外国人診療と外国語 10月4日(水)

<はじめに>

 

日本に在住する外国人は、すでに200万人を超え、毎年増え続けています。

 

そうした外国人も日本人と同様に一般住民ですから、生活や仕事を続けていく中で病気やケガ、妊娠・出産などの場合に医療機関を訪れることがあります。

 

高円寺は、外国人に人気のスポットであるらしく、商店街を歩いていても、外国人を見かける頻度がとても高いことに気づかされます。

 

そのためか、高円寺南診療所で外国人が一人も受診されない日は無いくらいになっております。

 

 

診療の現場で、双方で困るのは、何といってもコミュニケーションがうまく取れないことです。

 

その原因は文化・習慣・医療制度の違いや言葉の違いです。

 

実は、これは日本人の患者さんであっても、帰国子女などの例があり皆無ではありません。

 

高円寺南診療所の職員も、外国人患者さんとのコミュニケーションに戸惑うことがしばしばあります。

 

事務次長の野口将成は毎週土曜日の水氣道の稽古の後、英会話スクールに通い始めましたが、

 

成果を期待できるレベルに達するには、相当の年月を要することでしょう。

 

しかし、将成(まさなり)なる名にし負はば、いざ事問わん野口君<まさに継続は力なり>しか、と。

 

 

患者さんの「違い」を理解しないで診療効率を上げようとすると、医療リスクが高まってしまいます。

 

それは、心療内科や漢方、アレルギ-、リウマチ、線維筋痛症などのように診療効率の良くない診療に永年従事してベテランであるはずの高円寺南診療所でさえ例外ではありません。

 

外国人患者さん側も日本の医療に対してストレスを溜め込み、不信感を募らせている状況も問題になっています。

 

 

そこで、高円寺南診療所では、どうしたら外国人診療をより良いものにしていけるか、

 

どうしたらリスクを低減させることができ、双方にとって効率の良い診療としていけるか、という取り組みを始めております。

 

 

皆様、よろしくお願いいたします。