第10回から第13回では認知行動療法の中の代表的な技法、

 

「認知再構成法」、「問題解決法」について紹介いたしました。

 

 

前回(第18,19回)、「カエルをナデナデした」ことにゾッとされた方がいるかもしれない

 

…と思い、反省した次第です。

 

 

そこから頭の回線が、認知行動療法の技法の一つである「曝露法」につながりました。

 

 

そこで今回からはその「曝露法(エクスポージャー法)」についてご紹介します。

 

 

非常に簡単に言ってしまうと「曝露法」とは、

 

苦手なものにあえて挑戦して少しずつ慣れていくことです。

 

 

この方法はおもに恐怖症の克服に用いられています。

 

 

ただし、最初に申し上げておきますが注意が必要な方法なので、

 

むやみに自己流で行わないようにしましょう。

 

必ず「曝露法」の専門家の指導のもと、行ってください。

 

 

(次回ご紹介する動画をご覧になれば、自分だけでやろうとは思われないことでしょう)

 

 

私たち人間は、脅威を感じるような状況にさらされると、

 

強い感情(恐怖など)が生じるように できています。

 

そして脅威が去れば、通常はその感情は軽減していきます。

 

また脅威であっても、 それが何度も繰り返されると次第にその脅威に慣れていき、

 

強い感情が生じにくくなります(これを 「馴化(じゅんか)」と呼びます)。

 

(次回へ続く)

 

 

臨床心理士 宮仕 聖子

ノイロトロピンは効いている間だけ少し楽。

 

でもせいぜい2時間といったところ。

 

<たとえて言うならば、一度濡らしてから乾かした革のよう。

 

そんな、体のごわごわしたこわばり。

 

その他にも、ビリビリと全身を走り回る痛み。

 

呼吸が止まりそうなくらいの息切れ。>

 

 

これらは、むしろ漢方薬鍼治療で少しずつ減っていったようです。

 

 

<そうか、やはり身体全体を立て直すのが大事なのか>と、どこかで納得し始めました。

 

 

大学では授業をし続けていましたが、

 

1分も話をすると息が続かなくなってめまいがしはじめました。

 

そこで、パソコンの画面に文字を打ち込んで、それをスクリーンに映し出す、

 

というやり方で一月くらいの授業期間をなんとかしのぎました。

 

 

それでも、居ても立っても居られないような身体の苦痛は、

 

目に見えて和らいでいく感じがありました。

 

 

 

今月のテーマ「循環器疾患」

 

 

<慢性心不全>

 

 

慢性心不全への検査方法は、主に4つの方法があります。

 

 

高円寺南診療所で実施できるのは、最初の3つです。

 

〇胸部X線検査・・・心臓の大きさや肺のうっ血を確認できます。

 

〇心エコー検査・・・心臓の動きを確認できます。

 

〇血液検査・・・血液検査では、BNPANPと呼ばれる

 

心臓が分泌するホルモン量を測定することで

 

心不全の重症度判定や治療効果の確認を行います。

 

〇カテーテル検査・・・心臓内部の血圧や肺の血圧、また心拍出量を確認できます。

 

 

最近、心不全では、①収縮機能が保たれた左心不全や 

 

②睡眠呼吸障害の合併の割合が多いことがわかってきました。

 

特に、心エコ―検査で左心室機能を評価して

 

収縮機能が保持されている心不全症例は全体の半数近くに上ります。

 

また慢性心不全患者ではほぼ半数以上に睡眠時無呼吸症候群の合併が認められます。

 

また陽圧呼吸治療(CPAP、ASVなど)などの非薬物療法により左心機能の改善がみられています。

 

 

慢性心不全の診断やリスク評価では、

 

画像検査のみでは不十分であるため、血液のバイオマーカーを用います。

 

BNP、NT-proBNPの他、トロポニンT、Iも心不全の重要なマーカーです。

 

ただし、BNP、NT-proBNPのスコアは肥満で低下し、高齢、女性、腎機能低下で上昇します

 

(NT-proBNPは特に腎排泄性が高いためBNPより腎機能の影響を受けやすいようです)。

 

高円寺南診療所では、肥満者では心不全診断の感度が落ちることに注意しています。

 

 

慢性心不全の治療に関して、

 

利尿薬を用いる場合はループ利尿薬をはじめさまざまな利尿薬が用いられています。

 

体液貯留があり他の利尿薬で効果不十分な場合には

 

バゾプレシンV₂受容体拮抗薬トルバプタンが用いられます。

 

この利尿薬は、ループ利尿薬と比較して腎機能を悪化させにくい利点があります。

 

反面、水の再吸収抑制により水分のみを排泄させるため

 

高ナトリウム血症(意識障害、橋中心髄鞘崩壊症)に注意が必要です。

 

 

両室ペーシングによる心臓再同期療法は、左脚ブロックで有効性が高いです。

 

今月のテーマ「循環器疾患」

 

 

<心不全についての基礎知識>

 

 

心不全とは何らかの原因で心臓の機能が低下する疾患のことです。

 

 

心不全には心臓の右側の機能が低下する右心不全と、

 

心臓の左側の機能が低下する左心不全の2種類があり、

 

それぞれ症状と原因がことなります。

 

 

右心不全になると、心臓の右心室と呼ばれる部分の機能が低下し、静脈がうっ血します。

 

 

左心不全になると、心臓の左心室と呼ばれる部分の機能が低下し、

 

肺がうっ血し血液の拍出量が低下します。

 

 

また、両心不全になると、左右心不全の症状が同時に見られることがあります。

 

 

心不全には症状の持続期間によって慢性心不全と急性心不全の2つの種類があります。

 

 

慢性心不全は、「長期間にわたる心臓の機能の低下で、血液の流れが徐々に悪くなる状態」です。

 

 

急性心不全は、「慢性心不全がなんらかの原因で急激に悪化した状態もしくは、

 

急性心筋梗塞などの原因で突然心不全になった状態」です。

 

 

心不全の治療方法は慢性心不全か急性心不全かで治療方針が大きく異なります。

水氣道 准3級(特別訓練生) 野口将成

 

 

減肥航法は、まずパートナーに腰を両手で掴まれながら歩きます。

 

 

続いて、前から胸、腹を療法の掌(てのひら)で交互に押されまます。

 

まるで力士の稽古ですね。

 

 

3つ目は踏ん張る人の力の向きに逆らって、その手首をつかみ、引いて歩きます。

 

 

それも一人だけではなく、また一人。

 

 

直列になったり、並列になったり、

 

とても、力が要り、汗もいっぱいかきます。

 

(プールの中でも汗をかいているのが分かります)

 

 

初めは、筋肉を付けて、カロリーの消費を上げる、

 

結果、「痩せることができる」と、訓練の目的を単純に考えていました。

 

 

でも、それだけならば、一人でプールの中で走る、

 

負荷を上げて運動することで十分にこと足りるはず。

 

 

それだけのために、どうしてわざわざプールにまで来て、

 

重しを引いたり、押したり、引っ張ったりさせられる、

 

なぜ、こんなことまでさせられるのでしょうか?

 

高円寺南診療所では、平成元年開設以来、

 

痛み・かゆみ・悩みでお苦しみの皆様のサポートをしてきました。

 

 

痛み関連では、慢性頭痛の診療経験は豊富です。

 

片頭痛筋緊張性頭痛三叉神経による頭痛

 

線維筋痛症に伴う頭痛薬物乱用頭痛の診療実績のため、

 

院長は上記学会の移行措置(無試験)による<頭痛学会指導医>の資格を取得しておりました。

 

 

しかし、無試験の医学専門医等の資格取得は潔いものではないと考えました。

 

 

そこで新たに筆記試験合格による<頭痛専門医>資格取得のための準備を始めた次第です。

 

 

ただし、高円寺南診療所での診療実績は

 

大学病院等の認定教育機関ではないため、直ちに受験資格は得られません。

 

そこで受験資格を得るため頭痛学会総会出席の他、

 

頭痛診療講習会(Headache Master School Japan;HMSJ)の全過程に出席し、

 

3回に及ぶポストテストを受験し、そのすべてに合格しなければなりません。

 

 

第1関門の2016年7月10日(日)Headache Master School Japan (HMSJ)盛岡の全日程に出席し、

 

ポストテストを受験し、先日合格通知が届きました。

 

 

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第2関門は2016年10月22日(土):第44回頭痛学会総会(京都)および

 

2016年10月23日(日):Headache Master School Japan (HMSJ)大阪

 

Purdy教授・Dodick教授の英語による講義などに出席し、

 

ポストテストを受験し、合格を果たさなければなりません。

 

 

第3関門は2017年の予定です。

 

 

幸い、いずれも週末(土・日)に実施されるため、

 

患者の皆様へのご迷惑は最小限に抑えるように配慮いたします。

今月のテーマ「循環器疾患」

 

 

<失神②…再発性失神>

 

失神の原因別の頻度は国内に2つの報告があります。

 

1つは失神精査のため循環器病棟入院患者を対象とした研究で,

 

原因別の頻度は心原性が64%,非心原性が18%,不明が17%でした。

 

 

もう1つは東京都内の大学病院に救急搬送された失神患者を対象とした研究で,

 

原因別頻度は心原性10%,血管迷走神経性31%,原因不明32%でした。

 

 

原因疾患の多くは生命に直接影響しませんが、むしろ失神時に軽微な外傷ばかりでなく

 

骨折,硬膜下血腫,自動車事故等の合併症を起こし得ることが問題になります。

 

 

しばしば再発し,ときに精神的問題を生じることもあります。

 

 

失神を繰り返す再発性失神は心臓の病気が原因となる

 

致死的な可能性のある心原性失神の鑑別が大切です。

 

 

失神の原因となる病態生理の理解が進み,

 

不整脈に対する非薬物治療の進歩とともに適切な診療が可能になってきました。

 

 

そのためにはまず十分な病歴聴取にはじまります。

 

 

診断手技として,心電図(12誘導)、運動負荷心電図、

 

心エコー検査の他、ホルター心電図を行います。

 

 

特に不整脈にはその他の電気生理検査,

 

反射性(神経調節性)失神にはヘッドアップチルト試験、頚動脈洞マッサージ、が広く行われます。

 

さらには植込み型のループレコーダー(ILR)が2009年よりわが国でも植え込み可能となり、

 

再発性失神患者の原因を究明するうえで極めて有用です。

 

小切開で植え込み可能であり、約三年間の電池寿命があります。

高円寺南診療所は公益財団法人痛風財団の≪痛風協力医療機関≫です。

 

杉並区では唯一の指定登録医療機関です。

 

 

過日、すでにご報告いたしましたが、

 

院長は平成28年度 認定痛風医試験 に合格しました(平成28年6月22日)。

 

 

昨日、10月2日(日)に第27回痛風研修会(於:東京慈恵会医科大学)に出席いたしました。

 

 

なお、来年2月16日(木)・17日(金)の

 

第50回日本痛風核酸代謝学会総会(於:京王プラザホテル)に参加する予定です。

 

詳細は、来年早々にご報告いたします。

 

 

 

 

 

極楽と天国。

 

 

この際ですから、もう一歩突っ込んで両者を比較してみましょう。

 

 

極楽 ⇒ 四苦八苦

 

(生・老・病・死+4苦:別れ、手に入らない、嫌な人に会う、心身がままならない)が無い。

 

心身共に楽~な世界。

 

 

(イメージ)何もしないでぼーっと楽に居られる所。

 

温泉に浸かると「極楽~極楽~」

 

 

良~く考えたら現実ではどれ一つ実現しないものばかり。

 

そうか、現実では「四苦八苦」してこそ成長できるのでは?

 

とボクは考え、ガッカリするのでした。

 

 

『極楽とは・・・ そうか・・・ ガッカリ。』

 

 

天国 ⇒ ボクにはまったく知識が無い、縁も所縁(ゆかり)もない世界。

 

そこでドクトル曰く「天使でも神に叱られることがある」

 

叱られるのは嫌いだが、叱られると成長できる。

 

叱られ方を考える。

 

 

怠惰で叱られるのが一番ボクにはこたえる。

 

行動を起こして間違った方向に行きそうな時に叱られるのは大丈夫。

 

そこにはボク自身を変えていける喜びがある。

 

 

こんなボクでも天使になれるだろうか???

 

天国から来た本物の神様にだったらボクも叱られてみたい。

 

そうしたら、ボクも天使になれるような気がするから・・・

 

 

でも臆病で疑い深いボクにとって、

 

天国は葛藤をもたらす最たるものです。

 

 

そうか、ボクにそう思わせて引き込んでしまうトリックが、

 

そこにあるのではないか?

 

そんな声が地下からボクにささやきかける・・・

 

『トリックには騙されるな!

 

天国とは・・・

 

良いか、トリックなのだ。』

 

 

それでも本物の神様のトリックにだったら、

 

かかってみたい気もするのでした。

 

今月のテーマ「循環器疾患」

 

 

<失神①…診断・治療ガイドライン(2012年改訂版)>

 

失神は日常診療の場でよく遭遇する病態です。

 

失神は「一過性の意識消失の結果,姿勢が保持できなくなり、

 

かつ自然に,また完全に意識の回復が見られること」と定義されます。

 

 

「意識障害」を来たす病態のなかでも、

 

「速やかな発症,一過性,速やかで自然の回復」という特徴を持つ1つの症候群です。

 

 

失神は英語のsyncopeに相当し、faintと同義です。

 

syncopeの語源はギリシャ語の“syn” (英語:with,together)と

 

“koptein”(英語:cut off,strike)に由来します。

 

 

失神は前駆症状(浮動感,悪心, 発汗,視力障害等)を伴うことも伴わないこともあります。

 

 

失神からの回復後に逆行性健忘をみることがあり,、特に高齢者に多いです。

 

 

< 逆行性健忘 (retrograde amnesia) とは、

 

発症以前の、過去の出来事に関する記憶を思い出すことの障害です。

 

過去の出来事は本人の生活史上の経験であっても、

 

本人が生活してきた時代における社会的な事実であってもよいです。>

 

 

失神前状態(near-syncope,pre-syncope)は,

 

失神に至る寸前の状況を指す表現として使用されます。

 

しかし,真の失神の前駆状態であることもあれば

 

非特異的な「めまい感」をこのように表現することもあります。

 

 

失神は救急来院例の1~2%を占めます。

 

Framingham研究では26 年間の追跡期間中に男性で3%,

 

女性で3.5%が少なくとも1回の失神を経験しています。