第10回から第13回では認知行動療法の中の代表的な技法、
「認知再構成法」、「問題解決法」について紹介いたしました。
前回(第18,19回)、「カエルをナデナデした」ことにゾッとされた方がいるかもしれない
…と思い、反省した次第です。
そこから頭の回線が、認知行動療法の技法の一つである「曝露法」につながりました。
そこで今回からはその「曝露法(エクスポージャー法)」についてご紹介します。
非常に簡単に言ってしまうと「曝露法」とは、
苦手なものにあえて挑戦して少しずつ慣れていくことです。
この方法はおもに恐怖症の克服に用いられています。
ただし、最初に申し上げておきますが注意が必要な方法なので、
むやみに自己流で行わないようにしましょう。
必ず「曝露法」の専門家の指導のもと、行ってください。
(次回ご紹介する動画をご覧になれば、自分だけでやろうとは思われないことでしょう)
私たち人間は、脅威を感じるような状況にさらされると、
強い感情(恐怖など)が生じるように できています。
そして脅威が去れば、通常はその感情は軽減していきます。
また脅威であっても、 それが何度も繰り返されると次第にその脅威に慣れていき、
強い感情が生じにくくなります(これを 「馴化(じゅんか)」と呼びます)。
(次回へ続く)
臨床心理士 宮仕 聖子