意外に多い病気の話:

解離性(かいりせい)遁走(とんそう)①

 

 

職場に遅刻したり、帰宅が遅くなったりしたことは、おそらく多くの人が経験していることなので、繰り返さなければ取り立てて問題とならないことがほとんどだと思います。

 

しかし、多くの場合、そこから病気が始まっていることがあります。

 

これが発展して、職場や家庭に連絡を入れないまま、姿をくらまし、連絡が取れない状態になると、これを遁走(とんそう)といいます。

 

とん走が数日以上続く場合は、大問題に発展します。

 

 

診療所でも、しばしば連絡が取れなくて困るケースがあります。

 

とくに一人暮らしで重大な持病を抱えている患者さんが、予約した時間に現れず、その後も連絡が取れないとなると一大事です。

 

 

遁走はかつて心因性遁走と呼ばれていましたが、現在では解離性遁走というのがふつうになってきました。解離性とん走は解離性健忘の一種です。

 

 

解離性の解離とは何かというと、解決困難な心的葛藤により、統合されていた意識(心的機構)から分離した心的活動が独立して機能する状態をといいます。

 

解離は葛藤にまつわる観念や感情を意識から切り離す一種の無意識的防衛機制と考えられ、それまで統合されていた意識が一過性に失われます。

 

解離性とん走の持続時間は、数時間の場合もあれば、数カ月間、ときにはさらに長期間にわたる場合もあります。

 

 

とん走の多くは、隠された願望の充足や、強いストレスや困惑から逃れることのできる唯一の方法と考えられます。

 

そのため、しばしば詐病(さびょう)と間違えられることがありますが、それはどちらの場合にも、この病気の患者さんは自分の責任から逃れたい(耐えがたい結婚生活など)、自己の行動に対する責任を回避したい、あるいは戦闘などの既知の危険にさらされたくないといった理由が存在するからです。

 

しかし、詐病とは異なり、解離性とん走は無意識のうちに起こるものであり、演技ではありません。

 

詐病者の場合は、典型的には自分の症状を誇張して大げさに話し、記憶障害を演技するための明らかな経済的、法的、または個人的理由(仕事を避けるなど)があることからです。

 

しかし、医師であっても両者を見分けられるのが難しいのが通常です。

 

 

解離性とん走の症状

とん走の期間中は、本人の外見や行動は正常であったり、軽く混乱しているように見えたりする程度で、周囲の注意を引くことはありません。

 

しかし、とん走が終わると、本人は突然知らない状況に置かれていて、そこにどうやってたどり着いたのか、自分が何をしていたのかを思い出すことができません

 

この時点で患者の多くは、何が起こったのか思い出せないことで恥ずかしく思ったり、狼狽したりします。

 

恐怖を感じる人もいます。

 

混乱した状態が表に現れない限り、他人の目にとまりにくいです。

 

 

とん走が終われば、多くの患者はとん走が始まるまでの過去の自己同一性と人生を思い出します。

 

しかし、記憶の回復に時間がかかり、徐々に記憶を取り戻す人もいます。

 

過去の一部をまったく思い出せない人もいます。ごく少数ですが、以降の生涯にわたって、自分の過去について何も思い出せない人や、ほとんど思い出せない人もいます。

 

<次回は診断と治療です。>

英会話の勉強再開しました

 

Nogucci、英会話の勉強を再開しました。

 

先生はドクトル飯嶋です。

 

英会話といっても、診療所の中で使うものです。

 

まず普段使っている言葉を書き出し、それをドクトル飯嶋に英語に翻訳していただきましいた。

 

日本語で書きだしたものが変なものがあったり、色々と苦労させてしまいました。

 

それで、せっかく作成したものでも使えなければ意味がありません。

 

会話のレッスンもドクトル飯嶋に受けています。

 

どうしても苦手な発音があって苦労しています。

 

例を挙げると…

 

「this」の「th」日本語のように「じ」と発音してしまいます。

(実際は「ディス」のほうが近い?)

 

「fo」を「ふぉ」じゃなくて「下唇に歯を付けて」とか

 

「an apple」 は「あん あっぷる」じゃなく「アナ ップル」

 

文章を棒読みしないでリズミカルに読むのが苦手とか。

 

課題は色々あります。

 

少しずつ慣れてそれっぽく言えるようにしていきます。

 

作成していただいたテキストはこちらです。

 

少しづつフレーズも増やしています。興味をお持ちいただいたらご覧になってください。

心療内科についてのQ&Aをご紹介いたします。

 

それは日本心療内科学会のHPです。

 

心療内科Q&Aのコラムを読むことができます。

 

Q&Aは、想定した事例です。Q&Aや疾患についてのご質問、病院の紹介等は、受け付けておりませんのでご了承下さい。

※「質問」をクリックするとが表示されます。

 

と書かれています。

 

高円寺南診療所に通院中の皆様が、一般論であるこのQ&Aを読んでいただくためには、実際に即した具体的な解説が必要だと考えました。

 

そこで、「質問」「答え」の後に、<高円寺南診療所の見解>でコメントを加えることにしました。

 

 

Q

試験の前や、試合の前になるとお腹が痛くなりトイレに行きたくなります。

 

入試が近いので心配なのですがどうしたらいいでしょうか?

 

 

 

A

試験前や試合前などに腹痛やトイレに行きたくなるとここぞというときに困ると思います。

 

「また起こるのでは…」と心配や不安になることもあるかもしれません。

 

それら症状を慢性的に引き起こすもののひとつに過敏性腸症候群(Irritable Bowel Syndrome:以下IBS)があります。IBSは大きく分けると、

 

①お腹の痛みや張りといった便秘の特徴をもつ「便秘型」、

② お腹が痛くなった後に下痢を伴う「下痢型」、

③ 「便秘型」と「下痢型」の両方の特徴をもつ「混合型」、

④ そしてこの3つの型のどれにもあてはまりにくい「分類不能型」の4つに分けることができます。

 

欧米を中心とした調査では人口の10~25%の人がこの病気で悩んでいるといわれています。

 

IBSの原因はまだ完全には明らかではありませんが,睡眠不足や不規則な食生活などの生活習慣の乱れや,さまざまなストレスが大きく関与していると考えられています。

 

IBSの治療は,睡眠や食生活などの生活習慣の見直しや,整腸剤・下痢止めなどの薬物療法だけでなく、ストレスを解消していくためのカウンセリングや自律訓練法といったリラクセーション法などが治療の中心となります。

 

IBSの症状はゆっくりと改善していくことが多く、改善を体感するまで数ヶ月を要することも珍しくありません。

 

そのため「IBSと上手に付き合っていく」と考えを広げていくことも必要となります。

 

治療に関してはかかりつけ医や、心療内科や消化器科、胃腸科などを気軽に受診してください。

 

(緒方 慶三郎 、立部なな恵)

 

 

<高円寺南診療所の見解> 

執筆者名に心当たりがないため、日本心療内科学会の登録指導医・専門医名簿を検索しましたが、お二方のお名前はリストされていませんでした。

 

恐らく新進気鋭の方々なのだと思います。インターネットで検索すると、緒方 慶三郎先生(鹿児島大学 大学院医歯学総合研究科心身内科学分野)、立部なな恵先生 (新日鉄八幡記念病院 心療内科)とのことでした。今後のご活躍を期待したいと思います。

 

 

そこで過敏性腸症候群(IBS)について、補足説明を加えながら改めて整理してみます。

 

IBSとは、便通異常(下痢、便秘)と腹痛、腹満感などの症状を慢性的に繰り返しますが、明らかな器質的異常はありません。そのため機能性疾患とされます。

 

主な身体症状は、腹痛、腹部不快感、便通異常などです。

 

合併し易い精神症状は、不安、過敏、緊張、焦燥、抑うつ感などです。

 

 

IBSのサブタイプは、下痢型、便秘型、混合型、分類不能型です。

 

日本人の有病率はごく軽度のものまで含めると全人口の約20%と大変多いと考えられていますが、病院を受診する人はそのうちの20%くらいと推定されています。

 

性差は男:女=1:1.6で女性に多くみられ、男性は下痢型が多く、女性では便秘型が多い傾向があります。

 

明らかな原因は不明です。ただし、多くの症例で発症と経過に心理的因子が関与します。大腸や小腸の運動や分泌が過剰になったもので、大部分は心理社会的ストレスが強く関係しています。

 

つまり、このような病態が背景にあるために消化器心身症の一つとされ、心身症としての診断と治療のガイドラインが発行されています。心理的因子が発症準備因子、発症因子および症状持続・増悪因子として作用します。

 

生物学的病態でいえば、病態としては消化管運動機能異常、内臓知覚過敏、腸脳相関異常などが指摘されています。

 

また社会的病態でいえば、会社や学校にうまく適応できないときの身体反応としてあらわれることが多く、出社拒否症、登校拒否症の身体症状と考えられています。

 

 

「また起こるのでは…」と心配や不安になることがあるとすれば、そのような不安を予期不安といいます。

 

予期不安は、ある状況にまだ直面していないのに、それと似た状況や場面における失敗を過去の経験の追想などによって自己暗示的に予測して生じる不安です。

 

予期不安と不安内容の現実化とが悪循環を形成することが多いです。

 

具体的には乗り物中で強い腹部症状や気分不快を経験すると、「またお腹が痛くなったらどうしよう」という予期不安にとどまらず、乗り物に乗ること自体が恐くなる(広場恐怖)を合併することもあります。

 

ちなみに、早稲田大学人間科学部の野村忍らの調査によると、パニック障害との合併が36%くらいにみられ、合併すると広場恐怖になりやすいことが示されています。

 

診断のポイントは、

①器質的病変がないこと、

②腹痛(腹部不快感)があって排便によって軽快する、

③下痢、粘液便または便秘、

④残便感があること、

⑤症状が3ヶ月以上繰り返す、

というものです。同じような症状を呈する病変(例えば癌や炎症性腸疾患など)がないかどうかを注腸X線検査や内視鏡検査で確認する必要があります。

 

内科的治療としては、

①食事療法や生活指導が基本です。

生活上の注意としては、過労や睡眠不足にならないこと、規則正しい食生活の習慣をつけ、飲み過ぎ、食べ過ぎは控えるなど一般的なことが最も重要なカギです。

 

②整腸剤や止痢剤などを処方することが一般的に行われているようですが、止痢剤はあまりお勧めできません。

 

③心療内科的治療としては、不安や抑うつ症状に対して:

抗不安薬や抗うつ薬を処方したり、自律訓練法を指導して、リラクセーションにつとめたりします。

 

そして、力ウンセリングを行って、原因となっている心理社会的ストレス(心理的葛藤や不適応状態)の解消をはかります。

 

心理的ストレスが身体に現れていることから、身体の調整をすることによって心理的な安定をもたらす方法もあります。

 

こうした方法は心身医学的アプローチというより身心医学的アプローチとでも呼ぶべきでしょう。

 

高円寺南診療所での鍼灸療法、水氣道、聖楽院での公開レッスンは、すべてこのアプローチを基礎としています。

 

乗り物恐怖(広場恐怖)に対して:系統的脱感作法やエクスポージャーなどの認知行動療法を行い、乗り物に対する恐怖心を徐々に解消していきます。

 

この病気になる人は、性格的に過剰適応(まわりに気を使いすぎる)、几帳面、内向的でなかなか自己主張ができない人が多いといわれています。

 

こういう人は、くよくよと一人で悩みを引きずることが多く、それでよけいに気分や考え方が暗くなり、行動が消極的になってしまいがちです。

 

日頃から相談相手をもち、気軽に相談したり率直に自分の感じていることを表現したりする練習する機会を提供しているのは、こうした目的のためなのです。

Basic medical instruction in our clinic

 

1st edition 9/Oct/2018

2nd edition 12/Oct/2018

 

 

当診療所の事務次長、野口将成は、自らが頻用している慣用的な業務表現のリストを作成しました。

 

ここに掲載されている表現はすべて外国人の患者の皆様にも、そのまま使用しなくてはなりません。

 

高円寺南診療所は診療業務の国際化を図っていますが、診察室の中だけの国際化にとどまっていては、本来の目的を達成することはできません。

 

そこで、下記の表現リストに公式の英訳文を付し、英語対応可能な業務の範囲の拡大を図ることにしました。

 

 

A <受付>

At the Reception

 

こんにちは。私は野口です。

Hello. My name is Noguch.

 

受付担当者(助手、管理者)です。

I’m a receptionist ( an assistant / a manager).

 

(健康)保険証提示してください

Please show me your health insurance card.

 

問診票は英語、日本語どちらがよいですか?

Which would you like a health questionnaires in English or in Japanese?

 

こちらに記入してください

Please fill out this registration form.

 

どちらが苗字ですか。

Which of these is your last name or family name ?

 

申し訳ないのですが、お名前を正しく発音できません。

I’m sorry I can’t pronounce your name correctly.

 

名前はどうお呼びすればよろしいですか?

How should I call you?

 

身長は何cmですか?

Your height,please!

 

体重は何㎏ですか?

Your body weight,please!

 

 

B <検査>

Routine check up

 

熱を測ります

Let me check your temperature?

 

額をだしてください

I will check your temperature by your forehead.

 

血圧を測ります

そちらにある自動血圧計で測定してください。

Let’s take your blood pressure now.

Please check it with an automatic blood pressure checker there.

 

こちらに向かって座ってください

Please come here and sit down.

 

右腕を(カフに)差し込んでください

Please put your right arm into the cuff.

 

力を抜いてください

Please relax.

 

(血圧計の)青いボタンを押すとスタートです

Please press the blue button on it, then it starts to measure your blood pressure.

 

尿検査をします

We need to check your urine.

 

このコップをもってトイレに行ってください。

Please take this cup with you into the bathroom.

 

このコップに尿を取ってください

Please urinate into this paper cup.

 

尿を取ったらトイレの左側のテーブルに置いてください

When you have finished urinating,

put the cup on the table on the left in the bathroom.

 

 

C <レントゲン検査>

X-ray examination

 

首をレントゲンで調べます

We will take an x-ray of your neck.

 

台に背中を付けて立ってください

Please stand up straight with your back against the board.

 

動いている間は降りないでください

While examining you, please don't step down.

 

だいたい30(90)度、回れ右してください。

Please look toward me and fix your posture.

Please turn right by about thirty (ninety) degrees.

 

この位置まで少しかがんでください

Please bend your knees a little bit to this position.

and bend straight in the vertical direction.

 

姿勢を維持してください

Please keep your posture.

 

お腹をレントゲンで調べます

We will take an x-ray of your abdomen.

 

台が水平まで倒れます

This board will be gradually tilted down.

 

左(右)に90度横になってください

Please roll onto your left ( right) side.

 

上向きに寝てください

Please lie on your back.

 

下向き(うつ伏せ)に寝てください

Please lie on your stomach.

 

台が垂直になります

This board will be gradually tilted up.

 

ゆっくり降りてください

Please step down carefully.

 

診察室に戻ってください

Please return to the consulting room.

 

 

D <案内>

Guidance

 

黄色い紙が処方箋です

This yellow form is your prescription.

 

この処方箋を薬局にお持ちいただいてお薬をご購入ください

Take this prescription to a pharmacy and get your medicine.

 

薬局は駅前にあります

The pharmacy is close to the JR Koenji station.

 

お大事なさってください

Take care, please!.

「氣」の感じ方のでよく使われるのは手をこすり合わせる方法です。

 

 

1.まず、両方の手の平を合わせます。

 

 

2.合わせた手をこすり合わせます。手の平が熱くなるまで頑張りましょう。

30回~50回こすれば、熱くなってきます。

 

 

3.手の平を10~15cm離します。

 

 

4.ボールを握るように指を少し曲げて、リラックスします。

 

 

5.手の平と手の平の間に意識を向けてボールを丸めるように3cmぐらいまで近づけたり離したりします。呼吸は大きくゆっくりしてください。

      

 

 

「熱感」、「スースーする感覚」、「磁石が反発するような感覚」等があれば、氣を感じることに 成功しています。

 

 

繰り返し練習してみてください。

 

 

高円寺南診療所 統合医療部 漢方鍼灸医学科 鍼灸師 坂本光昭

漢方治療一般に関しては一般社団法人 日本東洋医学会 一般の方へのHPを検索してみてください。

 

ここには<漢方ストーリー>という読み物がりますので、お読みになってください。

 

ただし、具体的なQ&Aは掲載されていません。

 

これに対して、慶應義塾大学医学部漢方医学センターの漢方Q&Aは比較的上手にまとめられていると思います。

 

ただし、その記載は概ね一般的ではありますが、慶應義塾大学医学部漢方医学センター受診者を想定して書かれているようです。

 

そこで、高円寺南診療所の立場から、<高円寺南診療所からのメッセージ>を加えてご紹介を試みることにしました。

 

 Q

漢方薬には副作用がないのですか?

 

 A

残念ながらそうとはいえません。

 

漢方薬にも副作用がありうることを是非、知っていていただきたいと思います。

 

漢方薬は基本的に薬用植物を主体とした生薬を材料として作られていますが、自然の物だから安全とは言えません。

 

例えば胃がもたれたり、食欲がなくなったり、下痢をしたり、血圧が上がったりすることもあります。

 

これらは漢方薬の含まれている成分から予測できる副作用です。

 

薬を調節することで比較的早期に問題は解決します。

 

例えば甘草という生薬に含まれるグリチルリチンという成分のために、血清中のカリウムの値が下がり、血圧が上昇する、などの副作用が現れることがたまにあります。

 

甘草は多くの漢方薬に配合されているだけでなく、調味料や甘味料などにも使われているため、医師も患者も知らぬ間に大量の甘草を服用する結果になっていることがありうるのです。

 

血液などの検査を定期的に受けるようにお勧めします。

 

しかし、中には含まれている成分だけでは説明がつかないような副作用もあります。

 

たとえば、そばアレルギーの人がいるように、一種のアレルギー反応で副作用が起こる場合です。

 

この場合には、皮膚に湿疹がでます。その他、間質性肺炎や肝障害も予期できない副作用です。

 

薬である限り、西洋薬であろうが漢方薬であろうが、副作用はあるのです。

 

大切なことは、このことを医師の側も患者さんの側も知り、そのうえで漢方薬が持っている独自の性質や特徴を理解して、正しくつき合うことです。

 

 

<高円寺南診療所からのメッセージ> 

たしかに、漢方薬は安全性が高いというのは事実ですが、副作用が無いわけではありません。

 

副作用の最初の報告は1989年の小柴胡湯による間質性肺炎です。

 

間質性肺炎の他に肝障害などの重篤な副作用がある処方には、予め服薬指導が必要です。

 

間質性肺炎は頻度が低いものの死亡例も報告されています。

 

そのため、発熱、咳嗽、呼吸困難を来した場合は服薬を中止することが重要です。

 

肝障害は、自覚症状を伴わない軽度のうちに発見するために肝機能を定期的にチェックする必要があります。

 

頻度の多いのは甘草による副作用です。

 

特に高齢者では、もともと腎遠位尿細管の11βHSDの機能低下が起こり易いため、カリウム摂取の不足を伴うと、より低カリウム血症を来しやすい状態にあるといえます。

 

甘草は漢方薬の7割に入っています。

 

1日分として処方される漢方薬に含有される甘草が2.5g以上になった場合は、電解質の変化を定期的にモニターする必要があります。

 

甘草湯8.0g、甘麦大棗湯5.0g、芍薬甘草附子湯5.0g、

小青竜湯3.0g、人参湯3.0g、桂枝人参湯3.0g、

五淋散3.0g、排膿散及湯3.0g、附子理中湯3.0g、

炙甘草湯(炙甘草として3.0g)、半夏瀉心湯2.5g

 

高円寺南診療所では、これらの漢方薬を処方する場合は1日1回を原則にしているので、少なくとも単独の漢方薬で、甘草湯を除いて、甘草が2.5g以上になることはありません。

 

たとえば、小青竜湯は主に朝食前服用として処方していますが、1日1回の処方ですから、甘草の摂取量は3.0g÷3=1.0gということになります。

 

 

注意の必要な生薬(その主成分と副作用)一覧

 

甘草(配糖体グリチルリチン):

(偽アルドステロン症:浮腫、高血圧、低カリウム血症)/(重症例)横紋筋融解症

 

 

麻黄(低分子エフェドリン):

不眠、興奮、動悸、血圧上昇、発汗過多、胃腸障害、尿閉)

 

 

大黄(配糖体センノシド):

下痢、腹痛、骨盤内うっ血

 

 

附子(アコニチン):

嘔気、呼吸促迫、舌のしびれ、唾液分泌亢進/(重症例)四肢失調、呼吸障害、不整脈、痙攣⇒死

 

異常な副交感神経亢進症状を起こすことがあります。

 

 

麻黄と同様の副作用(食欲不振、嘔気、嘔吐、胃痛、腹痛、下痢)を生じる可能性のある生薬:

当帰、川芎、石膏など

 

 

皮膚症状を来すことがある生薬:

桂枝、麻黄、人参(配糖体ジンセノイド)、当帰、地黄

 

 

山梔子:

長期服用で腸間膜静脈硬化症

 

ここで掲載する内容は、一般社団法人日本アレルギー学会のホームページ<一般の皆さま>から引用したものです。

 

最後に高円寺南診療所からのメッセージを加えています。

 

 

アトピー性皮膚炎③

 

Q3

プロトピック軟膏について教えてください。

 

A

プロトピック軟膏はステロイドホルモンではないので、ホルモン作用による副作用はありません。

 

皮膚からの吸収率が低いのでステロイド軟膏に比べると効果が弱めです。使用量の制限を守りましょう。

 

プロトピック軟膏はステロイドホルモンではない免疫抑制薬ですので、ステロイドホルモン作用による血管拡張・皮膚萎縮・多毛などの副作用がありません。

 

欠点は顔や首の病変にはよく効きますが、体や手足の病変には効きにくいことです。これはプロトピック軟膏の皮膚からの吸収率(経皮吸収)が低いせいです。

 

また、ぬったところがヒリヒリしたりほてったりするのも困ります。

 

しかしこのヒリヒリ感は3、4日ぬり続けるとおさまってきます。

 

一方、患者さんの中にはプロトピック軟膏だけで皮膚炎を良好にコントロールできるので、ほとんどステロイド軟膏を使用しなくてもいい人もいます。

 

 

プロトピック軟膏を使用する上で、2つの留意点があります。

 

一つは、2歳未満の乳幼児には使用できないことです。

 

これは2歳未満の乳幼児に対するしっかりとした臨床試験が行われていないためです。

 

それから、1回使用量が体重10kgあたりおよそ1g以下に制限されていることです。1日2回までぬることができますので、体重10kgの幼児では、朝1g、入浴後1gぬれることになります。

 

1gは少ないと思われるかもしれませんが、1gで成人の手4枚分の患部にぬることができますので、実は十分量です。

 

この制限量を守っていれば、経皮吸収されたプロトピックが血中で連続して検出されることはありませんので安心です。

 

説明書には、プロトピック軟膏によるリンパ腫発生の可能性が書いてあります。

 

大量にぬり続けると、血中にプロトピック軟膏が検出できるようになるのは当然です。

 

上記のように、使用制限量を守っていれば安心です。

 

日常診療での通常の使用では使用制限量を超えることはまずありません。

 

皮疹が広範な場合でも、まずステロイド軟膏を使用して皮疹を軽快させてから、プロトピック軟膏に移行しますので、制限量以上の使用に至ることはありません。

 

紫外線に対する注意も必要です。

 

海水浴・スキー・運動会・遠足などのように日光に過度に当たる日には、プロトピック軟膏はぬらないでステロイド軟膏をぬるようにしてください。

 

通常の通学や遊びの時は外用していただいてかまいません。

 

 

【高円寺南診療所からのメッセージ】

「皮膚からの吸収率が低い」という説明よりも適切なのは、タクロリムス外用剤(プロトピック軟膏)は、病変部の皮膚のみに透過し、正常皮膚から吸収されない、という説明の仕方でしょう。

 

まずは、プロトピック軟膏のその他の利点をまとめてみます。

 

①ステロイドにみられる毛細血管拡張や皮膚萎縮を来しません。

 

②顔面や頸部の病変に対して有効性が高いです。

 

③ステロイドとは異なり、緑内障の副作用がありません。

 

そこで眼周囲の皮疹で長期使用が必要な患者さんには第一選択とされています。

 

 

次に、プロトピック軟膏の欠点や短所をまとめてみます。

 

①本剤使用によるリンパ腫と皮膚癌発生について報告されています。

この情報を患者さんに提供すべきことになっています。

 

②皮膚刺激感がしばしばみられるので、その点は患者さんに十分説明をします。

掻破などによる外傷があると、とても痛むことがあります。

掻破などによる外傷が改善した後にこの軟膏を始めて皮膚の安定した状態を維持します。

 

③顔面や頸部以外の病変に対しての有効性は極めて低いです。

 

④激しい炎症にはあまり効果的ではありません。

激しい炎症には最初ステロイド外用剤を使用し、炎症が改善した後にこの軟膏を始めて皮膚の安定した状態を維持します。

 

⑤再燃してタクロリムス外用剤で改善しない場合があります。

その場合はステロイド外用剤を用います。

 

 

細菌感染が病状を悪化させている場合には、抗菌薬を併用する皮膚科専門医が多数います。

 

高円寺南診療所では、この方法は採用しません。

 

プロトピックは免疫抑制剤なので、本剤の継続素養により、細菌感染を助長している可能性を考えるからです。

 

プロトピックを中止してから、細菌培養と抗菌薬の感受性テストによる手続きを行い、その結果に基づき適切な抗菌薬を再検討して投与すべきだと考えています。

 

薬剤耐性菌の出現予防については、皮膚科医も内科医と同等の自覚と責任を持つべきではないかと考えています。

 

かゆみが強い場合には、抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬を内服で併用します。

 

一般的な皮膚科医は、リアクティブ療法を選択し、皮膚炎が悪化した場合のみに抗炎症外用剤を使って鎮静化をはかることが多かったようです。

 

高円寺南診療所では以前からプロアクティブ療法を選択し、治療によって症状の改善傾向がみられても、外用剤を直ちに中止せず、定期的に塗布を継続し、寛解状態を維持することを行ってきました。

 

その結果、再燃はかなり少なくなりました。再燃例のほとんどは、患者さんの自己判断による治療中断が原因でした。

 

高円寺南診療所が早期からプロアクティヴ療法を採択していた理由は、皮膚科専門によるリアクティブ療法による皮膚炎の再燃を経験し、ステロイドのリバウンドという訴えで高円寺南診療所を受診される方が、当時多かったからです。

 

リバウンドを繰り返す度に、皮膚科専門医からより強いステロイド外用剤を処方されるパターンを度々経験してきました。

 

外用剤ではコントロールできずステロイドの内服薬が処方されていた患者さんまでいました。

 

 

高円寺南診療所が採用してきたプロアクティブ療法は、以前は異端的な評価を受けていましたが、最近では専門医の間でも見直されてきています。

 

継続的なケアにより、段階的にステロイド外用剤を弱いものに切り替え、さらにはステロイドフリー(ステロイド剤の完全な離脱)となり、保湿を含むスキンケアのみで良好な状態を維持している人が増えてきたのは、とても喜ばしいことです。

 

ここで掲載する内容は、アステラス製薬提供の患者さん・ご家族の皆さまなるほど病気ガイドから引用したものです。

 

関節リウマチについてわかりやすい解説をしています。

 

HPで確認することができます

 

関節リウマチは、免疫の異常により関節の腫れや痛みを生じ、それが続くと関節の変形をきたす病気です。

 

関節リウマチを治療することで、炎症や痛みを最小限に抑え、毎日の生活を快適にすることができます。

 

現在と将来の生活の質を保っていくためにも、病院・診療所を受診し、きちんと治療を受けましょう。

 

監修医:東邦大学医学部医学科 内科学講座膠原病学分野 川合 眞一 先生

 

 

解り易い解説であること、日本リウマチ学会では一般患者向けQ&Aが掲載されていないため、これを採り上げました。

 

ただし、記述内容が古いままで改訂されていないため、それぞれのQ&Aのあとに【高円寺南診療所からのコメント】を加えました。

 

Q

関節リウマチ患者の仕事について①

 

関節リウマチと診断されました。関節をよく使う仕事をしているのですが、このまま今の仕事を続けていても問題ないでしょうか?

 

A

 

一般には、薬でコントロールしながらであれば仕事を続けることはできますが、ひとつの関節を使い続けたり、大きな負荷がかかるような仕事は、可能でしたら避けることをお勧めします。サポーターの使用なども考えましょう。

 

ある関節を使い続けたり、また大きな負荷がかかるような状況が続くと、そ の後の関節リウマチの進行に影響することがあります。

 

出来る限りそのような仕事は避け、また負担がかかるときはサポーターなどを使用するようにしましょう。

 

 

【高円寺南診療所からのコメント】

仕事を続けてよいかどうかは、まず関節リウマチの疾患活動性を確認することが必要です。

 

疾患活動性が高い状態(炎症活動期)では、特定に関節に負荷がかかる仕事は避けなくてはなりません。

 

関節リウマチのリハビリテーションは、痛みや変形の原因となる炎症の程度、すなわちリウマチの活動性を目安にして、保護的に行うか、積極的に行うかを決定します。

 

活動性が高い場合には、痛みが増したり変形が進行したりしないように、関節を守り、安静を保ちながら日常生活を送れるようにすることを目標にします。

 

しかし、炎症非活動期になれば、リハビリテーションなどの工夫次第で仕事を続けることも可能になります。

 

関節の痛みなどを原因として、家事を含めた日常生活に様々な影響が及ぶようになるため、変形が進行しないように関節を保護しながら生活する方法を身につけることが大切になります。

 

そのためにはまず関節保護とそのための環境設定をはかります。

 

関節の痛みや変形は、毎日の日常生活での動作の反復によって進行します。

 

リウマチの患者さんが引き起こしやすい変形を予防するために必要な関節保護手技を患者さん自身が習得し、日常生活で実践することが大切です。

 

例えば、指を小指側に捻る動作をなくすために、蛇口やドアノブに長柄のレバーを取り付けたり、重たいものを運ぶ時には前腕で支えたりするなどの動作を習慣づける必要があります。

 

また、関節リウマチでは、頭を支える頸椎が亜脱臼を起こしていることがあり、その場合には枕の高さを低くすること、起き上がりの際などに首に負担をかけないようにゆっくりと行うことなどの注意が必要です。

 

関節リウマチは一生付き合う病気ですので、専門の医師や療法士の指導を受けて機能の低下をできるだけ抑えるようにしていくことが大切です。

 

以下のサイトが役に立つと思われますので紹介いたします。

 

KOMPAS 慶應義塾大学病院 医療・健康情報サイト

 

以下に抜粋文を掲載します。

 

リハビリテーションを具体的に計画するためには、個々の患者さんが日常生活において、痛みや腫れがある関節をどのように使用しているかを評価しなくてはなりません。

 

仕事や家事動作で一方向に力が加わる手作業を行っていたり、長時間、立ち仕事をしたりしなくてはならない場合には、関節の変形や腱の断裂を予防するための生活指導や補装具の検討が必要になります。

 

すでに変形を来している場合には、変形が進まないように関節を保護しながら、目的とする動作や作業を行えるように自助具や装具の処方を行います。

 

自助具とは、日常生活における動作を助けるために用いる道具の総称です。

 

リウマチの患者さんでは、手指の変形や肩・肘関節の動きの制限によって、つまんだり、腕を伸ばしたりすることが難しくなることが多いので、それぞれの動作を助けるための道具を作製します。

 

例えば、手指の変形によってうまくつまめない場合には、スプーンの柄を太くして食べ物をすくいやすくしたり、ボタンエイドという道具を利用して着替えを行えるようにしたりします。

 

腕を伸ばす範囲が制限されて手が届かない場合には、フックを備えたリーチャーと呼ばれる棒や、靴下を履きやすくするためのソックスエイドが用いられます。

 

リハビリテーション(炎症非活動期)

 

リウマチの活動性が落ち着いている時期には、関節の動きや筋力を回復させるためのリハビリテーションを行います。関節の変形を誘導してしまわないように、正しい運動の方法と生活における関節の使い方を身に付けます。

 

関節可動域訓練:

関節可動域に制限があれば、関節面に負荷がかからないように少し引っ張りながら、ゆっくりと曲げ伸ばしします。動かす時に痛みを感じるようであれば、温めたり、逆に冷やしたりすることで痛みを和げてから行うと効果的です。

 

運動療法:

関節手術の後には、手術した関節の機能を高めて、生活機能の改善に結びつけられるように運動療法を行います。プール内での運動は、足に加わる力を減らし、リラックスした全身運動を実現できます。

 

リウマチ体操は、関節可動域と筋力を改善するために棒やゴムチューブなどを用いて行う体操です。

 

筋力をつけるための運動は、活動期と同様に等尺性収縮を用いて安全に行うことができるように工夫されます。

 

それぞれの患者さんで改善するべき関節運動に的を絞り、体操としてメニューを組むことができるので、自主的に毎日行うことが可能です。

 

最近では、リウマチの患者さんでもスポーツのような運動を行うことで、体力を高めるだけでなく、関節破壊を予防できる可能性があることが報告されています。

 

ファシリテーター制度の導入に伴い、スイミングキャップにマークを記入することになりました。

 

帽子の左側に「F」の印があれば、その方は親水航法のファシリテーターです。

 

 

Fの印は増えていきます。

 

「F」

親水航法

 

「FF」

+イキイキ体操

 

「FFF」

+五航法

 

「FFFF」

+ノビノビ体操

 

と、増えていきます。

 

Fの数で、どこまで認定されているのかが、直ぐにわかります。

 

 

「F(ファシリテーター)」の次の段階は

「T(トレーナー)」、さらに次は

「I(インストラクター)」となります。

 

トレーナーは、ファシリテーターの技法を全て習得しています。

 

インストラクターはトレーナーの技法を全て習得済です。

 

 

水泳帽子を見ていただければ、段級と技法の習熟具合が解ります。

高円寺南診療所では、来年の改元を期して、杉並国際クリニックとして国際化対応準備を進行中です。特に、最近、鍼灸治療を希望する外国人が増え、国際鍼灸師としての坂本光昭氏の将来への期待が高まっています。ただし、診察室外の事務手続き、鍼灸治療室では日本語のみの対応しかできていないのが問題点です。

 

そこで、事務方の野口と鍼灸師の坂本の両名は、日常の業務で定型的に使用しているメッセージ表現リストの作成を急がせております。この作業自体が、これまでの高円寺南診療所の医療業務の質を再検討して総括する上で有効な手段となり得ると考えています。そして、この医療会話表現リストを外国語に翻訳する手続きを私、飯嶋正広が担当します。複数の英語ネーティブのチェックを受けて公表することも考えています。

 

最終的には、野口、坂本の両名も、この業務英語マニュアルによって、実践的な英語対応能力を獲得できるようにしたいと考えております。

 

 

<順調にすすめば2019年7月から、高円寺南診療所は杉並国際クリニックへと衣替えします。皆様には引き続きよろしくお願いいたします。>

 

さて、高円寺南診療所の公式ホームページのトップには外国語対応アイコン

 

Foreign Languages があります。

 

 

ここをクリックすると外国人向けのページに移行します。そこで、高円寺南診療所事務局直結のgmail.アドレス(suikido1@gmail.com)を表示しています

外国語での診療を希望される方は、このアドレスからアクセスされています。

 

Foreign Languagesでは英語をはじめ、私自身が聖楽院での歌唱でふだん馴染みのある他の欧州の言語(フランス語、ドイツ語、イタリア語)で案内しています。他に需要の多いスペイン語も準備中です。アジアの言語も重要であると考えていますが、中国、韓国、東南アジア方面の方、中近東の方の多くはすでに日本語で意思疎通が可能であるか、英語が通じる場合が多いです。

 

以下が最近の問い合わせメッセージです。現在までのところ、英語以外の外国語での問い合わせはありません。国籍は、英語圏(英国、カナダ、オーストラリア)、フランス語圏(フランス、ベルギー、アフリカ諸国)、ドイツ、イタリアなどです。英語の達者な中国語系の方や、その他アジア系の方は、直接来院される場合がほとんどです。

 

以下は、最近の問い合わせ例です。プライバシーに配慮して氏名、生年月日は伏せております。最低2回のやり取りの往復をしてご来院いただくことが、ほとんどですが、#9では3往復、#10のように4往復にも及ぶことがあります。

 

 

最近の英文問い合わせリスト

 

#1Hello,

I think I have a urinary tract infection (UTI), and am leaving for India tomorrow for 3 weeks.

 

Please can I come and see the doctor today for consultation and some medicine?

 

I live in Koenji, so I can come anytime this morning. Please let me know.

 

 

#2Hello!

May I have an appointment Thursday afternoon? I want to renew my asthma medicine prescription.

Thank you,

 

 

#3Hello,

I visited your clinic two years ago for treatment of 'Student's Elbow' 「肘頭滑液包炎」.

 

Unfortunately, I have the same condition again and would like to have the fluid drained.

 

Would it be possible to have an appointment tomorrow morning, Saturday August 5?

 

I'll wait to hear from you.

 

Best regards

 

 

#4Hi,

I would like to request an appointment. My name is XX, female, date of birth is A.B, 1991, and I will be visiting because of colds, and fever. I am worried it is Influenza. Do you have tests for this?

 

Thank you very much

 

 

#5Dear ladies and gentlemen,

I'd like to make an appointment to get checked, because I have immense throat, ears and head ache, feel dizzy and I have joint pain.

 

My name is XX, I am 20 years old/female and my birthday is A Bth 1998. I'm German and don't have a Japanese insurance, neither have I been to your clinic before.

 

I hope that I can get a check up though.

 

My contact address is this email address.

 

 

#6Reason for visit:

I've had chest pain on my right side on and off since October 2017.

 

I've been to the doctor several times but they said everything was fine. I had CT scans, X-ray, and blood tests. They said everything was mostly normal.

 

But yesterday I had a lot of pain (8/10) with slight fever (37.6) and could barely breathe so I went to the ER - they said nothing was wrong... After about 2 or 3 hours my pain lessened and I could breathe better by itself.

 

2月11日から右の胸が痛いです。昨日は胸がすごく痛かったから病院に行きました。僕は死ぬと思いました。でも先生たちは僕は問題無と言われました。胸がまだ痛いです。だから英語が分かっている先生に会いたいです。それも2週間前インフルエンザが引きました。

 

I hope to hear from you soon.

 

Thank you!

 

 

#7.

I am contacting you because it has been a week that I am feeling very weak with difficulties to breathe and dizziness, headache, pain in my shoulders and elbows and on my chest with difficulties to sleep. I went to a hospital and did blood, lungs and heart check everything was in order.

 

Thank you

 

 

#8.

This is XX(née Y). You used to be my primary care physician when I lived in Suginami. I now live in Chuo with my husband (also named M).

 

I’d like to request an appointment today if possible.

 

Since January, I’ve been suffering from recurring edema (in addition to other ailments) for which I’ve had many tests and medicines. I’ve also experimented with different diet plans (none of which have been effective). One of the doctors gave me Kampo 114, which cleared the edema , but I also gained 3 kilos in two weeks and now have a lump-like feeling in my lower left abdomen. I don’t think that this is related to the kampo, because I’ve had a general pain in my abdomen for a while.

 

Abdominal pain history:

 

At age 24, I was diagnosed with diverticulosis. This has flared up a couple times in the past, causing doctors to check me for ovarian cancer, only to find the issue was an issue with my sigmoid colon. Last week, I went to a gastroenterologist who x-rayed my abdomen, told me there was nothing there and that I should go to the gynecologist. The gynecologist did a Pap smear and a transvaginal ultrasound and said that there were no abnormalities.

 

My abdomen has been sensitive to the touch for a while and I’ve been treated with acupuncture and moxibustion for that and the edema (since March) The consistent pain is new. I tried a liquid diet for three days, in case it was diverticulitis, but the pain did not subside. As there is no blood in my stool, and my blood tests show no sign of infection (6,100 WBC) or inflammation (CRP 0.13) I suspect it’s still an issue with the diverticulosis. Could it be trapped gas?

 

Please let me know if there is a time today that you could consult me. I will bring my medical records so that you don’t have to do any retesting. If there is no time today, please let me know when the next available appointment time would be

 

Thank you for your time with my long letter and request for an appointment.

 

XXより 

Sincerely, XX

≽(^ ᗜ ^)≼

 

 

#9-1.

Dear Sir or Madam,

My name is XY, and I am a 19 year old male. I have received a vaccination before my flight to Tokyo, but still need to get the follow-up doses here. I received VAQTA 50 against Hepatitis A and IXIARO against Japanese Encephallitis. The follow-up shots are supposed to be given on Sep. 6th, I have received the original ones on 31.07. Would getting those followups be possible, or would you need to start over? After some research I would also leave out the Japanese Encephallitis shot if it was over 10,000 Yen. I am sorry for the short notice!

 

With best regards,

XY

 

#9-2.Dear Ijima-san,

Wow! Thank you very much for the comprehensive answer! I had already feared that the Japanese Encephalitis vaccination had been unneccessary. However, since I want to visit Korea, the follow-up for Hepatitis A would probably be a good idea.

 

With best regards,

XY

 

#9-3.Dear Ijima-san,

Wow! Thank you very much for the comprehensive answer! I had already feared that the Japanese Encephalitis vaccination had been unneccessary. However, since I want to visit Korea, the follow-up for Hepatitis A would probably be a good idea.

 

With best regards,

XY

 

 

#10-1.Hello,

I just moved to the Koenji area for school. I want to visit your clinic because I have been feeling really awful the last two months. My main concern is the severe joint and muscle pain I experience everyday, especially in the morning. It's very painful in my knees, ankles, neck, and hands. I also have headaches all the time as well as dizziness, red eyes, and fatigue. All this developed recently and I have never felt anything like it before. 

 

XX.

 

 

#10-2 

If you would reply to this email address that would be perfect.

Thank you,

XX

 

#10-3 Thank you so much for replying! 

Tomorrow I have class until 4:30 in Minato-ku, so I wont be home until 5:30. Is there another time that would work? 

 

Kind regards,

XX

 

 

#10⁻4 

Hello,

I am unsure if I will be able to make my appointment today at 6pm due to my classes. Is there another time soon that is available?

 

Thank you,

XX