線維筋痛症で水氣道参加者のJFIQの推移です。

 

無題

 

※数値が低いほど症状が軽い

 

 

水氣道参加者は71名(平成30年6月11日)

 

線維筋痛症の方は15名(男6、女9)です。

 

初診時を初期値、H30年6月11日までの最新の数値を現在値としています。

 

 

表を見て分かるように1人を除いて症状の改善がみられます。

 

症状の改善が見られる方には特徴があります。

〇定期的に治療を受ける

 

○運動の習慣がある

 

○目先の結果にとらわれない、焦らない

 

以上の3点です。

 

焦らずに気長に治療を続けていただければと思います。

 

 

高円寺南診療所 統合医療部 漢方鍼灸医学科 鍼灸師 坂本光昭

 

 

<形(かた)稽古としての水氣道①>

 

体験生の皆様へ:なぜ形(かた)に基づいて行うのか?

 

 

水氣道は独自の形(かた、「航法」と呼ぶ)に基づく稽古です。

 

形稽古は、一般的には、自己の学んだ(流儀)技術の正確な所作・動作・趣旨を理解し確認することを目的とします。

 

実際に、形の修練を最も基本的な段階に据える流儀は多いです。

 

水氣道も例外ではありません。ただし、水氣道では、稽古者本人による理解や確認の目的と同様に指導者による確認と支援の手段としての目的のために最大限に活かされています。  

 

 

一般に指導者技芸の上達の段階を表現するものとして、守・破・離という言葉があります。

 

守=まずは決められた通りの動き()を忠実に守り、破=守で学んだ基本に自分なりの応用を加え、 離=形に囚われない自由な境地()に至るというものです。

 

つまり、形をしっかりと意識的に身に付けることで、いずれは、無意識であっても高度な技術への応用や個人的な資質の発揮が可能になる型(習慣)が獲得できるということです。

 

 

形とは芸能や武道などで、規範となる動作・方式ですが、水氣道では形を「航法」や「体操」と呼びます。

 

水氣道の主な「航法」は、親水航法、基本五航法、各種の応用航法(「理氣航法」、「調血航法」、「活水航法」、「経絡航法」、「遊戯航法」など)、水氣道独自の体操とは準備体操「イキイキ体操」および整理体操「のびのび体操」が体系化されています。

 

水氣道の「航法」は、単独の形であると同時に、他の形と連係して流れるように進行していくことが特徴です。

 

 

水氣道の体験生の皆様の多くは、水中での動きに慣れていません。

 

水に慣れないうちは疲れが出やすくなります。

 

水中運動でも、原則として必ず運動前と後にウォーミングアップとストレッチを十分に行うようにすることが不可欠です。

 

その点、水氣道には水馴らしの形運動(親水航法)、ウォーミングアップ準備体操(イキイキ体操)そしてクーリングダウンストレッチ整理体操(のびのび体操)等が稽古プログラムに組み込まれています。

 

水氣道では、むしろ稽古前後での飲水(脱水防止)、稽古前の軽食摂取(低血糖防止)などに配慮する習慣を身に着けていただくことが大切です。

<正確な情報は大切:②クチコミ>

 

前回はクチコミサイトでした。

 

今回はクチコミについてです。

 

以前口コミサイトで良く出たのが「親切すぎる精神科」でした。

 

心療内科と精神科が混同されている例です。

 

この文言があるサイトに掲載された後、他でも同じクチコミが掲載されていました。

 

「当院は心療内科であって精神科ではありません、訂正をお願いします。」とメールを送りました。

 

ある所は会員登録をして訂正依頼をと返信あり、ある所は反応なし、酷い所はメールの送り先すらありませんでした。

 

会員登録できる所が訂正してくれると、時間はかかりましたが、他もいつの間にか訂正されていました。

 

 

ミクシイのフォーラムで「高円寺の心療内科ってどう?」というのもありました。

 

そこでは、必ず禁煙を勧める恐ろしいところ、との評判でした。

 

 

クチコミは投稿する側は気楽にできますが、受け取る側が正確な情報かどうかが分かりません。

 

匿名なので、悪意を持っての投稿かもしれません。

 

さらに投稿者の主観が入ります。

 

ですので「このクチコミってどうかな?」と疑問を持って読むことが大切だと思います。

 

 

 

<イキイキ体操の感想:小学生編②>

 

木村英一さんが、高校生に続いて小学生の金管バンドのメンバーに、イキイキ体操を指導しました。

 

感想のまとめを頂きましたので、紹介させていただきます。

 

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<チューバ>

音が大きくなった。息が入れやすくなった。(6年生)

 

シャキッとした。ふきやすくなった。楽になった。(5年生)

 

 

<パーカッション>

すっきりたたけた。足のうらを意識(注1)したら安定した。(5年生)

 

スッキリ演奏ができた。手首もやわらかくなって打ちやすかったです。(4年生)

 

やる前よりもすっきりした。シンバルをずっと持っていても手が疲れなかった。(4年生)

 

たたくのが楽になった。

 

(注1)村上先生(水氣道四段)より教えて頂いた、エネルギーライン(足の親指とかかとを結ぶ内側のライン)

 

 

<楽器不明>

気持ちよく(すっきり)演奏できた。らくになった(6年生)

 

肩がふいているとき上がらなかった(5年生)

 

体がすっきりした。音がでやすくなった!音量がでるようになった。タンギングやスラーなどがしやすくなった!あたたかい音色になった。(6年生)

 

吹くのがさいしょより らくになった。たかい音もらくにふけた(5年生)

 

 

 

高校生のように細かく書いてはいませんでしたが、小学生なりに変化を感じていたようです。

 

イキイキ体操の効果を改めて確信することができました。

 

 

       木村英一

 

 

 

<正確な情報は大切:① 口コミサイト>

 

 

今回のNogucciは、「口コミサイトを見ての困ったお問いあわせが多かった」ことです。

 

ドクトル飯嶋の「診察室から」が、「電話での困ったお問い合わせ」でしたので、そこからパクリ、インスピレーションを受けて書きました。

 

診療所のホームページが今のように整備されていなかった頃、電話での問い合わせで多かったのが「皮膚科~」と「間違った受付時間の確認」でした。

 

「皮膚科」の問い合わせは本当に多かったです。特に木曜日に。

 

ドクトル飯嶋はアレルギーの専門医です、皮膚に現れた症状はもちろん診ます。

 

しかし皮膚科専門医では無いので皮膚科は標榜していません。

 

どうして皮膚科で問い合わせがくるのかな?と思っていました。

 

 

ネットで検索をかけると「口コミサイト」にて皮膚科が診療科目に入っていました。

当時は口コミサイトが乱立している状態でした。

 

高円寺南診療所より口コミサイトの方が先に出ます。特に木曜日は他の医院は休みが多い…。

 

そりゃ、木曜日に問い合わせが来ますよね。

 

 

どう対処したか?

 

口コミサイト、1件1件に連絡して、正しい診療科目に訂正を求めました。

 

診療時間を間違えているサイトも多く、同時に訂正を求めました。

 

こちらで訂正できないので、訂正依頼という形でしか応じてもらえないので、「こちらのHPを見て訂正して!」と依頼のメールを送っても「会員登録して、訂正依頼をよこせ」との返信が100%でした。

 

訂正依頼ができる所はまだマシで、他の口コミサイトの情報を、そのま掲載している所があって、依頼のメールすら送れないサイトもありました。

 

訂正と、HPの整備で「皮膚科」「間違った受付時間」の問い合わせが減っていきました。

 

最近では、すぐ近くに「高円寺南診療所」とほぼ同じ名称の皮膚科クリニックが開業した時、問い合わせ間違いが一時増えたぐらいです。(そのクリニックは名称を変更し、今はほぼありません。)

 

「正確な情報を伝えることの大切さ、大変さ」を勉強しました。

 

ネット等で、間違いや、よくわからない情報等ありましたら、Nogucciに教えていただけると助かります。

 

一つ一つ対応していきますので、ご協力お願いします。

 

 

次回は、「その②口コミ」の予定です。

<イキイキ体操の感想:小学生編①>

 

木村英一さんが、高校生に続いて小学生の金管バンドのメンバーに、イキイキ体操を指導しました。

 

感想のまとめを頂きましたので、紹介させていただきます。

 

 

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<コルネット>

高い音が吹きやすくなった。全体的にすっきりした(6年生)

 

息の流れが良くなった気がします。スッキリしました(6年生)

 

吹きやすい。高い音がスッキリ。記号(スタッカートなど)はっきり吹けた(5年生)

 

少し吹くのが楽になった。スッキリした。(5年生)

 

なにも変わらない、わからない、なにも感じなかった(4年生)

 

とても良くなった。スッキリした!

 

 

<アルトホルン>

吹いている音が1回目よりすっきりとした。音が1回目より当たりやすかった。(6年生)

 

1回目は音をいっぱいはずしたけど2回目はすべて音が当たった。スッキリした(6年生)

 

1回目は音が小さかったけど、2回目は音大きくなった。(4年生)

 

1回目やったときは音が少しはずしたけど、2回目は音をはずさなかった。

 

 

<トロンボーン>

ブレスが吸いやすくなりました。すっきりしました(6年生)

 

ブレスがすいやすくかった。大きな音がだせた。(6年生)

 

ブレスがしやすかった。すっきりした。(5年生)

 

1回目よりたくさん息がすえた。スッキリした。(5年生)

 

<ユーフォニューム>

気持ちよかった(4年生)

 

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子供たちは体を動かすのが大好きだということを先生から聞きましたので、イキイキ体操~合奏練習~ノビノビ体操の流れで行いました。

 

感想は、ある曲を演奏した後ものです。

 

②へ続きます。

 

 

 

 

フェイスブックに高円寺南診療所のページを作りました。

 

5月に色々と準備をして、6月から本格的に稼働しています。

 

 

診療所の休診情報や、水氣道のイベント、ドクトル飯嶋がこちらのホームページで公開したもので、解りやすくて役に立ちそうなコラム等を掲載していこうと思います。

 

 

「SNS試してみたいけど…」という方、いかがでしょうか?

 

「友達申請」をして頂ければ、高円寺南診療所Facebookに投稿があった時、お知らせが出ます。

 

 

「いまいちよくわからない」等、ご質問がある方はNogucciにお尋ね下さい。

 

どんな質問でも大丈夫です。

 

気軽に声をかけて下さい。

 

 

下記のリンクがFacebookのページです。↓

https://www.facebook.com/高円寺南診療所-2162736543954349/

 

 

<認知症に対する水氣道の可能性②>

 

認知症予防に効果的な運動療法としての水氣道®の可能性

 

一般的に、認知症予防のための運動療法の目的は、まずは認知機能の低下抑制や向上にあります。

 

そのための方法は、有酸素運動や筋力トレーニング、およびそれらの複合的なトレーニングの実施が推奨されています。

 

ただし、運動療法による認知症予防の有効性は部分的に確認されている段階であることは、念頭に置かなければなりません。

 

このような現状においては、認知症予防のためには有酸素運動のみ、筋力トレーニングのみより、複合的なトレーニングが望ましいとして考案されたエクササイズの一つが水氣道®です。

 

 

現状の水氣道®の継続参加会員は全員高齢者も含めて認知的には健常者です。

 

健常高齢者を対象とした運動介入による認知機能に対する効果を検討した系統的総説²では、運動実施により認知機能の向上は可能であるという見解が得られています。

 

2)Smith PJ, Blumenthal JA, Hoffman BM, et al: Aerobic exercise and neurocognitive performance : a meta-analytic review of randomized controlled trials. Psychosom Med 2010; 72:239-252.

 

 

ただし、認知症予防の中心的な対象者である軽度認知障害(MCI)を有する高齢者を対象とした系統的総説によると、実行機能、認知処理速度、記憶について有意な効果が認められず、言語流暢性のみ効果が認められたのみでした。

 

しかし、運動のみではなく、認知課題を同時に実施するコグニサイズ(認知運動訓練と訳すべきか?)というで、軽度認知障害(MCI)の高齢者を対象としたランダム化比較試験(RCT:評価の偏りを避け、客観的に治療効果を評価することを目的とした研究試験の方法)³で、処理能力、言語能力の向上を認めたほか、健忘型では、全般的な認知機能低下抑制、記憶力向上、脳萎縮進行抑制効果が認められました。

 

3)Suzuki T, Shimada H, Makizoko H, et al: A randomized controlled trial of multicomponent exercise in older adults with mild cognitive impairment. PLoS One 2013 ; 8 : e61483

 

 

この論文の著者らは、認知症予防のための運動療法には、認知課題を含めた複合的な要素を取り込む必要性を示唆しています。

 

水氣道®は、有酸素運動や筋力トレーニングなどの運動機能の向上と同時に、水中運動という環境を活用して感覚機能を向上させ、同時に認知機能訓練の要素も取り込んでいますが、こうした先行研究のエビデンスにも合致することを確認することができます。

 

 

さらには、健常高齢者群と軽度認知障害(MCI)をもつ高齢者群のそれぞれを対照群と介入群に無作為に割り付けて、介入群に対して、運動とともに、食事指導、認知トレーニング、血管リスクのモニタリングといった複合的な介入⁴を2年間実施して比較した研究があります。

 

その結果、神経心理学的検査バッテリーの総合点の変化に有意差が認められ、多面的介入の効果が示されました。

 

4)Ngandu T, Lehtisalo J, Solomon A, et al: A 2year multidomain intervention of diet, exercise, cognitive training, and vascular risk monitoring versus control to prevent cognitive decline in at-risk elderly people (FINGER):a randomized controlled trial. Lancet 2015;385:2255-2263.

 

 

水氣道は運動療法であるとともに認知トレーニングであるほか、水氣道本部事務局を兼ねる高円寺南診療所では、頚動脈エコー検査など血管リスクのモニタリングを行い、複合的な介入をしていることの意味も理解していただけるものと考えます。

 

 

 

まとめ

 

運動療法による認知機能向上のメカニズムは、生物学的レベルや行動学的レベルにとどまらず、社会心理学的レベルも含めて統合的に作用していると考えられています。

 

これらのすべてのレベルでの作用効果を期待できるシステムとしての基盤として、水氣道は集団的エクササイズとしての体系を備えています。

 

そして認知症の予防効果を期待できる運動療法の条件は、早期の運動開始、運動の継続(運動習慣の形成)、有酸素運動と筋力トレーニングの複合運動プログラム、運動ばかりでなく認知課題を実施するコグニサイズ、多面的介入、介護者支援などが実証データとともに挙げられています。

 

水氣道は、これらの諸条件をすべて包含したエクササイズです。

 

このように水氣道は認知症予防のためのエクササイズとしては、現代の国際水準においても最先端をリードすることができる可能性に満ちています。

 

しかし、認知症に対する運動療法の実証研究は緒についたばかりです。

 

水氣道®でのデータ収集と解析により、水氣道の改良を継続しつつ、積極的に実践し、普及活動を推進していく必要があります。

 

皆様の積極的な参加による健康管理のための自助、参加者相互の互助、さらには地域社会をはじめ国際社会におけるさまざまな外部の協力支援組織との協働をはかっていくことが切望されます。

 

<誕生日を迎えて>

 

Nogucciは、「天命を知る」誕生日を迎えました。

 

昨年の誕生日に、体重のことしか書いておらず、翌週に改めて目標を掲げました。

 

それから、あっという間に1年たちました。

 

 

昨年は

 

Nogucciは生まれ変わって、1日1日を真剣に生き、

「あれ?今までと違う、変わったね。」と喜んでもらえるよう

努力、工夫を重ね、精進してまいります。

 

という宣言しました。

 

 

この宣言の通り1日1日を大切にしてきました。

 

しかしミスも多く、まだまだ工夫が足らないと反省の日々です。

 

 

変わった点は、勉強を始めました。勉強嫌いの私が4月から社会福祉士の資格の勉強をしています。

 

もう、「いっぱいいっぱい」だと思っていましたが、工夫する余地がまだまだあり、勉強する時間をひねりだせた!と、今までの自分の甘さを痛感しています。

 

来年の誕生日に向けては、工夫をこらして時間を無駄にせず、さらに成長できたと実感できるよう、1日1日を大切に過ごしていきます。

 

そして、Nogucci成長したね、と言って頂けるよう、精進してまいります。