寺南診療所リウマチ科の診療内容と特色

 

 

当診療所を訪れるきっかけとなる症状は、関節痛や関節腫脹です。

 

それ以外にも、手の朝のこわばり、持続する発熱、

 

レイノー現象(寒冷刺激で手指が白色・紫色に変化すること)、

 

目や口腔の乾燥症状、全身の筋痛・筋力低下、顔面紅斑などの皮膚症状もリウマチ性疾患を疑わせる症状です。

 

 

当診療所で最も多い疾患は痛風です。

 

その次が線維筋痛症、それから関節リウマチです。

 

 

関節リウマチは多発関節痛・関節腫脹と進行性の骨破壊を特徴とする疾患です。

 

その病態は免疫の異常を背景とした滑膜炎であり、治療も炎症の制御と免疫異常の是正が中心となります。

 

当診療所では可能な限り早い段階で診断できるよう心がけております。

 

関節リウマチと診断した際には、必ず骨密度をチェックしています。

 

関節リウマチを専門とする高度医療機関(大学病院)などでは、

 

骨粗しょう症のチェックを行っていないケースが少なくありません。

 

骨粗しょう症を合併している場合は、関節リウマチと併行して治療を進めていくことで患者さんの長期予後を改善できるはずです。   

 

 

関節リウマチの治療はメトトレキサートを中心とした経口抗リウマチ薬の投与を開始します。

 

抗リウマチ薬は、効果の発現まで1~3ヶ月かかることがあります。

 

そのため、その間は、ミネラル・ビタミンなどでの基礎栄養バランスの調整、

 

漢方薬による体調および体質の改善、非ステロイド性消炎鎮痛薬や少量のステロイド薬の併用が必要となることもあります。

 

また、薬物療法ばかりでコントロールすることが必ずしも良い結果を招くわけではないため、適宜、鍼灸治療を併用します。

 

1種類の抗リウマチ薬で効果不十分な場合には、2剤以上の抗リウマチ薬を併用することもあります。

 

しかし、進行性の骨破壊が予想される場合などは、生物学的製剤の投与が必要な場合があります。

 

関節リウマチ治療において最も大事なことは、骨量を保持しつつ寛解を維持し骨破壊を抑制することです。

 

当診療科では患者様の日常生活動作を最大限維持するという治療目標をもって診療にあたっております

 

しかしながら関節破壊が日常生活動作に多大なる影響を与えてしまった場合には、

 

東京警察病院をはじめとする提携病院と連携して日常生活動作の向上をはかるためのプランを持っております。

 

 

また、どうしても生物学的製剤を使用しなければならない場合に限って、他の高度な専門医療機に積極的に紹介することにしていますが、

 

平成29年10月5日現在に至るまで、紹介例は1例のみです。

 

そして当診療所では、積極的には生物学製剤を使用しません。

 

関節リウマチは不治の病ではなく、長期寛解といって、抗リウマチ薬なしで健康な日常生活を送っている患者さんもいらっしゃるからです。

 

 

生物学的製剤は、たしかに炎症の抑制のみならず免疫異常の是正により関節リウマチ治療に革命をもたらした薬剤です。

 

また多くの患者様で寛解の誘導が可能となりました。

 

ただし、生物学的製剤は注射製剤であること、やや高額な医療費がかかること、そして感染症の増加が懸念されることから患者背景などを考慮し、

 

不要な恐怖感や不信感をあおらないように配慮して十分説明したうえで、紹介を試みております。

 

 

関節リウマチ以外の代表的リウマチ性疾患としては、全身性エリテマトーデス(SLE)があります。

 

SLEは不明熱、顔面紅斑、レイノー現象、関節痛、蛋白尿などの腎障害、中枢神経障害や肺障害など、

 

種々の症状をきたす全身性疾患で抗DNA抗体といった自己抗体の出現を特徴とします。

 

SLEではステロイド薬が治療の中心となっていますが、免疫抑制薬の進歩により、ステロイドの減量も可能となっています。

調血航法No.1調血航法No.2

 

 

調血航法は、関節の律動的屈伸運動の繰り返し、ということを前回(調血航法No.2)お話ししました。

 

関節の動きには、<屈曲・伸展>、<内転・外転>、<内旋・外旋>、<左側屈・右側屈>、<左回旋・右回旋>、<前傾・後傾>と、6つの動作があります。

 

水氣道の調血航法ではこれらの動作の組み合わせで、それぞれの筋肉を鍛錬しています。

 

 

調血航法で特に重きを置いていることの一つに<左回旋・右回旋>の動作があります。

 

この動作を繰り返し行うことにより、腹筋やその周りの筋肉を伸縮させる事で鍛錬していきます。

 

また、体幹を鍛える手法の一つとして考えており、その結果、私自身が経験して実証しつつあるように、姿勢が改善され、腰痛が起こりにくくなります。

 

つまり、調血航法は、背骨を軸とした姿勢矯正と、腰痛治療、腰痛予防に効果的だ、というのが私の実感するところです。

 

 

同じような悩みをお持ちの方は、是非、一緒に鍛錬していきましょう。

 

 

日本水氣道協会 水氣道2級(中等修錬生)

 

調血航法直伝 加藤博文

 

総合アレルギ-科(呼吸器・感染症、皮膚科・眼科を含む)

 

<総合アレルギー科と総合アレルギー専門医>

 

これまで看板に無頓着であった高円寺南診療所も、多くの患者の皆様の御指摘により、大いに反省の後、専門性を明確にした看板を整備しました。

 

そこで、まずアレルギー科とは何か、そしてアレルギー専門医さらには、今後、国民に求められる総合アレルギー専門医とは、どのような役割をになうことになるのかについてご紹介いたします。

 

 

さて、そもそもアレルギーとは、本来無害な抗原(アレルゲン)を排除しようとして起こる過剰な免疫反応です。

 

アレルギー疾患とは、このアレルギーを基礎病態とした病気で、日常的に遭遇する頻度の高い代表的な病気として、喘息、アレルギー性鼻炎、蕁麻疹、アトピー性皮膚炎、アナフィラキシー反応などがあります。

 

 

現在、アレルギー疾患罹患率はおよそ50%にも及び国民病ともいわれます。

 

他の先進国においても30~50%みられるので、私は現代文明病と説明することがあります。

 

 

日本では、とくに春のスギ・ヒノキ花粉症の大量発生による病状の悪化、増加が止まらない食物アレルギーやアナフィラキシーショックも大きな社会問題となっています。

 

 

アレルギーの原因物質は生活環境中に膨大な種類と量が存在するため、生活習慣や生活環境がアレルギー疾患の発症、増悪に大きな影響を及ぼします。

 

そして、病気の発症、悪化、治療反応性には、個々人の遺伝子と環境因子の相互反応が深くかかわっていることが分子レベルで解明されつつあります。

 

 

こうした背景を考えるならば、アレルギー専門医は総合アレルギー専門医であることも必要ですが、

 

生活指導(生活リズム、禁煙)や食事療法、運動療法、心理療法などを駆使できる総合診療医であるべきことも忘れてはならないと思います。

 

 

総合アレルギー専門医(Total Allergist)とは、幅広いアレルギー疾患の診断・治療・管理に対応できるアレルギー専門医のことです。

 

そのためには、アレルギー専門医同志がアレルギーに関する知見の習得、新規情報の獲得と交換などが必要になってきます。

 

実際には内科、小児科、耳鼻咽喉科、皮膚科、眼科等の幅広い臨床医学の基盤学会医師・研究者と、基礎アレルギー免疫学研究者とが相互に、かつ横断的に情報を提供しつつ学んでいくことになります。

 

 

日本アレルギー学会は、アレルギー専門医を対象として、総合アレルギー講習会を開催し、総合アレルギー専門医の育成を目指しています。

 

そこで私も参加して継続的に勉強していますが、高円寺南診療所では、すでに、内科、小児科、耳鼻咽喉科、皮膚科、眼科等の幅広い臨床医学の壁を乗り越えた診療を実践しているので、とても馴染みやすい企画であることを感じております。

 

 

高円寺南診療所は、アレルギー専門医による診療から、総合アレルギー専門医による診療、

 

さらには総合診療医としてのアレルギー診療を充実させていきたいと考えております。

 

<はじめに>

 

日本に在住する外国人は、すでに200万人を超え、毎年増え続けています。

 

そうした外国人も日本人と同様に一般住民ですから、生活や仕事を続けていく中で病気やケガ、妊娠・出産などの場合に医療機関を訪れることがあります。

 

高円寺は、外国人に人気のスポットであるらしく、商店街を歩いていても、外国人を見かける頻度がとても高いことに気づかされます。

 

そのためか、高円寺南診療所で外国人が一人も受診されない日は無いくらいになっております。

 

 

診療の現場で、双方で困るのは、何といってもコミュニケーションがうまく取れないことです。

 

その原因は文化・習慣・医療制度の違いや言葉の違いです。

 

実は、これは日本人の患者さんであっても、帰国子女などの例があり皆無ではありません。

 

高円寺南診療所の職員も、外国人患者さんとのコミュニケーションに戸惑うことがしばしばあります。

 

事務次長の野口将成は毎週土曜日の水氣道の稽古の後、英会話スクールに通い始めましたが、

 

成果を期待できるレベルに達するには、相当の年月を要することでしょう。

 

しかし、将成(まさなり)なる名にし負はば、いざ事問わん野口君<まさに継続は力なり>しか、と。

 

 

患者さんの「違い」を理解しないで診療効率を上げようとすると、医療リスクが高まってしまいます。

 

それは、心療内科や漢方、アレルギ-、リウマチ、線維筋痛症などのように診療効率の良くない診療に永年従事してベテランであるはずの高円寺南診療所でさえ例外ではありません。

 

外国人患者さん側も日本の医療に対してストレスを溜め込み、不信感を募らせている状況も問題になっています。

 

 

そこで、高円寺南診療所では、どうしたら外国人診療をより良いものにしていけるか、

 

どうしたらリスクを低減させることができ、双方にとって効率の良い診療としていけるか、という取り組みを始めております。

 

 

皆様、よろしくお願いいたします。