前回は、血の説明と、血の病変の主なものについて概説しました。

 

今回は特に大切な血虚(ケッキョ)、瘀血(オケツ)について

 

自覚症状・他覚徴候・診察所見について少し専門的に説明します。

 

 

 

血虚(貧血)の自覚症状・他覚徴候・診察所見

 

1 血虚の自覚症状

 

1) 集中力が低下し、眼精疲労や耳鳴

 

2) めまい感、立ちくらみ、あくびが出る

 

3) 筋肉痙攣やこむら返りをよく起こす

 

 

 

2 血虚の他覚徴候

 

1) 顔色不良

 

2) 皮膚に潤いが無い

 

3) 髪が抜けやすい

 

4) 月経不順、過少月経

 

 

 

3 血虚の診察所見

 

1) 脈診:沈細

 

2) 舌診:舌は淡白色で萎縮性、裂紋

 

 

 

瘀血(血の滞血)の分類と「調血航法」の自覚症状・他覚徴候・診察所見

 

1 瘀血の自覚症状

 

1) 頭痛・頭重・肩こり

 

2)口が乾燥するが水を飲みたくない(口乾)

 

3) 胸苦しさや鋭い痛み

 

4) おなかが張った感じがするが他覚的には腹部膨満はみられない

 

5) 便秘

 

6)全身あるいは身体の一部に熱がこもった感じや冷えがある(冷えのぼせ)

 

7) 発熱時に妙に食欲がある

 

8) イライラして他人に当たる

 

9) 不眠・嗜眠などの睡眠異常

 

 

 

2 瘀血の他覚徴候

 

1) 皮膚や粘膜に紫斑や青筋がある

 

2) 皮膚がザラつく

 

3) 舌が暗赤色ないし青色

 

4) 舌の辺縁に紫色の斑点

 

5) 唇が青い

 

6) 大便の色が黒っぽい

 

7) 出血しやすい

 

 

 

3 瘀血の診察所見

 

1) 脈診:脈が沈結あるいは沈濇である

 

2) 下腹部に抵抗(小腹鞕満)や圧痛(小腹急結)がある

 

3) 下腹部に抵抗や圧痛がある

 

 

 

 

 

 

血は全身の血管を巡る赤い色の液体です。

 

 

この液体が、五臓六腑、骨・筋肉・皮膚などの諸組織に

 

栄養作用をもたらします。

 

 

血の病変の主なものとして血虚(ケッキョ)、

 

瘀血(オケツ)その他、血熱(ケツネツ)があります。

 

 

 

 

1)血病(血の失調)の分類

 

血の不足によるもの

 

血虚(ケッキョ)・・・貧血で栄養失調の状態

 

体内の血の量不足か、血の作用が減退した状態で栄養障害も含みます。

 

 

原因としては出血や種々の栄養障害が考えられます。

 

 

多くは氣虚(キキョ)を伴い、

 

氣血両虚(キケツリョウキョ)という状態ですが、

 

氣虚を伴わない血虚は痩せて色黒で肉が硬く活動力のある人に相当します。

 

 

<水氣道式自己鑑別法> 集中力が低下して、気が散り易い

 

『朝起きは何とかできるが朝食が進まない』、

 

『意欲はあるが持続力が無い』、

 

『水氣道の稽古に参加する氣力はあるが、体がだるくスタミナの不足を感じる。』

 

『水氣道の稽古をしてしばらくすると動悸や息切れや疲労を感じたり、めまい感やふらつきを覚えたりする。』

 

『稽古中、しばしばふくらはぎが痙攣する』

 

 

 

血の過剰によるもの

 

瘀血(オケツ)・・・血が滞っている状態

 

全身の血流の滞り、または局所の血液が停滞して生じる病的状態。

 

 

炎症による血管の変化、動脈硬化性病変、血液凝固因子の亢進、うっ血、

 

多血症等に伴う慢性的な変化は総じて瘀血です。

 

 

また、打撲や痔も瘀血と解釈できます。

 

 

特に女性では、月経およびその前後、

 

出産、産褥、更年期などに生じやすい病態です。

 

 

 

血熱(ケツネツ)・・・熱が血分に侵入することによって生じる症状。

 

 

血熱妄行して皮膚や粘膜の充血、新鮮血出血、紅斑等を生じます。

 

熱が心を侵すと異常興奮や意識障害、

 

うわごとなどの精神症状を呈することがあります。

 

 

発熱時に瘀血が関与して錯乱や出血など強烈な症状を呈したものをいいます。

 

 

 

 

<水氣道式自己鑑別法>

 

『稽古をすると、のぼせ、肩こり、耳鳴り、頭重感などが解消できる。』

 

『稽古直後までは元気で体も軽くなるが、稽古を終えてから少しずつ体が重くなる。』

 

『稽古した翌日か翌々日になって筋肉痛や疲労を感じる。』

 

この場合、以下のいずれかの傾向はないでしょうか。

 

 

 

1、『水氣道の稽古場に行けば充実した時間を過ごせて、

 

達成感が得られるが、前日に安眠できず便秘傾向もあるので、

 

何となく不安な気がして胸騒ぎがする。』

 

 

『ふだんから頭痛・肩こり・腰痛・生理痛など体の一部にコリや痛みがある。

 

水氣道の稽古をすると全体的には軽くなるが、

 

痛みやだるさが部分的に残ったままのことがある。』

 

瘀血

 

 

 

2、『水氣道の稽古中は涼やかで快適だが、

 

稽古の後から少しずつ全身がほてってきたり、

 

口が渇いてきたりする。』

 

 

『のぼせたり、カッとなったり、イライラしたり、

 

精神的に不安定で落ち着かない。』

 

 

『水氣道の稽古の後も、物足りなさを感じたり、かったるさを感じたりするので、

 

自分一人でひと泳ぎをするなどをして調整したくなる。』

 

血熱

 

 

次回は、それぞれのタイプ別の他覚徴候・診察所見について説明します。

 

大事件発生!

 

私の事件簿が明るみに晒されてしまいました。

 

 

 

ときは先週土曜日。

 

ところは新宿歌舞伎町。

 

犯行現場は、皆様おなじみのハイジアの一角。

 

 

正式名称、東京都健康プラザハイジアの3階

 

昼食抜きで水氣道の稽古場へと急いだ私、

 

Mr. NoGucciでありました。

 

 

 

 

ここで、照れ隠しで俳句をひねってみます。

 

『犯人は、戒め忘れ、手を染める。』

 

 

季語が無いので俳句は無理、

 

これを上の句として短歌を作れと先生が…

 

そこで、已むなく、にわか仕立ての下の句を

 

『後の祭りだ、どうにでもなれ。』

 

どうですか、なかなかの出来栄えでしょう!?

 

 

 

賢明な読者の皆様。

 

 

もう既にお気づきのことと拝察いたしますが、

 

私は、いわゆる、『問題解決の先延ばし』

 

という悪い癖に陥っていることに、

 

やっと気が付きました。

 

 

 

このままでは、Mr. NoGucci の懺悔録

 

から外れてしまいすです。

 

 

 

こう見えても私、Mr. NoGucciは

 

No.愚痴をモットーに生きていこうと

 

再決断したのです。

 

 

 

次回まで、暫し、私にご猶予を!

<2>氣病(氣の失調)の分類別対処法

 

気虚に対して、補氣すなわち氣を補い充実させます。これが補氣法です。

 

 

気鬱に対して、氣の流れをスムーズにします。これが理氣法です。

 

 

理氣航法」が水氣道による理氣の方術です。

 

 

氣逆に対して、氣の流れの方向を正常な方向へ戻します。これが安神法です。

 

 

 

安神航法」(未公開)が水氣道による安神の方術です。

 

ただし、この方術を体得するためにはしっかりと

 

理氣航法」の稽古を続けたうえで、

 

自律航法」を習得することが必要です。根気を必要としますので、焦らないことが肝心です。

 

 

最初は、理氣航法をしっかりと自分のものにすることを目標にしてください。

 

 

水氣道の稽古に参加したいのに、参加できない方には「補氣法」を用います。

 

 

<3>水氣道の「理氣法」と「補氣法」たとえば胸焼け(逆流性食道炎)、

 

げっぷなどの症状が出やすい方、このような方は、

 

初期には過活動傾向になりエネルギー消費が過剰になります。

 

そこで氣力そのものが欠乏し不足している人、

 

つまり、気虚(キキョ)の人には、理氣の前に「補氣」を行います。

 

ですから理氣航法の指導者は、

 

支援員のうちに、補氣の技を研修しておかなければなりません。

 

ただし、日頃の水氣道の稽古で補氣航法なるものを行わないのは、

 

親水三航法とイキイキ体操(準備体操)に補氣効果があるからです。

 

稽古に参加できるまでの人は、

 

稽古に必要なだけの最小限度の氣には満たされているはずだからです。

 

 

しかし、これが長期化するとエネルギーが消耗し、

 

枯渇して氣虚(キキョに陥るので、早い段階での見極めが肝心です。

 

パニック障害、広場恐怖の方、不安に襲われやすく、いつも緊張し、睡眠の質が低下しているような方、

 

理氣法とは、一定の気力がある人で、

 

気鬱氣逆の傾向にある人向けの基本的な調整法です。

 

そのうち氣逆タイプの方には注意が必要です。

2版改訂にあたって

 

 

 

 このしおりは、初版からわずか半年で第2版を出すことになりました。

 

 

この間幸いにして、多くの会員諸子に

 

水氣道の基本についての理解を深めていただくうえで役立てることができました。

 

 

また、本年3月、ドイツのポツダム大学にて開催された

 

ドイツ心身医学会での口演にて

 

『水氣道』を紹介する機会に恵まれたことも大きな契機となりました。

 

 

 

 

今後も、水氣道発祥の地元での活動を地道に継続して

 

稽古内容の一層の充実を図ることが基本であることは言うに及びません。

 

 

ただし、将来を見据えた組織運営が、

 

これまで以上に求められつつあります。

 

 

また水氣道への参加を希望する外国出身の方も少しずつ増えて参りました。

 

 

そのために英語をはじめとする諸外国語による「水氣道のしおり」の整備にはじまり、

 

組織機構の整備し、後継指導者群の育成など、

 

多方面での手当が、これまで以上に必要となってきました。

 

 

 

 

今回の改定にあたって、最も留意したことは、

 

稽古をはじめるまでの準備や手続きについて概説し、

 

これを第一章に据えたことです。

 

 

つぎに、稽古の継続にあたって不可欠な、

 

定期評価(心身両面での健康状態の把握)について、

 

これを明確にして第二章に充てたことです。

 

 

最後に、専門職としての

 

水氣道家(指導員、水氣道四段以上)の育成のための財源の確保の一環として、

 

水氣道の昇級および昇段に伴う審査

 

および認定登録料徴収制度(現在、暫定措置として無料)の

 

創設へ向けての計画案の紹介を付すことにしました。

 

 

 

水氣道の発展および普及は国内にとどまらず

 

国際社会を舞台にしての活動をも視野に入れるべき時期が

 

到来したものとみられる兆しが随所であらわれはじめております。

 

 

各人の生涯にわたる全人的な健康の維持増進を

 

基本的な目的とする団体活動である水氣道は、

 

好適な生命環境の維持や人類社会の平和と繁栄に通じる道でもあることを、

 

ここで改めて宣言しておきたいと思います。

 

 

 

 

永続的で普遍的な活動体としての生命が、

 

人類の一大遺産たるべき水氣道に宿りますように!

 

 

1)氣病(氣の失調)の分類

 

氣の不足によるもの

 

氣虚(キキョ)・・・エネルギ―不足

 

 

<水氣道式自己鑑別法> 

 

朝起きが辛い、食欲がない、意欲が湧かない、

 

水氣道の稽古に参加する氣力と体力の不足を感じる。

 

結局、水氣道の稽古場にたどりつけない。

 

 

 

氣の過剰によるもの

 

気鬱(キウツ)・・・エネルギーの流れがせき止められている状態

 

氣逆(キギャク)・・・エネルギの流れが逆行している状態       

 

怒りが急激に生じると“逆上”という状態になりますが、

 

東洋医学では氣の上逆、これを“氣逆”といいます。

 

 

たとえば、上から下に流れるべき氣が逆流する場合。

 

 

<水氣道式自己鑑別法>

 

 

『水氣道の稽古に参加すること自体は不可能ではない。』

 

 

この場合、以下のいずれかの傾向はないでしょうか。

 

 

 

1、仕事や家事のやり残しが氣になる。

 

 

『水氣道の稽古場に行けば充実した時間を過ごせて、

 

達成感も得られることがわかっているのに、何となく寂しく億劫な気がして、

 

なかなか出発できず、遅刻がちとなる。伸び伸びとした開放感を楽しめない。』

 

気鬱

 

 

 

2、上半身がのぼせたり、ほてったり、げっぷがこみ上げてきたり、胸騒ぎがはじまる。

 

 

『水氣道の稽古で個別の訓練は良いが、ゆったりとした集団のリズムに合わせたり、

 

リラックスしようとするとかえってイライラして落ち着かなくなって困る。』

 

氣逆

 

『理由もなくめまい、動悸、息切れがして不安になったりイライラしたりする。』

 

 

次回は、それぞれのタイプ別の対処法について説明します。

私はもともと不安や疲れがあると食べ過ぎる傾向がありました。

 

 

その原因は、焦りと怠慢の共依存によるものです。

 

 

ですから、私はストレス太りの体質というより気質こそが問題です。

 

 

 

しかし、その現実を直視する勇気と、客観的に反省する心構えが足りません。

 

 

専門的な指導を受ける機会に恵まれた理想的な職場環境であるにもかかわらず、

 

自分の体重をきちんと把握しないので、

 

苦悩が雪だるまのように増し加わり、さらに不安が加速して襲い掛かかってきて、

 

ついに苦しさ紛れに体重の過少申告をはじめてしまいました。

 

 

 

H18年2月に診療所に来た時の体重は125㎏でした。

 

H23年6月には80㎏まで減量できました。

 

しかし

H24年1月に90キロ、

 

H25年1月で95キロを超え

 

H27年1月で100キロ

 

H28年1月で107.5キロまで増えていました。

 

 

 

自己嫌悪と罪悪感に債悩まされ、

 

焦りと不安がますます募り、

 

発作的に食べてしまうようになってしまいました。

 

 

そうした自分が自己流で痩せようと思っても、

 

うまくいくはずがありません。

 

 

仮に少しやせても、それ以上にリバウンドする、

 

の繰り返しで結局体重は増え続けたのでした。

 

 

 

具体的な問題行動としては、

 

栄養のバランス、食事量を三食でどう分けるかを考えず、

 

単純に量を減らします。

 

 

量を減らすとお腹が空いてしまうので、

 

つい多めに食べてしまう、

 

こうした計画性のない場当たり的な行動の繰り返しでは

 

痩せるはずがありませんでした。

 

 

今年の1月27日に、すべてを見抜いていた先生が、

 

見るに見かねて、とうとう助け船を出してくれました。

 

 

以降、管理栄養士の中田先生の指導を1か月に1回受けながら、

 

まずは100キロを下回るのを目標にしています。

 

 

読者の皆様こんにちは、私はMr. NoGucci(ノー・グッチ)こと野口将成(まさなり)です。

 

今後は、Mr.NoGucciという芸名(筆名)でお邪魔させていただきます。

 

 

 

 

私がこの懺悔録シリーズを書くことを提案した際に、院長から

 

「あまりシリアスで赤裸々なのは、書き手と読み手の両者の心身のコンディションのために良くない、ユーモアと芸術は人生の薬だよ」

 

ということで、院長から芸(術家)名をいただきました。

 

 

 

命名の背景は、私が「質実剛健、ノー・ブランド無印良品」だから、ということだそうです。

 

 

無芸大食の私に、こんなありがたい芸名をくださるのは、

 

慈悲深く、かつ遊び心たっぷりの院長以外にはありえません。

 

 

わたしは、自分の美学である、愚痴をいわない、

 

という覚悟と重ね併せ、この芸名がただちに気に入り、すんなりと受け入れました。

 

 

自分はまさにMr.「No愚痴」

 

(私は、まさなり・のぐち、つまり、まさに、NoGucciなり)だと納得した次第です。

 

 

 

さてうちの院長があまりリッチではないのは私が一番よく知っています。

 

ただし、この方は、しみったれでも、ケチな人でもありません。

 

少なくとも精神的にはとてもリッチな人です。

 

そして「貧乏であってよろしい。ただし、貧乏たらしく振る舞うのはよろしくない。」

 

これが美学であるようです。

 

 

ただし、私には「みだしなみを良くしなさい。おしゃれ心も教養のうち。」

 

とアドバイスしてくださるのですが、

 

それは品格ということであって華美ということでないことは

 

Mr. NoGucciという芸名を通して教えてくれているような気がします。

 

 

<Gucciさん、お読みでしたらごめんなさい!悪意はこれっぽっちも御座いません!>

 

 

 

 

さて質実剛健ノー・ブランド無印良品といえば、それはまさに「高円寺南診療所」。

 

 

いまどき「診療所」なんて、おしゃれ感覚の対極にある名称かもしれません。

 

 

ネーミングや見てくれがおしゃれで、内容もそれに伴っていたら最高なはずなのですが、

 

院長の哲学は、どうやらそうではないらしいのです。

 

 

だいたい院長は、元来宣伝が嫌い、HPが嫌い、自己アピールが大の苦手な人だったのです。

 

 

読者の皆さん、信じられますか?

 

 

最近の院長は「新着情報」にハマっています。人は変われば変わるものです。

 

 

その謎が最近ようやくわかりかけてきました。

 

 

 

院長はプロデューサーなのです。口癖は「もったいない」です。

 

 

院長いわく、すでに自分が持っている宝を見失っていて、

 

「あれもない、これもない」と嘆いている人が余りにも多い、のだそうです。

 

 

そういえば、そんな人と出会うたびに「もったいない」と漏らし、

 

その人を何とかプロデュースさせたいと、

 

いろいろなアイディアを出して、次々と実行していきます。

 

 

もっとも、かくいう私こそが「もったいない」人の代表だそうで、

 

何とも有難いほのぼのとした幸福を噛みしめつつ、現在に至っている次第です。

 

 

かくいう私の「もったいない」はお粗末な代物でして、自分の食の次元のままでした。

 

 

ですから、せっかく50kgの驚異的減量に成功しながら、

 

リバウンドして幸せ太りする羽目に陥ってしまった次第です。

 

 

反省をこめてその経緯を語るのがこのシリーズです。

 

 

大坂旭さんは次期水氣道幹部候補生として必要な心構えについてレポートしてくれました。

 

 

 

【水気道】(5月11日)「そうまでして生きるわけ」の記事を読ませていただきました。

 

「長期ブランクのある、及び稽古頻度が減ってしまう訓練生・修錬生の参加のあり方」

 

について、以前から気になるところがありました。

 

 

まず、長期のブランクがあると、参加しづらくなることを僕自身が経験しています。

 

僕はかつて熱心に水氣道に励んでいたのですが、中断したまま7年の歳月が経過しました。

 

かなり勇気が要りましたが、平成25年10月に再会を果たしました。

 

それから間もなく、すんなりと水氣道を再スタートすることができました。

 

先生から『体が水氣道を忘れずにいたようだね』と評価され、また、経験者ということで

 

7級(初等訓練生:現、特別体験生)から始めました。

 

 

それから、稽古回数について、

 

都合によって増減することは仕方がないことだと思います。

 

 

僕の場合は、現在は月曜日の本稽古を軸として、無理のないペースで続けています。

 

 

参加される方にも様々な状況や立場があり、変化もあると思います。

 

 

ですからそれらを柔軟に考慮し

 

1)久しぶりの参加者を柔軟に受け入れられる姿勢、

 

2)定期的な参加ができない方に負い目を感じさせない配慮

 

 

つまり、人為的に固定したものではなく、

 

自然な流れの中での参加と受け入れ態勢を

 

仲間の皆様とともに大切に育てていく必要があると思います。

 

 

「まったく来ないことが0点でも、やめずに参加するだけで60点(合格点)。

 

毎週1回参加できれば80点。

 

その先が青帽子(四段:指導員、プロの水氣道家)への道」

 

 

これが現在の僕自身の物差しです。

 

 

「だれでも、いつからでも、安心して参加できる水気道」

 

 

「各々が向上、目指すべき方向を持ちつつ、調和、配慮をし、助け合う水気道」

 

 

僕自身念頭に起きたい、考えていきたいテーマであります。

 

読んでいただきありがとうございました。

高円寺南診療所のHPのトップページの右上肩に

 

【お問い合わせ】に並んで【English】のタグがあることは

 

既にお気づきのことと存じます。

 

 

 

高円寺南診療所では、平成元年開設時より、

 

英語での診療を受け付けており現在に至っております。

 

 

 

さて水氣道の会員の皆様は、

 

お手元に「水氣道のしおり」をお持ちのことと存じます。

 

 

現在、水氣道に関して、

 

外国の皆様から多くの問い合わせが集まり始めています。

 

 

多くは英語を母国語とする皆様ですが、

 

その他、ポルトガル語・スペイン語圏の他、

 

温泉療法やテルメ文化の伝統があるフランス語圏、イタリア語圏、ドイツ語圏

 

の方からも興味を持っていただいているようです。

 

 

 

そこで、まず「水氣道のしおり」の英語版の作成に着手することにしました。

 

基本的な指針や心得について、

 

なるべく理解しやすい案内書を準備したいと思います。

 

 

 

水氣道家(水氣道のプロ:四段以上の指導員・監督者)

 

を目指す意欲のある会員の皆様には、

 

是非、この機会に少しずつ英語表記にも

 

慣れていっていただけることが望ましいです。

 

 

ただし、今後とも水氣道用語は日本語を基準とし、

 

水氣道の指導者は外国語の方であっても、

 

 

 

専門用語のみは日本語で習得していただく方針です。