カテゴリー: 水気道
「焦らず、あわてず、あきらめず」
スキージャンプ銅メダルの髙梨沙羅さんが、インタビューで肝に命じていた言葉とのことです。
気になって調べてみました。
松下幸之助の今日の言葉にも出てきます。内容は
「努力をしていてもなかなか成果が現れてこない。
いらいらがつのる。投げ出したくなってくる。
しかし、そんな時こそ心を乱さず、地に足をつけて努力を重ねたい。
焦らず、あわてず、あきらめず
仕事でも人生でも一歩一歩着実な歩みを心がけたい。」
【松下幸之助 今日の言葉】
一つ一つの積み重ねが大事で、焦ってすぐに結果を求めない。
すぐに結果が出なくても慌てない、諦めない。
すぐに結果を欲しくなってしまう自分。
また常日頃、焦って、慌てるNogucciにとって、日々の振る舞いでも必要な言葉だと思いました。
焦らず
あわてず
あきらめず
を自分も肝に命じていきます。
今回は木村英一さんが「水氣道との出会い」を記してくれました。
手書きの原稿を掲載いたします。
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「水氣道との出会い」
水氣道をはじめて約一年になりました。
始めたきっかけは、ある病気(ジストニア)でした。
楽器(トランペット)を演奏する仕事ですが、演奏に影響が出てきたのです。
オーケストラでの演奏は常に緊張した状態に置かれ、楽器の演奏の姿勢も長時間同じ姿勢で、知らず知らずのうちにストレスが蓄積されて身体がリラックス出来ない状況になってきたように思えます。
飯嶋先生より水氣道のことを伺い、すがる思いで始めました。
初めは今までの緊張した状態のためか、水の中でなかなかリラックス出来ませんでした。
筋肉にも歪みがあったのかも知れません。
本来はジストニアを治すつもりで取り組んでましたが、以前より考えてた指揮者、指導のための体力作りに意識を切り替えて取り組むことにしました。
指揮者は本番では約2時間、リハーサルだと4~5時間立ちっぱなしで音楽を作る作業が続きます。
体力と共に集中力も必要です。
水氣道は、まさにそれを養うためには理想的だと思います。
取り組み方の意識を切り替えてからは、水氣道の日が楽しみになりました。
疲労感も最初の頃とは違い、心地良い疲労感になり、水の中でのリラックスも徐々に出来るようになり、筋力も付いてきたような気がします。
特に活水航法、理気航法に取り組むことによって、身体の柔軟性、筋力、呼吸法、集中力に良い影響があるように感じます。
今後どのような効果があり、どのような結果が出るかわかりませんが、水氣道を楽しんで行けたらと思っております。
木村英一
<ギー 第3報:ココナッツオイル、MTC(中鎖脂肪酸)オイル>
No.79で「次なるココナッツオイル」と出てきたけど、ココナッツオイルの説明がないよ?
あと前回出てきた「MTCオイル」も一緒に説明してください。
とのことで、「グラスフェッドバター」に続いて「ココナッツオイル」「MTCオイル」です。
ヤシの実の胚乳からとれるのがココナッツミルク、ミルクから油分を分離させたのがココナッツオイルです。
オイルといえば食べ過ぎると
「健康に良くない」
「太る」
「脂っぽい肌になる」
というイメージでしたが
ココナッツオイルは
「健康に良い」
「ダイエット効果もある」
「美肌効果もある」
と三拍子そろったオイルです。
ココナッツオイルが多く含まれているのは、中鎖脂肪酸です。
この中鎖脂肪酸が健康や美容、ダイエットに効果があると注目されています。
ココナッツオイルには中鎖脂肪酸が60%含まれます。
MTCオイルはココナッツオイル等から中鎖脂肪酸を抽出したオイルで、100%中鎖脂肪酸です。
<中鎖脂肪酸の働き>
中鎖脂肪酸は肝臓で分解されると「ケトン体」という物質になります。
そしてケトン体が増えると体の中の脂肪が燃えやすくなり、「お腹が空く感じ」も感じにくくなると言われていています。
そのケトン体を利用したダイエット法が、ケトン体質ダイエット法と言われています。
中鎖脂肪酸はコレステロールがつきにくく、またエネルギー代謝を活発にして肥満の原因である中性脂肪がつきにくいという特徴もあります。
中鎖脂肪酸は認知症やアルツハイマーの予防に効果があるとも言われています。
認知症やアルツハイマーは脳のエネルギーであるブドウ糖をうまく使えなくなるそうです。
中鎖脂肪酸は肝臓でケトン体に分解されるとブドウ糖に代わって脳の栄養源になってくれます。
ガス欠(ブドウ糖の欠如)で失いつつある記憶力や判断力がケトン体という燃料を得て症状を改善してくれます。
ダイエット効果と脳の活性化、夢のような効果です。
どちらもNogucciが目指しているものです!
体重減とミスを減らすことの両立を目指しています。
①起:杉十温水プール改修成果に関する所感
杉十温水プールの工事のため2月からの始動となりました。
シャワーが新調され温度調節ができるようになりました。
水量、水圧は、一定に保たれていました。
また、水滴の穴は以前より大きくなっていました。
プールの室内装備や環境は以前と変わりがないように思われました。
プールの水質は去年と同じような状態でした。
皆様は稽古場環境をどのように観察され、気づき、あるいは感じましたか。
②承:水氣道全体稽古の心掛け
入水して最初の親水航法から始まる各航法の流れに身を委ねましょう。
その時必要な稽古課題は、その直前に与えられるので集団にも委ねましょう。
もっとも、慣れるにつれて、その日の稽古の流れをある程度予測できるようになり、少しずつ余裕も生まれてくることでしょう。
委ねることで心身が揺れることがあります。
しかし、体が揺れても心まで揺れることが無い状態を目指していきましょう。
揺りかごは赤ちゃんを成長させるように、揺れを受け入れ、楽しむことで私たちの心身調整能力は育くまれます。
まずは自分自身が、上手に支援を受けられるように委ねる準備を整え、次いで、いろいろな誘惑に負けず継続できるように自分自身を支援し、やがて他者をも支援できるように成長していく。
稽古を続けていけば、誰でもそれらを実際に体験できるのが水氣道です。
自分自身の心身の具合を丁寧に確かめながら、次の航法に滑らかに移行していきます。
もし何らかの心身の違和感を覚えたら無理せず、また遠慮せずに一旦休止しましょう。
そして、最寄りの組長(黄帽子:支援員)か班長(朱帽子:修錬生)に伝えてください。
体験生の方であれば、周囲のどなたにでも気楽に伝えるようにしましょう。
ポイントは、一つ一つ動作の意味を確認して次の航法を行うことです。
水の自然な性質に逆らっても無駄です。水と仲間に委ねることです。
<水とお友達になってください>といつも会員の皆様のために念じています。
③転:水氣道分級稽古の心得
後半の各航法は前半の基礎からの応用です。
前半が上手に出来たとしても後半がそのまま巧く行き楽しめるとは限りません。
それは、前半より、主体的な参加姿勢、つまり、目的意識が求められるからです。
ただし、完璧を期したり、過剰な期待を持って臨んだりすることはかえって禁物です。
ある程度の満足感が得ることができ、方向性がつかめるように心がけていきましょう。
つまり、足りるを知ることは水氣道で習得していく徳目の一つです。
そうした心構えがもてるようになれば確実に上達でき水氣道を楽しめている証拠です。
また水氣道の稽古では団体行動をするからといって、周りに無理に合わせようとする必要はありません。
水氣道は団体エクササイズですが、それでも基本は個にあるからです。
水氣道は、集団の中で調和しエネルギーを受け取りつつ、自分のペースを保てるように訓練し、修錬を重ねていくものなのです。
そうすれば、集団の中の流れに身を置きつつも、けっしてぶれない自分を確立することができるようになることでしょう。
④ 結:まとめ
稽古場など環境観察の必要性、全体稽古での心掛け、分級稽古での心得を述べました。
<足るを知り、足らざるを補う、過不足なき中庸を旨とする。>
<一人では気づけない、得られないことを集団の中にあって獲得する。>
<委ね、委ねられること、助けられ、助けること、信じ、信じられること。>
そして、水氣道の稽古場には、いつでも仲間が自分を待っていてくれるのだという実感。
私はそれが大切な心掛けだと思っています。
ドクターが言われるように水氣道は生涯エクササイズです。
無理せずに、楽しく水気道を皆様と一緒にしましょう。
水氣道 従弐段下 上席支援員
水氣道 活水航法 直伝 林 亮博
<追記>
改修工事で新たに防音材が使われたそうです。
声の響きが変わったように感じました。
<ギー:第2報、グラスフェッドバター>
前回の懺悔録(ギーについて)はバターを溶かして作るとあったけど、バターはどんな物のを使うの?との質問がありました。
ギーに使用するバターは「グラスフェッドバター」です。
今回は「グラスフェッドバター」についてです。
<「グラスフェッドバター」の「グラスフェッド」って?>
グラス(草)
フェッド(与えられた)
という意味です。
つまり牧草だけで育った牛の乳から作られたバターのことです。
<「グラスフェッドバター」と「普通バター」の違い>
日本(他の国もそうですが)の牛は高級なブランド牛や、エサの安全性にこだわって育てている牛以外はほとんどトウモロコシなどの穀物を与えて育てています。
本来牛のエサは栄養豊富な牧草です。昔の牛は穀物(トウモロコシなど)は食べませんでした。
ではなぜ穀物を食べさせているのかというと、草を食べるよりも穀物の方が脂肪を蓄えて太らせやすいためです。
さらに牧草地が広大なので、ゆったりとストレスがなく育っているので、そのような牛のミルクは良質ですし、そのミルクからできたバターもとてもおいしいです。
日本でもまだ牧場で育てられた牛ならまだしも、常に牛舎に入れられて育った牛はストレスが多く味も落ちます。
良質な牧草を食べてストレスフリーの牛のミルクから採れたバターは一般的なバターよりも栄養価が高いと言われています。
<「グラスフェッドバター」の栄養素>
「バターが健康に悪い」と言われていたのは動物性の油である飽和脂肪酸が多く、過剰摂取すると肥満やさまざまな病気にかかりやすくなるという理由からでした。
ですが近年では脂肪酸の中でも、ココナッツオイルやMTCオイル(100%中鎖脂肪酸オイル)に含まれる飽和脂肪酸の一種である中鎖脂肪酸がダイエットや認知症に良いと注目されました。
※「中鎖脂肪酸」「ココナッツオイル」については次回に。
<脂肪酸を「長さ」によって分類すると、キャノーラ油、オリーブオイルやラードなどの一般的な油脂のほとんどに含まれる「長鎖脂肪酸」と、その約半分の長さの「中鎖脂肪酸」があります。>
バターに含まれる注目の栄養素は
①「酪酸」
酪酸も飽和脂肪酸ですが、中鎖脂肪酸ではなく短鎖脂肪酸の一種です。
国立循環器病研究センターの研究グループがまだマウスの実験ではありますが、「酪酸が脂肪の分解を促進する」と国際的なオンライン科学誌プロスワン誌に報告しています。
そしてネズミだけでなく人にも脂肪燃焼の効果があると言われていますが、この研究では効果があるのは「質の良いバターに限る」とも言っています。
質の良いバターとは?
「グラスフェッドバター」のことですね。
②不飽和脂肪酸の一種の「共役リノール酸」
リノール酸というと不飽和脂肪酸のオメガ6系の一種で、共役リノール酸もリノール酸から作られるのですが、リノール酸とは構造が異なるために「異性化リノール酸」とも呼ばれています。
共役リノール酸は「脂肪をエネルギーに変えるために働く酵素を活性化させる」働きがあります。
この共役リノール酸もグラスフェッドで育った牛やミルクに多く含まれています。
③不飽和脂肪酸の一種オメガ3脂肪酸
オメガ3脂肪酸はえごま油や亜麻仁油、グリーンナッツオイルなどに多く含まれていて血液をサラサラにするなどの効果があると言われている注目の脂肪酸です。
普通のバターと比べるとグラスフェッドバターには約5倍のオメガ3脂肪酸が含まれています。
④脂溶性成分のビタミン類とカロテノイド
脂溶性ビタミンとは油に溶けやすく熱に強い性質を持ち、ビタミンA、D、E、Kの4種類がありますがグラスフェッドバターには4種類全て豊富に含まれています。
カロテノイドとは動植物などに存在する色素成分で、約600種類バターに含まれるカロテノイドは黄色の素となるカロテンです。(αカロテンやβカロテンなどがあります)
またカロテンの一部は必要に応じて体内でビタミンAに変換されます。
このカロテンは青草に含まれているので牧草をたくさん食べた牛のミルク、つまりグラスフェッドバターは色素が黄色いカロテンが多く含まれているため、黄色っぽく見えます。
普通のバターとグラスフェッドバターを見比べると、明らかにグラスフェッドバターの黄色の方が濃いですが、これはカロテンがたくさん含まれてるからということです。
①~④の成分は普通のバターにも含まれていますが、グラスフェッドバターの方が豊富です。
前回紹介した「ギー」は「グラスフェッドバター」から作られています。
ギーを朝コーヒーと一緒に、夜は料理に使っています。
朝の一杯の後、体が暖かくなり、お通じも良くなっているのを実感します。
体重は85.1㎏と微妙に減少しています。
次回は「ココナッツオイル」と「MTCオイル」についてです。
KKさんは主に金曜日を稽古の日として、熱心に通われています。
半年たった今でもそうですが、来られた当初からとても真面目な方だという印象です。
咳や肩こり、手足の冷えが意識しなくなった、と言うことですが、それは、血流が良くなり、肺で取り入れられた酸素が栄養素と一緒に全身に巡られ、体を温められているからでしょう。
参加されている金曜日は本稽古ですので、
親水航法→いきいき体操→基本五航法→応用航法→のびのび体操
の順序で行われています。
その中で、応用航法は主に理気航法・調血航法を行っています。
理氣航法では酸素を体に取り入れる肺の機能を向上させる運動、また、調血航法は血流を良くし全身に酸素と栄養素を送ることを主の目的としており、真面目に熱心に稽古に取り組まれているKKさんは、まさにそれが早い段階で成果として出ているのだと思います。
また、ピラディスについては、私もネットの動画を参考にした自己流ではありますが、経験したことがあります。
陸上の運動ではありますが、確かに水氣道と同じような動作をすることがあります。
確か、ピラティスの基本は胸式呼吸にあったのを記憶しております。
以前、飯嶋先生から教わったのは、水氣道も胸式呼吸を否定しないということ。
しかし、水氣道の呼吸法は、単なる胸式呼吸でも、腹式呼吸でもありません。
統合呼吸法といって、両方の呼吸法を一体的に相補的に行うものです。
ですから、たとえ普段、胸式呼吸の傾向に陥りがちなヒトでも、水中での運動で水圧がかかるため、胸でもお腹でも呼吸をしている、いわゆる全体呼吸を無意識で行っているということです。
それにより、呼吸筋が鍛えられ、より効率よく酸素を体内に取り入れられるようになるということです。
この様に同じ動作を行っていても陸上と水中では少し違うことをこれから経験されることと思います。
日本水氣道協会 水氣道2級(中等修錬生)
調血航法直伝 加藤博文
最近「ギー」を食べだしました。
今回はNogucchiが食べ始めた、体に良い「ギー」を紹介します。
ギーの原料は牛、水牛、ヤギのミルクです。
ミルクを沸騰させて煮沸殺菌し、その後乳酸発酵させて発酵無塩バターである「マカーン」が作られます。
その「マカーン」をじっくり加熱して溶かしたものをろ過し、タンパク質・水分・不純物を取り除いた「溶かしバター」のことを「ギー(Ghee)」といいます。
簡単にいうとギーはバターを加熱してろ過したものです。
その効能が最近の研究で次々に解明されてきています。
近年では、「次なるココナッツオイル」とも言わています。
ギーの特徴は
①常温で長期間保存できる
ギーは、不純物が無いこと、脂肪酸は飽和脂肪酸がメインであること、またビタミンEも豊富なことから酸化しにくい特徴があります。
②乳糖不耐性の人も大丈夫
ギーは、ラクトース、カゼイン、乳固形分等を含まないため、乳糖不耐症の人も利用できます。
ギーの効果は
①ダイエット効果(脂肪燃焼)
②美肌・美白効果
③腸内環境を整え免疫力のアップ
➃抗アレルギー作用
⑤眼精疲労や視力の回復
⑥脳の活性化、アルツハイマー対策など
等があります。
私Nogucchiは特に①脂肪燃焼で体重を減らす、⑥脳の活性化でミスを減らす効果を狙って食べ始めました。
食べて気づいたのは、直ぐに体が温まる。
少したってからは、お通じがとっても良くなったことです。
スタートの体重は85.5㎏です。これを機に更なる体重減少を目指していきます。
「ギー」が気になった方はNogucchiまで声をかけてください。
皆さんはスターウォーズというSF映画をご存知でしょうか。
詳しい内容などはネットなどで調べていただくこととして、今回は作中に何度も登場するフォースという存在について取り上げてみます。
そして水氣道との共通点など、私なりに感じたことを書いてみたいと思います。
そもそもフォースとはなんぞや、ということですが、あくまでも映画なので、勿論、実際には存在しません。
しかし、それはあくまでも世俗的に現実的に考えるならば、ということです。
フォースとは、自然が本来もっている氣、目には見えないエネルギーのような存在だといえます。
高円寺南診療所に来る以前、そして水氣道を始めるまでの私は、
フォースで例えるなら暗黒面、いわゆる「マイナスの氣」に支配されていました。
いわば自分で自分の身体の中に毒を作っている状態でした。
そんな私を救ってくれたのが先生、そして水氣道でした。
水氣道に通い続けてから暫くして、ふと気がついたことがあったのです。
そこには、水と空気を利用して身体を動かすことによって、自然な形で自分の身体が癒されていくのを感じている自分がいたのです。
今思えば、長い間マイナスの氣に浸かっていた私は、自然界が作り出すエネルギーによって、その瞬間に、実際に治療されたのではないかと思っています。
最後に、このフォースという存在、私は全くのウソではないと感じています。
私達の生きているこの現実世界でも、このような、目にはみえない氣、エネルギーをなんとなく感じることって結構あると思います。
水氣道を始めたら、まず体感してみて下さい。継続して通っている内に、あなたもフォースを感じることが出来る様になるかもしれませんよ。
水氣道 少初段上 理氣航法直伝 金澤克彦
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