今月のテーマ「ウイルス性消化器疾患の最新医療」

 

 

<免疫抑制・化学療法によるB型肝炎ウイルスの再活性化問題②>

 

 

B型肝炎のマネメントは、まず最初に、HBs抗原を測定(スクリーニング検査)します。

 

 

HBs抗原陽性の場合:核酸アナログ(エンテカビルなど)による抗ウイルス療法を開始します。

 

HBs抗原陰性の場合:HBc抗体とHBs抗体を測定します。

 

いずれかが陽性の場合:HBV-DNAを測定します。

 

 

このHBV-DNAが陽性(≧2.1log copies/mL)なら、

 

肝酵素(AST/ALT)活性が基準値内であっても、直ちに核酸アナログ療法を開始します。

 

 

免疫抑制・化学療法中は定期的にHBV-DNA測定を行い、

 

陽性化したら直ちに核酸アナログを投与します。

 

 

免疫抑制・化学療法終了後も、B型肝炎ウイルスの再活性化が起こり得るので、

 

当面の期間、核酸アナログの投与を継続し、引き続きフォローアップが必要となります。

 

 

分子標的薬による治療中に再活性化することもあり、

 

特にリツキシマブを含む化学療法ではリスクが高いことが知られています。

今月のテーマ「ウイルス性消化器疾患の最新医療」

 

 

<免疫抑制・化学療法によるB型肝炎ウイルスの再活性化問題①>

 

 

B型肝炎ウイルスがやっかいなのは、C型肝炎ウイルスとは異なり、

 

肝臓内からウイルスを完全に排除できないことです。                    

 

 

そして、免疫抑制薬や化学療法によって患者の免疫能が低下すると、

 

B型肝炎ウイルスの再増殖(再活性化)をきたして肝炎を発症します。

 

 

特に、B型肝炎が治ったようにみえる患者(HBs抗原陰性)から発症したものを、

 

デノボB型肝炎は重篤化しやすく死亡率が高いです。

 

2週間後の3回目からはもう、≪水の中で正拳突きをやりましょう≫という飯嶋先生の指示。

 

<呼吸もままならないのに、そんな無酸素に近い運動なんて>

 

と思ったのですが、これが意外にできたのには驚きました。

 

 

ビリビリ、ピリピリという痛み>は断続的に続きました。

 

それでも、水氣道の2日後にはやはり

 

スイッチが入ったように」体が動かせる実感がありました。

 

 

3回目の水気道の2日後の2月28日の日記には

 

ぐいぐい歩ける気がして歩いてみる、歩けるけれどすぐ息切れ。」とあります。

 

 

4回目の翌日、3月6日はもっと端的に「体調はよい。」

 

水気道を始めてからひと月余りで、ノイロトロピンの注射は終了。

 

ピリピリという身体の痛みが日に日に和らいでいくのが実感できました。

 

だるさはあるものの、ごわごわとしたこわばりが少しずつ消えていきます。

 

 

水氣道を始めてから間もなく、東日本大震災が起きました。

 

さすがに体調はストレスで少し悪化しました。

 

それでも飯嶋先生は震災後間もなく水気道を再開。

 

ぼくは余震に怯えながらまたプールに通いました。

 

水氣道 准3級(特別訓練生) 野口将成

 

 

実験動物のミスターNoGucci、またの名をハムスターNoGucciに御同情あれ!

 

そんな罰当たりなことを考えていた頃、

 

Mr.NoGucciの思いには<自分は今のままでも困らないではないか、

 

それって個性だし、ここまでした無理に変化しなくて良いんだよ、

 

だって、人間だもの>という肥満者にありがちな考えが、どこかに潜んでいました。

 

 

稽古を重ねるにしたがい

 

「重しを引いたり、押したり、引っ張ったりさせられる」という自分中心の被害的感覚から、

 

「重しを引いたり、押したり、引っ張ったりしていただいている」

 

という相手の好意や協力に対する感謝の念が育まれてきました。

 

 

そのころになると、

 

<自分は今のままで良いよ、変化しなくて良いんだよ、だって、人間だもの!>

 

という「肥満者にありがちな自分勝手で弱くて卑怯な心と戦うことが減肥航法のスピリットなんだ!」

 

と気づくことができました。

 

 

それから、すっかり救われた思いになりました。

 

 

しかも、より熱心に、しかも楽しく稽古を続けることができ、

 

稽古仲間という財産にも恵まれてきました。

 

診察を受けてから一月もしないうちに、飯嶋先生に「水氣道」を勧められました。

 

飯嶋先生が指導する、プールの中で行う運動です。≪週に1回は来てください。≫

 

 

身体中が痛い、呼吸は浅い、脈拍は早い、微熱も取れない、

 

眠りも浅い、歩くのは登山なみ>の大騒ぎ。

 

階段も一気に登れず、踊り場で膝に手を当ててゼイゼイする>ような状態です。

 

 

正直なところ<運動なんてそんな無茶な>と思いましたが、

 

<身体全体を立て直すんだから>と自分を説得して、恐る恐る参加してみました。

 

 

初めての水氣道は2011年2月19日。初診からわずかに1ヶ月半。

 

 

飯嶋先生が水気道と名づけたその運動は、独特なものでした。

 

 

身体がしんどい状態の私は、まず水の中を歩いたり、

 

片足でゆっくりバランスをとったりというメニューが中心の初日

 

 

帰宅後はだるさでぐったりしていました。

 

これが病気のせいなのか疲れたのかわからないまま。

 

 

ところがその2日後の日記にこう書いてあります。

 

身体中に神経痛の電撃が走るが、夜から急にスイッチが入ったように動ける。

今月のテーマ「ウイルス性消化器疾患の最新医療」

 

 

<C型肝炎ウイルスに対する経口薬療法②>

 

 

C型肝炎ウイルスには複数のタイプがあります。

 

ゲノタイプ1、ゲノタイプ2といいますが、

 

それぞれに承認されている治療薬は異なり、使い分けが必要です。

 

 

DAAs治療開始およそ4週後にHCV⁻RNAが陰性化しますが、

 

治療中断による再燃を避けるため、12ないし24週続けます。

 

ただし、DAAsは単剤投与では耐性ウイルスが出現しやすいため、

 

複数の種類の併用療法が基本になります。

 

 

インターフェロンと併用することもありますが、インターフェロンなしで、

 

複数のDAAs併用によって治療することがトレンドになってきました。

 

インターフェロン治療とは異なり、代償性肝硬変においても慢性肝炎患者と同じくらい有効です。

 

 

残念ながら、非代償性肝硬変に対しては、いずれの薬剤も未承認です。

「できることなのに、課題の先延ばし」

 

 

今回は、取り組みを始めないこと(スタートでぐずぐずする)に対する内省

 

 

かつてのMr.NoGucciの行動パターン①

 

来るものは拒まず、

 

まずは何でも受けておいて、

 

それからゆっくり段取りを決める手はず、

 

なかなか決まらずグズグズになる。

 

考えだすことにグズグズしはじめる。

 

♬ 時は流れ、また月曜となり、先週と同じ、頭空っぽ・・・

 

♬ 巡る、巡る季節の中で、ボクは何をしてきたのだろう・・・

 

♬ ケ・セラ・セラ・・・なるようになる・・・

 

この無計画で無邪気な脳天気。

 

 

それでは、なぜ、来るものは拒まず、だったのだろうか?

 

それは≪他人に任せるより自分でするほうが早くて楽≫ だから!

 

この思い込みは、どこから来たのだろうか?

今、本番を終え、京都から帰路へ戻る新幹線の中でコラムを書いています。

 

 

木曜は深夜までの撮影、金曜は群馬にてマスタークラス、

 

土曜は群馬にてサンクトペテルブルク音楽院教授とのコンサート、

 

本日日曜日は関西での本番を終えて、ようやく一息です。

 

 

日々やることがたくさんあり、大変ではありますが、とても充実感や達成感を感じています。

 

やればやるほど、もっともっと勉強したい!という思いが溢れてきます。

 

 

来週も早速明日から講師業、火曜はコンチェルトでマスタークラス、

 

水曜は太田市役所にてロビーコンサート、ピアノトリオの打ち合わせなど大変充実しています。

 

 

移動中にどんどん譜読みをこなしていく日々ですが、本当に音楽はやりがいがあります。

 

指導者としても、やりたいことがたくさんあります。

 

 

少しずつこの場で今後お話させていただければと思います。

今月のテーマ「ウイルス性消化器疾患の最新医療」

 

 

<C型肝炎ウイルスに対する経口薬療法①>

 

C型肝炎に対する治療は、2014年以降大転換しました。

 

それまでは、インターフェロンの注射による治療が主流でした。

 

DAAsという飲み薬で治療できるようになってきました。

 

これらはインターフェロンとは異なり、白血球や血小板の減少という副作用がありません。

 

そもそも、C型肝炎は、ウイルスを永続的に排除できる可能性があります。

 

ですから、持続的にウイルスを陰性化することを治療の目標にします。

 

DAAsという治療薬は、C型肝炎ウイルスの非構造タンパク質を標的とすwる低分子量化合物群です。

今回は椅子の座り方をお伝えします。

 

 

椅子に座る一番のポイントは、「骨盤を立てて座る」ということです。

 

 

このようになります。

 

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これではいけません。

 

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実際に椅子に座ってみましょう。

 

 

これは、良い例になります。

 

 

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骨盤を立てて座ることにより、頭が体幹の上に乗り頚部の負荷が少なくなります。

 

 

それにより、肩が凝りにくくなります。

 

 

また腰の負荷が減り、腰痛になりにくくなります。

 

 

これは、悪い例になります。

 

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このような座り方をしている方、多いですね。

 

 

私も、油断するとこのようになってしまいます。

 

 

頭が体幹より前に出ているので、頭を支える頚部の負荷が多くなります。

 

 

肩こりの原因になってしまいます。

 

 

また、腰部にも余計な緊張を与えてしまい腰痛の原因になります。

 

 

Hさんは、このような座り方で仕事をしたため腰痛になったと考えられます。

 

 

この姿勢でスマートフォンを使っている方も多いと思います。

 

 

 

肩こり、腰痛一直線ですね。

 

 

骨盤を立てることを第一に座ってみてください。

 

 

 

高円寺南診療所 統合医療部 漢方鍼灸医学科 鍼灸師 坂本光昭