日本水氣道協会 副支援員 水氣道少初段上
水氣道理気航法 直伝 金澤 克彦
日本水氣道協会 副支援員 水氣道少初段上
水氣道理気航法 直伝 金澤 克彦
<何が変わって、どこが変わっていないか>
前回「今回での最終回です。」と書いてしまい。
え!今回で終わるの?という指摘を受けました。
正しくは、「今回で「記録をとる」の最終回です。」でした。申し訳ありません。
さて、生まれ変わったNogucciですが、変えられたことと、変えられていない所を検証していきます。(個人の感想です)
まず良い方、変えられたこと(あくまでも個人の感想です)
事前の準備をするようになった。
取り掛かりを早くするようになった。
仕事を先に先に追いかけるようになった。
ご飯をゆっくりとよく噛んで食べられるようになった。
炭水化物(特にごはん)をかき込まなくなった。
事前に準備をするようになったことで、仕事に余裕を持てるようになったと思います。
変わっていないこと
思い込みで動く
都合のよい方に考える
報告・連絡・確認・相談(ほうれんそう)がまだまだ
特に報告が抜けていたり遅かったり
同じようなミスを繰り返しがち
といった所でしょうか?
まだまだ有りそうですが…。ご意見お待ちしてます。
次回は変えられていないことを検証していきます。
水氣道の実際は、微温水中の運動浴という見方ができます。
それというのも、水氣道創始の着想の流れが
自然療法⇒温泉保養地療法⇒水中有酸素運動にあったからです。
1)海外と日本の温泉専門医
ドイツ・フランス・イタリアなどをはじめとするヨーロッパ諸国では、各温泉地に温泉の専門医が常駐し、その指導のもとに温泉療養が行われているのが通常です。
私(高円寺南診療所、飯嶋正広)は、一昨年の3月から、ドイツ心身医学会に参加し、水氣道について発表を始めていますが、
上記の国々だけでなく、オーストリア・ハンガリーなどでも温泉医療は健在です。
しかし、日本では、そのような高水準の温泉療養地は大変少ないです。
主な理由としては、わが国には温泉医学に通じた医師の絶対数が少ないことが指摘されています。
日本では、医師になるために温泉医学の履修義務はなく、温泉医学の講座を設けている大学が皆無に等しいからだとされます。
近年は、温泉医学を研究してきた大学付属の研究施設や病院が次々と閉鎖されてきました。
私個人としては、この傾向は、日本の医療に大きな影響力をもつアメリカが温泉医療に関する関心が乏しいこと、
現在の保健医療制度の中で、温泉を利用した治療については、ある程度の制限があることも関係していると考えています。
ドイツ・フランスを中心に欧州では温泉医療は保険医療の一環として組み込まれています。
私は、医師になって、比較的早い段階で、現代医学の限界に気づき、自然療法併用の有効性・有益性に目覚めたのですが、
残念なことに、そのような素晴らしい治療手段が保険適応になっていないことを残念に思っています。
それでも世界に冠たる温泉大国である日本での温泉医学の研究に関しては
「日本温泉気候物理医学会」という学会があり、医師の資格を持った人々が正会員となって、温泉医学の研究を行い、その成果を発表しています。
日本温泉気候物理医学会では、ヨーロッパ諸国のような温泉医の制度を日本にも創設することを検討し、
その経過措置のひとつとして昭和51年から「温泉療法医」の学会認定を開始しました。
また、平成2年からは「認定温泉医」の学会認定も開始され、現在は
「日本温泉気候物理医学会 温泉療法専門医」(学会専門医制度)となっています。
「温泉療法医」と「温泉療法専門医」
温泉療法医
温泉療法医とは、日本温泉気候物理医学会が認定するものです。
その認定基準によると
「温泉専門医を認定するのではなく、一般医師に対し温泉治療学の啓蒙をはかるとともに、温泉療養者に対する一応の療養指導を行い得る医師の教育とその認定を目的とする」となっています。
資格のある温泉療法医は平成29年10月25日現在、全国で970名です。
日本温泉気候物理医学会<温泉療法専門医>
一方、日本温泉気候物理医学会<温泉療法専門医>の認定については「温泉医療の一定以上の臨床経験を持つ医師」を対象としており、
その目的は「温泉医療の水準の維持向上をはかり、もって国民保健に寄与すること」となっています。
資格のある温泉療法専門医は平成29年10月25日現在、全国で212名です。
私は、1998年4月1日に、この資格を取得し、5年に1度の更新を続けています。
それは全国に200人余の温泉専門医の一人として、水氣道の活動を通して温泉医療・保養地医療・自然医療の有効性と有益性に基づき、
将来に向けての国民健康の維持増進と疾病の治癒やリハビリテーションについて積極的に関与していきたいと願うものであるからです。
温泉療養を行う場合は、我流の湯治ではなく、温泉治療の知識を持った医師の指導のもとに行うのが望ましいことは言うまでもありません。
日本で温泉療養を行う場合は、温泉療法医あるいは 温泉療法専門医の指導を受けることをお勧めします。
なお水氣道が他の鍛錬法や武道の多くと決定的に異なるのは、
単なる経験や伝統の継承、あるいは神がかり的な創始者によるものではないということです。
地域の最前線の医療に直接携わる専門の臨床医である医学博士が開発し、
自らライフワークとして実践続けることで、絶えず検証を続けているということの意義を改めてご理解いただければ幸いです。
温泉療法について、これを機会に、引き続きご紹介する予定ですが、
今後は、これと同じ高円寺南診療所のHP新着情報の
日曜日の日々の臨床① 統合医学(東西医学、代替・補完医療)に引き継いでいきたいと思います。
<記録をとり続けるコツ④>
今回で「記録をとる」の最終回です。
前回「誰かにチェックをしてもらう」と書きました。
その考えを書き忘れてしまい、慌てて追加しました。
何故チェックを受けると良いのでしょうか?
①「ごまかし」「さぼり」ができなくなる。
②客観的に見て、応援してくれる人がいるので記録を意識する
以上の2点が大きいと、考えました。
①ですが、一人で続けていると、「このくらい誤差だよね」とか
「ちょっとお休みして、次から頑張る!」と自分に負けそうになることがあります。
チェックを受けていると、そんな考えが出ても強制的に続けられます。
②、応援してくれる人がいると、苦労半分、喜び2倍になる。
…はずです。
まあ、一緒に喜んでくれたり、叱咤激励してくれると励みになることは確かです。
途中で中断しかかったり、意図しないことで記録が取れないこともあります。
でも、諦めずに続けていけば「ルーチンワーク」になります。
続けないと、どこか落ち着かなくなります。
そうなればしめたものです。
目的を見失わず、中断があっても続けることが大切なのです。
Nogucciは目標に向けて記録を取り続けていきます。
目標達成しても続けるでしょう。
なぜなら、取り忘れたら落ち着かないから…
水氣道と私~私の水氣道3ステップ~
<ステップ1>
<委ねる>
大坂さんがシンプルにこう記述されている様に、
それは水氣道の基本と言っても過言ではないと思います。
なぜならば、基本五航法のほとんどが水に体を委ねる形になっているからです。
その中でも特に分かりやすいのは第四航法(つま先浮かし歩き)を構成する
全4節のうち、第2節の<承>の形と第3節の<転>形です。
<転>は背中を水に委ねつつ、同時に前に伸ばした足も水に委ねて浮いた形になります。
水に委ねた背中と遊脚は、支持脚を中心軸として後ろと前で、まるでヤジロベエのような動的な平衡状態となる感覚が得られて来たらしめたものです。
しかしながら、そもそも「委ねる」と言われても、最初はなかなか上手くできないものです。
それでは、実際にどうすればよいのでしょうか?
まずはプールに入り水に慣れることから始めましょう。
大坂さんの記述にもある様に「何も考えずにやってみる」ことです。
プールに入る回数を重ねる毎に自然と体の力が抜けてくることに気が付くでしょう。
そうして徐々に水に体を委ねることができるようになります。
親水航法は、こうした過程が捗(はかど)るように助けてくれる準備運動です。
初心者の方をはじめ、慣れている方でも、何かのきっかけで体に力が入ってしまい、
そのまま緊張が抜けなくなってしまうことがあります。
そんな時こそ上達のチャンスです。
親水航法から丁寧に行ってみましょう。
そうすることで水に馴染み、水に体を委ねる状況を味わえるならば、
その時の自分の体の状態を知ることができます。
その状態で系統的に稽古を進めていけば、おのずと緊張から解放され、体の力が抜けてくることを実感できることでしょう。
親水航法で、しっかりと心と体(氣)を良い状態にし、
その後の準備体操(イキイキ体操)や基本五航法その他の応用航法に備えましょう。
日本水氣道協会 水氣道2級(中等修錬生)
調血航法直伝 加藤博文
<まめに記録をとる③>
記録が続かない理由を考えましょう。
①最初からやる気が無い。②途中から記録する気が低下する。
大きく分けるとこの2点です。
記録する意欲の低下を考えるに。
①スタートで張り切りすぎる。
②記録を取り忘れてずるずると…
③変化が無くなり記録を取ってもツマラナイ
④結果が伴わず、悪い結果になってしまった!
というような事が考えられます。
対策としては
まず、「完璧に良い結果を記録する!」と考えないことが重要です。
何のために記録を続けるのかを、考えましょう。
記録は努力した結果です。
悪い結果が出た時、Nogucciは
「どうしてそうなった?」「どうすれば改善できる?」
と振り返るチャンスと考えるようにしました。
空白の期間が出て途切れそうになったら、
「新たな気持ちで再スタートだ」くらいに考える。
記録は、良いこと悪いことも残すことが重要です。
気負わずに淡々と続けられるのが理想です。
それが、なかなか難しいんです…一人では。
ですので、誰かにチェックを受けながら続けることが重要になります。
水氣道7級(特別体験生)の木村英一さんから水氣道の所感をいただきました。
多くの皆様にとって、有意義なメッセージですので、ご本人の了解を得て実名でご報告させていただきます。
木村さんはトランペットのプロフェッショナルで、私事で恐縮ですが、私は木村さんからトランペットを定期的に習っています。
演奏家としてばかりでなく、教育者としても優れた方です。
毎回のレッスンで大きな気づきをいただき、日常診療や、水氣道、そして聖楽院での活動のためにも大いに刺激を受けております。
木村さんは、今年水氣道に入門されましたが、熱心に稽古に参加されています。
杉十小プールには初めての体験生の方のガイダンスをしてくださっています。
私がその旨、御礼を申し上げると、「私も最初の稽古のとき、皆様からとても親切にしていただいたので、同じようにさせていただいております。」
とのお答えに、再度、感動と喜びを覚えました。そうなのです。
それこそが水氣道なのです。
さて<地上では経験できない体勢での運動>を可能にするのが水氣道の醍醐味の一つなのですが、
それを「興味深く、楽しく感じ」ることができれば、上達はスムーズだと思います。
新しいこと、新奇なことを求める探求心や冒険心は、人類の進歩の原動力だといえます。
ただし、高度な知能を持った人類は、同時に不安感や恐怖心に襲われがちです。
それを乗り越えて新しいことに挑戦するためには、それに打ち勝つだけの安心感、期待感、希望などのエネルギーが必要です。
その根幹は、一言でいえば、信頼だと思います。
自分を信じ(自信をもつ)、他者を信じ(信頼する)、ともに新たな体験や発見を分かち合うことを、水氣道では大切にしています。
<水氣道では、水に助けられたり、逆に、水に妨げられたり>しながら、基本的にリラックス状態を保ちながら心身を同時に鍛錬していきます。
ごく自然な運動なのですが、日頃の生活環境ではなかなか味わえないために、一般の陸上運動とは異なった「疲れ」を感じます。
「運動で疲れを感じることもありますが、けっしてイヤな疲れではなく、心地良い疲れです」と木村さんは書いておられますが、
この「疲れ」をどのように受け止め、理解することができるか、ということも水氣道の稽古の要点の一つです。
心地良い疲れを感じることができる心身の状態とは、心身がバランス良くリラックスできたことを意味します。
典型例では、身体全体がやや重く感じられるにもかかわらず、からだの芯からほのかに暖かい感じがします。
これは、自律訓練法でいう第一公式(重感練習)、第二公式(温感練習)で得られる心身の状態に通じるものです。
木村さんは林亮博(水氣道従弐段下・上席支援員)健康管理士の下で自律訓練法を練習中であるため、
水氣道の効果を早い段階で味わうことができたのではないでしょうか。
一般に、疲労感は不愉快な身体感覚であり、不健康な状態の徴候であると受け止めがちです。
しかし、実際に問題となるのは、疲労が蓄積しているにもかかわらず、
疲れに気づけない(感じない)、
疲れを疲れとしてあるがままに受け止めない(疲労状態にあることの否認)、
疲れていることで充実感を感じる(疲労状態が病的快感に変性)といった傾向や習慣です。
普段から<健康的な心地良い疲れ>に馴染んでいれば、<病的で不快な疲れ>に気づきやすくなります。
この<病的で不快な疲れ・気づいていない疲れ>を<健康的な心地良い疲れ>に変換する作用効果については、水氣道で実際に体験できることでしょう。
水氣道の稽古プログラムの後半では、水氣道の各技法(航法)の分級稽古になります。
木村さんは、林組の活水航法に意欲的に参加されています。
この航法は、身体内外の水の性質を大いに活用して、肩関節や股関節などの重要関節の柔軟性を高めることに加えて、それに関連する筋力強化を図ることを目的としています。
木村さんは「以前より柔軟性、筋力もついてきた」ことを報告してくださっていますが、
活水航法の良さを感じ取り味わいながら計画的に稽古を続けておられる成果を感じていただけていることが良くわかります。
「今後も体力、集中力を養うためにも続けてまいりたい」とのことですが、
プロの演奏家として体力と集中力は不可欠の条件であることを、熟知されている方の御感想だと思います。
<まめに記録を取る②>
「記録を取らなくなったNogucciは、どうなったでしょう?」
答えは、「体重計に乗らなくなった」でした。
体重が落ちなくなって暫くすると、
「今回も、変わってないだろうな…」と考え、
「どうせ変化がないんだから…」と思って記録をさぼります。
その様な甘い考えでは食事も、どんぶり勘定になっていきます。
食事が多少増えても気にしないと、
気づいたら体重が増える→体重計に乗るのが怖い→ますます記録を取りたくなくなる→体重が増える
という増え始めると、止まらなくなる悪循環に陥ります。
ですので「体重が減り、落ちなくなる時期が来ても、記録を取り続けることは、客観的に自分を見るために必要な事である。」
と実感したのは、リバウンドを公表して、再び記録を取り始めてからでした。
調血航法は、関節の律動的屈伸運動の繰り返し、ということを前回(調血航法No.2)お話ししました。
関節の動きには、<屈曲・伸展>、<内転・外転>、<内旋・外旋>、<左側屈・右側屈>、<左回旋・右回旋>、<前傾・後傾>と、6つの動作があります。
水氣道の調血航法ではこれらの動作の組み合わせで、それぞれの筋肉を鍛錬しています。
調血航法で特に重きを置いていることの一つに<左回旋・右回旋>の動作があります。
この動作を繰り返し行うことにより、腹筋やその周りの筋肉を伸縮させる事で鍛錬していきます。
また、体幹を鍛える手法の一つとして考えており、その結果、私自身が経験して実証しつつあるように、姿勢が改善され、腰痛が起こりにくくなります。
つまり、調血航法は、背骨を軸とした姿勢矯正と、腰痛治療、腰痛予防に効果的だ、というのが私の実感するところです。
同じような悩みをお持ちの方は、是非、一緒に鍛錬していきましょう。
日本水氣道協会 水氣道2級(中等修錬生)
調血航法直伝 加藤博文
<まめにチェックすることについて>
Nogucciはものぐさです。
あれ?また同じ話ですか?
前回は、始めることに関してでした。
今回は継続している時のことです。
減量している時に大切なことの1つに
「体重を記録する」ということがあります。
「あたりまえだのクラッカー。」という声が聞こえます…。
順調に体重が落ちている時は良いのです。
ルンルン気分で記録ができますので。
しかし落ちなくなり、次に体重が落ち始めるのを待つ期間がやって来ます。
その時に、
「気分がのらない」「どうせ落ちてない」「記録したくない」
という「気分」がやってきます。
さてNogucciはどうしたでしょうか?
次に続きます。